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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 ピーター・パーカーがトニー・スタークの後継者になる設定、いいですね。 今回は敵の設定がいまいち。 3DCG+ドローンによるフェイクなんて、直ぐにバレてしまいそう。 アベンジャーズ系は「エンド・ゲーム」で綺麗さっぱり終わるのかと思っていましたが、 思い入れの強いファン達への贈り物として、こういう方法で色々な続編を観る事が出来るのは良い事だと思います。[インターネット(字幕)] 7点(2020-02-04 11:34:26)《改行有》

62.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 2時間49分の長尺、重厚極まりない語り口、凄まじい程の見応えがある作品だった。 例えは悪いが、まるでマーティン・スコセッシ自身が自らの死期を悟り、自らの監督人生の集大成を本作に全てぶつけたかの様だ。 CGを駆使して絶妙に若返った主要出演陣、デニーロの上手さは言うまでも無いが、やはり特筆すべきはジョー・ペシの渋さ溢れる存在感だろう。 アカデミー助演男優賞は、今までの功績を讃える意味も込めて是非ともこのお方に獲って頂きたい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-29 13:12:43)《改行有》

63.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 ラストシーン、デヴィッド・ボウイのイントロが流れ始め画面が暗転した瞬間、私は思わず拍手してしまった。 この様な感情の昂ぶりは久しぶりかも知れない。 第二次世界大戦の敗戦濃厚なナチ政権下のドイツが舞台、しかも主人公の少年のイマジナリー・フレンドはあのヒットラーと言う、 一昔前ならばタイカ・ワイティティ自身が暗殺の標的にになりかねない様なとんでもない設定。 この様な設定の中で、本作の様な「ファンタジー」を一つの映画として具現化してしまった監督のセンスと手腕に感服するばかり。 タイカ・ワイティティがナチ思想とか極右とか言う意味では決して無く、映画と言うものがクリエイターが頭の中で思い描くものを 表現する「芸術」であるなら、本作はまさしくその本懐を遂げているのではないだろうか。 また、私はあのポール・ヴァーホーベンの名(迷)作「スターシップ・トゥルーパーズ」を思い返しながら本作を観ていた。 作風は両極端な位に全く異なるが、両作には共通する「肝」が有る様に思える。 主人公の少年は並居るスカヨハ(祝、アカデミー助演女優賞ノミネート)、サム・エリオット他の磐石の演技を差し置いて、 主演男優賞に何故ノミネートされないのか不思議なくらいの名演を見せている。 アカデミー作品賞、獲って欲しいなぁ![映画館(字幕)] 10点(2020-01-27 16:50:38)《改行有》

64.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 作品の中身云々の前に、まずはこの様なマニアック極まりない題材がこれだけの大作映画となり、こうして劇場公開された事に感謝したい。 私の様なモータースポーツ好き達に取って、ルマン24時間耐久レースに於けるドラマは数多く有り各年代毎にそれぞれ話題に事欠かないのだが、 中でも本作で取り上げられた1960年代後半のまさしく「フォード対フェラーリ」の物語は、 カリスマ性充分な絶対王者たるフェラーリに挑むその姿、なかでも当時のアメ車らしからぬモダンなデザインのフォードGT40の姿とあいまって、 リアルタイムで体験していない年代でも伝説の如く常に語られている。 これを映画館の大スクリーンで観賞出来るとは、車好き・モータースポーツ好きに取ってこれ以上の幸せがあるだろうか? 一般受けが難しい事は判りきっている筈なのに、本作の制作にGOを出した人達には感謝しか無い。 肝心の映画の中身そのものは、残念ながら10点満点ではない。 8点の中身は主演陣の熱い演技と、クリスチャン・ベイル演じるケン・マイルズと言う、今迄あまり日の当らない どちらかと言うと不遇の扱い・日陰者的存在だった稀代のレーサーの一人にスポットライトを当てた事に関して。 この手の物語りには主人公と相対する強力なライバルの存在が不可欠だが、本作の場合は題名の通り フェラーリが本来その役目を担うべき所だが、フォード経営陣が主人公達の直接のライバルの様な位置付けであり、 肝心のフェラーリは下手したらイタリア政府から訴えられるんじゃないかと思える位に良い所無しのケチョンケチョンな扱い。 なので物語の構造としては及第点しか与えられない。 おりしも、日本時間2/10に発表されるアカデミー賞作品賞に本作がノミネートされた、 欧州列強にアメリカ企業が挑む姿がアカデミー会員の心の琴線に触れたのだろうか。 作品賞獲得は正直難しいと思うが、受賞の有無に関わらず私はIMAXの大スクリーンでもう一度、 フォ-ドとフェラーリのユノディエール(ルマン・ブガッティサーキットの数kmに渡る直線)での チキンレースを堪能しようと思っている。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-27 13:31:27)(良:1票) 《改行有》

65.  黄金のアデーレ 名画の帰還 《ネタバレ》 素晴らしい作品だと思います。 第一次世界大戦~第二次世界大戦に至る世界史と、その波に市井の人達がどの様に翻弄されたのかを予備知識として持っていれば、 より一層この作品の良さが判るかと。 観賞のきっかけはヘレン・ミレンとタチアナ・マスラニー(「ボストン・ストロング」!!)が出演しているから。 この点では同一人物を演じる二人の演技を堪能させてもらい大満足。 ナチス(本当はこの三文字さえ私は書きたくない)がどんなに酷い事をしたのか、ホロコーストだけでは無く 本作で描かれた様な「芸術への冒涜行為」を知る意味でも、観て知っておく価値は有るかと思います。 史実によると、奴らは本当に沢山の芸術作品を強奪し、自分勝手に鑑賞しただけで無く、 敗戦が濃厚になったら数多くの芸術作品を洞窟等に隠したり、火を付けて燃やす等という非道を尽くしたとの事。 消失を免れても、どこに隠されたのか判らず所在不明の作品がそれこそまだ世界中に沢山あるそうです。 本当に酷い話です。 感想が作品から逸れてしまいましたが、映画と言う形を借りてこの様な史実を教えてくれるという意味でも、 本作は価値有るものだと思います。 それにしても、まるでタイタニックの様なラストの持って行き方、あれは反則でしょう。 嫁とテレビの前で嗚咽してしまいましたよ、私は。 最後に、本作を観賞される方には「ミケランジェロ・プロジェクト」の観賞を強くお勧めいたします。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-01-22 18:46:24)(良:2票) 《改行有》

66.  バンブルビー 《ネタバレ》 マイケル・ベイが製作に名を連ねているとは思えない程、良い意味で普通の作品。 このシリーズは回を重ねる毎に趣味の悪いフルコースの様にしつこく・つまらない「特撮自慢大会」に成り下がっていたが、 流石に製作陣の皆さんも世界での悪評に気が付いたのか、独立した一つのSF作品として丁度良いバランスに仕上がっていると思う。 愛嬌のあるバンブルビーと普通に可愛いヘイリー・スタインフェルドのコンビも観ていて楽しく、 過剰なシーン(暴力・破壊・エロ等々)も程々に家族向け映画としてお勧めできる。 心配なのは、この路線が好意的に受け止められた事を製作陣が勘違いして続編を作り始める事。 流石に今回はそれは無いと思いたい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-22 18:34:29)《改行有》

67.  オクジャ/okja 《ネタバレ》 私は肉が大好きだ。 鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉等々なんでもござれ。 でも、本作を観ながらよーく考えてみたら、わざわざ他の動物の命を頂いてまで肉を欲しているかというと、 決してそうでは無い様に思えてきた。 私がほしいのは、あの食感と味であって、鶏・豚・牛等の「生き物の肉」に拘ってはいない。 人工肉がここ数年で普及しそうな報道が相次いでいるが、それでも私は一向に構わない。 でも、実際にそうなると世界中で数百年の永きに渡り運営されてきた畜産業が大打撃を受けてしまう。 一つの産業が滅ぶ方が問題(人間の視点)なのか、人間の私利私欲の為に生き物を殺してまで肉を収穫する方が問題(生命の視点)なのか。 こういう事を観る人々に考えさせる為の作品なのかと思う。 なのでNetflixでの配信と言う視聴方法は上手い手だと思った。 それにしても、最後はやっぱり金なのか・・・[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-21 17:34:59)《改行有》

68.  ドローン・オブ・ウォー 《ネタバレ》 一体誰に忖度してこの様な作品が出来上がったのか、腹立だしいとしか言えない。 中東に於けるテロとの闘いを偽善的に描いた酷い映画。 確かに主人公(イーサン・ホークの無駄遣い)は戦闘機乗りが転じて無人攻撃機のパイロットとなったが故に 「自分がその場に居ない事」から精神を病み始める経緯は理解出来なくもない。 だが、どんな事が起こっても本人の肉体・生命的には痛くも痒くも無い主人公の境遇と、 実際に爆撃される現地の人々との差は歴然としたもので、これで「自分も被害者なんだぁ」とか言われても、 説得力は微塵も無い。 レイプ魔を独断で爆撃、至近距離にいた被害者の女性が何故か助かる描写など、アメリカを正当化する為の詭弁にしか見えなかった。 エセヒューマニズムとはこう言う描写の事を指すのかと思う。[CS・衛星(字幕)] 1点(2020-01-21 16:45:25)《改行有》

69.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 10点満点は大甘のご祝儀として。 シリーズ史上最悪のつまらなさだった前作から、力技多発ながらよくぞここまで纏めきったと思う。 JJご苦労様。 私がレビューしたかった事は他の皆様が殆どUPされているので、重複感満載なれど以下にてレビューします。 1.ハックス将軍、憐れ也。 前作まではファースト・オーダーの二大巨頭をカイロ・レンと張っていた筈ながら、数多の失敗が影響したのか本作では中間管理職の様な扱いに。 言いたい事も言えずスパイまでしていたのに最期はあっけなく射殺って・・・ 新3部作で最も存在がコントの様な方でした。 2.まさかのウェッジ・アンティリーズ登場 銀河一の戦闘機乗り、コレリアンの生ける伝説。久々にお会いできました。 3.A-Wingファイター、大活躍 個人的にSTAR WARSの世界で最もカッコいい戦闘機だと思ってます。 4.反則のラストシーン ジェダイとシスにバランスをもたらしたのがパルパティーンの孫で有っても私は構いません。 エピソード4初見時、そう私は小学校5年生でした。 「スカイウォーカー」の意味を辞書で引き、「なんていい名前なんだ!」と感動しました。 この名前がこれからも受け継いでいかれるなら私には文句はありません。 ここはエピソード3「シスの復讐」観賞時に当サイトに記載したレビューをそのまま抜粋して引用すべきでしょう。 『ラストの二つの太陽。あのシーンで全てが昇華する。私は初めてスターウォーズを鑑賞した11歳に戻り、 映画という素晴らしい世界を初めて体験した感動の原点を思い出す。これぞ映画の醍醐味。』 約40年に渡る本作への思いがこのシーンに凝縮されています。 そう、これで良かったんでしょう。[映画館(字幕)] 10点(2019-12-23 11:53:39)(良:2票) 《改行有》

70.  T-34 レジェンド・オブ・ウォー 《ネタバレ》 2020/9/7追記 自宅にてBDを鑑賞。 今更ながら、本作は戦記物の形を借りたファンタジ―で有る事に気が付いた次第。 なので、躊躇なく10点満点に変更します。 2020/2/14追記 念願のダイナミック完全版鑑賞成る! 本作のファンは皆観るべき! エンドクレジットの後日談はファンはへの贈り物。 特に、イリーナ・ストラジェンバウムのファンの皆さん、 追加シーンは必見ですぞ。 「傑作!」と聞いていた本作、やっと観る事が出来ました。 結論:面白かった!! 内容は戦車戦! 戦車戦!! そして戦車戦!!!(回文では有りませんよ) CGを使用しているものの、映像の殆どは実在の戦車を俳優が実際に動かしている(!)ので臨場感は半端なし。 これぞ映画館の大スクリーンで観るべき作品、勢いでラストまで文字通り突っ走る快作です。 満点で無いのは登場人物達がみな生き残るから。 物語を通じて登場人物達に思い入れが生じるのは面白い映画の証拠、だから本音では皆に生き残って欲しい。 でも、本作の展開では全員死んでしまうのは悲しい事だけれど、そうなっても私は納得出来た。 そういう展開を予想していただけに、生き残ったのは嬉しかったけれど多少の甘さも感じたので敢えて1点マイナスします。 本作は上映館が少ないのが残念ですが、戦争もの・戦車ものが好きな諸兄は多少遠くても 映画館まで時間と金を掛けて足を運ぶ価値は充分に有ると言っても過言では無いでしょう。 傑作です![映画館(字幕)] 10点(2019-12-13 14:12:11)《改行有》

71.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 ジェームズ・キャメロンが公式に関与している。 この事実がハードルを上げてしまったのでは無く、単につまらない作品だった。 人種や性別、更には大御所のシュワちゃんを起用する事に対し忖度に忖度を重ねた結果がこれ。 本作に比べれば、まだ「新起動(ジェネシス)」の方が面白かった。 …ったく、何なんだ、カールって。 サイバーダイン社製T-800が「カール」? シュワちゃんが登場してから、かの有名なスナック菓子のキャラクターが頭から離れず困ってしまった。 一体いつからT-800は自分でプログラムの書き換えが可能になったのか? T-2完全版で頭の中のマイクロチップを第三者に変更して貰わないと学習出来ない描写があったのに、 自ら設定を全否定って… ご都合主義もいい所。 どうせ新作を創るならば、原点に立ち返ってシュワちゃんT-800が悪役に徹し、 (不謹慎ではあるが)人を殺しまくる設定にしてリンダ・ハミルトンと死闘を繰り返す展開の方がよっぽど良いと思う。 同じお金を払うなら、劇場に観に行くべき作品は他に有る。 5点はリンダ・ハミルトンに献上。[映画館(字幕)] 5点(2019-11-19 22:23:17)《改行有》

72.  アクアマン 《ネタバレ》 いやー楽しかった。 正に3Dの為にある様な作品。 劇場で観なかった事を激しく後悔してます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-14 18:26:19)《改行有》

73.  ニード・フォー・スピード 《ネタバレ》 原作のゲームを遊んだ事は無いが、この手の車系映画にしては脚本もしっかりしていて良い。 派手なカーアクションの連打も良いが、それだけでは後半飽きてくるが本作には当てはまらず。 飽きない理由のもう一つは女優陣、イモージェン・プーツ、ダコタ・ジョンソン共にこれがまた綺麗で可愛いのだ。 後半はこんな二人に好かれる主人公(ちょっと芋っぽい)に少し嫉妬しちゃったりなんかして。 8点は画面を彩る可憐なお姉さま方に捧げます。[映画館(字幕)] 8点(2019-11-13 12:59:45)《改行有》

74.  ジョーカー 《ネタバレ》 ひたすら重く、切なく、悲しく、救い様の無い物語。 充分以上に見応えが有り、アッと言う間に終わってしまった。 そして、とても疲れている自分に気が付いた。 本作は心身が少しでもネガティブな状態の時に観るべきでは無く、観賞する事に覚悟を伴う映画だ。 今の世の中、一人ひとりの境遇は違えど自分の置かれている状況に不満をもっていない人など、 古今東西老若男女を問わずこの世には一人もいないだろう。 彼=ジョーカーはそんな私達のある意味「代弁者」なのだ。 なので、物語が進むに連れて彼が否応無く八方塞りの状態に陥る様や、 普通ならば目を背けてしまう様な凄惨な暴力描写にも、何とも表現の仕様が無い嫌なカタルシスを感じてしまうのだ。 物語終盤、暴徒と化した自らの信奉者達を前に車の上に立ち上がる彼の姿は、 例えるならば新たな神が降臨したかの様な錯覚さえ覚えてしまうのだ。 私も含めた世界中の市井の人々は皆、彼が行ってしまった『あちら側』に自分も行ってしまいそうな気持ちを、 皆理性を持って必死に・懸命に『こちら側』に留まっている。 本作が世界中でヒットしているのは、ある意味その証明とは言えないだろうか。   最後に、ジョーカーを演じるホアキン・フェニックスは事前の役作り・没入度合い含めて神がかり的な演技をしている。 彼の姿を観るだけでも劇場に足を運ぶ価値は絶対に有る。 敢えて「傑作」と表現させて頂く。[映画館(字幕)] 9点(2019-10-30 16:34:35)《改行有》

75.  KUBO/クボ 二本の弦の秘密 《ネタバレ》 何人の方々がどの位手間を掛けたのか、私の様な凡人には想像も及ばない素晴らしい芸術作品。 この様な作品をCGでは無くストップモーションアニメで、しかも日本では無く海外の方々が作成したという事実。 「尊敬」以外ございません。 参りました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-28 14:01:44)《改行有》

76.  ベン・ハー(2016) 《ネタバレ》 全くの予備知識無しで観ればそれなりに面白く感じられる作品なのだと思う。 だが、悲しいかな私は1967年(昭和42年)の生まれ、そう、「ベン・ハーと言えば1959年版」、「ベン・ハーと言えばチャールトン・ヘストン」 と言う刷り込みが完璧なまでに出来ている年代なのだ。 だからどうしても本作には中途半端感が否めなかった。 以下、思い付いた事を列記します。 1)ベン・ハーのルックスが普通の人過ぎる。 今思うとチャールトン・ヘストンは本当にはまり役だったのかと思う。 見方を変えれば、俳優さんはこの役を演じると言う事に物凄いプレッシャーを感じていた筈だし、 チャールトン・ヘストンの事を抜きにして考えれば(かなり難しいけど)中々の名演をしていたと思う。 2)イエス・キリストの扱いが軽い 1959年版では敢えてイエス・キリストの顔を正面切って画面に映さない演出に徹していた。 私は仏教徒だが、この演出がイエス・キリストの神秘性を高める事にかなり寄与していたと思う。 翻って本作、イエス・キリストを演じるのは美男の誉れ高い男優さん。 ビジュアル的には現代的で良いのかも知れないが、やや俗物的な扱いになってしまった様に思える。 3)CGだから良いという訳ではない 1959年版でのガレー船のシーンは明らかに模型だったが不思議とチープさは感じなかった。 手作りの模型を如何に本物らしく見せるか、制作陣の熱意が伝わってくる様な描写だった。 本作の場合、3D上映を想定してか遠近感を多用、それも船を見下ろす俯瞰では無く奴隷となったベン・ハーの視点からの描写が多い。 これが私に取っては逆効果だった様で、1959年版の様なスペクタクル感は感じられなかった。 戦車競争のシーンは・・・ 全てセットで実際に大勢の観衆が居る中で撮影された1959年版に勝る映像はこの世には絶対に存在しない。 4)音楽が軽い 冒頭に流れる壮大なファンファーレや、キリスト殉教の際に流れる美しい旋律等、1959年版は「これぞ映画音楽」といえる名曲そろい。 比較するのが間違いなのかも知れないが、本作では音楽から壮大さ・優美さを感じる事はなかった。 とどめはエンドクレジット、この手のテーマの作品に歌詞付きの現代音楽では悲しすぎる。 これでは余韻に浸る事も出来ない。 以上、6点は本作に携わった全ての人達への賛辞として。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-17 18:12:31)(良:1票) 《改行有》

77.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 亡き妻との思い出が沢山詰まった我が家を爆破された事への復讐譚。 キアヌ扮するジョン・ウィックのキャラは冴えているが、 作品自体のパワーは1作目には及ばない。 設定では前作から5日後の出来事なのだそうな。 ここは物凄く斬新。 3作目は劇場に観に行こうかと思う。[インターネット(字幕)] 5点(2019-10-15 13:39:05)《改行有》

78.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 単純明快、怒りに燃えた中年男性の復讐劇! これのみ!! 本作のキアヌは「これが伝説の殺し屋(ブギーマン)?」と思ってしまう位、痩身の疲れた中年の雰囲気満載。 だけどこれが本作の面白みの一つになっていると思う。 如何にもプロの殺し屋の様な筋骨隆々の俳優では無く、キアヌの様な線の細いキャラが派手なアクションをした方が面白い、 って、これそのままマトリックスのネオだと気が付いた(爆)。 後、とにかく犬が可愛い。 犬を貰った時のキアヌの演技も泣ける。 彼の演技で泣いたのはこれが初めてかも。[インターネット(字幕)] 7点(2019-10-09 14:02:54)《改行有》

79.  セントラル・インテリジェンス 《ネタバレ》 家族向けアクション・バディムービーとしては及第点。 レーティングを意識したのか人が死ぬシ-ンが全く出てこないのも、何だか新鮮に感じた。 「いじめは良くない」事を教えるきっかけや、「実はいじめられている」事を子供達にさりげなくカミングアウトさせるきっかけとして、 家族で観るのが良いと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-30 17:15:47)(良:1票) 《改行有》

80.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 やっと観る事が出来た。 アカデミー主演女優賞・助演男優賞獲得も納得の演技を堪能したが、本作は決して「観る事で前向きになれる」とか「観る事で嫌な事を忘れる」系の作品では無く、アメリカ南部に未だ色濃く残る人種差別、いや、本作の場合は「自分が認めないもの全てへの差別」を背景に、怒りの連鎖が生む悲劇を描いているので、 観賞にはそれなりの気合と覚悟が必要だ。 本作の上手い所は差別が生む悲劇だけを取り上げているのでは無く、人間の優しさ・誰でも改心できるという気持ちをさりげなく描いている所で、他レビュアー諸氏も挙げておられる通り、オレンジジュースのストローの描写はとても良いシーンだし、自殺した署長の手紙を読んでからの作品のトーンの変化は劇的な程だ。特に私は終盤のサム・エリオットがマジックのふりをして容疑者と思しき男からDNAサンプルを取るシーンには、一種のヒーロー物を観ているかの様なカタルシスさえ覚えた。 だがしかし、本作の本当の持ち味は最後の最後まで希望に満ちた未来を提示しない事。 フランシス・マクドーマンドとサム・エリオットは容疑者と思しき男と「ケリを付ける」為、呉越同舟よろしくクルマでアイダホに赴く。 その後がどうなるかを観る側の想像に委ねる余韻を生む幕の引き方だが、よくよく考えてみると、ウサギの置き物を投げ捨て、バーで聞きたくも無い酷い事を自慢げに話していた容疑者と思しき男は(ここは私の推測を含むが)恐らく真犯人なのだろう。 だが、その男が中東派兵をアリバイにして軍部が犯罪を隠蔽しているかの様な事が暗に語られている事から、おそらくこの男はこれからも野放しで、 第二第三の犠牲者が出てくることは想像に難くなく、もしアイダホに向かう二人がこの男を殺す選択をした場合でも、彼らは軍人殺し(恐らくアメリカでは最も厳しく罰せされる筈)としてアメリカの法の下で罪人になってしまうのだ。 本作を通じて、アメリカと言う国は寓話的では有るが署長の様な善人は早死にし、本当の正義は施行されない「病みきった国」で有る事を思い知らされた。 監督や製作陣が本作で伝えたかった本当の思いはここにあったのでは無いかと私は思うのだ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-09-25 17:42:45)《改行有》

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