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プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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801.  追想(1956) 《ネタバレ》 I・バーグマンとユル・ブリンナー、20世紀を代表する大スターの二人。さすがというか、凄い存在感ですな。ハンパないバーグマンの美貌と、ハンパないユル・ブリンナーの精悍さ。他の出演者は一切かすんでいます。 二人の心が惹かれあう描写にもう少しふくらみが欲しいところではありますが、お互い分をわきまえての距離感が節度があって清潔なのでした。 結局物語としてはアンナが本物の皇女なのかどうかは上手いことぼかして(というか皇太后に丸投げして)終わりました。 バーグマンがあまりに気品に満ちていて、ローブ・デコルテ姿もこれ以上無いほどの皇女っぷりでしたので、「もうこの人でいいじゃん」と限りなく平民のワタシは思いましたが。[DVD(字幕)] 6点(2017-10-15 00:36:07)《改行有》

802.  悪魔のいけにえ 絶叫ホラーの原典にして完成形。血も涙も無い殺戮っぷりといい、その理不尽さといい、ひと安心から急転直下するエゲツ無さといい、後世の追随を許さぬ完成度である。 画が、80’以降のホラー作品のような小奇麗さが無いんです。そこはかとなく、あるいははっきりと小汚く不潔。猟奇犯らの家の凄まじい禍々しさ、ピックアップトラックのきったないこと。さらに言うと被害者若者5人の乗るバンも後部荷室はごちゃごちゃとリアルに汚らしい。この“不潔”が視覚に訴えるリアリティですが、この要素が稼ぐホラー度はかなり高いと言えましょう。 音楽が無いのもまた特徴的というか、中盤以降はほぼ全編女優の絶叫声のみでお届けされるので音楽なんか流されても聞こえないのであるが。彼女、大絶叫続きで喉は無事だったろうか。 これだけ語り継がれる傑作ならば、ホラー映画に州の金を投入されたテキサス州民も納得であると思われます。[DVD(字幕)] 8点(2017-10-10 00:20:42)《改行有》

803.  マネーモンスター 《ネタバレ》 才媛ジョディ・フォスター監督にしては、ひねりの無いやけにストレートな出来でした。ウォール街全体にはびこる搾取システムを糾弾するのかと思ってたんだけど、一企業CEOのセコイ企みを暴くだけでした。その発覚の仕方もやたらイージーで頂けません。TV局とハッカーが結託してものの数十分で真相が明らかになるのですよ。そんな簡単な。 G・クルーニー扮するTV司会者と投資に失敗してキレた襲撃犯がなんとなーく心通わすんだけれど、その辺の心理機微もざっと済ませてしまってる。ほかにも「何をどう考えてるのかなあ」と物足りないキャラばかり。悪徳CEO本人やその背反秘書の気持ちとかジュリアとクルーニーの関係とか、私には今ひとつぴんと来なかった。 もっとも、個人の内面等をすっ飛ばした結果、事件の展開がテンポよくさくさく進んだともいえますが。 そうそう、ジョディ監督が”awful"と評したクルーニーの下手くそダンスシーンが見どころでもあります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-08 16:49:28)(良:1票) 《改行有》

804.  フィラデルフィア物語 《ネタバレ》 コメディの傑作中の傑作って。そうなんですか?今の時代この作品で笑う人は何割くらいいるのだろう。私の感想は「豪勢な屋敷だこと。こりゃ戦争に勝てないはずだわ」であった。 やたら長台詞プラスワンシーン固定が多く、話もつまらない。妹役の子がひとり良い味出してるけど。もう眠くて眠くて。 ヘプバーンとグラントの気持ちが丁寧に描かれてるとは言い難いので共感も抱けぬまま。ラストシーンにはなんじゃそりゃ、となった。J・スチュワートは噛ませ犬かい?なんてこった。[CS・衛星(字幕)] 3点(2017-10-06 00:04:45)《改行有》

805.  家(1976) 《ネタバレ》 家そのものに意志があって、悪魔さながらのダークパワーで住む者の生気と引き換えにぴかぴかとリニューアルしていくなんて我が民族には無い発想だなあと思う。家を大事にするアメリカっぽい。日本のオバケ屋敷は廃屋が基本だよ。 映像技術がさほどではない製作年代ですから、画づらでびっくりさせるというよりメンタルにじわじわくる脅かし方をしてきます。 お父さんは憑依されて子どもをいじめたり、かつてのサイレントの可憐なスターであるリリアン・ギッシュを悶絶死させたり、かなり気分悪いです。 現代コードではたぶん子供を酷い目に遭わせない事、となっていると思うんだけどこの時代では12歳の男の子まできっちりと餌食になります。後味の悪さは相当なものです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-02 23:53:58)《改行有》

806.  ヒトラー暗殺、13分の誤算 《ネタバレ》 未遂に終わった総統暗殺事件。その犯人である男の思想を探るべく、彼の人生を回顧してゆく物語。取調べを受けている「今」と、ゲオルグの「過去」がいい具合に折り重なって描かれ、見やすい構成です。 開戦前、ナチス党がぐんぐん勢力を伸ばしてヒトラー人気が熱狂的であったその頃に事件を企てたのですから、ゲオルグはかなり強めの「自由人」であったのでしょう。描かれる彼の半生は意志が強くて、奔放でもありますね。人妻に一目ぼれしてダンナの目を盗んで家に入り込み逢引し、さらにその家に間借りするなどちょっと呆気に取られる図太さ。しかも彼、バツ一で子もいるそうな。わあびっくり。友人は共産党員で共感はすれど組織に属するのは性に合わないゲオルグ。 並外れて手先が器用ゆえ、一人で爆弾作りもやってのけたと認めざるをえなくなったナチ幹部らに「容疑者」でありながら「さすが我が同胞」といった驚嘆と感心が混じったような複雑な空気が生まれちゃってんのが面白い。即刻処刑するのは惜しかったんかなあ。 居もしない「組織」を作り出そうと必死になる尋問やら、敗戦間際にどさくさっと処刑に及ぶ筋の通らないことばかりの権力側。映画は全編くすんだ重たい色合いで、もがく個人やナチスの鬱屈に添うような映像でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-02 00:22:56)《改行有》

807.  アントマン これ、面白かったです。小っちゃくなったら世界はこう見えるとか、アリを味方につけるとこんなことができる、といった想像の世界を驚異のCGテクノロジーで楽しませてくれます。 まさかの出演M・ダグラスが活き活きと仕事してまして、脇キャラの息抜き的な余興も楽しくて笑いました。 ポール・ラッドは実に平均的なアメリカン男性の顔立ちでヒーロー顔には遠いんだけども、その分彼の普通さに親近感がわきまして、となりのお兄ちゃん型ヒーローとして成功してると思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-01 01:01:48)(良:2票) 《改行有》

808.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 David Bowieの息子という色眼鏡で見られる運命のダンカン・ジョーンズ、見事に”親の七光り”イメージを一蹴してみせました。 理論が複雑になりがちなタイム・パラドックスSFを、短尺にまとめた要領のよさ。「8分間の同じこと」に何度も付き合わされるのだから、もし150分とかあったらたまったもんじゃありません。テンポよくノンストップでクライマックスまで乗せてってくれます。 そんなに仕事の無さそうなキャスト陣の中、一人スター格のJ・ギレンホール。芝居のできる彼が出演してくれたのは作品にとって幸運なことでありました。コルター大尉にはすっかり引き込まれましたもん。 終幕の筋書きは思いもかけないものでした。直前に「笑いながらとは、なんて良い人生の終わり方か」と流した感涙の引っ込みどころが無くなりはしましたが。これはこれで、理屈は分からないながら安堵を感じる素敵な幕切れだったです。 元いたはずの教師の彼はどうなるのかな・・。これ考えちゃいけないんだろうな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-30 00:31:50)《改行有》

809.  超高層プロフェッショナル 《ネタバレ》 高層ビルの工事現場での人間ドラマって、珍しいジャンル。友情あり陰謀あり。作業妨害してくる悪玉がちゃんといまして、場所も危険だしサスペンスフルな展開を期待したのですが。資材が届かなかったり、それを取り返しに行ったりの攻防はそれほど大乱闘にならず肩透かし。銃撃も無いし死人も出ません。 かつての仲間らを招集するくだりも、やけにはしょってとんとん拍子に進む。ライバルや女好きな奴や、名コンビなどキャラクターはそこそこ個性的なのを集めてますけど、ドラマは広がりきらずの感。大団円で終わりましたがこれまたなんとなく読めちゃったしね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-27 00:58:20)《改行有》

810.  ハーロー ジーン・ハーロウ、この映画で初めて知りました。モンロー以前にすでにハリウッドにはお色気路線女優がいたのですね。それも一世を風靡したのだとか。知らなかったなあ。 まず、この映画の雰囲気に古さを感じ、ああ30年代の空気を良く出しているなあなどと思ったのですがこの作品自体がすでに半世紀も前のものだったのですね。 60年代という時代性なのか、ハーロウは奔放からは遠く、むしろ清廉風に描かれちゃってます。いやハリウッドのトップスター、それもセクシー系で売るのにそれはないだろう、とは後世から見ての勝手な感想かもしれないですが。 台詞説明が長かったり、転落のきっかけ描写も食い足りなかったりと、なんとなくもやーとした感じで終わってしまいます。今の時代に作り直したら、もう少し彼女の実像にリアルに迫る描写ができるかも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-24 23:56:43)《改行有》

811.  マーシュランド 《ネタバレ》 猟奇事件は田舎で起きる。今作の舞台はスペインはアンダルシア地方であります。アンダルシアにはこんな湿地帯があったのか、と瞠目しました。両サイドに延々と広がる沼地の中を走る一本道。走り抜ける車に覆いかぶさるような水鳥の群れ。しっとりしつつ、広々したロケーションはなんとも目に新しく、映画全体が陰鬱ながらも目を引く美しさがあります。少女たちは美しい娘ばかり。彼女らが殺害されてしまった事を、撃たれて血を流している水鳥のショットとだぶらせていたり、隠喩のセンスもなかなかです。 殺人犯の真相はかなりあっさりしているといえます。何故ならこの話は、事件の犯人が分かったところで結、としていないからです。 信頼していた同僚に対して生まれた黒い疑惑。打ち消したい、との思いは証拠写真を破らせる。けれど若き刑事ペドロに生まれた疑念はおそらく一生晴れることは無いと思われます。 思えば最初からフランコ政権の爪あとを所々差し挟んでいたのでした。 このラストの衝撃はおそらく日本人の私よりスペインの人たちに、よりダイレクトに伝わるものでありましょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-24 00:02:15)《改行有》

812.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 口コミで全米ヒット、の煽り文句には眉唾つけたくなるのが習性なので期待値はさして高くなかったんだけど、これがなかなかでした。画の見せ方が独特で、しーんと冷たいのです。冒頭の、定点カメラで撮ったようなシーンとかデパルマを彷彿とさせるぐるぐる回転カメラには引力がありますし、かと思えば思わぬタイミングで場面が切り替わったりもする。そこはかとなく不気味な思わせぶりな描写も多い。これは一体?と考える間もなく話は進むあたり、リンチにもちょっとだけ似てます。 POVでもないのに、一連の事件をその場で傍観しているようなリアリティがあり、その要因のひとつとしてアメリカの地方都市に住む現代の若者の生態をとても正確に写していることがあります。主人公ジェイはいつも仲良しの友人らとつるんでいる。幼なじみや妹らで、世界はとても狭い。バイト先は地元のアイスクリームショップ。ひまを持て余して友人の家でだらっと見るでもなくDVDを流す。(これがかなり昔の白黒特撮とかで、チョイスも微妙)親がいる時はバルコニーでカードゲームしながらビール。ぱっとしない。20年前ならばアメリカの若者にはマストだったであろう自動車は、もはや持てない時代。娼婦が街路に立つおっそろしく寂れた郊外。この荒れ果てぶりは絶句するレベルで、トランプが大統領になぜ当選したのかなんとなく分かります。 まさに「今」を切り取った画のなかに、音楽や絶叫を極力入れずひたひたとしつこく「それ」を置く。並みのホラーなら「それ」の弱点を探ったり、起源を遡ったりするところだが、超絶リアルな今作は、そんな手間も知恵もジェイとその仲間には出せません。感電作戦も失敗。 ”新感覚ホラー”という使われすぎな言葉が、これにこそぴったりな低予算な意欲作。お時間があればぜひ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-20 18:21:47)《改行有》

813.  エネミー・ライン いかにもアメリカの得意そうなミリタリー娯楽作の典型のような映画ですねえ。空母をはじめとする戦闘機材は迫力あるしかっこ良いし、銃撃・爆発シーンは惜しみなく物量を投下し、期待して観に行く客のリクエストに見事に答える出来となっております。 なにしろ「米国兵よがんばれ勝つんだ」映画ですから、主人公が「毎日偵察ルーティンばかりで実戦が無い」のが不満で除隊を希望する大馬鹿野郎であることも、セルビア人が悪鬼のごとく酷い連中として描かれることも、まあ目くじらたてることでもないのだろう。 捕まりそうになっては逃げ延び、助けに手が届きそうで届かず。「手練れ」という感がぴったりの、客を飽きさせない映画大国らしい脚本でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-20 00:16:46)《改行有》

814.  カットバンク 《ネタバレ》 カットバンクとは街の名前なのですね。アメリカのとある田舎町。人口3000人、住民はほぼ顔見知り。若者は町から出て行きたがり、ミス・カットバンクなるミスコンに優勝すべく独学でレッスンに励む垢抜けない女の子たち、変わり者には冷たい閉鎖性、と田舎のアイコンをずらーっと網羅しているカットバンクである。田舎で起こることといえば猟奇殺人と相場が決まっている(?)。今作は観客が犯人を分かって観るパターン。主人公が拵えた偽装殺人計画と同時進行で本ボシの殺人が起きる、なかなか凝った脚本である。 変人の殺人犯、ダービー・ミルトンはけっこう人を殺してるけど殺し自体が趣味なのではなく、本来の目的を果たすため他者が巻き添えになって死ぬ。その目的が何なのか分かった場面は戦慄しました。哀しさ漂うというか。 不満なのはラスト。主人公の彼ですが、ものすごい御厚意を保安官からもビリー・ボブ父ちゃんからも受けてますけど、そんなに目をかけてもらえるほど好青年でしたっけ?そんな良い奴だったかなあ。 さらに細かいこと言うと、後から銃創こしらえても検死したらバレるんでないの?と基本的疑問がわく。まあそこはなんとかなるんだろう、田舎だから。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-16 23:57:47)《改行有》

815.  キャロル(2015) 《ネタバレ》 オスカー女優とカンヌ女優賞、二人の競演はとても見ごたえがありました。そしてなんと番狂わせなことに、ケイトを抑えてルーニー・マーラに軍配が上がりました、ワタシの中では。ケイトが押されている・・?とびっくりしました。 だって、テレーズはもう完全にキャロルに惚れている。彼女を追う時の目線の熱っぽさや、頬が自然と上がるときめき、恋する人間の発する独特の甘い空気。ルーニー・マーラすげえ。 一方、ケイトはルーニーよりハンデがありまして、なにしろ忙しいのです役が。我が子を思う母親であり、愛の冷えた夫とその家族に疲弊する妻でもあり、元カノに弱みをさらす一人の女性でもあって、ケイト・ブランシェットだからこそこんなに沢山のタスクをこなせたとも思うのですが、恋に身を焦がすほどの想いをばんばん放出してきたルーニーの方が印象強かったです、はい。[映画館(字幕)] 7点(2017-09-15 00:19:51)(良:1票) 《改行有》

816.  ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン 《ネタバレ》 お下劣、とひんしゅくを買ってる批評もありますが、私にはまあぎりぎり許容範囲内でした。人気のコメディエンヌをずらっと配してるだけあって、皆「自分のやるべきこと」を的確に把握してて期待通りのはっちゃけぶりです。 女子の友人関係あるあるを盛り込んだ脚本もなかなか。クリスティン・ウィグ演じるアニーには苦笑しつつも共感できる部分が多く、特にヘレン(このキャラ、もうキャスティングからして完璧。この人のおかげで話が締まる)が登場した際の、脳内にNGランプが点灯したアニーの引きつった表情はオスカーものですよ。わかるわかる。 ギャグは大げさだし、下ネタは要らないし、リリアンの心情をもっと掘り下げてほしいし(ヘレンに愛想を尽かす原因が資金面のことだけだなんてちょっとすっきりしないですよね)で、完全にノレたわけではないのだけど、画はきれいですし、アニーこれからどうすんの、と観客を最後まで引っ張る話力は高かった。観る人の立ち位置によるでしょうけど、アニー派なら楽しいですよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-13 23:38:00)《改行有》

817.  バウンド(1996) 全員知らない俳優ばかりだ。しかも視点を置くのがレズビアンかあ。と、「客の共感」を得るにはなかなかハンデを負った作品かと思うのに、これがすごく面白いんですね。手には汗、緊張で目は充血の108分。 開けるのか、やめるのか?のスーツケースネタで引っ張ること引っ張ること、こうも緊迫させるとは。けっこう映画観てるんですけど、きっちりハラハラさせられた。巧いですねえ、人間心理も読み込んだサスペンスのお手本ですね。 瑣末なことですが、レズの(たぶん男役の)人って男性用のブリーフを着用するの?あの場面、画的にどうだろう。それと90年代の作品なのに80年代ぽいのは何故かしら。誰かわかりませんか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-11 00:18:37)《改行有》

818.  ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 第二次大戦中の、ナチからの美術品奪還物語。こんなこともあったのですね。 戦時の物語ではあるけど、時期がほぼ戦局が見えてきた頃でもあり、どう見ても兵役の上限年齢を越えたオジサンたちが「新兵」として奮闘するくだりがコミカルだったりで、凄惨なシーンは無くおおむねのどかです。“モニュメントメン”の面々がそうそうたるベテラン揃いでコメディタッチな軽さは彼らのキャスティングによるところも大きいと感じます。 とはいえ、事実に基づき殉職する者も出てしまう。彼らへの敬意を込めて制作したのでしょう。大げさな演出を避けてはいるけど、記憶に長く留まるような描写でありました。 ナチスとついでにソ連を悪役に回して、実に志の高い誇り高きアメリカ人の皆さんである。今時ちょっと珍しいくらい、てらいなく「アメリカ万歳」を言っているかのようで、アメリカの人がこれを観て気分を良くするのは別に構わない。 でも占領していた日本から引き上げる際、占領軍の一部はわが町からも勝手に接収施設の調度品を持って行っちゃってるよな?返してくれ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-10 01:08:00)《改行有》

819.  オデッサ・ファイル 《ネタバレ》 なんとオーソドックスな「THEスパイ映画」であることか。もう少し娯楽に寄った派手な起伏があってもいいんじゃないかな。 キャスティングは良かったです。もっさり気味のJ・ヴォイトがプロのスパイではなくジャーナリストだというのはハマってましたし、元SS役のマクシミリアンが終盤ちょこっとだけの登場なれど堂々たる悪辣っぷりで見せます。もう詰んでる状態の元ナチ将校の張る弁舌たるやある意味圧倒するものがあり、J・ヴォイトまさかの押され気味で、こちらも焦ります。 あと、父親の敵討ちというネタばらしは悪くないとは思うけど、ドイツ人ジャーナリストとしての使命感でもって行動してきたとばかり思ってたわけでこちらは。なんだ私怨だったんかい、と拍子抜けしなくもなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-30 00:26:18)《改行有》

820.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 ”映画観てる”勘の良い人たちなら早々と気付いちゃってるらしい、「ファイトクラブ」なジャンルものでした。私はそこらへん大層鈍いので思いがけなくて、けっこうびっくりしたのですけどね。だからこそ、二重底みたいな“もう一回”のアレは必要なかったと思いますね。 ネットの電脳社会を視覚化するのに、不特定多数が行き交う電車内での描写にしたのは上手いなあと思いました。電車っていうのがまたオタク感があるのですね。これがデパートではちょっと違うものね。 指一本でコード変更し、社会システムを混乱させ得るのがコンピュータ社会の危うさであり、こういうハッキングストーリーの肝なんだけど。だけどやってることはゴミの山を漁って手書きの物を探したり、警備員を騙して建物に潜入したりとけっこう生身の身体を張っててアナログ度も高いよね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-26 18:07:27)《改行有》

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