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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. ザ・ヤクザ(1974) 外人が描く「義理」の世界。これは「追憶」の翌年製作ですね。自分大好きの自由奔放な女性を描いた反動なのか、義理に縛られる抑制の効いた寡黙な日本男児をそれなりに上手く描いている。義理の訳語は「obligation」となっているが、やはり外人には理解しがたいのか???外人が描く日本映画としては許される範囲でなんとか踏ん張っている。討ち入りシーンも違和感無い。が、最後の双方の指詰めでぶち壊し。なんとかならなかったのか・・・。それにしても高倉健はカッコイイヨ。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-10 23:52:15) 62. 家族(1970) 20年以上前に観た事があるのですが、本日衛生で再見。作品的にはちょっと切なくて、生と死の継続によって成り立っている家族(家系?)の絆というか、関係性について考えさせられる。前回観た時は役名を気にした事はなかったので気がつきませんでしたが、風見民子はこの10年後、「遥かなる山の呼び声」で、田島耕作と出会うんですねえ。「遥かなる山の呼び声」が人生で最も感動した作品である私にとって、風見民子が中標津に来るまでのエピソードとして考えると非常に感慨深いです。その後、ダンナも長男も死んでしまって、お腹の中の子が寅さん親子の吉岡秀隆なんでしょうか???で、一緒に青函連絡船で渡った渥美清は獣医になったの???[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-05 23:48:17)(良:1票) 63. ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 自力本願型の牧師の行動力・自己犠牲も素晴らしいのだが、少年の情報力も見逃せない。正しい情報があってこそ、リーダーは正しい決断ができる。 「人数が多ければ正しいのか?」は名言。 <追記>16年ぶりに再見。各々が特性を生かしながら犠牲となっていく。この辺は職業召命観の表れだろう。船首か機関室かで医師のグループと見解がわかれるが「お前、見たのかよ?」の言い争いになる。正しく状況を確認し、把握・認識し決断する事の重要性。そして生き延びてやるというある種の生への執念というか執着の大切さ。コロナ禍のパニック状態で見るとまた違った味わいがある。[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-11-15 01:26:10)《改行有》 64. 黒の斜面 《ネタバレ》 岩下志麻の魅力が存分にでているのはいいのだが、オチが物足りない。てっきりダンナ殺害して3000万と慰謝料の一石二鳥を狙うのかと思ったよ。7点(2004-10-12 03:12:31) 65. ミッドナイト・エクスプレス(1978) 刑務所モノを見ていつも思うんだが、人間は環境に慣らされてしまうものだなあと。私は刑務所にいるわけではないが、毎日なんとなくダラダラと過ごして気がついたら何年も経過しているという現実に恐怖と不安を感じつつも、何かをしようとする意志も気力もなく、その現実に慣らされてしまっている。この茹でガエル状態からいつになったら脱獄するんだろうか?7点(2004-10-11 05:29:59) 66. ジャスティス(1979) 交換条件で判事の弁護を引き受けるわけだが(この時点で清濁併せ呑む人物と思える)、材料が無くなっので弁護を降りたとも受け取れ(純粋な正義感と言えるのか?)、交換条件の囚人が射殺されずに生き残っていたら果たしてどうなっていたのか?が気になる。ちょっとセルピコに似ているが、腑に落ちない部分が残る。7点(2004-08-03 01:24:49) 67. オデッサ・ファイル 《ネタバレ》 内容的には結構楽しめるのですが、J・ボイドがジャーナリストでスパイ活動をするというのが、どうも似合わないなあと終始思っていたのですが(但し、「ちゃんとスパイできんのかなあ」と心配になって、それはそれでハラハラするのですが)、最後で「父の仇」という人情モノだったという事で彼でもよかったのかなあと。逆にストーリーが最後になって、驚きと共になんか拍子抜けしてしまった感が無きにしも非ず。 作中、J・ボイドが老け顔に変装するのですが、これが結構上手く出来ていて、今のJ・ボイドの顔を見慣れているせいか、なーんの違和感もないのが驚きです。(体格がちょっと違うけど)7点(2004-03-29 16:15:55) 68. 絶唱(1975) 「私の事いつ捨ててもいいわ」「馬鹿なこと言うな。よーしそんな事言った罰だ」で、キス。そして「これからは毎日が結婚式だよ」日本版ロミオとジュリエットのような感じでかなーりベタなんですが、これぞ純愛という感じで心が洗われます。でも、ラストは純愛を通り越してしまったような気がします。現代は平和で幸福だなあと思いました。7点(2004-03-24 23:54:40) 69. 007/私を愛したスパイ 公開当時は小学校低学年で「スーパーカーブーム」真っ只中。ボンドカーは憧れの的でした。そんな時代背景の中登場したロータスエスプリ。熱狂しました。今見返すとQの「荷物」として今では当たり前のジェットスキーが登場しています。なんか感慨深いです。ボンドガールは英ソ協調の女スパイで仲間であるため、ボンドにぴったり張り付いていて登場シーンも多く、印象には残るのですが、行動を共にするだけで、あまり活躍していないのが残念です。7点(2004-03-24 22:14:41) 70. 映画に愛をこめて/アメリカの夜 「プロジェクトX ~映画を製作した人達~」ですね。多少娯楽性を前面に出していると思われ、実際にはもっとドロドロしたものがあるんだろうなあとは思います。それを表に出したら映画にならないんでしょうけど。7点(2004-03-11 14:53:40) 71. スケアクロウ 《ネタバレ》 「カカシは美しい。なせなら笑う事を覚えたからだよ」ここでハックマンがカカシになるところはグッときますね。人は出会いによって変われるんだなあと思います。でも自分の感情を押し殺してカカシで有り続けようとして悲しみを堪え、壊れてしまうアルパチーノも切なくて、心を揺さぶられます。 <追記>17年ぶりに再見。改めて見ると、ハックマンがカカシになるところはちょっと唐突感はあるが、実は内面的には変わってはいなくて「演じる」ことを覚えただけと解釈できないこともない。それでも十分な成長ではあるが。壊れてしまうアルパチーノもちょっと大げさな感じもしないでもないが、こちらは逆に自分を押し殺して「演じる」人生を送ってきた人間の成れの果てを象徴していると言えなくもない。どっちの生き方がよいのか問われれば、ハックマンのように素直に感情を表に出して、自由に生きる方が楽なのかなって気はする。結果、他人との衝突は避けられないのではあろうが、自分を殺して最後に壊れるよりはマシなのかと。[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-03-10 15:13:40)(良:1票) 《改行有》 72. パララックス・ビュー まだ見てない人はオチを楽しんでください。終盤ブラスバンド音楽で暗殺を盛り上げていくのは「知りすぎた男」を意識かなあ。ウォーレン・ベイティが最後かっこよく締めくくってくれるのかと思えば・・・。オチにはやられました。でも「これでいいのかよー!」って感じで、なんか腑に落ちないです。7点(2004-03-01 00:45:16) 73. 黄金のパートナー 名作ドラマ「プロハンター」(の深夜再放送)で藤竜也のファンになった中学時代。TV放映で観た。本作は三浦友和とのコンビ。なかなかおしゃれで痛快な作品に仕上がっていると当時は感じた。紺野美沙子も出ています。7点(2004-02-19 05:40:20) 74. 神戸国際ギャング 中学時代にリバイバルで観た。任侠モノに陰りが見え始めたせいか、文太との共演で実録マガイに出演する健さんを観るのは多少ツライものがある。7点(2004-02-17 02:02:33) 75. ファイブ・イージー・ピーセス 逃避することによって可能性は維持される。目的が無いからこそ、目的を決定する自由がある。そうやって意思決定が遅れると、結局年齢と共に可能性はなくなっていくんだろうけど。7点(2004-01-31 06:10:56)(良:1票) 76. セルピコ 組織に腐敗はつきもの。そして、皆自分がかわいい。正義感が強いがために理想と現実のギャップと戦い、心身共に次第に追い詰められていく主人公。まわりはそれを自虐的と呼ぶ。女は正義感より安らぎ・安定を求める。カッコイイというより正直観ていてツライです。このような生き様を見せつけられて、自分にこういう生き方ができるのか?と悩んでしまいました。 私なら賄賂は貰わず、かと言って戦う勇気は無いし、見て見ぬ振りして一緒にいるのも嫌だし、おそらく逃亡すると思います。7点(2004-01-22 03:52:55) 77. キングコング(1976) 小学校低学年の頃観にいった。懐かしいです。最後はカワイソウでした。7点(2004-01-10 00:58:57) 78. エアポート’77/バミューダからの脱出 これは設定も面白く、見ていて盛り上がるね。7点(2004-01-09 01:47:49) 79. ダーティハリー3 《ネタバレ》 女性刑事・アルカトラズで印象的な作品です。私は結構好きです。 <追記>17年ぶりに再見。森発言で盛り上がっている昨今流行の「女性活用」がテーマとなっており、これをどう評価するでしょう。そもそもキャラハンは差別主義的なところがあるわけで、そこがある意味魅力的もあるんですが、前作では黒人相棒とは初めからわりと仲良し?だったのがイガイに感じましたけど、本作では相棒として次第に打ち解けていく様にキャラハンの成長・変化が感じられて、中々よい作品に仕上がっていると思います。最後に女性刑事は市長を救出し活躍するわけですが、結果的には死んでしまう。この結末に、仕事をするのに「男女は平等(女性だからという甘えは許されない)」というある種の「リアリズム」も感じられ、シリーズとしてのハードボイルドさも保っているように思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-01-07 01:07:03)《改行有》 80. 柳生一族の陰謀 最後の錦之介はよいですね。ただし、同時期同系統の作品として「真田幸村の謀略」の方が好きです。 <追記> あらためて見ると、結構滅茶苦茶な内容なんだけど、400年前のこの時代の権力闘争ってどんなんだったんだろ?と想像は膨らむかな。[DVD(邦画)] 7点(2004-01-06 05:14:42)《改行有》
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