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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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841.  ハチミツとクローバー 《ネタバレ》  美男美女がそろってワーワー、キャーキャー、楽しそうね。蒼井優や関めぐみが同級生で、あんな仲良くしゃべれるんだったら、そりゃあ毎日楽しいでしょうよ。  まあ、それはそれとして。関めぐみ、蒼井優、どちらも可愛いので、それだけで見る価値のある作品です。ストーリーはともかく。  特に、蒼井優演じる『はぐちゃん』のかわいさは、尋常ではないレベル。笑顔、しゃべり方、声、ファッション。そのどれもが男心をくすぐります。そんなはぐちゃんに想いを寄せるのは、櫻井翔演じる竹本君ただ一人。そんなことあるわけないんだけど、そーゆーシチュエーションを作れちゃうのがフィクション。  でまあ竹本君がんばる前半はいいんだけど、森田さんがはぐちゃんに接近し始めてからは、急速に自信をなくしていく竹本君。こーゆーいじいじしたところは賛否両論わかれそうですね。  結局はぐちゃんは誰が好きなのか。それとも誰のことも恋愛対象ではないのか。原作を知らない自分には、さっぱりわからない。  花本先生と理花、山田と真山の関係も宙ぶらりんのまま映画は終わります。  2時間も見て、何一つ結論が出ていません。うーん。少女マンガの世界は奥が深いです。  正直、映画としては3~4点くらいですけど、はぐちゃんがとにかく可愛いのと、めずらしく誰も死なない邦画なのでこの点数です。[DVD(邦画)] 6点(2018-06-30 06:58:24)《改行有》

842.  私の中のあなた 《ネタバレ》  『感動』とか、そーゆー端的な単語では表現できないドラマ。  ばっちばちの法廷劇ではありません。裁判は、この映画の舞台装置の一つにすぎないようです。  死を受け入れた姉。姉の死を受け入れることができない家族。そんな家族のために、姉は自分との別れを家族が受け入れられるように一計を案じる。それが真相。  ただ真相を知ってビックリ、とか、そーゆーことでもありません。アナがケイトに電話するシーンで、ごくごく自然に、私達が真実に気付かされるような展開。  だからこれは、死の病に冒された姉と、その家族の、ありふれた人間ドラマなのだと思います。だから人の心を打つのだと思います。  『それは間違っている』『それは正しい』ということを論じるような映画ではないのでしょう。  姉の延命のため、妹を作った母。幼き頃から、姉のため幾度となく注射や手術を受けてきた妹。  この映画が素晴らしいのは、そんな母をただのモンスターにしなかったこと。妹をただの被害者にしなかったこと。母と妹が、心の一番深い部分で、姉を助けたいという思いを共有しているところが大事なんだと思います。  母と妹だけでなく、弟も父も、家族みんなが仲良し。そんな家族がいてくれて、テイラーとも出会えたケイトは、そんな自分の人生が凄く幸せだと満足できたからこそ、最後の決断ができたのでしょう。  ケイトにとって、病の苦しさから解放されること、そして自分のために家族が精神的な苦しさから解放されることは、最高の幸せだったのではないでしょうか。  ラストで、『私の人生のすべて』と言いながら、母にアルバムを渡すシーン。そこでケイトが話すサマースクールのバスのエピソード。『私はまた同じ席で母を見ている』は、映画史に残る感動の名台詞だと思います。  キャストは全員パーフェクトだったと思います。キャストがキャストであることを忘れてしまうほど。それぞれの思いや葛藤を静かに、でも雄弁に表現していたと思います。  そしてこの監督が作るこの映画の空気。深刻で重いテーマを扱いながらも、なぜか温かい気持ちになれるように、生きていることが嬉しいと満足感を得られるように、そうしてくれたことに、監督の優しさを感じます。[DVD(字幕)] 8点(2018-06-26 13:21:59)(良:1票) 《改行有》

843.  アポカリプト 《ネタバレ》  全くの予備知識なしでの鑑賞。  まず、この内容で2時間超えはかなりきつい。しかも長時間鑑賞したにも関わらず、この世界についていけないまま終わっちゃいました。正直、途中何回も時間を確認しました。  前半のエピソード、そのどれもが本編と関わりのないまま終わってしまいます。登場人物のキャラ作りに必要な前半?だとしても要らないシーンが多すぎる上に、ひとつひとつが長い気がします。そして中盤の連れ去りシーンも長い。  全体通して緊張感はあるし、衝撃的な映像も数多くありますが、それが映画的な面白さと結びついていない気がするんですよ。  村襲撃のシーン。生贄のシーン。なんだかどれも悪趣味なだけで終わっちゃっているような。  村が襲われ、父が殺され、友人の妻が乱暴されて殺され、その友人も殺される。女性達は奴隷として売られ、仲間は生贄として殺され、家は焼かれる。それも戦ってではなく、奇襲にあい、一方的で理不尽な殺戮。  それに対する決着。それ相応のリベンジじゃないと、割りにあいません。  結果どうなったのか。まず、残された子供たちは放置。奴隷として売られる女性達も放置。仲間達も放置。マヤだかアステカだか知らないけど、悪趣味な生贄国家も放置。  追っ手に一泡吹かせて無事逃げ切って終わり?村を滅ぼされた報復にしちゃあ、あまりにスケール小さすぎません?こーゆー世界って奥さんと子供だけじゃなくて、村全体が一つの家族みたいな感じじゃないんですか。だとしたらハッピーエンドとは程遠い内容。  ラストに現れた黒船的サプライズから、生贄国家は滅んだことを汲み取って、溜飲を下げろってことでしょうか。  うーん、正直やな気持ちで見続けた2時間を返してほしいです。[DVD(字幕)] 4点(2018-06-24 07:14:08)(良:1票) 《改行有》

844.  カーズ クロスロード 《ネタバレ》  シリーズものならではの哀愁を感じられる作品。『カーズ』にしろ『トイ・ストーリー』にしろ、ピクサーがシリーズ化するのには、なにかしらの理由や目的がありそうです。  ライトニング・マックィーンの再生物語と思わせといて、クルーズ・ラミレスという才能ある若者の成長物語。このクルーズが、女性だし、名トレーナーみたいな位置づけで登場するものだから、すっかり騙されました。確かに、浜辺でのマックィーンとクルーズのやりとりは、トレーナーと選手が完全に入れ替わっていましたね。それは、『1』でいうところの、ドクとマックィーンの関係に近い。  それでも、『1』、『2』と見ていると、マックィーンは生涯現役と信じて疑わなくなってしまう。そんなファンの心理を逆手に取った今回の結末は、それぞれの門出を祝うハッピーエンドではありながらも、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられません。マックィーンは、これからクルーズのトレーナーという第二の人生を歩んでいくのでしょう。  それにしても、ラストで、マックィーンのボディのデザインとカラーを変えちゃったのはちょっとばかし残念でしたね。ドクに対する尊敬の念はわかるのですが、ドクはドク、マックィーンはマックィーン。選手からトレーナーへ、辿る道は同じでも、それぞれのカラーが大事だと思うから。  この作品から感じる世代交代、第2の人生。寂しさと、新しい希望を同時に感じる物語。それが最高品質の映像で紡ぎだされる贅沢。  学校で『道徳』が正式な教科となり、成績がつくらしいですが、ピクサーの映画を見せておけば、みんな心がきれいになって、いじめなんてなくなるんじゃないかな。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-06-21 09:15:58)《改行有》

845.  ラブ★コン 《ネタバレ》  多少のおふざけは覚悟していましたが、あまりのおふざけ演出にびっくり。これは、はずしたかと思いましたが、見ているうちに、そのおふざけが許容範囲に。ハメをはずしすぎる一歩手前で踏みとどまっている感じです。  また、小泉、大谷、その友人、割と常識人。コメディながらも、破天荒すぎず、不自然さや違和感が極力抑えられています。むしろ、恋愛に関しては割りとオクテな小泉に共感がもてます。  まあ、確かにぱっと見、はっちゃけている演出ではあります。ただ、恋愛ドラマ、ラブコメとしては、いたってシンプルに、かつ真面目に作られている印象。子供じみたストーリーですが、登場人物たちの真剣な気持ちや純粋さが伝わってくるのが良いですね。  それに、ふざけたコメディ演出が、ギャップとなって、シリアスなパートを際立たせるのに一役買っている気すらします。要は、コメディとドラマのバランスが意外と良いのでしょう。  小池徹平、藤澤、主演二人と二人が演じるキャラとの相性も良かったですね。  この作品は大人の鑑賞に堪えうるような作品ではないかもしれません。この手の作品に、過剰な期待は禁物でしょう。  ただ、期待せずに見ると、ふいに懐かしさを感じるようなエピソード、舞台設定が盛り込まれたりしていて、気楽に見れる心のデトックス映画として良いかもしれないです。[DVD(邦画)] 6点(2018-06-21 00:09:09)(良:1票) 《改行有》

846.  タイヨウのうた 《ネタバレ》  昔ドラマを見ていました。結構好きなドラマでした。  雨音薫は沢尻エリカよりYUIのほうが良い。でも藤代孝治は、塚本高史より山田孝之のほうが雰囲気があって好きですね。  ドラマでは、二人の交流をじっくり見ることができました。そのイメージがあったので、なんとなく映画は敬遠していたんですよね。時は経ち、ドラマの記憶もすっかり薄くなってしまったので、今回映画版も鑑賞。多少の不安はあったものの、見始めると驚くほど丁寧な人物描写に驚きです。  映画はスローペースで落ち着いた雰囲気。そんな淡々とした空気感の中、『ストリートライブ』や『迫り来る日の出』など、盛り上がるイベントや緊張感漂うシークエンスがあり、メリハリが効いています。映画として大変バランスが良いんじゃないでしょうか。  主人公や大切な人が、病気や事故や自殺で死んじゃう。この頃の邦画はそんなんばっかり。この作品も例外ではありません。ただ、そーゆーテイストではあるものの、悲しさ一辺倒ではないのがこの作品の良いところ。コメディタッチで、さわやかな雰囲気。孝治のキャラクター。YUIのキャラクター。そういったものが、さわやかな雰囲気や、生きる希望、そういった前向きなオーラを全面に押し出しています。  人の優しさや強さを感じられる映画は良い映画。  個人的には、序盤がちょっともったいつけすぎ、尺をとりすぎなのが気にかかるか。『藤代との恋愛』『ストリートライブ』『病気』『家族と友人』『CD製作』この辺りが作品のテーマとなるのでしょうが、本題に入るまでがもったいつけすぎかも。序盤でいきなり中だるみします。  それにしてもYUIの透明感あふれると同時に、芯の強さも感じられるキャラクターは貴重ですね。  薫の曲がラジオから流れてきたことがわかるクライマックス。ここをあえてサイレントにしちゃう演出のセンス、最高の余韻を感じさせてくれます。  不要だったのは棺おけに入った薫を映してしまったこと。そこはナレーションだけにしたほうが良かったと思います。[DVD(邦画)] 7点(2018-06-10 11:55:26)(良:1票) 《改行有》

847.  あなたは私の婿になる 《ネタバレ》  昔見た『グリーンカード』とプロットが似ています。  国籍を得るための偽装結婚。それを見破ろうとする調査員。日本人にはなじみの薄い話ですね。でもストーリーがわかりやすいので、すんなり物語に入っていけます。  それにしても、サンドラ・ブロックも良い歳になりましたね。もちろん、歳を重ねても、ラブコメは全然いけます。サンドラ・ブロックくらいの魅力と演技力があれば、ぜんぜん問題ないです。  問題なのはラブコメのテイスト。一口にラブコメと言ってもいろんなタイプがあります。  で、この作品はどちらかと言うとドタバタ系。下着でうろうろとか。裸でどかーんとか。まさにラブコメっていうシーンが盛り沢山なんだけど、そのテイストでいくのであれば、もうちょっと若い女優さんのほうが作風に合っていると思います。  正直、このときのサンドラ・ブロックがこの役をすると、ときどき『痛々しさ』が垣間見えちゃうんですよね。  最初いがみ合っていた2人が、共通の目的のために手を組み、最後は結ばれてしまうというのはラブコメの王道。そのパターンに則っているのはいいんだけどサ、この作品ではアンドリューがマーガレットに惹かれていく描写が決定的に足りない気がするんです。  2人は嘘がばれないように、辻褄を合わせるのに必死。もちろんそのおかしさがこの作品の見所。でもそこに力を注ぎすぎて、二人が惹かれあう要因となるエピソードがほとんど描かれません。なので、個人的にはクライマックスでのアンドリューの求婚は、唐突な感じを受けてしまいました。  ライアン・レイノルズはとても良い役者さんですが、もしかするとポーカーフェイス気味な感じが、この作品には合ってなかったのかもしれません。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-06-07 12:55:25)(良:1票) 《改行有》

848.  カーズ2 《ネタバレ》  子供向けではない子供向けアニメ。  ビジュアルは子供向け。キャラも子供向け。でもプロット、ストーリーは大人向けなスパイもの。結構ごちゃごちゃ、複雑にしてあります。子供と一緒に見たら、途中途中で説明してあげないといけないでしょうね。  中盤から後半にかけては、キャラが定着してくるし、ストーリー全体が見えてくるので、俄然わかりやすくなります。  前半がわかりにくいかな。キャラがめっちゃ多いうえに、やっぱ車なんで、頭ん中でキャラが定着するのに時間がかかります。前半のうちは、『こいつ誰だっけ?』となることもしばしば。そのうえで、ドタバダコメディを取り入れるもんだから、しっちゃかめっちゃか。トイレでのトラブルなんか、誰がエージェントで誰が悪い奴なんか、最初全然わからなかったです。  まあ序盤のストーリーのわかりにくさはともかくとして、見所は結構多いこの作品。  フィン・マックミサイルのスーパースパイぶり。ホリー・シフトウェルのスカイアクション。マックィーンとメーターの友情など、楽しいシーンが盛り沢山。ラストでメーターが黒幕を追い詰めるシーンなんか爽快です。欠点ばかりのメーターが、自分の長所と知識を発揮して、友達のために最後に大活躍する流れは、ディズニーらしくて凄く好き。  多少のわかりづらさを除けば、良作のエンターテイメント作品です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-06 11:05:57)《改行有》

849.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006) 《ネタバレ》  健全なセクシーダイナマイツ映画。ティナ、かすみ、クリスティそれぞれの登場シーンが最高。わくわくさせてくれるじゃないですか。  で、DOA開幕。上記3名に加え、ヘレナも参戦。そして1回戦。この辺りは天下一武道会のノリ。当時の格ゲー好き、格闘マンガ好きな人はそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか。  個人的にはピークはここまで。場所を選ばないバトルロワイヤル的テイストは好きなんですが、2回戦以降はパーティーや休憩挟んだりして、まったりした空気に。中盤以降はちょっと退屈しちゃったかな。アクションに飽きたってのもあるかもしれません。必然性のないアクションって飽きやすいのかもしれないです。  とはゆっても、後半は、陰謀ストーリーがメインになっちゃって、それはそれで違うかなって。  これがDOAの大会を最後までやりきるような展開であれば、感想はまた違ったものになったかもしれません。  それにしても健康美炸裂で、見ているだけで元気になっちゃいますね。  個人的には、クリスティーもいいけど、サラ・カーター演じるヘレナが好きかな。で、かなり不評なんですが、デヴォン青木演じるかすみが結構いけてます。私は好きですね。吹替えの声も、かすみが一番良かった気がします。[DVD(吹替)] 5点(2018-06-04 02:55:00)《改行有》

850.  クライヴ・バーカー ヘルゾンビ 《ネタバレ》  変なホラー。変な設定。変な終わり方。  ゾンビ好きな人へ。『もしかしたら結構面白いんじゃね?』という淡い期待は見事打ち砕かれます。  序盤の子供たちの集団痙攣のシーン。意識が無いはずなのに、目線がちらちら動いている子供がいっぱい。  物語中盤。絶命した直後にのどが動いちゃう人。でもそーゆーのは全部些細な問題とばかりにスルー。  製作サイドの大雑把な性格が、作品のあちこちに出ちゃってます。  原題はそもそも『伝染病』とか、そんな意味。だから厳密に言えば『ゾンビ』じゃない。でもこの邦題と、実際の映画のテイストはゾンビホラーを意識しているのは間違いありません。だから『ゾンビだー』って先入観やら期待やらもって鑑賞すると落胆します。  ゾンビは人を喰らうという立派な目的があります。それに対しこれに出てくる子供たちはただ殺すだけ。  でも、殺すだけではない何か別の目的を劇中で匂わせます。その隠された秘密とはいったい?気になって最後まで見た結果、結局何が何やらわからないまま終わります。『ええ!?』って感じで終わります。  単純に『人を襲う子供たちから逃げ、街から脱出する』というエンターテイメントに徹してくれたら評価が変わったかもしれません。  しょぼいくせに、思わせぶりな謎を無理矢理盛り込むから、2流で済んだのに、3流の烙印を押されるのです。  人を襲うシーンはほとんどないし、あってもそのしょぼさ、歴代ゾンビ映画のワースト1になりそうなレベル。  学校の中がちょっと面白かったかな。あそこは割りとオーソドックスなパニックホラーっぽくて、まあまあ面白い。  1シーン、1シーンだけ見ると、緊張感の作り方なんかは上手なんですけどね。[DVD(字幕)] 3点(2018-06-02 13:04:28)《改行有》

851.  アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》  前半がダラダラしていて、とても退屈。ただ、映画全体がミステリーの様相を呈しているので、見ていて飽きはしません。展開、行く末が気になっちゃうタイプの作品。  ストーリー的には、どうしても気になる部分が結構あります。  まず麗子はもったいつけすぎ。椎名にストレートに真相を話しちゃえば済む話。  琴美。脅迫電話もあれだけはっきり内容を録音していれば、立派な証拠になります。さっさと警察に言えば済む話。  河崎。病死の設定の必然性が疑問。でも彼の病死によって、ドルジが一人で計画を実行するという状況が生まれ、そこへ椎名が巻き込まれるわけだから、ストーリー上やはり必要だったのか・・・。  最高に良かったシーンは、ドルジが思い出の録音テープを一人部屋の中で聴いていたとき、部屋の外から聞こえてくる椎名のボブ・ディラン。これが序盤のシーンとつながって、なんとも味わい深い空気を生み出す。このシーンはマジで最高です。  わりと酷評されがちなラスト。コインロッカーに神様を閉じ込めちゃって、見て見ぬふりをしてもらうっていうのも、伏線ときれいにつながっていて好き。  その一方で、ペットを殺しまくって、脅迫して、人を故意にひき殺した人間が、そんなすぐに社会復帰できるわけないじゃん、ってとこが気になります。  それに、河崎と思っていた人はドルジで、ドルジだと思っていた人は無関係な山形人。この辺がミステリーってことなんだと思うけど、ミステリーとしてはしょぼい。なのに、さもすごいどんでん返しって感じで、もう一回種明かし的な回想シーンを見なきゃいけないのがちょっとめんどくさい。  ショッキングなシーンによる刺激、邦画特有の雰囲気は良い。でも映画としては正直いまいち。  面白いとは思えないし、心に残るものがないです。  ただ落としどころが気になるので、最後まで見れちゃった感じです。  最後に、絶賛されてる瑛太の演技。個人的にはあの棒読み加減がすごい気になってだめでした。[DVD(邦画)] 5点(2018-06-01 00:31:44)《改行有》

852.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》  怖いよー。ドアがバーンって開くより、ドアはそーっと開くほうが怖い。何かがおきそーで、何も起こらない。でもその何かおきそうな雰囲気が怖い。午前3時で止まる時計が怖い。とゆーわけで、雰囲気だけでひたすら怖いっていう、技ありホラー。いや、むしろこれこそが正統派ホラーなのでしょうか。  でもこの映画の本質は、むしろ法廷劇。  若くしてこの世を去ったエミリー・ローズ。その死因は、精神薬の服用によるものか。それともその服用を中止させたムーア神父の業務上過失致死なのか。  訴えられているのはムーア神父。弁護人は本作の主人公エリン。敏腕弁護士。対するは、やり手検事のトマス。審判、じゃなかった裁判官は、ブリュースター判事。厳格かつ公明正大。3人が3人ともプロフェッショナルなので、荒唐無稽になりがちなテーマも、大変見応えのある裁判となります。  そもそも『悪魔憑き』なんか証明できるわけありません。検察側は遠慮なく医学的証拠と証人を喚問しまくって、裁判は一方的な展開に。そこに現れたカートライト医師。有力な証言と、証拠となる『悪魔祓いを録音したテープ』を所有する人物。これで逆転裁判となるのかと思いきや、まさかの展開。  正直言うと、カートライト医師に何かが起きるのは、もう雰囲気でわかっちゃうわけですが、それをふまえても見応えのある法廷劇。内容はオカルトなのに、それを理路整然と証明しようとするのが面白い。もちろん、この作品より面白い法廷ものはいくらでもあります。ただ、これはこれで、オカルトチックなテーマならではの裁判劇を堪能することができます。  悪魔祓いには父や彼氏も同席していたのに、何故神父だけが裁かれるのか。服用の中止を求めたのはエミリー本人なのに、なぜ神父が強要したことになっているのか。ふに落ちない部分はありつつも、クライマックスの陪審員と判事の出した結論に、なんだかすっきりしちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-05-27 03:37:49)(良:1票) 《改行有》

853.  カーズ 《ネタバレ》  擬人化させると右に出る者のいないピクサー。最初の方こそ、車しかいないこの世界に違和感を感じるが、高速を走り始めた頃からこの世界観になじんでしまっている。ピクサーは世界の作りこみが徹底しているので、気付いたら引き込まれちゃっていますね。なので、ラジエーター・スプリングスに来たときは、もうストーリーとマックィーンの行く末ばかりが気になります。  ストーリーそのものは安直。定番。『花形レーサー、田舎町へ。』『田舎町で、人との絆の大切さを知り、思いやりを知る。』まさに子供のための道徳ファンタジーです。大人が見れば、『今更』『物足りない』と感じるのももっともですが、僕はこーゆーの好き。ベタな人情ドラマにすぎないのですが、ピクサーはこーゆーの作らせたら天才的なので、いつも感動できます。  多くの方が指摘されている中だるみについては私も同感。マックィーンがラジエーター・スプリングスにつっこんで、逃げ出そうとしたり、裁判にかけられたり、不平不満を言いまくったり、田舎町を馬鹿にしたり、この辺がちょっと退屈でしたね。もちろん構成上必要なワンクッションではあるのでしょうが、イライラするばかりで、笑いのパワーもいまいちなので、中だるみするばかり。  でも道が完成してから、クライマックスまでは、これぞエンターテイメントという爽快なノリと楽しさでいっぱい。エンドロールまでしっかり楽しませてくれるのも、さすがピクサーですね。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-25 02:19:35)(良:1票) 《改行有》

854.  イップ・マン 継承 《ネタバレ》  シリーズ3作品、ずっとイップマンを支え続けてきた奥さんが亡くなる、シリーズ中最も悲しい作品。  奥さんの看病をするイップマン。奥さんとダンスするイップマン。イップマンが奥さんとの思い出を振り返るクライマックスは、涙ナシでは見られません。  そしてアクション。3作品中最も豪華かもしれませんね。  お約束の、多対一の大乱闘あり。謎のタイ戦士とのバトルあり。マイク・タイソンとのバトルあり。更には、あのマックス・チャン演じるもう一人の詠春拳チョンとのバトルあり。見所盛り沢山。鑑賞中飽きるということはまず無いでしょう。  ストーリーも、すっきりしていてわかりやすい。  敵味方もはっきり分かれています。  ただ、前2作で描かれていた『抑圧された怒りの解放』からくるカタルシス、これは正直弱いです。  地上げ屋が小学校に乗り込んだり、火ぃつけたり。この辺は悪役全開でよかったのです。でも敵の準リーダー格の人間が、単なるチンピラ。大ボスのマイク・タイソンも、意外にクリーンファイトで決着をつけちゃいます。よって、イップマンが問答無用の鉄拳制裁って感じにはならないのですね。暴力、放火、子供の誘拐とやりたい放題やってきた悪行への制裁がなんか軽い。  つまりはアクションへの動機付けやストーリーテリングがきれいすぎて、パンチに欠ける内容になっちゃってます。もっと言うなら、物足りない。  ですので、この作品はイップマンの伝記的意味合いのほうが強いのかもしれませんね。  ちなみに、ブルース・リーのバトルが無かったのが個人的に残念でした。前作同様紹介だけで、本編にはからんでくれないのですね。[DVD(吹替)] 7点(2018-05-21 06:30:22)《改行有》

855.  ドラゴンxマッハ! 《ネタバレ》  前作SPLの続編となっていますが、ストーリー上のつながりはありません。前作で凄腕の殺し屋を演じたウー・ジン。今作では主人公の一人となり、逆にナイフ使いの殺し屋を圧倒します。そしてもう一人の主人公、トニー・ジャー。  タイトルとパッケージから連想するのは、夢のタッグ。そして軽快で爽快なカンフーエンターテイメント。  ですが実際は違います。これはSPLのシリーズですから。内容は臓器売買をメインとした、ドラッグ、拷問、なんでもありのえげつない作品。ポップなエンターテイメントとは程遠い内容です。  実際、二人がタッグを組むのは、物語も終盤になってから。  マッハシリーズでは、無敵の正義マンを演じたトニー・ジャーも、この作品ではその正義がなかなか表に出てきません。トニー・ジャー演じるチャイは、自分の上司が何か悪いことをしているのが、なんとなくわかります。でも妹のことがあるので反抗できません。  ウー・ジン演じるチーキットは、とにかく悲惨な目にあいまくり。敵につかまって、刑務所に入れられて、ずーと拷問。そんな状況で中盤、やっと携帯というチャンスをつかむ。でもこの携帯の電波がなかなか入らないんですね。  とゆーわけで、終盤、逆転に転じるまでは事態が全然好転しません。やきもきします。シリアスで真面目な作風なのはいいんですが、あまりにも焦らされるんです。  ただ、カンフーアクションはすごい。主人公の2人はもちろんですが、謎のナイフ使い。こいつが良い。更にはラスボス、マックス・チャン演じる刑務署長みたいな人。この人のアクションがとにかくきれい。チャイとチーキット相手に互角の戦いをするのだからアツイ。  決して見て損は無い映画ですが、まあまあ精神的に疲れるのでご注意。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-20 18:13:52)《改行有》

856.  SPL/狼よ静かに死ね 《ネタバレ》  雰囲気はシリアスで重厚な感じなんですよねー。でも雰囲気だけな感じがします。内容は陰惨なわりに、薄っぺらくないかな。  そして序盤のストーリー展開が雑。証人夫妻の暗殺もそう。潜入操作の若い刑事の殉職もそう。こーゆーシリアス調でいくのであれば、もう少し丁寧に作ってほしいものです。  だから、チャンが『証人夫妻が殺されてしまったことに対する罪悪感』をどれくらい感じているのかが全然伝わってきません。証人夫妻の娘を養子に迎える描写くらい入れてくれれば、もっと感情移入できたかもしれません。これじゃあ可哀想な遺児を育てているだけの、ただのボランティアだよ。  潜入捜査の彼だって、無理矢理潜入させた挙句、『絶対守ってやる』とか言っといて、むざむざ殺されています。せめて、なぜ潜入捜査がばれちゃったのか、その経緯くらい見せてくれても良さそうなもの。  なんだか、全体通して、じっくり見せるところと、はしょるところの取捨選択が間違っているような気がします。  とまあ、素人ながら偉そうなことを述べさせてもらいましたが、確かにカンフーアクションは凄い。中盤以降、特に潜入捜査の彼が殺されちゃった辺りからは、ストーリー面白くなります。だから悪くはない。つまらなくもない。  ただ期待していたような映画ではなかったというだけです。  ラストもよく言えば余韻がある終わり方なんでしょうが、女の子可哀想すぎて、すっきりしないです。[DVD(吹替)] 6点(2018-05-18 03:20:34)《改行有》

857.  ゾンビ処刑人 《ネタバレ》  タイトルが良くない。『ゾンビ処刑人』というのは、劇中の1エピソードにすぎない。これでは勘違いしてしまいます。  この作品の本質は、『もし死んだ後、ゾンビになってしまったら』というある人間の悲劇を描いたドラマだと思います。だから、原題の『The Revenant』を変えるべきではなかったと思います。  レヴェナントとは、『亡霊』とか、『帰ってきた人』とか、そういう意味です。主人公のバートは戦場で死んだはずなのに、なぜかアンデッドとして蘇ってしまう。親友ジョーイのもとへ行き、助けてもらう。でもそれがきっかけになり、結果ジョーイは死ぬこととなりバートと同じアンデッドに。さらに、女友達のマティはジョーイに成り行きで殺されてしまい、彼女のジャネットは自らの手で殺してしまう。ジョーイとは仲たがい。結果、ジョーイたちを恨んでいる別のアンデッドに逆恨みされて、ジョーイはバラバラにされてしまう。  せっかく現世に生き返ったのに、間接的にせよ、直接的にせよ、自分のせいで自分の大切なひとたちをみんな失ってしまうわけです。  生きる意味を失ったバート。死のうとするバート。でもアンデッドだから死ねない。どんなに頑張っても死ねない。で、ついに彼は自分がアンデッドとして生きることを受け入れてしまう。今までは『強盗』や『麻薬ディーラー』しか襲わなかったバート。『悪党を退治している。世の中のためになっている』という大義名分をかざし、なんとか『人間』でいようとしたバート。でもついに終盤、電車で何の罪もない人を、『自分の欲望のため』に殺してしまう。  だから、これはレヴェナントを題材とした人間ドラマなんです。それに、こーゆーテイストでいくのなら、コメディタッチは余計。コメディタッチでいくのなら、もっとダークヒーロー的爽快感でしめくくってほしかった。  でももっと言うなら、『ゾンビ処刑人』というタイトルから、『ゾンビになった正義の味方が暗黒パワーで復讐を成し遂げる』的展開を期待しちゃったのです。変な先入観を持たされてしまった。罪なタイトルです。[DVD(字幕)] 6点(2018-05-17 03:43:59)《改行有》

858.  みんな元気(2009) 《ネタバレ》  うーん、これは良い映画ですねー。オリジナルだとばかり思っていたのですが、リメイクみたいですね。  子供たちに帰郷をドタキャンされた、老年の父親が、、子供たちを一人一人訪ね歩く。ただそれだけ。ロードムービーが苦手だし、いつもだったら手に取らないジャンルの映画です。正直ロバート・デ・ニーロ、ケイト・ベッキンセール、ドリュー・バリモアの共演でなければ観ていなかったでしょう。  ですが、淡々として退屈そうなのは、まさに雰囲気だけ。こんなに心の琴線に触れまくるドラマティックなドラマはなかなかないです。  予備知識なしで見たので、子供たちがみんな、父親に本当のことを言っていないという事実にびっくり。その真相はフランクの夢の中で明らかに。エイミーとジェフが別居中なんて、全然気付きませんでした。さらには、ジルが預けにきたのはロージーの子供という事実だけでもびっくりなのに、ロージーはレズビアンだとまさかのカミングアウト。そしてデイヴィッド。まさかまさかの結末。  『安易に人の死で涙を誘おうなんて・・・』と、いつものクレームが頭をよぎったそのとき、画廊でフランクが出会った、デイヴィッドの絵。そこには父の仕事の結晶が・・。やられた。もう涙で何も見えやしない。  振り返ってみれば、この映画って、冒頭のシークエンスからしてかなり良かったんですよね。子供たちの帰りを楽しみにまつフランク、子供たちを喜ばせたい一心で準備するのはバーベキュー。そこへ相次ぐ子供たちからのキャンセルの電話。そして、ひとりバーベキュー。いやー、切ないですね。このシークエンスがあるから、ラストのシークエンスがより一層引き立つ。凄く悲しい事実と直面した後なのに、幸せを感じるラスト。もう脚本が素晴らしいですね。  更には、幼い頃の子供たちの姿とたびたび重ねあわせるなど、演出も抜群。  これこそ、まさに隠れた名作。[DVD(字幕)] 9点(2018-05-16 04:05:23)(良:1票) 《改行有》

859.  スケルトン・キー 《ネタバレ》  超後味悪い系の作品。  『世にも奇妙な物語』なんかのショートストーリーで見せられるならまだ良いけど、2時間近い映画でこの結末は辛いです。  それに、ケイト・ハドソンは大好きな役者さん。そのケイト演じるキャロラインもまた、勇敢で、正義感があって、それでいて優しい理想的な主人公。そんな彼女が、あんな悲惨な結末を迎えて、『ああ、面白かったー』っで、済むかー、って話です。  正直言うと、私はこの『得体の知れない感じ』が大の苦手です。スプラッタとかゾンビとかは楽しく見れるのですが、こーゆータイプは苦手。おどろおどろしい小道具と、屋敷の雰囲気だけで、腰が引けながら見ていました。つまり、序盤かなり怖かったせいで、ストーリーを完全に読み違えていたのは事実。恐怖は正常な判断を麻痺させるようです。  『ど、どーせ、オカルト仕立てにした、財産目当ての殺人事件なんでしょ。べ、弁護士とあの奥さんがグルなんじゃないの。』と、なるべく怖くないような結末を想像しながら鑑賞。まあ、半分は当たっていたんですが、目的が財産どころじゃねーってのが、もう予想外。  ベンがずっと言っていた『ここから出してくれ』の意味もわかっちゃうし。それに回想で出てきたあの可愛い子供たち、相当に悲惨です。幼い子供たちは体を交換させられた挙句、両親から火あぶりですか。この原作書いた人はとんでもないサディストですね。  そして、キャロライン。よくホラーでやられちゃう人たちって、『性格クソ悪い系』か、『バカすぎて自業自得系』のどちらかなんですよね。だから何とか見れるわけで。キャロラインみたいなタイプって、だいたい助かるか、逆にやっつけちゃうか、そのどちらかだと思うのです。そのセオリーを無視すれば、そりゃあ驚きますが、後味が悪すぎるっつーの。精神衛生上よくないっすわ。  とゆーことで、鑑賞中の面白さは保証できますが、結末がまったくもって好みでないのでこの点数です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-05-14 04:30:34)(良:1票) 《改行有》

860.  県庁の星 《ネタバレ》  この作品は、どちらかと言えば、もちろん面白い作品です。  ただ、はっきり『ドラマ向きの作品』じゃないかな、とも思えます。尺が長いし。前半のテンポは決して良いとは言えません。これが、40分ドラマ3本という感じで見ると、メリハリが出たかもしんないです。  全体通しての山場は3箇所でしょうか。一つ目はスーパー再生のシークエンス。二つ目は県議会での野村のプロジェクト改善案演説。3つ目はスーパーの再検査。どれもそれなりの盛り上がりを見せます。  特に、スーパーでのシナリオは、ほとんどサクセスストーリーの体で描かれているため、かなり爽快です。スーパーのスタッフと、野村が次第にお互いを認め、協力していくのですから、そりゃあ見ていて清々しいです。  その一方、県のプロジェクト及び県議会の人たちとのやり取りは、苦々しいことこの上ない。唯一の味方かと思われた小倉知事でさえ、やはり中身は他の議員と変わらない政治家の本性を見せるわけです。いや、民間に対して理解がある風を装っている分、議長よりよほどタチが悪いと言えるかも知れません。社会派ならではの苦味を残すどんでん返し。すっきりしない結末。『リアル風味の大人ファンタジー』という目線で見ていたら、ラストは勧善懲悪を期待するところですから、この決着が好きじゃない人もいることでしょう。  救いなのは、野村がそれを承知しているのがわかる、ラストのセリフ。『そううまくはいかないだろうな。でもあきらめない。』という言葉と、『エスプレッソ1杯100円』の小さな改革に、小さな希望を残しているのがこの映画の良心。また、プライベートで、二宮との幸せを予感させる最後のやりとり。苦味を残しながらも、清涼感を感じる終わり方になっているのが良いですね。  [DVD(邦画)] 6点(2018-05-13 21:56:32)(良:2票) 《改行有》

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