みんなのシネマレビュー |
| スポンサーリンク
スポンサーリンク
862. リリイ・シュシュのすべて 既視感があるというか、いろんな映画や小説を寄せ集めてイメージビデオにしてみました。という印象ですけど、北関東の鬱屈した中学生の雰囲気は充分に伝わってくる。それをリアルと言えるのかは賛否がわかれるのでしょうけど、中学生の不安定な時期にこの程度の逸脱やイジメなら別に珍しくはないような。あらためて中学時代の危うさと瑞々しさは感じる事はできた。あの頃に戻ってみたいようなみたくないような複雑な気持ちにはなる。そういう心を動かされるモノはある。 群像劇なので個々の物語は弱いし、そもそもイメージビデオ的なので、物語性を求めるものではないだろう。詳細な製作過程は知らないのだが、「ネットとリアル」というのがひとつのテーマではあるハズで、そこへのツッコミというか問題提起が弱かったように思う。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-02-12 14:07:42)《改行有》 863. 女殺油地獄(1992) ストーリはタダの不倫・男女の色恋沙汰でどうしようもないのですが、当時ヘアヌードを解禁させた樋口可南子に怖いモノはないわけで、吹っ切れたオバハン役を思う存分見事に演じているのがスバラシイ。といっても、中年になった今の自分から見たら、当時30半ばの樋口可南子は女ざかりであり、決してオバハンなどではなく、その可愛らしさと妖艶さを兼ね備えた破壊力に圧倒されるのだが。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-02-12 14:00:40) 864. 三十四丁目の奇蹟(1947) 古きよきアメリカを感じるにはよいのかもしれない。それよりも、日本が原爆・空襲で焼け野原だというのに、敵国はサンタが居るとか居ないとかで映画を製作していた事に何とも言えない気持ちになった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-12 00:10:50) 865. 第七の封印 不安や恐怖によって神は生み出される。逆に神の存在を信じる必要の無い人には不安も恐怖もないわけで。言い換えれば、不安や恐怖の無い人にとっては神は存在しないわけで。ずっと後者で居られればよいのでしょうけど、死は必ずやってきますからね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-10 12:47:57) 866. 奇跡の人(1962) 親は子供を甘やかす。障害者なら尚更。負い目もあるだろうし。他方、他人だからこそできる、そして同じ障害者としての矜持による厳しい教育。ヘレンを取り巻く各々の大人達の対応が興味深い。他人の子供を教育するって結構難しいからね。相当な覚悟と信念を持って鬼にならないと。親も先生をよく受け入れたと思う。他人にここまで厳しくされたら、普通ならわが子可愛さで我慢できずにクビにするだろう。 作品としては、ヘレン役の子は演技が過剰だし、施設に入って突然改心してしまったり、先生を受け入れていく過程の描き方に不自然さを感じた。もう少し長尺で丁寧に描いてもよかったのではないか。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-02-10 10:59:43)《改行有》 867. 50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 設定はよかったと思うが、料理しきれず、結局落とし前が付けられていないので消化不良。毎日、ビデオ見て自分の環境変化を受け入れるというのは実際には無理だろう。たぶん精神が破壊される。その点を誤魔化して無茶なハッピーエンドにしてしまった印象。なら、日々の生活によって家族の事だけは覚えられるようになった。というファンタジーにした方がよかった。ただし、「日々新しい気持ちで人間関係を構築していこう」というメッセージ性は評価。[CS・衛星(吹替)] 4点(2016-02-09 12:04:46) 868. おさな妻 《ネタバレ》 肝心の主人公の成長過程の描き方が弱い。結果、女子高生を後妻にしたいと考えているロリコン中年男が楽しむだけの作品になってしまっている。[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-02-09 10:47:21) 869. お茶漬の味 《ネタバレ》 和解に向かう過程が唐突でデキスギのような気もするが、いいシーンではある。見合いだろうが恋愛だろうが、不幸な結婚をしてしまった人はこの世にたくさんいるだろうが、引き返せる時点で意地を張らずに双方素直になれるかどうかがポイントだろうな。この2人の場合は一応我慢できる範囲でのすれ違いで、結局和解できたのでよかったけど。[DVD(邦画)] 7点(2016-02-08 14:07:29) 870. 東京暮色 《ネタバレ》 子は親の影響を受けるモノで、母親が男と遁走してれば自分も子供連れて実家に戻るなんてのはたいした話しでもない。でも、母親居ないからアバズレ女になるのはよくわからないし。が、堕胎して、実母に再会・そっけなくされ、男には冷たくされ、若さゆえに直情的行動に出るのはわからないでもない。でも、それが要因でやっぱり「片親はいけないわ」と夫の所に戻る原節子もよく理解できない。どうも全体のつながりが悪いような気がする。まあ、家族と言えども夫婦はもちろん、子供でも他人格なのであり、自分の思ったようには行動もしてくれないし、わかり合える事も殆どないという冷徹さは伝わってはくる。それにしても小津は相変わらずの嫌結婚派だな。言うまでもなく、子供なんか持つべきはないんだろうけど。[DVD(邦画)] 5点(2016-02-08 12:13:32) 871. トラック野郎 故郷特急便 オモシロクて、強くて、優しくて、カッコイイ、桃次郎。山田洋次はどのような思いでこのシーズを見ていたんだろうか?文太は晩年、左翼的な活動に傾倒していったが、思想的には共通するモノがあったのだろう。高倉健を松竹に迎え入れて新たな魅力を発掘した山田洋次は文太でも作品を撮りたかっただろう。『東京家族』が流れてしまったのが残念でならない。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-02-05 12:02:41)(良:1票) 872. トラック野郎 熱風5000キロ シリーズモノも何作か見ると、その世界観もわかるようになり、面白さも理解できるようになる。見れば見るほど、桃次郎は下品で暴力的な寅さんという印象が強くなるのだが、2人本質である「男の優しさ」に変わりはないのかな。強いて違いを言えば、桃次郎の方が労働者的で、集団行動が多いところか。本作は信州が舞台で風景が楽しめるし、山も多く立体的ではあるのだが、桃次郎の活躍シーンが少ないのが残念ではある。信州好きでよく行くのですが、昔の映像を見て、長野駅前の変貌には驚きました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-02-05 09:53:35) 873. トラック野郎 一番星北へ帰る 子持ちの未亡人を好きになると大変だな。あまり下品・エロなのもアレなので、テイスト的にはこれぐらいが丁度いいかな。でもそれらがないと寅さんに近づいていっちゃうので難しい所。[地上波(邦画)] 6点(2016-02-04 12:57:35) 874. トラック野郎 望郷一番星 トラ(桃)と寅。に限らず、子供の頃は東映が好きだった。プラモデルも流行ったし。わかりやすいし。でも中学ぐらいから段々と松竹が好きになってくる。大人になると完全に松竹。好みの変化に成長(老い?)を感じる。ただし、桃次郎のキャラそのものは魅力的ではある。大人になって気づく事もある。バカになれる熱さというかカッコよさというか。[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-04 11:14:32) 875. デュエット(2000) 《ネタバレ》 群像劇だから仕方ないのだが、個々のストーリーが薄い。ラストの銃殺には疑問。ブルースブラザーズのような展開になるのかと期待してたのに。歌は表現であり、その人の人生を表すものではあるとは思った。[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-02-03 13:59:36) 876. プレデター 緊迫感のあるよくできた作品なのだろうけど、ちょっとグロイな。目を背けたくなるシーンの連続でキツカッタ。ランボーみたいな個人で戦いを挑む系の方が好みかな。[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-02-03 11:54:55) 877. 振り子 古臭くて、平凡で、ありきたり。劇的なドラマも何もない。でも、それが人生なのかも。[地上波(邦画)] 5点(2016-02-02 23:28:44) 878. モンテ・クリスト伯(2002) 原作未読。だいぶ改編されているようだが、女絡みのタダの復讐劇で、これまで何度も見てきた話のような。これが本家本元なのかもしれないが。[CS・衛星(吹替)] 4点(2016-02-02 12:19:01) 879. ザ・コール [緊急通報指令室] 《ネタバレ》 電話のみでサポートするという風変わりな作品ですが、息もつかせぬ展開で、心臓によくないですが、現場出動からは普通のバイオレンスになってしまい、こういう決着の仕方しかなかったのかなと。オチも微妙でした。でも総じて楽しめるとは思います。[ビデオ(吹替)] 7点(2016-01-29 10:25:44) 880. ペイチェック 消された記憶 最近複数の政治家で話題の「記憶(の確認)」ですけど、記憶とか未来とかテーマは面白いのに、料理しきれず作りも雑で、結果的に中途半端なアクション映画になってしまった。今は情報が氾濫して自分の未来がある程度予測できてしまうので、不幸とまではいかないまでも、諦めみたいなモノはあるんだろうな。[地上波(吹替)] 5点(2016-01-28 12:00:05)
|