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721.  ReLIFE リライフ 《ネタバレ》 作劇上、親が邪魔なのは解るが、近ごろのこのジャンルはどれもこれも排除が徹底されていて、それでいいのかとも言いたくなる。 学園祭に夏祭りと、イベントの貧困さもどれもこれも一緒。もっと世代ギャップを活かしたユーモアが欲しい。 説教くさいメッセージ連呼ばかりが目立ち、鬱陶しい。 夏祭りに降り出す雨。卒業旅行の夕日。それを6人が横並びで見つめる後姿のショット。 雨の中を一列になって走る、バスを追って一列で走るなど、情緒豊かなシーンが多々あるのがいい。[映画館(邦画)] 5点(2017-05-06 17:42:04)《改行有》

722.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 ダンスや巻きつくドレス以上に、回転大好きなカメラが被写体周囲をよく回る。 擬人化された小道具たちもテクノロジーのアップグレードを見せ付けてよく動き回るが、 アニメ版の柔軟で大胆な動きの楽しさに比べると逆にこぢんまり感が強い。美術も箱庭的だ。 ダンスシーンのカメラワークもアニメ版のダイナミックさと比べると端正な印象が勝つ。 クライマックスは露出アンダーに加えて、塔を舞台にした三者のアクション的絡みが弱い。 もっとドラマティックに出来ただろうに。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-05-03 14:26:09)《改行有》

723.  バーニング・オーシャン 《ネタバレ》 指令室で口論している主人公らのシーンで、ガラス窓の外側から彼らを捉えたショットに切り替わり、音声がオフになる。 ふと挿入される作業員らからの視点に何やら不穏な感覚を煽られる。 劇中の登場人物は事故が起こる事を知っていないが、観客側は知っている。 事故発生まではこの焦らしのサスペンスで引き込まれ、 シャワー中のカート・ラッセルを襲う爆発の衝撃の強烈さに震撼する。 位置関係の提示も、ほとんど黒い影と化した人物の把握もままならず、揺れに揺れるカメラもきついが、 噴出する泥水流に吹き飛ばされたり、火炎の中を逃げ惑うキャストなど、危険で過酷なショットからは撮影の苦労が偲ばれる。 海中に飛び込んだものの、様々な落下物が水中にも降り注いでくる。『プライベート・ライアン』の再来のような恐怖感を体感した。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-05-02 13:48:14)《改行有》

724.  SING/シング 《ネタバレ》 上手い歌唱はあくまで巧い歌唱。どうも映画として感動させてはくれない。 その「優れた歌唱力」というものを表現するのに劇中の(第三者たる)聴き手の感嘆とか盛況とかのリアクションで説明するのは常套手段だが、 これが過ぎると逆効果になる。ましてや、これはアニメーション。劇中の観客もすべて描き手が創り出したキャラクターであるから、 クライマックスで彼らがもて囃せば囃すほど、自画自賛のサクラに見えてしまうという転倒が起こる。 趣向の違う歌が順繰りに発表されるたびに、公平なテンションで熱狂し続ける観客も大変そうだ。 そして、島田裕巳的「通過儀礼」の観点からしても弱い。 特にゴリラの息子などは音楽と強盗を両立させようとしたが失敗したというだけで、和解ではあっても親離れの描写にはなっていない。 本来なら、それらのパーソナルな思いを込めたステージが展開されれば、観衆や歌の巧拙など関係なく感動させられるはずなのだが、 劇場の再建というドラマも両立させねばならないのだから難しいところだ。 後半でシアターを全壊させてしまう大胆さ。その後の失意のシーンに洗車のギャグで笑いを採り入れるセンスなどがいい。[映画館(吹替)] 5点(2017-04-22 22:51:14)《改行有》

725.  夜は短し歩けよ乙女 《ネタバレ》 暴風に押し流されそうになりながらも歩くヒロインの動画や、詭弁踊りのパースを活かした動画など、図柄がシンプルな分 アニメーションならではの奔放でユニークな動きで見せるカットもそこここにあり、 古本市での怒涛の長広舌などダイアログのリズムで引き込ませる箇所もあるが、 一方ではミュージカル仕立てのシーンは平板な実写的構図で失速したりもする。 上野昴志氏が書くように、京都の香りが不在だし、喉を鳴らしてゴクンのワンパターンなアニメーションだけで 酒の美味さを伝えようなどとは虫が良すぎる。[映画館(邦画)] 5点(2017-04-09 23:58:29)《改行有》

726.  ひるね姫 ~知らないワタシの物語~ 《ネタバレ》 バスやサイドカーなど、ヴィークルの類は3DCG全開。 一方でキャラクターは影を省き、コマ落とし風の処理を施し微妙にギクシャクさせた2Dアニメーション風。 そこに空気感や照明効果のVEを乗せて、独特の手作り感を醸す。 大判のカットを用いて、人物の小ささとロボットの巨大感を一つのショットで提示した個々のレイアウトも見事で、スケールがある。 クライマックスの廃墟の中をヒロインが駆け抜けていく回り込みのショットや、 ラストで縁側に座った3人からカメラが引いて海側へとパンしていくショットなど、結構手の込んだカメラワークと作画の融合が唸らせる。 ワイドレンズを意識した構図、鳥のいる風景、<越境>を演出する瀬戸大橋の用法など、ところどころで「ドリーマー」繋がりの師匠印がちらつく。 通学の坂道から始まり、昇降・落下をモチーフに繰り広げられるアクションも散発気味。 せめてタブレットをめぐる争奪戦や駆け引きをもっと活劇的に見せてほしい。[映画館(邦画)] 5点(2017-03-22 23:04:55)《改行有》

727.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 事故で投げ出された車の回転などを始めとして、ひとつの運動にさらに一捻り動態を加え、画面を活性化させている。 マントに翻弄されたり、幽体離脱させられたり、異次元空間に放り込まれたり、手指の不自由な主人公のアクションは受動的で、 重力が歪み時間が逆行する世界の中での戦闘も思うようにはいかない。 周囲の状況のCGスペクタクル化によって活劇が維持されるのである。 最後の手段も決着もややカタルシスを欠くものの、赤マントの芝居などユーモラスな細部がちりばめられているのが救いだ。 どこか夏目雅子を思わせるティルダ・スウィントンの謎めいた佇まいも東洋の情緒を仄かに醸す。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-03-12 04:02:54)《改行有》

728.  合葬 《ネタバレ》 手前の座敷、奥の中庭を縦の構図で繋いだルノワール的なショットや、格子窓を介した内と外のやりとりなど、 美術とキャラクターをよく組み合わせ、さらに雨もふんだんに降らせるなどして丁寧に画面をつくっている。 そしてブルーを基調とした画面や、睡蓮の花のイメージ、そして独特の音楽の響きが怪異譚交じりのドラマを良く引き立てているが、 上野戦争の場面で、逃走する柳楽らを追う新政府軍側を画面に登場させない趣向なども作品のテイストに適っている。 朝帰りシーンの、どことなく70年代風のアンニュイなムードがいい。[DVD(邦画)] 5点(2017-03-07 01:49:02)《改行有》

729.  駆込み女と駆出し男 《ネタバレ》 冒頭の俯瞰の瓦屋根ショットとタイトルデザイン、情緒を排し障子や格子による幾何学模様を強調した家屋セット、そして登場人物の早口ダイアログ。 いわゆる「クール、スピーディ、グラフィック」、そして「モダンと伝統」の市川崑スタイルである。 映画は情動的なシーンを出来るだけ排除し、あるいはそうしたシーンをロングに引き、あるいは大泉洋の客観ショットを挿入し(姉妹の再会シーン)、あるいは暖簾の陰にわざと隠すように演出し(ラストの旅立ちのシーン)、ドライに徹する。 火ぶくれの傷に繊細に触れる・触れない、相手を見たい・見てはいけない、そういう絶好の映画的シチュエーションの処理もなかなか軽妙だ。 ただし、複数のエピソードの交錯によってドラマの流れは散漫である。ラスト近く、大泉と戸田恵梨香のやりとりと寺内の騒ぎがクロスカットされるのだが、 このクライマックスも単にそれぞれの状況の羅列であって噛み合わず、何ら相乗の効果をもたらさない。 所々で差し挟まれる市川的スローモーションも全く必然性のないショットばかりで(水を掛けられる大泉など)、アクセントとしても不発だ。 単なる説明に終わる密偵のエピソードなどの残念具合といったらない。 屋内への外光の入射や製鉄の炎や行燈など、光源を限定して暗がりの中に女たちの表情を浮かび上がらせる前半のショットは 晴れて寺を下るシーンで何らかの対照をもたらす為ではなかったのか。[DVD(邦画)] 5点(2017-02-13 23:04:08)《改行有》

730.  九十九本目の生娘 《ネタバレ》 五月藤江の老婆がなかなかに怪演。モノクロとも相俟ってその不気味さは、子供が見ればトラウマになる事必至だろう。 矢代京子を獲物と見極める眼と口元の笑いが怖い。 若き警官役:菅原文太も初々しいが、「未開」の村民らのインパクトが強すぎていまいち影は薄い。 エロティシズムも控えめで、主な見どころは山間の高度を活かしたロケーションの怪奇趣味や、 その急峻な山奥の斜面を舞台とした、弓矢を使う村民と警官隊との銃撃戦となるだろう。 こうなると、和製西部劇の趣がある。 地名を特定するショットもあって、やはりソフトの再販は難しそうだ[ビデオ(邦画)] 5点(2017-01-10 16:09:26)《改行有》

731.  オケ老人! 《ネタバレ》 一つのジャンルとも呼べそうなフレームワークで、何ら想定を裏切らない。演奏会終了と共に万雷の拍手で、杏の晴れやかな笑顔がクロースアップされて ハッピーエンディングへと至るだろう流れも律儀なまでにパターン通りだ。 彼女の成長のドラマ、メンバーの団結と上達のドラマでバリエーションと独自性を作っていくわけだが、 ここも杏と笹野高史の関係に絞ってシンプルに徹している。 上達の過程は本来、練習シーンのモンタージュと反復によるべきところを季節変化と街の情景の早送りだけに頼っているのはかなり安直な印象だ。 コメディタッチに合わせて芦澤明子のカメラも明朗、杏の表情のクロースアップが頻繁過ぎるが、彼女のほどよくコミカルで豊かな表情と口跡の良さで 苦にはならない。下手な女優ならこれ見よがしのわざとらしい変顔を連発して白けさせられるところだが。[映画館(邦画)] 5点(2016-11-11 23:20:53)《改行有》

732.  ぼくのおじさん(2016) 《ネタバレ》 確かに松田龍平は適役だし、甥っ子とのコンビネーションも良い。『まほろ』シリーズなどを始め類似した変わり者キャラクターをあてがわれながらも 作品ごとに微妙に演じ分けている。 狙った間延びとは云え、ハワイのパートでさらにダレ気味になってしまうの痛いが、東宝戦争映画を始めとする邦画が目を向けてこなかった 真珠湾攻撃によって苦難を被る日系移民や二世部隊についてさらりと言及するあたりの配慮がいい。 高台から望遠したパール・ハーバーの景観も1ショット、「家族」三人の背と共に慎ましく挿入されており感慨を沸かせる。 山下印の青い空に、風に揺れるコーヒーの木の緑と赤が映える。[映画館(邦画)] 5点(2016-11-07 20:18:55)《改行有》

733.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 『ブラディ・サンデー』や『ユナイテッド93』などに続き、自身の得意とする群衆パニックシーンを冒頭、中盤、クライマックスにそれぞれ 配置し、画面を賑やかす。監視カメラ映像なども駆使しつつ、入り乱れるモブの間に見え隠れしながら行動していく主人公をハンディカメラが追う。 相変わらず、編集の映画だなと思う。 ドラマには時事的ネタを採り入れるなどしてアップデートを試みるものの、さすがにシリーズものの宿命としてのマンネリ感は否めず、 一方でとりあえずの景気付けみたいなラスベガス・カーチェイスの華々しさは作品のテイストから乖離している。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-10-07 21:29:42)《改行有》

734.  SCOOP! 《ネタバレ》 暗室で現像される「最後の一枚」がどのような写真か。観る側はすでに察しがついてしまう、というのがつまらない。 二階堂ふみが、寝起きの時点で自身が撮られていたことに気付いていたように取れるからである。普通に考えれば 彼女も観客もそのことを全く知らない上で、あのフィルム写真を見るべきだと考えるがどうだろう。 そういう訳で、あの大切な一枚のインパクトがどうも弱い。これなら『八日目の蝉』の暗室シーンのほうが数段良い。 二階堂が涙をなかなか見せないのが良いなと思う一方で、滝藤賢一が思い入れ過剰な愁嘆場を繰り広げるから困る。 思い入れの強さといえば、福山雅治のいわゆる色気を強調したいのだろうスローモーション連発も最後までくどい。[映画館(邦画)] 5点(2016-10-04 00:25:43)《改行有》

735.  BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 《ネタバレ》 巨人マーク・ライランスの掌の上でヒロインの少女が動き回っている。今では何の驚きも感動もなく受け取られるのだろうが、 ここは素直に驚嘆してみたい。などといいながら、毛布に乗って床をサーフィンするあの芸達者な猫を見れば アレは本物なのか、CG猫なのかといちいち悩まされるのが癪である。 ポプラらしき並木道を駆け抜けていく黒い影。街燈の灯りを反射する石畳など、夜の英国情緒がいい。 部屋の小道具を駆使して少女が巨人の目から逃げ隠れする長回し、 街中の木々のシルエットなどにカモフラージュしながら闇に紛れて宮殿に入り込むアクションも それぞれ、「見られてはならない」というサスペンスがそれなりの面白さを生むが、 やはり「見られた」後の減速感が厳しい。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-09-22 15:43:16)《改行有》

736.  映画 聲の形 《ネタバレ》 直訳のとおり、言葉が手話の型・ポージングによって具体化される。映画版としては当然その動き=アクションが重視されることになるだろう。 実際に、発話のシーンはバストショットで対話にあわせてリップシンクロの動画を施すというような安易な手法は極力避け、 表情以外の部位や空ショット的なカットを織り交ぜたり、POVショットを多用したり、フレーム・イン・カメラフレームを利用したりと 画面に変化を持たせている。 手話の身振りもショットサイズやアングルに工夫を凝らしながらアニメーションとして再現することで描画ならではのささやかな誇張が表現できている。 そうした手話の模写自体は実に丹念で力が入っているのだが、いかんせんヒロインの像が弱いように思う。 実際の手話にしても過去の実写映画の手話シーンにしても、観るものを感動させるのは表情や全身の身振りによるその表現力の豊かさだ。 例えば『風の歌が聴きたい』での中江有里の感情豊かな表情とそのアクションを思い起こしたい。 その映画的アクションと比べると、こちらは文字通り小手先の模写に見えてしまう。 ヒロインの人物の掘り下げがもう少しでも欲しいところである。 別に御大層なことではなく、食事でも家の手伝いでも難聴者ならではのちょっとした日常動作の点描の中から人柄を浮かび上がらせるのが演出だろう。 ベッドに飛び込むばかりでは描写が貧弱に過ぎる。[映画館(邦画)] 5点(2016-09-21 23:28:35)《改行有》

737.  キング・オブ・エジプト 《ネタバレ》 宇宙空間と地表の図とか、貢物を天秤にかける審判の場とか、ダークな画調の場面はいかにもアレックス・プロヤス監督らしいイメージが 全開で楽しめる。 冒頭から三次元的ダイナミズムをとことん活かしたカメラ移動が追求されており、まずもってアトラクティブであることが目指されている。 翼を持った神々の設定といい、立体性を活かした舞台でのアクション構築といい、デジタル3Dの見せ場作りを大前提としてストーリーが組まれている為か ドラマは前半・中盤と低調に感じてしまう。ドラマが要請するカメラワークではなく、空間・運動感覚を満たすためのカメラワークだから、 次第にそれに飽きてくるのも当然である。 それをようやく覆してくれるのが、クライマックスの高層建築上で主人公が下すある決断のシーンである。 それまでのアクションに強い感情が伴ったとき、キャラクターが輝き出す。 最終盤で、ようやく映画として盛り返したという感じである。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-09-14 20:36:38)《改行有》

738.  ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS 《ネタバレ》 腕にギプスをはめて登場する松田翔太は、テレビドラマからの流れという事なのだろうけれど、その経緯とかはどうでも良いとして 折角のギプスならそれを映画の中でもっと活かせないものなのか。須賀健太らを追って奔走し、いま一歩で取り逃がしつつも執拗に肉迫していく。 そのハンデとしてすら使いこなせていない。アクションの中でもっと見せ様があると思うのだが。 酒や血糊や雨や海。湿り気に満ちた画面の中で、須賀らが撃った貯水槽から降り注ぐシャワーを浴びてはしゃぐ少年たちの画がいい。 クライマックスの舞台となる「銀行」が極度に地味な画面の中で展開し、それに続くのが雨の夜と泥土と中破したバンと ひたすら閉塞的なだけに、その中盤の光る雨が尚のこと輝いたものとして思い起こされてくる。[映画館(邦画)] 5点(2016-09-10 22:04:34)《改行有》

739.  ジャングル・ブック(2016) 《ネタバレ》 公開が重なっている『ターザン:REBORN』で、ターザンと動物たち(確か、ライオンだったか)が身体をこすりあわせて再会を喜び合うシーンがある。 動物たちの身体言語に準じてのコミュニケーションであり、それを説明する脇役の台詞も入るのだが、そうした補足説明がなくともシーンの意味は 双方の仕草という主に視覚情報から十二分に伝わる。 例えばこの『ジャングル・ブック』で口語をある程度省略したとしても彼らの主たる感情は視覚の優位性を以て表現可能なのではないか。 勿論、一概にどちらが正しいという事ではないし、これが動物を擬人化するディズニー流の一貫したアプローチであり、ミュージカルという形式でもある以上 これはこれで一つのスタイルであろう。 確かに驚異的なリップシンクの技巧によって人語が表現されているのだが、どうしてもキャラクターデザインのリアル志向との違和感は拭えない。 3D仕様ということで、崖上のハチミツ採りや絶壁の登攀や樹上の決斗など、高低差を活かしたアクションは良好。 土石流のシーンの迫力とサスペンスはなかなかである。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-08-22 23:56:37)《改行有》

740.  TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 《ネタバレ》 ミュージカル風味とか極彩色の美術とか、てっきり三池監督作品とばかり思っていたら、違った。 キャスティングの意外さも後から気づかされるパターンで、そういう意味では後からもう一度見返したくなる作品だ。 この内容なら100分程度に収めて欲しいところだが、やりたい事はとにかく詰め込んだというような潔さとパワーがある。 インコや犬から精子に至るまで、多彩な動物の芝居があり、二転三転する舞台と時空の変化があり、120分越えも苦にはならなかった。 賑やかで毒々しいギャグシーン満載の中、森川葵のヒロインがまさに清涼剤となるが、その約10年後、20年後を演じる宮沢りえは 森川の面影をしっかり受け継いでキャラクターに深みを与えている。 二人のささやかな思い出の場所である、海を見下ろす高台のベンチ。その変わらぬ場所が時の流れを印象づけ、 宮沢のどこか憂いを帯びた穏やかな表情・佇まい・そして何気ない一言一言が、生き残った者の思いを滲ませ、胸に沁みる。[映画館(邦画)] 5点(2016-08-09 22:21:21)《改行有》

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