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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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941.  アラビアン・ナイト(1999) 《ネタバレ》  5つのストーリーをオムニバス形式で語っていくシステム。ということを知らなかったので、2つ目のバクバクとかいうのが死んじゃうストーリーに変わっても、物語が変わったということに気付きませんでした。  どのストーリーもそれなりに面白いのですが、メインのストーリーでいかれたサルタン王子がひたすらヒロインを殺そうとする前半が、ハラハラして一番面白いかも。  そんで5つのストーリーの中では、一番好きなのは4つめ。物乞いのアミンとイタズラ好きの王子が入れ替わる話。単純ながらも普通にありそうで楽しいです。  『アリババと40人の盗賊』や、『アラジンと魔法のランプ』、『魔法の絨毯』など、知っている話を映像で見られるのは嬉しいものですね。ただ物語そのものはどれも『絵本レベル』なので刺激が少ないのは確か。  どちらかと言えば、子供向けファミリー映画にカテゴライズされそうですね。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-11 04:35:43)《改行有》

942.  4thフロアー 《ネタバレ》  限定された空間の中で次々と出てくる登場人物がみんな怪しすぎて、最後まで目が離せません。  最も犯人っぽい人が一番の協力者で、最も親密で親切な人間が実は黒幕というのはこの手のサスペンスにはありがち。  ありがちにも関わらず、ものの見事にミスリードされてしまいまして、犯人がわかったとき『おまえかよ』って単純に驚きました。  演出、構成が上手なんでしょうね。  とにかく、四面楚歌的雰囲気と、その雰囲気を煽る音楽がマッチしていて、不安感が絶妙でたまりません。  ①おばの遺体写真 ②向かいの人は実は絵を描いていただけで、殺人はしていない。 ③4Fの死体はおそらくアリス。虫の原因。⇒以前侵入したときに何故気付かなかったのかは謎。  以上3点において非常にわかりにくかったのは映画としてマイナス。  オチはわかりやすく、単純なうえ、サプライズとしてきまっていて完璧。  よく考えると伏線はちゃんと張ってあったのに、ものの見事に忘れていました。  最後に、ジュリエット・ルイス、最高です。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-06 14:09:21)《改行有》

943.  スポット 《ネタバレ》  デヴィッド・アークエット演じるスミス・ゴードン。いいんですけど、何回もうんこふんづけたり、ペットショップでいつの間にかすごいことになっていたりと、一人コントの無理矢理感が半端ないです。  まあ子供と犬がそろってしまうと、何でも面白く見れてしまいますので、この作品も例にもれず終始暖かい笑いにつつまれながら鑑賞しました。  この作品って、ハチャメチャなようでいて、意外とドラマとコメディのバランスが絶妙だと思います。そのためか、ぬるいストーリーのわりには最後まで面白く見れますね。  それぞれ笑いのつぼは違うのでしょうが、個人的にはマイケル・クラーク・ダンカン演じるマードッグの、11号への溺愛ぶりが笑えて仕方が無かったです。ですから、最後11号が主人公たちを選んじゃったのがちょっと安易でもあり、意外でもありました。個人的にはそこはやはりFBI捜査犬として、もといた場所にもどる選択をしてほしかったですね。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-05 01:04:46)《改行有》

944.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》  思っていたよりお子様向けアニメですね。  個人的には『トイ・ストーリー』のほうが好きです。ですが、この作品にはこの作品の面白さ、趣きがあるものですね。  『子供を怖がらせて悲鳴を電気エネルギーに変換する。』というアイデアは、単純ながら斬新ですごく面白いです。お化けやモンスターといった類のものが、むやみやたらに人に害をなすという既視感を打ち砕く目からうろこ的なアイデア。いや、むしろ『コロンブスの卵』でしょうか。  『行為』に対し、ある種の理由を付加するだけで、そこに必然性が生まれ、途端にストーリーが面白く感じる不思議。ただ中盤以降はひたすら鬼ごっこに集中してしまうため、ストーリーが限定された枠の中で進行してしまい盛り上がりきれなかったのは残念ですね。  とは言え、社長とランドールが手を組んでいたいたというのはなかなかのサプライズですし、子供の笑い声はより効率的で効果的なエネルギー源となるというオチは、序盤からの伏線とつながっていてなかなか良いです。  この2点において、ややストーリーは広がりを見せるものの、残念ながらお話はここでおしまい。  まあ、小さい子供を対象にした作品という前提があるとすれば、これくらいのわかりやすさ、毒のなさがベストでしょう。  この辺が日本のジブリとの決定的な違いかもしれませんね。  『人を見た目で判断してはいけない。』という子供の情操教育にはうってつけの作品だと思います。  それにしてもこの作品、序盤でエース級のモンスターたちが、子供を脅かしに行く準備をしているシーンが今作一番の見所ではないかと思っています。こんときはこの作品に対する期待値が最高でしたね。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-10-24 06:54:08)(良:2票) 《改行有》

945.  少女たちの遺言 《ネタバレ》  アジアのホラーは雰囲気が日本寄りですね。  最初はなんかだらだらした学園ドラマみたいな雰囲気なんですけど、女の子が飛び降りてから徐々に空気感が変わっていくのが、良い意味で不気味です。程良い緊張感です。特にミナが霊みたいなのにつきまとわれるのは本当に怖い。  ですが、この作品の真骨頂は、真相を空かす過去パートですね。  ドラマとしては物悲しく切なく、ホラーとしてもちゃんと怖い。どうかするとどっちつかずになりそうなところを、ぎりぎりのバランスでうまく融合させていると思います。  それにしても前半と後半のギャップが、この作品に関しては功を奏していますね。  終盤がちょっとパニックに走りすぎたり、『天井から覗き込む顔』みたいな残念な演出があったりと、いまいち。  それに、細かい部分で不明な点が多すぎるのもマイナス。特にミナの立ち位置がわかりにくいです。  確かに雰囲気だけでも楽しめるクオリティに仕上がっていますが、特にラストは結局どうなったのか、もう少しだけはっきり教えて欲しかったです。やっぱりあれは、あそこから飛び降りて自殺しますよー、っていう解釈で良かったのかなー。[DVD(吹替)] 7点(2015-10-04 07:29:33)《改行有》

946.  回路 《ネタバレ》  所謂『ゾンビ』を『幽霊』に置き換えただけで、テイストは同じ作品かもしれません。  終末感を感じさせてくれる作品は本来苦手なんですが、ゾンビものだけは好きなんです。なのでこの作品も好き。  細かいところで不明な部分、不親切な部分が多々ありますが、そこを想像力や自分の推理で補っていくのも何気に楽しいです。  何より、この作品のホラー演出は極めて正々堂々としていて、気持ちいいくらいに怖い。本当に怖いです。  立ち寄ったコンビニで、レジに行っても誰も出てこない。レジの奥に目をやると、店員のシルエットらしきものがこちらを見ている。おそらくはこの人ももう・・・こういった演出は、外国産の映画ではまずお目にかかれない。邦画ホラーだけが醸し出せる良さってのを存分に堪能できます。  それに、『死後の世界がいっぱいだから、人間にはずっと生きていてもらおう』という発想は面白いですね。  そのためには、魂が肉体という器から離れてしまう前に、一人一人に特別な空間を作ってそこに閉じ込めてしまえということでしょうか。  ただしそのためには『生きている人に接触しなければならない』という条件が幽霊サイドにもあるみたいです。  『幽霊に会ってしまう』=『ゾンビにかまれる』といったものでしょう。会った時点でアウト。鬼ごっこですね。  幽霊に会ってしまった人たちは、本能的にどこかの空間に閉じ込められてしまうことがわかっちゃうので、人によっては自殺してそれを逃れようとする。ですが結局は自殺してもやはり空間に閉じ込められてしまう。空間に閉じ込められてしまった人たちは、その証であるかのように、黒い染みが現世に残る。なので、生きたまま黒い染みになる人もいれば、自殺した後に黒い染みになる人もいると思ったんですが違いますかね?  何にせよ、『つまりこーゆーことかな?』と勝手に自己解釈しながら見ていけば、結構楽しめる作品だと思います。[DVD(邦画)] 7点(2015-10-02 13:35:19)(良:2票) 《改行有》

947.  ラットレース 《ネタバレ》  単純明快なストーリーから、広がっていく世界観が面白いです。登場人物の個性や見せ場、トラブルの割合なんかがほぼ均等で、がちゃがちゃコメディなのに大変バランスよくまとまっていると思います。ちょいちょいはさまれる、富豪たちのミニギャンブルも奇をてらっていて面白い。  1つ1つのギャグに関しては、大笑いできるレベルではありません。ですが、ここまで軽快なテンポで見せられると、飽きることはないですし、ノリの良い曲を聴いているときのような、楽しい気分になれます。  ちょっと勿体無いのは、全員が違うコースで進むため、お互いに競い合ったり妨害をしあったりというシーンが、極端に少ないこと。妨害やトラブルの発端になるのはすべて第三者であり、それがすべて偶然というのが、この作品の面白いところでもあるわけですが。  にしても、こーゆーアイデアだとラストのオチが難しいんじゃないだろーかと思っていたのですが、二転三転するラストには大満足。なんか良い話でまとめちゃうのは嫌いじゃないです。自分のことしか考えず、ずっと非常識な行為を繰り返してきた人たちが、最後に見せる良心に、心がほっとします。  観終わったあとに清涼感さえ残る、斬新ながらも王道をいく良質のコメディでした☆  ちなみに僕は、みんなが全然スタートせず、ドナルド・シンクレアが何回も『スタート!スタート!』っていうところが一番笑いました。[DVD(吹替)] 7点(2015-09-28 13:43:35)(良:1票) 《改行有》

948.  BATS 蝙蝠地獄 《ネタバレ》  いやー、面白いです。これくらいの年代の映画になりますと、無名の作品でもなかなかのレベルに仕上がっているものが多くなってきますね。  そしてストーリーがいたってシンプル。しかもこの作品、さすがB級だけあってとにかく展開が速い。冒頭でバカップルが犠牲になったかと思いきや、わずか10分足らずでもう対策チームが出来上がっています。このノリ、このテンポ。自分がファストフードということをよく理解している。  そう、大作映画が時間をかける高級懐石料理なら、この映画はまさに今すぐおいしいものを手軽に食べたいひとのためのマ○クなわけです。  しかもパニック映画として前半だけなら、個人的に8点あげられるくらいのクオリティ。町人が非難してからは、主人公たちだけになってしまうのがちょっと物足りなく、少しばかりの中だるみを感じてしまったわけですが、それでも最後まで楽しく鑑賞することができました。  ラストのオチも、普通であれば『ちゃんと生き残りがいますよー。悲劇は繰り返されるのですよー。』ってな感じで終わるところですが、コメディなオチでしめくくる工夫が好きですね。  そこまでの期待はしていなかったというのもありますが、大変良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-21 14:03:58)《改行有》

949.  レジェンド・オブ・エジプト 《ネタバレ》  はじめてクレオパトラにまつわる物語を見ました。何しろ世界史にはてんで疎いもので、シーザーだの、オクタヴィアヌスだの、知っている名前がクレオパトラと絡むのを見て、変に感動しちゃいました。クレオパトラって、もっと神話的な人物かと勝手に思っていましたので、何とも打算的で人間臭いところが、新鮮で面白かったです。  140分の長い映画ではあるんですが、全く長さを感じさせない面白さ。むしろ、駆け足に感じてしまうくらい、ストーリーが次々と展開します。  ストーリー的には『シーザーとクレオパトラの第一部』、『アントニーとクレオパトラの第二部』となりそうですね。  タイトルも邦題より、原題の『クレオパトラ』のほうがしっくりきます。何しろ、エジプトに限定した話ではもちろんなく、ローマ主体のストーリーになっているからです。  ただ、面白い作品ではあるんですが、好みの面で尋ねられると、やはり悲劇の物語ですからね。後半につれて、どんどん状況が悪くなるってのは、見ていて気が滅入るし疲れますね。なーんかむかつくオクタヴィアヌスが、後半は我が物顔で活躍するわけですから、そりゃあ楽しい気分で鑑賞するのは無理ってもんです。  したがいまして、今回の採点はかなり自分の好みが入っていますが、歴史ものにしてはそんなにお難くなっていませんので、エンタメ作品としてのクオリティはなかなか高いと思いますよ。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-20 17:29:05)《改行有》

950.  エリン・ブロコビッチ 《ネタバレ》  エリン・ブロコビッチという一人の女性の物語としても面白いし、大企業相手の公害訴訟のストーリーとしても面白いです。  本作の主人公エリンは、その言動、性格から、共感したり感銘を受けたりは、見る人によって差が出るかもしれません。ですが、応援したくなるという点においては、多くの人がそう思うのではないでしょうか。  にしても、この作品、大変面白い作品ではあったのですが、本音を言うと、『法廷もの』=『裁判』という固定観念が邪魔をして、『調停』⇒『和解金』⇒『めでたしめでたし』、っていうのは、どうにも釈然としないものがありました。  子宮や乳房を摘出したり、幼い子供が癌に苦しんだり、これだけ多くの人の健康と命を蝕み人生をふみにじっておきながら、お金だけ払ってめでたしめでたしっていうのはねえ。  大企業側が追い詰められて、住人達が心の底から喜ぶような、そんなカタルシスを味わうシーンをもっと観たかった気がします。  それに、当然の権利とはいえ、3億3000万$の40%であれば、そりゃあ法律事務所は潤うんでしょうけど、それをラストでああもあからさまに『もうかりましたよ。』って見せられれば、『結局は金目当てかいっ!』って感じがして『公害訴訟ドラマならではの感動』が薄れちゃうんですけど・・・。  個人的には、企業側の弁護士3人を相手にして、エリンが完膚なきまでに3人を叩きのめすシーンが今作最高のクライマックスです。『どうぞお水をお飲みください。あなたたちのために特別に用意した、ヒンクリーの井戸水です。』は、最高でしたね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-16 02:33:25)(良:2票) 《改行有》

951.  リトル・ストライカー 《ネタバレ》  技術はあるのに勇気が持てないサッカー少年が、第三者からキーアイテムをもらって活躍し始めるっていう、よくあるサクセス・ストーリー。そのよくあるサクセス・ストーリーが好きです。  むしろ、ちょっと予想と反したのは、サッカー以外の人間ドラマが結構多いこと。校長とスポンサーの確執に始まり、監督ウィラルの過去、転校生との恋、いじめっこ達とのからみ、極めつけはお母さんの元カレ、今カレのエピソード。あんまりいろいろつめこんじゃったので、少々散漫に感じる部分もあったりなかったり。  それでもサッカードラマは面白し、主人公をいじめるゴードンとその父親が気持ち良いくらいのクソ野郎で、映画に起伏を持たせてくれるので、見ごたえ十分、爽快感ばっちりの快作には仕上がっていると思います。  ただやっぱりねー、スポーツドラマにスポーツ以外の要素をがんがん入れちゃうのって個人的にあまり好きじゃないです。前半のいじめはしつこいし、母親と新しい恋人とのエピソードは全編に渡って要らなかったのではないかと思います。  それに、いろいろ盛り込んじゃったから、細かい謎がいっぱい残ったままになっている気がしますよ。  本筋のストーリーはきれいに丸く収まりますし、みんなハッピーみたいなエンディングを迎えるので、細かいことを気にしない人には全然オススメできる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-14 02:55:53)《改行有》

952.  パトリオット 《ネタバレ》  独立戦争のストーリーですので、時代背景を知っていればより楽しめそうな作品ですね。  当然ラストは勝利することがわかっているわけですが、そのプロセスにおいて凄惨な内容、描写が多いのが本作の特徴でしょう。  もうひとつの特徴としては、歴史スペクタクルの体裁をとっていながら、その世界観が、かなり個人的で限定された枠内に収められていることでしょう。つまりはメル・ギブソン演じるベンジャミン・マーティン物語でもあるわけですね。  最初は『パトリオット=愛国者』というタイトルに違和感を感じたものですが、ベンジャミンの国が、=家族であり、友人であり、同じ国の人々であるとするならば、このタイトルは大変しっくりきそうです。  大義名分を掲げながら、実際のストーリーは復讐ベースになっているため、それ相応のカタルシスを得られるこの作品。  ですがそのためには犠牲が必要で、そのための生贄として本作に用意された息子のトマス、ガブリエル、ガブリエルのお嫁さんファミリーは本当にお気の毒です。それゆえ、決してハッピーエンドという結末はありえないのが、私としては苦手なところです。  まあ、少々反戦の主張を感じさせる示唆もあるのかもしれませんが、こういう作品にありがちな説教臭さや哲学的、宗教的な面というのが必要最低限に抑えられているのは本作の良いところですね。個人的にはこれくらいのほうが映画として純粋に楽しめます。  なぜなら、この内容であれば、ベンジャミンに肩入れしながら、大変主観的に物語に入り込めるからです。  本当は主観的に戦争映画を見るなんて間違っているのでしょうが、本来戦争とは大変主観的なもの。自分がメル・ギブソンになったつもりで鑑賞すると、今作はエンタメ作品としては高いクオリティを保っていることは間違いないと思います。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-03 13:49:07)《改行有》

953.  X-MEN:ファイナル ディシジョン 《ネタバレ》  お祭り騒ぎで大団円。細かいシナリオ、サイドエピソードは、なし崩し的に割愛。思い切ってます。ファンからすれば消化不良感の残る完成度です。  まあ、そうは言っても、本作ではシリーズを通して最大の超能力バトルが見られるのが、最大の見所。もちろん、要所要所でさりげなくミュータントたちの能力を小出しにする演出だって、監督が変わっても健在です。きっと本作を楽しみにしている観客が一番見たいであろうものはしっかり見せてくれるので、その辺りは安心して楽しめますね。  ただ、サイクロップスが死に、プロフェッサーXが死に、ジーンが死ぬ。エンタメ色の強いこのシリーズにしては、犠牲が多く、悲しくなっちゃいます。ついでに言うならば、ミスティークとマグニートの師弟関係、信頼関係も好きでしたので、マグニートがあっさりミスティークを切り捨てたのはかなりショック。ミスティークはミスティークであっさり昔の仲間を売っちゃうし、もう残念で仕方がないです。がっっかりです。  また、このシリーズではとにかくいろんなミュータントが出てくるのが面白いわけですが、それが同時に短所でもあります。なにしろ、既存のメンバーに加えて、新メンバーも追加されるわけですから、今作はマグニート軍団だけでも大所帯。こうなってくると、一人一人にスポットが当たる時間は必然的に短くなります。エンジェルやキュアの元になった少年のエピソードはそのまま放置だし、ミスティークや分身の男、パイロだってその後どうなったのか全然わかりません。こんな感じで放置されっぱなしのエピソードがあってあたりまえみたいなのより、個人的には『1』くらいの丁寧な作りが好きでしたね。  ってゆーか、『1』の主要メンバーがとにかく好きでしたので、個人的には『1』の面子+新戦力(アイスマン、シャドウキャット、コロッサス、できたら2のナイト・クロウラー)で、新マグニート軍団とガチンコバトルしてほしかったです。  新生マグニート軍団の新メンバー3人なんて、建物から出てきた瞬間、フェニックスの力で塵にされて、扱いの雑さが悲しすぎます。これじゃあ『フリーザ、スーパーサイヤ人、その他大勢』と同じじゃないですか。Xメンはそれぞれの長所を活かしたチームバトルが面白いのに![ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-08-03 05:54:33)(良:3票) 《改行有》

954.  エアブレイク 《ネタバレ》  原題を絶対にいじくっちゃだめなパターンですね。『CUTAWAY』=『他のものを切り捨てる』というのが、本作最大のテーマであり、それを潜入捜査官の主人公が実行しちゃうってのが最大のオチでありミソなのに、『エアブレイク』ではわけがわからないです。  娯楽作品としてはなかなか優秀です。潜入捜査のサスペンスとしてもそれなりに面白いし、なんといってもスカイダイビングにかける情熱とそのパフォーマンスがアツい。これはもうジャンルとしては、『スポ根もの』に近いです。一番の盛り上がりが、『VS陸軍』のスカイダイビング大会ですからね。  マイナー映画と切り捨てるにはあまりに惜しい作品。  スカイダイビング、してみたくなります。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-12 03:49:54)《改行有》

955.  ザ・ダイバー 《ネタバレ》  思っていたのと違う、人種差別ごりごりの作品でした。  原題を見ると、『名誉』が本来のテーマのようでして、それをふまえて観ていれば、また違った見方ができたかもしれません。そう考えると、タイトルって大事ですね。  物語の8割は訓練で、『海猿』みたいなシチュエーションが続きます。あちらと違うのは、訓練よりも差別がメインというところでしょうか。『きつい訓練、こんなに頑張ったよ。』というのではなく、『こんだけ差別されて不当な扱いをされたにも関わらず、信念つらぬいて夢を実現した人がいるよ。』っていうストーリー。四面楚歌っぷりが尋常でない中で、主人公のカールがスーパーマンぶりを発揮するわけですからそりゃあ熱くなります。  でも、正直言ってあまり好きじゃないんですよね。差別もの。観ているとストレスたまるし。特に今作はイライラしたな。  個人的な好みの問題なのですが、映画を観ていてハラハラするのは良いんですが、イライラするのは嫌なんですよね。  ただ、極端な差別描写を我慢すれば、訓練のラスト、実技試験で白人のチームメイトがカールを引き上げるあたりから俄然ストーリーが盛り上がります。カールは、はれてダイバーになれるし、チームメイトからも認めてもらえたわけだし、その後鬼教官ビリー・サンデー(ロバート・デ・ニーロ)もついにカールを認めちゃうわけです。  やはりここが本作の最大の見所でしょう。あまりに険しい人種の垣根を、個人の努力と信念のみで乗り越えてしまう、認めさせてしまうということが現実にあったわけです。そういった記録を、後世に感動的なドラマとして残すという意味では、非常に価値のある作品と言えるでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-09 11:56:45)《改行有》

956.  あの頃ペニー・レインと 《ネタバレ》  バンドの追っかけと、駆け出しのロック記者の少年が、『スティル・ウォーター』というロックバンドに同行する物語。バンドのおっかけを映画にしちゃうって、何気に凄いことかもしれません。こうゆう普通だったら過ぎ行く景色のひとつに過ぎない、そんなどーでもいい存在にスポットを当てていけば、映画って案外面白そうな題材が結構あちこちに転がっていそうですね。  ところでこの作品、ストーリーが特別面白いというわけでは無いのですが、要所要所で心に染みる味わいがあります。それに、ときおり差し挟まれる笑いのセンスはなかなか良いです。飛行機内での大暴露大会はその最たるものです。雷雨を抜けた瞬間の、みんなの気まずい雰囲気が最高ですね。  それにしてもケイト・ハドソン。『あなたにも書ける恋愛小説』や『10日間で男を上手にフル方法』ですっかりファンになったのですが、この作品ではその魅力が今いち描ききれていなかった感じがしますね。もちろん、かわいいのはかわいいんですけど。  ウィリアムも最初は良かったんですけど、途中から周りの空気に流され始めて、試験も卒業式もすっぽかし、その癖全然記事が進まないから見ていてちょっとイライラしちゃいます。  それに、やっぱり大した話じゃ、ないんですよねー。ロードムービーってだらだらしたイメージがぬぐえないですし。  終盤の、ペニーレインがこっそりウィリアムの住所を教えちゃう流れなんか、凄い良いだけに、もったいない感じのする作品でした。  ちなみに、160分バージョンのほう見ちゃって、ちょっと疲れました。この内容でこの尺は、はっきり言って長いですって。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 04:57:39)(良:1票) 《改行有》

957.  ウィング・コマンダー 《ネタバレ》  安っぽいB級作品と思って鑑賞したのですが、意外に結構な掘り出し物。  前半は少々退屈な部分もありますが、中盤以降は戦闘シーンがぐんと増え、俄然盛り上がります。  今作は元ネタとなったゲーム用語が多数登場。ですがそんなに複雑なストーリーや設定でもありませんので、映画を見ていれば何となくわかります。  と・く・に、この作品、元ネタを知らなかったとしても、ある人種にはきっと楽しんでもらえると思えます。  それは『ガンダム好き』の方々。かく云う私もガンダム好き。ストーリー、設定、キャラクター、世界観、かなり似ています。ガンダム好きな方々は、この世界は結構浸れちゃうと思いますよ。(※モビルスーツは出てきません。)  なんせ一人一人が自分の役割をきちっと果たしていく後半のストーリー展開は好きなんですよねー。ですが難を言うならば、演出の拙さなのかなんなのか、もっと盛り上げてほしいシーンでの盛り上がりに欠ける気はします。そのため、肝心なところで、緊迫感、爽快感が、ぐっと引き出せずじまいで次の展開へ、ってのが多いような・・・。この割り切り方、淡白な仕上がりもガンダムに似ているかもしれませんね。  宇宙での数多くの戦闘シーンの美しさと迫力は一見の価値ありです。  個人的には、好き。個人的には、オススメ。  でも、好きな人が限定されるのは間違いない作品。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-01 04:58:09)《改行有》

958.  グリーンフィンガーズ 《ネタバレ》  実話だということですが、レビューを見ると『実わ実話でもないかも』という、誇大広告疑惑のある作品。  ですが、面白い作品ですよね、これ。重すぎず、軽すぎず、絶妙な匙加減です。ただ、どーなんでしょう。良く言えばバランスの良い作品ですが、悪く言えばバランスが良すぎて遊びや刺激が足りない作品でもあります。如何せん、映画としての盛り上がりに欠けます。  『ガーデニング+刑務所もの+サクセスストーリー』っていうめったにない珍しい組み合わせですから、もっともっとドラマチックにしちゃって良かったんじゃないですかねー。面白いんですが、それ以上に『なんか惜しいな~。』という気持ちが先にきちゃいます。  ただ、音楽が抜群に良くて、各シーンにぴったり。音楽で多少助けられている部分はありそうですね。  また、嫌な人物がほとんどいないところも、この作品には合っていますね。その中でも、ジョージナ・ウッドハウスやハッジ刑務署長の、御伽噺のような公正かつ寛大な人となりは、一際光っています。どんな人とも、色眼鏡をかけず、公平に接するその姿勢。かっちょいいですね。たとえフィクションの世界でも、こーゆー立場の人たちが自分のことを認めてくれれば、それはコリンでなくたって自信が持てそうです。  それにしてもこの映画、見方によっちゃ、『刑務所ってすっげー良いとこジャン!よし、俺もなんか悪いことしよー。』って、犯罪を助長しかねない危険思想の作品にもなりますね。  [DVD(字幕)] 7点(2015-06-23 05:01:30)《改行有》

959.  処刑人 《ネタバレ》  丁寧に作られた前半に比べると、後半はだいぶ何でもアリになっちゃいましたね。後半になるほど現実感は薄れ、化け物ドゥーチェや女装警官ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー)など、キャラ押しの感が強くなります。  最初の殺人は成り行きでしたが、不起訴になった後、今度は自分達の意思で悪人を狩っていくというストーリーが、いたって単純明快で面白いです。ただ、『悪人』の定義が本人達の中でも全然定まっていないせいで、こーゆー作品ではぜひ欲しいカタルシスが最後まで見ても得られないのが残念。  また、個人的にはロッコが不要。彼が仲間として二人を手伝うようになったせいで、ただでさえブレ気味なテーマがよけいブレブレになってしまった感があります。その上で、三人に味方しようとするデフォーは、悪い意味でご都合主義的であり、説得力がありません。  極めつけは悪役が悪役に徹し切れていない、悪役の華の無さにあります。不遜、不快、恐怖、非道といった悪の要素をこれでもかと盛り込んじゃうからこそ、『処刑』の爽快感が増すわけです。今作は、贔屓目に見ても足りません。悪には悪の、華が欲しい。  ラストの街頭インタビューしながらのエンドロールはかなり好きです。正直フィクションばりばりの本編から急にドキュメンタリータッチでしめくくるので、いきなり何事かと思いましたが、このアンバランスな感じは新鮮で悪くないです。  あれ?なんか批判的なコメントが多くなりましたが、映画としては全然面白いです(笑)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-06-20 04:03:24)(良:2票) 《改行有》

960.  タイタンズを忘れない 《ネタバレ》  実話ベースの、人種問題を軸にしたスポーツドラマにしては、確かに『深み』は足りないほうかもしれません。何人かのレビュワーさんの『ダイジェストみたい』というコメントを見て、なるほど。言われてみればそんなイメージがぴったりです。  合併、合宿、白人と黒人の交流、試合、これだけ盛り込んでしまえば、一つ一つのエピソードの余韻に浸る間もなく『ハイ、次。ハイ、次。』と急かされる感じになってしまうのも至極納得です。ただ、それが映画全体に絶妙なテンポとスピード感を生んでいて、途切れることなくラストまで一気に見れてしまう良さがあります。  この作品は『実話ベースの感動もの』の体裁を保ってはいますが、これはもう『エンタメ作品』と割り切ってしまったほうが、楽しく見れるかもしれないですね。  今作を見る前に『リプレイスメント』というアメフト映画を見ましたが、アメフトというスポーツがわかりやすく楽しめたのはそっちのほうです。こちらの作品は状況が少々わかりづらい部分が多く、特にアメフトになじみのない日本人にとってはよくわからないまま試合が展開していくことがあります。『リプレイスメント』が純粋にアメフトというゲームを楽しむ映画だとしたら、こちらは、アメフトに携わる人々の心の機微を楽しむ作品と言えそうです。  [DVD(字幕)] 7点(2015-06-10 15:30:57)(良:1票) 《改行有》

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