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721.  ウィロー 《ネタバレ》 【気を削がれる場面】①物語は、王が、ある赤ん坊が将来自分を殺す(王位を簒奪)という予言を受ける運命説話。映画も一人の子が生まれ悪の女王を倒すという予言で始まる。なのに、最後まで子は赤ん坊のまま。何の活躍もしない。あの子がどう特別なのか?。 ②ウィローの旅の目的は、人間に赤ん坊を返すというもの。人間に返したら、ブラウニーを支配する妖精が赤ん坊を奪って、ウィローに守護を託す。魔女に会いに行ったら、動物の姿になっている。次の旅は良い国王の国へ行くこと。到着したら誰もいない。いちいち流れが中断される。赤ん坊を拾ったウィローが、仲間と出会いながら、悪い魔女を倒す旅に出る単純な話で良い筈。 ③ウィローの最初の旅の仲間は途中で帰ってしまう。だったら最初から出さなければ良い。 ④妖精は魔法の杖を魔女ラゼルに渡して一緒に旅をしろと言う。何故自分で渡さないのか。そもそも妖精は赤ん坊を自由に連れ戻す能力がある。だから赤ん坊が危機になってもハラハラしない。 ⑤風来坊マッドマーディガンは檻の中。赤ん坊を預る条件で助けられるが、赤ん坊はすぐに奪われる。その場面は省略。マッドは赤ん坊を探しもせず、酒場で年増と不倫。最も頼りになる旅の仲間なのだから、もっとましな挿話にすべき。 ⑥マッドと悪の女王の恋が不自然。告白されただけで恋に落ち、母を裏切るだろうか。伏線として母の悪政を批判する場面が欲しかった。 ⑦悪の女王は、赤ん坊の予言は信じたが、娘が自分を裏切るという予言は信じなかった。何故か? ⑧悪の女王が、赤ん坊の魂を奪う儀式が無駄に長い。闇夜から朝になっている。儀式無しで殺しちゃだめなのなら、その理由を説明せよ。 ⑨悪が支配する世界。支配される民衆はそっちのけ。最後に民衆が蜂起すれば良かった。 【感想】退屈な話。特殊能力のある仲間が一丸となって悪を倒すのなら面白いが、みんなばらばらの方向を向いている。マッドは成り行き、娘は恋、ブラウニーは道案内、ラゼルは復讐、ウィローは赤ん坊。人食い犬や怪獣が彩りを添えて何とかもたせている。戦闘も魔法合戦も先が見え見え。ウィローが手品で敵ボスを欺くのは良かった。村での手品の伏線が効いている。サブストーリは、ウィローが魔術師見習いから一人前の魔術師に成長する話。折に触れ勇気を見せているが、大して活躍していない。最後はラゼルに魔法の本をもらってお終い。すっきりしません。[DVD(字幕)] 4点(2011-02-15 09:39:30)《改行有》

722.  赤い影 《ネタバレ》 怖くも面白くもなく、楽しめませんでした。ジョンとローラの夫婦の物語。赤い服を着た娘が、池で水死する。ジョンは教会の修復の仕事でベネチアに来ており、妻も同行。妻は盲目の霊媒師と出会い、亡き娘とのコンタクトに成功。霊の世界で元気にしていることを知り、娘の死のショックから立ち直る。霊媒師が言うには、ジョンに危険が迫っているのでベネチアから立ち去りなさいと亡き娘が警告しているとのこと。ジョンはそれを信じない。一方周囲で不思議なことが起る。赤い服の影が現れては消え、連続殺人が発生。寄宿学校の息子が怪我をして妻は帰国。ジョンは修復作業中、空中物見台から落下しそうになる。その後いない筈の妻が霊媒師と一緒にいるのを目撃。警察に依頼して探すが、結局人違いと判明。妻は戻ってくる。ジョンは警察にいた霊媒師に謝罪し、家まで送る。ジョンが帰ると霊媒師は急変し、「彼を行かせてはだめ」などと叫ぶ。そこへローラ登場。ジョンを探す。ジョンは赤い服を来た人物を発見し、追跡する。追い詰めるジョン。向き直った人物は気味悪い老婆の顔。刺殺。◆解釈。ジョンに自覚はないが、未来を見る能力があった。書斎でスライドに無い筈の血があるのを見て、娘の死を予感。その血は自らの死ともつながっていた。ではジョンを死に至らしめたものは何か?赤い服の人物の正体は?連続殺人と関係があるのか?妻の幻の意味は?何の説明もないまま物語は終る。細かいが、ジョンが赤い影追跡中、わざわざ門の鍵を閉めるシーンがある。これによって妻が追跡できなくなるのだが、どう解釈するか。無意識に妻を守ったのか、無意識に助けを遮断したのか。いずれにせよ妻は鍵を開けようと思えば開けれたわけだし、追跡の最中にわざわざ鍵をかけないだろうと揶揄する意見もある。ジョンは妻がいるのを知らなかったのだし。◆オカルトものとは知らずに観るとがっかり。霊媒師はフェイクで、牧師が連続殺人の黒幕と思っていた。演出は趣味が悪い。意味無く長いベッドシーンや水中から引き上げる死体然大音量と共にくどいフラッシュバックの大袈裟さ。登場人物をみな薄気味悪く見える。唯一良かったのはジョンが空中物見台にいるときに材木が落ちてきてぶつかるシーン。これは迫力があった。衝撃のラスト?一目で血糊と分るんですが。帰国せず、ベネチアで葬儀を上げるのも解せないなあ。[DVD(字幕)] 4点(2011-02-13 00:18:11)

723.  出口のない海 《ネタバレ》 【時代考証】①学徒出陣壮行会が昭和18年10月21日、その夜に19年9月発売の「ああ紅の血は燃ゆる」を歌う。②男女がアベックで歩く。当時若い男女が歩いていると「軟弱である」という理由で警察に拘置された。実の妹であっても一晩留置された例もある。学校に知れると鉄拳制裁の対象。③駅で旗を振る派手な出征兵士壮行会、昭和19年にこのような光景はない。出征の状況がスパイに筒抜けなので、国が自粛させていた。④明大近くの喫茶店が、そのまんま現代。⑤敵の大型輸送船が単独航行しているが、輸送は護衛艦がつくもの。日本近海での単独行動はありえない。⑥「俺の回天を直せ、直せ!」と泣くシーンがあるが、海軍男子はあんな女々しくは無い。【失望】①唯一の回天攻撃成功シーンが省略。艦内の様子も、轟沈の火柱も出さない。回天を馬鹿にしてる?②主人公並木は演習の事故で死ぬが、事故の詳細が描かれていない。③並木は甲子園のヒーローで大学野球のエース、家はさほど貧しく無く、恋人もいる。非常に恵まれているが、訓練ではヘタレキャラになる。エースがもたついていてはダメでしょ。違和感あり。④並木の死体引揚は20年9月17日以降で、死後2,3ケ月経過しているのに腐敗してない。⑤キャッチャーは最後まで魔球を否定していた。並木とは不仲のまま。⑥現代の価値観から出る言葉を、彼らに語らせている。「この戦争は負ける」「アメリカ兵にも家族がある。戦争とはそういうことだ」「回天を伝えるために死ぬ」「一年が過ぎたら僕のことを忘れてほしい」やたら説教臭く、リアルな人間ドラマが描けていない。⑦並木が妙に物わかりが良く、優等生で、教科書的人物。共感できず、感動もない。教科書を読んで感動できないのと同じ。⑧「出撃して戻ってきた者には冷たい視線が浴びせられた」と語るだけ。憔悴や悩みが描かれず。⑨並木の視点から、整備士の視点になる。⑩生存者のその後が描かれず。⑪「お前は歌がうまい」はずが下手。⑫芝居がへた、特に主役の人。セットも貧相。【感想】回天は魚雷、爆発シーンを描いていないのはどういうことか。意図的なのか、制作費の節約なのか。回天の欠陥だけを描いている。◆主人公とは対照的なマラソン選手との駆け引きはよかった。「軍神になりたい」などと考えるのは小作の子ぐらい。出撃できず失望していたが、また走り出した。それを見て笑う並木。説明してないが言いたいことは伝わる。良い場面。[DVD(邦画)] 4点(2010-12-29 02:17:26)

724.  チャップリンの放浪者 《ネタバレ》 バーでのヒゲの酔っぱらいのユダヤ人、ジプシー生活をし、娘を虐待するユダヤ人など、ユダヤ人を揶揄・軽蔑するような描写が目立つ。当時の典型的なアメリカ市民のユダヤ人に対する感情の反映だろうか。チャップリンの兄シドニーは異父兄弟で、半分か4分の1ユダヤ人の血が混ざっているとされている。後の「独裁者」を知っているだけに意外だ。 ◆流しの楽師である放浪者は、バーで一騒動起こした後、ユダヤ娘のところにやってくる。娘を好きになったのではないが虐待されている姿を見ると同情し、二人で逃げ出すことに成功する。二人での生活が始まったかと思うと、話は急転換。画家が娘の姿を気に入り、絵に描く。娘は画家に恋をする。その絵が評判となり、観に来た客の一人が描かれているのは自分の生き別れた娘と気づく。母と子は再会し、放浪者とは別れる。しかし娘の気持ちは変わり、放浪者を迎えにくる。ドタバタと恋と母子の再会、短い上映時間の割りに物語性に富んでいる。 ◆放浪者は娘に恋をしているようにはみえない。バイオリンを聞かせたあとにお金を要求するし、顔を洗ってやるのも実に乱暴だ。それに娘は画家に恋をしている。だから最後に娘が放浪者を迎えて来る場面でも感動は湧かない。まだまだ脚本が未熟のように思える。[ビデオ(字幕)] 4点(2010-12-13 03:32:56)《改行有》

725.  ゴジラ2000 ミレニアム 《ネタバレ》 ・ゴジラと自衛隊の対決は迫力があったが、CGと脚本の幼稚さが目立った。また到るところで腑に落ちない点が目に付く。ひと言でいえば消化不良の映画。 ①ゴジラが出現する理由は、「人間の作ったエネルギー源を憎んでいるから」と冒頭で説明している。だがラストで、「科学の暴走が生んだゴジラ、お前は何故現れるんだ」「人間が生みだしてしまった怪獣」「ゴジラは俺たちの中にいるんだ」などと言わせている。 ②ゴジラを殺す派とゴジラを研究する派の対立。それが軸になって物語が展開する筈なのに、途中でエイリアン侵略ものになってしまった。ゴジラどころじゃなくなっている。そして最後には無理やり従来の怪獣対決路線になってしまっている。その怪獣のかっこ悪いこと、弱いこと。UFOも一度燃えたのに復活しているし。どこをどう取っても「中途半端」。 ③そして地球侵略の危機を救ったのは人間の宿敵ゴジラだったという皮肉。そのゴジラの生命力の神秘さは、人間やエイリアンの英知の及ばないところにあった。で、結論は何?映画の意図が読み取れない。 ④UFOのエネルギー源が太陽光とはしょぼい。そんなものでよく宇宙旅行できたものだ。宇宙空間はほどんど光がない世界なのだが。夜は活動できないといっていたのに、ちゃっかり活動している。 ⑤エイリアンはゴジラとファーストコンタクトしたとき、Gの生命力に興味を持ったが、何故光線で攻撃したのか。捕獲するなり、細胞を採取するのが筋ではないか。 ⑥エイリアンは6000万年以上の寿命があるのだから、不死といっていい。改めて肉体を持つ必要があるのだろうか。また地球をテラ・フォーミングする必要もない。彼らがゴジラの肉体を持ちたいのであれば、現在の地球の環境そのままでよいからだ。 ⑦侵略エイリアンがわざわざネットでパソコンにmillenium、革命、破壊、改造、征服などのメッセージを発信するわけがない。 ⑧CCI隊長の片桐はどうしてかたくなまでに、時間通りにビルを爆発させようとしたのか。片桐はどうしてゴジラから逃げなかったのか。片山という人間が描けてない。 ⑨GPN(ゴジラ予知ネットワーク)ってあるけど、ゴジラがいるからって海底の温度は上がらないでしょ。 ⑩小学生のこまっしゃくれた娘が手伝っている不思議さ。何の必然性もなし。[ビデオ(邦画)] 4点(2010-10-14 06:42:44)(良:1票) 《改行有》

726.  エデンの海(1976) 《ネタバレ》 ◆女学校に教師南条が赴任。生徒に大いにモテる。清水巴は問題児。「チャタレイ夫人の恋人」を読み、小指の包帯はレズの証とされていた。巴は最初南条に反抗していたが、「失禁」という秘密を共有したことで次第に魅かれてゆく。巴は父不在で、ファザコンだった。◆二人の間に噂が立つ。同級生はどっちが愛しているか、巴に蛙の又裂き勝負を挑む。女先生は出張の南条を東京の自宅に招く。巴は嫉妬して女先生の自宅を訪ねてくる。南条は巴に十字架を買って宥める。巴は学校をずる休み。南条が家庭訪問に立ち寄る途中で乗馬中の巴に遭遇。南条は何故か水着をお土産として買っていた。最初は「いらない」と言っていたが、水着と知ると大喜び。すぐに着替えて二人で乗馬。浜を駈け、町を駆け、学校に突入。大騒ぎする生徒たち。馬はやっと止まる。反省を促す南条に巴は怒り、さらに暴走。トラックに轢かれそうになり、海へ墜落。巴は腕を負傷。南条は輸血してやる。◆学校で大問題になるが、何とか穏便に済みそうになる。が、南条は人間として未熟なところがあったとして辞職を決意。生徒たちは、先生を詰問、辞めないで欲しいと懇願。「辞めるのは敗北です」又二人の間に恋愛感情があったかが問題になる。巴は言う。「私は先生に甘えてました。先生がほしかった。独り占めしたかった。でも生徒だということで甘えていた自分は嫌いです」南条は言う。「男としてお前が好きだったんだ」生徒は言う。「先生も清水さんも今とっても素敵です」◆島を去る南条。見送りに巴は来たが、バイクからは降りなかった。巴の男友達に南条は言う。「この町はいい。風景も人間もだ。」巴は泣いて走る。「嫌い、嫌いよ、想い出なんて大っきらい!」【感想】古めかしい青春映画。この映画には、訴えるものがない。痛々しいほど南条に魅力が無いので感情移入できない。南条は誰に対しても他人行儀で、正論ばかり吐き、人間味が感じられない。人間を描けなければ恋愛は描けない。何故学校を辞めるのか、それが世間に対する敗北ではないのか、巴を愛していたのか、「この町は良い」と言うがどこが良いのか、何故他の生徒は見送りに来ないのか?それらを説明することは難しい。原作を消化しきれていない証拠だ。結果として南条が巴に買い与えたもの。ヨットマークのパンティ、十字架のネックレス、白い水着。何だかなあ!山口百恵が馬で町を疾走するシーンだけが爽快。[ビデオ(邦画)] 4点(2010-09-25 22:52:21)

727.  マーシャル博士の恐竜ランド 《ネタバレ》 ◆SFアドヴェンチャーの形式を取っているけど、本質はオバカ路線のB級コメディ映画。70年代の同名TVドラマのリメイク。ラジー賞(最低映画賞)も2部門受賞している。 ◆マーシャル博士は異次元空間やタイムワープの研究をしていたが、誰も相手にしてくれない。 そこへホリーという若い女性が登場。博士の仮説は正しいと力説し、彼女が発掘した2億6千万年以上前の化石にライターの刻印があったのを見せる。それは博士のライターだった。しかも彼女はタキオンの純粋な結晶を発見したという。 翌日彼女が再訪すると博士は食べ過ぎで爆睡していた。問い質すとワープマシンは完成しているという。試す勇気がなかっただけと言う。ワープマシンはリュックサック型で何故かミュージカルの名作コーラスラインの曲"I Hope Get It"が鳴り、とてもチープな作り。二人はさっそく化石を発見した砂漠地帯へ向かう。そこは時空間の歪みがある場所だ。着くと奇妙なものばかり売っている店があり、そこの店員ウィルが案内をしてくれることに。そして三人でタイムワープする。 ◆それ以降の話はあって無きが如し。帰還するために失くしたワープマシンをひたすら探し求める話。類人猿、トカゲ人間、恐竜が登場する。ホリーは動物園で働いていたので類人猿と会話が出来る。類人猿はコーラスラインの曲を歌える。トカゲ人間の一人はワープマシンとタキオン結晶を利用して宇宙を征服しようと企んでいる。T-REXは何故か博士の言葉を理解する。ウィルだけその時代に残るが、類人猿の村に着くと人間の美女が大勢いた。このように時代も設定も支離滅裂だ。パラレルワールドに紛れこんだようだ。 ◆下ネタなど下品なギャグが多いのでついていけない人が多いと思う。日本人の感性と合わないのだ。コーラスラインの曲など知っている人は少ないだろう。大蟹が一瞬にして茹蟹になってしまうのはいいが、ワープしてきたアイスクリーム屋の店員が一瞬に恐竜に食べられるのはどうだろうか。感性がついてゆくだろうか。ギャグヒット率が低いのがイタイ。その原因を考えるとT-REXやトカゲ男の造詣が怖ろしいことに由来する。マンガのようにもっとかわいいキャラに仕立てて、絶対に殺されないことがわかれば、お笑い世界に没頭できただろう。 [DVD(字幕)] 4点(2010-07-05 13:17:05)《改行有》

728.  余命1ヶ月の花嫁 《ネタバレ》 【感想】実話を元にした難病恋愛もの。この手の映画作りにはコツがある。女性を中心に据え、美しく撮る。病前の健康で明るい様子を描く。病前と病後のギャップを著しく。純愛を強調。病気の悲惨さを伝える。印象的な言葉、シーンを挿入してメリハリを利かせる。音楽で感動を盛り上げる。長尺にしない。本作の出来は、残念ながらどれも中途半端。最たるものはビデオレターでの健康そうな顔。一方で病前なのに元気のないこと。男の顔にライトは当たっているのに、女には当たってなかったり、意味のないロングショットの長回しがある。ビデオレターの場面でも、男がテープをセットするような部分はカットできる。全てのエピソードが冗長ぎみ。屋久島旅行は映画の脚色。傘があるのに差さないで雨中を指輪を求めて走るシーンはくどい。医者や知人など支える側の人物像が描けていない。若くして人が亡くなる悲しさ・不条理さが描けてない。結婚式に出席した男性の父親に拍手。企画は良いが、演技力、監督力、カメラ力、編集力、総合的映画力が不足。感動作とはほど遠い。◆女性の生きたいという気力は出ており、優しさも伝わる。若年の乳がんの恐ろしさを伝えたかったのは本心からだろう。男性もよく尽くしたと思う。入籍せず形だけの結婚式とはいえ、決意するのは並大抵のことではない。TVカメラが回っているのだし。事後のトラブルで美談になりきれなかったのは残念。乳房のしこりに気付きつつ、ひと月放置したら数センチにまで成長した、という病状の経過が無いのは残念。 【経過】2005.12月出会い。2006.1月乳癌発覚。5月伊勢旅行。8月福島・北海道旅行。乳房切除。2007.3月転移、余命宣告。4月TBS取材開始。4月5日模擬結婚式。5月6日永眠。5.10日と11日TBSで放送。 【印象的な科白】「ありがとう!(父が突然太郎に向かって絶句)」「いつか支えきれなくなる、其の時悲しむのは彼女だ(父)」「生きるってすごい事だね(千恵)」「本当の花嫁さんになる人に悪い(千恵)」「癌になってごめんね(千恵)」[DVD(邦画)] 4点(2010-06-24 04:51:39)《改行有》

729.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 大作気取りで内容が浅く外連味たっぷり。はくさい映画賞の最低脚本賞。真保裕一は脚本クレジットを拒否。導入部は謎めいており成功。見どころは営利目的誘拐が実はテロ目的、紗江子の友人の藤井が犯人だったこと。悪くない展開。最大の欠点は保安会社のシステムジャックのために紗江子に実行犯をやらせること。これは無理。犯人の女が潜入して映像加工までしているのだからその女がすればいい。監視映像見せるためだけに外部の人間を会社の中枢部に案内はしない。ビデオを渡せば済む。保安会社を疑わせるためにわざと監視カメラに映させるなんて笑っちゃう。計画は手が混んでいる割りに成功の見込みゼロ。テロの動機は大臣が外国で邦人の死を揉み消したこと。しかしそれは不可能。遺体があるのだし。具体的にどうしたのか?ツッコミ:①誘拐だが、子供がトイレに入ったのは偶然。他に人がいなかったのも偶然。犯人の掃除人も偶然居合わせたように見える。②子供の写真から、子供のいた部屋をすぐに特定できたはどうして?これも計画の内?③偽札が新聞紙。警察が用意するのだから本物に近いものの筈。④第三者に鞄を盗ませたが、どういう意図?混乱が目的?⑤題名の由来。英雄ヘラクレスが妖精アマルフィの死を悲しんで死体を埋め町を作った。凡人は悲しみを背負うしかない。凡人が英雄になろうとした。報酬=死なずに計画が成功したこと?⑥犯人は招待客に化けて潜入したが、安易すぎる。⑦黒田が藤井を説得するが内容が浅い。藤井はこの手の犯罪をするには高齢。⑧人間ドラマが希薄。藤井と紗江子の関係、黒田の人物像など。⑨警察はばればれの場所で見張っている。⑩藤井は何故紗江子を選んだ?外相の日程と紗江子の旅程が合ったのは偶然?⑪黒田はテロ対策要員とはいえ、表の顔は外交官。愛想がなさすぎる。どうして日本帰還を拒んだの。⑫紗江子は気が弱い看護師。天海はミスキャスト。看護師なのにたばこを吸う。彼女は黒田に日本に行く予定はないといわれたとき「やっぱり」と答えた。その心は?⑬イタリア刑事が黒田を部下になるよう誘うが、日本人がイタリア警官になれないと思う。⑭サラとイタリアの関係は?オペラ座はパリだけど。コンサート中に乱入する展開ならよかった。⑮アウトロが長い割に、藤井らの消息が不明。新人女が手袋を見つけてはめるけど、黒田の手袋?⑯EDで新年を祝い大喜びする群衆。ハッピーエンドではない筈。 [DVD(邦画)] 4点(2010-06-15 00:34:04)(良:1票) 《改行有》

730.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 死者100人以上の大きな飛行機事故発生。生存者はわずか。 災害専門セラピストのクレアが抜擢され、生存者の心のケアにあたる。謎の生存者エレック。事故後なのに清々しい気分と言うし裸だし。クレアの姉のことを知っていて、バス事故に遭いそうと予言。クレアは、目撃証言から墜落原因が飛行機の欠陥であり、それを隠蔽しようとする会社の工作に気付いてゆく。賢くて正義感の強い美女カウンセラーが超能力者の協力を得て、事件の真相を暴いてゆく痛快な物語。とおもいきや、クレアは自分に自信がなく、セラピーで主導件を握れず、他の患者の前で薬を話するなど失格モード。姉との問題も抱えている。ストーカーのようにつきまとい、疑似自殺行為を繰り返すエレックと簡単に倫理規定に反した関係になってしまう。愚かな女だ。サスペンスからB級恋愛映画モードへ。途中次々と奇妙な人物が、奇妙なタイミングで現れ、言いたいことを言って去ってゆく。生存者が次々消えてゆくが、真実に近づけない。全くあり得ない展開。途中で駄作と確信しました。あららと思っていると意外なオチ。死後の恋、さまよえる霊魂の気づきと救いを描いていたんですね。でもそれを知ってストーリーをなぞっても整合がとれません。①機長は「すべて私のせいだ。疲れて、離婚問題を抱えていた」と言うが、爆発したエンジンはどう説明する?②会社関係者(実は機長だった)がクレアを混乱させることばかり言うのはどうして?機長の霊は何もかも知っているのに、どうしてさまよっているの?あれもお迎え?③クレアに飛行機に乗った記憶がないのは一時的記憶喪失?④クレアはお迎えの人達(叔母や先生)の顔を見ても何も思い出さなかったのは何故?別の顔に見えたのか?⑤霊だから冷たい海に入っても寒くないのにセックスして快感があるのだろうか?⑥エレックは何故姉のことを知っていたの?バス事故の予言は?⑦エレックは車に轢かれそうになり、寸前で車は止まる。あの車も運転手も幽霊なのか。【評価】クレアのセラピストとしてのヘタレぶりに減点。二人の恋愛の不自然さに減点。事故原因があいまいなままなのに減点。思わせぶりだけに終始した映画でした。この映画からは、暖かい気持ちは伝わりませんでした。[DVD(字幕)] 4点(2010-06-10 16:31:58)(良:1票) 《改行有》

731.  デッド・フライト 《ネタバレ》 ツッコミましょう。 ①研究所の一人が誤って感染してしまい、彼女を救うために箱に封じ込め、極秘にパリに運ぶ途中の出来事。でもパリに入ってからどうするか決まっていない様子。だったらパリに行く必要がないと思うが。国内に潜伏すればいい。②ゾンビを閉じこめる箱がロックされていない。内から出れないように厳重に施錠する筈。 ③殺さないから出てこい、といって撃つのが卑怯。 ④死者が生き返るウイルスと説明があったが、人間を襲って食ったり、強くなる説明がない。ゾンビ同士で殺し合いはしないの?完全に食べれらちゃう人とゾンビ化する人がいる。大量失血したら動けなくはずだが。 ⑤血液感染するはずなのに、生存者の中に咬まれてもゾンビ化しなかった人がいる。 ⑥武器になりえるパターは飛行機に持ち込めない。タイガーウッズに似すぎている。パターで首は飛ばない。 ⑦問題について協議するペンタゴンの役人の人数が少ない。管制塔の従業員も数が少ない。そもそもジャンボジェット機なのに乗客が少ない。CAも少ない。 ⑧トイレの鏡の壁を破ってゾンビが飛び出てくる ⑨床を破ってゾンビ両腕が飛び出てきて、あたかも眼があるかのように人を捕まえる。 ⑩銃を乱射しても飛行機の壁に穴が開かない。 ⑪金玉撃つより脳を撃て。 ⑫戦闘機は撃墜命令を受けているのに、生存者がいるからと勝手にミサイルを爆破させた。 ⑬人間を乗せた椅子がぶつかっただけで戦闘機が爆発炎上。 ⑭生き残った人たちは不思議とゾンビのことを全く気にしていない。のんびりムード。[DVD(字幕)] 4点(2010-06-07 09:51:43)《改行有》

732.  スパイダー パニック! 《ネタバレ》 この手の映画にコメディテイストはいらないのではないだろうか。息抜き程度のものならいいが、おちゃらけすぎるとシラけてしまう。不要の最たるものはイカレDJ。蜘蛛が巨大化したのは有害廃棄物の所為とするが、安易すぎる。理由を明確に説明する必要はない。ひたすら恐がらせればいい。ジョーズ、エイリアン、ジュラシックパーク、ザ・フォッグなどのシリアス路線をとればいいのにと思う。テンポもよくない。最初に子供が大グモを発見するが、みんなに認知されるまでに時間がかかりすぎる。悪徳市長の息子もバイクで逃げてから、次に登場するまでに時間がありすぎる。主人公のクリスはもっと強く、リーダーシップがあり、知恵が回る人物にすべきだろう。町を出た経緯、戻ってきた理由もよりシリアスにした方がよい。クモも一匹を丁寧に描写した方がよかった。最初から沢山出すぎである。また弱すぎる。銃で撃たれるとすぐに死んでしまうので恐くない。もっとしぶとい生命力があるはずである。子供がクモのことをよく知っており、静かにすることや香水などのアイデアを出す。これはよかった。そもそもの原因は有害物質を秘密裏に埋め立てていた市長の所為なのだが、それが罰せられず生き残るのはいかがなものか。出口に鍵をかけ、一人だけ逃げ出したという卑劣な人間でもある。また爆発した所有鉱山も保険が出るという。バカ息子も生き残る。悪者が殺されてこそカタルシスが得られるのだ。煙草おばさんが金鉱脈を発見するが、あんなわかりやすいところにあるのなら、誰も気づくはずである。クリスが保安官に何度も言おうとして言えなかったことも肩透かし。たわなさすぎる。誤解を解いて、愛を告白して結ばれる展開などにすべきだったろう。メタンガスのアイデアはよかった。[DVD(字幕)] 4点(2010-05-09 08:54:48)

733.  容疑者 室井慎次 《ネタバレ》 殺人犯が判明するプロセスが抜けているので、ミステリーとしては評価できない。ここが最大の欠点。警察内の権力争いに力点を置いているが、この点において結局は何の進展もなく、中途半端。室井慎次という人間を描けているかといえば、恋人のエピソードくらいしか出てこない。逮捕されたら普通家族が出てくるんだけど。この人、孤児?恋人だけど、あの状況で自殺はないでしょ。難病、不治の恋人のため、学校やめて看病、ハァー?それをやめさせるために自殺?ありえません。それにこの人、不自然なほど無口。もっと自分を弁護しようよ。守るべき警察のためにもね。それにしても警察幹部の弁護士が新人女一人だけなのは何故?後で老弁護士が加わったけど、役立たず仕舞。冒頭、巡査が殺人の容疑者として取り調べを受けているが、その容疑の根拠が示されていない。脚本の手抜きですか?その取り調べが36時間連続で、しかも交番に大勢の刑事が押し掛けてみんなで公開尋問している。なんてシュールなんでしょうか。脚本家はド素人だね。殺人依頼の少女は高校生?夜の学校に行くのは何故?二股交際が面倒くさいから交際者の一人を殺人?巡査はどうしてだれが犯人で、少女が依頼者と知ったのだろうか?知ってたからかばったんだよね。悪徳弁護士は室井に取引をもちかけているが、どうして?告訴を取り下げて何の得があるのか?重いテーマの映画だが、こんな疑問だらけな脚本で感動を得られるはずがありません。エンディングの二人の会話も意味不明でした。二人に愛情が芽生えたのでしょうか?というか、悪徳弁護士は違法取引で懲戒免職になったのか、そっちの方が気になるんですけど。この脚本家を容疑者として調べたい。[映画館(邦画)] 4点(2010-05-08 08:05:43)

734.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 《ネタバレ》 相原は本当に刑事なのか?捜査のイロハがわかっていない。ただやみくもに怪しそうな人物にぶつかってゆくだけだ。熱血漢ではなく、愚か者です。したがって「推理物」としての魅力はない。さりとて、コメディでもないし、社会派ミステリーでもない。底の浅い、中途半端なものだ。犯罪が1つしか発生しないのが中だるみの原因です。米沢は言う。「物証がすべてですから」だが、やることは証拠を求めてビルに侵入すること。「羊頭狗肉」「言行不一致」とはお前のことだ、語るに落ちたな!と、言いたくなるほどの作品でもない。もともと思い入れがないので、期待値が低いわけです。ある意味得をしている映画かもしれません。で、侵入現場に課長が現れて、証拠品が見つかるという展開は、火サス以下の展開。二人は犯人を誤認しており、真犯人が口をすべらせたのは全くの偶然。犯人があの人だったとして、女が盗聴器を仕掛けますか?殺人を犯した犯人が、刑事が調べ手に来たとき、よけいなことペラペラしゃべりますか?「意外な犯人」を無理やり作った印象がぬぐえません。被害者の日記を保存しておいたのも不自然。税金の無駄遣い、天下り、セクハラなどが浮き彫りにされた青防協の課長や理事長の行く末は暗示されるにとどまっており、カタルシスを得られない。社会派ドラマとしても中途半端。異質の夫婦愛を描くのには成功していると思います。ただそれも顔がそっくりで、名前も同じ、元女房という「偶然」の上に成り立っているもので、安っぽいですね。やはり「あっと驚く物証」で勝負してほしかったです。[映画館(邦画)] 4点(2010-05-08 04:14:54)

735.  MW-ムウ- 《ネタバレ》 米軍が秘密裏に島で殺人ガスを製作。ガスが漏れて島民多数死亡。発覚を恐れ米軍は残った島民を殺害。島を出ていた島民には秘密を守ることを条件に出世コースを用意。結城と賀来だけは奇跡的に島を脱出、生き残った。賀来は神父になる。ガスを吸って余命少ない結城は復讐を決意。復讐するとしたら普通は、MWの存在を明らかにして米軍と日本政府の陰謀を明らかにすることだが。彼の矛先は少し違う。まずMWの謎に迫った新聞記者を殺し、生存した島民も次々殺した。MWがあることを知ると、強奪してテロ組織に売るという。コイツはアホですか?余命ないはずですよね。どれもこれも行き当たりばったりでつまらない。刑事を呼び出して殺すのなんて愚の骨頂。賀来に罪の意識をきせる意図らしいが、意味をなしてない。悪を悪として描ききれてないので、復讐物語が成立していないのです。①娘をタイで誘拐して現金強奪するなど手の込んだことをする必要はなし。さっさと殺せばいい。自白させて情報を得ようとしないのは何故。②本部長に横領の罪をきせる理由がない。自白させ、さっさと殺せばいい。③結城は部屋に何故あんなに大金を持っているの?お金は政治家に渡したはず。④結城の部屋に指紋がひとつも無いのはありえない。⑤そもそも孤児の結城は大手銀行に就職できないと思う。⑥結城は政治家になかなか復讐しないのは何故?ザコばかり殺しても意味がない。⑦事件の真相に迫った川村記者を殺す必要なし。⑧事故死した川村記者は何故スクープの内容をデスクに話しておかなかったのか。⑨島の貯水池にはMWはなかった。なのに米軍のヘリがいきなり機銃掃射するのは不自然。⑩米軍基地であんなに簡単に秘密兵器を奪取できるはずがない。⑪神父さん、髪を切れや!⑫あの刑事は不自然にカンが働きすぎ。⑬煮え切らないラストがいや!結城は余命がなかった筈じゃないのか![DVD(邦画)] 4点(2010-03-10 22:54:49)

736.  ファイナルファンタジー 《ネタバレ》 いろんな意味で単調な映画。まず色が少ない。終始暗いモノトーンが続く。服も宇宙船も飛行機も壁もなにもかも無地。顔の表情も乏しい。悲しみや必死さという感情が表現できてない。だから全く感情移入できず、暗い気分になる。鬱の人には勧められない映画だ。キャラも目新しものがない。女博士は美人だが、かわいげがない。あとはエイリアン2のパクリ。悪役将軍がひどい。効果が無いと分かっているのにクレータを攻撃を強行、亡霊をわざと基地に入れる、限界を超えてゼウス砲を使用して宇宙船自爆。ただ愚かなだけで、魅力がない。敵が強いのなら面白いが、味方が足を引っ張るのはストレスになるだけ。人類はとりあえず安全な場所にいるのだから、あせる必要はないはず。敵の攻撃がすさまじく、人類絶滅まで時間があまり残されていないという設定なら納得できたのだが。SFにありがちだが、説明不足の部分が多い。①隕石に乗ってやってきた亡霊が地球を侵略してゆく映像がほとんどない。だから現在の危機的状況が把握しにくい。世界観を丁寧に描くべきだった。②アキはどうして夢で亡霊の星の出来事を知るのか?亡霊が体内にいるからと思うが説明はない。また亡霊が体内に入って助かった経緯も説明不足。③亡霊はバリア基地の通路では死ぬはずなのにどうして死なかったのか?④亡霊は見えない設定だが、帯電して見えるようになり、最後は帯電してないのに見えてる。⑤亡霊に銃を撃って効果がある説明がない。⑥人が亡霊に接触すると青い姿のものが取りだされる。あれは何?⑦亡霊の星はどうして爆発したのか?戦争が原因だろうか。⑧地球のガイア(精神体)と亡霊の星のガイアが合体して、何が起こったのか?亡霊の星のガイアが浄化されたと思うが、分かりづらい。⑨8つの生命体の説明が不足。どうして8つ必要なの?ドラゴンボール?⑩最初の囮作戦が失敗した理由は?将軍の陰謀?⑪亡霊が宇宙船を襲わないのはどうして?⑫あの鳥だけどうして生きてるの?餌は何?…とまあこんな風に疑問はどんどん出てきます。この手の映画では、見終わって、「地球が助かった、ああ嬉しい」というカタルシスが得られなければ失敗でしょう。「やっと映画が終わった。ああ嬉しい」という人が多かったので、ギネスに載るほどの赤字を生んだのでしょう。悲しい映画です。[DVD(字幕)] 4点(2010-02-22 16:37:25)

737.  刑事グラハム/凍りついた欲望 《ネタバレ》 ストーリーの素材はそこそこ良いのだけれど、調理の仕方に問題があるように思えます。グラハム捜査官はレクター逮捕でトラウマを負っている。だがそれがきちんと表現されていない。中盤、スーパーで子供の語るだけだ。彼の苦悩というものを映像できっちり見せるべき。そこに人間ドラマが深まる。彼はプロファイルするとき独りで大声でしゃべるが、変人だと言いたいのだろうか?普段はきわめて普通の社会人であり、捜査官である。キャラの造りこみが足りないと思う。犯人ダラハイトは、もっと残念で不気味に見えなければだめだろう。盲人との濡れ場シーンなど、威厳無し。嫉妬して殺人はダメでしょう。ちゃんとプロファイルに合う手順にしないと。またプロファイルの手法ではなく、オトリで捕まえようとうするのは筋違い。そして、犯人が警察のオトリにまんまと乗るようではダメ。後半気になったのは音楽が映像と合っていないこと。センス悪いです。イラつきました。その他、疑問に思うことが多い。①満月の夜に殺人する意味は?②二度満月の夜に殺人事件が起きただけで、次も満月の夜に殺人がおきるとは限らない。③犯人はどうやってレクターに手紙を届けた?④レクターに相談する動機が勘を回復させるため?⑤レクターの広告記事の解読法は?⑥グラハムの家族が狙われていることがわかっているのだから、オトリに使えばいい。⑦窓の犯人の唾液の意味は?⑧動機が、はっきりしない。愛され、尊敬されたかっただけ?一家全員を殺す必要があったのか?⑨「中」がレッドドラゴン?なぜ漢字を知っている。⑩孵化した亀を見せろ!手抜きするな!だめだ、こりゃ。[DVD(字幕)] 4点(2009-10-17 02:01:45)

738.  じゃじゃ馬ならし(1967) 《ネタバレ》 ドタバタの舞台の演出をそのまま映画でやっても大仰すぎてつまらない。オチが、妻はどんな場合にも夫に従っていればよいという女性蔑視ともとれる内容になっており、気後れがする。また男勝りの女性が、従順になってゆく過程がぶっとんでいて理解できない。とんでもないあばずれ娘なので、夫の家でも暴れるのを観たかった。夫の方が理不尽に暴れており、不幸な家庭としか思えない。そもそも常識的に女性の顔も知らずに、持参金目的だけで結婚を決めた結果がうまくいきはずがない。そこをもっともっとユーモアのある演出で補うべきだった。雨に打たれ、池に落ち、食事も抜かれ、妹の結婚式に着てゆくドレスや帽子も破かれては、カタリーナがかわいそうに思えてしまう。映画の意図としては失敗だろう。また全体を通して、シェイクスピアが見たら目をそむけるであろうような下品さと猥雑さに満ち満ちている。ドリフのコント以下であろう。頑張っている主役二人が哀れである。[DVD(字幕)] 4点(2009-09-24 17:48:40)

739.  ハリー・ポッターと謎のプリンス 《ネタバレ》 無駄が多く、緊張感に欠け、中だるみしている。ヴォルデモートとの戦いに焦点を絞るべき。人が襲われたり、死んだりしてるんだから、もっと真剣になりましょうよ。スポーツやったり、恋愛やったり、はっきり言って無駄です。みんなで知恵を勇気を絞って、強力な敵をやっつけるのがこの手の映画の王道。それがどうですか?ロンもハーマイオニーも全然力になっていない。ばらばらですよ。新任先生も記憶を引き出させるための存在でしかないのですね。本来なら全生徒、全先生が団結して立ち向かうべき問題ですよ。愛と勇気と自己犠牲と感動を見せてください。殺人があってものんきな学園生活おくりますか?敵役の方が命をかけて、真剣にやっている印象がありますよ。見せ場の魔法にしても、既視感が強く新鮮味がありません。ホレ薬とか普通の毒薬とか、陳腐なものはやめませんか?予想ですが、校長は死んではいないのでしょう。仮死の魔法でもかけられたというオチと思いますよ。[映画館(字幕)] 4点(2009-08-04 04:49:28)(良:1票)

740.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 憲兵は軍隊の警察で民事不介入。パン屋のパンを押収したり、街中で犬を射殺したりしません。パン屋が商売道具の釜を金属供出することもありません。国旗は夜は家にしまいます。しまわない方が非国民。赤紙の特別送達人に愛国婦人会がついてくることはありません。小銃をライフルとは言いません。兵士の懲罰で鞭打ちは無いでしょう。時代考証が甘いですな。硫黄島の戦いといえばいろいろと期待します。まず18キロの坑道。40~50度の地熱と硫黄ガスに阻まれて大変困難な作業でした。米兵上陸前島の形状が変ったとまで言われる大準備砲撃。油断して上陸した米兵を待っていた地獄の日本軍の集中攻撃。すり鉢山の攻防戦。爆弾抱えて戦車に突っ込む。玉砕を許さぬ籠城作戦がひと月に渡る。水はドラム缶に貯めた雨水(ぼうふらが湧く)。一日コップ一杯の配給、あとは夜露でしのぐ。食料は椰子の木の幹やアメリカ兵の残飯(大変なごちそう)。自決を主張する負傷兵達を何日も徹夜で説得して投降させた野口巌軍医。食料増産のために連れてこられた少年兵。全部カットされてました!日本の死者2万人、米の死傷者27000人の大激戦だったのにスケールダウン。一方的に日本がやられ、米兵は悪人ばかり。広すぎる洞窟と坑道にあぜん。初期段階での自決シーンに違和感あり。あれじゃ単なる馬鹿。島の戦略上の重要性は小学生でも認識していたので、「こんな島くれてやればいい」発言は無い。西が捕虜の手当てをしたのは史実。ラジオの子供の合唱も史実(歌う子供達を出せばよかったのに)。最後西郷がスコップもって飛び出してきたのには苦笑。栗林の拳銃を米兵が所持しているのを見て逆上するが、それって自分がそこに放置したんだよね。獅童はどうしてずっとあそこで寝ていたの?自分で戦車に近づかないとだめでしょ。戦車壕で待機するのが正解。飢え、汗、ひげ、疲労、不潔さ、死に対する恐怖などが希薄。ひたすら栗林と西を賛美する内容だが、知将栗林の頭脳的戦略はきちんと描かれていない。CGはしょぼかった。ちなみに硫黄島の飛行場はB-29ではなく、長距離護衛戦闘機P-51の基地として使用された。[DVD(邦画)] 4点(2009-05-09 01:30:11)(良:4票)

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