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81.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 確かに時間ばかり長すぎですね。冒頭の多数の庶民の首吊りから長いけれど,それに対する落とし前がないところで観客の欲求不満は満足できそうもない。単に船と一緒に燃えてしまうだけなんて。クラーケンの死骸だってどう見ても只の廃棄物だし,巨大化カリプソは単にグロいだけ,その変身後のゴミの山はもっと不快感を増すだけ。まあ筋の出来がとかの野暮は言わないにしても,ゲームかアトラクションの水増しのためでしょうか,全く醜悪な内容になっています。エンドクレジットの長いこと,それでも我慢して待った観客には余りに短くありがちのカーテンコールでした。[映画館(字幕)] 6点(2007-06-04 23:58:51)

82.  宇宙大戦争 《ネタバレ》 この作品をほんの数年前に作られた「地球防衛軍」と比較すると特撮技術などは別としてかなり手抜きのように思えてがっかりした記憶があります。とにかく宇宙人の冷却光線(それで重力が消えると言うのはまあ許す)に対抗して熱線でと言うたった二種類の兵器しか出てこない。それで舞台だけが拡大されているけれどストーリもありがちな展開でした。「地球防衛軍」はまだ人工衛星の打ち上げ前に作られて,最後に急遽1カットだけ付け加えたと言う時代背景だったのに,様々なアイディアを凝らして楽しませてくれていました。[映画館(吹替)] 6点(2007-01-29 21:11:17)

83.  ミクロの決死圏 《ネタバレ》 この映画と「2001年」はSF界の両巨匠の(この映画はアイザック・アシモフ)原作による途方も無く金と時間のかかった映画と言うことで公開もどんどん遅れるし,前評判も高かったけれど,こちらの作品は「空想旅行」とかの名前である程度の筋書きまでついて紹介されていました。そのときに「どうして質量も小さくできるのか?」と言う自然な疑問にも何とか言い訳がされていました。現在ならV.Rとか利用したマイクロマシンとかの手法も思いつきそうですが,それでは冒険にならないし女優の使い道も限定されるからやはりこの映画化が正解でしょう。日本では映画封切り当時には両作品ともに大きな評判にはなっていません。SFものが一般の評判になったのは大阪万博の後あたりからだったと思います。ほとんど何もしていないように見えた将軍が最後の場面で適切な判断を行ってみせるところは後の多くの映画でもよくみかけるようです。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-08 16:49:20)(良:1票)

84.  わんぱく戦争 《ネタバレ》 この映画を観てから思い出したのは,その10年以上前に少年雑誌で読んだ馬場のぼるの「ポストくん」での遊び場の材木置き場をめぐる戦争でした。大きなグループ間の対立なのに,双方のトップは相手に一目置いていてフェアであることを忘れないところとか馬場氏の制作態度(これがデビュー作だったとは最近知りました)がうかがえました(最後は材木置き場が一夜で運び出されておしまい)。この映画でも両グループのリーダーのありかたとかを子供たちにも教えるようなところがあって,それが決して嫌味にならないところが良いです。最後の子供の世界から追い出された両リーダーが寄宿舎で再会はありがちの結末です。ところで父親を激怒させた殺し文句はやはり「イ○ポ」なのでしょうか?[映画館(字幕)] 8点(2007-01-03 00:41:52)

85.  民族の祭典 7,8年前にbunkamuraでリーフェンシュタールの特集があって,そのときに観る機会を得ました。当時の最高の器材を利用しての撮影と競技終了後での撮影(やらせと斬り捨てるのは簡単ですが,必然性はあった)も含めた編集技術によって一級品の作品になっています。市川の{東京オリンピック」は相当にこれを意識して作られたものですが,番外の映像が多いことでやはり格が下のようです。彼女のナチのプロカガンダ映画としては,この前に作られた「意志の勝利」が有名ですが,そのときの技術的経験がここで開花したとも言えるのでしょう。とにかく一見する価値がある映画です。[映画館(字幕)] 10点(2006-12-28 00:47:09)

86.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 硫黄島は位置がマリアナ諸島と東京の中間にあり,たまたま飛行場に適当な平地があったために戦略上の重要地点となったものです。ガダルカナルにしてもキスカにしても防衛も増援もできない地域では当時の日本軍でも転進と言う名の撤退をさせていますが,西中佐の言にあるようにこの島を海に沈めることができないならば守るしか選択の余地はなかったのです。栗林中将の作戦はできるだけ長い間守備を続けるための戦術で,それが増援の艦隊が存在しなくて,数少ない航空機も本土防空のために撤収すると言う状況ではどうせ死ぬなら華々しく散りたいとの誘惑を抑えての任務遂行に徹したことは賞賛されるべきものがあります。通常軍隊では兵力の半数が無力化されると組織的活動は不可能として全滅として扱われるのですが,文字通り最後の一人までが死守する例は世界の戦史の中でもラストサムライでオルドリンが勝元に説明したギリシャ時代のテルモピュライ,アラモの砦などと並び称されるもので,さだまさしの防人の歌にはむしろこのほうが相応しいとも思えますが,日本では反戦が表に出ないと映画にできないような雰囲気が続いていたので映画化できなかったのでしょう。これは戦艦大和の出撃みたいな無意味な戦闘ではなく,たまたま任務を負った人達が困難な中でその義務を果たす状況を題材にして丁寧に描いています。もちろん戦争が非情で残酷なものであることは自明ですがそれを映画と言う形で残すことも必要なことです。題名にあるこの出されずに(だから多分検閲も受けていずに)砂に埋められた手紙は実在していたのでしょうか?[映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 15:37:20)(良:2票)

87.  蒲田行進曲 米国行きの機内上映で観た記憶があります。松阪慶子が大部屋女優と言う設定が少し無理もありましたが,楽屋落ちネタの映画としては上出来の部類だと思います。平田が屁をして松阪が顔をそむけた時に「俺の屁が臭いのか。」となじるところに彼のコンプレックスが浮き彫りにされる(それまで妊娠中の女を押し付けられても黙って言いなりになっていたのに)ところなど良くできています。ところで銀ちゃんを振る女優(シーンが短いからかここでクレジットされていないようですが)は誰だったか思い出せません。若林映子かと思っていたけれど会社が違うようだし。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-11-16 00:05:13)

88.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 二部構成にしているので,この映画には守備側の日本兵の様子はほとんど描かれていないのは仕方ないけれど,やはり立体感が乏しくなっています。硫黄島の擂鉢山だけが強調されているのは,この映画のテーマである銃後で創り上げられた戦場の英雄の当事者を描くには場所を限定しなければならなかったのでしょう。「メンフィスベル」もそうであったように政治的な意味から成果を挙げた兵士を故国に呼び戻し戦時公債の拡販に利用すると言うのは民主主義を装う国家が詐欺同然のことで戦費を得るには必要なことであり,特に戦争終結が迫っているなかでは急激な産業縮小と復員兵対策,インフレ防止のための必要悪として英雄のアイドル化を演出したのです。著名人に混じって名刺をくれた人達も戦後の不況から再就職の約束などそれどころではなかっただろうし,結局はハイスクールを出て志願した若者が割りを食ってしまっています。旗を立てた6人から3人しか帰還できなかったと言うのは米国では以前から知られた話ですがその一人のネイティブの差別からの悲惨な末路はやはり気の毒です。志気の上からは旗も重要だったろうけれど,本体の目的は電話線を布設することだったはずで,それを利用するシーンはとうとう出てきませんでした。硫黄島はサイパンと日本本土の中間に位置するので護衛戦闘機のP-51の基地や被弾した爆撃機の緊急着陸のために米軍としては無理をしてでも早急に入手する必要があって最大級の犠牲を払う結果になりましたが,それを利用しての戦争収拾に努める姿勢や体制が日本側に無かったのは残念なことです。戦力や犠牲者などの総括はこの映画でなく第二部のほうで行われるのでしょう。[映画館(字幕)] 7点(2006-11-04 13:39:44)

89.  ディスクロージャー この原作および映画が作られた当時では携帯電話やCD-ROMがハイテクの代表みたいになっていて,そこにバーチャル・リアリティを派手にプレゼンテーションするやり手のヒロインが登場するところ,また当時の日本では全く知られていなかった調停人など時代を先取りしている部分が多くて興味がありました。舞台となるシアトルは今ではマイクロソフト社で知らないひともいませんが,当時のハイテクの中心はシリコンバレーでした。ヒロインのイメージは当時では全くの創作ですがシリコンバレーのハイテク産業の代表であるHP・コンパック社でのフィオリーナ前社長などを思い起こすと決して古い時代のものとは思えません。[映画館(字幕)] 5点(2006-10-03 23:52:17)(良:1票)

90.  砂漠の鬼将軍 《ネタバレ》 冒頭の英軍コマンド隊による暗殺未遂事件(近代戦はヤクザの出入りではないのでこの種の行為は一般に禁じ手とされており山本の事件でも論議になった)のときには偶然にもロンメルは不在でした。映画は捕虜になった英軍将校の回想の形でロンメル像を追っていて派手な戦闘シーンもなく何故彼がここまで急速に頭角を顕したのかの説明には不満が残ります。実際には彼自身の素質ばかりでなくWWI以来のドイツ陸軍の将校を押さえ込むためにヒトラーが意図的に抜擢した面が大きく,それが彼の悩みの大きな部分だったのだと思います。偶々発生した負傷事件から戦死として処理されたのもヒトラーが自ら作成した偶像を壊すわけにはいかなかったからで,映画は最後の何年間かだけを順を追って描いています。ジェームス・メイスンは後の「ブルー・マックス」でもドイツの将軍を演じていますがイメージが似合っているからでしょうか。[映画館(字幕)] 7点(2006-10-01 08:03:36)

91.  出口のない海 《ネタバレ》 50年前に観た新東宝映画「人間魚雷回天」とかなり似た構成や結末ですが,大戦後これだけ時間が経過しているのに多くの協力があったためか丁寧な作りになっています。潜水艦にはちゃんと当時のレーダーアンテナもついているし。でも艦内の照明が蛍光灯みたいで少し変でした。学徒出陣の光景は当時のニュースを用いているのは制作費の制約でしょうか?試合のシーンも含めてこのあたりには制作費の制約が大きかったようです。当時の明大野球部学生(大下弘の先輩ですね)の学生街の喫茶店での集まりや,多分近郊に在住の官吏と思われる一家の生活にはまだ緊迫感が少なかったところから志願して海軍に入るあたりには召集を受けて陸軍に入隊する庶民とは少し違ったものがあったようです。そのためにいわゆる初年兵への「しごき」のような場面は抜きで,それでも周囲の流れや誇りから特攻要員に志願するに至るところ,戦局についての知識は一般の人達よりも冷静に把握していて,その無意味さを知りながら,それでも意味を見出せずにいられないところが悲壮と言うか悲しいものがあります。勤労動員により女学生たちが部品を手作りで仕上げる人間魚雷は,それ故に信頼性が低くなる(当時の魚雷は最高の精密兵器でした)のは至極当然のことであり,そのようなシステムを特攻や軍神の美名で粉飾し,勝利はおろか打開への見通しも無くなった戦争を無為に継続させ,その場の責任逃れのためだけに自殺兵器を作らせ自らは生き延びた人々に対して,その兵器とそれによって死んでいったひとのことを語り継がせるために死ぬのだとの主人公に言わせたかった映画でしょう。[映画館(邦画)] 7点(2006-09-27 21:45:02)(良:1票)

92.  魚が出てきた日 《ネタバレ》 1966年初頭にスペインでB-52が墜落して核兵器が紛失と言う,映画「ザ・ダイバー」の背景になった事件からの際物映画です。まだ無名だったキャンデス・バーゲンは当時監督のガールフレンドだった関係で出演したようです。脱出した二人の飛行士が下着だけでそれでも兵器を捜しに島をうろつくのだけれど暑いのでジョッキーパンツを頭に被り(笑)。貧しいギリシャの寒村と,そこがリゾート化されての馬鹿騒ぎ,それに紛れ込む特殊部隊など題材にはこと欠かないけれど,封切り当時の評判は今ひとつでした。美少女時代のキャンデスを観たいひと向き。[映画館(字幕)] 6点(2006-08-27 00:13:22)

93.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 休日を避けてシネコンで観たのですが,字幕版の閑散としていたこと。前作に比べて海戦シーンは少なく,クラーケンの襲撃ばかりが長過ぎてちょっとうんざりさせられました。3人入り乱れてのチャンバラ(それも誰も傷つかない)も漫画的すぎます。喰人種のエピソードもこの映画が子供の観客まで意図しているのならもう少し工夫がほしいです。それにしても幽霊船(フライイングダッチマン)の乗組員はタコ男の船長はいいとしても一見して難病患者とかを連想させるようなコスチュームはちょっとどうかと思えました。「政治的正しさ」など言い出すと映画が面白くなくなるのは理解できるし,何も骸骨頭ばかり揃えるのがいいとも思えないけれど,想像力が少ないように思えました。面白かったのはやどかり男くらいで,他ももっと工夫を凝らす余地があったようです。映画で地理的関係が表現されていないところも説明不足で,多分カリブ海の狭い地域でのことらしいけれど幽霊船には北洋の霧とかがバックになっているので整合性に乏しくなります。[映画館(字幕)] 5点(2006-08-01 00:49:47)

94.  黒い蠍 《ネタバレ》 これってDVD化されたんですね。モノクロだからか重量感があって,走り回るシーンは虫ががさごそ動くのではなくて戦車や重機の移動みたいな音がちょっと不自然。でも特にボス蠍が機関車に立ち向かうシーンは後の「バルジ大作戦」がパクったかのように重戦車みたいな迫力があります。共食いが始まると鋏で押さえつけて上部から毒針で一撃と言う怖さがあって,それに比べるとその前の惨劇もかすんでしまいました。こんな習性が判っていたら家畜とかで餌を撒いて数を減らしてから退治の戦法があったでしょうに。 [映画館(字幕)] 6点(2006-07-20 11:41:34)《改行有》

95.  仔鹿物語(1946) 《ネタバレ》 これは多分最初に観た映画だったと思います。戦後に輸入された映画としては珍しい新作で,多くの外国映画は戦前から戦中のが多かった時代です。この当時は戦後の混乱がやっと少し収まってきた時期で,それでも東京とかの大都市では戦災孤児などがいくらでも見かけられ,地方都市でやっとまともな生活が始まっていました。家庭などで空き地で野菜を作った食料の足しにしたり油断していると盗まれるなどあって当時の日本人には自給生活ができる開拓民はむしろ羨むべき光景でもあったので,命の恩人の子供である子鹿でもあの状況では射殺するのが理性ある行動として受け止められていたはずです。子供の唯一の親友であった病弱の子が鹿の集団の行動の知識があって,尻尾の色での合図から子鹿には「フラッグ」の名前がいいと言い残して死んだことからその子鹿は親友の身代わりとして子供には離れがたいものだったことが判るし,それでも大人の理性としては殺すしかない(きっと肉は食用にだと思うけれど,そこまで記憶にないし,多分描かれてなかった)と判りきった筋なのですが,自然の美しさも背景にあり,鹿の成長が何度も試みて柵を飛び越すシーンで観客に成功を期待する複雑な感情を持たせるところも良くできています。でも,毒蛇ばかりでなくもっと危険な動物もいるだろう森に駆け込んだ少年の捜索とか省略されていたように記憶しています。いまさらビデオを借りても当時と状況が違うから共感は沸かないかもしれません。[映画館(字幕)] 8点(2006-07-14 21:00:08)(良:1票)

96.  戦国自衛隊1549 《ネタバレ》 前作はテレビで放映を見てから時間が経ったけれど,隊長の千葉真一の潔さが印象的でした。それに比べて,福井とかが脚本に加わったらしいけれど,馬鹿映画以下の駄作です。先のイージスとかローレライとかも小説としては女性が加わらないとホモになるのではとの危惧があるのか色気を出したいのか知らないけれど。映画化において女性観客も加えたい(そんなの微々たるものだが)とかの興行的下心は無用にしたほうがまだまし。あの変な女性自衛官とか,それに泣き落とされて参加の根性無しとかで,それがハッピィエンドで終わる筋書きなんて情けないです。動力源の確保があれば数年を経ても持続できるなんて虚構を膨らませるいい加減さには情けなくて涙がでます。それにしても信長の時空を超えての行ったりきたりとかより,どうして同じ場所(地球上の)はやはり地動説は間違いなんでしょうね(爆)。人物像としても限りある資源の優位さのある時間に自分を燃やし尽くす前作の千葉のほうがはるかに観客の共感を得られるものだと思えない製作者がいる限り日本映画に将来は無いようですが,こんな傾向は日本だけではないみたいなのに絶望を感じます。映画館で観たひとはお気の毒。自衛隊の名前の映画はこれで打ち止めかも。 [地上波(邦画)] 3点(2006-07-05 00:56:11)《改行有》

97.  クラッシュ(1996) この映画の原作はここのクレジットにはないけれど,J.G.バラードです。劇場公開時に淀川長治の酷評にもかかわらず数少ない上映館から捜して観に行ったのも,このバラードとクローネンバーグの組み合わせに興味を持ったからです。しかし,劇場のポスターからしてポルノ映画扱い(実際そう受け取られても当然なのですが)で少し退いてしまうようなものでした。障害に性的好奇心を喚起させられる傾向を否定するものではないけれど,この映画に賛意を示せないひとが多いのも無理からぬことです。それでもこの種映画が製作できる環境があることは貴重なことです。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-08 14:51:58)(良:1票)

98.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 原作は読むほどのものではないと思っていたけれど,話題が多い(笑)映画なので初日に観てきました。シネコンでタイムシフトで上映しているおかげで意外と簡単に観ることができるのは結構なことです。しかし上映禁止騒ぎとかはイスラム社会じゃあるまいし,映画会社のやらせなのかも。結局はルーブルに始まりルーブルに終わるのですが,教祖に子孫がいたかいないかは世襲制を排することを決定した宗教にとっては本質ではないはずのことで,これだけ話題を作れるのはいい着眼ですな。原作がどうなっているかは知らないけれど,暗号にキーがエニグマみたいに26文字で,しかも5文字の英単語と言うのはやはり観客のレベル(当時の教養人ならラテン語,24文字のはず)に合わせたものでしょうか。気合の入った修行僧の演技とジャン・レノの刑事役も光っています。[映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 17:14:53)

99.  黒い絨氈 《ネタバレ》 マラブンタの来襲に一人だけ逃げずに立ち向かう農園主ですが,そのジャングル内の豪邸に置かれた文明の象徴であるグランドピアノ。それを新妻が激しく弾くのを押しとどめようとする中での会話から主人公のSnobぶりが示されます。溝に水を流しての防御に対して木の葉を用いての渡河作戦とか思わず感心させられる(知恵とか言うものではないにしても)場面とか,最後には最大の小道具であるピアノも他の家具と共に薪になってしまうのだけれど,最後はヒロインとの和解を暗示してのハッピィエンドとなるのは当時のお約束でしょう。[映画館(字幕)] 7点(2006-05-16 00:56:49)

100.  地球の危機 《ネタバレ》 この映画は公開当時に観たのですが,ずっと以前の「海底2万マイル」に比べても内容も映像もお粗末でした。提督の趣味で造ったとされる新型潜水艦シービュー号のおよそ力学的にも不合理(宇宙を航行するエンタープライズ号なら内外気圧差は高々1気圧だからパノラマ窓も不都合ではありませんが)な非現実さ,当時話題になったヴァン・アレン帯とかを題材にしているのもあまりに即物的だし,提督が自分の判断だけで核ミサイルで解決を図ると言う無茶な発想には目が点になるのは日本人だけではなかったでしょう。しかし,折角造ったセットは勿体無かったらしく後に使いまわしされています。「禁断の惑星」のロビィ君もそうだったけれど。[映画館(字幕)] 4点(2006-04-29 15:21:08)(良:1票)

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