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プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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721.  影武者 白黒時代の黒澤作品級の面白さを期待したら外れてしまった。面白さで言えば、三船らが生き生きしていた活劇の方が何倍も面白かった。 老年に至った大監督の美学が優先されていて、監督的には必要だったのであろう夢のシーンや、野に晒された武田兵らの累々たる屍のショットなどはいかにも長い。幽鬼のような仲代の姿も、幻に取りつかれた男の姿なのだろうが悲愴すぎて、監督のロマンチシズムがやや過剰に感じる。 しかしながら、”馬”が出てくる場面は皆美しかった。騎馬戦の勇壮なこと、駆ける馬群のその筋肉の輝き。「七人の侍」ではモノクロの馬の圧倒的な躍動感にうわあ、と思った。今回カラー作品で黒澤の”馬”を見ることができて、その綺麗さにやっぱりうわあと思った。 黒澤作品に7点を切るのは畏れ多いのだけど。うーん、やっぱり正直にこの点数で。[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-06-16 00:59:28)《改行有》

722.  恐怖(1961) 《ネタバレ》 全然知らなかった作品なんですが、サスペンスとしての出来の良さにびっくりしました。これがヒッチコックの手によるものだったら、名監督の代表作として不朽の名声を得ていたでありましょう。一体なぜに(ほぼ)無名なのかしら。 S・ストラスバーグの線の細い情緒不安定な演技は、こちらの疑念をかきたてるのにぴったりハマりました。冒頭の伏線も、実に鮮やかにどんでん返しの一助を担ってますし、プロットがとても良くできています。ああそれに窓の外に見える崖っぷちの車椅子。ラストのあの画は怖かった。直後に何が起きるか想像つくからだろうか。こんな風に直接グロい画を見せるのでなく、間接的に観る者の想像を煽るのです。良作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-11 23:53:11)《改行有》

723.  教授のおかしな妄想殺人 ごくノーマルな男女間のちょっとしたゆがみを上手いこと掬い上げるのが本来のアレン芸。今作は男が人格破綻気味なまでにクセが強いので、いつものアレン風観察力がフルに発揮されたとは言い難い。簡単に言うとすんごく偏屈な男が自己破滅したお話。そこに絡むエマ・ストーンがまあ素敵なこと綺麗なこと。学生の役柄をふまえて、ファッションは何着か着回ししている気配り演出なのだけどそれらが可愛いったらないんである。白地に紺ステッチのワンピやチェックのシャツとショートパンツ等、どれもとても似合ってて彼女の立ち姿が画として強烈に印象的でした。 いまやアレンのお気に入りなのね。「マジック・イン・ムーンライト」に次いで、キラキラのエマであります。対するホアキンは腹の出た中年になっててややがっくりです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-11 00:47:43)(良:1票) 《改行有》

724.  追跡(1962) 《ネタバレ》 沢山の後続作に影響を与えたサスペンス映画の第一人者的作品であるとの町山氏の解説はとても興味深かった。リー・レミックの美貌をはじめ、映像が美しいことに驚く。夥しいマネキンが林立する殺人現場、というシチュエーションもこれがハシリかしら?鏡に映す後景といったカメラテクニック等、印象的なシーンが多いです。マネキンの後ろにカメラを据えてのショットなどは一級のサスペンス感。クリアなモノクロ映像も怖さに拍車をかけます。 ただ、ストーリーは今観ると突っ込まずにいられない不適格描写や強引さが多々気になって、映像力ほどは感心できず。姉妹の私的情報がなぜアイツにこと細かく知られているのか。通報中の室内になぜ犯人がいるのか。あいつはガレージで脅迫してきただろう。後をついてきたのか。で最大に?だったのはランチの店のトイレで犯人登場場面。なんであそこで大声出してすぐそこで張ってるFBIに知らせないのよー。アイツふつうに歩いて出てったじゃないか。サスペンス見てるはずなのに、ここは「志村うしろうしろ」みたくなっちゃった、私。なんだかな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-09 23:54:21)《改行有》

725.  ニュールンベルグ裁判 《ネタバレ》 一寸の隙も無く全編を貫く緊張感、法廷劇として完璧と思います。私は「戦勝国が敗戦国を裁く」ことに異議を覚えるのですが、そんな個人的な歴史観を差し引いても、論戦の火花散る展開は見ごたえがありました。 なにしろ、判事、検察、弁護人それぞれの放つ論旨がみな言葉に重みがあって圧がすごいのです。おまけに被告とされる側までが元判事という、論戦の迷宮のような高度なやり取りが繰り広げられる。口角泡飛ばして絶叫調のマクシミリアン弁護士が、異様なまでに熱を帯びてます。元判事を裁くとは即ち、ドイツ国民全員を裁くのか。かつてヒトラーを称賛してみせたチャーチルに非は無いのか。証人への個人攻撃ともとれる激しさを増す弁護士を制するように、ついに口を開くランカスター演じる元判事の訥々とした告白はさらに深かった。この裁判そのものを否定していたヤニング元判事、彼は自らを有罪と認めます。ユダヤ人に対するナチスの行為を知らなかったとするのは無理がある。我々には目も耳も無いのか、と。法に則り、職務を遂行した徳の高い元判事の苦しげな目、バート・ランカスターも見事なら、アメリカ人判事のS・トレイシーもまた激渋。ナチ高官の妻、マレーネ・ディートリッヒは妖しく危うい存在感を放つし、J・ガーランドの必死の抗弁は痛々しい。名優らの重厚な演技にすっかり圧倒されて、くらくらしました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-06-04 00:13:46)(良:1票) 《改行有》

726.  ミルドレッド・ピアース 《ネタバレ》 製作年を見ると古典といってもいい位に感じますが、これがちっとも古びてない見事な脚本力ですねえ。冒頭のいきなり撃たれる男、訳有り気味の女、死体の有る屋敷に騙し置かれる男・・、もう掴みは満点、わくわくしますね。警察署で始まる回想シーンからラストに至るまでは一気呵成に見せきります。 各人物の性格を紹介するエピソードや台詞が実に巧い。性悪長女の性格描写は特に抜きん出ており、母親を見下すあまり黒人のメイドにパート先のウェイトレスの制服を着せるなど、震撼しました。母バカのあまり、娘を甘やかしスポイルしてしまうミルドレッドのキャラクターも面白い。男に足をすくわれる女の話はいくつもありますけど、自分の娘で破滅する母というのも珍しく感じました。基本、ミルドレッドはじめ長女もレストラン経営の助っ人友人女性も、皆意志が強い。女が強い映画なのです。この時代にねえ。男3人みんな彼女らに押し負けしてしまってますね。 舞台劇のように役者の喜怒哀楽の芝居がややハッキリしているのですけど、これがモノクロの画の中ではとても観やすい。上質なサスペンス映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-06-03 00:01:07)(良:1票) 《改行有》

727.  薄氷の殺人 《ネタバレ》 ベルリンで金熊賞を獲ったそうですけど、「ええ、この程度で?」というのが正直なところです。「明かされる驚きの真実とは?」と宣伝は煽るけれど、話の骨格はよくある殺人沙汰で、特に犯人に対してやるせない同情が湧くという余韻があるわけでもありません。 それに、映画作品という文法をやや逸脱している構成がとても観づらいです。場面ひとつひとつが何を意味するシーンなのか、が分かりづらく繋がりも唐突で戸惑います。これが繰り返されるとついていく気が無くなります。ミスリードの仕方も上手くない。冒頭の容疑者二人の扱いがレッドヘリングの割に印象が強すぎるし、後半の車のナンバーが違うという件については観直してもなんのことか分かりませんでした。 主演女優は綺麗ですがクリーニング店でパートをしているという役作りはサボっているよね。あんなに若くて洗練されているなら他に勤め先はあるだろう、と誰でも思う。 重くて暗い画は基本キライじゃないですが、この映画難点は「不潔」も混じること。生理的にうんざりしてしまっては、いくら暗くても「耽美」にはなりません。個人的にそこもダメでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-02 00:17:20)《改行有》

728.  ぼくの伯父さん 洒脱で軽快さがいかにもフランスぽいコメディ。チャップリンとの大きな違いは、全編に彩られたオシャレな空気。パリの下町の建物の美しさ、色彩の綺麗なこと。目を楽しませてくれることにかけては、世界一の喜劇王の一連の作品よりも上手です。ヘンテコなモダニズムの極みみたいな社長の家すらアート感炸裂。笑わそうという目的が美術と一致するとは凄い。 ふわふわと他愛のない、いわば新聞の4コマ漫画が次々と展開されている感覚です。”超短編”の連続なので、3割ほど内容カットしても良かったかも。飽きなくて。 親子一緒にイタズラをしかけた体になるラスト、あそこは本当に良かった。伯父さんの置き土産ですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-28 17:02:30)《改行有》

729.  エヴァの告白 《ネタバレ》 1919年、内戦のポーランドを逃れてアメリカへ渡った姉妹。妹は病を得てしまい、頼りの親族も予想外の酷薄さで、姉は否応無しに娼婦へと堕ちてしまう。時代も厳しいし、M・コティヤール扮するエヴァに他にどんな選択肢があったというのだろう。自然と当時の移民の苦労に思いをはせてしまったのですが。でもこれは観てる側が、話の薄さを自分で補完している現象なのであって、脚本単体では語り足らずの印象は否めません。 エヴァも三角関係になる男二人も結局どうしたいの?と問いたくなるほどに性格描写が曖昧で、起こる出来事一つ一つもさらっと過ぎてしまう。コティヤールもホアキンも終始暗ーい顔で熱演しているのですが、誰かに気持ちが入れ込めるほどにはキャラクターを紹介しきれていないのです。なので、観終わった時は「ええー結局なんだったの(特にホアキンの役)」と消化不良な気持ちになっちゃうのでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-26 23:58:37)《改行有》

730.  スウィッチ 《ネタバレ》 ヒロインは親しみやすい容貌の美人さんだし、導入部から外国で殺人犯にされてしまうあたりまではなかなか引っ張ってくれるんですけども。だんだん、お話を派手に盛ろうとする無茶なチカラ技にやや辟易しますね。人一人の存在を無かったことにするなんざ、旧ソ連の諜報機関レベルの大技。これを一般の女子一人でやるなんてやっぱ無理でしょ。「そんな馬鹿な」と客に思わせないための工夫がしてあるとは言い難い。 犯人の計画もつっこみどころ満載。無駄が多いしアラも沢山。そもそもヒロインが”部屋交換”にノラないかもだし、違うサイトを使うかもしれないし、友人と一緒に旅行しちゃうかもだし、ひょっとしてパスポートをこれから申請したりしたら時間がかかっちゃって、入れ替わり予定の解凍死体が腐っちゃうかもよ?って、ここまでイチャモンをつけることもないわけですが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-25 17:29:45)(良:1票) 《改行有》

731.  ブルーサンダー 映像がこんなにも重量級の質感を伴う映画は、技術が進んだ現在では逆に作ることが不可能になっちゃったんだろうな。煩わしい規制をなんとかクリアして都市上空でのヘリ空中戦をロケするなんかより、コンピュータ画面で加工するほうが安上がりで簡単でしょうから。だから、こういう武骨で生の手触りな映像作品にはもう永遠に出会えないのです、きっと。 だってこのブルーサンダーの雄姿、その爆音、見てごらんなさい。黒々と漆黒の夜景に浮かぶその異形。橋の下を、高層ビルの脇をすり抜けるマシンの機能美。メカマニア垂涎の完璧な美しさがここにあります。ロイ・シャイダーの、飄々とした渋い佇まいがまた合うんだ、このヘリのパイロットとして。 そして製作年から現在に至るまでの間に、映画の中でしか起こりえないと思っていたシーンが現実となってしまいました。ミサイルが貫通し、煙に包まれる高層ビル。否応無く9月の事件を思い出させるこんな描写はまずもって二度と制作されることはないでありましょうから、そういう意味でも本当にレアな映像作品です、これは。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-25 00:14:41)《改行有》

732.  それでも恋するバルセロナ 《ネタバレ》 ここ数年ヨーロッパの各都市を舞台にしているアレン監督。それぞれの街への監督の解釈が反映されてるようで、どの作品も「その都市ならでは」な趣があります。 今作はバルセロナ。スペインは情熱の国、代表女優はペネロペ・クルス。ペネロペといえば”ハモンハモン”、あの突き抜けた色情模様にアレン監督もアテられたのでしょうか。枠の無い自由奔放な感情のほとばしりは、件のスペイン映画に通じるものがあるような。 南欧の熱情に翻弄されたアメリカ女子二人。結果一人は自らの結婚に納得できない心を抱え、もう一人は完結せぬ自分探しを継続中、と帰途に就く二人の表情は冴えない。このへんのシニカルな結び方は、アレンらしい。 あと、女優らがとても綺麗に撮られています。女性大好きな監督の手腕のほどがうかがえます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-22 23:33:56)《改行有》

733.  デッドコースター ”死神による血も涙も無い連続死”という一作目のコンセプトをまんま引き継いで、さらに演出の腕を上げた制作の力量は大したものです。すでに充分速かった前作のテンポのギアを一段上げ、まさに息つく間もない死にっぷり。気付くと前作で生き残った主人公も消されてました。(言葉による説明のみ。2秒くらい) 原題どおり”ファイナル~2”としても良かったんだろうけど、このスピード感を伝えたくてジェットコースターと掛けたかった映画会社の気持ちもわかります。 圧巻の冒頭のカー・クラッシュ、鳩と歯医者の嫌な感じ、命を守るエア・バッグの皮肉な使い方。機知に富んだアイデアが溢れまくり。 けどこれってどこをどうやっても不謹慎なB級作であることに変わりはないわけで。この才能をぜひとも「セブン」くらいまでに高めてほしいものだと思うのでありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-21 23:44:25)《改行有》

734.  普通の人々 《ネタバレ》 主人公の家族が皆、傷ついて血を流していて観ていて心が痛かった。懐深いレッドフォード監督をもってしても、瓦解してゆく家族の再生は叶わなかったのだね・・。 人はそれぞれ、持って生まれた「愛」の総量が多い人と少ない人がいる。この母親は少ない人で、だから長男の死で激しく傷ついた自分自身を手当てするのになけなしの愛を使い果たしてしまって、次男や夫にまで振り分ける分が残っていないのだ。セラピストが正しくも指摘したように、彼女は彼女なりに次男のことを愛してはいたと思う。だけど、そもそも備わっている愛情量が少量なので、リストカットするほどに追いつめられている息子の心を汲んでやることまではとうていできない人だったのだ。おそらく何故非難されるのか自分では理解できないだろう。 この映画の、とりわけ優れているのは各人物の描写力である。母親の冷たさはフレンチトーストの件や、息子の部屋の灯りをスルーする無関心ぶり、上面の息子との会話等で痛いほどこちらに響く。T・ハットン演じる次男は「良い子」をやってきたことが言葉遣いや父親への気遣いからわかる。セラピストの前で心が均衡を崩すシーンは、身体をゆする仕草や八つ当たりな態度がとても苦しそうだ。苦悩しっぱなしの父親は長いこと妻に「違うだろ」と言えない。だけどセラピーを受け、自分の心を見つめなおして改めて気付くのだ。息子の葬儀だというのに、この女はシャツや靴のことを気にする人格なのだ、と。 人間に対する洞察力、その細やかなこと。驚くべき観察力。これが監督一作目というレッドフォードの明晰なことには畏れ入った。胸が痛いほどの名作。[DVD(字幕)] 9点(2018-05-09 17:34:02)(良:1票) 《改行有》

735.  ザ・バッド 《ネタバレ》 豪勢なことに、おじさん名優3人を起用。で、この三者皆涙ぐましいほど真面目にコメディ芝居をしているんだから脚本も、も少し応えたらどうだろう。こんなに障害無くアッサリと成功する窃盗譚初めて観た。見せ場らしい見せ場が無いんだなあ。障害と言えそうなのはウォーケンの女房が計画の邪魔になってる、ってことくらい。それとてわりとすんなり片付いてしまうし。メイシーの木箱交換もあんなんで解決しちゃうし。 で、内容が雑だからって邦題まで手を抜いていいワケがない。安易すぎる・・絶対20分も考えちゃいないと思う。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-07 00:00:11)《改行有》

736.  誘拐の掟 年を取るほど渋みが増すニーソンのかっこよさが余すところ無く発揮された一本ですねえ。鬼畜犯人どもの実態がわりと凡庸な描写に終わったのはやや尻すぼみな感があったり、証拠写真に何が写っているのかこちらの脳が認識する前に画面が変わってしまったり、と不満もあるのですが、一方でキレの良い演出も散見します。冒頭の横たわる女性。その意味がわかってゆく時の総毛立つようなカメラの引き画、ここ凄いですね。マット・スカダーという男の性格説明も簡潔でうまい。とりあえず自分の食事を後回しにして依頼人に応じ、足を使って丁寧に聞き込みをする。犯人との交渉では一歩も引かない頼もしさ。みんなの思っていることを、びしっと犯人に叩きつけるニーソン、ほれぼれします。落ち着いた色調も好ましく、加点に次ぐ加点で、結果この点数になりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-01 00:29:19)

737.  ザ・ウォーク 《ネタバレ》 これってジェットコースターと同じジャンルの「怖がらせアトラクション」ムービーですな。映像技術の進歩に恨みを抱きたくなるほどの、リアルな高所映像に肝縮みっぱなし。USJのライドの、てっぺんに登りきったその一瞬に味わうキョーフ感、これが何度もいろんな演出で繰り返されるんですよ。もういいから、A棟でもB棟でも早く下りてくれ!これねえ、映画館で見てたら気分が悪くなったと思うよ。 アーティストだの、ワイヤーや客への感謝の気持ちだの御託を色々と述べてたけど、このフランス男の狂っている所以はさっぱり伝わらず、というかそもそも描かれてもいなかった。なんかもっとこう、この人に説得されることを期待して観始めたものだから、単なる「画で驚かす映画」だったことにちょっと肩透かしをくらった、というのが正直な感想です。[DVD(字幕)] 6点(2018-04-23 00:08:03)《改行有》

738.  カポーティ 《ネタバレ》 ノンフィクション「冷血」は稀代のルポルタージュである。その著者であるT・カポーティの人物をなぞろうとすれば、この著作を手がけた5年余りに絞ったのはしごく当然と思う。 本人も認めているように、この作家と一家惨殺犯の一人、ペリー・スミスとは魂のありようが似ている。恵まれなかった子供時代、容姿へのコンプレックス、言葉への敏感な感性、決して埋められない孤独感。 新聞記事で事件を知り、彼らを「飯のタネ」にしようと思いつく作家。地元保安官は眉をひそめ、友人らも若干引き気味なある種の厚かましさをもって殺人犯らと交流を持つカポーティ。「飯のタネ」ではあるのだけど、一方でペリーへの親近感や同情といった自分の心に気付いて動揺する彼。嘘や誇張で死刑囚の気持ちを引き寄せ、かと思えばセレブらとの社交パーティではへらへらと空騒ぎ。 なんとも複雑で繊細な有名作家の姿を、名優P・S・ホフマンは見た目や発声の仕方、仕草に至るまできっちり再現してみせた。取材対象に近づきすぎて、その処刑の場に立会い衝撃を受ける作家。目を宙に泳がせたり、薄皮を一枚被ったように顔つきを捉えどころ無くしたり、表情筋のわずかな動きで作家の心の空疎なことを表現しつくしたホフマンに圧倒された。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-21 14:49:43)《改行有》

739.  フィラデルフィア・エクスペリメント(1984) いやー、いかにもカーペンターが一枚咬んだ風情の、80年代ぽい屈託の無さでした。機材とかコンピュータ等が「いかにも」な仰々しさなのは御愛嬌としても、「宇宙戦艦ヤマト」のワープシーンのごとく放射線状のラインでもって”時空のひずみ”を表現しよう、とは無邪気すぎて涙が出そう。渦の中に艦や町が浮いていたのには笑ってしまった。 お話も特にひねりの無い真っ当な展開を見せます。返ってきたバレが年寄りになっている、とか実はナンシー・アレンが奴の娘であった、とかワタシのひねこびた発想にはかすりもしないのだった。 当時人気も出演作もトップレベルだった主役の二人。ナンシー・アレンはその後メグ・ライアンにすっかり株を奪われ、マイケル・バレも打ち上げ花火のように一瞬で輝きを失ってしまったなあ。もっとも彼はキャリア通してたくさん仕事は来ていたようだから、人柄が良いのかもしれないな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-18 23:54:55)《改行有》

740.  悪魔の棲む家(1979) 《ネタバレ》 オカルトの原点でもあり、「家モノ」の定義を確立した記念碑的作品とも聞きますが、印象としては怖がらせ要素を盛りすぎと思います。「ポルターガイスト」あり「エクソシスト」あり。虫がいっぱいの生理的嫌悪描写なんかは「サスペリア」のようでもあり。地下に先住民の墓地があるそうだが、先住民の祟りというのは神父の悪魔祓いでも応用が利くのだろうか。そんなことを思いつつ観続けたけれど、神父はエクソシストするわけでもなく、さらにスピリチュアルとはほど遠い現実の刑事まで出てきて殺人事件の観点から口を挟んでくる。これではホラーなのかサスペンスなのか見てるこちらは気持ちの持ち方が定まらず、集中できずじまい。先述の地下室に落っこちたお父さんはコールタール状のモノでどろどろになってましたが、それ何?怖くない。怖くないぞお。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-15 23:59:43)

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