みんなのシネマレビュー |
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921. ターミネーター3 ターミネーターシリーズに特に思い入れの無い僕にとっては、物議を醸したラストについてはなんの疑問もない、というかむしろつながりを考えると「こうあるべき」なんじゃないの?と。 ..で、それはいいんだけどラストとか以前に映画の内容自体がつまらないのは勘弁してほしい。 派手でがちゃがちゃしてるだけで空虚なシーンの連続。見ていてあっという間に飽きる。 例えば冒頭のカーチェイスシーン、巨大クレーンカーなど使って金は思いっきりかかってるわけだが、内容はひたすら薄っぺらく、それが延々と続くもんだから見ていて激しく萎え。 (この感じは、以前どっかで見たな~と思ったら、そう「ザロック」のカーチェイスシーンのそれと似てる) 別の例でトイレで格闘のシ-ン。これ「トイレである意味不明」。なんでトイレなんだ..しょぼすぎるよ..と、まぁ一事が万事そんな感じ。 結局のところ、話自体のスケールが小さいのよ、とことん小さい。そのしょぼいお話を無駄に金だけかけて映像化してるから空虚に感じちゃうのかなぁ、と。 それから、この映画のヒロイン、登場シーンで30代かと思ってたら..23歳の設定なの?老けすぎだ.. 5点(2004-09-17 11:28:35)《改行有》 922. ノッティングヒルの恋人 ビバリーヒルズと「丘」つかながりでノッティングヒルなんだな。東京で撮るなら舞台はさしづめ「自由ヶ丘」か。 ...さて、アナと初めてのエッチのとき、ウイルが何かに気づいたように「うわ」と言います。 アナに「どうしたの?」と聞かれて「なんでもない」と答えますが、 あの時のウイルの気持ち、私にはすごくよくわかります。 現実世界で、めっちゃ憧れの人とエッチする機会に恵まれたときに、エッチの最中に 「うわ、まじかよ、俺まじでこの女性とエッチしてるよ、ほんとメッチャメッチャ綺麗だよな~ うわぁほんとに現実かよ、どうなんだよ、こんなの俺に許されていいのかよ、うわ~(以下略)」 なんて思うことがあります。それはキスをしたりとか、行為の途中に改めて顔を見た瞬間とか、 そういうタイミングで思うわけなんですが。 その思いが実際に言葉の形で男性の口から発せられたものが、例のエッチ冒頭部シーンでの「うわ」。 エッチの冒頭あるいは途中に「これは夢じゃなくて現実なんだな」ということを再確認して感極まってつい言葉として男性の口から出てしまう「うわ」なんです。 実際にそういう「うわ」を発した事がある人にしかわからないかもしれませんが、 個人的に100%感情移入できる、あの「うわ」のシーンが劇中で私が一番好きなシーン。 9点(2004-09-17 10:53:46)(良:3票) 《改行有》 923. フォーン・ブース 《ネタバレ》 観賞中はそれなりに緊張感もあり面白かったが、観賞後、結局犯人の動機とかが不明で、あらためてここで点数つけようとすると微妙な映画。 どうやら犯人は自主的仕置き人の類だったらしい....と考えると、今度は主人公がターゲットとしては善良すぎる点が気になる。 だって彼、一見、嫌な奴に見えるけど、実は結構まっとうな奴。 妻をめっちゃ愛してるし、浮気にしたってまだ未遂。キャラ設定を考えればむしろマジメすぎるくらい。 イタリア製のスーツ着ていい時計して..って、身だしなみに気を使うことはむしろいい事だろ。 まー、確かに見下ろし気味にえらそーに他人と話すのはどうかと思うけど、映画内に限って言えば話してる相手が相手だからしょうがない気がするし。 (ちゃんと制服を着てないピザ配達人に、コールガールやチンピラだからな、話相手。) 彼が狙われるくらいなら、もっと狙われるべき人間が世界に1000万人以上はいることだろう。 準備万端周到なプランニング能力や、電話を妨害したりする技術力、見事な狙撃の腕、逃走テクニック等、その圧倒的な能力はもっとマシな事に使え、と。まず犯人にはそれを訴えたいところだ。 犯人にもっとも訴えたい事は「お前が一番傲慢だからまず自分を罰しろ」という事なんだが、そんな事言うと僕が公衆電話に近づけなくなりそうなのでそれは言わないでおいてあげよう。 内緒だよ。 6点(2004-09-16 11:49:35)(笑:1票) 《改行有》 924. HERO(2002) 学生時代にしか読まないような古典的短編小説のごときシンプルなお話。 そのシンプルなストーリーをケレン味たっぷりの色彩と映像で、ただひたすら見せて観せて魅せまくる映画。 このケレンが好きか嫌いかがこの映画の全てですね。僕はわりと好きです。 ある意味「ムーランルージュ」系と括ってしまっていい映画かと。 7点(2004-09-13 11:43:11)《改行有》 925. ベスト・フレンズ・ウェディング 《ネタバレ》 この映画のテーマは2つ。表テーマが「親友」、裏テーマが「歌」ですね。 表テーマ「親友」については劇中でマイケルとジュリアン(男と女)、ジュリアンとジョージ(女とゲイ)この2組の親友模様を軸に描いていますが、これは皆様がレビューされてますので割愛^^ (ただ劇中でマイケルがどうにも嫌な奴にしか見えないので..そこがちょっとアレなんですが..) 裏テーマの歌については、式後のパーティでのジュリアンの「あなた達にはまだ自分達の歌がないでしょ。だからしばらく貸しといてあげるわ」というスピーチに象徴されていますが、「人と人とを結ぶのは歌だ」ということがこの映画の隠れテーマになっているかと思います。 その象徴的なシーンが何人かの方が言及されているシーフードレストラン(店員がカニ鋏型ミトンをつけてるからきっとシーフードレストランだ。)での合唱シーン。 ジョージのホラ話をきっかけに歌われ始めた歌がレストラン中に広がり大合唱になるという本映画中の白眉とも言うべき気持ちいいシーンです。 で、このシーンで歌われる歌が「小さな願い( I Say A Little Prayer)」だってことがミソ。 この歌は「いつもどんな時も、私はあなたの為に小さな祈りをささげ続けます」 という、まさに親友や恋人.....大事な誰かを思い続ける人の気持ちを歌った歌。 まさにこの映画のテーマを象徴する内容の歌なのです。 友人であるジュリアンを心配し、ここ1番の時には遠方から駆けつけ慰め励ましアドバイスしてくれるジョージ。 そのジョージの姿がこの歌の内容に重なります。 ジョージはホラ話の中でこの歌を取り上げることでジュリアンに伝えたかったのかもしれません。「僕はいつも君の側にいて君を見守ってるよ」と。 キザで演出過剰な彼ならやりそうでしょ? 7点(2004-09-07 17:34:42)(良:1票) 《改行有》 926. お葬式 この映画、後にお葬式のガイドビデオとして実際に葬儀屋さんに使われていたというその一点だけでもすごい映画かと。 私も、こないだ父親が死んで親戚一同集まったりしたわけだが、 そのときの雰囲気とか考えると、エッチしたくなるのもわからんでもない。 (ひさびさに会う従姉妹とか「わ、この歳になっても結構可愛いじゃん」と結構ときめいたり。) 5点(2004-08-31 12:53:54)《改行有》 927. 王立宇宙軍 オネアミスの翼 ぱっと見で面白そうなんですよね。ほんとに。今観ると「いかにもガイナックス」という絵と話なわけですが。 でも、なんつーかですね、もっと面白くなったという気がするんですよ。なんかが足りないというか..でもそのなんだかちょっと足りない感も含めてこの映画の味なのかなぁ..と。 打ち上げまでの緊張感はなかなか好きなんですけどね。 主人公(シロツグ)程度の力の入り具合で観るとちょうどいい映画なのかなぁ、と。 6点(2004-08-31 12:51:59)《改行有》 928. 原子力潜水艦浮上せず 溺れて死ぬってのは、個人的にはかなり嫌な死に方です。(ま、嫌でない死に方をあまり思いつかないのですが) 緊迫した状況の中、沈没した潜水艦内、そして救助する人々を描いた緊張感あふれるサスペンス映画。 ここ一番での嫌味な副長の自己犠牲。 そして、また..勇敢な男が... と、(ある意味ステレオタイプな)勇敢な男達の犠牲により、最終的には多くの人命が助かるわけだが.. とにかくおもしろいので映画自体には見入っちゃいますが、水がこわくてどうも.. 7点(2004-08-31 12:47:23)《改行有》 929. 天空の城ラピュタ 素直に面白いアニメ。 実に真っ正直なつくりの冒険アニメ。 ただ、本映画内のキャラやシチュエーション等は「未来少年コナン」や「さらば愛しきルパンよ」等、宮崎駿の過去作にてすでに世に出ているものがほとんどで、あくまでの過去の集大成映画にすぎない本映画は、宮崎アニメの集大成的「漫画映画」として評価するか、過去作の2番煎じに過ぎないアニメとして評価するかでちょっと評価が微妙になるかなと。 僕は割と素直に面白いと思いますんで、この点数で。 8点(2004-08-27 16:15:37)《改行有》 930. SPACE ADVENTURE コブラ 昔々、まだコブラがアニメ化される前のこと、漠然とですが僕にはコブラって「松崎しげる」のイメージがありました。 どうやらそう思っていたのは僕だけではないらしく、実際にアニメ化されてみたら、ほんとにコブラの声が「松崎しげる」! うわ、それってどんなんだろ..と期待して劇場まで見に行きましたが... オープニングの見せ場、バイクに乗ったコブラが空中に跳び叫ぶシーン「俺さ!俺がコブラだ!」(イマイチ力のない声:松崎しげる)のセリフの後にバーンとかかる名曲デイドリーム 「ど~んなぁ傷みがぁ、ついていてもいいっさぁ~」(さすがの美声、主題歌:松崎しげる).。 ...あぁ、松崎しげるは、やっぱりコブラには違ったかも..やっぱり歌手かも..所詮「トミーとマツ」かも..と当時劇場で思ったもんです。 この映画、当時も今もそれほど話題の映画ではありませんが、いかにもコブラらしい内容を少しアクを削って劇場サイズに綺麗になまとめた構成脚本、 丁寧な作画、安定した演出、コブラには欠かせないセクシーな女性陣、 「愛は見つけたのかねジェーン」の恥ずかしいセリフ連発でやたらと耳に残る久米明の声...、しかも同時上映が爆笑自称超大作 「メガフォース」....と、実においしい箇所満載で..うーん、もう少し評価されてもいい映画(アニメ)だったかと思います。ちょっともったいないですね。 ちなみに後のテレビアニメ版の声は野沢那智。やっぱりプロは違うよな..とこれも痛感。 6点(2004-08-27 16:06:34)(笑:1票) 《改行有》 931. モンスターズ・インク 一言で言って「過不足がない映画」です。 これ以上、何も足さなくていいし、どこも削るところがない。パーフェクト! まさに「ここしかない!」という絶妙のシーンで話をしめくくってくれるラストシーンも完璧! 大好き!! 10点(2004-08-27 15:18:06)《改行有》 932. エイリアン がらっと作風の違う2の方が一般的には評判いいみたいだけど、あちらは金がかかって騒々しいだけって感じがするので、個人的にはこっちが断然上です。 それまで綺麗でハイテクというイメージでばかり描かれていた宇宙船を 汚い普通の生活感のある密室世界として描き、そこに進入してくる謎の生物エイリアン。 そのエイリアンに対する無名のブルーカラーの人々の空しい苦闘を描いた、画期的SFホラー。 当時、一般には無名だったH.R.ギーガーによるエイリアンのデザインは出色の出来で後世に与えた影響は極大。 しかもそのかっこいい(かっこいい?)エイリアンをなかなか見せないツボを抑えた演出。光と闇の中、古葉監督のように柱の影にかくれてなかなか全身が見えないエイリアン、あるいは探知装置の中でのみ姿をあらわすエイリアンがまた観客の恐怖を煽りまくり。 クライマックス、リプリーの下着姿が結構エロくて、さらにお得。エロもホラーの基本。最後までツボをおさえた演出に拍手。 10点(2004-08-27 10:53:07)《改行有》 933. 荒野の七人 本家七人の侍と比べるとストーリーといいキャラ造形といい、映画の深さという意味ではやっぱり劣るように思う。しかし、いかにもアメリカンな派手さ(わかりやすさ)はこちらが断然上で、なにしろさすがに映画としては長すぎる感のある本家よりテンポよく進むこちらの映画の方が個人的な好き嫌いで言えば断然好きです。 今でも心躍るテーマ音楽も忘れられません。 七人の侍を手軽なエンターテイメントにした、まさにアメリカンにした映画だなぁ..と納得の一本。 9点(2004-08-27 10:40:32)《改行有》 934. アメリ 一番不思議なのは、冒頭のアメリ処女喪失シーン(無表情) そもそも、こういう不思議ちゃんは、どういうきっかけでどういう相手と最初の一回を済ますのか、と。 わりと不思議なんですよねぇ.. 5点(2004-08-17 17:41:28)《改行有》 935. ヤマトよ永遠に 映画を見ている途中、「おじさま、わたし..サーシャ(はぁと)」のセリフに萌え..たりできず微妙な表情をうかべるしかなかった若かったあの頃の自分.... 今 思い出しても..やっぱりさむいよなぁ、あのセリフ..つかサーシャ。 3点(2004-08-17 17:33:29)《改行有》 936. バットマン(1989) うーん、同じアメコミヒーロー映画でもスーパーマンなんかと比べて全然心ときめかない映画。 しょせんお稚児趣味の金持ちの道楽だと思っちゃうしなぁ.. ぶっちゃけたいして面白くないどうでもいい映画。 この映画がアメリカでは大ヒットと聞くと、日本人とアメリカ人の感性の違いというのを 感じずにはいられない.. 5点(2004-08-17 15:20:08)《改行有》 937. メリー・ポピンズ いかにもデイズニーなミュージカル。 原作の「メアリー・ポピンズ」(原作日本語版は名前の間に「ア」が入る)は、もっとこう一見ロッテンマイヤーさんっぽい感じの 微妙に嫌な感じのところがあるキャラなのだが (そこが逆にファンタジックな本性とのメリハリになってキャラをひき立ててい面があるのだが) ジュリー・アンドリュース演じるこちらのメリーポピンズは、そういうところが全くない、本当に家にも飛んできてほしいような 単純に魅力的なキャラになっている。 複雑な構成の映画ではないから、この映画版キャラクターはこれはこれで成功しているかなと。 相方も「チチキバンバン」のディックヴァンダイク、ミュージカル的オールスターキャスト起用で純粋素直に楽しませてくれる素敵なミュージカル映画。 7点(2004-08-17 15:18:18)《改行有》 938. タンポポ 漫画『美味しんぼ』のヒット等で、これから日本にグルメブームがくるかも...という時代に作られたグルメ娯楽映画の傑作。 この映画については作られた時代背景を知らずに今の感覚で観ると評価を間違える可能性があります。 この映画が作られた頃は今のようにラーメン情報が巷に氾濫しているような時代では決してなく、 まだ荻窪ラーメンあたりが世に知れはじめたばかりで、例えば愛川欽也がテレビ「探検レストラン」でつぶれかけた荻窪のラーメン店を支援してたりしてた頃。 (その番組から誕生して今も残ってるものというと駅弁の「元気甲斐」とキリンビールの「ハートランド」くらいだなぁ、って閑話休題) その頃のグルメというのは「小金持ちが金にあかせて高いものを食う」みたいなイメージに留まっている時代で、 この映画はそういう「グルメって高けりゃいいんだろう信仰」みたいなものを正統派グルメとして批判した映画。 間違ってもグルメブーム批判映画なんかではなく、「グルメ礼賛おいしいもの万歳」映画なのでそこはお間違えないように。 映画中に出てくる食べ物がこれほどうまそうな映画は他にないのでは? 8点(2004-08-16 19:47:23)(良:1票) 《改行有》 939. プロジェクトA子 くりぃむレモンシリーズとして製作されていたはずなのに、いつのまにかこんなすごい(?)もんになったという日本アニメ史上に残る金字塔的怪作(?)。 80年代の日本アニメ風景..気分を象徴する要素を集約したようなアニメで、一般の方にまともに映画として推奨するのはどうかと思うが、こういう80年代ジャパニメーションが、たとえば後に米国映画のマトリックスなんかに繋がっていくわけだから馬鹿にしてはいけないのだ。 音楽は当時旬のリッチー・ジトー/ジョーイ・カーボーン。無駄に贅沢だ.. デビューしたての林原めぐみが意外な脇役で出ていたりして油断もすきもない。 8点(2004-08-16 19:45:54)(良:1票) 《改行有》 940. ボルサリーノ めっちゃ有名な映画だと思ってたけど、コメント1ですか... 実は無名なのか、この映画? 小学生の頃、ロッコとフランソワを子供心に妙にかっこいいと思ってちょい憧れていたのです。特にロッコ。っていうかこんな映画が好きな子供って変だったのか、ひょっとして? 小悪党を描いた映画は基本的に嫌いなのに、この映画は好きだったというのは..観た時の年齢の問題なんでしょうかねぇ.. 7点(2004-08-13 14:28:15)《改行有》
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