みんなのシネマレビュー |
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82. プラトーン 《ネタバレ》 なんと言っても問題なのは少尉(巷では中尉となっているようだが、NHKの字幕では少尉となっていた)のリーダーシップのなさで、通常はスグにクビになるはずだが、映画だからそうはならず部下の派閥争いに発展してしまったというシナリオには少々粗があるようには思える。とはいえ、戦場で冷静さを保つことの難しさや疑心暗鬼から生じる狂気というものは上手く描かれており、登場人物が多くて追いかけるのが少々大変ではあるものの、各々どこかにいそうな個性的なキャラであったのもよい。ラストのバーンズがクリスを襲う場面は、混乱状況の中で敵味方の区別なく殺そうとしていた中での出来事であり、クリスだというのを認識できずに襲うとしただけではないだろうか。それをクリスが勘違いしてバーンズを殺してしまったと考えると、オチとしての救いのなさが際立つように思えるんだが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-01 17:07:28) 83. ボーイズ・ライフ 自伝なので物語的には盛り上がりはなく、役者の演技を楽しむ作品。見る前はどんだけDVがヒドイ父親なのかと構えていたんだが、実際はそれほどでもなく、この時代ならこの程度の人はいるだろうという印象。母息子にも問題がないわけじゃないし。義妹が良い子に育っているのが奇跡的ではあるが。それでも、抑圧された家庭環境というのはやはりよくないね。ただし、父親が酷かったからこそ、ここから抜け出そうとチャレンジできたわけで、平凡な父親だったら今でいうマイルドヤンキーとして田舎暮らしで一生終えてたかもしれないと考えると、人生とは不思議なものだなとも思う。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-29 13:03:54) 84. ラルジャン 《ネタバレ》 ちょっとしたことから人生が転落していくことはあるだろうし、所謂一般市民は善と悪の境界のようなところで生きている。だから自分を守るために多少のインチキはするのだろう。それが他人を不幸に陥れることもあるわけだが。そういった人生の不条理さを描いているのだろうが、出所直後にイキナリ殺人しちゃって、罪を重ねていくというのはやや唐突で無理があって、展開を急ぎすぎ。原作未読なのでどうアレンジしているのかわからないが、この辺の過程はもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。あとは役者が総じて下手というか魅力がないのも盛り上がりに欠けるのも難点ではある。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-28 13:08:53) 85. シッコ 「負担」への言及が弱いし、面白おかしく編集するために多少のバイアスはあるだろうが、考えるキッカケにはなる。ただし、これを鵜呑みにしてオワリにせず、自分で調べてみる必要はあるのかと。本作では取り上げられなかったが、日本の医療制度も外国人にいいように利用され、食い物にされている側面があるということも留意すべきだろう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-28 11:24:49) 86. 無防備都市 各登場人物にはモデルが居るようだが、ローマカトリックはファシスト政権とは良好な関係にあったわけで、本来イデオロギー的にも対立関係にある共産党系レジスタンスを支援する司祭というのはかなり異色な存在であることには留意すべきだろう。とはいえ、人間とはグレーな存在であり、ナチスに協力するイタリア人もいて、人間の行動は白黒がつけにくかったりもする。よって、司祭の中にもナチスに協力的な人もいたはずで、その辺キリスト教とファシズムの関係性についての描き方は一方的で弱かったように思う。かなり共産党イデオロギー色の強い作品ではあるが、そういうことを割り切って類似的な事象があったと想像して見るならば、ひとつの歴史的事柄を描いた作品であるとは言える。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-27 13:02:20) 87. 虹の女神 Rainbow Song 上野樹里の存在感はピカイチで、蒼井優にもインパクトがあり、さすがに若手女優を撮るのが上手いなあと感心させられる。ただし、全体的には甘ったるくストーリーも弱くて、中盤以降はダレル。特に、痛々しい相田翔子のパートは必要だったのかと。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-27 00:25:02) 88. ブロークンシティ 《ネタバレ》 秘書の子は好感が持ててよかったが、内容的にはよくある再開発がらみの政治汚職モノでありきたり。不倫じゃなく「情報提供」だとしても、密会して抱き合ったりするのはちょっとねえ。あと、対立候補に魅力がないのも難点で、盛り上がらないね。[地上波(吹替)] 5点(2023-06-26 15:25:14) 89. ニューオーリンズ・トライアル 政治的プロパガンダというかバイアスがあり、銃社会の是非についての議論が弱い(概ね銃規制容認というトーンで描かれている)ところが難点ではあるものの、多少は過剰な演出はあるんだろうが陪審制度や陪審コンサルタントというアメリカ司法制度の問題点を提起しつつ、単なる正義に留まらず復讐劇も交えたエンタテイメントとして充分に見応えががあり楽しめる。本作の教訓としては、感情的になって怒鳴り散らしたら全てを敵に回すことになるってことかな。そう仕向けるのもひとつのテクニックなんだろうけどね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-06-26 12:14:48)(良:1票) 90. Little DJ 小さな恋の物語 ストーリーは普通の病気ものだが、神木隆之介と福田麻由子が思春期の少年・少女を瑞々しく演じているのがよい。ただし、大人役は田中麗奈がよかった。[地上波(邦画)] 6点(2023-06-26 00:03:36) 91. メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 娘に白人の血が混ざっているようには見えないので「実は父親ではない」というのは始めからわかるのが難点。最後はキレイにまとまってはいるので、異人種間恋愛ものとして見ればそれなりのデキなのかもしれないが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-25 16:30:03) 92. イエスタデイ(2019) 設定は興味深く、所々にコメディらしさもあるんだが、なんのヒネリもない予想通りの展開で終わってしまった。もっと主人公が追い詰められて葛藤すれば面白くなったのかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-25 14:38:28) 93. 運命の女(2002) まさに80年代テイストな21世紀の作品とは思えない古臭さで、懐かしさすら漂う作品。主演2人はバカ妻とヘナチョコ夫を中々上手く演じていたとは思うが(この辺を楽しむには吹替の方がいいのかも)、もっと2人が追い込まれた方が面白かったし、オチもシラケタな。邦題もダメダメなのでどうにかして欲しかった。[地上波(吹替)] 4点(2023-06-21 11:45:39) 94. ダブル・ジョパディー 女版『逃亡者』というテイストで、少々ご都合主義的なところもあるが、ヒロインが魅力的なので最後まで楽しめる。[地上波(吹替)] 6点(2023-06-20 18:40:01) 95. プライベート・ウォー 《ネタバレ》 同僚の「中毒なんだよ」の台詞に象徴されるように、精神的に少し病んでたのかもしれない。酒やタバコ、そしてムダに多いと思った性的シーンもある種の中毒なんでしょう。あとは命を賭けて危険地帯へ行く(映画だから過剰演出はあったかもしれないが)ことへの「快感」だとか、好奇心や正義感もあったでしょうし、それを世界に発信するという承認欲求もあったでしょう。ただし、マスコミの力で世界を変える(救える?)というのはちょっと思い上がりかな。とはいえ、そういうマスコミ人の「厭らしさ」も感じられたのはよかったし、様々な欲にまみれたひとりの女性の生き様はそれなりに描けていたようには思える。疑問なのは冒頭とラストのつながりで、同じシーン・セリフが出てくるものの、ラストの方は台詞をカットしていること。これが謎で仕方ないので誰か教えて下さい。BS松竹東急で見たのですが、基本はノーカット放送なので局側の都合によるとも思えないのですが。[CS・衛星(吹替)] 6点(2023-06-20 12:56:15) 96. ネゴシエーター これでオワリかと思うと犯人がシツコクて中々終わらない。息抜き程度に見る分にはそんなに悪くもない。[地上波(吹替)] 5点(2023-06-20 00:44:58) 97. ブロークダウン・パレス 当時は目新しかったのかもしれないが、この種の事件もだいぶポピュラーになってきて内容的な新鮮味ははなく、ドキュメンタリーの方がリアルで面白いのかなとは思う。まだ若いクレア・デインズが魅力的なので(現在再放送中『あまちゃん』の能年玲奈に雰囲気が似てるような)、最後まで飽きずに見られるものの、オチの付け方には少々疑問も感じる。[地上波(吹替)] 5点(2023-06-19 16:32:05) 98. 引っ越し大名! 「国替え」という折角の題材が活かしきれてないように思える。アチコチ飛ばされ続けた松平直矩主役で政治ドラマとして見てみたい気がした。星野源の演技はイマイチで、時代劇向きではないし主役の器でもないので少々退屈するが、脇役陣の活躍でどうにか最後まで見られる。ただし、オチは悪くないので後味はよい。[地上波(邦画)] 5点(2023-06-19 00:48:07) 99. ディスタービア 《ネタバレ》 主人公の妄想というオチかと思ったんだが、なんのヒネリもなく「まんま」だったとは。ヒロインは結構魅力的かな。[地上波(吹替)] 5点(2023-06-18 16:25:37) 100. 石内尋常高等小学校 花は散れども 半自伝的作品のようだが、どこまで本当なんだか。役者が年齢的に色々とミスキャストなのと、演技も仰々しいというか不自然だし、なんと言ってもストーリーがつまらない。『二十四の瞳』的な反戦作品なのかと思ったが、そういうわけでもないし、何が言いたいのかよくわからない。そもそも「懐古的」なだけで言いたい事もないのかもしれないが。[CS・衛星(邦画)] 3点(2023-06-18 14:42:41)
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