みんなのシネマレビュー |
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961. ブダペスト市街戦1956 ソビエト軍侵攻 《ネタバレ》 ハンガリー動乱の中で自ら祖国防衛に立ち上がった若者たちの青春ドラマという感じでしたね。やや安っぽさも感じましたが、当時の実際の映像を交えたりしていてなかなか興味深く見ることができました。 凄まじい邦題が付いていますけど、まあ、(映画産業的に)マイナーな国の映画を字幕つきでDVD化してくることを感謝したいですね。 [DVD(吹替)] 7点(2009-01-22 19:37:49)《改行有》 962. 非常戦闘区域 《ネタバレ》 戦場において第三者が「中立であること」の難しさ、怖さが生々しく映し出されていて考えさせられますね・・・・。そして、大国が好んでやりたがる国際平和貢献活動なるものがいかに机上の空論に基づいたいい加減なものであるかが良くわかります。 しかしながら、だんだん戦争の狂気に染まって理性を失い殺戮に走ってしまった主人公は非難されるべきなのでしょうが、何というか「無理もないな」と思ってしまうんですよね・・・・。本当に戦争の恐ろしさが伝わってくる映画でした。 [DVD(吹替)] 7点(2009-01-20 19:37:42)《改行有》 963. ブラックバード・ライジング 《ネタバレ》 書籍や報道からだけでは中々つかむ事のできない、「コソボの空気」が描かれていて非常に興味深い作品でした。アルバニア系住民とセルビア系住民の憎しみと復讐の連鎖は見ていて絶望感すら抱かさせるものでしたね・・・・。 また、かつてアルバニアを占領していたイタリアの軍隊が物語の主体となっていたりと、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれるバルカン半島情勢の複雑さも感じ取れました。 しかし、IMDBで見るとどうやら200分の作品をかなりカットしてDVD化しているようです。できれば完全版を見てみたいですね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-16 20:02:57)《改行有》 964. 赤軍派-PFLP 世界戦争宣言 《ネタバレ》 メッセージはひたすら「武装闘争」を呼びかけるなど非常に過激ですが、映像はパレスチナゲリラの日常を結構淡々と映して、冒頭等に出てくるニュース映像との落差に「闘争の現実」を感じてしまいますね。 正直、訴えかけられるメッセージに対しては賛同しかねるのですが、当時の世界的な新左翼運動についての歴史的資料という意味では非常に興味深い作品でありました(当時の赤軍派の動向も描かれています)。 [映画館(邦画)] 7点(2009-01-13 15:54:08)《改行有》 965. あの胸にもういちど 《ネタバレ》 60年代のサイケな映像や音楽に合わせオートバイとマリアンヌ・フェイスフルの妄想が虚無的に疾走(というか暴走?)する1時間半、今なお斬新な60年代カルチャーを堪能させていただきました。ラストも衝撃的でしたね・・・。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-12 22:01:33) 966. なつかしの庭 《ネタバレ》 美しい映像と共に綴られる哀しいラブ・ストーリーの中に、光州事件以降の韓国社会の移り変わりの激しさが散りばめられていて非常に興味深い作品でした。 ただ、ある程度予備知識が無いと今いち理解するのが難しいと思いますので、事前に光州事件のあらましあたりをチェックしておいた方が良いかと思います。[DVD(吹替)] 7点(2009-01-12 20:29:04)《改行有》 967. 風の絨毯 《ネタバレ》 一枚のペルシャ絨毯に込められた人々の思いが伝わってきましたね。派手さは無いですが、日本とイランの伝統的な文化の交流や人々の心が打ち解けていく様は見ていて興味深かったです。 [地上波(邦画)] 7点(2009-01-05 21:00:39)《改行有》 968. 犬神家の一族(2006) 《ネタバレ》 旧作も未見なので、今回初めてこの作品を観たわけですが、ストーリーというよりは佐清マスクや逆さ死体等次々出てくるインパクトのある映像が面白かったですね。やはり、日本映画を代表する一本であることは間違いないです。[地上波(邦画)] 7点(2008-12-29 21:29:48) 969. 私が棄てた女 《ネタバレ》 とにかくこの作品は森田ミツ役の小林トシエの熱演に尽きますね。優越感を感じさせてくれて、尽くしてくれて、しかも全てを赦してくれる・・・男にとってまさに理想の女性を見事に演じています。 森田ミツという女性は、日本が豊かさを得る代わりに失ってしまった「何か」を象徴しているのかも知れませんね。 ちょっと、彼女の死後の展開がシュール過ぎて別の作品のようになってしまったのが残念でした。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-27 18:42:48)《改行有》 970. UDON 《ネタバレ》 讃岐うどんは大好きなので楽しく観ることができました。特に、「讃岐うどんブーム」がどのようにして起こり、収束していったかについて描いているのは興味深かったです(ブームと引き換えに失うものも多いんですね・・・・)。 しかしまあ、シンプルさと安さが自慢の讃岐うどんをテーマに扱っている割には、無駄な費用をかけているような・・・・。時間もちょっと長かったです。 [地上波(邦画)] 7点(2008-12-23 18:58:05)《改行有》 971. パパは、出張中! 《ネタバレ》 「三丁目の夕日」のようなユーモラスで懐古的な雰囲気の中に社会主義政権下の密告社会の実情がさりげなく混ざっていて、ちょっと恐ろしさを感じましたね。 裏切りの赦しを乞うものに対するセリフが「忘れよう、でも赦すのは神だ」とあり、「アンダーグラウンド」での「赦そう、でも忘れない」と対照的だったのが印象的でしたね・・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-19 18:35:24)《改行有》 972. パラダイスの逃亡者 《ネタバレ》 寒い夜に心が暖まる作品でした。 パラダイスの町の人たちが皆良い人達ばかりで心が和みました。それも、甘いとか人がいいということではなく、何というかいろいろなものを受け入れてくれる度量の大きさを感じましたね。 [地上波(吹替)] 7点(2008-12-04 14:59:11)《改行有》 973. リトル・オデッサ 《ネタバレ》 冬のブルックリンの光景と荒涼としたあるロシア系ユダヤ人家族のドラマが見事にマッチしているのが印象的でした。殺し屋が主人公の映画ですが、派手なシーンは少なく、張り詰めた緊張感の中でストーリーが動いていくという感じでしたね。 非情な殺し屋が既に失ってしまった家族の安らぎを思うラストシーンは何ともいえないせつなさを感じました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-03 19:34:48)《改行有》 974. 渚にて 《ネタバレ》 核戦争により全人類が全滅という恐ろしいテーマを非常に穏やかにそして切なく描くことによって、核の恐ろしさや戦争を止めることのできない人間の愚かさを伝えてくれる映画でした。 派手な戦闘や爆発のシーンは無いですが、核戦争の被害がじわじわと広がっていく様子がさりげなく描かれておりそれが逆にリアルな恐怖を感じさせます。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-29 20:43:19)(良:1票) 《改行有》 975. ミスター・ロンリー 《ネタバレ》 人生は神の奇跡や他人に頼るのではなく自分で切り開いていくものだというメッセージを感じましたね。特に、マリリン・モンロー(のそっくりさん)とスカイダイビングを成功させた尼僧たちの運命がそれを象徴しているように感じました。 モノマネ芸人だけの集団生活というのも中々シュールで面白かったです。 [DVD(吹替)] 7点(2008-11-19 17:57:49)《改行有》 976. バンガー・シスターズ 《ネタバレ》 ロックも半世紀近い歴史を重ねてきていることを思い知らされる作品でしたね。ゴールディ・ホーンの若々しさには驚かされました。[DVD(吹替)] 7点(2008-11-16 23:48:59) 977. 拍手する時に去れ 《ネタバレ》 とにかく、いろんな仕掛けがあったり、ユーモラスさとシリアスさを上手い具合に混在させたりとその観客を飽きさせない旺盛なサービス精神に拍手を送りたいです。 何というか、ストーリー(「ああそうなんだ」というのが正直な感想でした)を楽しむというよりは監督の技を楽しませていただいたという感じですね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-14 15:26:16)《改行有》 978. MON-ZEN[もんぜん] 《ネタバレ》 ドイツ人が東京の街に迷い込んでしまう前半はその視点の面白さ、能登の総持寺での修行を描いた後半は東洋文化と西洋人のマッチングの絶妙な面白さが感じられました。 この監督が日本を結構理解している方であることは良くわかりました(まあ、駅のそば屋なのに何故か博多天神がでてきたり、朝っぱらから都心の墓場近くでボール遊びをしている子供がいたり、簡単に百貨店でテントを万引きできたりと怪しい部分もたくさんありましたけど)。特に後半の総持寺でのシーンなんかは、多少おちゃらけてはいるものの結構真面目に描いているなと感心してしまいました。[DVD(字幕)] 7点(2008-11-12 20:11:18)《改行有》 979. バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 とにかく「あるクラスが一人になるまで殺しあう」という設定が非常に興味深かったです。また教師キタノの不気味さこそが、国家権力というものの真の姿を象徴しているように思えましたね。[映画館(邦画)] 7点(2008-11-11 19:06:37) 980. コントロール(2007) 《ネタバレ》 自殺という結末はわかっているだけに、そこに至るまでの道程を見ていくのは辛いものがありました。ただ、好きなバンドの話だけに、知ることができてよかったですが・・・・。 しかしこの映画、ジョイ・ディビジョンやニュー・オーダーを知らない人が見ても重苦しさを感じるだけではないでしょうかね。伝説のロッカーであるイアン・カーティスを一人の悩める若者として等身大に描いているところに意味があるわけですから。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-11 18:36:37)《改行有》
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