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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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61.  ベガスの恋に勝つルール ラブコメとしてはごく標準の出来栄え。相変らずキャメロンはキュートやし、相手役のアシュトン君とも絶妙のコンビネーション。おすまし顔で登場するクイーン・ラティファ演じるカウンセラーとの三つ巴シーンは特に笑えました。「主人公の成長」という意味合いではなかなか脚本も手がこんでるし。でもなあ・・・これキャメロンの女優としてのキャリアを考えると、この映画ってどうなんだろ。「イン・ハー・シューズ」(7点)「ホリデイ」(8点)と、順調に単なるラブコメ女優からの脱皮を図りつつあったのに。ここでまた以前の彼女に逆戻りしましたって印象です。「三歩進んで二歩下がっちゃった」みたいな。イメチェンに失敗したかつてのラブコメ女王、メグ・ライアンの二の舞にならないよう、ここで踏ん張ってしっかり出演作を吟味して欲しいところ。[DVD(字幕)] 6点(2009-03-15 13:18:01)

62.  アンダーワールド:ビギンズ 《ネタバレ》 「1」を観ないまま、全く予備知識もなく前作「エボリューション」(2点)観たら、もう訳わかんなかったんですよ、最初っから最後まで。ただ独特の、正に「アンダーワールド」な世界観がちょっと気になったので、この「ビギンズ」を観ました。予想外にこれは非常に解かり易くて面白かった。中世の騎士もの、例えば「ロビンフッドの冒険」を「アンダーワールド」な世界に置き換えたって感じです。ハンサムな騎士が古城に閉じ込められた美しい姫君を救い出すのに四苦八苦し、結局無念にも失敗しましたっていうおとぎ話のような。騎士が狼に変身出来たり、可憐なはずの姫君がじゃじゃ馬だったりと、色々目先を換えてはいますが、ハナシの根幹は古典的。しかし、このシリーズ「3」まで作られてるって事は、世界中にファンが多いって事なんだよなあ・・・びっくり。確かにはまる人ははまりそうな暗黒の世界。この終わり方だと「4」も製作されそうですね。[映画館(字幕)] 6点(2009-03-15 10:29:34)(良:2票)

63.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 優れた役者たちによる演技の真正面からのぶつかり合いっていうのは、観ていて気持ちが良いものです。これほどの演技合戦を観るのは、多分「あるスキャンダルの覚え書き」(7点)以来かも。それにしても年季が入った厳格校長シスター役のメリル・ストリープ・・・「マンマ・ミーア!」(8点)の弾けっぷりと同一人物と思えないほどエライ変わりようです。このヒトって役柄の硬軟関係なく、演技する事を本当に楽しんでるみたいですね。本来はこういう役柄の方が得意分野なのかもしれませんが。主要人物四人全員揃って、アカデミー賞にノミネートされたにも拘わらず、作品監督部門では何もなかったのは映画を観て納得しました。これは映画よりは、明らかに舞台向きの台詞劇だと思われます。「寄宿学校の中でのスキャンダラスな事件」という内容を小耳に挟んだ時、ウイリアム・ワイラー監督の「噂の二人」(8点)みたいな展開なのかと思っていたら思いっきり外れました。というか、こういう私の予想っていっつも当たった試しがないんですが(笑)「疑惑」が学園全体に広がるのではなく、4人のうちだけの共有という地味なオハナシなんですよね。その分心理的なサスペンスはより強くなったわけですが。メリル演じる無血サイボーグシスターが校長室で、神父ホフマンに「私は過去に大罪を犯した!」って叫ぶシーンが過去に遡っての彼女の人物像の発露という点で、特に迫力満点で凄かったです。単なる「疑惑」を一方的な「確信」だけで追及する彼女の姿は、どこぞの大国が某国を攻撃しまくった姿を投影していると言えなくもない。間に挟まる新米シスター役、エイミー・アダムスも可憐で良し!ただ面白かったか?って聞かれちゃうと「う~ん・・・・」この点数が私の答えです。[映画館(字幕)] 6点(2009-03-13 19:32:57)

64.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 本年度米アカデミー賞主要8部門を制覇した話題作。最近の欧米映画事情については全く詳しくないんですが、リメイクや続編流行りに続いて、今度は殆ど無名の役者を敢えて起用しイスラム・アジア地域で映画製作するケースが増えてきたんでしょうか?昨年日本でも公開された秀作「君のためなら千回でも」(マーク・フォースター監督作品)がその勢いに更に火をつけたのかな?50年代中期にハリウッドで流行した「ランナウェイ方式」ともまた違うブームのような気もするんですが。それにしても、ダニー・ボイルという人は本当に不思議な映画作家だなあ・・・。SF「サンシャイン2057」の次がインドを舞台にしたこの作品とは。どちらかと言えば本レビューの評価は低いですが、前々作「ミリオンズ」(6点)と感触は似ています。でもこちらの方が物語と世界観の広がりも含め完成度はずっと高い。『運命・奇跡・純愛・ハッピーエンド・ミュージカル(!)』、この内のどれか一つでも、映画を観る為の必要要素と考えている方なら、絶対楽しめる映画だと思います。本編中はずっと頼りなく見えた、主人公役の青年がクレジットタイトルが流れた途端、やたらイケメンに見えました。これも映画のマジック!![試写会(字幕)] 8点(2009-03-07 13:16:39)

65.  大奥(2006) そんなに言われているほど悪くはないれけど、出てくる連中皆芝居が軽すぎる。私は「トリック」ファーストシーズン以来の仲間由紀恵のファンでは有りますが、これはテレビドラマを延長しただけみたいな綺麗事に終始していて物足りない。「絵島生島事件」については聞き齧った事があるだけだけれど、仲間演じるこの「絵島」は周囲に配慮しているばかりで、大奥取締役頂点に昇りつめたにしては、それほどの権勢欲があったようにはとても見えない。あまりにヒロインを優等生に美化しすぎではないか?映画で描かれた以前には、のし上がっいくための幾多の醜い駆け引きがあったはずなのに。唯一笑えたシーン、杉田かおるの「・・・代わりに私で試す?」と西島に迫るトコ。[DVD(邦画)] 5点(2009-03-06 14:29:02)

66.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 予告編よりも本編の方がずっと出来が優れている映画っていうのは珍しい。たいていは期待を裏切られてしまう事が多いのに、これは逆でした。何回か予告を観た限りでは、「行方不明になった子供の入れ替え(チェンジリング)のハナシ?だったら、近所や学校の先生と面通しさせれば一発で解決じゃん?」程度のサスペンスタッチ「だけの」内容なのかと思っていた私が浅はかでした。喜怒哀楽あらゆる感情、観ている人間の五感を揺さぶらずにはいられない手法は相変らず健在。歳を経る毎に枯れていく訳でもなく、更にパワーアップした底無しの馬力搭載、御大イーストウッド監督の正統派演出に全編圧倒されまくりです。まるで何層にも綿密に重ね合わせたパイ生地を、サクサクと食べ進めていくようなずっしりと腹にくる満足感、しかも胃にもたれない後味。とにかく「自分はたった今、非常に質の高い映画を観たんだ」という感想しか直ぐには言葉が出て来なかった。見ごたえという点では、私が観た最近公開作の中では群を抜く出来栄え。ラスト近く親子鏡越しでの再会対面シーン、アンジーの頬を伝う一筋の涙に、自分は北朝鮮日本人拉致被害者横田夫妻他、ご家族の皆さんの姿をついオーバーラップさせてしまい思わず目が潤みました。イーストウッド自身が、まさかあの事件を意識していたとは思えませんが。「言わなくてはいけない事は、声を上げて言うべき時に言うべき。自分からは喧嘩を吹っ掛けない」というイーストウッドのメッセージを僕は強く受けとめたいと思う。最後にこの長尺を「スター演技」ではなく、「女優演技」で支えきったアンジー、ブラボー!![映画館(字幕)] 9点(2009-03-06 10:01:18)

67.  ロックンローラ 《ネタバレ》 これは拾い物の集団クライムサスペンス。まるで「LEON」っていう雑誌の表紙から抜け出てきたようなモデルみたいに見栄えがする役者たち、なかなか凝ったカメラワーク、流血度少な目の小気味良いスピーディーな展開と、近年マドンナに精気を吸い取られ「スナッチ」の頃の面目をすっかり失っていたガイ・リッチー監督、復活の祝砲を上げるに相応しいアクションコメディ。しかしロンドンを舞台にした犯罪ものっていうのは、ドラッグ+ロケンロール+ゲイっていう要素が三位一体ネタになってるみたいですね。ケチな小悪党を演じる主役ジェラルド・バトラー氏の男臭い魅力全開。彼にはどういう訳か、女性と愛を語っているよりむしろ、タバコの煙の中、ムツケキ男どもにガヤガヤと囲まれている方がよっぽどお似合いです。(「300」の印象がよほどキョーレツだったからか?)40歳前後の方には、ファッションの参考にもなるかと思われます。ワイルド且つスタイリッシュなカッコの数々、真似してみてえ・・・あ、予算さえ豊富にあれば。[映画館(字幕)] 6点(2009-02-22 13:55:22)

68.  オーストラリア(2008) 《ネタバレ》 うむむむむ・・・悩んだけどギリギリ6点にします。2時間45分の超大作。「ムーラン・ルージュ」バズ・ラーマン久々の監督作。アカデミー賞受賞後ここ数年、出演作チョイスに若干逡巡が見受けられた二コール・キッドマン久々の適役。やはり彼女の凛としたクラシカルで冷たい美貌には、こういうツンデレ貴婦人役が非常にぴったりくる。ロンドンから、巨大大陸オーストラリアへ、1万5千頭の牛を追いダーウィンに到着するまで「ジャイアンツ」(9点)を想起させる、風格有るスケールの大きな画作りにとにかく圧倒魅了されます。アメリカとは一味違う、風景の雄大さを堪能。実際にオーストラリア出身である、二コール&ヒュー・ジャックマン、オージーのプライドを賭けたかような両者共に譲らない力のこもった演技。ところが、後半からあまりに色々なものを詰め込み過ぎ、著しく駆け足で食い足りない。「俺は自由でいたい、束縛されたくない!」「じゃあ私の家から出てって!」・・・、どっかで聞いた事の有る恋人同士のやり取りだと思ったら、この部分は「愛と哀しみの果て」(7点)の焼き直し。何だか後半は色々な過去の大河ラブロマンスを継ぎ接ぎしたような印象。この映画、巷ではクライマックスの日本軍ダーウィン攻撃シーンについて、日本をダシにした反日プロパガンダ映画では?という意見も出ているらしいが、実物を見たらたいした事はない。第二次大戦中の日本軍ダーウィン攻撃が「歴史的事実」だとすれば、映画で描かれたような事があっても決しておかしくはない程度の描写に留まっていると私は思いましたが如何。過剰反応も程ほどに。前中半8点、後半5点。トータルで6点!鑑賞前トイレに行くのをくれぐれもお忘れなく。[試写会(字幕)] 6点(2009-02-20 14:57:03)

69.  恋に唄えば♪ 日本映画が一番不得手なファンタジー&ミュージカルジャンルに敢えて手を出した果敢な勇気は認めるけど・・・結果はあまり芳しくない。これって映画上の「嘘」をつくのがすごく下手な映画だと思う。観客が想像出来る範囲内の「いつもの」竹中直人の嫌な部分が出てしまっている。例によって例のごとしのキャラクターも、脇ならともかく出ずっぱりだと流石にゲップが。むしろ古田新太と役を交代した方が良かったかも。優香がテレビバラエティ番組のアシスト(Qさま!やバカ殿)だとカワイク映えるのに、ドラマや映画にあんまり出演しない理由が何となくわかったような。篠原ともえってそういやいたなあ・・・。やっぱ日本で夢の世界にいざなえるミュージカル映画作るってのは困難なのかもね。[DVD(邦画)] 4点(2009-02-16 14:12:28)

70.  ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー 既にDVD化されているテレビシリーズで、主人公たちが好きになった方用「ファン感謝デーサービス映画」。これ単独で観る奇特な人はまずいないでしょうが、万が一いたら、必ずあらかじめ「予習」してから鑑賞する事をお勧めします。じゃないと、しょっぱなから、主役二人のラブラブ状態デュエットから、もう付いていけない事必至(笑)私は彼らに感情移入というよりも遠い親戚の叔父さん的目線で、すっかり彼らの行く末が気になって仕方なかったのでたまらず劇場へ直行!どうでもいいけど、みんな第一作目に比べて格段に大人になりましたね~。特に主役のザック君。卒業式の彼のスピーチはまるでオバマ大統領の就任演説並みに立派。浅知恵ばかり働く意地悪ブルジョアブロンド娘、シャーペイ嬢の見せ場が「1」から徐々に減っていったのが残念。彼女の歌声って彼らの中じゃ一番好きなんだがなあ・・・。彼女の動かし方次第で、もうちょいハナシが転がったかも。しかし、ディズニー製作の映画って、ホントに観客が何を求めているかリサーチが行き届いてますよね。もちろん自分がこの作品に求めていたものはある程度満たしてくれたので満足。最終的には自分自身で決断、そして選択した彼ら一人一人の未来に幸多からん事を!♪ハイスクール・ミュージカル~!♪ソレソレソレソレ![映画館(字幕)] 6点(2009-02-13 15:40:19)

71.  やわらかい手 《ネタバレ》 孫の手術費の工面の為、自らの「ゴッドハンド(もといヘブンハンド?)」を駆使し奮闘する中年女性のお話。周囲のあらゆる人間から「退屈な存在」と見なされていた主人公の成長や葛藤も、それに伴う周囲の変化も的確に描かれていて、極めて良質な、大人向け(←但し18禁)のオーソドックスな作品に仕上がっています。やっぱり人間ってなにかしら一芸があると違うよね。それを生かすも殺すも要は自分次第って事!観客の呼吸を確認するかのように、各シークエンスが溶暗で終わるのも印象的。[DVD(字幕)] 7点(2009-02-07 13:53:14)(良:1票)

72.  フリーダム・ライターズ やっぱりヒラリー・スワンクには「PS・アイラヴユー」(5点)みたいな、コテコテラブロマンスより、こういう硬派な社会派人間ドラマの方がよっぽど柄に合ってますね。素敵な新米熱血女教師でした。男顔の彼女にはホントフツーのラヴストーリーは似合わない(笑)んで本レビュー評価の高いこの作品・・・、スラム地帯無法状態の学園ものという事で、校内レイプだとか殺人だとか、陰惨な事件が次々に起こる話なのかと思っていたら、それまで何も学ぶ事を知らずただ単に「無知」だっただけの、実は素直で優しい心根の生徒たちの成長物語なのが良かったです。実話だったんだ・・・へえぇ~。教鞭の道に没頭する彼女に、結局は愛想をつかして出て行く旦那の描写が多少お座なりだったのが残念。[DVD(字幕)] 6点(2009-02-01 10:45:07)(良:1票)

73.  王妃の紋章 お金がかかってるのが一目瞭然の豪奢で厚みのある色鮮やかなセット、きめ細かな演出、ズラッと居並ぶ女官たちのハミ乳衣装に目を奪われます。ただそれに比するとオハナシのスケールがいささか小さすぎる。クライマックスにもうひとひねりどんでん返しがあるのかと期待していたんですが。チャン・イーモウ監督のミューズに再び返り咲いたコン・リーがひたすら輝きを放っています。彼女から一時期、監督の寵愛を奪った、チャン・ツィイーの同趣向の時代劇「女帝」(6点)を思い出しますが、あの映画でアイドル的演技を脱し切れなかったツィイーとの格の違いをはっきり誇示するかのように、ここでのコン・リーはやはり「女優」としての演技でした。それにしてもこのお二人って今回は時代劇風の髪型とメイクとはいえ、面立ちが特に似ているように見えます。結局チャン・イーモウの女性の好みっていうのは、こういう系統のお顔なんですね。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-31 13:21:09)(良:1票)

74.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 レオ&ケイト&キャシー・ベイツのコンビと言えば、観客は嫌でもあのメガヒット作「タイタニック」を想起せざるを得ない。もちろん製作者側も、このメンツをキャストに揃えた時点で、彼らの「その後」を期待する観客動員を狙ったに違いない。10余年前のあのコンビは演技的にどう成長したのか?それを目にする我々観客自身も、自らが歩んできたこの十年間の人生の足跡を否応なく認識させられるという仕組み。ロマンチックなタイトルやポスターの図柄、「運命の愛」云々の甘いラブストーリーを期待させるキャッチコピーからは想像出来ないほど、これは地味だがそれゆえ見ごたえある辛口人間ドラマに仕上がっていた。「タイタニック」のような映画を期待する観客には拍子抜けだろうが、私はサム・メンデス監督作だけに、そういう映画にはなってないだろうと、ある程度予想していたのでなかなか面白く鑑賞出来た。ある意味この映画の主人公二人の喜怒哀楽感情の揺れ動きは、沈没するタイタニック船上よりも、この「レボリューショナリーロード」に建つ丘の上の家庭内での方が、より激しかったのではないだろうか。さしずめ、レオ演じる主人公の「パリ行き取りやめ」をケイトに宣言するシーンが「タイタニック」での氷河激突シーンに相当するのでは・・・?決して結ばれるべきではなかった二人が夫婦になってしまったが為に引き起こされた、ボタンの掛け違え悲劇。注目主役二人について・・・ケイトはあの頃と比較すると全身の肉が削ぎ落ちたみたいで凄みを増してきたが、演技者としてかなりの成長を遂げていると思う。後半四分の三以降は正に彼女の独壇場みたいな感じ。対するレオ・・・、これは脚本の問題かもしれないが、ここでは彼の役柄にそもそも芯がなさすぎて、かなり損な役回りだと思った。あの頃と同じく、ケイトの方がやっぱりどうしても姉さん女房に見えてしまう。ともあれ彼ら二人の再会を観るのは嬉しかった。また十年後くらいにでも是非また共演してもらいたいと思う。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-30 16:10:14)

75.  亀は意外と速く泳ぐ ゆ、ゆるい・・・。先日観た「転々」(8点)とこの映画で、僕は断然三木監督のファンになりました。今の日本映画で、監督の名前で映画を観に行く事なんかないのだが(大林宣彦監督くらいか?)次の新作公開の際、映画館まで行って観たいと思わせる、そんな力量のある監督さんに久しぶりに出逢えて嬉しい(←遅すぎ)いまや、ニッポンエンタメ界引っ張りだこ状態の上野樹里も蒼井優も、ちゃんと監督演出上の「まな板の上の鯉」的素材として使われているのが何より好感触。「転々」同様、ふせえり&岩松了コンビの会話の「間」が可笑しすぎっす!一体なんなんだろう・・・、公園の茂みで「バネ」がボヨ~ンボヨーンと音がするシーンつうのは・・・。今度の休みにでも、このロケ地の三浦市に行ってみたくなりました。やっぱり目立たず、フツーに、そして平凡に生きる人生っていうのが、本当は一番幸せなのかもしれんね。あ~あ・・・と、我が身を一瞬振り返り(←これも遅い)[DVD(邦画)] 7点(2009-01-19 19:32:02)

76.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 色恋沙汰がそんなに絡まない青春映画つうのはやっぱいいですね。みんなシャカリキにケッタ(←チャリの意)こいで、意味ない事に突っ走って体張ってる姿がなんとも微笑ましい。でもなんだろう、この設定を1979年にした必然性が、俺には最後まで観てもよくわからなかったなあ・・・。原作の人気ブログ小説がそもそもそうだったから?コンビニが登場したのがこの年だったから?石野真子を登場させたかったから?(←んなこたあない)携帯電話やポケベルがまだなかった時代ということなら、この十年後でもハナシは通用するような気がしました。みんな揃って垢抜けてるというかそもそも田舎のガキどもって、もっともっとダサダサだったんじゃね?(笑)各キャラを観客に解からせる為、それぞれ過去回想シーンを差し挟むっていうのも、この映画ではそれほど気にはならなかったけれど、通常は禁じ手だと僕は思っています。[DVD(邦画)] 7点(2009-01-17 12:32:51)

77.  ミスター・ロンリー 《ネタバレ》 これ2008年に映画館で観た洋画の中じゃ一番つまらなかったかなあ・・・。いや、この作者の言いたい事はわかるんですよ。マイケル・ジャクソンやモンローのそっくりさん達のニセモノ人生の悲哀とか、平行して描かれる神の奇跡を信じる尼僧さんのスカイダイビングに臨む姿とかね。しょっぱなから流れる名曲「ミスター・ロンリー」のゆったりしたメロディーに乗ってミニスクーターで登場する主人公の画から、なんだかやたらめったらあくびが(笑)おそらく感覚的にこの監督さんのタッチが生理的に自分とは合わないんじゃないかと思われます。ところで最近めっきり見ないんですが、コマーシャルで「♪聚楽よ~♪」と、体くねらせていたニセモノモンローの外タレさんとか今はどうしてんだろうなあ・・・などと映画とは直接関係ない事をついつい。[映画館(字幕)] 3点(2009-01-09 15:43:39)(良:1票)

78.  君のためなら千回でも ゲーラカイトが蒼い空を悠々と飛翔する風景っていうのは、平穏無事な社会と友情や未来への希望の象徴でしょうね。東京に限って言えば、お正月に凧が空を舞っているっていう情景は、少なくとも私の家の近所ではもう全く見掛けません。田舎だとそういう風景がまだ見られるのかな?最早平和ボケ日本も、国内外平穏無事な状況でもないですからね。ちなみに私の郷里では毎年ゴールデンウイークに、この映画でも描かれていた大凧の糸切り合戦が町別対抗で行われています。国連主導で政治の全く関係しない場所で、国別対抗子供凧合戦って一度くらい開催してみてもいいのに・・・、な~んてこの映画を観ながらふと考えてしまいました。子役二人がホント良いですね。後半意外にもあっさりカブールから脱出出来てしまったのは拍子抜けでしたが。原題「カイトランナー」も内容をちゃんと現してはいるけれど日本語タイトルも最近では出色。「君のためなら千回でも!!」重要なシーンで二回繰り返されるこの台詞、僕もいつかプライベートで何らかの形で使ってみたいって思った(笑)これまでは良い素材を扱っているのに、ただ無難に映像化しましたって作品が多かったマーク・フォースター監督、これは初めて本領を発揮した作品じゃないですか?アミール役の子って誰かに似てるってずっと思ってたら、「羞恥心」野久保君でした。似てないか?成人してからはともかく。僕も六本木ソルジャーさんの深い洞察力に感服しました。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-22 10:34:56)

79.  ハイスクール・ミュージカル2<TVM> 純やなあ・・・みんな。純粋とか純情とかじゃなく、恋にも将来にもまっすぐに向き合っていてとにかく「純」なんですよ、ここに出て来る子たちって。私のようなもう全身薄汚れた人間が観ちゃうと、ホントいたたまれなくなるような気持ちに。ディズニー製作のハイスクールものだから、無論低年齢層を狙っているんだろうけど、音楽の質も含めトウの立った大人でも、エンターテイメントとして充分楽しめるクオリティ。子供のうちから世の中には「特別扱いされる人間」と「そうでない人間」の二種類がいるって事を知っておくには非常に良い教材なんじゃないかなあと(笑)何もかも「出来上がった状態」からの続編だから、前作と比べるとドラマ的に起伏が乏しくなったのはやむを得ないでしょう。来年2月日本公開の「ザ・ムービー」が今から楽しみですね。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-16 14:32:51)

80.  スルース(2007) 《ネタバレ》 ミステリー映画の名作との評価の高いオリジナル、マンキーウィッツ監督版は観る機会がなく今だ未見。舞台の映画化、このキャストから知的な論理的理詰め一幕ものミステリー、例えばヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」みたいな内容かと思いきや、なんとなんと実は意外に下世話、痴的な爆笑ミステリーでした。しょっぱなから、画面からプンプンと妖しい雰囲気が横溢。やたらと男二人が至近距離で顔を突き合せるので、「この二人、いつキスするんだろ~」と思ってたら、案の定そっちの方向へ・・・。爆笑シーン2つ、ジュード・ロウ、処女(童貞?)喪失前、ベッド横たわり歓び身悶えシーン。マイケル・ケイン、ジャラジャラと装身具を巻きつけられ「これは、似合わない」とかほざく表情。最高です。しっかしイギリス人って、この手の耽美的展開好きだよね~(実はアメリカ映画だけど)主従関係が逆転するダーク・ボガート主演「召使」(7点)という映画を思い出しました。ショットに工夫を凝らし、たった2人だけの登場人物で最後まで持たせた監督の力量を評価。オリジナルは128分もあるんですよね。もしや、サー・ローレンス・オリヴィエ卿とマイケル・ケインの、これよりもっと「具体的」な扇情場面があるのかな?観たいような観たくないような・・・。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-07 17:30:00)

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