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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. 007/ドクター・ノオ DVDの吹き替えに対して、途中で主音声に変わってしまうことにメーカーにクレームを言う人がいるらしいですが、お昼のロードショーでCMカットすれば、そのようなことがないDVD‐Rが完成できます。 でも、CMカットだと90分で終わってしまうから、「ああ、ここんとこカットしてるんだなぁ」って思う事もしばしば。 ボンド役の声はやはり昔の声優さんで決まり! でも、今回観直して、韓流映画顔負けのセリフで観てるこっちがはずかしくなりました。 一度だけなら観る価値はあります。[地上波(吹替)] 8点(2011-12-01 00:21:36)《改行有》 62. 魂のジュリエッタ 《ネタバレ》 ストーリーは単純なものです。 夫の寝言に聞いた事のない女の名前。 その女が誰なのか、本人に問い詰めてみたり、占ってみたりと、それが延々続くわけです。 夜、眠れない時にオススメします。 DVDの映像が綺麗でジュリエッタ・マシーナがとても綺麗に見えます。 日本人みたいな顔をしてるような…例えると音羽信子さんと美空ひばりさんを足して2で割ったような…。 こういう60年代のポップ・アートみたいなフェリーニは「世にも怪奇な物語」は面白かったけど、私個人としては苦手だなぁ。[DVD(字幕)] 6点(2011-10-30 20:45:45)《改行有》 63. 若者たち 《ネタバレ》 NHKで「山田洋次が選んだ名作100」という番組で紹介されて、若き日の田中邦衛さん目当てで観賞しました。 感想は、製作された44年前も今も、何一つ変わっていないんだなぁってこと。 東日本の震災で「仕事探そうにも住んでいたところ言ったら採用されないだろう…」と嘆いた人達の姿を観ました。 この映画の中でもヒロインが好きになった男性の後ろ姿を「あの人、ピカ(被爆者)よ」と言われるシーンがあります。 「学歴」「欲」「金」という言葉が頻繁に出てきます。 そして、それらを乗り越えようとする不器用だけど純粋な5人の兄弟たち。 そして、それぞれの兄弟たちにぶつかってくる世間体の波。 「いつか、そんなこと関係なくなる日が来るよ!きっと!!」 …否、皮肉にもそれだけが関係している現実が今ここにあります。 インターネットの普及でテレビや雑誌などのマスメディアが現実を捉えていない、この不信感。 この映画、当時はドラマ化もされていたそうですが、再び価値を見出されてもいい、とんでもない作品です。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-24 23:56:53)《改行有》 64. メリー・ポピンズ 子供の頃深夜放送で観ました。他のレビューを読ませていただくと大人になって初めての観賞を悔やんでいる内容が目につきますね。あの時、本作を観賞出来た自分が本当に幸せでした。先日、1993年に日本で行われたジュリー・アンドリュースのコンサートをテレビで観て感動し、さらに今回タイミング良くBSで観賞出来たのはいいのですが……。チムチムニ~♪とジュリーが傘をさして空を飛んでいくシーン以外全く記憶に残っておらず、退屈極まりない映画と化してました。映画が悪いんじゃないんです。私が開いてはならない箱を開けてしまったばかりに全てがオシャカになってしまったんです。あの時なら満点をつけていたものを……。子供の頃に感動した特別なものを中年になって再び蘇らせるのは、よくよく考えてからにすべきだと反省しました。「サウンド・オブ・ミュージック」は今でも満点なんですけどね……。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-03-06 02:18:48) 65. サウンド・オブ・ミュージック 何一つ文句のつけようがない、私にとって素晴らしい作品ではありますが、今回、テレビ放送をCMカットで録画したら2時間40分に編集されていました。なんで余計な解説をつけ足してまで編集してしまったのか…。やはり当時の吹き替えも入ったDVDの購入が必要になります。[地上波(吹替)] 10点(2011-01-09 21:05:28) 66. 華麗なる賭け 《ネタバレ》 私が無人島へ持っていく10枚のDVDの1つです。 最初に観たのは小学生の頃、月曜ロードショーで。それから2回ほどビデオで観て、今回、衛星放送での再観賞です。 冒頭のマルチスクリーンに映るマックィーンとフェイ・ダナウェイ。もうこれだけで「華麗なる」ではないでしょうか。 主題歌に感動してサントラCDも購入しました。 フェイ演じるベッキーはまるでファッションショーのように衣装が変わります。スティーブ演じるトーマスに、恋を抱いていく心境に合わせ、華やかに変わっていきます。 そしてラストシーンになると、フェイは初めて黒いセーターに紫のジャケットという罪の意識を感じさせる服に身を包みます。握っていたネックレスの手の中には「来ないでほしい」と思う十字架が隠れていたかもしれません。 意見が分かれるところですが、トーマスはベッキーを多少なり信頼していたのだと思います。 「金を持って私のところに来てくれ」と書かれた手紙を受け取ったベッキー。しかし、その手紙を受け取る結末に、失ったものが大きいのはトーマスではないでしょうか? 仕事と信じあう愛を天秤に掛けさせられたベッキー。 飛行機の中から見えるはずのないベッキーを見降ろして、サングラスを外すトーマスは、また虚しく新しい人生を歩んでいくのです。ひこうき雲は消えてしまえば、もう戻ることはありません。 どことなく「黄金の七人」や「男と女」のようなヨーロッパのイメージがありますが、マックィーンが他に挙がった大物俳優の候補を抑えて本作の主演を勝ち得た値打ちは十二分にあると思います。[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-11-04 23:11:59)《改行有》 67. ウエスト・サイド物語(1961) 子供の頃テレビで観て前半のダンスに感動しました。この映画の主演がジョージ・チャキリスと勘違いされるのは例の有名な片足を上げるシーンが必ずCMで使われるからではないでしょうか? 数年前に来日したジョージ・チャキリスは全くといっていいほど変わっていませんでした。 今回、この映画を放送する前に5,6分間、市村正親さんが熱烈に本作の素晴らしさを自分の体を使って訴えていましたが、あれはNHKの上手い手だなと思いました。 あの対談を観たら、その後に続く本編を観ない訳にはいきません。 度々タレントのタモリさんが、会話の途中で突然歌い出すというミュージカルが全然理解できないと言ってますが、それを聞くと私は必ず「ウエストサイド物語」を思い出してしまいます。 映画通の人が「あの曲はナタリー・ウッドが歌っているんじゃないよ」と言ってました。 空手をやっている友人が「あの蹴りでは相手には効かない」と笑っていました。 そんな人が周囲にいる中で、この作品の全てを感動出来る自分がいることに幸せを感じます。 この作品に足りないものは何なのでしょうか? 私にとって「サウンド・オブ・ミュージック」と並んで満点以上のミュージカル映画です。 観客の心を揺り動かす全ての要素が含まれていると思います。[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-10-11 01:37:03)《改行有》 68. 荒野の七人 上映されてから今年で半世紀が経つんですね。もうテレビ放送で何度も観ていますが、民放でCM編集でカットされていても面白い作品です。 友人に勧めたことがあるのですが「もうオリジナルを観たから」と言われてしまいました。そういう捉え方をされるのが残念です。 「七人の侍」より優れている点もあると思いますよ。 壮大なテーマ曲、後にスター街道を走る個性豊かな俳優たちの名演。 そして何よりも、歩き方、視線の持っていきかたなど、細かい仕草、全身黒のコスチュームのユル・ブリンナーの存在。 久々にな~んとなく観てしまいましたが、やはり面白いものは面白いのです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-29 17:02:46)《改行有》 69. さらば友よ 男のために作った男の友情映画。とは言っても決してホモセクシャルなものではありません。 映画において決して離れることの出来ない関係とは、家族、そして同じ戦場で戦った経験を持つというシチュエーションだと思います。 主役のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン。観客はこの二人を格好いいと理解できなければ観賞する価値は見つからないと思います。 ストーリー? あってないようなものです。 二人は「俺は鍛えているんだぞ!」とばかりに上半身裸になり、脱出作業に精を出します。 当時40歳になりかけた頃のブロンソン、この肉体美を作るための食生活は相当苦しかったとのことです。 歴史に残る名シーンもいくつか残した本作。この点数が妥当ではないでしょうか? 因みに私が持っているビデオはフランス語ですが、今回放送されたものは英語でした。どっちが本物なんでしょう?[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-14 03:47:28)(良:1票) 《改行有》 70. ローラーとバイオリン 《ネタバレ》 純粋な少年と大人の「約束」をテーマにした作品です。 DVDで観たのですが、この色、後付けしたように思えます。 子役と俳優さんの表情が、お互いに見たことがないロードローラー(重機)とバイオリンに触れることで生き生きと変化していきます。 当時、コンクールで1位を取ったそうですが、今コンクールで出品されたら……やはり、これはタルコフスキーの作品に触れた人が観る作品でしょう。 46分で終わる可愛い小品です。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-02 00:57:43)《改行有》 71. 黒い画集 あるサラリーマンの証言 ラストは拍子抜けだけど、この時代の清張の映画はどれも面白い。でも、最初のモノローグで主人公が41歳と聞いてショックだった。今だったら、あの主人公は50代後半にしか見えない。[ビデオ(邦画)] 7点(2010-03-10 20:53:49) 72. 荒野の1ドル銀貨 裏切り、裏切り、裏切りの連続で、一体誰が誰だか全く分からない。 勧善懲悪を描きたかったのだろうが、主人公はやられるシーンが多くて、ストレスを感じる。 こんなラストシーンでは満足できない。 因みに、特典映像に、日本向けのジュリアーノ・ジェンマのインタビューがあったが、彼は今(2001年)でもとても魅力的だった。これだけでも必見の価値がある。 当時、全世界でヒットしたというが、私にとってジュリアーノ・ジェンマの最高傑作は「星空の用心棒」である。 一度ご覧あれ。[DVD(字幕)] 5点(2010-02-08 01:59:11)《改行有》 73. バルタザールどこへ行く 面白いかどうかという問題ではなく、全く意味がわからない。 どうして、こんなに点数が高いのだろう? 主人公が全編通して出てこないのだから、どうしたって理解しづらい。 他の登場人物の行く末も全く描かれてないし。 私以外に7名が高評価を出しているが、これから先、多くの人が観賞したら点数は変わっていくと思う。 そういう意味で是非観賞してもらいたい作品だ。[DVD(字幕)] 1点(2010-02-07 22:02:49)《改行有》 74. 夜の終りに 《ネタバレ》 私が一番嫌いなタイプの映画。当時ポーランドではジャズは禁止で、たまたま検閲が緩くなった時期に上映することができたと監督は言っていたが、酒場で偶然知り合った男女が、映画の3分の2を二人だけで語り合う会話劇である。因みに野球拳みたいなゲームをするが、男には性欲が全くない。 しかし、翌朝いなくなった女を男は必死になって探す。 戻ってくると女はお茶を作って待っている。 お互い心を寄せ合う二人。(…?) 男は医者でジャズドラマー、そしてプレイボーイ。女の謎に包まれているが、どこが魅力的なのか全くわからない。 とにかく、二人のスリルの全くない会話には退屈極まりない。 裕次郎と北原三枝の映画のほうが、数段レベルが高い。 当時のポーランドの社会情勢を考えれば仕方ないのかな。[CS・衛星(字幕)] 1点(2009-12-12 20:56:43)《改行有》 75. 処女の泉 《ネタバレ》 どうしても現代社会に通ずるものと重ね合わせてしまう。 数年前に闇サイトで知り合った見知らぬ三人が夜道を帰宅していたOLを殺した事件を思い出してしまった。 しかし、製作された当時に実際に名古屋で起こった殺人事件を想像できる人たちがいただろうか? 私個人は復讐のために犯人を殺してしまった償いを教会を建てることで懺悔することなんて到底できない。 レイプされ殺された少女が倒れた場所から泉が湧くなんてバカバカしすぎるも程がある。嘘。嘘。嘘の作り話し。本作は紛れもない宗教啓発映画である。 私にとって、このラストは怒りすら覚える。 レイプシーンをリアリティに表現したら、あんなものでは済まない。 しかし、その残虐なシーンを抑えることで、本作は観る者に強烈な印象を与えるのも事実。 犯罪を犯した三人の羊飼いに少年を混ぜたのもミソ。ここに少年を入れたことで私も含め観客の反応は大いに変わってくる。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-04 03:18:21)《改行有》 76. アリスのレストラン ヒッピー文化に興味がある私には4点だが、ヒッピーに興味があって未見の方には3点、ヒッピーに興味なしという方には2点以下と言いたい。 主人公はウッディ・ガスリーの息子のアーロ・ガスリーだが、ストーリーに起伏はなく、方向性も見えず、一つ一つのエピソードも全く面白くない。 タイトルのアリスもレストランも登場するが、主人公との接点がほとんどない。 いったい何の話なんだ? これ。 アリスと亭主の年齢、過去のいきさつ等、人間関係、全く分からないから愛が感じられない。 あの時代に生きたヒッピー達が今何をしているのか、続編が出来れば観てみたいと思う。[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-09-13 07:52:25)《改行有》 77. チェブラーシカ(1969) 4話まとめて70分。それも1969年は第一話で、残りは数年おき、一話分の収録時間も全く不規則の反則作品です。 ですが、アニメに興味がない人も観賞価値は十分あります。 ロシアの笑いって関西(吉本)系のセンスがあるのでしょうか? 大人でも笑えるし、ほのぼのとしています。 マニアが存在するのは当然です。 けど、本作が映画として扱われているのが少々疑問です。[CS・衛星(吹替)] 8点(2009-08-10 18:01:41)《改行有》 78. 続・男はつらいよ マドンナへの愛。妹への愛。師弟愛。そして親子愛まで。 典型的なパターンにはまっていない初期の作品で、それぞれのキャラクターの立ち位置、エピソードもバラバラに感じましたが、全編起伏の激しい物語で退屈させません。 先日観た「天国と地獄」に出演された山崎努さんが、本作でも似たような役作りだったのが、ちょっと可笑しかったです。 絶頂期の渥美さん。笑いと元気を頂きました。 どうもありがとう。[DVD(邦画)] 8点(2009-08-09 01:13:47)《改行有》 79. 太陽がいっぱい 《ネタバレ》 何十年ぶりの鑑賞だろうか? 今回リマスターDVDでの鑑賞だが、画質がどうであれ、子供の時に観た時の印象は全く変わりない。 殺人を犯した主人公の行動を追いかけながら「いつまでも誤魔化せる訳ないだろう…」と思ったのも、あの時と同じ。 恋人も奪い取って、砂浜でサングラスを掛けながら陽射しを受ける主人公の姿は映画史上に残る名シーンだと思う。 コレクターズ・エディションを手に入れたので、死ぬまでにあと何回か鑑賞したい。 ところで最近鑑賞した殺人映画のほとんどが、金持ちに妬みを覚えた貧乏人の犯行というのが現代の無差別殺人とどことなく繋がっているようで怖い。 [DVD(吹替)] 9点(2009-08-06 09:11:58)《改行有》 80. 山猫 私は大のヴィスコンティのファンで、二度目の鑑賞だが、相変わらずこれほど長丁場で眠気を誘う作品もない。 「途中で寝た」という人はレビューを書くことができないから、ここでの評価は最後まで鑑賞した人だけが書いたことに注意しなければいけない。 アラン・ドロンはどこで出演したのかと思うほど、出演した価値を疑ってしまう。 翻訳のせいかわからないが、ランカスター演じる侯爵が「山猫」と呼ばれるシーンはない。 私には、移りゆく時代を背景にバート・ランカスターの一人称の映画にしか理解できなかった。 本篇が終わり、テレビのチャンネルを変えたら、60歳の矢沢永吉が熱いロックを歌っていた。 本作で演じていたバート・ランカスターは当時50歳。…う~ん、いつの時代も常に変わっていることを身に染みて感じた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-08-05 23:42:01)《改行有》
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