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プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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61.  キンキーブーツ 《ネタバレ》 主役であるはずのチャーリーは物語が進むにつれてどんどん魅力を失っていく。彼の彼女に比べ、ローレンが随分ときれいに映っていたのでこの二人がくっつくであろうことは早い段階で分かりました。しかしそれにしてもチャーリーはもっとしっかりけじめをつけるべき。あれでは彼女の方が捨てられた形になってしまいちょっと後味が悪い。そして2度までも周囲の人間を失望させるような展開があるので、こちらまで失望してしまいます(どこまで実話なのかわかりませんが)。 しかしそんな詰めの甘さを全て吹き飛ばしてくれたのがローラ。彼女(彼?)の圧倒的な存在感、女らしさ、男らしさ、格好良さはホントにすごい。 自分らしくってのはなかなか難しいことでそう簡単にできることではないけれど、だからこそ堂々と「本当の自分」でいる人は誰よりも輝く、それをローラはあの眩い華麗なショーで見事に体現しています。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-14 18:49:15)《改行有》

62.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 いいなぁ、こういう微笑ましいコメデイは。ホントに気持ちのいい作品。 大金を懸けてリメイクした作品よりもよっぽど強い愛情を感じるし、“映画で最も大切な事”をちょっと分かりやす過ぎるくらいに教えてくれる貴重な作品。例え超低予算の手作りで安っぽくても、作ってる人たちが何よりも楽しんでいて、それでいて頑張ってたらどうしたって応援したくなるものです。これは劇中の登場人物にも言えることだし、この作品を作っている監督らにも当てはまるんじゃないかな。 厳しい現実が立ちふさがり、主人公たちは決して楽な生活はしていけないのだろうけれど、とりあえず「ま、いっか」とでも言いたくなるラストはどんな時でも前向きになれそうな幸せなシーン。 僕はDVDやブルーレイには随分お世話になっている身ですが、こういう作品を観てしまうと、あぁなんかビデオも良かったなぁと、そして我ながら節操のないわがままな奴だなぁと思わざるを得ません。[映画館(字幕)] 7点(2008-12-22 21:14:12)《改行有》

63.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 期待通りとはいかなかったものの、なかなか楽しめました。ややテンポが遅めに感じたせいか、大きな笑いはあまりなく、始終クスクス笑いのみになってしまったのが残念な点ではあります。しかし、全編下らないと言ってしまえば下らない作品に、莫大な制作費をかけて撮ってしまうベン・スティラーの気合の入りようには感服いたします。また、そんな映画に何十億だって出してくれるハリウッドも偉い。やるなら何処までも本気でっていう姿勢は大事ですな。物語のスケールに見合った、と言うよりそれ以上にド派手で本気の演出は、普通に戦争アクションものとしても全く遜色なし。 それから劇中で結構見せ場のあったトム・クルーズ。この作品でおちょくられてる俳優のトップに立っているやも知れない男があれだけ頑張っているものだから、彼の事はだいぶ見直してしまいました。 本編だけでなく、劇中の裏設定がやたらと凝っていてメイキングのつくりまで半端じゃなく気合いが入っており、こちらの方も相当面白い。本編でもギャグがマニアックなものが多いので、メイキングも含めて1度目よりも2度目、3度目の観賞の方が楽しめるかも。[映画館(字幕)] 7点(2008-12-10 13:22:50)《改行有》

64.  その日のまえに 《ネタバレ》 私は重松清さんの大ファンでして、この映画の原作も発売後すぐに読みました。好ましい題材ではないのですが、そこは重松さんの力でカバーしきれていたように思います。重松清さん原作の映画を観るのは今回が初めてだったのですが、私は若造ゆえ大林監督作も初めての観賞なのです。噂には聞いておりましたが、演出が派手、というか若い、若々しい!音楽はほとんど鳴りっぱなし、時間軸もちょくちょく戻り、幻想・回想シーンも連発。その映像からは危惧していた妙な辛気くささなど微塵もなく、爽やかな心地よさが感じられます。 俳優陣も良し。今井雅之、筧利夫、南原清隆、そして永作博美。彼女のカラッと元気なキャラが上手いこと作品の爽やかさにマッチしています。ホント永作さんで大正解のキャスティングです。 峰岸徹さんはこれが遺作になってしまったようで、ご冥福をお祈りいたします。 大林監督は、本人よりも作品を観てどれくらい元気があるかよーく分かったんで、他の作品観たことないのにこんな事言うのもナンですが、これからも元気に撮り続けてもらいたいものです。[映画館(邦画)] 7点(2008-12-06 18:38:51)(良:2票) 《改行有》

65.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ 《ネタバレ》 予想よりはいい出来でした。本当にファンの為だけに作られたようなものです。 まず良かった点。1.さすがにクローン戦争だけに焦点をしぼってるので、エピソード2のようなアナキン、パドメの鬱陶しい恋愛シーンが一切無い。 2.戦争シーンの雰囲気はいい感じに出せていた。 3.オビ=ワンの声優さんがかなり巧くてユアンそっくり! そして悪かった点。1.20世紀FOXのタイトルが出ない! 2.ジョン・ウィリアムスの音楽が変わっちゃってる! 3.アニメーションが粗いのでライトセーバー戦なんかガッチガチでちょっとツライ。 4.ほぼ全て戦争シーンなので迫力はあってもさすがにちょっとダレる。 ストーリーの方はいつもながらおかしな点多々ありです。中でも一番大きいのは、エピソード3でもあんなにダメなキャラだったアナキンが人間として随分成長している、ということですね。ま、この辺りはこれからのTV版全100話(!?)での説明があるでしょう。あとSKY GUY=スカぴょんという翻訳はどうだろう・・・。 映像的にはそれなりに楽しめたので、続編とかやるんだったらアニメ版「クローン大戦」のようなストーリー展開を見習って作ってくれるよう期待します。 しかし、スターウォーズファンであれば観て損はしないと断言しておきます。[映画館(字幕)] 7点(2008-09-19 18:17:07)《改行有》

66.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 前作よりは見所が増えて光るところは多いんですが、言いたい事は沢山あります!主にアナキン。彼には全くと言っていい程感情移入できません。なんでパドメはあんなのに惚れるんですか?それにルーカスは演出とか巧いわけじゃないのに二人の恋愛を描き過ぎ。必死でオビ=ワンがジャンゴと闘ってるシーンと二人がイチャイチャするシーン並べないでくれよ!小学生が考えたような野原でゴロゴロなんてのはもうイタくてイタくて・・・。やめなさいってあんなの。オビ=ワンが不憫すぎる。今作のアナキンのシーンは10分や20分カットしても問題なしです。まぁその分オビ=ワンの気苦労は痛い程分かったことは確かですよ。 しかしながら、終盤のジェダイ大集合にはアツイものがありました。ただ評議会メンバー以外がジャンゴに秒殺されるようなへなちょこばっかりでガッカリもしましたね。 そんな不満もラストで一気に解消されました。ヨーダ最高ですよ。ちょっと笑ってしまいましたが。3への期待は多いに感じる事ができたので、なんとか及第点というところです。[映画館(字幕)] 7点(2008-09-15 00:51:40)《改行有》

67.  イントゥ・ザ・ワイルド 《ネタバレ》 60、70年代のアメリカン・ニューシネマのような雰囲気を持つ心地よいロードムービー。淡々とした展開で少々長く感じるところはありますが、手紙の文字から始まるオープニングのタイトルバックはオシャレで、旅で訪れる雄大な自然も美しい。一番はやはり雪の降り積もったアラスカですね。ヘラジカ(だったかな?)を見た時のクリスの潤んだ目と表情が凄くいいです。評価されながらもあまり賞には絡まなかった作品ですが、ハル・ホルブルックはもちろん、クリスを演じたエミール・ハーシュも聡明な顔つきで秀才・御曹子の雰囲気を壊さず、18kg減量しての熱演も素晴らしい。自由な旅の良さと共に自然界の強さ、恐ろしさも実感しますが、この作品ではなによりも「真の幸福」について考えさせられます。「幸福が現実となるのはそれを誰かと分かち合った時だ」安っぽく扱われそうなこのメッセージも、これだけの孤独と苦難を味わった彼ならこの上なく重みがあります。「僕の一生は幸せだった みんなに神のご加護を!」いい言葉だなぁ。主題歌「Guaranteed」明るくも寂しく、エディ・ヴェダーの声、ギターの音が心地よい曲でした。[映画館(字幕)] 7点(2008-09-07 16:57:43)

68.  ザ・ロック 《ネタバレ》 マイケル・ベイにしては随分と真面目に作っていると感じました。エド・ハリス、ショーン・コネリーはやっぱりかっこいいし。ただ、どうしてもニコラス刑事がおかしい・・・。なんか浮いてるんですよ。ニコラス刑事は苦手だと再確認。(でも「グラインドハウス」とか「ウィッカーマン」みたいにイっちゃってるのは良し!)あと、前半のカーチェイスで、S・コネリーの車が電柱に激突して横向きになったのに、次のシーンではすぐ走り出しちゃう編集の雑さ、グレネードを投げ返されちゃう軍人など、もうちょっとこだわって欲しかったなぁ、という箇所がいくつか見受けられました。 とは言えなかなかしっかりしたつくりなので、可もなく不可もなく、といったところが正直な感想です。 マイケル・ベイの中じゃ一番いい出来です。 《追記》なんて偉そうなこと言ってしまいましたが、悔しい事にカッコイイ所は本当にカッコイイので、やっぱり7点!それと、人を殺した際には血が流れ、しっかりと雰囲気に重みを持たせているのは近年のアクション映画ではちょっと珍しいぐらいなので、そこも評価したいです。「バッドボーイズ」などで遺憾なく発揮されたマイケル・ベイの悪趣味と言っていい程の演出が、今作ではかなりいい方向に向いています。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-14 21:59:25)《改行有》

69.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 「夕陽のガンマン」とかちょっと汚い男たちの西部劇も好きですが、こういう気楽で、やさしい西部劇もなかなかいい。舞台劇のような世界で、主役4人の魅力だけで十分に観ていられる。「ライフルと愛馬」を歌う時も本当に幸せそうで前向きな姿が、なんとも言えず微笑ましくなる。そんでもってラストは意外に迫力のある銃撃戦。足悪いくせについてきて参戦しちゃうスタンピーがかっこ良くて、なんだか愛らしい。やっぱり4人の中じゃスタンピーが一番魅力的だったなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-10 19:59:12)

70.  百万円と苦虫女 《ネタバレ》 のーんびりほのぼのとした、日本には珍しいロードムービー。なのですが、自分も蒼井優目当てで観賞しました。やっぱり蒼井優は演技が巧くて雰囲気も凄くいい。冒頭の「シャバダバシャバダバ~」とかああいった独り言も凄く自然に、可愛らしく、かつコミカルな感じも出せる。本当に巧いです。彼女だけでも十分なくらいでしたが、監督の演出もあるのでしょうか、道中出会う人々も魅力がありました。中でもピエール瀧さんのキャラは結構お気に入りです。日常的な風景の中にある美しさ、人々の醜さの撮り方もかなり巧い。ラストの中島と鈴子の展開がラストシーンに持っていくために少々強引で、説明的なセリフまで入ってしまったのが残念ではあります。しかしそれでもあのラストも印象深く、いいシーンです。現実的でありながらもコミカルで気の利いたセリフや、会話中のいい具合の間など、俳優全員、何よりも蒼井優の魅力を十分に引き出した作品です。[映画館(邦画)] 7点(2008-08-08 20:54:27)(良:1票)

71.  インクレディブル・ハルク(2008) 《ネタバレ》 実にストレートで、余計なドラマは一切排除した潔い作品でした。秀才エドワード・ノートンが全て脚本を書き直したという本作は、最近ヒーロー物にありがちな主人公がヒーローになるまでの苦悩、それを冒頭2、3分で終わらせちゃうところがすっきりしていて良いですね。ヒクソン・グレイシー(本人)から呼吸法を学んだり貧民街をピョンピョン跳んだりで、ハルクが出なくとも、なかなか面白く見せていました。中盤からのハルク大暴れも、カメラをガチャガチャ動かしたりせず、殴る!投げる!吠える!でしっかり楽しませて頂きました。他の映画では絶対言わなそうな必殺技?も思いっきり叫ばれると清々しい! ティム・ロス演じるブロンスキーも男らしく、いい味を出しておりました。 [映画館(字幕)] 7点(2008-08-01 18:27:08)(良:3票) 《改行有》

72.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 オープニングからアクション満載なのは嬉しいけれど、アクション監督にジェイソン・ボーンシリーズの人を起用したのは失敗じゃないかな。マーク・フォースターがアクションを撮りなれていないせいか。 ボーンシリーズはまだ走って走って跳ぶ!のシンプルな分りやすいアクションだったけれど、今作は冒頭の裏切り者との格闘にしろボートチェイスにしろ複雑なものが多いので、それをあの激しいカメラワークで撮ってしまうと何が何だか分からない。複雑とは言ってもアイディアの利いた良いアクションばかりなのだから、前作のようにもっとひいて撮れば華麗で格好いいアクションができたはず。 今作の3分の1近くを占めているアクションのカメラワークが落ち着かないせいで、全体を通しても前作のような美しい画を撮れていない。 肝心のアクションが半分死んだ状態だったうえ、ドラマパートもポール・ハギスの悪い癖が出てしまった気がする。そもそも007には不似合いなほど複雑な物語なのに、それを殆どセリフだけで説明しようとするからまた分かりづらい。なんとか状況を飲み込もうとしてもすぐにあの分かりづらいアクションが続くのでもやもやしたまま物語が進んでしまう。おかげで前作よりも浅くなってしまっている。 物語が飲み込めないのは自分が悪かった部分もあるのですが、それにしてもやっぱりこの堅苦しい物語は007には似合わない。 今作で一旦物語は完結したようなので、次回作はどうか肩肘張った話ではなくユーモアの利いたクレイグ版ジェームズ・ボンドを期待しています。[映画館(字幕)] 6点(2009-03-06 16:11:47)(良:1票) 《改行有》

73.  ディファイアンス 《ネタバレ》 悲壮感たっぷりに苦悩しまくるキャラという点ではクレイグ版ジェームズ・ボンドとほとんど同じような性格だが、クレイグはこちらの方が服装、作品の雰囲気等を含めよく似合っている。ジェイミー・ベルもなかなかいい育ち方をしているし、彼の相手役の女優さんもすごくきれいだった。他の俳優陣の熱演はもちろんのこと、この作品は映像の美しさだけでも十分に観ていられる。森の風景はどこを取っても素晴らしいが、特に雪解けの場面は幻想的なまでに美しい。 戦闘シーンは新鮮味には欠けるものの、手堅く演出されいるし、戦争映画というよりビエルスキ兄弟のドラマがメインなのでこの辺りは大して気にならない。 ただ、この作品は同じくエドワード・ズウィック監督作の『ブラッド・ダイヤモンド』ほどの衝撃は得られなかった。監督が真摯に忠実に原作を映像化しているので、感情的な演出は排しているのだけれどもそれが良くも悪くも作用している。落ち着いた美しい映像が撮れた代わりにやや物語が羅列されただけで終わってしまった感がある。事実を語ることに終始して監督が語りたいことが薄まってしまったのかもしれない。 ビエルスキ兄弟はシンドラーと違ってあまり知られていない人物なので、こういう人々がいた、ということを伝えるだけでも十分に映画化する価値は有ると思うが、それ以上でもそれ以下でもない出来になってしまった気がする。[映画館(字幕)] 6点(2009-03-03 00:14:26)《改行有》

74.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 作品の出来も発しているメッセージも悪くはないし、3時間弱もの長尺も全く飽きることはありません。 ブラピもケイトもその演技力、監督らの撮影、メイク技術と相まって画がとても映えます。しかし、この映画の予告編以上でも以下でもない、というのが正直な所。ベンジャミンの人生を80年分観た時と、3分弱の予告編を観た時とで考えたことや気持ちに大差がないのです。 この作品の最終的なメッセージは「数奇な体を持って生まれたベンジャミンの人生も素晴らしいものでした。だからどんな職業・生き方の人々の人生もやっぱり素晴らしいものです。」というようなことですが、この単純で、しかし描き方次第でいくらでも深くなるこのメッセージが意外と浅い。作品内で語られたこと以外に解釈することがほとんどなく、劇中で語り過ぎなのか、「だから?」という感がどうしても否めない。 原作は未読ですが、50ページにも満たない短編小説で原作者もさらっと書いたお話、言ってしまえばほとんど思いつきに近いネタだと思うので、これを膨らませるのであれば、もっと寓話的にして、いっそのこと群像劇にしてしまえば良かったのではないかと(でもそうすると主題がブレるかな・・・)。この作品もベンジャミンと関わる人々が多いので群像劇の要素は大いにあるのですが、もっと深く様々な職業、年齢、性格の人々を描けば「数奇な体のベンジャミンもそうでない人々も人生は素晴らしい」というメッセージは生きて、さらに感慨深い、感動できる作品になったはず。冒頭の時計職人のようなエピソードがもう少し欲しかったか。 デヴィッド・フィンチャーは大好きな監督ですけれど、このテーマを扱うにはまだ若かったな、と。 決して悪い映画ではない、というより非常に良心的ないい映画なんですが。[映画館(字幕)] 6点(2009-02-14 23:36:05)(良:1票) 《改行有》

75.  その男ヴァン・ダム 《ネタバレ》 ヴァン・ダムって言うと「バンバンババン、ヴァン・ダム!」みたいなCMぐらいしか馴染みがないんですが、この作品は彼の背景を知っていればなかなか泣けちゃいますね。あの独白シーンはもちろんのこと、僕の涙腺が一番緩んだのは強盗を退治する幻のシーン。やるせない・・・。ラストの受話器をコツコツと当てる仕草も切なくて凄く良かった。 作品全体で言うとこのせっかくの「ヴァン・ダム自虐ネタ」という題材が生かしきれていないように思えました。こんなネタの割に演出・脚本ともにちょっと真面目過ぎたのかな。もっとコアなヴァン・ダムの映画のネタを物語に組み込んでいけばさらにテンポ良くなったと思うし、冒頭の「ヴァン・ダムが郵便局を襲撃してる!」みたいなアホらしいぐらいのセリフをもっと入れて良かったのではないでしょうか。コメディ演出をしたからといってあのヴァン・ダムの哀愁は消えないと思いますし。 ただ、この映画を見たら誰でもジャン=クロード・ヴァン・ダムという人が好きになるはずです。これだけは自信を持って言えます。ホントですよ。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-24 12:54:12)(良:1票) 《改行有》

76.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 撮影技術、ヘルボーイらの質感も感じられそうな美術は素直に評価できます。何よりもクロエネンのゼンマイ、素顔、刀さばきのこだわり様は素晴らしい。前半のキャラ紹介はなかなか楽しめました。しかしその後のストーリー展開がチープなB級映画になってしまったのが残念。魔物と人間の間で葛藤するヘルボーイの物語なのか、未知の世界に触れ新たに世界を知っていくマイヤースの物語なのかハッキリしないように思えたからかな?いずれにしろヘルボーイとマイヤースの友情がもっと深く描かれるべきだったと思う。どうもラストではマイヤースが除け者のようで、結局彼はヘルボーイにはついていけなかった、という風にも見えてしまいました。それにヘルボーイが角を折るシーンも描き方が淡白過ぎる。 アクション面についても中途半端。ヘルボーイにもクロエネンの刀さばきのような強力な見せ場を用意したうえで、真正面から二人をぶつければさらに張り合いが出たのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-22 00:18:26)《改行有》

77.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 監督も役者も超一流なのでそこそこ楽しめるレベルには仕上がってます。しかしながら、リドリーにしては随分と画に力がありません。毎回彼が魅せてくれる他作品とは一線を画すような演出が見られない。最近の彼の作品群では失敗作に入りそうなくらい。一つにはこの手の作品は既に大量に作られてしまっているということかもしれません。それと、ディカプリオの役柄が『ブラッド・ダイヤモンド』とかなりかぶってしまっている点。両作とも十分に上手いのですが。そしてリドリーの目指した面白いスパイ映画としては、いつ裏切られるか、いつ殺されるか分からない緊張感漲る世界観が確立されてなかったのだと思う。 戦闘シーンに関してもリドリー監督作で言えば『アメリカン・ギャングスター』、今作と似た題材で言えば『キングダム/見えざる敵』のような迫力、緊迫感には及ばなかったように感じました。 ただ今作の見所であるディカプリオ、クロウ、そしてマーク・ストロングの駆け引きにはなかなかの緊迫感が出ていました。この男同士の対決シーンはリドリーらしい男のかっこよさがあった。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-09 23:26:39)《改行有》

78.  ゲット スマート 《ネタバレ》 嫌いではありませんがまだまだ狙い過ぎな点が多く見られます。やはり映画たるものコントではなくシチュエーションで笑らせるべきかと。好みの問題ではありますが、その辺りは『ホット・ファズ』と比べると脚本の出来やネタの組み込み方の上手さがよく分かります。 アクションパートはかなり力を入れて演出しているのは好感が持てるし、こういったアクションがしっかりしている程コメディパートとのギャップが楽しめるのだと思います。もう少しアクションとコメディを融合させる事が出来れば一気にレベルが上がったことでしょう。 最後のキスシーンは直前のフラッシュバックも含め、あの使い方とても好きです。 それと六本木ソルジャーさんに同じく、主役はスティーヴ・カレルではなくもっとお固い感じの俳優にすべし! 『シューテム・アップ』のクライヴ・オーウェンのように。[映画館(字幕)] 6点(2008-12-24 19:01:26)《改行有》

79.  レッドクリフ Part I 《ネタバレ》 僕はPS2ソフト『真・三國無双2』→簡単な小説→吉川英治『三国志』→その他諸々の資料を読みあさる、と言った感じで三国志の大ファンになりました(正史とか多々ありますが一番好きなのはやはり三国志演義)。そんな三国志が、しかもあの赤壁の戦いが、それにジョン・ウー監督で映画化となれば期待値は否応なく上がってしまいます。 まずオープニングで一気にやられました。張飛の豪傑っぷり、趙雲の格好良さ、そして関羽の登場シーンが完璧。盾の間から出てきてあのスローモーションで見栄を切り、バッサバッサと敵を切り倒す姿には本当にシビレる。ジョン・ウーも『真・三國無双』やってたのか?ってぐらいよく分かってるなぁと思えるカッコイイ演出。オーピニングは文句なしに満点。張飛が長坂橋で吠えるシーン描いてくれたらもっと良かった。 ドラマパートは馬が生まれるシーンをはじめ、その他のエピソードも話自体は上手いのですが、それぞれ半分くらいにまとめてくれるとテンポが良かったかな。しかし世界観の作り込みはしっかりしているので、ドラマも良。 そしてラストの八卦の陣(袋叩き?)での戦闘もすばらしく良。張飛は素手で敵を殴り馬を突き飛ばし、趙雲は二刀流でも戦い、周瑜は回転ジャンプで矢を突き立てる。あまりの格好良さに笑みがこぼれっぱなしです。これら有名将軍の活躍で戦局が大きく変わるような描き方はせず、せっかくアクションシーンがあるのだからかっこ良く見せよう、という監督のサービス精神(いや個人的趣味か)や、『七人の侍』を見習った甲斐あってか集団戦闘を混じり気なしで描いてくれたにも好感が持てます。 急遽二部作になったせいか、孔明の影がまだ随分と薄く、天才軍師っぷりを描ききれなかったのが残念。PartIIでの活躍に期待します。これからって時にバッサリ終わってしまい、おまけに全体的に冗長なので7点ですが、PartIIを観たらおそらく評価は上がるでしょう。 追記: ・・・と思っていたが、PartIIを観て評価はがた落ち。PartIも2度目の鑑賞に耐えうるものではないことが判明。[映画館(字幕)] 6点(2008-11-02 00:16:25)(良:1票) 《改行有》

80.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 テレビドラマの映画化と言うよりは小説「容疑者Xの献身」の映画化なので、予想より真面目に作られてる印象。原作も読みたくなるようなレベルには仕上げています。 しかしまだまだ脚本、演出は力不足。まず、ドラマからの流れとは言え内海薫が全く必要がなく、湯川と石神の登山シーンも、映画なんだからスケール大きくしなきゃ、ぐらいの意図しか感じられずこちらも不要。ストーリーもミステリーとしての魅力が少々欠けています。 そしてこの映画最大の見せ場である石神の号泣シーン。あれは石神一人だけで泣かせるべきです。靖子まで一緒になって泣き叫んでしまうと絵的にちょっと滑稽に見えてしまうというか、石神が感情を爆発させた衝撃、感動が薄れてしまったように思うのです。それから、これは本編に大きく関わる事ではありませんが、工藤という男がうさん臭く見えて仕方がなかったのも気になりました。 ・・・が、及第点ではあります。何よりも俳優陣。原作通り石神は醜男で、もっと冴えない俳優の方が良かったとは思いますが、やはり堤真一は上手い。ラストの衝撃度は薄れたかもしれませんが、全体を通して石神というキャラクターに魅力を持たせています。花岡親子もいい味出してます。 ストーリーも原作に忠実なので、演出に問題はあっても流れは非常にいいです。 テレビ局などの制約がある中では中々頑張った作品ではないでしょうか。[映画館(邦画)] 6点(2008-10-19 21:37:25)《改行有》

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