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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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861.  ほとりの朔子 《ネタバレ》 とある少女のひと夏のバカンスを描く、という建付けで、主要な部分もいわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」であったりもするのだケド、全然見た目ほど爽快で心地好い話、という訳でもなく、部分的にはドロドロしてたり、率直に「居辛い」シーンも多い(主要人物の相関も結構入り組んでたりするよーで)。分かり易い感動シーンみたいなのも無いし、見た目はシンプル、実際にも繊細、なワリに妙に高度にややっこしい、一言では言い表せない様な映画だと思う。 何とゆーか、記憶の奥底にこびりついて離れない「違和感・心残り」の様な、とでも言いましょうか。自分自身を構成している記憶って意外と、楽しいとか気持ち好いとかそーいうのバカリでもなくて、その時は気付かなかったけど後から思い返すと気まずい・気恥ずかしい、というか、そーいう(どちらかと言うと)ネガティブな記憶の方が多い様な気もするのですよね。これは、朔子にとってそんなものになってゆく様なある夏の記憶、とでもゆーかの様に、私には見えましたのですね。[DVD(邦画)] 7点(2021-06-09 00:31:07)《改行有》

862.  藍色夏恋 《ネタバレ》 非常にオーソドックスな青春恋愛ものだし、邦画でもスゴ~くしょっちゅう観るよーな内容(欧米人には日本映画か台湾映画か分からないのではないだろーか)。ほんの少し百合要素が含まれるが、ソコも掘り下げがあるワケでは全くなく、どーいうコトだったのかもこれからどーいうコトになるのかも、全て曖昧にトロかしてしまっている。 要は、雰囲気映画ですよね。ソコは、キャスト(特に主演のコ)は中々に美麗な大陸系・アジアンビューティ、といった感じの見た目(性格も若干ながら変わり者系)なので、その部分には少しだけ(この手のを観飽きた人でも)ユニークさとゆーのを見出せるかも知れない。まあでも、アジア系の映画でもやはりよく観る内容なので、それすらも至極微妙なトコロかも知れんケド。[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-08 02:25:43)《改行有》

863.  歓待 《ネタバレ》 このコンセプトのお話というのは探せば結構色々なトコロに転がってるヤツとも言えるのであり、誰しも決して見たことも聞いたこともない、というワケでもないかと思う。その一つとしては今作、筋書き自体はかなりオーソドックスな方だと思うが、その本筋のサスペンス的な部分についてはまず率直にかなり展開運びが高水準だったと思う(とにかく、キーマンの古舘寛治の奇妙な存在感がもう抜群で)。 ただ、本作はサスペンス面をシリアス全開な方に運んでゆくワケではなく、どちらかと言うとシュール(ブラック)コメディの方に倒そうとしている様にも思われた、というのが正直なトコロ。コメディといってもゲラゲラ笑かそう、というワケでもなく、時折ニヤリと出来る、という程度だとは思うが、その部分の奇妙さ・滑稽さとゆーのも個人的には結構好きなヤツであった。結論、完全なサスペンスではない『世にも奇妙な物語』風の不可思議なお話として、今作は前述どおり比較的オーソドックスながらもクオリティは確かな作品だ、と言ってよかろうかと思う。このコンセプトのお話としては非常に手堅い方ではないか。 やや残念なのが(ほぼノーアイデアと言ってよい)終わらせ方だろうかね。ここで何らかの結論を出せるよーだったら、もう少しランクが上の映画になった様にも思われる、けども。[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-08 02:09:17)《改行有》

864.  ネスト(2014) 《ネタバレ》 ホラー寄りのサイコ・スリラーという感じですが(確かに『エスター』に近いよーな、と感じます)、第一に主役のサイコ姉のキャラ造形が中々素晴らしかったですね。まず見た目の病的な雰囲気と(精神的にも肉体的にも)それで居ながら肝心なショックシーンでは女だてらのパワフルさ・キレも十分に発揮しており、マカレナ・ゴメスは流石にホラーで存分に活躍しているだけあるな、という感じではありましたね。そして、姉が精神をやられている原因(=忌まわしい過去)にも、その結果に対するある程度の説得力が備わっており、かつラストで明かされる衝撃の真相にもコレが上手いコト繋がっていて、全体的にシナリオも(謎含みのサスペンス部分も含めて)かなり上質な方だったと思います。少し惜しいのは、このサイコ姉の外出恐怖症という重要な特性とゆーのが前述の「忌まわしい過去」とは関係が無い、という部分ですかね(コッチも含めてソコとリンクさせてしまえたら、話がもう少しシンプルになりかつ納得度も更に向上したかと思います)。 ただ加えてひとつ、更に更に素晴らしいと思うのが、それでいながらこのサイコ姉にも感情移入・同情してゆける部分が大いにある、というトコロですね(同じ意味として、全ての元凶たる父親にさえ僅かながらにも同情とゆーのが可能か、という部分)。それ故に、ただサイコを退治してグッド・エンド、という在り来りな終い方でなく、悲しさ・切なさを含むもうチョイ多面的なエンディングを迎えることができた、というのも、このジャンルとしては少しユニークで半ランク上の仕事だった、と言えるのではないかと(この部分は『エスター』より巧みだったと言って好いかと)。良作だと思いますね。[DVD(字幕)] 7点(2021-06-08 00:47:18)《改行有》

865.  ウルフズ・コール 《ネタバレ》 いや~コリャあ、突っ込みドコロの多い潜水艦映画だすね…フランスの弾道ミサイル潜水艦が舞台、ということで、要は名作『クリムゾン・タイド』の二番煎じに容易に為りかねないコトが最初から思いっ切り危惧されましたが、心配ご無用、実際に二番煎じでありながら「二番」というレベルにすら全く達していないという輪を掛けてのポンコツです。シナリオ・設定の質として三回り、いや四回りは劣るかと。 フランスが核報復を決断するまでの経緯は、少なからず引っ掛かるトコロはありますがまあ好しとしましょう(とは言えそもそもフランスて)。しかし、大統領命令下達後レフローヤブルが味方からの通信をも遮断する、というのは、そもそもハッキリ意味が分からんです(それこそ、こいつら『クリムゾン・タイド』すら観ないで今作撮ってるのケ?つーか)。二百歩譲ってそういう作戦運用だったとしても、その後並走する僚艦チタンが明らかに止めに入っているのに状況の確認すら全くしない、とゆーのも更に意味不明です。司令部との通信途絶のカラクリにリアリティがあった『クリムゾン・タイド』とは、この部分の展開運びだけでもクオリティの差が歴然だと言えるでしょう。 もう一つ、タイトルの『ウルフズ・コール』ですが、作中実際にこの「狼の歌」が聞かれるのは序盤に一回だけで、その後はこの設定特に登場しないんですよ(終盤、主人公のフラッシュバックシーンで無理やり挿入してるトコが一箇所ありますケドも)。何故にこーいう結局大して意味の無い(意味在りげなだけの)設定を放り込んで、それをタイトルにまでしちゃってるのでしょーか。シナリオにちゃんとした内容・アイデアが無いコトを自白しているよーなもんです。 他、突っ込みドコロは尽きませんが、取り急ぎ2点だけ言及しておきます。潜水艦映画にも(大)ハズレあり。[DVD(字幕)] 4点(2021-06-07 23:28:55)(良:1票) 《改行有》

866.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 建付けとして『ファウスト』の構造を取り入れてはいるものの、基本的には監督のやりたい放題、という映画ですね(特に序盤は完全にそーですケド)。何しろメフィスト登場までにもエラい時間が掛かりますし、そこまでの描写にはシナリオ上の意味、というのも殆ど見い出せないのですから、こーいうのに馴れてない人にとってはかなり辛い映画だと思います。 やはり見ドコロはその独特な表現にあるかと思います。これはもう説明不要かと思いますが、ストップモーションアニメ・人形劇・シュールな演技、等々、その意味での面白さ・ユニークさはこれも十二分に備えている作品かと。個人的に注目していた「食事」のシーンは、今作時点ではさほど「悪趣味」でもなく、少しホッとしましたが(後続作品でのアレ、ワタシはかなり心を抉られるものですから)。 2018年の監督最新作『蟲』も、早く一般公開・DVD化されないかと期待しています。[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-07 00:43:19)《改行有》

867.  ファンタスティック・プラネット 《ネタバレ》 確かに、話の内容はかなり意味在りげではあるのですが、さほど含蓄というまでのモノも感じられず、やや平凡かも知れません。観るべきはその異様でシュールな美術的表現の方に在る、とゆーのも完全に同意です。ユニークな観る価値自体は間違いない作品でしょう。 その意味では、こーいうのはやはりフランス、というコトなのかも知れないとも強く感じますね。コレはアメリカ・イギリス・ドイツ、そして日本その他の東アジアにとっても難しいヤツでしょう(他にあり得るとしたら、ぎりロシア、ないし東ヨーロッパとかでしょうか)。それは、ここまで確信的にこーいうコトをやってのけられる(そしてそーいうコトしても誰にも怒られない)という意味で、ですが。[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-05 00:21:24)(良:1票) 《改行有》

868.  ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う 《ネタバレ》 最後まで観ると、基本的には前作の構造・設定を大枠で踏襲しながら、様々な要素をドギツくした、という感じですかね。とは言え、ド初っ端からの凄惨なシーンにはグロ映画マニアな私でもかなりギョッとさせられましたケド(特に大竹しのぶは他作品のイメージも多分にあるのですけど、ああもあっけらかんと楽しそうに残虐されちゃうと、観てるコッチがちょっと何か不安にすらなってくる、と言いますか)。 個人的に前作の評価を下回ったのには、幾つかの理由があります。一つ目は、前作の少し繊細な雰囲気(頽廃・厭世と言いますか)が、諸々をドギツくした今作ではちょっと損なわれてしまっていた様に思える点ですね。特に気になったのが、序盤~中盤明らかに竹中直人に喋らせ過ぎなコトです。これ見よがしな独り言は状況説明には必要なのかも知れませんが、正直ちょっとダサく感じました。もう一つ、エロもレベルアップしているのですが、これが陰毛全開で結局ボカシも全開なのですよ。この手の映画でコッチは別に下の毛なんて見たいと思ってはいないのです。ソコは構図を工夫してボカシが入らない様にするのがプロの技ではないでしょーか(ボカシが入らないバージョンというのがあるのでしょーかね?)。 ラスト付近の石切り場のシーンは、諸々素晴らしかったですね(極上のロケーションですね)。随所で私が前作で好きだと思ったさり気ない雰囲気のシーンもあり、続編を観れた喜びは確実にあったのですが、重ねて私は前作の方が好みです。[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-03 01:14:48)《改行有》

869.  残酷!女刑罰史 《ネタバレ》 1970年というギリ60's?な年代もあって、残虐にせよエロにせよ描写自体の質は率直にそこまで大したもんでもない(それでも拷問描写はそれなりにハイレベルな陰惨さで、当時観客にもたらした衝撃の大きさとゆーのは十分に推量されるケド)。ただ、むしろお話の内容の方が相当に高レベルな残虐というか胸糞というか、無辜の市民を私利私欲、あるいは為政者の面子の為に惨たらしく拷問→虐殺していくという内容にはあまり類を見ないレベルでムカムカさせられた。が、意外とこの見るに堪えなさ・忌々しさが、当然の如くのシリアスさも相まって高度な見応えとゆーのに繋がっていたというか、マサカこんなのにこんなに引き込まれて最後まで観れてしまうとは思いませんでしたすね。主演陣に地味にちゃんとした人を起用していて、演技面でアクセントがつくれていたのも大きいのでしょうね。重ねて、意外と決して悪くない(ネガティブ方面に見応え有る)映画になってます。[DVD(字幕)] 6点(2021-06-03 00:50:45)

870.  薄氷の殺人 《ネタバレ》 中国の地方都市の「格好をつけない」雑然とした雰囲気、というのは中々に物珍しく、本作ではそこにリアリティやある種の凄みまでが感じられ、偶にはこーいう映画もやっぱり全く悪くないな、とその時点で思ったのですね。もう一個、こーいう言い方はちょいアレかも知れませんが、リャオ・ファンの脂ぎってる感じや女性の扱いが雑なの(ややセクハラ気味、というか)なんかも、如何にも中国ぽいなあという感じでここにも少し新鮮味(+一種の感動)を覚えたとゆーか。 まあでも本作は、そーいう少しばかりの「中国の底辺」的な濁々とした質感の中に、一刀切り込んで来るグイ・ルンメイの透明感ですよね。どー見ても彼女は「只者ではない」のだし、その透きとおった彼女が結局は黒幕なのですから、ノワールとしては(もしかしたら「最初から明白」なのかも知れませんが)その時点でコンセプト勝ち、と言っても過言ではないと思います。彼女の存在だけで観る価値とゆーのは間違い無く十二分かと。 ストーリーの本筋の部分と、あと随所の演出にも若干の分かり難さが在るのがやや玉に瑕かも知れませんが、個人的には好きな作品です。[映画館(字幕)] 6点(2021-06-03 00:48:56)《改行有》

871.  ギャングバスターズ 《ネタバレ》 B級テイスト、かつどこか確実にタランティーノ風味な、お手軽アクション・ロードムービー。おバカチンピラ三兄弟(+預かったターゲットの小僧)と迫り来る暗殺チームとの手に汗握る(と言うホドでもないグダグダマッタリな)バトルを思う存分楽しめる。三兄弟の次男および小僧が喋れないというキャラ被りをものともしない設定だが、この二人がどちらも中々イイ味を出している。暗殺チームも個性豊か(年増お色気軍団・黒人ヒャッハー軍団・あとメキシカン?ネイティブアメリカン?系のなんちゃら軍団)だが、揃って腕前はさほどでもないというごく暢気な物語。アクションもハッキリ言ってド初っ端が一番出来が好く、後は至極普通(ラストも意外なホドにアッサリ)。ただ、程好くコンパクトで前述どおりのマッタリさを含め、頭空っぽにしてノンビリ観るには地味に最適な映画。間違い無く有用な作品だとは断言できる。[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-03 00:36:45)

872.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 相当に手酷いバッドエンドだと思いますが、描き方自体はこのラストだけはかなりサラっとしているのですよね。モチロン、狙ってのコトだと思います(ココをネットリ描いたら、本当に絶望したまま終わってしまうことになるでしょうし)。ただ個人的には、そこまでがかなりシリアス、で在りながら一方では十分にハートフルにも描かれた総じて非常に密度の高いお話だったのに、ラストで少し肩を透かされたというか、若干ながら「描き切れていない」と感じたのも事実なのですよね(少しバカリ「遠慮」とでも言うモノが感じられた、と言いますか)。 しかし、それを含めても十二分に優れた映画だった、とは思います。今作から10年ほどが経過し、それこそ昨今、このジャンルの映画とゆーのは供給過多とも言えるホドに大量生産されていますが、シンプルでコンパクトながら要点を確実・着実に押さえた本作は、ある種このジャンルの基準点とも言ってよいクオリティを備えている、とも思いました(前述どおり、私はラストだけはややしっくり来ていないのですケド)。一番好きなシーンは、ギャレット・ディラハントが「ダウン症の子供を養子にする人間などいない!」と法廷で叫ぶシーン。心に突き刺さる、強烈な言葉でした(逆にココは「遠慮」が無かったですね)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-02 23:55:14)《改行有》

873.  君が世界のはじまり 《ネタバレ》 何故だか色々と人生に厄介事を抱えた高校生たちが織りなす青春群像劇。友情、恋愛、大人への反抗…青春独特の「熱と痛み」を生み出す源たるファクターには、ある部分のソレはシンプルな一方でややトリッキーでダークな要素も含まれており、一風変わった雰囲気も随所に漂わせながらも肝心な部分では「青春って人生って色々あるよね」という部分からの共感というのを誰からも比較的得易いという作品だ、と言えるかと思う。その意味では、誰が観ても全くツマラナイとゆーもんでもないか、とも感じる。 ただ、ある程度共感は出来るとは言え、率直に言ってお話の方にしっかりとした内容・斬新なアイデアのある作品だとはやや言い難い、のも確か。深夜のショッピング・モールでのブルーハーツはまずまず優れた場面だと言ってもよいだろうが、そもそもココでブルーハーツとゆーのも青春ものとしてはハッキリ在り来りだと言ってよいだろうし、個人的にはラストの場面の松本穂香と中田青渚なんかは正直言ってワザとらしいというか、少なくとも私の好みというシーンでは間違いなくなかった。 厄介事を抱えている、という意味では、松本穂香は抱える厄介さが一番穏当で、本作においては(どちらかと言うと)引き立て役・話のまとめ役と言えるかも知れない。キャラ的に出来が好かったのは中田青渚で、コレは彼女のファンが彼女を目当てに本作を観てゆくことが出来る、というレベルかと。片山友希ちゃんと古舘寛治の掛け合いも(オーソドックスながら)中々面白く観れた。男子連中は、正直印象に残らなかった。[DVD(邦画)] 6点(2021-06-02 01:10:17)《改行有》

874.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 主人公2人はイケてない扱いなのですが、そんなコトはありません。モリーの強烈な突破力の方に目がゆきがちですが、エイミーだって抜群に行動力のある勇敢な女性です。彼女ら2人を含め、登場人物はいずれも普通であれば学年に一人か二人レベルという少々エキセントリックでスーパーなレアキャラだらけで(教師も含めて)、この学年さぞかしファンキーで楽しかったであろうなあ、ということが想像されますし、中盤までのコメディ全振り展開もそこは終始とても勢いよく&底抜けに楽しく観切ることが出来ました。 また、アメリカの青春ものにありがちなイジの悪いだけの悪役、というのも出て来ません。青春って誰にとってもある部分で、痛みと喜びを併せ持つ学びの時期なのでしょうね。後半はそういった空気感を(ライトめではありますが)しっとりと醸しつつ、最後はまた爽快で痛快に締めてくれるのも(あくまでコメディ作品たる本作としては)中々に上々です。シンプルですが、青春映画としては間違いの無い良作かと。[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-02 01:10:06)(良:1票) 《改行有》

875.  いちごブロンド 《ネタバレ》 戦前~戦中あたりの古い映画の中でも、とりわけ観てホッとできる作品、とでも言いましょうか(『素晴らしき哉、人生!』的な)。決して器用だとは言えないけれどごく誠実なジェームズ・キャグニーとオリヴィア・デ・ハヴィランドが、結局は最後にささやかながらも真の幸せを手にする、此処に在るのはシンプルな人間性への称賛と信頼です。全編通してラブコメ描写も非常に微笑ましく、それでいてやるコトなすコトジャック・カーソンに出し抜かれるキャグニーの様子には、少しばかりの人生の口惜しさというモノと、それ以上に「頑張れ!」という意味での力強い共感を覚えることが出来るのです。 キャグニーの憎めないキャラも抜群でしたが、女優2人がとにかく出色な作品でもあります。「いちごブロンド」ことリタ・ヘイワースはサバサバとした小悪魔的女子を実に爽快に演じていましたし、ルックスも色気・品の好さ・若々しさ等をバランス好く兼ね備えた素晴らしいものでした。しかし、今作の主役は何と言ってもハヴィランドの方。こちらは清楚さに全振りしたエレガントな佇まいが正に絶品です。それでいて中盤、ちょっと気取って自由奔放な女を装う場面なんかは対照的に背伸びした少女的な可愛さを振りまいて、ココって私ホントに大好きですわ。女優さん目当てでぜひ観てもらいたい隠れた秀作です。[DVD(字幕)] 7点(2021-06-01 01:02:06)《改行有》

876.  アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ 《ネタバレ》 元ネタとゆーのは、トマトが人間を襲う!というトンデモにして、当時は実際にトマトを動かして人間を襲わせるという技術が無い(んでやる気も無い)コトが原因でストップモーションアニメみたいな手法を用いた、それが逆に非常にシュールでユニークな映像をつくり出した(が故にカルトになった)という作品であった。本作においてはその点、ドーナツが人間を襲う!というトンデモも、今どき結構簡単にCGで実現できてしまうので、結果的に実際に観たコトあるとは言わないケドでも観たコトあるよーな気もする程度のありふれた映像になってしまっており、要はフツーに(とても)つまらないホラー・コメディにしかなっていない。低予算よろしく、含まれるエロ・グロ・ギャグの低級ホラー三銃士たちもいずれも極めて薄味でチープさも極まりない。紛うコト無きC級、としか言い様の無い出来かと。 そもそも、原作リスペクトな描写だって一つくらいありましたかね?言ってるワタシも元ネタの内容って殆ど記憶に無いんですケド、あんまり似てるシーンは無かったよーな気がしてます。ああ、一つだけ、今作にも『キラー・ドーナツの歌』的なテーマソングがありまして、キラードーナツキラードーナツひたすら連呼するトコロはチョイ似てますわ。ロック調で地味に意外とイイ曲なので、皆さんも是非歌ってみてください。[インターネット(字幕)] 3点(2021-06-01 00:31:59)《改行有》

877.  Plastic Love Story 《ネタバレ》 監督の初期作品としては、前作『雨粒の小さな歴史』に引き続き自主制作ということらしい。率直に、今作の方が仕上りがだいぶん「粗い」とも感じられる。ただその粗さというのは、今作が描こうとするものがより「激しい」ということに依る様にも思われるし、その意味では「敢えて」である様にも思える。もちろん、自主制作であるが故の役者その他のクオリティ(ちょっと失礼な言い方かも知れないが)を鑑みて、今作では取り繕うよりはむしろ剥き出しに、というシビアな判断があったのかも知れない、とも思うけれど。 交わらない3つの物語が描き出すのは、比較的シンプルな、ただし根源的な絶望を宿す人間像である。一個の人格形成において注がれる愛が「足りなかった」ことによる自己肯定感の致命的な欠如と、それが生み出す病的な「愛(或いは他者に必要とされること)への渇望」、そしてそれは、自己または自己と他者との関係性の破壊へと終着してゆく。「歪んだ」彼女らが追い求めたものが仮に愛だったとしても、それを与えてくれる人に彼女らが与え返すことができるものは決して愛ではなくて、むしろ拒絶こそが(相手を思い遣るという意味での)愛には近い、ということなのだろうか。確かにこれは、これ以上無いほどに悲しくて絶望的なラブストーリーであると思う。 本質的には、十分に8点を付けられる内容であるかと思っている。一方で、諸々のクオリティの実際、というトコロには大いに改善の余地が残されているとも思う(正直、セルフリメイクしてもいんじゃねーか、と思うくらいに)。この評点はその点を念入りに勘案したもの、というコトで。[DVD(邦画)] 6点(2021-05-31 01:55:51)《改行有》

878.  ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式 《ネタバレ》 友達としては好くても恋人としては微妙、というのはままあることだろうが、この映画のそれは実に分かり易く、それでいてとても自然なのだよね。テーマがそういう普遍的なものである分、その面白さもある種普遍的だ、とも思うが、これもやはりマンブルコア、通常の映画に比べれば格段に緩くて大したオチも無いという点で、典型的なこのジャンルの少し取っつきにくい映画だと感じる人も多々居るであろう。 しかし、即興劇らしいワリには主演4人の繊細な心情表現の巧みさはどれもかなり見事だった。オリヴィア・ワイルドの奔放なキャラにはエリック・ロメール(私最近よく観てたのだけど)の描く女性の薫りを少しだけ感じた様な気がする(フランス人とアメリカ人という大きな違いは明白にあるものとして)。お淑やかなアナケン嬢も地味に結構好かった(やっぱ美形だし)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-30 02:25:38)《改行有》

879.  糸(2020) 《ネタバレ》 映画のジャンルの中でも純・恋愛映画というヤツは、肝心なシーンでとっておきのムーディな名曲を流しとけばそれだけでも結構成立する(否、名作にすら成り得る)と個人的には考えているし、この中島みゆきの『糸』という曲も、そーいう使い方をする分には十分な力を持っている名曲のひとつだ、と思っているのだ。 しかし本作は、一見そーいう純愛映画な風に見せかけてその実、男女ふたりの人生(前半生つーか)そのものを描き出してゆくという(シンプルな恋愛映画よりは)間違い無く奥行きの深い作品なのだし、同時にそれを通して平成という時代を丸ごと振り返ろうとしている、とも言うことが出来る。その意味では、高度な一貫性があると言うよりはある種オムニバス的な作品なのであり、非常に多岐に渡る小テーマ(特に、ひとつの「時代」を描くというやや大それたコトを含む)をひとつに融合する、という大役を果たせるとなると、これは本当に限られた特殊な曲、ということになってくるかと思う(それこそ国民的名曲、例えば昭和なら『川の流れのように』とか)。結論、やはりちょっとコンセプトに無理があった映画、ということにも感じられる、のですね。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-05-29 19:40:14)《改行有》

880.  ブータン 山の教室 《ネタバレ》 ある意味、劇映画と言うよりは確実にドキュメンタリの方に近い作品なのだと思う。ロケ地も現実の村で、登場人物も多くが実際の村の人々で、そして何より、本作が描こうとする彼らの価値観(信念)というものは確かに彼らの中に実在するものである、のだから。 舞台はブータン僻地のルナナ村。標高4800メートル、住民50余人のこの村には、そこへ行きつく容易な手段を含めて殆ど「何も無い」(電気すらあったりなかったり)。しかし彼らには、そこで今までどおり暮らし続けること(そうすることで幸福に暮らしていけるということ)への揺るぎ無い信頼がある。その信頼、そしてその理由というものを、村にやってきた自分の人生に迷う一人の青年の目を通して描き出してゆく。その意味では比較的シンプルな作品であると思うが、だからこそ、描き出される価値観の「確からしさ」というものがより際立って感じられるのであり、それが尚更、彼らに対する一種の尊敬の念をも観る我々に抱かせるのであろう。 非常に珍しい製作国ブータンというブータン映画ですが、感動はひとしおでした。多くの人に是非観ていただきたい作品です。[映画館(字幕)] 8点(2021-05-28 01:40:59)《改行有》

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