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プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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741.  飛べ!フェニックス 面白かったです。タイトルから受ける爽やか青春モノのイメージとは地球半周くらい遠い、武骨な男達のサバイバルストーリーでした。ほんと、邦題もう少し重厚なものになんなかったかな。 突然の事故、生命の危機、錯綜する人間ドラマが次々と畳み掛けるように展開し、見てるこちらは身を乗り出しっぱなしでした。 「デキる」名優らを勢揃いさせ、惜しみなくストーリーから消してゆく。こういう怜悧な演出は印象も強烈に残り、このへん「大脱走」が頭をよぎります。アッテンボローもいるしで。(ちなみに彼は今作では副官に甘んじておるのですが、常にJ・スチュワートの意見を伺う自信の無さがかの脱出隊長とは間逆のキャラクターで、もうつくづく演技達者です) 命の瀬戸際にやられた時に露見する人間性。卑怯者もいれば崇高な者も、尊大な者も愚か者もいる。砂漠の中での人間模様に加え、”外部の敵”まで抜かりなく用意されてまったく息が抜けません。技術の低いCGに頼ったりしていない分、映像も製作年から想像されるほど古臭くなくリアリティを保っています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-14 01:10:00)(良:1票) 《改行有》

742.  大統領の陰謀 ウォーターゲート事件の全貌を軸にしつつ、事件を追った若手記者二人の記者魂とも言うべき情熱がお話の大きな柱。さらに味わい深くしているのがW・ポスト紙の主幹、ベン・ブラッドリー氏であります。血気に逸る若手らに「まだ(ネタとして)弱い」とベテランの厳しいダメ出しを食らわせ続け、しかし敵の反攻に遭った時は「彼らを見捨てるな」と新聞社としての旗幟を鮮明にしてみせる。これぞ組織のトップ。演じたジェイソン・ロバーズも度量の大きさを感じさせ、納得のオスカー受賞でありますね。 若きダスティン・ホフマンとレッドフォード、意外にバランス良くタッグを組んでみせました。ホフマンのクセの強さに対し、レッドフォードの柔軟さが上手いこと中和作用したみたいです。ミスを主幹にどやされ、がっくりくる二人はほんとに若くて、ストーリーと関係ないところで感慨を深くしてしまうのでした。 憲法と報道の自由を守る。このワシントン・ポスト紙の理念こそが民主主義のチャンピオンたる米国の礎。"make America great again"と叫ぶ現合衆国大統領へ。アメリカの真の強さはこの映画が示しているのですよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-08 00:30:34)《改行有》

743.  ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー 《ネタバレ》 誰がどう見ても破綻確率100%の男女。身分の差はもとより、女は子持ちのうえパトロン有りの風俗業で男は不実ときたもんだ。あーダメでしょコレ。 ところが人間て不思議なもので条件がことごとく合わなくても、「コイツほんとに腹立つ」と思いながらも、”心が惹かれる”という生理現象が起こるのですね。私は女なのでマズイことにルースの気持ちがわからなくもないのだった。 生来がずるくて不誠実で、でも するっと人のフトコロに入り込んでくる軟派男のルパート・エヴェレットはハマリ役ともいえる仕事っぷりでした。アナカンで世間を騒がせた美貌は健在で、良家の子息という設定にもすんなり納まる。さすがです。対するミランダ・リチャードソンも、「そんなに男どもが騒ぐ美人かなあ」と序盤は思いましたが、愛憎に絡め取られて狂気を帯びてゆく様は迫真の演技でした。 彼女だけが裁かれたとは、この映画を観る限り実にやるせない感慨になります。恋愛の沙汰はやはり両成敗してもらいたいものですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-04 00:47:26)《改行有》

744.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 運命づけられた死からは逃れられない。このコンセプトは、かの”オーメン”を思い出させます。あの陰鬱名画をジュヴナイル化したら実にスピーディでライトな展開となりました。半世紀前の映画は陰気にじわじわと怖かったですけど、今作はもう少し陽性?の暴力死であります。なんか運命の神様もムキになっているような。 友人一人目がやられた時の、水がスルスルと引っ込む描写はいらないと思うな。ああなるとオカルトっぽくて悪霊ネタみたくなる。ラストはドリフみたいなコミカルさだし、「怖がらせたい」のか冗談なのかわかんなくなっちゃって、この軸のブレは惜しい。 出色なのは飛行機事故のシーン。あそこはすごく出来の良い恐怖パニック演出で、導入部としてはA級作にも引けをとらない迫力でありました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-30 00:18:19)(良:1票) 《改行有》

745.  モダン・タイムス 「機械化された経済社会への風刺」というのが有名な評価だけど、そこはほんの前半だけなのですね。舌鋒鋭い風刺作、というよりはむしろチャップリン十八番の、ほのぼのと元気づけられる作品に感じました。それに名曲"smile"の原典がチャップリン作曲で、この映画にあったとは。なんという多才な喜劇王か。 長引く不況下、必死に生きる庶民の姿は笑いにまぶしてはいてもやはり哀しい。でも実に屈託無く、起き上がりこぼしのようにめげないチャップリンに「元気を出して。笑って。」と言われて、劇中の彼女と同じく励まされる人はたくさんいることでしょう。ラストの二人の後姿は涙腺がじわじわきたせいで、ぼやけて見えたのでした。[DVD(字幕)] 8点(2018-03-28 00:41:21)《改行有》

746.  カルテット!人生のオペラハウス 《ネタバレ》 脚本が何も紹介しなくても、その存在だけで刻んできた人生のひだや葛藤を醸し出すことのできる英国ベテラン俳優の実力を思い知らされます。逆に言うと彼らの存在におんぶされっぱなしのスクリプト、ともいえます。何せ「歌姫」として名高かったマギー・スミスの、その「音楽家」たる姿が一切示されないんだもの。歌っている姿は練習するとこが一瞬だけ、ついにはラストステージ上でも披露されることなく幕を閉じるというぶん投げぶりです。いや、やっぱりそこは芸事に人生を捧げてきた人たちが昇華する瞬間として、輝きを放つ舞台を設けるべきでした。我々も目撃者になりたかった。たとえ口パクでも、M・スミスだって演技者として歌姫像をまっとうしたかったはずでは。一見、しみじみといい話のようでいて、「元音楽家」にした必要性があまり無かったような。期待した音楽要素にスカされた感が残っちゃった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-25 01:34:45)

747.  ラストベガス ギャラ高なベテラン俳優を4人揃えました、っていう豪華な画ヅラ(だけ)が売り。元気なじーさん達が余生でバカ騒ぎというライトな話なので芝居も簡単。みんな小手先でやってのけてる感じ。バイトですか。 各人はちゃんとキャラ立ちしているし(ほんとそこはさすが)各々の人生描写も浅いながらそつなく抑えているので、まあ退屈こそしないんだけれどもいかんせん話がベタすぎ。この手の「まだ若いもんには負けん」的な話ちょっともう飽きたかな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-22 00:02:54)《改行有》

748.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 御存知、スピルバーグがその名声を決定的にしたパニック映画の金字塔。数年ぶりに観ても面白い。“怖がらせ”にあたって、人の生理を熟知したかのような音楽やカット割り。「まさか」という気の持たせ方の技巧が洗練されているのです。船底からのぞく人の顔、不意を突いて出現する巨大ザメの迫力、その都度腰を抜かすほどびっくりしたものです。 水面下で近づくサメを「樽」で視覚化した手法もうまい。ぱっと見「樽」なんだけど、こいつがけっこうな速さで近づいてくる恐怖ったら。あえて観る者の脳内で「サメ」を想起させる、遠まわしでいて効果的な見せ方。うーん凄い。 さらに特筆なのは男達のドラマが胸熱に交錯する、物語性の高さですよね。遊泳禁止を訴える署長と学者は二人とも島外の人間で、経済優先の町長らと対立する図式は納得ですし、船に乗ってからの三人が角突き合いながらも徐々に(酒の力を借りながらだけど)戦友となってゆく描写も的確。特に人生を「vs サメ」に捧げたクイント役のロバート・ショウは圧巻。こういう武骨な俳優さんを近年見かけなくなったなあ、としみじみと思いました。[CS・衛星(字幕)] 10点(2018-03-18 23:21:21)(良:2票) 《改行有》

749.  コネクテッド どんどん展開してゆくノンストップ感とか、派手なカースタント、すんなりとは落とさないクライマックスなど、娯楽作魂を熱く感じる作品です。何でも過剰気味なので、ご都合主義もやや濃い目。観ていてここをスルーできるかどうかで、楽しめるか否か人によって別れるとは思うけど。 主人公は常に動いていて状況がどんどん変わる忙しさ。にも関わらず、彼のキャラクターや置かれている人生状況等が手際よく説明されているあたり、脚本が巧みなのでしょう。オリジナルの「セルラー」も観てみたい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-15 23:55:10)《改行有》

750.  ロンドンゾンビ紀行 《ネタバレ》 年寄りが年甲斐も無く銃を片手に敵と闘っちゃう趣向がほんとイギリスっぽい。じーさんもばーさんも武闘派。特にホーム園長のアラン・フォードのかっこ良いことったらない。ああなるべきだなあ人は。気概が人を作るのだ。ああ、よもや非業の死を遂げるのか、と涙ながらラストシーンを見守りましたが、次の瞬間快哉を叫ぼうとは。いやあ素晴らしい場面でした。 序盤の銀行強盗のくだりは、そうですねちょっと長いかも。メインのゾンビを客は待ってるので強盗が上手くいくかどうかは二の次ですしね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-14 01:22:29)(良:1票) 《改行有》

751.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 ブラジル、南ア、メキシコ・・、麻薬戦争ものは色々観たけれど、殺戮描写がどんどん酷くなってゆく。ショックを通り過ぎて、げんなりの段階に私はなっていたところ。本作も、死体が次々とむごたらしく晒され続けて凄惨場面のオンパレード。残酷描写合戦になってしまうのか?と危惧したけれど、デル・トロとエミリー・ブラントという相反する柱を二本置いてしっかりとドラマにしました。 無秩序社会に染まって私怨で動く元検事と法治理念を捨てないケイト。ケイトはFBIではリーダーを務めていた、経験値の高い捜査官なのにメキシコマフィア相手の現場ではまるで女子学生のごとき扱い。そこがいかにヤバイか、端的に伝わります。エミリーは知的美人の女優さんですが、ほぼ全編すっぴんでグレーの丸襟Tシャツ姿で通し、ボサついた髪に顔あざをさらす、敢闘賞ものの熱演でありました。しかし相手はデル・トロ。言葉少なくともにじむ不気味さ、闇の気配。圧巻の殺人者な佇まいでした。(もっとも、同じ苦悩でも前へ進もうともがいていた”トラフィック”の彼の方が、今作の問答無用殺戮マシーンより私は好みですが)。 近づいたり離れたり、距離感が微妙にめまぐるしい二人。ラストは決定的でした。ケイトに合法捜査のサインを強要するアレハンドロ。我々も問われます。お前は法の理念に殉ずることができるのか、と。 かくして、ケイトの心はばきばきに折られ、アレハンドロが圧して終わるようにも見えるのですが。 でも、その直後丸腰のアレハンドロに向けた銃をケイトは下ろしました。僅かに残った彼女の信念の意地にも感じられ、それはそのまま監督の意志なのかな、と思いました。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-09 00:46:05)《改行有》

752.  上海の伯爵夫人 クレジットに”written by Kazuo Ishiguro" とあって、おおなるほど、と膝を打ちました。抑制の効いた、品のある佇まいはまさにこの作家の筆致です。第二次大戦前の上海租界を舞台に、凋落したロシア貴族と元米国人外交官らが織り成す物語など、この人以外に誰が書けましょうか。 再現された上海の混沌として退廃なこと、時折挟まるロシア貴族の輝かしい時代の回想場面。猥雑さえ甘美な映像美に代える監督の手腕が冴えわたり、充足した視覚体験でありました。 元外交官のR・ファインズも伯爵夫人のN・リチャードソンも暗躍する日本人工作員の真田広之も、皆各々の矜持を維持して生きる様が高潔で観ていて心地よいのです。役者がみなハマった良いキャスティングだと思いました。 全編淡々としているようでいて、目を凝らすと底意地の悪い義母や義姉らはソフィアにとって人生の大きな棘だし、松田氏の怪しい動きにも心乱されたりと、水面下で大きなうねりは起きているのでした。クライマックスの群集混乱シーンは圧巻です。 そして忌々しいロシア貴族姉妹の余りの非情さに腹煮えたぎったワタシは、このラストに心から満足しました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-07 00:51:50)《改行有》

753.  フローズン 《ネタバレ》 ソリッド・シチュエーションのひとつでありますが、今作なかなか出色だと思うのですが。気付けば四角い箱の中に閉じ込められているとか、気付けば汚いトイレの中にいて眼前に死体ありとか、家にサイコパスがやって来るとか、これまで数々の“シチュエーション”があったけど、いずれも「現実に起こりうる」度が低い。そういう点では本作の度数は極めて高く、私は大いにビビりました。「うわあ、弱ったなあ」と。リフトから見えるスキー場の光景、すなわちゲレンデに森、鉄基が等間隔に並ぶ様は見慣れたものだし、宙吊りリフトの安定感の無さ=風に吹かれた時のけっこうな揺れやバーの冷たさまでが伝わる、この臨場感はかなりのものです。 そして各人に問われる「あなたならどうしますか」。私は飛び降りる派だったです。すぐ下が深雪に見えたんだもの。ああこれで私はこの話から消えました。ショック。前出レビュワーさんの「服を繋げて高さを稼げ」には目からウロコです。 あと、日本のスキー場には狼が生息していないことも切に希望します。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-04 00:37:01)《改行有》

754.  雨月物語 私は日本人ですので、外国映画祭の審査員ほどにはジャパネスク・ロマンに「おおっ」とシビれたりしないのですが。でも、この映像の幽玄なこと湿度の高いこと、目を瞠りました。ストーリーは「まんが日本昔話」をいくつか合わせたようなもので、驚くほどの展開は無いんだけれど、件の名アニメを実写したらこうなるんだろうなあと思わせるほど雰囲気が似ています。 廃屋だったはずの朽木屋敷に誘われ、いつしか凛とした豪邸に落ち着いているとき、こちらもいつの間にやら幻惑されているのです。明かりの灯る夕刻や、先代の兜の発する気や、妖女そのものの京マチ子らに金縛りに遭わされました。怖く美しかった。 戦が庶民らにとっていかに苛酷であったか、その描写も容赦なく厳しい。里に残した妻が槍の犠牲になる場面は俯瞰ショットで音も無く、素っ気ないけれどとても恐ろしい。 妻が遭遇した残酷さ、弟夫婦らが辿る愚かさと不条理、そして主人公が出会う異界。「昔話」のテーマがてんこ盛りの、見事な映像作品でありました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-02-27 00:12:43)(良:1票) 《改行有》

755.  ラスト・ショー 《ネタバレ》 50年代のテキサスが舞台。舞う砂埃。プールバーと映画館だけが娯楽という田舎。そして若者はやっぱり閉塞している。狭い共同体の中でせっせと恋情をもよおし、だけど色恋沙汰では未来は拓けない。お金持ちで美人の女の子は都会へ行くし、友人は軍隊へ。頼れる先人は死んでゆき、澄んだ魂の知的障害の子は無残な最期を迎える。膠着した現実を打破できぬまま、一人取り残されたソニーが向かうのはかつて不倫してたコーチの妻であるオバサン。なんてこった。こんなにやり切れないものか青春て。苦い苦いどこまでも。 この後アメリカはベトナム戦争を経験し、80'バブルもやってくる。ソニーはその頃どうしていただろう。 21世紀の今格差は広がり、アメリカの田舎の若者は車も持てなくなっている。繰り返す時代の流れ。71年当時に20年前の世相を描いたこの作品は全く不変の青春を見事に切り取ってみせ、少しも色褪せていない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-02-16 17:57:25)(良:1票) 《改行有》

756.  ラスト、コーション ちょっと・・、ノレなかったんですよ。何人かの方も言ってるけど、私もヒロインの造作が難ありだった。素朴が勝ちすぎて、色恋沙汰を濃い目にこなすのは厳しい顔立ち。劇団仲間の、もう一人の彼女、あっちの方がヒロインに良かったんじゃないですかね。私個人の好みか。 「想い」を描くのに定評のある監督の手腕はいかんなく発揮されているとは思うんですよ。トニー・レオンのラストシーンでの脱兎ぶりも涙目顔も良かったし。ああだから別の女優だったらなあ、この話もっと気持ち入ったのにな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-13 01:03:17)《改行有》

757.  フィフス・エステート/世界から狙われた男 《ネタバレ》 ジュリアン・アサンジと初期スタッフとの、創設から諍い別れまでの一連のドラマがまるでロック・バンドのメンバー入れ替え劇みたいだ。考えが合わなくなってくるんですなあ 人間同士ってのは。 当初はウィキリークスの意義を大いに感じながらの観賞だったけれども、だんだんダニエルの言い分とアサンジとどちらにジャッジを下すべきなのかわからなくなった。そこが本作の狙いだろうけど。 アサンジの虚言癖などは大義の前には目をつぶるくらいのものではあろうけど・・、でもやっぱりあの「苦労」白髪は毛染めだったエピソードはかなりアサンジの深い所を突いているのじゃないかと思った。個人的に信頼する気が失せるな、私も。 情報の加速する流れは止められない。”フィフス・エステート”(=第五の権力)としてアサンジを是とするのか否とするのか、今生きている我々全員に突きつけられた課題でありましょう。 変人顔を生かしたベネさんの怪演も印象的。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-08 00:38:29)《改行有》

758.  マラヴィータ 《ネタバレ》 スタッフが楽しんで作っているなあ、と伝わる雰囲気の良い(?)クライム・ファミリー話です。無茶なことを、はっちゃけてやる。いや、面白かったです。デ・ニーロとトミー・リーにこんな役はまあバイトみたいなもんでしょう。余裕のあること、楽しそう。だいたいロバート・デ・ニーロをゲストに呼んで上映するのが“グッド・フェローズ”ですからね。この冗談センスを受け入れられれば楽しめること間違いなし。 おとーさんの過激な倍返し妄想は「わかるわかる」と膝を打ちましたし、凶暴純情長女も知能派謀略家の弟も、若々しいM・ファイファーも、この家族みんな好き。ただ何故犬の名前がタイトルなの?[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-06 00:09:53)(良:1票) 《改行有》

759.  ロスト・イン・トランスレーション ソフィア・コッポラ。この人は“何かそれっぽい”雰囲気を出すのがとても巧くて、深遠な(ような)イメージを生み出すのに長けています。血統の良さが出るのでしょうか、技巧は高い。けれど、何かが足りない気がいつもします。「マリー・アントワネット」では私はそれを“胆力が足りない”と評したのですが、本作もいいとこまで行ってるけどあとひと匙欲しい、と思うのですよ。 例えば、この作品テーマは「孤独」です。私的に孤独作の名手はJ・ジャームッシュなのでちょっと比較しますと、物語の中にこれといった事件が起こらず都会をさまよう描写で構築しているあたりは両者よく似ています。けれどジャームッシュの場合、“孤独を肯定”するところが立ち位置になっているのがソフィアと決定的に違うのです。肯定し、受け入れて送る人生のうちに独特のユーモアやおかしみすら滲む、この余韻の有る無しは作品の格を決定付けると思うのです。 B・マーレイとヨハンソンは自らのありように納得いかずに寂しがっているけれど、それは別に異国にいるからでもなくて、帰国してもやっぱり寂しいのでしょう?“日本”は単にエキゾチックな舞台装置として背景になっているだけ。 「ヘンテコな国」で寂しい魂が二つ惹かれあう物語。それは悪くはないけれど、ただそれだけで終わってしまうソフィアならではのふわふわしっ放しで地に足が着いていない感が出ちゃっていると思いました。ただこれは好みの問題で、このさらっと感が快く感じられる人もいるでしょう。 それから、やっぱり私は日本人なので母国の描写には敏感にならざるを得ず、観賞するに当たって日本という舞台が邪魔になったのは否めません。「料理を自分でするレストランなんて」と言うけど、あんたそりゃしゃぶしゃぶはそういうモンやから、ってちょっとむっとしましたしね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-05 00:14:55)(良:1票) 《改行有》

760.  キングスマン 《ネタバレ》 終わっても、映画館の椅子からすぐには立てないほど面白かったですねえ。 ずらりと顔をそろえた渋いところの英国男優の面々。本格派の予感。ブリティッシュの伝統も薫り高き高級な調度品。仕立ての良いオーダーメイドのスーツ。その麗しい姿でまさかコリン・ファースがあんな見事な殺陣(?)を見せるとは。でもって、コレ タランティーノだっけか?と呆然とするような展開になだれ込むとは。呆然となったけど、しかしこれが確かに爽快であったのだ。人の頭が次々吹っ飛ぶ場面でカタルシスを覚えるとは私は疾患か? こと切れる前に自分の血をみて嘔吐するS・L・ジャクソンの唯我独尊なヒール感も素晴らしく、息もつかせぬ展開にここ数年007でもMIPでも感じることがなかった、はらはら・どきどき・わくわくを堪能しました。 ダイアー・ストレイツで始まり、ブライアン・フェリーで締める。平民クラスの者が、”マナー”を身につけ教養人となる、キングスマンとなるための成長の意味合いを秘めた選曲だとしたら、これまた粋じゃありませんか。[映画館(字幕)] 10点(2018-02-04 15:40:03)《改行有》

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