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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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881.  マペットの宝島 《ネタバレ》 これもDisneyプラスで鑑賞。大昔『マペット放送局』とか面白く観てたのですよね。なのでカーミットの船長やゴンゾ、ベンジャミーナことミス・ピギー辺りには見覚えもあって、観ていて非常に懐かしく思いました。 お話は古典的児童文学『宝島』をワリと細かい部分まで踏襲しており、そこをマペットのドタバタで最後まで微笑ましく観てゆけるという手堅い作品です。副船長のキャラが個人的には中々イカしてると思いました。個々のつくりも結構チャンとしてて、掘り出し物という感じですね。 一点、Disneyプラス版は吹替付きですが、歌のシーンは英語のまま、かつ日本語字幕は全編で出せません。手抜きですね。。[インターネット(吹替)] 6点(2020-12-12 17:15:07)《改行有》

882.  ムーラン(2020) 《ネタバレ》 コロナ禍の直撃で不遇な作品となり、そして作品の評価自体もあまり伸びていない様ですが、個人的にはかなり楽しめました。シンプルなバトル・アクションながら、流石のディズニーな気合の入ったゴージャス製作、そして素性を隠さざるを得ない状況に苦しみながらも大義と信念を貫いてゆくムーランの姿には、単純にグッと来るものがありましたですね。 しかし、映画としては幾つかツッコミ所があるのも確かかと。ひとつは、本作はアクションジャンルの中でもかなりガチめの戦争映画に属する部類で(強いて言うならカンフー要素込み戦争映画というか)、それが最初からディズニー映画として少し異色(というかアンマッチ)だと思うのですが、心配的中とでも言えるのが、戦争映画に不可欠な筈の描写の「凄惨さ」の欠如です。痛そうな描写として矢が刺さって落馬する、という位のはあるのですが、剣だ槍だで突いた斬ったなんという描写は非常にマイルドなレベルに誤魔化されてしまっており、血なんて一滴も流れません。これは率直に言って(このジャンルとして)不自然極まりないです。 あと、戦争映画だとは言っても敵方には「魔女」というとんでもないジョーカーが居ます。率直にこれをどう倒すか、というのがシナリオ上の最大の興味でありまた醍醐味である…ハズだったのですが、こいつの退場はまさかまさかの顛末で、正直あまり納得感がありません(彼女の心境の変化自体は、そーいうこともあるのかなあとも思えなくもないのですが、決着があまりに唐突かつ呆気なかった、というか)。 もう一点、そもそもムーランは何故にあんなに強いのですか?チョイチョイ出てきてた「不死鳥」についても殆ど説明されませんし、その部分は正直説明不足だと思います(他にムーランみたいな人が居ない、というのも、なんかテキトーな話だとも思えてしまいます)。 役者に関しては、まずドニー・イェンがカッコ好かったですが活躍シーンは限定的でチョイ物足りない。魔女はキレの有るアジアンビューティぶりで30台の人かと思ったら還暦近いらしく、そこにマジビックリ。とゆーか、せいぜいハタチ位に見えるムーランも演者は30オーバー。中国つーのは色んな役者が居るのですね、という感じ(カネにモノを言わせて全編修正しまくった、のかも知れませんが)。[インターネット(字幕)] 6点(2020-12-12 01:53:48)《改行有》

883.  ペイン・アンド・グローリー 《ネタバレ》 テンケテケテケ典型的(業界人の)自伝風映画、というか。ある映画監督の現在と、そこに到るまでの過去の情景を織り交ぜて語ってゆく(そしてその「過去」というのが、実は自分で撮ってる劇中劇、という洒落た二重構造)。 確かに『ニュー・シネマ・パラダイス』風のノスタルジックはある程度醸せていると思うが(絵のエピソードなんかは個人的にはかなり好み)、現在の監督自身の状況というのがラリパッパなうえにどーもネガティブ一辺倒というか(体調悪過ぎ)、ちょっと感情移入しにくい(なので、最終的に少しだけ前向きになってゆくというよくあるハートフルなラストにも、正直あまり興味が持てないのよね)。ただ、一風変わったトコロも大いに含む映像自体には結構面白いものがあったし(あの洞窟、メッチャ住んでみたい)、極上にシブいアントニオ・バンデラスはじめとしたオジサン達の演技が中々脂っこくて個人的には美味しく頂けた。悪い作品でもないかと。[映画館(字幕)] 6点(2020-12-07 20:48:05)《改行有》

884.  ロンドンゾンビ紀行 《ネタバレ》 ゾンビ・コメディというのは、今どきコメディ要素の入ってないゾンビ映画の方が珍しい、というレベルでそれこそ腐るホドある訳だが(実際に腐ってるヤツも少なくねーけど)、よーく観ていくとやはり、今作のようにコメディの緩い雰囲気を重視し、展開運び、ゾンビの戦闘力やショック描写をマイルド方面にバランシングした系統のものが間違い無く主流ではあると思う。そして、単なる個人の好みの問題だが、私自身はそーいう系統のゾンビものは率直にあんまり好きではないのですよね。個人的には、グロ描写の尖鋭さはそのままに、否、むしろやり過ぎてゆくその果てに笑いを見出したもう一方の系統の方が(古くは『死霊のはらわた』『バタリアン』『死霊のしたたり』『ブレインデッド』…て全部古いな…最近だと『処刑山2』とか)絶対的に好みではあるのです。ズバリ、パンチが足らんのよ。 ただ、今作はそういったものの中ではかなり好きな方ですね。緩~い雰囲気の中に、これもどこかマイルドな種々の描写が丁寧に描かれてゆきますが、そのアイデア自体は結構良質で、ノンビリと観てゆきながらも「あ、これ面白い!」というプチ感動がそこかしこに散りばめられていますとゆーか(マニア向けかも知れませんが)。ゾンビvs老人(とゆーか「戦う老人」とゆーの自体がワリと新鮮ですよね)というコンセプトも中々好かったですが、他にもツボに入ったシーンが幾つもありました(ゾンビになっても争い続けるウエストハム&ミルウォールサポとかも)。前述どおり根本的には好みからは外れるのですが、オマケでこの点数としておきます。[インターネット(字幕)] 6点(2020-12-04 22:41:08)《改行有》

885.  スペードの女王 《ネタバレ》 毎度のジュネス企画版での鑑賞になります。 原作はプーシキンの短編小説。有名なのはチャイコフスキーのオペラ版だが、あちらは個人的にはちょっと話を膨らませすぎた感があり、長くてかったるくてあまり好みでないのですよね。 この映画版は、オペラ版の設定を色々と取り込みつつも、だいぶんコンパクトに纏め直すにあたって所々修正を加えている(リーザとゲルマンの関係性を大分シンプルにした上で、リーザの悲劇的な結末はやや穏便なものに改変していたり)。前半は結構スローかつ丁寧に展開を運んでゆくが、見せ場の色々を残り30分に凝縮した終盤はスピーディに盛り上がるのでまあまあ面白い。オーラスもそこそこ劇的(まあここはオペラでも思いっ切り盛り上がる所だけど)。ただ、時代的にもそこまで演出に派手さが在る訳でもないので、現代的なプロダクションのオペラ版と比べたなら少しばかり地味に感じられるかも知れない。クラシックなスリラーとしては手堅い出来だが。[DVD(字幕)] 6点(2020-11-21 23:59:31)《改行有》

886.  タイトル、拒絶 《ネタバレ》 デリヘル店を舞台にした群像劇。全体を通してのストーリーというものも特に無くて、個々の登場人物のキャラクター(=それを表現する演技)が見所という作品かと。 主人公はいちおう伊藤沙莉ということになっているが、彼女は別に風俗嬢じゃなくて単なるパシリで、人間的にもごく真っ当な人物である(風俗の面接にスーツで来ちゃうくらいに「真っ当」)。というか、風俗嬢になろうとするも最初の客でパニクって諦めた、という意味では(真っ当だけが取り柄の)馬鹿にもなり切れない程度に救い様の無い無能、と言っても好いかも知れない。ある場面で爆発する以外は全体的にもローテンションで、正直あまり目立っている訳でもないので、彼女目当てでワザワザ観に行った期待値に対しては若干肩透かしを喰らった様な気もする(まあ、今作に関しては引立て役ということで)。 彼女に代わって熱量のある演技で映画のハイテンションな側面を形成していたのが佐津川愛美。冒頭の超ハイテンションに笑い転げる陽キャ具合からして非常に癇に障って実にグッドだったが、その後のネガティブ展開におけるアバズレ感にも全く無理というものが無く、非常にリアルかつキレ味も有る出色の出来だった。流石である。 しかし、その佐津川の更に上をいったのが恒松祐里(少し意外)。基本的にニタニタ笑っている役なのだが、その秘める闇が明らかになるに連れて笑顔に「凄み」を生じていた(心は少しも笑ってないのに口だけだらしなく嗤ってる様子の気色の悪さったら)。彼女と佐津川の対決シーンにもキレがありましたね。火を点けるつもりなど無かった女と、火が付くことを何とも思っていない女。決着が一瞬で付いたサマには、これ以上無い「一撃必殺」の何たるかを感じ取りましたよ。 別に全然悪い作品では無いと思うが、内容というものがチャンと在る訳でもないし、演技面にもそこまで斬新なアイデアが在る訳でもない(前述の二人の演技はかなり面白いケド)。ただ、特にお話の部分は全体的に状況のリアリティとゆーのを少し欠く様に感じられるとも思うのだよね。つーかそもそも風俗関係者なんてみんな頭オカシイ…てだいぶヒドい偏見な気がするんですケド。[映画館(邦画)] 6点(2020-11-15 15:28:23)(良:1票) 《改行有》

887.  さくら(2020) 《ネタバレ》 原作は未読。しかし、思ったよりもだいぶん辛い話ですね。。大枠の筋としては、とある辛い事件を受け止め切れずに失われかかった家族の絆を、ふとした出来事が繋ぎ留めて再生に向かう、というトコロ。その「事件」の辛さの度合と、ラストの「兆し」のささやかさの具合というものは、例えるなら個人的には『マンチェスター・バイ・ザ・シー』くらいな感じかなあと思えた(あっちの方がやや勘所の分かり易さというのがあるとも思うが、とりあえず今作、重ねてまあまあ辛い系統の映画ですよ、と)。 ただ、時として耐え切れないホドに悲しくて悔しくて取り返しが付かないのが正に人生だとも思うし、その人生の残酷さに対して必ずしも常に前向きな答えを出せるとは限らないのが正に人間だ、とも思う。本作における様々な状況に対し、葛藤し、時に絶望し、そして率直に正しいとも思えない様な「答え」を出していく登場人物たちには、観ていて中々に味わい深さ・面白さというものが感じられた。特に面白かったのが、小松菜奈演じる妹。ある種の「許されざる」自分の感情を制御できず、ある部分で次第に「狂って」ゆく彼女には、それでも一種の人間らしさや純粋さ、あるいは白痴美的な美しさというものが感じられて、結構観入ってしまった(そういった複雑なものを表現する演技も素晴らしかったと思う)。 あと印象に残ったのは、永瀬正敏演じる父親。ホントに殆ど喋らないんですけど(昭和な感じの寡黙なオヤジ、というヤツですね)、何とも言えない存在感が諸々の場面でみなぎっていて、これも面白い演技の仕事だなあ、と思いました。[映画館(邦画)] 6点(2020-11-14 00:44:08)(良:1票) 《改行有》

888.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 これ色々と相当に展開が分かりにくいのよね(死体を墓場においた意図とか、女を逃がしたのがバレた理由とか、バクスター一味壊滅の経緯とか)。テンポがごく普通で割とテキパキ観れるのはレオーネ作品としては逆に異色。ただ決闘シーンはかなりジックリ撮っていてこっちはこっちで見応え抜群。アクションがまあまあ派手で好いのと、イーストウッドは今作時点で既にメチャ格好好くて、そこら辺が見所かと。[DVD(字幕)] 6点(2020-11-13 00:45:11)

889.  フェリーニの道化師<TVM> 《ネタバレ》 序盤や終盤は少し劇映画ぽいけど、中盤の感じ、あと全体的にも実質はドキュメンタリなのですね。その意味では、種々の道化の貴重な「芸」というものを味わえる点で、個人的にはかなり興味深く観ることが出来ました。雰囲気的にはチャップリンの喜劇に近いかな、と(これは、実はどっちが先か、と言われればけっこう難しい問題なのかも知れませんが)。オーラスの大騒ぎなんか特にそんな感じでしたが、色付きでしかも「映像の魔術師」の業ともなれば、かなり美術的にも面白い映像だったのは間違いありません。 音楽はニーノ・ロータなのですが、基本的にはポピュラーな既存の音楽で構成していましたかね。ただ、終盤にどー聴いても『ゴッドファーザー』な音楽が入ってたのはちょっとビックリしましたが(ゴッドファーザーの公開は1972年で、本作の2年あとですね)。[インターネット(字幕)] 6点(2020-11-11 22:26:42)《改行有》

890.  アシク・ケリブ 《ネタバレ》 吟遊詩人アシク・ケリブの物語だが、話の内容は率直に大したもんでもない。中東・アラブ風の映像表現も、正直言って『ざくろの色』や『スラム砦の伝説』とかで観たものとさほど変わりなく、この監督の後続作品として斬新さを備えているとまでは言えない(私が監督作を続けて鑑賞しているから気になってるだけかも知れんケド)。 むしろ、主人公が吟遊詩人だけあって全編で騒々しいまでにかき鳴らされ続けるアラビアンな音楽の洪水が、監督の他作品のようにやはり我々を何か別の映像世界に連れて行ってくれる様にも思う(よーく聴いてると何故かシューベルトの『アヴェ・マリア』のメロディが混ざってたりするんだけど)。なので別世界体験するための映画としては、ある程度「使える」クオリティかとも思う。[映画館(字幕)] 6点(2020-11-01 06:25:29)《改行有》

891.  ドリアン・グレイ(2009) 《ネタバレ》 原作とは(表面的な筋書きも、また本質の部分も)だいぶ異なる作品になってしまっていますが、それでも特に後半はかなり面白く観れたのですよね。ひとつ、主演のベン・バーンズが見栄えも演技もそこそこ以上に優れていた、というのは確実な要因だと思います。なので評価値としてはこう為らざるを得ない。為らざるを得ない、と言いたいのは、それでも随所に猛烈に突っ込みたくなる部分が散りばめられていたからだ、とゆーか。 まずはシビルのエピソードの薄さ。コレがあまりに呆気無さすぎて、彼女を失ったのをキッカケにドリアンの精神の均衡が崩れてゆく、という流れが全く繋がりません。そしてヘンリー卿ことコリン・ファース。彼は端的に「悪魔」でなければならない筈です。ファースは確かにニヒルでアイロニックではありますが、そういった悪徳だとか狂気だとかを滲ませるにはそもそも如何にも真っ当すぎますし、実際に後半ではごくフツーの善良な父親になってしまっています(彼に娘が居るというコト自体が、そもそもチャンチャラおかしいだろうと)。もう一点、ちょこちょこ挿入される若干ホラーでチープな怪奇演出は、これも個人的には受け入れ難い(そーいうトコロの「恐怖」を描くのが目的の作品では決してない筈だろうと)。 とは言え前述どおり、まあまあ面白かったのも事実。こーいうアレンジも可能性としてはアリ、と受け止めるしかないということなのかな…[DVD(字幕)] 6点(2020-10-30 00:31:03)《改行有》

892.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 一見イージーな回避方法が用意されている様に見えますが、前途は多難です。移した相手が殺されればまた戻ってきてしまうのですから、悟られずに移し、ルールを言い含め、そして何より相手にこの訳の分からない話を信じさせなければなりません。そこまで骨を折ったとしても、そいつの手際が悪かったり、割切りの出来ない善人だったりしたら(暫くはナントカなるかも知れませんが)いずれアウト、元の木阿弥です。中々に予後不良、かつ足掻く余地が残されているという意味でもタチの悪い恐るべき呪いですね。 基本的には本作はこの優れた設定そのものの怖さに頼ったホラーで、まず恐怖描写自体はどれも意外なホドに安上がりに見えます。また、じわじわと歩いて追い詰めてくる怪物を暗示させるかの様な不穏ながら非常に緩慢なテンポにしても、通常の分かり易いホラーに比べれば率直にやや玄人向けとゆーか。イマイチ盛り上がり所や展開面のアイデアを欠くよーにも思われるお話自体の出来も含めて、やや好みの割れそうな作品だと感じますし、私自身の好みからしても正直若干ストライクゾーン外れ気味ですね(もうちょっと「キレ」というものが欲しいですかね)。 ただ、統一感のある静かで陰湿で「真綿で首」な質感は、率直にこれも中々オツだな、とも思いました。特に音楽が素晴らしかったですね。作曲家は今作がお初の映画音楽、かつまだかなり若い人のよーで、今後も期待できるかも知れません。 もう一点だけ、全編通して登場人物の銃の扱い方がテキトーすぎませんか?平気で人の居る方に向けて撃ちまくるわ、中盤で庭でフツーに試射してるのとかも思わず危ねェッ!と声が出ましたよ。個人的にはそっちの方がよっぽど恐怖でしたわ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-10-28 23:50:07)《改行有》

893.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 主筋はかなり繊細ながら、洒脱な演出でオシャレに軽妙に語られるのはかなり心地良いしそこそこ面白いし。また、ホリーの奔放さの演出にも巧さが在るし、オードリーの絶対的な魅力とも相まって主人公の印象も悪くない様に仕上がっているし。 ただ、この映画には以下の2つの難がある。 ・オードリーに「配慮」し過ぎてホリーが娼婦だという点がボヤかされ過ぎて、描写が不自然であるだけでなく主人公のキャラに深みが出ていない ・ユニオシに代表される唐突で奇怪でセンス0なギャグが、全体の淡い雰囲気をただ損なっているだけな様に感じられる まあオードリー大好き人間の私としては、本作は天真爛漫さ炸裂なオードリーの出来だけで大満足な作品ではあるのだが(音楽も最高だし)。[DVD(字幕)] 6点(2020-10-24 02:38:19)《改行有》

894.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 大まかな内容に加え、所々で素晴らしく原作リスペクトな点があってちょっと嬉しいですね。例えば、全体に行き渡る薄汚い質感や、走って逃げまくるヒロイン(それを追い回す動けるデブことレザーフェイス)なんかには、かの名作を観たときの感動が見事に蘇りました。特に、やっぱレザーフェイス怖いですね。デカいし、おぞましいし、何より得物のチェーンソーの恐ろしさたるや(痛そうだし、音も耳障りだし)。結論的に、名作ホラーリメイクとしてはかなり良く出来ている線です。少なくとも同じマイケル・ベイ製作の『13金』や『エルム街の悪夢』のリメイクらしきものに比べれば、軽く二回りは上質です。 ただ、私は元ネタで最も優れていた点は、他の作品には無い何とも言えない「ホンモノ」感だったと思っています。その点、今作は良く出来てはいるのですが、その部分の再現、というレベルには至っていないかと(端的に割とフツーのスラッシャーにも感じられます)。汚穢に塗れた質感も前述どおり素晴らしく不快ですが、ほんの少しのやり過ぎ感(からのつくりもの臭さ)も覚えますし、何より、ソーヤー一家の狂気という部分がいかにも映画的な月並で、一種マイルドな感じにもなってしまっています。痛いことに、その原因は実はリー・アーメイにある様にも思われます。彼を(偽)保安官に設定したことで、狂気が少し薄れ、かつ「ビジネス」な感じに見えている気がする、というか(ただ、アーメイを使うならやっぱ軍人か警官で、とゆーのは重々分からんでもないですが)。[DVD(字幕)] 6点(2020-10-13 03:06:41)《改行有》

895.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 全体的にアクション(サメだの爆発だの水流だの)がかなり派手で、観ていて爽快だし結構まあまあ面白いのだが、肝心の科学的な部分がこれも全体的に相当にいい加減で、観ていて色々と引っ掛かりまくる。 ①サメの脳みそから液を吸い出して、その場で脳細胞に垂らしたら活性化しました!てトンデモすぎて科学実験とは言えんでしょ。 ②ヘリが墜落してスーパー大袈裟に大爆発しました!だからと言って、施設の水面下まであっちゃこっちゃ壊れだすというのは正直言っておかしくない?(そもそも水深もそんなにないんだから、そんなに高水圧な訳じゃないのだし) ③更にそもそも、あの施設は一体何なのですか。普通にどっかの湾内に施設をつくろうとせずに、沖合につくるメリットが何も感じられない。あんなの嵐が来たらそれこそ一発で沈むっしょ。 ④あと、結局この施設からの脱出(水面への上昇)が主目的となる話なのだが、施設の構造があまりちゃんと説明されないので、単純にイマイチ状況が掴みづらいのもまま惜しまれる。 ただ重ねて、パニック・アクションとしては十分に及第点である。かつては『ジョーズ』と本作以外のサメ映画には観る価値が無いとまで言われていたのだ。そう言わしめただけのクオリティは、今なお確かに在るであろう。[DVD(字幕)] 6点(2020-10-07 00:54:32)《改行有》

896.  キックボクサー リジェネレーション 《ネタバレ》 全っ然悪くはないですよ。少なくともリメイク元に比べれば、軽く30年分は確実に進歩してます。話は元ネタと全く同じですが、別にそれが悪い訳ではないでしょうし、肝心のアクションも分量がまず豊富、登場人物の格闘技的な動きの質も思ったより高度、かつ「スポーツ」的で、アクションとしてもスポーツとしても両面で「観れる」クオリティだと言えます。肩肘張らずに楽しめる格闘アクションとしては、十二分に使い道のある作品だと言えるでしょう。 ただし…その水準を更に超えてゆくような突き抜けて良い部分があったかと言われると、少し微妙かとも思います。何と言うか、総じて何もかもが75点くらいのまろやかなクオリティだ、という感じなのですよね。例えば主演男優なんかも、前述どおりアクションも体格もルックスも全てまったく悪くはないのですが、いざ点数を付けるなら結局どの要素も75点、というか。元ネタだと、これが抜群のイケメンで躰もバッキバキだったヴァン・ダムなのですから、そこは正直に少ーし見劣りがするな、と。 更にその意味で言うと、師匠役で登場するヴァン・ダム本人も動きのキレや筋肉は到底全盛期とは言えず、ちょっと期待からは外れ気味と言う感じでこれも残念です。このように、総じて平均的な本作で唯一平均点以上と言えるのは、ラスボスのバウティスタの存在感ですかね(やはりスッゴいガタイですね)。とは言え重ねて、決して中々悪くはない作品です。[インターネット(字幕)] 6点(2020-10-06 22:05:18)《改行有》

897.  ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者 《ネタバレ》 主人公たるセクシー肝っ玉母ちゃんが熟達の黒魔術師、という意味では、スリラーよりは確実にホラーに近いと言えるだろう。しかし、今作の恐怖とゆーのはより実際的(むしろ社会的)と言うか、超自然の力はごく善なるものに用いられ、逆に悪たる恐怖の源泉は実在してもおかしくない様な犯罪組織、ひいてはそれが蔓延る暗澹たる社会そのもの、と言うべきか。とにかく、こんな簡単に人身売買組織が女の子をそっくり纏めて誘拐できちゃって、警察含む公的機関も完全に取り込まれてて全く味方になってくれない、というトンデモない状況で、そこには率直に中々に高度な不快感を得られた(でも、いわゆる発展途上国って割とガチでこんなのが当たり前なのかもね…将来日本もこーなったらヤダなと)。 ただ、特にショック描写の諸々は(逆にある種のリアリティと陰湿な心地悪さは在るものの)かなり地味&マイルドで、それは肝心の黒魔術シーンも総じてそうだし(ラストとかも、目玉一個で娘の命が救えちゃうのはこの手のにしてはなんか随分とお得感がある)、他にも例えば人身売買とはゆーても女の子の暴行凌辱シーンがそのものズバリでテンコ盛り、とかいうコトでもない(それはそれで別にいんじゃね、とも思われるが、やや肩透かしなのもまた事実)。要は低予算ぎみ、という風に思っとけば間違い無いかもと(画面の質自体は意外とそこまでチープでもないのだけど)。 結論、普通のオカルトホラーではなく、ちょっと珍しい「社会派」ホラーとして観てみてはいかがでしょーか。個人的には、その意味では観る価値は十分あるよーにも思えますですね。[インターネット(字幕)] 6点(2020-09-28 23:30:06)《改行有》

898.  ストロベリーショートケイクス 《ネタバレ》 登場する4人の女性は、人生それなりに酸いも甘いも噛み分けて、社会にとりあえずの居場所を築くことにも一応は成功している人生の中級者。そして、気に入らない出来事が身に降りかかってきたりしつつも、日々をごく淡々と過ぎ越してゆくことが出来ている。 しかし、何かが足りないその心の隙間は徐々に着実に広がってゆき、いつしか限界を迎えてゆく。結局のトコロ、足りないそれは「愛」であり、もっと有り体に言えばオトコだ、と言ってる様にも感じられる。女の映画だから当たり前なのかも知れないが、何とも「女々しい」話だとも思うのですよね(ちょっとキツイ言い方かも知れないが)。 『三月のライオン』でも思ったが、無機質な都会の情景から詩情的な雰囲気を引き出す部分には監督の優れた手腕をまま感じ取れる。その雰囲気、あるいはまた随所に見られる一種の画的な美しさ、などというものも率直にわりかし心地良いとも思ったが、話の内容はやはりかなり「繊細」で、個人的にはあまり共感も出来なかった。もう一押し、ちとパンチの効いた何やらかが欲しい…という感じかも。[インターネット(邦画)] 6点(2020-09-23 00:10:29)《改行有》

899.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 これは、地味にキッツイ映画ですね。。モディリアーニが非業の死を遂げるのは織り込み済な訳ですが、その予想された結末に更に人間の底知れぬ悪意を被せてくるという。ただ、それは生前のモディリアーニを決して認めることのなかった(そしてその死後は掌を反して賞賛している)我々「世間」というものに対する、ある種の批判的なメタファーである様にも一瞬ふと思われたり。 とは言え、描かれるモディリアーニ本人は最初から社会人としては完全に破綻しており、その面の彼には中々共感するという所までは至らない様にも思います。感情移入できるのはやはり、ジャンヌとの恋愛事象の方でしょう。男も女もとにかく見映えが史上最高クラスに美しいことを含め、どちらかというと付録にあたる恋愛映画としての見応えの方が意外にも優れていた印象を受けます(だからこそあの残忍なラストには、個人的には少しばかり期待を外した感と、物語全体に対する幾ばくかのアンマッチ感を覚えたのですが)。 ただ、美しすぎるのもそれはそれで、というか、特にジェラール・フィリップをただ美しく撮りすぎですかね。演技はまだともかく、終盤の彼には結核で死ぬ寸前の廃人、尾羽打ち枯らした人生の落伍者というものの雰囲気を、少なくとも見た目からは感じ取ることが出来ません。単純なメイクアップ技術の問題ではあるのでしょうが、そこが少しばかり残念にも思われます。[DVD(字幕)] 6点(2020-09-22 16:14:40)《改行有》

900.  ミッドウェイ(2019) 《ネタバレ》 比較的史実に忠実に、かつその中で創作の人間ドラマの描写に注力すると言うよりは、真珠湾攻撃~ミッドウェイ海戦の実際の軍事的展開を描いてゆくことの方に重きを置いた作品だと感じる。その観点からまず一つ残念なのが、そうであるにも関わらず、率直にイマイチ個々の歴史的事実・イベントの意味とか影響とかが伝わって&繋がってこないことである。ミッドウェイ海戦に至る戦況も大雑把にしか描写されないし、一番肝心だと思われる南雲中将の判断と時間的な「偶然」だとかも、知ってりゃ分かるが知らなきゃ多分伝わってない様にも思われる。あと、ドーリットル空襲を描くのも端的には間違い無く正解だと思うが、一方でそれが日本軍司令部の作戦判断にどう影響したのかがあんまりハッキリとは描かれない、というのでは、正直何がしたくて該当シーンを挿入したのか意味が分からないといって過言でもないであろう。 また、前述どおり人間ドラマには重きを置いていないのでその面の見応えはいかにも薄っぺらいし、CG全開な戦闘シーンも量はともかく質は今日びの映画じゃそこそこ(と言うか若干チープ寄りかも)というレベルでかつバリエーションも少ないし(急降下爆撃で空母沈めるのを4回も観なきゃならんという)、CGがつくりものっぽいから戦場のリアリティや迫力・凄みも希薄で、総じて、昨今の出来の良いリアル戦争映画と比べると、色々と極度に淡泊、という印象を受ける。 ひとつだけ褒めたいトコロとしては、淡泊に、かつ日米どちらにもあまり熱く肩入れせずに描くことで、戦争の勝負ごととしてのカタルシスは感じられないものの、それ故に逆に「勝利者などいない戦争の悲哀」というものは仄かにも確かに感じられた(終盤、若干そっち方面に演出を寄せていましたよね)。まあその部分にしても、泣ける!というホドでもない薄味、だとも言えるのだけど。[映画館(字幕)] 6点(2020-09-19 02:03:03)《改行有》

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