みんなのシネマレビュー |
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61. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望 一作目からこの映画は何かに似てる、とずうっと考えていたのですが、二作目を観てやっと思い出した! 80年代の頃の『新春隠し芸大会』。しかも最後の方にやる結構お金のかかった長めのドラマ。アレです。まさにアレ。次にどんな芸能人が出てきてどんな役をやってくれるのか、そこだけが楽しみというアレです。そう考えると、キャラクターを演じるというよりキャラクターの扮装をしている、という役者たちの芝居のスタンスも納得がいくというもの。そう、演技というよりコスプレ。だから、一作目よりずいぶんと楽しめました。真面目に観るとバカをみますが、不真面目に観るとなかなかにおもしろい。新春隠し芸大会なんだと割り切って観られるならぜひおすすめします。[映画館(邦画)] 6点(2009-02-03 02:07:19) 62. Wの悲劇 アメリカに「バーバレラ」があるように、日本には「Wの悲劇」がある…。これは日本のゲイにとっての超カルトムービーであり、永遠に不滅の一本です。三田佳子のセリフを一言一句残らず胸に刻んで生きているオカマがこの国にいかに多いことか。オカマとしてどう生きていけばいいのか、オカマとしてどう果てていけばいいのか、それを考えるに当たり、この映画はあまりにも偉大な道標です。[映画館(邦画)] 10点(2009-02-03 01:51:12) 63. 007/慰めの報酬 《ネタバレ》 ずいぶん時間がたったので前作のストーリーはほとんど忘れてましたが、それでも十分に楽しめました。つまり、前作見てなくてもまったく問題ないと思います。というか、ストーリーはぶっちゃけどうでもいい、というスタンスの映画かも。初頭20分のアクションは見逃すべからず。映画の開始時間に遅れたら次の回を待ちましょう。そのぐらい初頭20分がすごい。というわけでアクションを楽しむならぜひ。難点はボンドの「人間性」。たぶんダニエル・クレイグの芝居のせいだと思うのだけれど、ちょっとサイボーグっぽいの。恋をしたり、眠れなかったり、と人間くさいエピソードが出てくる割には、いつでも最強・最悪・最凶。かっこいいし、スタイルもすばらしいんだけど、人間としての体温を感じにくいので「あこがれの対象」にはならないかなあ、と思いました。ショーン・コネリーとの違いはそこかもしれない。[映画館(字幕)] 8点(2009-01-26 01:46:34) 64. ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 想像していたより怖い。というのが第一印象。原作は韓国のものらしく(最後のスタッフロールにそんなようなことが書いてあった)、東洋の怖さと西洋の怖さがいい感じにミックスされてます。ただ、統合失調症をネタに使うのはいただけない。なんのフォローもないんだもの。病気のことはもうちょっと丁寧に扱いたいものですね。ラストのヒネリはただ後味が悪いだけ。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-26 01:39:20) 65. スウィーニー・トッド<TVM> 元ネタ(舞台ミュージカル)の素材の良さに、おんぶにだっこな印象。とはいえ、映像の色づかいとか漂う空気感は魅力的です。ミュージカル映画としては自然な演出。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-18 23:51:15) 66. ブーリン家の姉妹 《ネタバレ》 「女の戦いのドロドロ」を想像して映画館に行ってみたら(ぼくはそういうの大好き!)、ドロドロしてたのはナタリー・ポートマンだけでした(笑)。演出がちょっと性急な印象。もう少し丁寧に2人の女性の心の動きを追ってもよかったんじゃないでしょうか。ちょっと感情が理解できない部分がありました。[映画館(字幕)] 5点(2009-01-18 23:46:42) 67. セックス・アンド・ザ・シティ WOWOW初回放送から観ている者としては、感情移入もできるし、ストーリーもまとめ上手で、今現在のニオイもしっかり入っていて、とてもいいと思うんだけど…ドラマ観てない人は意味がわかるのでしょうか、これ。観て誰もが面白い映画でないところに問題ありかもしれません。[映画館(字幕)] 7点(2009-01-18 23:38:56) 68. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 前の三作より「広げた風呂敷がデカい」。もうまとめられないほどデカい。破天荒というか荒唐無稽というか…デタラメとかトンチンカンとかのほうが言葉が近いかな(笑)。観ている間にずいぶんな回数失笑してしまいました。でもね、それがこの映画の良さです。小粒なSFより、爆発したデタラメ話のほうがおもしろいに決まっています。個人的には非常に好感をもって最後まで観られた映画でした。 ハリソン・フォードはいまだにセクシー。それもすごい。[映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 23:33:11)《改行有》 69. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 最近流行の「ニューヨークの街並みがちゅどーん!」映画。 観る人をどれだけ不快にさせるかということに心を砕いた演出のみに点数献上(その心意気にちょっとだけ感心しました)。発想も映像もひどく凡庸で数年後に覚えている人はあまりいないかも。画面酔いする人もいるかもしれません。ビデオより映画館のほうがこの映画の良さ(悪さ?)がわかる思います。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-18 23:24:53)《改行有》 70. ノーカントリー 最後まで飽きない、ぎっしり詰まった造り。この重ったるさが好き嫌い分かれるだろうけど、ストーリーの重さに負けないハビエル・バルデムの重量級の存在感を観るだけでも一見の価値ありです。重さの割には読後感がすっきりなのもまたよし。[映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 23:18:07) 71. 魔法にかけられて 主役の女性、もうちょっとシワなんとかならんのかしら。「お姫様」にしては老け気味で、観ている間にいろんなことを考えちゃって集中力が途切れました。パトリック・デンプシーも白馬の王子様としてはちょい老けすぎかなあ。 全体的にはテンポよく楽しめます。久々に幸せな気分になれる映画。ただし、ミュージカル映画としてはかなり凡庸。[映画館(字幕)] 7点(2009-01-18 23:07:54)《改行有》 72. バンテージ・ポイント テンポもいいし、わかりやすい。ハラハラもしてミステリーの要素もあってスターも出るし…となかなか盛りだくさんなのが災いしてか、ちょっと「クドい」のね。謎解きはなかなか面白いけれど、展開のクドさに最初の一時間は辟易。それさえ乗り越えれば読後感も悪くない。映画の構造上、短気な人にはお勧めできません(笑)。[映画館(字幕)] 7点(2009-01-18 21:05:20)(良:1票) 73. ライラの冒険/黄金の羅針盤 原作を知らないのでなんとも言えませんが、「詰め込みすぎ」なのか「はしょりすぎ」なのか、とにかく一生懸命セリフを追わないと何が何やらわからなくなります。もうちょっと丁寧に作れないものか。演出も脚本もCGも、すべてが乱暴です。ニコール・キッドマンの役も芝居もつかみどころがないので、ファンの人にはあまりおすすめできません。[映画館(字幕)] 2点(2009-01-18 20:46:04) 74. イーグル・アイ 《ネタバレ》 意思あるコンピューターが暴走ってアンタ…50年代じゃあるまいし、SFのネタとして、オチとして、お粗末すぎ(笑)。テンポよくハラハラしながら見られますが、オチがどうにもいただけない。実に幼稚です。人類と人類がつくりだす機械はここまで愚かではありません。[映画館(字幕)] 3点(2009-01-05 18:06:33)(良:1票) 75. ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 邦題に問題あり。ワールド・オブ・ライズっていうからには、世界を震撼させるような驚天動地のハッタリを期待してしまうのが人情というものでしょう。なのに、実際のハッタリはチャチで、ハッタリした上に勝ち得たものもテロ組織の幹部の逮捕ってだけ。どうせならテロ組織壊滅、ぐらいまで行ってほしかった、この題名なら。 内容は、よく言えば難解、悪く言えば不可解。何故ラッセル・クロウがディカプリオの邪魔ばかりするのか、日本人サラリーマンの僕にはさっぱりわかりませんでした。[映画館(字幕)] 3点(2009-01-05 17:52:29)(良:1票) 《改行有》 76. 地球が静止する日 《ネタバレ》 地球人が自然を破壊するから宇宙人がそれを諫めにくる、っていうプロットがまず気に入らない。その自然破壊がなんなのか具体的に説明されてないのも頭悪ぅーい感じ。映像も、最近こんなもの見慣れたせいもあって特に驚きはありません。地球環境保護に熱心な地球市民(笑)のみなさまなら大好きな一本でしょう。が、地球環境保護を具体的にどうしたらいいか、前向きに取り組んでいる人々にとっては腹立たしい一本。1800円取られた挙げ句、真っ向からプロパガンダされると非常に萎えます。[映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2008-12-27 01:36:43) 77. ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 「テレビっぽい」。が、それがダメかっていうとそんなことないです。軽薄な感じがこの映画の醍醐味かと。テンポがよく、少しハラハラもして、笑いもいっぱい。主役らしい人を決めない群像劇って日本ではあまり思い出せないけれど、この映画はまさにそれ。視点がくるくる変わるので見ていて飽きません。 内容的に気に入ったのは、トラブルの原因が、勘違いしたプロ市民団体ってとこかな(笑)。リアリティばっちりで、すごくあり得そう。[映画館(邦画)] 8点(2008-12-16 12:15:12)《改行有》 78. キス・ミー・ケイト アン・ミラー、太ももの魅力大爆発!フォッシーのダンスと、アンのソロダンスを何度も見たくてDVD買っちゃいました。こじゃれてて、軽妙で、楽しい。ダンス・ミュージカルが好きなら絶対に買うべき一本です。[DVD(字幕)] 10点(2008-12-08 14:49:04) 79. イースター・パレード 冒頭の「ドラム・クレイジー」…何回見ても泣けてきます。こんなにすごい人が世の中にいたことの奇跡、そしてそれを何度も見られる環境にいることを神に感謝したくなる。いや、ジュディもアン姐さんも大好きなんですが、このアステアにはかなわない。反重力装置でもつけたかのような体の軽やかさ、音楽との整合性、そしてとびきりのスタイリッシュ感。まさに神の領域です。自分が死ぬときはこのDVDを棺桶に入れて欲しいです。[DVD(字幕)] 10点(2008-12-08 14:40:53)(良:2票) 80. 1408号室 《ネタバレ》 ホラーというよりオバケ屋敷。びっくりはするけど恐くはないです。共感できる登場人物はいない(そもそも人数少ない)。1800円払ってギャーとかウーとか言いたい人にはおすすめ。[映画館(字幕)] 3点(2008-12-08 14:22:44)
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