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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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61.  幸福の設計 《ネタバレ》 後年サスペンス映画に手腕を発揮するJ・ベッケル監督作品。この作品はサスペンスでもないごくフツ―な内容のオハナシなのに、時折妙にドキドキさせられる場面も幾つかあったりして面白かったです。屋根に上ってラジオの回線を繋ぐシーンとか。地下鉄の駅のシーンや、パリ市内の何気ない生き生きとした市井描写が、他のフランス映画ではなかなかお目にかかれない独特の捉え方をしていると思います。宝くじかあ・・・私は年末ジャンボは数年前購入を止め、WIN5を時々買ってはいますが、まあ、当たらない事当たらない事。作品の性格的にもハッピーエンドなラストで良かった。邦題の「幸福の設計」っていうタイトルも地味だけどいいよね。[DVD(字幕)] 8点(2022-06-28 09:52:19)(良:1票)

62.  回転 《ネタバレ》 典雅な英国女優デボラ・カーの魅力と演技力が堪能出来る、お上品な準ホラー映画。「レベッカ」「アザーズ」「たたり」とか、人里離れたゴージャス大邸宅スリラージャンルがお好きな方ならきっとこの作品も楽しめるはず。私は独身オールドミス家庭教師の欲求不満が生み出した「誇大妄想」が、不気味なチルドレンよりこのオハナシに実は深く介入していたのでないかと解釈しましたが、原作未読の為その点はハッキリと断言できず。上品な外見とは裏腹に、あくまで心理的に淫らな内面を時折垣間見せるこの役に、彼女ほどの適役はいなかったと思います。マイルズ君はおやすみのキッスした時、舌先でも彼女の口に差し込んでいたのかな?やるなー、ガキのくせに。とはいうものの、貴婦人デボラの口元も思わず半開きになってたって事は・・・。いかんいかん、オッサンの誇大妄想。[DVD(字幕)] 7点(2022-06-28 09:32:40)

63.  麻雀放浪記 麻雀を知らなくても楽しめるけど、知っていれば、よりもっと深く楽しめるという映画。和田誠さんという方は、自分がそもそも映画好きになった上では欠かせない大いなる指針となった恩ある方。映画に関する書籍で、人生で一番最初に購入したのは「ロードショー」とかのファン雑誌を除けば、和田氏と山田宏一氏の対談集「たかが映画じゃないか」(文庫本版)。ああ、こういう風な映画の観方もあるんだと、両氏の嫌みのない映画通っぶりにひたすら感心しきりで。昔の映画を積極的に観るようになったのも、和田さんの影響。イラストレーターがご本業だと知ったのはずっと後。奥様が平野レミさんだと知ったのは、実はお亡くなりになってからでした・・・。監督二作目も三作目もそれなりには楽しめたけれど、このデビュー作が一番映画作品的には面白かった。片山まさゆき氏の初心者用麻雀本を授業中に廻し読みしてたバカ学生時代に戻りたい。このコロナ禍がひと段落ついたら、当時の雀悪友連中に声かけて卓囲みたいと思います。麻雀って(フリー除く)少しだけよそよそしい知り合い同士をトモダチに格上げする、一番手っ取り早いコミュニケーション方法だったんですよね、当時は。[ビデオ(邦画)] 9点(2021-05-26 20:49:32)

64.  オーケストラの少女 『ザッツ・エンターテインメント』(9点)でジュディ・ガーランドとディアナ・ダービン、当時の天才少女シンガーお二人の、MGM社との契約の顛末がライザ・ミネリから語られていましたね。確かにこのディアナ・ダ-ビンという少女、かなりアクが強いジュディよりも、一見万人受けするフェアで可憐な美しさ、口を開けば歌声もソプラノが上手くて耳に心地よい。ただ、ココロの奥に引っ掛からないというか、フックが足りないというか、後々まで引きずられるような魅力には欠けるような気が。それが今となっては映画史的に、この「オーケストラの少女」唯一作でしか、語られなくなった原因ではないかと思うんですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2021-05-11 21:04:05)

65.  朝の波紋 《ネタバレ》 当時この映画、「高峰秀子フランスからの帰朝第一作(!)」と、大々的に銘打たれ公開されたらしいです。「東京のえくぼ」(6点)同様、彼女の長い長い映画出演歴の中でも、ひときわふっくらふくよかな、貴重なお姿を拝見することができます。彼女の自伝「わたしの渡世日記」によると、この半年間のフランス渡航前後っていうのは、周囲で色々なゴタゴタやら「波紋」があった時期だったにもかかわらず、そんな混乱した背景を一塵たりとも感じさせない、普段通りの魅力的な高峰秀子を観る事が出来、もう自分はそれだけで感無量。英会話を自由自在に操れる、キャリアウーマン的役どころっていうのも新鮮。映画自体は淡々とした運びで「煙突の見える場所」(8点)しかり、いかにも戦前からの松竹の名匠五所監督らしい作品です。自社の切れ者のイケメン同僚(岡田)とライバル会社のヌーボーとした営業マン(池部)との狭間で揺れ動くヒロインの心情も、意外にあっさりスッキリで、それほど恋愛に比重を置かずに描かれ好感を持ちました。ラスト近くになって、唐突に尼僧姿で登場してきた香川京子にはびっくり。[インターネット(邦画)] 7点(2021-05-05 09:03:09)

66.  波止場(1954) 《ネタバレ》 これ、骨太な秀作なのは認めます。でも、観ている間ずっと感じてたある既視感が。これはアレですね、間違いなく往年の日活アクション映画と同じ匂いがします。そう思ったが最後、マーロン・ブランドは若き日の裕次郎かアキラ、いかにも薄幸そうなヒロイン、エヴァ・マリー・セイントは芦川いづみ、殺される兄役は三橋達也あたり、ボス役のリー・J・コップは金子信雄にしか見えなくなってきました。オリジナルのこの作品の粗筋やら人物配置を、いかにも上手く日本流にアレンジしたというか、決して模倣というのではなく換骨奪胎したというか。やるなあ・・・恐るべし全盛期のニッポンの映画人。今回のように、バリエーション派生作品群を後追いしてからオリジナルを観ると却って不思議な既視感を覚えてしまうものなんですね。[DVD(字幕)] 7点(2021-05-04 21:51:03)(良:1票)

67.  地下室のメロディー 《ネタバレ》 フレンチフィルムノワールの代表作という事で、観る前はもっとグルーミーでパリ暗黒街が舞台の作品なのかとずっと敬遠してましたが、意外や意外、適度にユーモラスな味わいが散りばめられたスタイリッシュでお洒落なドロボー映画でした。貫録たっぷりのジャン・ギャバンと、ケツがまだ青すぎる、若造時代のドロンとの対比が良いです。強奪までの下準備や当日の動きも含めて、ドロンの役割のが圧倒的に大きいから、分け前が等分なのはおかしい気もしますが、まあ年の功って事なんでしょう。結局はああなっちゃう訳だし。このお二人、あと二作も共演作があるってことは、役者として息が合っていたって事なんでしょうね。コマーシャルでも使われてた、有名なテーマ曲が「黄金の七人」のテーマ曲と印象がやたら被ります。映画を観た後でもどっちがどっちだったかこんがらがって解らなくなる時が。自分の脳内では、更にその上に「ミッション・インポッシブル」のテーマ曲も重なって収拾つかなくなるので、深く考えるの止しました。[DVD(字幕)] 8点(2021-05-01 17:56:48)

68.  男の敵 《ネタバレ》 全編にわたり霧がたちこめているように、画面がモヤモヤしているのはセットに予算を掛けられなったのが原因との事(←DVDパッケージの作品紹介より)点数が少々低めなのは、タイミングが悪い事に、この映画を「邪魔者は殺せ」(8点)の直後に鑑賞してしまった為。どちらもアイルランド共和軍紛争が背景に存在し、男が一晩中街中をあちこち彷徨うストーリー。置かれた状況設定も、追われる対象も目的も全く異なるけれども「邪魔者~」がJ・メイスンの名演と相まって非常に格調高い作品という印象に対して、こちらは少々格が落ちるという印象を持ってしまいました。「豪快で大らかなユーモア、アイルランド人的気質」これ、ジョン・フォード監督作品を語る際、必ず出てくるワードかと思います。でもそれが時として場面として表現された時に、どうも自分とは肌が合わないと感じる事があるんですよね。何故なのか理由はわかりませんが・・・。大酒飲みで無頓着極まりないV・マクラグレンの、愛すべき憎めないキャラクターは好きです。[DVD(字幕)] 6点(2021-04-29 09:17:53)

69.  邪魔者は殺せ 《ネタバレ》 若き日の、端正なマスクのジェームズ・メイソン氏が全編にわたり、まるで見捨てられた子犬のように苦痛と晦渋の表情を浮かべ、潜伏逃亡する姿、その一挙一動が痛ましくも美しく、そして愛らしい。いささか脇道に逸れ、寄り道しすぎかとも思われる、一夜の逃亡劇から目が離せなかったのは、彼のこの名演技があったからこそ。時に非情に振る舞わなければならない組織の幹部クラスの人間が、愛らしく見えてしまうというのは、いささかどうかとも思いますが。撃たれた後、潜伏しながらも、なんだかんだで介抱を受けたり、通報されるのをラストまで免れたのはひとえに手にかけた死者に対して許しを乞うような、彼のこのパセティックな表情に感情を動かされた人物が多かったからかと。陰影深いモノクロームのカメラや厚みがあるセットも、キャロル・リード監督作らしく圧巻でした。[DVD(字幕)] 8点(2021-04-26 22:03:52)

70.  北の国から '83冬<TVM> 僕にとって、田中邦衛さんという役者はこの「北の国から」での黒板五郎。有名な「青大将役」の「若大将」シリーズは未見。映画で観た田中さんというと「八つ墓村」で殺される落武者役とか、「私をスキーに連れてって」での話の分かる上司役が脇で印象に残ってるくらい。それほどに「北の国から」でのこの黒板五郎っていうのは、自分の中で役者田中邦衛とほぼ一体化したイメージ。この「83冬」は、他のシリーズ同様、リアルタイムで確かに観たはず。雪子おばさんと純が猛吹雪の中、自動車に閉じ込められるエピソードってこの回じゃなかったかなあ・・・。もしかしたら連ドラの時のエピソードとごっちゃになってるかも。「84夏」のレビューした時は、中畑のおじさん、地井武男さんが亡くなられた時でした。そして今回・・・なんかめちゃくちゃ淋しいなあ・・・。どうにもこうにもやりきれない気持ちです。 今夜9時からシリーズ中の最高傑作「初恋」が地上波放映される由。おそらくこれを観るのも25年ぶりくらい。僕の初恋、れいちゃんとの久々の再会を楽しみにしつつ、酒でも飲みつつ、じっくり田中さんの追悼をするつもりです。ラストの泥のついた一万円札シーン&故古尾谷雅人さんのサプライズ登場シーンで、昔と変わらず泣かせて頂きます。あ、あのシーン、頭ん中で想像したらもう泣けてきた・・・。田中さん、僕は「83冬」が放映されていた頃の、あなたのご年齢を、若干越えてしまいました。あの頃、テレビの田中さん観ながら、子供心にこの人、もっさりしたオッサンだなあ・・・、って失礼ながら思っていたものですが。まさかあの頃のあなたより、自分が歳上になる時が来るとは。そしていまや純も蛍もきっとれいちゃんも、アラフィフ同年代になっているはず。時代は確実に動いているんですね・・・。ご冥福、心よりお祈り致します。[地上波(邦画)] 7点(2021-04-03 15:37:40)(良:2票) 《改行有》

71.  地上最大のショウ 《ネタバレ》 『地上最大のショウ』原題、邦題タイトルに違わず、正にその通りの豪華大作。見世物主義に生涯徹した、デミル監督らしい観客へのサービス満点のサーカス映画ではあります。ノッポのJ・スチュアートを一度もメイクを落とさないピエロ役に当て嵌めたのも効いてるし、ところどころで顔を出すカメオ出演のスターの顔ぶれも楽しい。パレードのシーンを観ながら、サーカスっていうのは当時の一般大衆にとって「移動するUSJやディズニーランド」って位置づけだったんだなって思いました。気になったのは、本筋のストーリーとは全く関係のないサーカスの演目紹介が延々と続き、一編の映画作品としては著しく間延びした状態になってしまった事。しかも肝心要のクライマックスにまで演目紹介シーンは続く為、流石に興を削がれました。2時間半の上映作品ですが、そのあたり20分ほどカットしたらもっと締まった作品になったんではないかと。デミル監督晩年の超大作「サムソンとデリラ」「十戒」も観ましたが、点数はほぼ同じですが自分は前述の史劇2作品のが好きかな。[DVD(字幕)] 7点(2021-03-28 16:44:27)

72.  陽炎(1991) たったひとりだけの貸切状態、ガランとした映画館で映画を観た経験ってなかなか忘れられないもの。自分は長い映画鑑賞歴の中、二度ほどそんな事が。どちらも大学時代。一度目は名画座三鷹オスカーでの「吉永小百合特集三本立て」、もう一回は厳冬の大雪の中、島根県松江市の古びた映画館で観た、この「陽炎」。もう足元が冷えて冷えて、だからっていう訳ではないですがとにかく寒々とした印象しか残らない映画でした。テレビのコマーシャルでよく流れてた、ヒロイン樋口可南子のキメ台詞「往生しなっせ!!」がなかなか出てこないなあ~って思いつつ、ぼんやりと画面を眺めていたような。まだ五社監督の演出に「鬼龍院花子」や「陽揮楼」の頃の、力技でグイグイ観客を引っ張るバイタリティや、丁々発止的な女優達の妍を競うやり取りがあればまだ救われたんですが・・・。キャスト表を改めて見ると結構な豪華キャストを揃えていたのに。えっと、卒業旅行の観光目的で行ったのに、なんで松江でわざわざ映画館に入ったのかは・・・ダメだ、覚えてないや。[映画館(邦画)] 4点(2021-03-15 21:03:53)

73.  キー・ラーゴ 《ネタバレ》 ジョン・ヒューストン監督は同年に「黄金」(7点)も監督、アカデミー監督賞を獲得されてますが、この作品で示した力量も加味されての受賞だったんではないかと推測されます。自分はたまたま今回、この二作品を連続して鑑賞しましたが、映画史的には高評価の「黄金」よりもこちらの方が数等面白かった。なんといってもボガートとバコールの見栄えがするツーショットがまず最高。自分、ボガートという俳優さん、それほど好きではないのですが、仏頂面した彼が冴え冴えとしたクールな美貌のバコールの傍に寄り添うだけで、一幅の画になることこの上ない。ストーリー的にまだ何も起きてなくても「何かがこれから起こりそうな」危険で不穏な雰囲気が画面上からムンムンと立ちこめてきます。このお二人が、当時「ハードボイルドカップル」と形容されていた事もむべなるかな。車椅子のホテル主人、戦死した息子の未亡人、友人の退役軍人、ギャングの親分、手下たち、その情婦と、人物配置も舞台の映画化だけあって的確。ただ、終盤の海上に出てからの銃撃戦が割とありきたりなのが惜しい。ホテル内だけでラストまで解決させれば、より纏まりが良かったと思われ、そこが気になった為減点。実はチキンなギャングの親分役、エドワード・G・ロビンソンって誰かに似てるって思いながら観てたら、今期の朝ドラに出てる元芸人の「ほっしゃん」さんにお顔の造作が似てるんだな、ああ、ようやく思い出せてスッキリ。ジョン・ヒューストン監督の自伝「王になろうとした男」を読むと、製作当時ワーナーとの契約等の難事にぶつかりつつも、心身共に意気揚々として真摯に映画製作に向き合っていた様子が伝わってきます。クラシック映画ファンの方なら是非ご一読を!(追記)日本語副題の「殺人ホテル」っていうのは、テレビ放映された時かリバイバル公開された時のものでしょうか?一体、どっからこんなしょーもないタイトルを。ま、粗筋だけ読めば間違いではないけど・・・。せめてハッタリでも効かせて「キー・ラーゴ~ハリケーンに閉じ込められた恐怖の一夜!立ち上がれ、漢・ボギー!~」とか←更にしょーもない[DVD(字幕)] 8点(2021-03-15 09:22:32)

74.  黄金(1948) これは大画面のスクリーンでこそ観たかった映画。DVDでの鑑賞だと、メキシコシェラマドレの地面やゴツゴツした岩肌から立ち昇るギラギラした熱気や臭気、それによって引き起こされる主要人物三人のジリジリジリジリした焦燥感や葛藤がストレートに伝わってこない。もちろんヒューストンの演出が巧みなので伝わってはくるんですが、それは約二割ほど割引された状態で稀薄になってしまってるような。「カサブランカ」以前のボガートは、悪役が多かったって事ですが、その頃の様子が大体どんなだったかはこの映画で確認できます。よって、これは鑑賞状態がDVDだったが故の採点です。[DVD(字幕)] 7点(2021-03-14 08:21:52)

75.  幌馬車(1950) おなじみフォード監督の顔たる、ジョン・ウェインもヘンリー・フォンダも出てこない。常連の地味な脇役役者さんたちを主人公にしたロードムービー。「騎兵隊三部作」の連作期、リキ入れまくりの大作の合間に肩の力を抜いてこしらえた小品だとは思うが、フォード監督独特のモノクロ画面に捉えた西部の詩情を味わえるという点で他作品を遥かに凌ぐ。具が何も入ってない素うどんって、時たま無性に食べたくなる時があるが、フォード監督の数ある西部劇の中では正にこの作品がそれ。具沢山の豪華な鍋焼きうどんもいいけれど、素材の良さをじっくりと味わって頂きたいウエスタンの逸品。[DVD(字幕)] 8点(2021-03-01 08:42:19)(良:1票)

76.  卒業白書 「個人教授」「続・個人教授」「卒業生」「卒業試験」「個人授業」「課外授業」「続・課外授業」・・・、モチロン、全て観てるわけではないですが、タイトルからして中高生男子の妄想を逞しくさせる映画が当時はホント、ゴールデン洋画劇場や深夜の映画劇場とかでしれっとフツーに放映されてました。ある意味詐欺的な日本語タイトルと粗筋だけ見れば、この映画もその系譜に乗っ取った、いわゆる年上の魅力的なおねいさんにうぶな童貞君が手ほどきを受ける・・・みたいなイメージ。事実、地方では「ダーティハリー4」(5点)と同時上映で、一体どっちを目的で観に来たのかわからない同年代でいっぱいでした。でも当時から作品選択に長けていた賢いトム君の事、コッポラ監督「アウトサイダー」続編のオファーを蹴ってまで、鶏口牛後の精神で挑んだ作品だけあって、上記の作品群とは一線を画す映画になってました。映画自体の出来はともかくとして。それにしても、最初に書いたタイトルの映画や「グローイングアップ」シリーズ「ポーキーズ」シリーズはじめ、この手の映画って、ホント公開されなくなりましたね、色んな動画やらが手軽に観られるようになって、もうその必要もなくなったのかな?「妄想を逞しくする」事こそ、思春期には重要な事だと自分は思うんですが。[映画館(字幕)] 5点(2021-02-28 09:10:19)(笑:1票)

77.  夫婦 《ネタバレ》 自分のベストワン監督、成瀬巳喜男監督「めし」(8点)「妻」(未見)へと続く夫婦三部作の第二作目。表面上平穏無事な日常生活を送る若夫婦に、石ころのくらいの小さな異物が飛び込み、夫婦間の心理に微妙な波風が起こる・・・っていうのが「めし」でも描かれた成瀬の夫婦ものの特徴。ただ後年の、あくが強いというかあくまみれの怪優、彫りが深くワイルドな男前三国連太郎を後付けで知っている人間からしたら、彼は小さな異物どころではなく重くて堅い岩塊を夫婦という穏やかな池に投げ込んだも同然。彼が病気で二階で寝てるとはいえ、奥さんを家にたった一人で残して、よく平気で仕事やら出張に行けるなあと観てるこっちはハラハラ。終始ノホホンとした態度の夫の謙さんにはびっくり。上原謙っていっつもココロの奥じゃ何考えてるか解らない、こういう煮え切らない役どころばかりですね。ようやく後半になってから、嫉妬めいた感情を持ったようにも見えるが、それにしても奥さんの気持ちに対して鈍感すぎて何かモヤモヤする。当時の世知辛い東京の住宅事情やら、クリスマスや大晦日の風景が興味深く、成瀬映画のお約束チンドン屋さんも登場して嬉しくなる。ノッポだけど線が細い妻役の杉葉子も適役適演。でも成瀬の夫婦ものなら後年の「驟雨」(9点)の方がずっと面白かった。こうなったら三部作で唯一未見の最終作「妻」も観てみたくなる。[インターネット(邦画)] 8点(2021-02-27 09:03:26)

78.  ポリスアカデミー 中学や高校生の時に観た映画の評価はどうしても甘くなります!!地方じゃ、イーストウッドの異様に暗いアクション映画「タイトロープ」(4点)と同時上映。どうしたって、まだ成長途上なガキにとっちゃこっちの方がメイン料理。何しろ「MR BOO!」シリーズがテレビ放映されるのを楽しみにしていたような頃ですからねえ・・・。毎月購読していた「ロードショー」で、ある批評家の方がこの映画の短評で「差別はいけないが、区別はしないといけない」みたいな意味の事を書かれていて、鑑賞後、なるほどなあ・・・と感心した記憶があります。「ロードショー」の発売日毎月勇んで本屋さんに駆けていった事とか、新作二本立て目当てに、学割前売り券を買い友達と映画館までダッシュしてた頃が、僕が一番正しく映画ファンとして機能充実してた時期だったと思います。これ、果たして今観て面白いと思えるのかどうかは・・・あんまり考えたくない。[映画館(字幕)] 8点(2021-02-26 15:17:36)

79.  海外特派員 《ネタバレ》 ヒッチコックアメリカ渡米後の第二作目。西部劇の主演が多いJ・マクリ―が演じた主人公は、当初ゲイリー・クーパーにオファーしたけれど断られたとのこと。後にクーパーはオファーを受けておけば良かったと悔しがったというエピソードが。でも、この作品に限って言えば、逆に断られて良かったのではないかな、と。クーパーがこの役を引き受けていたら、いかにもヒーロー然として構えて、次から次へ起こるつるべ落ちの危機にも割と冷静に対処し、作品全体の緊迫感が薄まったんじゃないかと思われます。のちの「北北西に進路を取れ」(9点)に連なる、場所から場所への移動サスペンス。流石にラストの航空機海中墜落シークエンスは、屋根の上に更に軒を連ねたような憾みが無きにもあらず。しかしこの時期のヒッチコックの、「観客をハラハラさせるためにとにかく何でもやってみよう」的ショーマンシップサービス精神には、ほとほと感心させられます。[DVD(字幕)] 7点(2021-02-25 10:16:44)

80.  コットンクラブ 僕が映画ファンになった1982年頃は、コッポラ監督作品といえばスピルバーグ監督とともに、公開される作品自体がひとつのブランド商品的な扱いをされていました。製作者として名前を連ねてるだけなのに「スピルバーグ作品」って冠を与えられたり。『アウトサイダー』(7点)、公開初日に映画館に行きました。悪くなかった。原作通りのイメージで、それを凌駕するような作品でもなかったけれど。当時でもコッポラ監督にしては「小品」という評価。僕はコッポラ監督のリキが入った大作を映画館の大画面でどうしても観たかった。地方都市じゃ『ワン・フロム・ザ・ハート』『ランブルフィッシュ』は公開されず。そして待ちに待った久々のコッポラ監督の超大作一本立て(地方の映画館は二本立てが基本)大公開という触れ込み、大人気のギア&ダイアン・レインの初共演作。これも公開初日に勇んで映画館へ行った記憶が。・・・でも不思議な事に、内容は華やかで派手なドンパチも、弾けるようなタップダンスシーンも、ロマンスも含まれた盛り沢山の贅沢なオハナシだった筈なのに、それにしては描写に深みがなく総花的でちっとも後に残らない映画でした。今考えると、80年代前半って、この監督のスランプ時期にあたってたのかなあ、と。映画って観る前に期待しすぎると、その反動が大きくなるって事を僕はこの映画で学びました。そして映画に限らず、何事も期待しすぎない方が、物事上手く回っていくのかなあ、と。[映画館(字幕)] 5点(2021-02-23 08:57:48)

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