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61.  ヒア アフター 《ネタバレ》 津波で肉親を失ったものの喪失と悲しみを乗り越える映画かと思っていたら、遺族の話ではなかった どちらかというと厳粛な雰囲気を作るための装置として津波が使われている感が自分の中ではしばらく支配的だった ではどこへ向かうのかと成り行きを見守っていると、途中で霊能者が現れオカルトのようになり、 いつのまにか舞台が三元中継になってて痛ましい事故で遺族の立場にここで初めて少年が立つと、ゴースト/ニューヨークの幻のような展開かなと思いつつも オカルトを膨らませて騒動が起こるような雰囲気ではそもそもなかったので、導き出された答えは「奇跡体験アンビリバボー」の再現Vということになってゆくのだが 実際はそこまでも至らなかった。まさかの恋を見つけてハッピーエンドとは。少年が、キューピッド役で。ひっくり返った。この広い世界で、僕だけの私だけの誰かを見つける話だった これでわかった。津波を使ったわけが。戦争後、大災害後、無差別テロの後も含めて、多数の人死が出た直後にカップルが誕生しやすいという統計を映画にしてみたのだ そんなモチーフで映画を撮った人の話を、いつかどこかで聞いたような気がする 独特な生臭さを放つ愛憎描写と、フワッとした着地。幾度か経験した気がする鑑賞後感。ああ、イーストウッド作品だったか。エンドクレジットまで気付いてなかった イーストウッドの映画ってことは、評論家の方が取材なさった内容が頭に残っていたんだな。聞いたような気がしたのは事実のようだ 最後のマット・デイモン白昼の妄想はイーストウッド的人格の成せる描写に相違ない。他の誰も、あんな真似はできないであろう 目隠しの味見シーンとか異常な性的嗜好が直接的に表れているし(ラブ&ポップ思い出した)、後釜のキャスターと寝たとするディレクターはイーストウッドそのものだろう イーストウッド流のギブ&テイクだがそれすら監督にとっては愛に変わりはないといいたいのだろう 総合的に観て、感動は、難しい。何も考えなければあるいは・・・といったところ[インターネット(吹替)] 4点(2019-10-01 13:48:54)《改行有》

62.  プレデター2 《ネタバレ》 前作でその多くが謎のまま核爆発級の自爆によって消滅した宇宙人の別個体が、今度はロサンゼルスに現れた 前作もジャンル映画だったが、さらにその色を濃くした。都会の殺人犯にステルス宇宙人を配したのだ。前回が特殊部隊モノなら今回は刑事モノだ 型にはめやすいジャンルをはしごしていくのだろうか。定型からの偏差という発想に陥りやすく、どちらかというとこういう当て嵌め方はガッカリ感がある。 もともとそのレベルの商品なのだから仕方がないが、次作まで付き合うかは悩む 起用した俳優の手前出番を削るのも難しかろうが、警察が先に出てくると本当に前作と一緒になってしまったので、後に回してほしかった 最終的に一対一のデュエルになるまではもうちょっとのびのび展開させて、都会に舞台を構えさせた成果を付与して欲しかったな 壁のレリーフがほぼエイリアンで、おそらくパロディという意味での例の頭骨だろうけど、軟弱とのそしりは免れない。なにかに縋りたい気持ちが顕れてる 続編作るほどのキャラクターかな?[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-09-29 12:09:36)《改行有》

63.  地球の静止する日 《ネタバレ》 冷戦と宇宙人到来をミックスさせ、核の傘に平和を委ねた人類の危うさを訴える古典的作品 映像はチープ。安い演劇でも観ているような描写で、基本的には会話劇で進行する 連合宇宙を監視し、必要であれば撃滅するロボット・ゴートはまさに人類にとっての核兵器と同じポジションというわけだ 登場するアダムスキー型のUFOやロボット、宇宙人クラトゥの宇宙服などの意匠は かなり出来が良くなく、ロボットなどブリキのおもちゃ以下の造形だ。古い作品ではあるのだが単純に造り込まれていない ロボットは地球を破壊するのもわけはないといわれる設定なのだが、視覚的説得力は皆無に等しいといえる 話の展開は、SFとしてはかなりこれでもリアルな方といってよいだろう ある種の危機的状況に陥った際の冷戦下の人類の対応はこのようなものだろうという想定に基づいてシミュレートしている 結果政府はなにもできず、物事を矮小化して終わらせてしまうことに努め、無為に時を過ごすことしかできない。事態はどんどん悪くなるのだ 宇宙人が侵略の意図なく存亡にかかわるメッセージを携え到来する話で、私はウルトラセブン第6話「ダークゾーン」のペガッサ星人に繋がったし、 人類が原子力で他の惑星に危機を持ち込む野心ありとするならば撃滅するというロボット・ゴートには横山光輝の「マーズ」に登場するガイアーを連想した いずれも傑作との呼び声高いSF作品が本作のフォロワーであったことから、1951年当時、多くの人が創作意欲を喚起せらるる映画であった事実を認めざるを得ない[インターネット(字幕)] 4点(2019-09-28 12:13:58)《改行有》

64.  マーニー 《ネタバレ》 トラウマによって失われた記憶という今となってはありふれた、サスペンスにとって便利で、かつ似たりよったりな展開を招きやすい要素が核になっている 幼少時の秘密を結末に据えたことでそれまでのマーニーの性への拒絶反応を理解・納得するのだ。このお話はそれでおしまい。が、それでいいのかという気もする 赤い色、睡眠中、雷、ノックを三回などのかすかな記憶がトラウマを呼び覚ます。これらはヒントのようなものだが 情報としてあまり価値がなく、謎解きの面白さに繋がらないのが残念なところ 精神カウンセリングなど劇中に触れてはいるが、失われた記憶さえ取り戻せば、万事が解決とはなかなかならないだろう。むしろこれからが大変だ 観客にとってはその後のことなどどうでもいいだろうということなのだ。この話は、マーニーがなぜあるのか、美人なのに盗みを働き、男を受け付けない その癖のような扱いの難しさがなぜなのかという人物像の分析が興味の全てであった。一般的には、楽しみ難い作品といえよう。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-09-27 11:31:14)《改行有》

65.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 シスのジェダイ抹殺作戦は一気に趨勢を決定的にする意味では効果絶大ではある。帝国の設立も、元からあるものの名義変更だった。ドラスティックだ エピソードワンから地道な地盤固めやら目配せ、宇宙軍の創設と綿密にすこしづつシディアスによって積み上げられた結果であるのはわかる だが肝心な分水嶺はクローン軍という怪しげなものをジェダイの評議会がなぜか信じて用いてきたツケで、あまりにもあっけない罠にひっかかってしまった事なのだ そこが不満である。あっさりとジェダイが斃され、銀河帝国が成ってしまったように見えてしまったからだ。まるで斃されるためにジェダイは在ったようだ ヨーダがさながら少林寺の様に大勢子供を指導している。師と弟子の二人ではなかったの?これも作劇の都合上アナキンに殺させるために養成してないか? そう。今回やっと年齢制限をかけたそうだ。子供を死なすのに必要な手続きというわけだ。不幸だよ、こういうおかしな思考をする羽目になるのは とにかくも一応サーガは繋がった。強引ではあったが、どだい厳しい設定に縛られた中で、よくやった方だと思う やっぱりアナキン・スカイウォーカーは今回も、残念な出来であった。苦悩する姿が小説作家や絵描きのそれにしか見えないところが問題だ 宇宙を牛耳るような英雄の苦悩など、推し量れない者が考えた人物像だね。己が悩む姿に引き寄せ過ぎなんじゃないか? グリーヴァス将軍の四本セイバーはシンドバッド黄金の航海のカーリー神の像から、死ぬ前にオビワンを殴る姿はターミネーターの骨格アニメの、 そしてアナキンの暗黒面堕ちはシャイニングのパロディでしょうね[レーザーディスク(吹替)] 5点(2019-09-26 02:32:56)《改行有》

66.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 前作ファントム・メナスと比べると、雰囲気は格段に良くなった。前作公開後、浴びせられた多大なる批判に耳を傾けたのだろうか。 雰囲気の違いはダークさである。前作は物語順的にライトサイドに位置付けられていたのだろう。作品全体の明るさも徐々に暗黒面に染まっていくように意図したか ファントム・メナスのファミリー向けかと思うような画面の明るさがスターウォーズとはハッキリ合わなかった。 本作で描かれた惑星コルサントの夜はもろブレードランナーの暗さ。これこそがスターウォーズの同族なのだ。 パドメを襲う虫やしくじった女賞金稼ぎが死の間際に醜い本性を晒すなど、テイストとしてはいい感じだ。 反面、前作と変わらぬダメさもあった。まず、アナキン。ちょっとは成長してダークさを身に纏ってきたのかと思いきや、結局本質的には変わってなかった。 時には非情な手段に訴えてでも、完全勝利を目指す天才。そういったキャラクターを求めていた。期待は裏切られた。ただのワガママな青二才ジェダイだった。 あれで予言の調和うんたらかんたら最強のジェダイになる男とか言われても。いやいや、普通のジェダイにしか見えなかったが。負けてるし。 ダークヒーロー的な魅力っていうのかな、そういうの観たかったのに、ただの青二才延々みせられて、すっかりアナキンはどうでもいい派になってしまったよ。 母の仇タスケン部族を女子供まで皆殺しにした、とセリフで言うばかりで肝心なその画がない。映画で、映像がないなんていうのは、そういう事実がないのと同じだよ! 年齢制限なんかに縛られて、サーガの重要な見せ場が無くなっちゃってるよ! そしてもう一つ。ファンサービスのつもりなんだろうけど、人気キャラのボバ・フェットの掘り下げ。あんなほのぼの親子なんか見たくなかったよ。せっかくのミステリアスが死んだ! 戦闘シーンの数々はとても良かった。正直、期待よりも面白かったよ。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-25 01:43:25)《改行有》

67.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 違う。そっちにいくんじゃない!そういう想いが口から出てしまいそうになる。まずはプロットへの不満。 エピソードⅣが出来上がってしまっているというのに、帝国の逆襲の制作時に、ダースベイダーをかつてライトサイドからダークサイドに変節していたことに物語を改めたそうだが そうしたことによる歪みがいまいち噛み合わないサーガ全体の流れになってしまった原因である。 逆算して物語を造ってしまっているだろう?それでは面白くはならないよ。東京ドームで、場外ホームランは観られないように展開が予想の枠を超えることはない。 仮定の話として、真に本作を一作目として順にこの物語が作られていったとしたら、あんなに良い子だったアナキンが、ダースベイダーになってしまうのは、それなりに評価できる そりゃ悲劇ですよ。おそらくお偉方からハッピーエンドに作り直せといわれることでしょう。この順番だからこそ、現行の悲劇にしても怒られないのだ そういう不可逆的な順番を重々承知で、4~6がすでに認知されている状態であっても、いかにもそれを知らぬふりをして 元々このナンバー通りの話だとするならば、という疑似的で不自然な楽しみ方をしろという。それはつまり先のネタバレをくらった状態の映画だがな 後から作るプロローグって、ドラマを途中から見て嵌った人が、登場人物たちの出会いはどうだったんだろう?と興味を抱いて 遅ればせながら初回から見始める、そんな面白さだろうと思うんだが このファントム・メナスはそういう状態で観る”キャラもの”映画としてはひたすらに退屈なのだ。だって、ベイダーもオビワンも、ちっとも同じ人に見えないんだもの エピソード4~6で語られたことに事情があって嘘も含まれていたみたいな、思い切ったことも当然やっていない。アナキンは、言われた通りのライトサイドの良い子なのだ 激高するような一面もあったが、子供だと思えばその気持ちも理解ができる場面だった ダースベイダーの幼少期として、また天才キャラとしても、これほどつまらない王道まっすぐの子供主人公設計は望んでいなかった 概して、帝国の逆襲の設定変更が逆算的にこういうアナキンの序章を作る以外に道を閉ざしてしまったというわけなのだ 登場人物の同一性すら感じられない程にまで時代を遡るのなら、いっそ違う主人公にして、アナキンは脇に据えたほうが面白くなったのでは? クワイガンをちゃんと主役にしてCo-starringはオビワン!アナキンは曹操ばりの人物設計で今回はこっそり暗躍、くらいのバランスでなら楽しめそう まるで神話で雨に化けたゼウスがダナエに身篭らせた、ペルセウスのような立ち位置のアナキンなんだから、人間の子と同じような精神の未熟さは不要だろうからね 公開前にパルパティーンがシスの暗黒卿だと世間に知れ渡っているのもなんだかなあ 次に、特撮。なんですか、あのカートゥーンの山山山は。CG使うなとは言わんから、もっと実在感ある画を作ってほしい。あんまり不要な動きをつけるなって グンガン族が特に酷い。ヌルヌル動き、全てキモイです。まだお客にお出しするには早い。ロジャーラビットとかアイゼンボーグ並みに浮いていた 個人的にデザインやテイストをファミリーのほうに向けないでほしかった ドロイドもマッチ棒みたいで全く強そうには見えない。敵に恐怖を植え付けるくらいのデザインでなければ兵士には向かないだろ ダース・モール。こいつは最高だった!文句ない。最後の胴切断されて落ちていくCGがショボキモかったのを除けばね! ポッドレースはベン・ハーで対ドロイド軍団はスパルタカスかな?オマージュ楽しそうだねルーカスのおっちゃん。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-09-24 01:33:30)《改行有》

68.  RONIN 《ネタバレ》 あ、ジョン・フランケンハイマーだ。既に最低限の面白さは担保されたようなものだ。実際、ニヤニヤしながら観た。 「ケースを手に入れろ。」「中身はなんだ?」「知らなくていい。」自虐的とでもいうような解り易いマクガフィン。 中身は最後まで不明のままだが、容れ物には役割を持たせてきた。外側のケースだけがキーになるのだ。 ロバート・デ・ニーロが突然こそこそとなにかをし始めるが、ことが起こるまで目論見が読めない。なるほどと思わせるような形となって後に回収される。 人物描写として周到で用心深いところを如実に表現しながら、観ていて楽しいシーケンスだった。 冷戦終了におけるスパイたちがさながら主家がお取り潰しにあった侍(=浪人)のごとくミッションに糾合されたという意味でこのタイトルなのだが ド頭で、ああこいつらは裏切りに次ぐ裏切りでケースを奪い合って次々と死んでって、最後にデ・ニーロが一人残って ケースはセーヌ川にでも落としてしまうんだろうなーなどという予見をしながら観るのが、おそらく普通の鑑賞姿勢だと思う。 そういう風に観ると、サックリ美味しいスナック菓子のような軽快なスパイアクション映画として楽しめるし、 幕が下りてもしつこい余韻を残さず、スッパリと忘れ去って何年後かにまた鑑賞できるけどいい感じだったという記憶だけ頭に残るだろう。 カーアクションがとても良い。カーアクションにCGを使う必要など一切ないということが証明されている。 罪のない人間が理由もわからずに巻き込まれて殺されてしまうドライなフランケンハイマーのタッチはフィクションとしては正しい。 年齢制限など恐れない、本来大人向けの映画なのだ。[インターネット(吹替)] 7点(2019-09-21 12:27:56)《改行有》

69.  プロフェシー/恐怖の予言 《ネタバレ》 ジョン・フランケンハイマー作品ですよ!大列車作戦、フレンチコネクション2、ブラックサンデーと、 観た中にハズレが一度もなかった名匠フランケンハイマーの遂に来た珍品。 いたって凡作B級怪物ホラーで、ストーリーはゴジラと鳥と大アマゾンの半魚人とかごっちゃになってるような、ハッキリ申して斬新さがない。 フランケンハイマーって言われてみてもあまりピンとこなかった。モンスターのデザインが半分溶けたような、出来損ないで腐ってしまった巨神兵みたいな 遊星からの物体Xのラストにでてくるアレみたいなぐちょぐちょっとして生理的に受け入れがたいやつで、もうちょっと考えてくれよな。 編集は悪くないんだよなあ、さすがにフランケンハイマーだけあって。 とにかくモンスターがダメすぎ。そこに尽きる。 タリア・シャイア主演という珍しい作品。実は想像妊娠だった!・・・・・とかいうオチは確認されていない。[DVD(字幕)] 4点(2019-09-20 02:58:19)《改行有》

70.  天国の門 《ネタバレ》 無駄に長い。まず、プロローグとエピローグはいらない。本当に蛇足だ。これらは、ただでさえ長い映画に追加撮影されたそうである。 マイケル・チミノ監督、なにを考えていたんだ。付け足せば、面白くなるとでも思ったわけではないだろうが、監督はこの映画の撮影を心底愛してしまったんだろう。 だから、もっと撮り続けたかったし、不必要な人物描写の補完も楽しんでしまったように思える。とにかく全編、だらだらしていてテンポが悪い。 お話は、名作シェーンのバックストーリーともいわれるジョンソン郡の東欧系移民殺害事件を直接的に描くとして、期待の持てる内容だった。ところが、である。 超大作を作ろうとする監督の野心に見合うスケールを持った事件ではなかったのがまずかった。使った予算ほどの見せ場がない。だから監督が展開を膨らませなきゃいけなかった。 どうも長時間カメラを回して素材を蓄える行き当たりばったり撮影感が強くて、労力がかかっただけの退屈なシーンに時間を割きすぎている。 客を前のめりにさせるような展開を考えないためか予定されているクライマックスにうまく物語が進んでいかず、まどろっこしい。 事態が始まったと思ったらまた娼婦周りの面白みのないなんやかんやでテンションをリセットされる構成の悪さ。 映画の序盤でだいたい未来の展望を主役のジムは掴んでいるにも関わらず、娼婦とガンマンとの三角関係ばかりで 管轄区のみんなが死ぬまで何もできない役立たずなようにしか見えない。使えないベン・ハーといった感じだ。 編集の観点から、娯楽としては落第だと思う。実際の事件にはなかったとされる凄まじい銃撃戦を入れて娯楽性を提供してはいるが そこまでの果てしない道のりが完全に観る側の鑑賞意欲を奪ってしまっている。 また、農民たちの武装蜂起がインディアンのような荒々しさであったり、牛泥棒をやむを得ないものとして肯定しているような発言があったりと 強者側の言い分も公平に扱おうという計算がノイズになっている。 画は美しかった。通りの人や馬車の群れなど、凄すぎて圧倒される。唯一といってもいい本作のオススメ要素だが 戦闘シーンで土埃が上がり過ぎて見えなくなってしまっているのはいかにリアルといっても考え物だ。 プレミア上映の翌日、新聞にて「自宅のリビングを4時間近く歩かされた気分」などと酷評されたが、確かにそういいたくなるのもわかる。 映画会社も倒産させた一作。なかなか手ごわいが、日本ではそれなりに評価されているという。娯楽に失敗しても、名画扱いはしてもらえるということ。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-09-19 03:19:26)《改行有》

71.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 いつだったか思い出せないが、1954年のゴジラの特撮に衝撃を受けた後にこの映画をテレビで見ることが出来た。 ゴジラよりも更に昔の映画だが、ストップモーションアニメと実写俳優との合成のすばらしさに目を奪われた。 ハリーハウゼンの映画を観たときに近いワクワクだったが、それについての「さもありなん」は割愛する。 特に気に入ったのは、ステゴサウルスのような恐竜がこちらに気付いて猛烈に突進してくるところを爆弾で倒す、長回しのワンカット処理だ。 スクリーンに映した映画を相手にリアルタイムで芝居をつける8時だョ!全員集合でのレアな、一番大好きだったコントを思い出したからだ。 話の内容も、古いといえどもさすがはアメリカ映画。テンポ良くて退屈させないし、いろいろな暗喩が込められているようだ。一筋縄ではいかない。 自分が一番感じたのは、種の違いだ。命懸けで攫ったり、救出したりするのは男性もコングも同じなのに、コングがヒロインに受け入れられることは絶対にない。 後に作られたリメイク作品やパクリものでも、だいたいコングは哀しいピエロである。美女と野獣で言うなら、野獣はけして報われないということ。 コングがなぜ種を越えて人間の女性を気に入ったのかまでは、観ていてもわからなかった。感情に理屈はないということか。 人間の女なら誰でもいいというわけでもない。明らかにヒロイン個体を識別している。綺麗だと、感じているように見える。 これに対して美女側はつれない。当然だ。種が違う。だいいち、怖い。このバランスに少し創作意欲を刺激されたのが後作品の美女側のコングへの憐みだ。 ところで、「ちいさいもの」に恋をする作品は、視点をコング側に置き換えることによって生まれた発想ではないだろうか あと、アンデルセンの人魚姫は好かれていたとおもうけど報われなかったね。種の違いの代償で声を失ったがための不幸だ[インターネット(字幕)] 6点(2019-09-17 03:12:05)《改行有》

72.  タイム・トラベラーズ 《ネタバレ》 かなりキワモノで、その面白さは見世物小屋の感覚に近い。DVDでは開幕に、ショッキングな映像が含まれますと注意書きがある。 面白いけれど、とにかくテンポが悪い。半分以下の尺につめたほうが良いだろう。興行的には厳しいだろうけれど。 尺を変えずにテンポを良くするためには、もっと内容を盛り込む必要がある。具体的にはもう少しミュータントの掘り下げが必要かも。 不具な人間の扱いも、出番が少なすぎるし、存在忘れられたりで込められたメッセージ性が中途半端に過ぎる。 そして、仕方ないけれどやはりチープということは覚悟して見なければならない。淡々としてドラマチックに見えないのはチープさのせいもあるだろう。 アイデアは、見方によってはとんでもなく素晴らしいが、本作より過去に発表されていないアイデアかといわれると、おそらく違う。 ただ円環構造の成れの果てを描いた衝撃のラストシーンだけはおそらく業界初の試みではないだろうか。おびただしい程の影響を後世に与えた、かどうかはわからない。 当時の技術では困難なものを無理にでも映像化したということでは評価できるかもしれない。このプロットで予算をつけるのはなかなか厳しいだろうから。 個人的には、古い映画にもかかわらずなかなか楽しいSFコメディ映画であった。突っ込みドコロは心の中にメモして気にせず先へ進もう。 アンドロイドが一から十まで不気味。よくここまでのトラウマメーカーを考えたものだ。陳列されている体のパーツとか、夢に出るよ。[DVD(字幕)] 6点(2019-09-15 22:19:09)《改行有》

73.  プレデター 《ネタバレ》 B級シナリオで作ったSF映画。製作費は30年たった現行SF作品のわずか10%に届くかどうかだ。 シンプルで、わかりやすい。よくあるお話。ほとんど、ドラマはない。登場人物の過去を少し匂わせて、死地をくぐり結束力が増す。 あとは一人また一人、人間狩りされていく。本当に、戦争映画でよくある話。敵役の地球外生命体は、別にプレデターという名称ではないそうで。 ちょっとデザインセンスは僕には刺さらなかったけれど、秘密道具のお陰かそれなりに人気はあるみたい?ブサイクという共通認識はあるだろうけれど。 トワイライトゾーンの一篇として30分でまとめても、遜色なく同程度の面白さは得られるかと思う。 そう、そのくらいには面白いよ。銃火器の攻撃は迫力あるしね。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-15 00:21:06)《改行有》

74.  フライト 《ネタバレ》 事故の原因は機体の不備にあり、操縦士はむしろ神の如き手腕で多くの人命を救った。 事故調査という観点から判断するなら、それこそが事実であろう。 だが、そう単純にいかないのが人の世のリアルなのだ。 手柄を立てれば軍令違反も罪を免れる。かつてはそういう時代もあった。 しかしその時代ですら、私生活でも襟を正して行動しなければ、重用されないという暗黙の了解があった。今でもそう。それが社会。 だから、デンゼルがぶち込まれるのは社会通念上真っ当なのだ。これを受け入れられないと、エライ人はなにをしてもいいということにつながる。 依存症というものがいかに罪悪感のない罪悪であるのか、よくわかる映画だった。すごく社会派映画。 大暴れするデンゼルや周囲の人々の滑稽さでコメディ色が強いが、周囲は確実に不幸になっていく。 実は物凄くまじめなテーマなんだが、興行収入にもかかわるし、酒を飲むシーンはウケが良くないので予告では伏せてあったという。 そしてラストシーンは粛々と、テーマにふさわしく、努めてまじめに終わってしまうのだ。 デンゼルはムショに入ることで酒をやめろという周りの人の気持ちがようやくわかったから、変われたそうな。 デンゼルの心境が変化しているのであって、私の心境は初めから節度ないアルコールも薬物もノー、なのであるから。 私はそこ変わってないから、いい終わり方だなーと素直に受け入れられないのだ。必然上から目線になるでしょ? さっきまで滑稽な扱われ方だったコパイ夫婦の神様依存症を今真剣なまなざしで見ることができない。笑ってしまう。変わらないんだ。 というとりとめのない感想になっちゃったけど、悪い映画ではないですよ。[インターネット(吹替)] 5点(2019-09-12 03:13:45)(良:1票) 《改行有》

75.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 謎を解く映画だが、それは我々観客に投げられた謎である。推理小説に限らず、こういう作品が多いが それならそうと前もって言ってはくれないので、なんとなく観てしまったら最後にいきなりひっくり返されて「どや?」いわれた。 あ、ボク推理するトコロだったのね?う~ん、しまったなあ。 警部が立脚しているごくごく序盤では「誰の仕業か」になるけれど、アレックスが中心になると「超常現象」に変わるんだよこの作品。 とにかく煙に巻かれた。それが制作側の狙いなのかもしれない。予想の的を外すのに貢献している。散漫になってしまったきらいもある。 と、いうわけで終わった際、あ、「意外な犯人モノ」だったのか、という感想になった。そりゃ意外だよ。考えてねえんだから。 ただ、まじめに考えてもラスト数分で語られた事件の真相にはたどり着けなかったであろうとは、思う 伏線がないではなかった。観客の代わりに行動すべき筆頭であるはずの警部が一切真相に迫ろうとしないのだから 妻が死んだというのにアッサリしているという理由でアレックスに敵意を見せることでその性格をうまく隠れ蓑にした。警部の正体を見破ることは普通に考えたら難しいだろう だからといって面白いかとは別問題だ。正直な話、終始状況判断に忙殺されて推理どころではなかったし、リアリティがないのが不満 ややこしすぎる。とくに遺体袋の中に忍ばせた電話への転送。あんなもの入れたらグチャグチャになっちゃうよ。 記憶を小出しにするアレックスとは同じ土俵に立てないから、推理は全てアレックス任せで、こっちは謎を追いかける気にもなっていないのに。 総括すると、自己の利益の為なら他人は死んでも構わないと思うような自分勝手な犯罪者連中に感情移入をさせられながら いつモルグ全体がポルターガイスト化してみんなを襲い始めるのだろうかと待っている感じだったけど実際は計画殺人で、復讐劇でした ポルターガイストでもなきゃこんなまわりくどい復讐はやらないだろうと思うじゃん? そのために娘をつらい目に遭わせてしまった。父親がこんなの容認する人格だからこそのこの呆れた復讐劇なんだ、と妙に納得 この造りに感心はできないが。殺したい程憎い相手に娘を近づけるか?ネタバレになるので葛藤も描けない。 作品の構造的な欠陥だろう。予想しえない心理で、無理のある行動だと断じられても仕方がないのでは? アレックスがおかしくなってきて、マイカが生きているという結論に結び付けた時の、なぜ毒を飲んだのに生きてるんだ?という問いかけに 別のグラスを用意していたんだろう、という仮説をたてるのがおかしかった。いや、いくらなんでもそれは。笑えたので評価する。 便器に捨てたけど水が流れずに仕方なく拾って食べちゃうシーン超最高です。おえっ。嘔吐シーンはいつ見ても辛いのでお控えあれ 最後の死体が出たという時の状況がわからなかった。アレックスを逮捕して移送中に丁度良く死体が発見された。 死体を見つけたのは誰なのか説明されなかったが、警部ではマズイからこれはただの偶然らしい・・・。偶然というスキルを使って死体を見つけた。 死体につける、カルラの名前が刻まれたたタグをチラ見せしていたが、あれはなんだ?怨霊映画へ観客をミスリードするために、警部がモルグの遺体から 外して、その遺体の名前を娘の偽名に使ったのか???なんで警部がそんなことをしなきゃならんの? ひっくり返されるのが楽しいという方に、オススメするか。良きにつけ悪しきにつけ、物を言える作品である[インターネット(吹替)] 5点(2019-09-11 12:02:58)《改行有》

76.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 とかくSFにはありがちの何回も観たことのある物語を再構成して語りなおしたストーリーではあるが 観る前からそういうものだと感じるか、そうでないかでは面白さは違ってくる ヒントが多いので嫌でも先が見えてしまうのが現実か。私のような素人でも鑑賞後におさらいをしてみると、いろいろと浮き彫りになる スタートの夢の女~モノローグによる現状解説で、すでに映画的にこの世界は信用できない 戦争はあったがその描写が灰燼と化した地表の点描で、侵略するスカヴの姿も攻撃方法もはっきりとは映さない。極めつけに、主人公が記憶を消されている どこまでが嘘なのか?あとは程度の問題である テッド側が、ジュリアを連れて来いといった意味を考える。これはおそらくパートナーのクローンを交換して、より飼い殺しに強化しようというためか。2週間で任務が終わるというのなら無用だが、おそらくそれも嘘なのだろう。 しかし、あまりにも倒されやすい敵であった。トロイの木馬だ。ジャックが読んでいた本はアエネーイスか。懐に招き入れる前にスキャンしておけよ。 それにしても美女と思っていたところから飛び出すのがモーガン・フリーマンとは。コメディか。 ラストの何もしてないクローン君がジュリアと会合するシーンは、なにか皮肉が込められているのかな。普通ならありえないからね ヴィクトリア、可哀そうじゃね?性格の不一致を強調されてはいたけれど。ここに込めてあるものは、なにかとてもよくないね。 タイトル、オブリビオンてより、フォールアウトじゃないの?同じベセスダでもボルトボーイのボブルヘッドが出るフォールアウトに共通点が多いじゃないか スカヴがプレデターのような姿でミスリードしていた。しかもステルス服だという。こんな核心に触れるようなところでパロディとは。 色々文句も述べたが意外と楽しめているのかもしれないなぁ。[インターネット(吹替)] 5点(2019-09-10 11:46:41)《改行有》

77.  鳥(1963) 《ネタバレ》 幼い頃にテレビで終盤の襲われるシーンだけを見ていて、鳥はおろか、映画というメディアそのものに戦慄しました。トラウマものです。 安易に幼児と一緒に観るのはやめましょう。さて、それ以来、というか頭から見たのは今回が初めてだったわけですが 最初のゴジラはなかなか怪獣の全貌が拝めずに、その兆しを順繰りに出していって不安と期待を煽る、ややじれったい話運びでありますが この映画には、それに近い長い待たせがあります。しかし待たされた挙句出てくるものはいつも我々が目にする、鳥そのものであります。 兆候は副次的に描かれ、各々が親愛を一部欠落した女達による、ミッチという男性への恋慕的な、あるいは恋慕そのものの在り様が主体として描かれています それら普通のラブコメドラマの合間に、直接的な異変として鳥の異常行動が不気味に挿入されます。 事態は突然大きく動き、主・副は逆転します。鳥が人を殺し始めます。原因は何か?わかりません。 劇中でも、コメディタッチでああでもないこうでもないと議論していますがいったい何が起きているのか要領を得ません。 いつものように、そういう部分は排して、ご想像に任せているようです。 著名人が、マスコミや大衆に攻撃される様を鳥の集団攻撃になぞらえて恐ろしく描いているとも取れます。テーマがあるとしたらそのくらいの映画です パニック物の定番ともいえる屋敷の内と外での防衛戦、パニックのあまりヒステリー化したオバサンからの誹謗中傷、愚かな行動による死、 苦難を共にして生まれる絆、投げっぱなしエンドと、歴史的にパニック物で踏襲されてきたフォーマットの原点ともいえるのではないでしょうか。 それだけ、後世に影響を与えた重要なタイトルです さあて、これが今面白いかどうか?答えは、否かも・・・。怖さは、十分だと思いますが。画も、評価できるというか凄いですけれど 話がそれほどでもなかったから・・。鳥に襲われるのも、ネズミに襲われるのも、それ自体はそこまで面白いわけではないからなあ・・・[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-08 19:47:11)《改行有》

78.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 人類が未知なる宇宙に求めるものとは、人間そのものであるという禅問答のような映画で、非常に難解。 たしかにこの映画に出てくるような宇宙の神秘みたいなソラリスの海は、人類とはとても釣り合わないのに その特性たるや、もし人類のごとき高等な脳髄を持ち合わせない生物が相手だったら一体どう反応できるのか、 とても想像できないほど対人類に特化した存在だ。手に余るし、映画でも登場人物たちは持て余していた。 夢物語のような壮大な舞台を用いるも、結果ミニマムな人の心の弱さに迫るという着眼点の、もしかすると始祖的な映画かもしれない。 当時の特撮技術レベルや予算の関係上なかなか画作りは苦労しているように見受けられる。リズムも全く今の映画と違うので退屈に感じても不思議はない 景色はほとんど変わらないし総じてスローだ。そこに不満がないと云ったらやはり嘘になるが、このお話なら、特に問題ないといえば、ない。 雰囲気は暗く、侘しい気持ちになる。しかし、世評は高いようだ。私は、そうでもない。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-09-08 02:57:56)《改行有》

79.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 観た中でヒッチコックの最高傑作。映画史に残る作品と呼ぶにふさわしい。 魔が差して4万ドルを盗んでしまったマリオンに同僚たちが困惑する予想図を 彼女自身の心の裡から聞こえる音声で描写し、画はマリオンのアップだけを撮り続ける演出がある。 その予想図の中でマリオンを罵ってくる大金持ちのおっさんの、あまりのエロ親父っぷりに 勝手に想像していながらマリオンは思わず呆れ笑いの顔になっているのだ。もう、序盤から鷲掴みにされた。すばらしい。 ひとつ中盤に大事なことがある。4万ドルの、処分だ。 一旦部屋を出たノーマンが引き返したときに見つけた4万ドルを、新聞紙にくるまれていたためそれと気づかずに マリオンの死体を押し込んである車のトランクに放り入れて、そのまま沼に沈めてしまった件。 そうとは知らない妹ライラは、マリオンの失踪にその4万ドルが絡んでいると推理する。当然観客はその推理が見当違いであることを知っている。 なぜ最後まで観客にも伏せておかなかったのか。必然か、それは我々観客の頭から4万ドルを消すことになった。 4万ドルの行方を観客がいつまでも、頭の片隅にでも残していたら、きっと4万ドルはなんらかの役割を持って終盤のストーリーに組み込まれねば観客は納得できなくなる。 もしそれにミステリーの機能を持たせていたら、今のラストを越えることはできなかっただろうと思う。鑑賞後感。すこぶる大事。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2019-09-07 03:00:19)《改行有》

80.  シェーン 《ネタバレ》 初めて観たときは、基本フォーマットに過ぎる気がしたし、ドンパチも少ないしでさほどいいと思わなかった 今改めて観てみると、違った心境になっていた。味わうように観ると、とてもいいのである。 西部劇というと、つい派手な銃撃戦を期待してしまうが、そんなものは何発撃とうが何人殺そうが後の世のミニガン使う銃撃戦まで、 同じことの繰り返しなのだ。馬に乗って突っ走るのも、そりゃいいよ。でもすぐに飽きるじゃないか。分量の問題じゃないんだよ 少ないからこそ、一発一発に重みが出るんだ。ましてシェーンは凄腕よ。無駄弾なんか、一発だって撃ちゃしないよ だから泣けるんだな。シェーンのおじさんがかっこよすぎるんだよ。こんなおじさんに頭撫でてもらったら、俺だっていい子になっちゃうよ 今回はおもいきりジョーイの気分になって楽しんでしまった。猜疑的な眼で観続けていたら、この心境にはけして辿り着けなかった。 シェーンは死にはしない、カナダの山奥で世人との交流を絶ってひっそりと暮らすだろう。 戦争でたくさん人を殺して、帰還しても周囲から色眼鏡で見られたアルプスの少女ハイジのアルムおんじの様に。[インターネット(吹替)] 6点(2019-09-06 02:39:09)(良:1票) 《改行有》

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