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プロフィール
コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  ネバーセイ・ネバーアゲイン 《ネタバレ》 サンダーボール作戦を80年代に作り直した。それ以上でもそれ以下でもない本作は、やっぱ007以外の何者でもない。異様に陳腐なガジェットとかアホきわまりない敵、何回死んでてもおかしくないボンドらしいボンドなど。007味あふれる頭の悪い映画だ。 それだけに、これを観るといかに007が007という文字が入っているだけで保護されるのかという証明にもなってるように思う。だって007ってこんな感じだよいつも。チープでアホで性欲が強い間抜けな秘密工作員それが007なのだ!テレビのプロモはなぜいつもそんなに迫真のスパイもの扱いするのか。007に失礼だ。 そして、大根役者丸出しの007が帰ってくる。同年のオクトパシーの方が明らかに面白いなどサンダーボール作戦を忠実にリメイクしてるあたりが実に007的で良いではないか。それでも私は出来の悪さまで忠実に再現してしまうオッチョコチョイな007も大好きなのである。[地上波(吹替)] 5点(2010-05-17 00:19:31)(良:1票) 《改行有》

62.  ペット・セメタリー(1989) 《ネタバレ》 死んだ者にはもう逢えないという、当たり前の事実に抗おうとしてしまう狂気に切なさと悲しさと恐ろしさが同居する。ところまでは良かったけど、やっぱキングなんだよなぁ。 それを察知して自宅へ急ぐ母親が、殺される意味が分からない。この辺がキングならではで、わざわざ殺されに行って、わざわざ墓地に埋められるというあたりが凄くらしい。前半あれだけキング映画らしからぬクオリティで映し出される名作のにおいに、正直こんなはずじゃないだろ?キングの話はこんなもんじゃないというフラストレーションを打ち砕くに十分なへんてこな味わいを後半見事に表現。 私は一切脳内補正を掛けずにキング映画を見るのが大好きなわけだが、この映画の微妙なキング味には相当満足している。主要キャラが堂々と伏線を台詞で張り、全然無関係な人物が霊的な存在になり主要キャラを導くと思ったら全然意味なかったり。ただただ暗かったり。 キング映画としてのクオリティは最も高い作品だ。映画としてのクオリティと全く関係が無いところがミソだ。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-04 16:28:37)(良:1票) 《改行有》

63.  バカヤロー! 私、怒ってます 《ネタバレ》 可も不可もなくあるいはそこそこ。テレビでいいかも。 見ている間や、見た直後は何となくすっきりするけど一息つくと見ていたときに感じた、なんであんな人間に合わせるわけ?っていう気持ちや、自分が悪いとかそれがあんたの仕事じゃないのかとか、そういう気がして来ちゃって結局そんなには楽しめていなかったことに気づく。 4半世紀近く前の映画であることを考えると、現代にそう真に受けなくて良いのかなっていう感じがする。代用品はいっぱいある。[地上波(邦画)] 5点(2010-05-04 14:57:38)《改行有》

64.  007/美しき獲物たち 《ネタバレ》 そこそこ面白いんだよなぁ。 残念ならが明らかにおじいちゃんになってしまったロジャームーアがこの作品で降板してしまったが、クオリティは非常に高かった。お約束の一つになっている雪上アクションから始まり、なんかどっかで観たことがあるシーンばかりで作られた安心して楽しめる世界観が実に心地よい。 けどやっぱり、誰だよ?とおもったらスタントだったりするアクションシーンなど007のテイスツを忘れていないあたり良い仕事しております。全編通して割とハラハラさせるのに、予定通り秘密基地にちゃんと潜入して、その後もさらにラスボスと決闘までしてしまうという(007的)ツボを押さえまくった作りは007の中でも良作だ。 ショーンコネリーの時代の007と違ってアクションと話がうまくなってるからロジャームーアのほうが好き。ショーンコネリーのときはボケ全開の世界観だったが、ロジャームーアになってからは「んーなんかおかしくねえかな?」っていう塩梅で、その微妙(でもないが)な味わいがたまらなくオッチョコチョイなのである。[ビデオ(吹替)] 6点(2010-04-25 17:27:14)《改行有》

65.  トップガン 《ネタバレ》 むやみやたらにカッコいい。空中戦リアル。なんか知らんがロマンス。 とりあえず見たら30分くらいハーィワーィツーダ デンジャッゾーと夢中になってられるから良い映画なんだきっと。 別にアメリカ人が外国人を殺して喜ぶ意図なんか無いと思う。アメリカ人は外国人を殺して喜ぶ人種だと怒る思想は居酒屋あたりで耳にすることができるが、そういう非現実的な思想は外国人を殺して喜ぶアメリカ人と同じ程度にオッチョコチョイだと思うんだ。 上野に軍モノセーターでも買いに行くようなノリで、軍モノカッコいい。程度の良い按配だ。[地上波(字幕)] 8点(2010-04-21 01:15:15)《改行有》

66.  スーパー・マグナム 《ネタバレ》 テレビでやってたら必ず録画しておけ、ハイクオリティでだ。 この味わいがタマラン。80年代ど真ん中が発するどこかに何かを忘れて来たとしか思えない(頭の中身をである)この世界観には(頭と心が)痺れまくりである。 一言で言うと、とりあえず「射殺」した。バッグをひったくった窃盗犯を後ろから巨大なハンドガンで「射殺」であり、しまいにゃ「爆殺」したである。爆弾や火薬による爆殺なんかじゃない。室内で同室の悪のラスボスを目の前でバズーカで始末だ。町中で白昼堂々重機関銃で悪人を射殺するカージー達に、これ以上エスカレートするわけ無いだろっていうその線をひょいっとマウスカーソルを動かすくらいの感覚で越えて来やがる! なんか全部言っちゃったような気がする。[地上波(吹替)] 7点(2010-04-20 21:06:38)《改行有》

67.  バトルガンM-16 《ネタバレ》 テレビでやってたら見とけな作品だ。 とにかく凄い。十二分にブッたまげることが出来る。言いたくてしょうがなくなるほど凄い。もういっちゃえ的にバラしてしまうと、会社従業員として社会復帰したカージーが、娘をドラッグ中毒でなくしたばっかりにオッサンにそそのかされて、昼夜問わず射殺しまくりますよ!なストーリーで、最後は黒幕をロケットランチャーで爆殺!目撃した刑事は逮捕してやれよ!なお話です。 いやいや堪能した。面白いです。前作も普通に楽しめます。この映画は人を選びます。ブロンソン肯定属性が必要。 [地上波(吹替)] 6点(2010-04-20 20:08:14)《改行有》

68.  キャノンボール 《ネタバレ》 映画としてはそんなに面白くないけど、当時の映画スターが全部出てくるあたりに受ける要素があったんでしょう。日本で受けないと思う。 が、ロジャームーアが大好きなら笑えるかもしれない。私は小躍りした。ロジャームーアが自分のことをロジャームーアと勘違いしている財閥の御曹司って言うのが受ける。ウレシー!ショーンコネリーの助手席に座ってるわー!みたいに言われてこっちまでがっくり来る。ウケる。[地上波(吹替)] 6点(2010-04-19 00:45:25)《改行有》

69.  ロッキー3 面白いじゃんか。オレはこれが好きなんじゃ。 ロッキー1,2,ファイナルと3,4,5だと味わいが全然違うんだけど、どっちもおもしろからいいや的な割り切りができるって事で全然問題なし。特に3は主題歌が採用されるという大事件があり、この"eye of the tiger"には燃えまくったわ。シャドーボクシングしまくりです。 大統領でもブン殴って見せらぁな仇役が良い。大満足である。[ビデオ(字幕)] 7点(2010-04-17 22:52:06)《改行有》

70.  ロッキー4/炎の友情 なんかなぁ。なかなか面白いんだよなぁ。かといって人に薦めると十中9.5くらいハ?って言われるし、残りの0.5もJBがイカレてて面白かったとかドルフラングレンが活きが良いのってこれが最初で最後だよね、とか。そこじゃねーだろ。 確かにJBがビアッグゥッ!とか言ってるのを観ると早く何とかしないとって思うけどさ。そうじゃないだろだから。この映画観てグッとこないのはおかしい。グッときまくるでしょ?くるでしょ?こないですか?スイマセン。 でも私はこの映画の主題歌とかeye of the tiger を聞くとシャドーボクシングしますよ、反射的に。坂道とかむやみに駆け上がります。内容とかつじつまとか、そんなのどうでも良いですから、とにかく血湧き肉躍ってほしい。そういう90分なんだよね。[地上波(吹替)] 7点(2010-04-16 00:42:47)(笑:2票) 《改行有》

71.  ハイランダー/悪魔の戦士 《ネタバレ》 子供の頃始めて見たとき、素直に面白いと思った。 本当の目的がよく分からないのに、目の前の義務に追い立てられる、逃げ場のない感覚が今でも頭にこびりついている。その義務は相手を一人残らず殺すことであり、そのことから逃れたいという気持ちを感じる暇がないのは仇役、クルガンのキャラ造形によるものだった。良くできている。 それが一番大きいのは間違いないがはるか昔、剣と剣がぶつかり合うとき飛び散る火花や合戦の風景、剣そのもの、様々な魅力にとりつかれて何度も見たのを急に思い出した。何年か前もう一度観たとき、子供の頃感じたおもしろさを感じ取ることが出来なかった。 しかしあの時、何度観ても飽きることが出来なかったのは事実だ。大人になって子供の映画をおもしろがれないことよりも、子供のときその映画を芯まで楽しんだ記憶のほうがきっと大事だろうと思う。だからハイランダーは実際の出来より良い映画に観えてしまうがそれで良いとも思う。[地上波(吹替)] 7点(2010-04-08 23:33:07)《改行有》

72.  コマンドー 《ネタバレ》 昨年、ちょっとした大事件があった。 コマンドーの日曜洋画劇場版吹き替えバージョン(玄田哲章版)収録盤DVDが発売された。それはコマンドー伝説が地上に現れ、4半世紀を経て神話として結実した瞬間であり、コマンドーを心の中どこかに置き忘れたすべての人にある種、警告として権現した瞬間であった。 だが忘れてはいけない。伝説は神話となったが、それを収める聖典は不完全なものだ。完全なHDソースと日本語吹き替えを収録したBD盤がリリースされることで我々はすべてを備えたそれを手にすることができる。2010年現在、売られているBDはDVD盤に劣る模造品であり、文明的な価値は薄い。 しかし、やがて地上に現れるであろうそれを購入したとしてもテレビ放映を高ビットレートで録画しながら、リアルタイムで見てしまうのだろう。[地上波(吹替)] 7点(2010-04-04 18:45:29)(笑:1票) 《改行有》

73.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 ものすごい小さい頃にみて、未だに筋を鮮明に覚えている。ドラえもんの映画でそう言う記憶があるのはこれと鉄人兵団だけだ。 この作品は、おそらくえらくマッタリしていて、説明的過ぎるのだろうと思う。けど、子供に楽しんでもらおうというビームがバンバン出ていて、夢中で見た。今この話をもう一度見てみようかなという気持ちには積極的にはならないと思う。けど、楽しかったという覚えがあるしこのままの方が良いだろうと思う。 絶望的に感じたあの雰囲気や、どうにもならないかもしれないあの状況が凄い。この作品を不意に思い出して、ほかのドラえもん映画をちょっと見てみようかな。などとふと思ったりした。[地上波(邦画)] 7点(2010-03-07 19:40:06)《改行有》

74.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 何回見たって面白い。 ケビンコスナーってこういう普通のお父さんを演じさせてると最高。ちょっとずれてるけど、そのズレ方が心地良い。 主人公の決意は見ず知らずの作家を巻き込むが、そこに至るまでの出来事が家族の野球を楽しむことに対する情熱と、それを大切にしたいという気持ちが、引退した作家を引きずり込む事に疑問を抱かせない。 この作品には親子の再会が下敷きになっているけど、そちらの感動よりも大事にしていた野球という物を自分が望む形で手に入れるという、その過程に心を大きく揺さぶられる。その大事に作り上げた球場の中で、大事な存在にであって邂逅を果たす。二重の揺さぶりにもう胸がドックンドックンするわけだ。最高。 もうダメだ、と思われるような状況で冷たかった親類が彼に感化される下りなど、あのスピード感が良い。凄く良い。誰も悪者がいない、球場に向かってくる大勢の人たち。この後球場を目の当たりにした観客と、そのマネージャーたる彼の家族とその親類たちはとんでもないエンターテイメントを目にするわけだ。その様は具体的に表現しなくても良い。幸せな空間がそこにあるのだろうと確信できるだけで良い。あのラストは最強の一手だった。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-01-23 21:20:52)《改行有》

75.  木を植えた男 《ネタバレ》 一生忘れないだろう、そういう作品にはごく希、希どころか何かの手違いのような偶然で出会うことがあるのだろうけど、この作品は誰でもいつか出会うだろう。どんなに入手困難になろうと、多くの人の記憶から一時、薄れてしまおうと消えることはない。じっと正しく生きていれば、いつか出会うはずだ。 作中、二人の男は偶然であう。旅する男が水を求め歩き続けると、木を植え続ける男は彼と出会う。この出会いはほんの偶然でそれ以上でも以下でもない。それがきっかけで何かが動き始め芽吹くわけでもない。出会った旅人は、後に森となったその土地に何かを与えたり奪うわけでもない。 しかし、傍観者であり木を植える男の友人である彼はこのお話を思いを込めて語った。ジャン・ジオノという作家が作った架空の人物は、バックが描いた実像を伴って映画になった。 プロヴァンス地方に彼らが遠い過去、現実の世界にもしかしたら存在していたかもしれない。この映画に出会う誰だって、そう信じることができると思う。[地上波(吹替)] 10点(2010-01-06 21:52:55)《改行有》

76.  死霊のはらわたII 《ネタバレ》 ああぁあオモシレー。っていう、ホラーで一番笑える映画だった。 なんて言うかね、壊れちゃってるの。大事なところが。大事なのはね、大事に扱ってたはずなのによく見たら豪快にものっそい壊れちゃってて、一瞬直そうかなって思ったけど、やっぱムリ。みたいな味わいが良いの。 で、壊れちゃってるのが演技過剰なアッシュさんだけじゃないところがポインツ。[地上波(字幕)] 8点(2010-01-04 20:17:59)《改行有》

77.  プレデター 《ネタバレ》 なかなか面白い。 現在、プレデターという名称がこのプレデターで固有名詞化していて、何がおそってくるのか、という点で非常に損をしている。子供の頃10ちゃんかどっかで夜放映されていたこれを見たとき、非常にラッキーだったのはテレビをつけたらすでに10分くらい経過していてその日やっていた映画がなんなのかよくわかっていないまま見続けることができたことか。 そのおかげで、この映画の最大の特徴である「誰と戦っているのかよくわからない」ことと「それなのに戦わなければ問答無用で殺される」という不条理的でミステリー的な要素を存分に味わうことができた。 この映画の面白いところは、それまでのコマンドもののアクションには無かったそういう要素を上手に取り入れたことにあると思うけど、それだけに後年の作品と比べると粗が目立つというのは仕方ないだろう。当時のパワーバランスの表現が銃器の火力表現に重点が置かれていたためか、戦術的な説得力を持たせる描写を排除している。 そこがこの時代の味わいといえばそうだが、そのせいで終盤に入るあたりからの各キャラクターの戦闘シーンがホラー映画の雑魚キャラ惨殺シーンのように、ルーチンになってしまっている。スプラッター映画の標準的なプロットを使っているためか、そこで味わいが損なわれてしまっているのが惜しい。このシークエンスでホラー映画的な圧迫感が出てしまっていて、そのストレスの量を作っている側が気にしてしまっている感が残念。 とはいえ、この時代には正体不明の敵との不条理な戦闘を提案すること自体が意外だっただろうから、それ以上に突っ込んだパワーバランスバランス描写は存在しなかっただろう。そういうわけで仲間とハイテク肉食獣との戦闘で彼らがそれぞれどのような逡巡を見せ、どのような傷を負い、それがどう筋を作るかというところは後の技術に譲ることになるのは仕方ない。 しかし、それを逆手にとって、ハイテク肉食獣に近代兵器をあきらめ頭脳戦での原始的な決闘に持ってくのは巧い。筋肉男の筋力も、最新の火器も通用しないとき、太古のブービートラップで猛獣を捕獲するっていう記号性が何とも良い。 20年以上前のアクション映画の筋書きだが、あんまり時代関係なく楽しめるのは、作り込みがしっかりしているからだろう。[地上波(吹替)] 8点(2009-12-20 21:07:12)《改行有》

78.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 もう、ホント素直に面白い。 絶妙のバランス感は、よく言われていることではあるけれど、よく言われている以上に寝られているように感じる。冷静に、何か作業をしているときのBGVになってさえ発する重圧は、生理的にそう感じさせるほどに洗練されている。 主人公と敵の距離感だけではない。主人公と奥さんの距離感、主人公と顔もわからぬ相棒との距離感、主人公と建物の位置関係、小道具との位置関係、さらには観てる客との位置関係。これが巧妙に計算されている。すべてが同時に変わる。スゴイ。 次々と、舞台の大きさを換えていく続編だが、大きさと難易度の比率がもっとも優れているのは言うまでもなく1だ。確かに密室を大きくした方が完成に要求される難度は高まる。間違いない。が、かといってそうする必要性って実際は無い訳で、ダイハードの自己同一性をブルース・ウィリスだけでなく、密室劇であるというところに安易に置かせてしまうほどの完成度だったということか。 80年代の映画の質感と、この味わいがダイ・ハードをとんでもないところに押し上げてしまった。予備知識ゼロで観たターミネーター2を観るまで、まさかこの映画より面白いアクション映画があり得るなんて想像すらできなかったほどだ。[DVD(吹替)] 9点(2009-12-07 22:02:01)《改行有》

79.  グーニーズ 思い出補正っていうのも、それほど悪くはないんじゃないか。そういう気持ち。 最初に見たのは「児童」のときだが、最後に見たのは「学生」の時だ。初見では気にならなかった荒っぽさや物語を進ませるための都合も、最後に見たときにはかなり浮き上がってしまっていた。 この映画は、生きていけば生きていくほど増えていく余計な知識を、意図的にそぎ落としたキャラクターたちで作られているのだと思う。年月がたてばたつほど現実世界の人間が持つ当たり前の感性が、登場人物たちとの距離を作り出す。そして彼らと現実性との乖離は進み、ついには見られなくなってしまうのだろう。 そうであれば、子供の頃この映画を見ていた時に一緒に見ていた大人たちは、おそらくこの映画を見ていたんではなく、この映画を見て無邪気に楽しむ子供たちを見て楽しんでいたのではないか。 子供ではなくなってしまった人間が、子供時代を懐かしむときに、子供時代の自分だけではなく周辺の大人の気持ちなんかを考えると、とっても優しい感じの記憶になってよみがえるだろう。この映画自体にはノスタルジーを喚起する仕掛けが施されていないのに、不思議な作品だと思う。[DVD(吹替)] 8点(2009-11-20 12:26:12)(良:2票) 《改行有》

80.  ザ・カンニング〔IQ=0〕 《ネタバレ》 面白い。テレビでやってるとボーッと必ず観てしまう型映画だ。 くだらないとしか書きようがないイタズラでグイグイ引っ張っていって、中盤で爆破! 中盤で爆破クライマックスしてしまう。子供心、フランス映画のセンスに慄然とした瞬間である。 このシーンの笑って良いのかいけないのか分からない、ギャグの調合具合に初見では凍り付いた。そのあとプププだ。「ありましたー!」ボーン!である。あの骨の有り様はドリフだ、これの根底にあるのははドリフだたぶん。 この後カンニング作戦と相成るが、実は中盤までの流れが美しすぎてこの部分が後日談のようになってしまっている。やっぱりハリウッドの方が構成が巧いんじゃないかって思った。 とはいえ、頭空っぽにして観られる非アメリカ映画としてかなり貴重だ。もう一度12チャンで昼間にでも放映してほしい。[地上波(吹替)] 7点(2009-11-15 21:59:11)《改行有》

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