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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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881.  トールマン 《ネタバレ》 (ネタバレあります。ご注意ください。)「衝撃の結末」「意外な真相」この手の煽り文句はミステリー・サスペンスジャンルの常套句。しかしながら経験則では十中八九はハズレです。もはや期待値ゼロ。ところが本作は僅か1,2発に該当したようです。貴重な当たりサスペンスですので、存分に楽しむためにも予備知識なしで鑑賞することをお勧めします。 ≫≫≫≫≫ 横転したトラックから這い出た男の子。拉致犯人が抱き抱えようとした時、子は協力的に手を差し出したように見えました。ともすれば見逃してしまいそうな些細な描写。しかし小さな違和感は確かに心に突き刺さりました。棘はやがて疑惑の核となり、ついには大きな疑念となって物語の進む方向を見失わせました。たった一本の包丁から喚起されたのは、死体の山と血の海。イメージ映像さえ、全く無かったのに。ほんの小さな、でも丁寧な仕掛けが、迷宮の入り口となっている巧みな脚本でした。既定事実が覆り、善と悪が入れ替わる快感。それが一度ならず二度まで味わえるのです。こうも先入観と想像力を手玉に取られるとは、恐れ入りました。バッドエンドとも、ハッピーエンドとも取れる極めて不安定な着地点も素晴らしいです。何故主人公にジェシカ・ビールが選ばれたのかも納得です。惜しむらくは、二段のオチのうち一回目と二回目が間延びしてしまったこと。この間をコンパクトに纏められたなら、傑作になったこと間違いなしです。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-03 18:27:45)

882.  カラスの親指 《ネタバレ》 香川照之でも、竹中直人でも、大杉漣でもなく、何故村上ショージだったのか。オチを見て納得しました。体躯に優れた阿部が主役に選ばれた理由も。役者が持つ世間一般のイメージや見た目の印象を利用したミスリードは的確でした。ただし、物語自体のインパクトはさほど大きくありません。伏線が少なく謎解きが唐突なので、驚きはすれど、感慨は薄いのです。また、彼の計画全体に不確定要素が多い点も高評価し難い要因かと。さて、冒頭に述べたように、キャスティングの意図は理解したつもりですが、それで村上の演技に対する違和感が消えるワケではありません。一人だけ別世界の演技レベル。しかし素人と決定的に違うのは、これを“味”と認識出来ること。ツッコミに類する台詞の座りの良さは流石ですし、敵アジトに乗り込んでの大芝居は、演技上手では逆に出せない緊張感を創出していたと思います。良くも悪くも、村上ショージが全てを持って行った映画だったと感じます。上映時間が2時間40分と知り評価アップ。時間が気にならなかったので楽しめたという事でしょう。今や時の人“あまちゃん”能年玲奈ちゃんもハツラツとした演技を披露してくれているところも見どころです。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-08-31 20:59:00)(良:1票)

883.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 前作でブライアンに殺された売春組織の一族郎党による“復讐戦”。同じく前作では誘拐され痛い目を見た娘にとっての“雪辱戦”。邦題『リベンジ』に偽りなし。前作が4日間のタイムリミットだったのに対し、本作は一刻の猶予も許されぬ時間との戦いです。捕まったが最後、何時殺されてもおかしくありません。カーチェイス・銃撃戦・マーシャルアーツと全方位アクションが小気味よく展開され、今回もリーアム・ニーソンが無敵の強さと驚異的な洞察力を見せつけます。敵役の親父が実に憎たらしいこと。「お前(ブライアン)が殺した者にも肉親がいるのだ」なんて、素敵なブーメランをかます狂人ぶり。決着の付け方も納得でした。温情を理解出来ない者に容赦は要りません。カタルシスは十分です。ただし、些か緊張感に欠けたかもしれません。その発端は、主人公が拘束されたシークエンスにあったと考えます。拘束具が、手錠でも鎖でもなく、結束バンドとは。敵が三流チンピラである証です。当然?難なく脱出してしまい脱力。せっかく娘を呼び寄せた価値が目減りしてしまいました。街中で手榴弾を投げまくり、列車に突っ込む無免許運転車。随分と大味な。娘が運転免許試験で合格する和やかなエピローグまで容易に予想出来てしまいました。つまり、シュワちゃん主演のアクション映画と同じ系統ということ。ですから、前作と同じシリアスサスペンスを期待すると落胆するかもしれません。なお、このフォーマットは魅力的ですが、続編は期待薄でしょう(ブライアンも口にしたように、復讐の連鎖はもう懲り懲りです)。よってパッケージだけ利用してスピンオフ扱いでコメディなんて如何でしょうか。題して『96時間・お父さんは心配症』脚本は岡田あーみん先生に依頼してください。[レーザーディスク(吹替)] 7点(2013-08-28 18:57:27)

884.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 これはいけません。楽しくありません。前作はコメディと見紛うばかりの(というか本気でコメディだと自分は思っていますが)ハイテンション・極道エンタメ映画でありましたが、本作は常識的なヤクザ抗争映画。“画面全体からビンビン伝わってきた大物・実力派俳優のノリノリ感”も半減してしまっています。良かったのは、小日向と松重がチンピラの取り調べをするシーンくらい(真っ当に面白い“刑事と容疑者”コントでしたね)。やはり圧倒的な「バカヤロー」「コノヤロー」不足が原因と考えます。やっぱり全員が四六時中悪態をついてこその『アウトレイジ』ですよ。イヤミの「ザンス」、コロ助の「ナリ」よろしく、全ての台詞の語尾に「バカヤロー」を付けてもいいくらい。ラストもスッキリさせ過ぎでした。ヤクザの自己中っぷりや理不尽さを表現するなら、憎まれっ子は世に憚らなきゃ。監督もこの出来では満足していないのでは?是非早期のセルフリメイクを希望します。タイトルは『アウトレイジ・びよーんど』で。勿論メインゲストの大物組長役は『ゆーとぴあ』のお二人でお願いします。[DVD(邦画)] 6点(2013-08-25 18:58:19)(良:3票)

885.  あなたへ 《ネタバレ》 最愛の妻からのラストメッセージ。それは絵手紙にしたためられた僅か5文字の言葉。「さようなら」たった一言を伝えるために、妻は夫に旅をさせました。環境を変えること、体を動かすことで見えてくるものがあるということ。「あなたは、あなたの時間を生きて」過去の思い出に囚われることなく、新しい人生を歩んで欲しいという妻の願いは夫に届いた様子。篭の中の鳥、いや刑務所に餌づけされた雀は、大空に飛び立つ決意をしたようです。ただ薬が効きすぎたのか、刑務官の職まで手放してしまいました。退職後も請われて仕事が出来るなど誇らしいこと。ニセ教師や南原の例を見ても分かるように、居場所があるのは幸せな事です。新しい生き方を模索する気持ちは尊重したいですが、今まで積み重ねてきたものも大切にして欲しいと感じました。根なし草の放浪とならぬ事を祈るばかりです……。齢八十の大スター・高倉健を主演に迎え、豪華キャストでお送りする和製ロードムービー。健さんは流石に若々しいものの、それでも80歳のおじいちゃんには変わりありません。本作のテーマを扱う上で主人公の年齢は重要なファクターとなりますので、明らかにミスキャストでしょう。吉永小百合もそうですが、主役しか許されぬ役者人生というのも虚しい気がします。年齢相応の適役でこそ、役者は一番輝けるのでは。イベントは発生してもアクシデントは皆無であること、移動距離と期間及び移動手段のバランス上、ロードムービーとしては極めてコンパクトで平凡な印象です。大仰なBGMに頼るのも限度があります。ロマンには欠けては、ロードムービーの醍醐味半減と言わざるをえません。[地上波(邦画)] 5点(2013-08-22 18:49:46)(良:3票)

886.  ゴッド・ブレス・アメリカ 《ネタバレ》 主人公は、実にアッサリとセレブを銃殺しました。最初の殺人が、この物語の指針。もし彼が悩んだり、躊躇したりしたら、殺人行為自体にリアリティが発生したでしょう。そうなればもう観客は嫌悪感しか抱けません。殺人鬼の映画。ドラマとしては拒絶の態勢に入ってしまいます。しかしこうも軽いノリで人殺しをされると(実は逆にその方が現実的であったとしても)殺人が殺人と認識され難くなるワケです。ブラックジョークの範囲内。基本的にスリッパで頭を叩くのと変わりません。一見非常識とも受け取れる“軽過ぎる殺人”は、主人公の倫理崩壊を示唆すると同時にコメディへの誘導を兼ねていたと考えます。過激な設定や社会風刺・メディア批判といった、目立つ要素はもはや飾り。これは、しがない中年男と満たされぬ女子高生の恋物語でありました。決して成就しない、成就してはいけない純愛です。行き着く先は別離。さもなくば最悪の悲劇しかあり得ません。身勝手で、迷惑極まりない、愚かで、狂おしい、されど儚く、切なく、眩しい、愛のかたちが、結末に集約されていたと考えます。結局、他人なんてどうでもいいってこと。それが愛。決して美しいものではありません。快作、いや怪作です![DVD(吹替)] 9点(2013-08-19 19:52:14)(良:1票)

887.  HOME 愛しの座敷わらし 《ネタバレ》 水谷は懸命にお得意先に頭を下げましたが、上司にキレて台無し。安田は自治会の仕事を引き受け、息子君や娘ちゃんは積極的に仲間に溶け込もうとしましたが、これくらいは誰でもやっている事。屋敷の前住人と違い、大らかに座敷童子を受け入れた点は水谷ファミリーの手柄と言えますが、棚ボタ感は否めません。言わば宝くじで当てた幸せ。努力がツキや奇跡を呼び込んだ成功ならば、ご都合主義でも受け入れられますが、宝くじ当選者の体験談を聞かされても感慨はありません。家に憑くはずの座敷童子が水谷家族と一緒に引っ越した結末は興醒めですが、幸福が水谷ファミリーの力で勝ち取ったものでない以上、この結末しか無かったとも言えます。豊かな自然と雰囲気たっぷりの古民家等ロケーションは抜群で癒し効果はありそうです。ファンタジーとして“緩く”楽しむ分には悪くありませんが、感動を望むのは厳しいと感じました。 [地上波(邦画)] 5点(2013-08-16 18:27:22)(良:1票) 《改行有》

888.  ファイナル・ジャッジメント 《ネタバレ》 危機感や恐怖心を煽って入信を勧誘する手法は、古今東西を問わずどの宗教でも行っている常套手段。危機は具体的に、恐怖は切実である方がより効果的です。そういう意味では、尖閣問題で外交緊張が高まる折、中国(劇中ではオウラン)による日本侵攻というタイムリーな設定を用いたセンスは正しいと感じます(ただ、武力衝突も無しに、ある日突然併合されるという設定にリアリティは感じませんが…)。さて本作の目的は、ラストに行われた主人公の演説(説法)に集約されていました。この主張を際立たせる為に100分近くが費やされたと言ってもいいでしょう。然るに、肝心の演説が全く心を打ちません。既存の宗教を全て容認すると語る一方、主人公が説く“神”による価値観の統一を強要するのは明らかな矛盾です。オウランが日本併合時に行ったダブルスタンダードな施策と何ら変わりありません(おそらくこの不条理を製作者が理解していないのが一番怖い)。演説ひとつで問題解決という点も説得力を欠きますし、その後の次第を字幕で説明という手抜きも酷いと感じました。この完成度では、もはやプロパガンダとは言えない気がします。最後にどうしても触れておきたい宍戸錠について。ほぼ役作りを放棄したとも思える大根ぶりは、晩年の丹波哲郎を彷彿とさせる異次元の味わい。こちらの方が余程神懸かっているような。(以下余談)レンタルDVDでの鑑賞でしたが、正直言って下手なAVより借りるのに勇気が要りました。長女からのリクエスト『うちの3姉妹』と次女のリクエスト『プリキュアオールスターズ』に挟んでカモフラージュしてレジに出しましたが、お姉さんの表情がいつもより怪訝そうだったのは…気のせいでしょうね。[DVD(邦画)] 3点(2013-08-13 22:27:46)

889.  チョコレート・ガール バッド・アス!! ジージャーに『チョコレート・ファイター』時のような可憐さはもう望めないワケですが、上野樹里を彷彿とさせる親しみ易いルックスは好感度が高いです。おそらく今後は本作のように女性版ジャッキー・チェン路線を進むのでしょうが、もう少し格闘アクションを頂戴したいというのが本音です。そこそこのギャグ、そこそこの脚本、そこそこのアクションで、小さくまとまってしまうのはまだ早いです。以下余談。Wikiで彼女を調べてみたところ、もうお母さんなんですね。無茶するアクションは難しいのかな。嗚呼、花の命は短かくて良作に巡り合うのはかくも難しい……。[DVD(字幕)] 5点(2013-08-10 23:20:14)

890.  マイ・ネーム・イズ・モデスティ 《ネタバレ》 DVDジャケットは、両手で拳銃を構えるイカした女の図柄。当然タランティーノお得意のガン&バイオレンスアクションを期待するワケですが、完全に肩透かしを食らいました。アクションシーンは終盤に申し訳程度。それも空手?中国拳法?彼女、銃なんか撃ってないじゃん!流石にコレは『羊頭を掛けて狗肉を売る』行為。映画自体に非はありませんが、宣伝の仕方がフェアじゃないと思いました。主人公と強盗団頭とのギャンブル対決、というより主人公の身の上話の回想シーンが主体となって物語は進行するのですが、正直あまりそそられません。自分にとっては“何が面白いのか分からない映画”でありました。ただこれは“つまらない映画”と同義ではありません。[DVD(字幕)] 5点(2013-08-07 17:50:58)

891.  カーズ 《ネタバレ》 “勝ち”だけに“価値”があるワケではないというメッセージには共感しますが、あのラストはいただけません。たとえば運動会の徒競走。仲間が転んだら助けてあげて一緒にゴールするのが美しいとでも?もし自分がキングの立場だったらライトニングの行為に怒り狂うでしょう。現役王者としての、レースカーとしてのプライドが許しません。主人公の視野が広がった事は素晴らしいですが、自身の正義を信用し過ぎるのも問題です。勝負における敬意の意味をはき違えた独り善がりな態度と感じました(勝った力士が負けた力士に手を差し伸べるのが美徳とする風潮が大っ嫌いなんです。ごめんなさいね。)この結末“だけ”は個人的にナシ。ただ、それでも7点です。(結末を除く)ストーリーテーリング、車オンリーのぶっ飛んだ世界観、CGのクオリティ、全てにおいて満点級です。流石ピクサー。[DVD(吹替)] 7点(2013-08-03 17:59:40)

892.  五条霊戦記//GOJOE 《ネタバレ》 牛若丸と弁慶が五条大橋で出会うエピソードを換骨奪胎し、オカルト風味を利かせた上に、宮本武蔵の幽閉期を思わせる弁慶の内省要素を加味した物語。趣向は理解しますが、『沖田総司はBカップ?』みたいな単純なノリのお話と比較すると間口は狭い気がします。殺陣は多いものの、全体の動きを把握させないカットやアングルばかりでフラストレーションが溜まりました。正直2時間超は長いです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-31 17:43:07)

893.  るろうに剣心 殺陣は想像以上に見応えがありました。ワイヤーを駆使した空飛ぶチャンバラ劇。しかし漫画(アニメ)の実写化の難しさも露呈していたように感じます。必殺技の名前を叫び、吹き飛ぶ敵の姿があれば成立してしまう漫画(代表格は本作と同じく週刊少年ジャンプ連載の車田正美でしょう)に対し、人物の動きを正確に描写したが故に観客の想像力を奪ってしまう実写。本作の原作再現度は及第点に達していると判断しますが、失われてしまった漫画特有の“ロマン”を補う外連味あふれる演出が必要だったとも思います。本作の監督は真面目過ぎました。キャストについては、原作のイメージを崩しておらずお見事です。ところで香川照之の下の歯は差し歯ですか?演技力と役を選ばぬユーティリティぶりには素直に敬意を抱きますが、邦画の香川依存度は限度を超えています。他にもいい役者さんは沢山いると思いますけれども。以下余談。本作は最初、某社の高速バスで鑑賞いたしました。ところが画面が暗い。てっきり夜のシーンだと考えていたのですが、開始30分経っても夜が明けないという(笑)。結局モニターの不良だったワケですが、5時間半の予定が狂ってしまいました。激安高速バスの意外な落とし穴でありました。[地上波(邦画)] 6点(2013-07-28 19:50:25)

894.  猫の恩返し 《ネタバレ》 「何でこんな事になっちゃったんだろうねえ……」そう呟く女は酷く窶れ、実年齢より随分と老けて見えた。「あの時わたしが止めていれば」少女は俯き唇を噛みしめた。あの日から3ヶ月。彼女は目を開けていない。窓から差し込む西日の長さと、蝉の喧騒から解放された涼しげな空気が、季節の移ろいを感じさせた。「昔からあの子は猫好きだったから…捨て猫にクッキーをあげたり、猫じゃらしの畑を作ろうと庭に種を植えたり、猫にプレゼントするんだって生きたネズミまで探したり……でもあの子には猫の心配より、自分の心配をして欲しかった。…自分の時間を…生きて、欲しかった」その刹那、一陣の風が窓を叩いた。いや風ではない。黒い、大きな鳥が、窓にぶつかったのだ。振動でゆれる棚。タキシードを着た猫の置物が彼女の枕元に、すっと舞い降りるように、落ちた。「あれ…バロン……おはよう」まるでいつもの朝のような笑顔をみせる彼女。信じられない出来事を目の当たりにして、親友と母親は声を失っていた。頬を暖かな涙がつたう。「あんたって子は…」やっと声を絞り出した母親は震える手で娘の髪を撫でた。「どうしたの…2人とも…何か…あったの?」「ううん、大丈夫だよハル、大丈夫。2人で17歳の夏をやり直そう」ひろみは優しくハルを抱きしめた。「ニャー」いつも椅子の上で寝てばかりいるムタが、ちょっとだけ片目を開けたような気がした。  こんなエンディングが付いたディレクターズカット版なら7点を付けたかもしれません。池脇千鶴の上手さに+1点。[地上波(邦画)] 5点(2013-07-25 18:56:17)

895.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 『戦う目的が漠然としていたため緊張感が希薄である。』『みんな超人で、全身打撲という概念は無いの?』『ラスボスの最期が悪趣味過ぎる。』すぐに思いつく短所だけでも、これだけあります。正直、満足度はシリーズの中ではワーストだと思います。でも、このような不満は些細な事だという気もするのです。マクレーン刑事が困り顔でマシンガンをぶっ放しながら走ってくれたら、もうそれだけで『ダイ・ハード』認定でいいんじゃないかと。もう寅さんと同じカテゴリーでOKでしょう。このまま息子に主役をバトンタッチなんかせずに、行けるところまでイッちゃってください。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-07-22 19:09:07)

896.  ミロクローゼ 《ネタバレ》 コメディ、ダンス、時代劇、ラブロマンスを不条理ファンタジーでオブラートした、“愛”をテーマとする3様態の物語。『熊谷ベッソン』と『片目の浪人・多聞』編は物語がリンクしているのに、『オブレネリ・ベレネリギャー』だけは完全別立てになっている時点で、ちょっと脚本を褒め難くいと感じてしまいます。個人的には山田孝之が完全に吹っ切れている『熊谷ベッソン』の馬鹿ミュージカルが面白かったので、これ一本で押しまくってくれた方が楽しめた気がします。[DVD(邦画)] 5点(2013-07-19 19:29:49)

897.  レッド・ライト 《ネタバレ》 ≪ネタバレあります。未見の方はご注意ください。≫   マシスン博士は、トリック解明の鍵となるモノを『レッド・ライト』と表現しました。=不協和音、異質なもの。“全てを疑え”とキャプションされた本ミステリーのタイトルでもあります。本作の焦点は、物語全体を通したレッド・ライトを探る事にあったと考えます。しかしレッド・ライトが何だったのか、また事の真相が明かされても、驚きはありませんでした。というのも、ミステリーのタネ明かしよりも、主人公(トム・バックリー博士)の内面の方に興味があったからです。以下は提示されたヒントを基に自分なりに想像力を働かせた主人公の心情です……。バックリー博士がインチキ超能力者を憎むようになった経緯は、母親の死が原因とみてよいでしょう。エセ超能力者に病気の完治を告げられた結果、嘘を信じて医者にかからず亡くなってしまったと。シルバーへの異様な執着心から察するに、シルバーが母親の死に関与していた可能性も考えられます。しかし、主人公が自身の本物の超能力まで否定する必要があったのでしょうか。彼の強大な能力を見るにつけ、その力は幼少期から発現していたと想像できます。つまり彼の母親は本物の超能力を目の当たりにしてきたはずです。珠が実在する事を知っていたが故に、石を珠と見誤ったのだとすれば悲劇です。幼い子供が自身の能力を呪ったとしても不思議ではありません。傷心の彼にとって、新たな心の拠り所となったのがマシスン博士でした。“自身を否定する自分を肯定”してくれる存在。もう一人の母親とも言えます。直接にしろ間接にしろ、主人公は二度に渡りシルバーに母親を奪われたということです。彼の復讐は、珠を騙る石ころに本物の珠の存在を知らしめること。シルバーの価値観を崩壊させ、主人公はアイデンティティを取り戻したという結末でした。このドラマは深いと思います。それだけに、オチが目玉の謎解きミステリーとの扱いは勿体ない気がするのです。[DVD(吹替)] 6点(2013-07-16 19:53:25)

898.  自転車泥棒 《ネタバレ》 心の中で何度主人公に“耐えろ!”“踏ん張れ!”と叫んだことでしょうか。魔が差すとは、まさしくこういう事を言うのでしょう。しかし、だからといって主人公を擁護する気にはなれません。彼自身が盗みを働いてしまったら、窃盗自体を肯定する事になってしまうのですから。辛い思いをした“自分自身”に申し訳が立たない。理不尽さの中にある因果応報と道理が、痛心地よい不思議な感覚でした。子供に見せられない事はしてはいけないのです。60年以上前に製作された所謂『名作映画』に、これほど心を掻き乱されるとは予想だにしませんでした。いや『名作映画』というカテゴリー自体が陳腐と感じてしまう程“良いものは良い”としか言いようがありません。素材と調理法はシンプルながら、随所に監督の技量を感じさせる奥深い一品でした。『素晴らしき哉、人生!』も勿論素晴らしいですが、本作と『ミスト』は反面教師として、全ての大人が親になる前に観て欲しい映画だと思います。粘り強さは最強の武器。迷ったとき、落ち込んだときには、子供の笑顔の中に答えがあるはずです。[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-07-13 22:20:02)(良:1票)

899.  エイリアン バスターズ 本作のような映画を観ると、つくづくコメディというジャンルは“最強だな”と実感します。観客を笑わせること=大正義。通常ドラマの脚本家なら恥ずかしくて書けないであろうテキトーな筋書きだって、全く問題ありません。火薬多めで最後は爆発させときゃOKなのですから。友達は大切だなんてメッセージ、ホントはどうでもいいんですもの。そんなイイ加減さが、失礼、大らかさが大好きです。下ネタ上等、グロテスク寛容の、王道アメリカン馬鹿コメディ。観る人を選びますので万人にはお勧めできませんが、本作と同じくベン・スティーラー主演の『ズーランダー』とかサイモン・ペッグ主演の『ホット・ファズ』あたりを楽しめる方なら、大丈夫かと思います。ベタ褒めしたい程面白いとは思いませんが、続編が出来たら多分観ます。[DVD(吹替)] 7点(2013-07-10 18:28:04)

900.  ビンゴ 《ネタバレ》 原作山田悠介+アイドル女優とくれば、正直駄作の臭いしかしませんが、予想外に楽しめました。ヒロインはAKB48松井咲子。おそらく“ピアノが弾ける子”という選考基準を満たしていた為と推測しますが、それ以上に“顔立ち”が役にピッタリでした。同じAKBでも大島優子や渡辺麻友といった派手な女優顔では、ミスリードに不満を抱いたかもしれません。ネームバリューや演技力も大切ですが、基本は如何に役柄を体現しているかどうか。彼女のキャスティングは正解だったと思います。死刑囚が“最期に会いたい人”を投票者としたビンゴ式死刑執行。観客の先入観を利用した“斜め無効”なんてスパイスの効かせ方も上手く、少々BGMの音量が気になりながらも、概ね集中して物語に臨めたと思います。ただ個人的な好みを言えば、投票者同士のディスカッションや駆け引きにスポットを当てても良かった気がします。ラストについてはアレしかなかったと思いますが、どう転んでもヒロインの思い通りなワケで、ビンゴ式死刑執行の意味が薄れてしまったのは残念でした。[DVD(邦画)] 5点(2013-07-07 21:29:34)(良:1票)

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