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61.  うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー 《ネタバレ》 いま丁度レーザーディスクをDVDに録り直してる最中なんですがこの映画も久しぶりに見ました。 むかし若い頃に見た時はかなり難解なストーリーと演出で戸惑ったのを覚えています。 それから20年経って見ると当時分からなかった小ネタや演出の数々が見えて来ました。 まずこの映画は都市伝説(デマや噂話)見たいなものを下敷きに描かれてます。 ラムを連れて行くサーカス団は昔人攫いに攫われた子供達が芸を仕込まれてサーカスをしていたと言われていました。なので夕暮れ遅くまで遊んでいると大人が「こんな時間まで遊んでるとサーカスの人攫いに攫われちまうぞ」と脅したそうです。 私の父の代の話ですから時代的には戦前~戦後すぐの話ですけど。 まあ、つまり当時も散々言われましたがスタッフが好き勝手に遊び過ぎた作品で その分荒唐無稽に成ってしまった感は有りますが逆にナンセンスな「うる星風味」は増していたかと。 ただ10代の子が見るにはちょっと難解過ぎる。そんな作品だったんですね。 今更ながら納得した次第です。 [DVD(邦画)] 7点(2006-04-08 03:06:35)《改行有》

62.  雨あがる 《ネタバレ》 いや、いまテレビで見てきたので^^; う-ん、、、山本周五郎原作なんで話の筋は実は読めてしまう所が有るんですよね。この映画。 確かに最初の宴会シーンは秀逸です。老人が夜鷹に食って掛るシーンや 即興でトンチキ始める貧窮の人々。これはかなりグッと来ました。 また、寺尾聡の剣術家もハマリ役ですしそれを見守る宮崎美子も良いんですが。。。 なーんでしょうねぇ。あまりに話の筋がスタンダード過ぎて印象に残らないというか。。。 いや、山周小説知ってる人はかなり退屈だったんじゃないかと思います。。。 あと私が違和感有ったのは主人公が町道場の連中に襲われてやむなく峰打ちでやっつけるんですが 主人公が切り付けて来る敵の刃先を避けた拍子にその刃先が向こう側に居た者の首をを切ってしまう。 つまり敵同士の同士討ちにしても1人死んでしまいます。 それに対して人の良い主人公は何のリアクションもしない。 無表情で死んだ者にも一瞥もぜずに立ち去ってしまう。。。 これにはどうにも違和感が最後まで付きまといました。 このキャラなら「しまった!!」と言う表情をするのがお約束だと思うんですが。。。 その他どう見ても素人っぽい棒読み演技の殿様とかはちょっとアレでしたね。。。 ただ御前試合の殺陣とかはさすがに黒澤監督のスタッフさん達が演出しただけ有ってかなり素晴らしいです。 所々見所は有るんですが見終わった全体的な印象が薄い。 それが残念な所でした。 [地上波(邦画)] 5点(2006-03-13 22:23:11)《改行有》

63.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 まずみなさん高得点なのがビックリです。 これは改めて言う事も有りませんが聖書の啓示などから物語を組み立てています。 ただ私はそれで作品の良し悪しを言う訳では有りません。 まずこの作品について最大の疑問はチャンピオンが倒れてレフリーがストッピングサイン つまりロープダウンしたチャンピオンに向かい両腕を大きく振って TKO(テクニカルノックアウト)を示してる。 つまりタイトル戦はマギーが勝ったはずです。それでこの試合の勝敗はついたはずですよね? 不意に殴られてマギーの首が折れたのはその後です。 それがなぜか後でマギーが「私は頑張ったのよ」と母につぶやき「でも負けたんでしょ」 と母が言う。誰もそれを訂正しない。つまり劇中マギーは負けていた。なぜか? まったく、この点でもう話しに成りません。その後のストーリーはどうでも良く成りました。 ボクシングもうちょっと調べてから映画作れ!と言いたいです。 フランキーのする事はまず試合が終わったにも関わらず後ろから殴りマギーを不具にした元チャンピオンを始末する事です。 チャンピオンも試合後の暴行ですから傷害罪に問われますよ。 その他マギーの母親やその他家族の描き方。酷いです。極端過ぎるでしょう。 この作品を高尚と言うならこの世は闇です。物事はそう簡単に割り切れません。 ボクシングの神様に教授されあれよあれよと言う間にチャンピオン寸前にまで昇りつめ 一転地獄に叩き落される主人公。 白痴の様な青年を諭す神(フランキー)のしもべエディ  まったく高慢ちきで話に成りません。 この作品がアカデミー賞4部門独占したって所が怖すぎですよ。 自分としては3点を付けざろ得ませんでした。 役者さんとしては私は非常に好きで才能と個性のある人なのに。。。残念で成りません。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-15 03:23:53)(良:2票) 《改行有》

64.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 いま見終わりました。。。ウーン。。。 この映画はなんと言うんでしょうか。アクションや付随する技術的な世界観などは現在の生物化学を元にして1分のスキも無く作ろうとしながら 肝心の映画としての創作部分の世界観や脚色や演出の部分がまるで取って付けた様な大味な作りに成っています。 だから見ていて違和感がどうしても出て来る感じでした。 新しさが無いんです。話の筋が読めてしまう。SF小説の手法をそのまま映像化したというかなんと言うか。。。 まあ、それは良しとしても主人公たちは70階のビルから落っこちてかすり傷だけで済んでしまう。重武装で追いかける追跡者達をあれよあれよとやっつけてしまう。 そして苦労して抜け出したエデンへ主人公達は仲間を助ける為に舞い戻ってしまう。 で、お決まりの正義は必ず勝つ。悪は滅びるです。 結局ハリウッド映画の十八番からはみ出さず なんのカタルシスも無い作品に仕上がってしまいました。特にラスト辺りなどは酷すぎる。 未来観などは所々光る所が有るのにどうしても勧善懲悪に拘る余り 全てを台無しにしてしまっている。陳腐にしてしまっているのです。 なるほどこういう作りにすればアメリカでは受けが良い。興行収入が良くなる。 ですがもうそろそろ観客は「それ」に食傷している事を製作者サイドは気付くべきだと思います。 大作の割には厳しい点数に成ってしまいました。ですがブレードランナー世代である私にはこの映画は受け入れられませんでした。すいません。 [DVD(字幕)] 4点(2005-12-21 02:45:27)《改行有》

65.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 いや、今さっきテレビでやってたんで^^; 多分カットされた部分も多いと思いますが話の筋としての着目は結構面白いかと。。。 ですが悪と善、脆さと頑健さの対比の表現方法がチト^^; ミスターガラスの骨折し易い体質はまあ、理解出来るにしても アンブブレイカブルの不死身さでは無く頑健さの表現としてベンチプレス(しかも最期は両方にペンキ缶ぶら下げたり。。。)は如何なものかと。。。 あれ見て私は一気に醒めてしまいました^^; ただミスターガラスの最期の言葉である不死身のヒーローを探し出す為に数千人を殺すテロを起こしたとゆうラストにはぶっ飛びました。ココまでヒネクレた演出脚本だと逆に堂々と語ったミスターガラスが清々しく見えたりして あらら!っと自分で驚いたりしてました。 惜しいのはテロ現場の再現場面とかが一切無い事です。 最初の列車事故の演出は秀逸ですがラストの種明かしで事件の切り抜き記事と犯罪知識を犯人の部屋で並べて犯罪経緯を説明したのはいかんともしがたくやはり陳腐に思えます。 回想シーンでキッチリ飛行機墜落やビル火災を再現出来ていればかなり映画の後味は違ったんだと思いますね。やはり予算的な面で厳しかったんでしょうけど。 [地上波(吹替)] 5点(2005-11-10 23:26:18)(良:1票) 《改行有》

66.  イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 《ネタバレ》 チミノ映画の有る意味決定版ともいうべき作品です。 ただこの映画で一躍スターに踊り出たミッキーロークですが日本で起こした猫パンチ事件が。。。 (まあ、今から考えれば洒落と笑ってあげても良かったと思いますが某有名コメディアンの過剰反応にマスコミが乗ってしまいましたね^^;) さて、本編ですがこの映画はベトナム戦争以降、経済も治安もどん底でどうにも成らなかった アメリカの1時代を克明に描いています。 主人公はベトナム帰還兵のはみ出し刑事です。成績は優秀ですが犯人逮捕には手段を選ばない。 自分の周りに居る人間は手当たり次第に利用します。 チャイ二ーズマフィアの抗争が激化し彼にお鉢が回って来ると 事件現場で知り合ったテレビキャスターと強引にねんごろに成り彼女の家を捜査アジトにしたり 警察学校に通う新人を引き抜き潜入捜査させたりともう無茶苦茶です。 私生活では奥さんにキャスターとの浮気がバレて関係が最悪に成る。 その反動で主人公は事件に対し益々過激な捜査を行って行きます。 そしてマフィアの若きボスは報復として潜入捜査中の新人を殺し そして彼の奥さんをも殺します。 たまたま居合わせた彼の上司が走り去る犯人に向け発砲、犯人は脳味噌を飛び散らせて車ごと壁に激突して爆死しました。 しかし主人公は怒りに任せて炎上する車内へ突入しようとする。 驚いた上司は必死で止めました。 主人公「コイツに泥を吐かせるんだ!」 上司「よく見ろ!もう死んでるんだよ!死んでるんだ!」 我に返り髪を焦がしてその場にへたばる主人公、半泣きで彼を引っ張り出す上司。。。 このシーンが私は一番好きです。刹那的で破滅的な主人公を一番良く表した場面なので。 またこの役はやはりミッキーロークじゃないと出来ないなと感じたのも この場面が有ったからです。 主人公の上司はそういう彼をよく分かっていてその後必死で彼を諌めます。 だが彼は聞き入れません。刺し違える様にして若きマフィアのボスと対決して行く。 ともかくチミノの凄い所は見ている者グイグイと引き込んで行く感情の移入度でしょう。 主人公の行動と共に否応無く増して行く言い様の無い憎しみと刹那感。 そして際限の無い暴力の果てに待っている物は皮肉にもそれを利用し更に大きくなる巨悪だった。 チミノは本編の最期 そうやってあの頃のアメリカを締めくくっています。 [映画館(字幕)] 8点(2005-09-22 17:15:00)《改行有》

67.  クローン 《ネタバレ》 私は結構楽しめました。 この映画はやはり主演のダン中尉(←この役あんまり印象深かったんで^^;)で持ってる映画ですよねェ(笑) 表情1つで観客を引き付けるとゆうか いまホント筍な役者さんだと思います。 話の筋は結構荒唐無稽な点も有るんですがダンさんの必死な形相に見入ってる間に映画が終わっていたって感じで中だるみする所は少ないです。 ただ手法としては小説や映画などでやり尽くされた感が有りまして近未来物をたくさん見てる人には少し退屈かも^^; 種類としては間違い無くB級ですがラストの大ドンデン返しはチト以外でした。 ココ見るだけでも価値が有りますね~目ん玉ウニョーは新しい手法です(笑) 逆にこのウニョーがやりたくて主演をダンさんに選んだのかも知れません。 え?ウニョーってなに? それは映画観てからのお楽しみです(笑) [DVD(字幕)] 6点(2005-09-04 15:31:57)《改行有》

68.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 この映画の凄い所は話の筋自体は大したアクションもどんでん返しも無く 淡々と進んで行くにも関わらず、逆に緊縛感は映画が進めば進むほど増大し まったく観客を飽きさせない事です。 シーゲル特有の癖の有るアングルから舐める様に撮られた独房 味気ないコンクリートの壁、冷酷な看守、そして1癖も2癖も有る登場人物。。。 彼等は凶悪な犯罪者では有りますが、ある者は二十日鼠を愛し 自分の食べ物を分け与えて育てていたり また有る者は絵を愛し、描いた自画像に実際には有るはずの無い菊を描いて自分の自由を表現します。 主人公のモリスは聞きます「菊は何処に有るんだ?」 絵描きと呼ばれる囚人は言います。「それは心の中だ。彼等(看守)も私の心の中までは縛る事は出来ない」と。 ともかくこの映画は立場はどうあれ、人間はいつどんな時も自分の持っている自由が 奪われれば奪われるほど、逆に自由を追い求めると言う哲学が根本に敷かれていて それが全編重厚なイメージと共に観客を引き付けながら いやが上にも増して行く緊迫感をあえてギュウギュウと押さえ付けながら クライマックスでは一転、一気呵成に駆け上がって行く。 警報が鳴り響く中、床にコロリと転がったモリスの首人形を見て笑った黒人が 事の全てを凝縮し 痛快にこの作品を表しています。 [地上波(吹替)] 10点(2005-08-01 18:39:41)(良:3票) 《改行有》

69.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 この映画って黒がぐっと締まってるとゆうか意図的にそうしてるのか知りませんが それが本当に独特の映像美を作り出してるんですよね。 今までのハリウッド映画に無い斬新で深みの有る切れる画像というのでしょうか ともかく出だしの戦闘ヘリが海岸線を編隊組んで飛んで行くシーンは圧巻で はっきり言ってこれ見るだけで7点ぐらいの点数に成るかも(チト甘いかな^^;) 話の筋とゆうか演出的な部分は極力省いた様な映画でして 要するにソマリア派兵で米軍がいかに酷い目に有ったかと言うお話で 相対する黒人ゲリラが粗末な武器で何人やられようとも蝗の様に少数の米軍を押し包み またブラックホ-クダウンの題名通り敵の真っ只中に墜落したヘリの米兵をまるで生贄にするかの如く ある種狂気に支配された。。。ウーン。。原始的な有り様というのでしょうか 狂信的な偶像崇拝の徒。。。そんな感じで米兵が次々血祭りに上げられます。 ともかく米軍は近代装備で少数精鋭主義とゆうのでしょうか。 一応役に立ってるんですがなにせ数に任せて攻めて来るゲリラが剽悍でまったく怯む事無く米軍を追い詰める。 この辺りは取らぬ狸で始めてしまった作戦の誤算と悲惨さがひしひしと感じられます。 またまるで劇中自分が戦っている兵士の1人に成ったかの様な不思議な感覚に襲われました。。。それぐらいリアリティーに拘った映画と言うんでしょうかね。 米軍が優勢に成るのは夜間の赤外線スコープを付けた時と 例の湾岸やイラク戦争でも活躍したとゆう30ミリ高速チェーンガンを搭載したアパッチヘリですか? あれで屋上に群がっているゲリラを掃射するシーンはスカッとすると同時にあーあー酷いなァと(笑) ともかくかなり近代戦の手法や効果とかも軍の協力で忠実に再現してる様な気がします。 その他、本部で身勝手な指示を出す指揮官には本当に怒りを覚えますし 市街地線の怖さとゆうか初めて実戦の前線に立った兵士の心理状態。。。 この辺がかなり上手く描かれています。 ただ1つチト気に成ったのが夜間戦闘のシーンで画面が真っ黒で何してるんだか分からない所が何箇所か有ってあれはチトいただけませんでしたが 戦争映画好きな人は見て損は無い1作です。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-01 02:49:48)《改行有》

70.  ブレードランナー 《ネタバレ》  封切り当時は確かこれ不評の映画だったですね。 私は場末の客席ガラガラの映画館で見ましたが この時私と一緒に見た何人かの人々は 多分一生忘れられない1作になったんだろうと思います。 話の筋は逃げ出したレプリカント(人造人間)を処分するブレードランナー(賞金稼ぎ)を描くという事には成っておりますが  はっきり言ってそんな事はどうでも良い。 本作品に出て来るレプリカントの寿命は僅か4年です。 もし本当の人間が自分の寿命は4年と区切られてしまったらどうするでしょう? 植民地星に送られ、重労働にコキ使われて死んで行くだけの人生を受け入れられるでしょうか? 自分の寿命を4年と自覚したが故に 劇中のレプリカント達は追う存在である人間より人間臭く そしてより少ない人生を追い求める。 また自分たちの存在意義をも、激しく追い求めて行きます。 自分たちがどうやって作られたか?切られてしまった寿命を伸ばす方法は無いのか? 彼等は必死であがいて行く。しかしそうしている間にも 自分たちの肉体はドンドン衰えて行きます。 そして最期は仲間がブレードランナーデッカードに次々と殺され 逃げ出したレプリカントのリーダー バッティーは超人的な力で デッカードを絶対絶命まで追い詰める。 しかしなぜかバッティーは絶体絶命のデッカードを助けてしまう。なぜか? 劇中その事についての説明は一切有りませんが、私はこう解釈しました。 つまりバッティーは自分の寿命が尽きる事を悟り、全ての諦めが付いた訳です。 諦めが付いたからこそ、デッカードを助けた。 自分がいま死に行くが故に、バッティは命あるものの尊さを知ったのでしょう。 死の間際 降りしきる雨の中、バッティは諭す様にデッカードへ 自分が見てきた僅か数年の事柄を語ります。 その時、邪心の無くなった彼の肩には1羽の小鳥が止まりました。 そして彼が語り終え、こと切れた瞬間に大空へ羽ばたい行く。。。 涙無しには見られないシーンです。何度もこのシーンで泣いた人が多いのでは無いでしょうか。 ともかくSF映画の金字塔と言うには余りにもマニアックで、虚無に満ちている作品ですが ラストにデッカードが完全人造体であるレイチェルと、恋に落ちエアカーで逃げて行くシーンで僅かに救われます。 人間とレプリカントの差異は無いのだ。と。 [DVD(字幕)] 10点(2005-07-30 23:37:16)(良:4票) 《改行有》

71.  皇帝のいない八月 《ネタバレ》 この映画は多感な時に観たからでしょうか。相当印象に残っている映画で封切りの時に見てその後20年ぐらいした時にもう1度見ました。話は変わりますが私の年代ってシラケ世代とかって言葉で括られておりまして70年安保以後に青春時代(と言っても未だに実感は湧きませんが)を過ごし世の中に対して無関心で無気力なのがカッコ良いと言われてた時代でした。 この映画は一見右翼賛美の様に勘違いしますが 内容は極右思想に感化されクーデターにまで至る若い青年将校やそれに扇動されて行く兵士の狂気を描いています。 基本的に平和の尊さを~とゆうまあ、建前のみは従来の日本でよく作られる自虐戦争映画の手法を取っているかに見えますが ところがこの作品はそうじゃ無い。 それを覆すべく全編非常に刹那的に描かれていてしかも淡々とクーデターが進行して行く。 それがかなり怖かったですね。また吉永小百合が良かったです。女の情念を見事に演じていました。 またこの映画ではそれまで邦画では余り描かれて無かった政治的な謀略や 事後処理の悪しき裏工作などがもうこれでもかと言うぐらいにテンコ盛りに出て来ます。 反乱軍の首謀者である青年将校は特急桜(笑)を乗っ取り自分の意とする所を時々激しながらも陶々と乗客に語ります。 彼の言い分は確かに滑稽では有りますが 今と成っては作られた平和主義に浸りきった乗客達もかなり滑稽ですね。それを象徴的に描いている。 まあ、陳腐な手法や稚拙な演出なども確かに有りますが それまでの戦後の日本映画と言いますと文芸作品か戦争自虐作品しか作れなかった当時にあって これだけのメッセージ性を盛り込んだのはかなり画期的な事だったのではないかと思います。 また最後も非常に悲劇的で逆に当局のずるさと悪逆さを曝け出して 主人公達がそれにより昇華したかの様なラストでした。玉と砕けても全き瓦として。。。ですか。 いや、賛否有るかと思いますが私は嫌いでは無かったです。 少なくとも彼等は彼等自身で考えた理想を実現しようとして事を起こした。 それまでの旧軍酷悪に元付く自虐戦争映画と違うだけでこれだけ受ける印象が違うのかと思いました。 当時の不評もやはり時代が早すぎたとゆうかなんとゆうか。 作り方が偏屈だったからでしょうね。建前と本音の違う映画って事で。 ただ繰り返しますが私はこうゆう味付けは好きです(笑)[映画館(邦画)] 8点(2005-07-13 03:21:48)《改行有》

72.  機動警察パトレイバー 《ネタバレ》 2には書きましたがコッチには書いて無かったんで書きます。 この作品は結構原作を拾い集めたとゆうか良い意味で拡大解釈したと言うかそんな所が有る作品だと思います。2とはまったく対照的ですよね。正統派パトレイバーム-ビーとでも言いましょうか。 ともかく帆場って男は原作で数ぺージしか出て来ないんですがそれをよくココまで大きくしてキャスティング出来たと感心しました。 ただ1つ言えば他の方も書いてますが「帆場がなぜあそこまでの犯罪を自殺までして犯さなければ成らなかったのか?」って言う動機付けが全編通して見てもイマイチ見当たらないのです。 聖書になぞらえた謎解きが有りましたがあれだけでは全然弱い。 まあこれが10点付けれなかった理由でもあるのですが。 またこれも押井流なのですが「鳥」が所々で出て来ます。鳥は自由の象徴でありまた儚さの象徴でも有るのでしょう。そして主人公と重なり合うと言う事なのでしょうか。 主人公は絶対自我を持ったがゆえに社会から孤立しやがて壮大な犯罪を思い付く。 陳腐な非現実(現実)を大混乱に陥れる為 最後は自分を消し去る事で大犯罪を完結した。 ですが人間1人そこまで頑なに成れるものでしょうかね? 人生を否応無しに経て行けば色々アラが見えてしまうのが本当なんじゃないでしょうか? これは他者のみの事では無く自分の事もと言う意味ですが。 その部分がちと未消化のまま終わった所が惜しいと思いました。 [DVD(吹替)] 8点(2005-06-10 02:28:02)《改行有》

73.  東京ゴッドファーザーズ 《ネタバレ》 いま観終りました。いやー面白かったです。 確かに話は出来過ぎですが それは今監督も「百も承知でやってますから」 って言いそうなぐらい出来過ぎてました(笑) だからこれだけ面白かったとも言えますけどね。 基本的な話の筋は3人のホームレスが生まれたばかりの赤ん坊を拾う所から始まる笑いと涙の奇跡の物語ですが  その奇跡を取り除けば社会の底辺で生きる何の変哲も無いはみだし3人組の苦悩や 生きる事に対しての葛藤やそれぞれ過去などが様々な出来事を通して明らかに成って行きます。実際の所、こうゆう有る意味べたなコンセプトをココまで緻密に入念に描かれたアニメーションは今まで無かったのではないかと。そういう意味でも新鮮でしたね。 ストーリーはテンポ良く。小ネタは満載でクスグリ放題。 今氏が5年以上暖めてきたお話だけあって完成度はかなりのモノです。 声優もオカマの梅垣さんはもうキャラそのままですし 髭オヤジの江守さんも見事です。 更に女の子役の岡本綾がこれがまたかなり上手かったと思いました。 ともかく作画のクオリティー。声優陣のバイタリティー。そして脚本の面白さ。 近年の秀作だと思いました。1度見て損は無い作品です。[DVD(邦画)] 8点(2004-12-14 03:48:12)(良:2票) 《改行有》

74.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 なかなか面白かったです。ただホプキンスの為の映画って感じでそれをかなり強調した感じの映画なのでそれが見てる内に少し鼻に付きましたが。大自然の脅威やそこに生きる凶暴な生物との対決、それに比べてなんとも愚かしい人間同士のエゴ。。。見所は大熊との対決ですがそれ以外はホプキンスの個性が勝ち過ぎていてイマイチ配役を生かし切れて無いような感じを受けました。ただですがテンポ良く物語が進んで行くので飽きずに見れました。6点(2004-05-09 01:29:17)

75.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 いま見終わりました。素直に良い作品だと思います。 ただ他の人も書いていますが主人公は少し運が良過ぎですね。 それはともかくとしてこの手の映画は見続けるのが痛いです。 この映画もそうですが途中で吐き気を催すというか。。。 子供は見ない方が良いでしょう。 戦争と言う状況が進行し それが人種絶滅と重なった時にどうゆう過程を経て行くのか?それが克明に描かれています。 主人公は名の知られたピアニスト。家族と共に絶滅収容所に送られる寸前  友人に助けられて生き残ります。その後彼の同胞達は武装蜂起したりますが 彼は何とか生き残る道を選びます。 彼の友人が言います。「逃げ出すのは簡単だよ。しかしそれから生き延びるのは至難の技だ」と。 まさにその通りで彼は生き延びる為に様々な同胞達の善意に縋って 何が何でも生き延び様とします。何度も死に掛けますが それは信念などでは無く 死ぬ事への恐怖や人間の生存本能と言う物なのでしょうか。 ともかく彼の周りで味方が虫けらの様に殺されて行きます。 でも彼は戦いません。恐怖で震えながら割れたガラス越しからそれを見ている。 「無駄死にだ」とも言う。 有る意味卑怯とも取れる行動ですが 自分はどっちなのかと考えれば やはり彼の様に震えているだけでしょう。 つまり戦って死ぬのも人生なら 最後は敵であるナチス将校の哀れみや善意に縋って生き延びるのも人生だと思いました。 彼は敵である若い将校の前で堂々とピアノを弾きます。 悲しく激しく。そして若い将校も心を打たれて彼を助けてしまう。 やがてドイツは敗北します。若い将校はソ連軍に捕らえられ 彼もまた解放されたユダヤ人に「私は戦場でユダヤ人ピアニストを助けたんだ」 と命乞いをします。 この場面が戦争と人間(1個人)の関係を如実に表す場面でしょう。 素晴らしい着想だと思いました。 戦争はかくも愚かしいですが 私達の生きる現在でも適当な理由を付けて戦争を始めてしまう 愚かしい大国が現実に有る。過去に何も学ばずにです。 歴史は繰り返すしか無いのでしょうか?それを考えると少し鬱に成りますね。 そのぐらいリアリティーの有る映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2004-05-03 00:28:29)(良:2票) 《改行有》

76.  摩天楼を夢みて 《ネタバレ》 同じ「摩天楼」の付く作品に投稿してコッチにも入れたく成りました。同じ様な題名でも中身はまったく違いますが どちらも好きです(笑) この映画は舞台劇を映画化したかの様で台詞が異常に多く、初めて見た時は面食らいましたが作品としては非常に出来が良いのでアットゆう間に見終わってしまいました。私が観たのは日本語吹き替え版のDVDですが  コレ、字幕だと台詞追い切れるかどうか自信が有りません^^;それ程台詞の多い映画です。 ストーリーは売れないセールスマンの悲哀を描いた物ですが その根底にはこの頃(より少し前まで)の大不況下に有ったアメリカと一見自由で民主的なアメリカ社会が内包する矛盾や ドラスティックで皮肉に満ちた側面を見事に描いています。成績が上がらず次第に追い詰められて行く老セールスマンと それを内心ほくそ笑んで冷ややかに見つめながらも肩を叩いて励ます同僚。 転勤して来た新任の若い上司との確執など、少し極端ですが 現実に有る一般社会の縮図を切り取ったかの様な筋立ては見ていて少し憂鬱に成る事もしばしばでしたが  しかしそれを補って余り有る独特の台詞がマシンガンの様に飛び交って もうグイグイと劇中に引き込まれてしまいます。 ココ近年借りて来て見た映画の中では1,2の出来だと感じました。見て損は無い映画です。[DVD(吹替)] 9点(2004-04-30 20:12:58)《改行有》

77.  摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に この映画面白いですよねぇ 題名見たら懐かしくて投稿したくなっちゃって(笑) ココ何年か重病に犯されて精細を欠いていたマイケルですが最近は声優としてまた復帰したそうで良かったです。さて、作品の事ですがこの頃のマイケルは正に旬の役者って感じで本当にハマリ役でした。 が、彼の素養を最大限引き出した監督と脚本の素晴らしさを感じまます くすぐり、小ネタ満載でまったく観客を飽きさせない。あとあまり評価されてませんが音楽も秀逸ですね。この映画のBGM聞くと当時の事を思い出してしまいます。[DVD(吹替)] 9点(2004-04-30 19:46:56)《改行有》

78.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 ログインネーム登録する前もこの名前で投稿してたんですが 久しぶりにこの映画を見たので再投稿します。  もう何回となく見てる作品で私にとっては「繰り返し見れる数少ない映画の1つ」です。 なんか1部思想の合わない人達には酷評されていますが(笑)  間違い無く1度見て損の無い作品だと思います。 この映画が10年以上前に封切られた事実もさる事ながら「日本という国の実体」を2時間という枠の中でここまで描き切った作品は皆無でしょう。 それは10年経ったこの現在、現実において切実な問題として表に現れつつ有ります。 国家としての「体」を成して来なかった日本。 いや、それを見せ掛けながら擬似国家として「成立、継続してしまっていた」日本。 今でもそれに気付いて無い人がこの国にどれだけ居るのでしょうかね。 劇中それを「知らしめる方法」と「その方法論」を 押井、伊藤の両氏が激しく、痛烈に掛け値無しに観衆へぶつけたからこそこの傑作が生まれたのだと思います。 私は是非いま10代20代の若い人に見ても貰いたい。 それだけの価値は有る作品です。[映画館(字幕)] 10点(2004-04-30 17:28:13)(良:1票) 《改行有》

79.  1984(1984) 《ネタバレ》 実はこれ結構自分の趣味な映画です^^; 暗い管理統制社会の恐怖と緊迫感が上手く描かれていて一服の清涼剤の様な恋愛との対比が見事でした。 ただ顔をねずみに齧らせる拷問とかは見る人によって不快感を催すと思いますが。。。前衛的な面は少ないですがやはり未来世紀ブラジルに強く影響を受けた作品です。8点(2004-02-01 02:05:01)《改行有》

80.  ジャッカル オリジナルに投稿したついでに書きますが面白く有りません。 はっきり言って酷い出来でした。製作者はオリジナルの方を見て これが「その後に出せる作品」だと思ったんでしょうかね?何人かの人も書いていますがまったくオリジナルを貶めてしまう駄作だと思います。2点(2004-02-01 01:45:23)《改行有》

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