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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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61.  ぼくを葬る(おくる) テーマは死を宣告された主人公の心の葛藤。どれだけの数の映画が同じテーマを扱ってきただろうか。ごまんとある同じテーマの映画の中で、この映画が記憶に残されるべきだとすればただ一点につきる。それは、主人公が苦しみを打ち明けた時の祖母の言葉。「じゃ、今夜おまえと死のう」。この祖母の言葉をうけて主人公が流す涙。このシーンだけで、この映画は十分なのである。なぜなら、この台詞が示すように、この監督が本当に描きたかったのは「死を宣告されたもの」ではなく、「死を宣告されたものの周りにいるもの」だから。通常、主人公が死を宣告される映画では、観客は「自分が死を宣告されたらどうするだろう」と考え、主人公に自分の姿を重ねる。でも、この祖母の台詞があることで、観客は「もし誰かから死を宣告されていることを告白されたら自分はどう応えるか」という問いに巻き込まれる。そう。本当に人生で大切なことは、自分の死に方ではなく、他人を見葬る(みおくる)仕方なのではないか。自分がどのように死んだところで、死んだあとに自分の人生などないのだから自分の糧とはならない。でも他人の死を見葬ることは自分の糧になるのだ。どのように他人を見葬るか。それがその人の心のレベルを決めるのではないかと思う。そういう思考を喚起してくれる点で、この映画は記憶に残るべき作品になっている。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-06 20:25:30)

62.  ラスト サムライ いままで、どんなどんな合戦のシーンを観ても、何でこいつら殺し合ってるんだろう? 家族のため? 君主のため? 自分のため? あほくさいなと思っていた。たたかうなよ、なかよくしよーぜと思ってた。この映画のサムライも人を殺す。互いに尊敬しあっていても殺す。しかも、殺される。殺し合っているという事実においては、これまでのハリウッド映画と全く同じである。でも、この映画のサムライをあほくさいとは言えないと思った。なんでそういえないのかははっきりと言葉にして説明できない。でも、その言葉にできない辺りに「武士道」がありそうだという気はする。渡辺謙の「perfect」、このせりふを言わせた外国人の監督の感覚を、侍の血を受け継いでるかもしれない一人の日本人として、しっかりと考えていこうと思った。この映画を作り上げた人たちの、真摯に日本精神を理解しようとする熱意に負けないように。武士道についてもっとよく分かるようになったら多分10点だけど、まだ不勉強な自分を恥じて8点。早く10点つけられるようにしたい。[DVD(字幕)] 7点(2008-05-06 20:25:08)

63.  世界最速のインディアン 本当にまっすぐな映画。数年前の「ストレートストーリー」にも似た味わいがある。深みというより、ひとつの目標を達成するためにまい進して、ぶち当たる困難にはユーモアと回りの人たちがをひきつける魅力で乗り越えていく。そういう単純なれど、できればいいなという生き方が満ちている。それにしても、この人のように、自分の好きなことをやるという姿は肯定的に描かれているにもかかわらず、世の中の大半の人間が、家族のため、誰かのため、国のため、に動こうとし、そのためにいろんな惨事が起きているのは残念だ。自分以外の存在のために生きることは、誤りうること。そういう認識を持たないナイーブな人たちにはこの映画を見てほしい。[映画館(字幕)] 7点(2008-05-06 20:24:43)

64.  ある子供 《ネタバレ》 この映画は、若者とよばれる子供たちが主人公である。彼ら・彼女らは、生まれた赤ん坊をもてあましながら、この世界の中で生き抜いていくためにいろいろな新しいことを背負っていくことにある。その背負うということを端的に描いた作品になっている。  この世の中で生き抜いていくために必要なこと。それは責任ではないかと思う。ブリュノは自首することによって、初めて自分の行いに責任をとった。そして、最後にソニアと二人で手を取り合って流す涙は、責任をとるという道を歩みはじめたことの大変さを、もう後戻りは出来ないということを思って流した涙のように思えてならない。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-06 20:24:04)

65.  エリザベスタウン 佳作と言い切っておこう。でも但し書きが必要。この映画は人を選ぶ。世界にそっぽを向かれた経験をもつものであれば、この映画をよく引き受けられるものだろう。だれも声をかけてくれないとき、誰か話しかけてくれるというのはとても素晴らしいことだ。それは経験者のみがわかる辛いよろこび。この映画を理解しない人は、そのことを喜べばよい。その人が今まで幸せだったということだから。僕は残念ながら前者であるから、キルティン・ダンストを素直にいい奴だと思う。こんな突拍子もない子が周りにいてくれたらと思う。[DVD(字幕)] 7点(2008-05-06 20:23:30)

66.  四月の雪 相変わらず丁寧に作られたシーンばかりで安心して見れる。大体においてこの監督は作風あるが画風がないのが特徴。でも今回はやけに鏡とか窓とかに映りこんだ人物を撮るシーンが多かったなぁ。マイブームか? 個人的には度が入ってないのがばればれなペさんの眼鏡が気に入らないのを除けば、ほとんど文句はない。しかし、これほどまでに会話の弾まないカップルも珍しいのでは? いつから無口な男はもてるようになったのだ? ちなみにハリウッドでは相変わらす多くの男がしゃべくりまくっております。僕自身は人間の関係は言葉に依存してる部分が多いと思うので、もう少しふたりにしゃべって欲しかった。[映画館(字幕)] 6点(2008-05-06 20:22:33)

67.  しあわせな孤独 《ネタバレ》 デンマーク語だろうか。(フランス語+ドイツ語)÷2みたいな響きが面白い。もちろん僕はデンマーク語なんぞ分からないのだが、オープニングとエンディングの曲がもろ英語なので、本編にはいった瞬間のデンマーク語への移行が、とてもしゃれてるなと思った。また、所々でてくる「もし…だったら」バージョンの映像がとても美しい。「届かない祈り」に似た清廉な悲しさが泣かせる。それと、これほど別れのシーンがでて来る映画もめずらしいと思う。どの別れもとても美しく描かれていた。とても印象深い映画。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-06 20:21:36)

68.  赤ちゃん教育 この疾走感、展開力は例えて言うなら、ビーチボーイズの「Good Vibration」やクイーンの「ボエミアンラプソディー」といったところ。最初から最後まで畳み掛けてきます。疲れが吹っ飛びますわ。次の展開を予想しても、常に予想の上を行かれてる感じ。なんと言ってもキャサリン・ヘプバーンがすごいです。男尊女卑とかこの人には関係ないんだろうな…。ケーリー・グラントが完全に振り回されている。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-06 20:19:49)

69.  RENT/レント ストーリーはオペラ「ラ・ボエーム」を1990年前後のニューヨークに移し替えたもの。それはともかく、音楽がいい。メロディーはオーソドックスといえばそんな片付け方もありかとは思う。でも、考えてみると、あの歌力、そうは集まりませんぜ。踊りでもなく、スターでもなく、歌を売り物にするミュージカル映画なんて、正直僕はこの作品が初めてです。歌好きにはたまらない一作。[DVD(字幕)] 7点(2008-05-06 20:19:04)

70.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 ラストを批判する人がいる。あれでは救われないではないかと。それはまずい。だって、映画だけ救われてどうする?というのが、あの映画の言いたいことなのだから。現実は救われていないのだ。という僕自身も、のうのうの日本に生きていて、過酷な現実の話だけを聞いて、どうする訳でもなく、思いをめぐらすことぐらいしかできていないのだが。この手の映画にはいつもこの種のジレンマがある。映画の話に限っていえば、主演の2人がとても素敵な空気をかもし出している。それがほんのわずかな救い。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-06 20:18:24)

71.  スウィングガールズ たのしかったー。おもしろかったー。漫画的な展開が徹底されていて、完全に映画に飲み込まれました。ビッグバンドをめぐる話もおもしろかったが、個人的にはふられたフォークデュオが一番効いた。最近恋愛ものがやたらめったら「かけひき」重視な感じで、他に張り合いあることないのかあんたら? 的な中で、ここまでストレートな求愛活動を見せられるとすっきりする。しかし、「ピンポン」といい「スウィングル・ガールズ」といい、最近の青春ものはキャラの濃度がすごい。欲を言えば、もうちょっと長く観ていたかった。多分カットされてるシーンとかがいっぱいあると思うので、DVDとかで完全版が出ることを切に望む。贅沢かな。[映画館(邦画)] 7点(2008-05-06 20:17:50)

72.  歓びを歌にのせて 空気の分子が動くことで、なぜか僕らの耳には「音」が知覚される。それは「奇跡」とかたいそうなことではなく、単に事実としてある。しかも、この音というのは違う波長同士の重なりによって立体的な空気の振動空間を作り出せる。この映画は、そうしたフィジックスを「体感」できる映画として貴重だ。純和声だけではない。たとえぶつかり合う波長同士であっても、空間を振るわせる動力として一つになれる。比喩かもしれないが、これこそ世界の成り立ち方ではないかと思う。それに比べてキリスト教の狭量さはどうか。理論的な根拠は究極のところまでいかないともろい。人間は考え抜いたものしか信じれない。いやむしろ、感性的なよりどころしか信じれないのかもしれない。ヨーロッパが抱える「神という光が闇として機能している」という矛盾を抉っている点でも、この映画の視線は深い。[映画館(字幕)] 7点(2008-05-06 20:17:12)

73.  ヒトラー 最期の12日間 僕はヒトラーについて詳しく知っているわけではないので、この映画を見た限りで言うと、ヒトラーは典型的なガキタイプの権力者だったようだ。基本的に、権力者は周囲の人間の予想を裏切ることで権威を成立させる。ヒトラーは成り上がりものだから、ある程度理不尽な振る舞いで周りをビビラセないといけなかったのだろう。この映画が着目している「ヒトラーの人間性」についてだが、自分の周りの人間には優しいが、遠くの人間には冷酷な一面を見せるなんて、「僕は人類を愛せても、隣人は愛せない」と作中で語らせたドストエフスキーとまるっきり反対だぁ。だから僕はヒトラーの優しさって、大人の優しさではない気がした。大人の優しさってもっと想像力をともなったものだと思う。端的に言って、ヒトラーの優しさはガキの優しさだ。だから、ヒトラーが人間的だったというより、ただのガキだったというのが僕がこの映画から受けた印象。[映画館(字幕)] 7点(2008-05-06 20:16:37)

74.  沙羅双樹 この監督、若い恋愛の描き方が不思議。ほとんど台詞がない割りにちゃんと伝わってくる。全体的に、走る人や自動車を追いかけつづける動のカメラが印象的だが、個人的には、ラストの上昇していくカメラのほうがスキ。生瀬さんのおとぼけぶりもおもしろい。ものすごく雰囲気のある映画なので、一度味わってみて損はないと思う。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-06 20:16:03)

75.  包帯クラブ 「人が捨てたものを見る」とは庶民学を構築した宮本常一の言葉。この映画で描かれる「包帯を巻く」という行為は、まさに「人が捨てたものを見る」ことを具体化しているのだと思う。その行為自体ははたから見ていれば荒唐無稽に見える。けれど理屈としては、精神分析が抑圧されていたトラウマを物語に転化することで治療するのと同じように、包帯クラブでは「人の心の痛み」を「包帯を巻くという行為」に変換することで和らげるあるいは治癒するだけのことだ。だから、この作品も、精神分析が世間に受け入れられるのにかなりの時間を要したのと同じ理由で、あまり受け入れられないまま終わってしまう可能性がある。でも、この映画で描かれていることが人類にとっても普遍的な意義を持っていることは間違いないと思う。[映画館(邦画)] 8点(2008-05-06 20:09:32)(良:1票)

76.  クワイエットルームにようこそ 内田有紀と蒼井優の存在感はものすごい。内容も深い。逆説的ではあるが、この映画のもっとも深い洞察は主人公の友人、栗田が閉鎖病棟を評したセリフに現れる。「こんなに人がいるのに、こんなに孤独な場所ってほかにないもの」実は、この台詞を発した時点で、栗田の精神の脆さが表れている。本当は、「閉鎖病棟よりも現実の世界のほうが孤独である」と感じる精神のほうが強いからだ。現実を生き抜くということは、ある種の人にとっては、それだけ大変なことなのだとこの映画は教えてくれる。たぶん、それを軽いテイストで描いているところが映画としては焦点ぼけな感も否めないが、あまりに重大なことは深刻な口調で語ることすらできないという感覚は分からなくもない。とてもいい作品だと思う。[映画館(邦画)] 8点(2008-05-06 19:54:07)

77.  舞妓Haaaan!!! すべては、小出早織のためにある映画!彼女を記憶するためにこの映画は語り続けるはずである。そのほかはすべておまけのように見えて仕方がない。[DVD(邦画)] 5点(2008-05-06 19:24:41)

78.  夕凪の街 桜の国 映画としての完成度は低いけれど、素材が文句なしによい。麻生久美子のセリフ「私らは、一度死んでしまえばいいと思われたのにも関わらず、生き残っている。それでええんやろか。」っが心に突き刺さった。「戦争は悲惨だとか、ひどいからやめよう」という言い方では、戦争の是非(=大義名分の正当性)をめぐっての論争になってしまう。この映画は、いままで人間たちが戦争についてあーだこーだ言ってきた言葉のなかに、決定的に欠けていたこと=戦う相手から僕らは死んでしまってもいいものと思われているという点を気づかせてくれたことで、一見の価値があると思われるが、端的にいってしまえば、原作の漫画を読めばそれで十分という気がするのも事実。[映画館(邦画)] 6点(2008-05-06 08:58:30)(良:1票)

79.  虹色★ロケット 高校生の自主制作フィルムだから、映像とかそういうところにこだわると見ていられない。でも、ナイーブであるがゆえにまっすぐな思いは、実は大人たちが封印してしまった根源的な問いを呼び起こしてくれる。芸術が担う役割が「なんらかの社会が抱える悩みに答えてみせる」ことではなく、「問いそのものを喚起する」ことであるとすれば、「生きる覚悟はできたか??」というこの作品にある重いセリフは、この映画を、荒削りではあっても立派な一つの芸術作品にたらしめている。僕の高校時代を考えると、この映画を制作した高校生たちは、文句なくあっぱれなのである。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-06 08:35:06)

80.  宗方姉妹 小津映画の素晴らしいところは、登場人物を肯定的、否定的に決めつけて描かないところだと思う。この作品も他の小津作品と一緒で、田中絹江、高峰秀子、笠智衆、上村謙、三村聡など様々な雰囲気と考え方の人が出てきて、それぞれがそれぞれ考えて出した結論を小津映画はじっと見つめ続ける。個人的には、高峰秀子と笠智の掛け合いが醸し出すユーモアと、三村聡演じる夫の苦悩する姿が印象深かった。京都御所も薬師寺も現在と変わらぬ姿をしていて、「新しいもの=変わらないもの」とは、実は人間の価値観などではなく、幾世代もの人間を見つめ続けてきた日本建築のことのように感じられた。おそらく、小津映画の一貫した映像のスタイル、登場人物への静かな視線の送り方も、日本建築のように「新しいもの=変わらないもの」として記憶され続けることだろう。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-06 08:28:34)

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