みんなのシネマレビュー |
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81. 8人の女たち うわ、面白かったです.C. ドヌーヴの歌と踊りって、“ロシュフォールの恋人たち”では可憐だったが、ここでは大女優をかなぐり捨てた感じでふっ切れていて、よかった.F. アルダンとの絡みも迫力で、貫禄と際どさのぶつかり合いが逆に妙な余裕を感じさせていた、.8人のファッションの各々の色味がいかにもフランスっぽいし、I. ユペールがチグハグな色彩から一気に垢抜けるところがとても綺麗だった.7点(2003-08-26 22:59:33) 82. ノッティングヒルの恋人 思わず笑えてくる科白が、時には臨機応変で、時にはお洒落で大人で、H. グラントが喋るから尚いい.マジで科白合わせをする時にはすごく歯切れが良くなるのもかっこいい.友人たちもいい味を出していて、見栄も外聞もなくブラウニー獲得みじめ競争ができるなんて羨ましい.そしてラストの公園のベンチのシーンが幸せそうで美しかった.7点(2003-08-24 22:08:17) 83. イン・ザ・ベッドルーム 絶対悪、理不尽さ、身勝手さなどを、良識も知性も自制心もある人間が振りかざされたとき、人はどうやって精神の修復をしたらいいのだろうか.どうやって行き場のない怒りをコントロールしたらいいのだろうか.この部分にかなり時間をかけて描いているので、主人公たちの心の軌跡を自分にも投影してみることができた.7点(2003-08-24 21:43:55) 84. アデルの恋の物語 狂気の恋も、代償として人格を引き渡すくらい命を張ったものは、凄みがある.自分を客観視することもでき、相手を冷静に見る目も持ちながら、入り込まざるを得ない闇の不条理を観させてもらった.姉の死がアデルの狂気にどのように作用したのかが仄めかされているものの、いまひとつ釈然としないものも感じる.7点(2003-08-22 14:47:12) 85. ガタカ J. ロウの演技に集中してしまう.彼は、ほんとに根っからの役者だ.そして、途中から予感出来てしまうあのラストがあることで、彼の演技がきちんと完結するのだと思う.キャスティングも美術も音楽も、独特の光り方をしていた.7点(2003-08-06 23:54:25) 86. ブリジット・ジョーンズの日記 素直に観て素直に笑っちゃいました.R. セルウィガーの魅力って、これは他の人が真似しようと思ってもなかなか得られるものじゃない.H. グラントは表情が垢抜けていてお洒落で格好悪くて素敵.C. ファースは、目が“イングリッシュ~”と同じだった.脚本がまた際どいところを涼しく通り抜けたりして憎い(ママパンツとか法律違反とか).7点(2003-08-05 23:19:12) 87. ギャング・オブ・ニューヨーク 点のほとんどは、D. デイ=ルイスに捧げます.“ボクサー”の後の空白どころか、取り憑かれたような演技への入り込み方はちっとも変わっていなくて、嬉し涙が・・・.衣装と時代考証も素晴らしかった.7点(2003-02-05 00:25:59) 88. ムーラン・ルージュ(2001) 次々と展開するスピードと衣装や舞台のゴージャスさに圧倒された.吹き替えを使わないことで画面に適度な緊張感が生まれ.観る側も雑念なく集中できる.キッドマンがそれは綺麗だったし、マクレガーの慟哭には不覚にももらい泣きしてしまった.7点(2002-09-28 23:06:37) 89. ハリー・ポッターと賢者の石 面白かったです.原作(だいぶ前に読んだので、記憶に残っていない部分も多いですが)の雰囲気が素直に出ていたと思います.特に学校の建物の感じは原作通りという印象ですし、クイデッチの展開も素晴らしかった.原作の第一巻の導入部は大人でもちょっと入りにくいのですが(入ってしまったら3巻まで続きますが)、映画はとっかかりから解り易くて子どもにもいいんじゃないでしょうか.本の好きな子どもには特に.7点(2002-09-08 18:21:05) 90. フロム・ヘル 19世紀末のロンドンの街並や階級によってあまりにも差のある生活の描写が隅々まで行き届いていて、時代考証によって忠実に再現したのだろうと思わせる.ここも見所のひとつかと思いました.映画全体の色調が暗いのだがこれも忠実な時代考証の産物なのでしょう.J. デップは何を演らせてもすんなりと役のエッセンスを吸収して、存在感を生み出す人であるなあ、と(スリーピーホローの捜査官イカボッドとちょっとかぶりましたが.)7点(2002-09-08 18:04:40) 91. あの頃ペニー・レインと 雰囲気出てました.私はちょっとだけ流れていたキャット・スティーブンスがものすごく懐かしかったです.映画と役者さんが随分綺麗な出会いをする、とても顕著な例がケイト・ハドスンですね.7点(2002-04-13 22:45:42) 92. ロード・オブ・ザ・リング 期待してたほどではなかったですが、全編目眩く万華鏡という印象で、盛りだくさん.サー・マッケランの存在感が一番印象的でしたが、リブ.タイラーの乗馬シーンの美しさとケイト・ブランシェットの科白の綺麗さも.続編は観ます.7点(2002-04-07 17:58:48) 93. 櫻の園(1990) “12人の優しい~”の中原俊監督の映画なので観ました.女子校出身者としてはなかなか頷けるものがあるし、中島ひろ子の存在にリアリティがあってよかった.全体にきめ細やかな演出ながら小粒かな?と・・・.7点(2001-11-08 16:27:30) 94. 華麗なるギャツビー(1974) ミア・ファーロウ(美しい!)演ずるデイジイと、彼女に惹かれてしまうギャツビーと、人が人を恋することは本当に理屈ではない(恋は盲目とはよく言ったもの)と思ってしまう映画.個人的にはデイジイのような計算高い人は「蛇蝎のごとく」嫌いですが・・・.7点(2001-11-02 18:52:12) 95. 風と共に去りぬ 大作とは思うのですが.大味なので何回も観たい映画とはいえない.が、原作に忠実な作りだったとは思います.ヴィヴィアン・リーは美しいのですが、顔に険があるし、レット・バトラーも深い演技をしていたとは思えない.ただ、南北戦争前後のアメリカ南部の様子や、黒人の扱われ方を知ることができたと思う.7点(2001-11-02 18:44:17) 96. 愚か者 傷だらけの天使 真木蔵人、いいですね.阪本監督の遊び心が感じられる箇所もあります(いやに色っぽい大家さんとか).私は坂上サンがあまり演技の冴えがなかったのが残念.最後の豊川悦司の存在感はさすがです.7点(2001-11-02 12:36:50) 97. リトル・ダンサー 導入部が巧いですよね.彼が家族のためにきちんと家事もやり、しかも家族思いな男の子である、ということが映画の根底に示されます.映画の舞台がいかにも英国の地方で(街並みや、家の中の色彩や調度などからも)、サッチャー政権下の重い雰囲気も自然と感じられました.疑問点は、父親に見せたクリスマスの踊りと、ロイヤル・バレエ学校の試験での踊りです.前者にはそれほどの迫力を感じなかったし、後者は名門バレエ学校の試験に見合う内容ではなかった気がして、物足りなかったのです.タップのシーンは良かったし、先生とのブギ・ダンスも楽しかったのですが.7点(2001-10-08 19:58:32)(良:1票) 98. ブラック・スワン 《ネタバレ》 バレエ好きです.かなりの期待度で観ました.ナタリー・ポートマンが役作りに払った凄い努力と演技力には10点です.また、トウシューズの中敷きを破いたり叩いたり滑り止めの傷を付けたりの細かい描写も、うんうん期待度益々大、となるところだったのですが.途中からあれれ?感が出てきました. 黒鳥って、難易度が高くて派手な振り付けのシャープさの出し方や、顔の表情の作り方等で王子を誑かす踊り分けをするんだと思うのですが、ヴァンサン・カッセル扮する演出家が、黒鳥を表現しきれていないとする理由があまりにも安直で、実際のバレエ・ダンサーの方々はかなり苛っとするんじゃないかと思いました. この辺が心理劇として、だいぶマイナスになりました. 観客にも現実と幻想の区別が付かなくなるストーリー展開と、イタタな場面に目を背けることが多々あり、好きな映画は好きなだけ回数を重ねるのですが、ちょっと躊躇します. ミラ・クニスの背中のタトゥはバレエ・ダンサーにはあり得ないし(しかも代役級で)、ポートマンの白目の着色とコンタクトレンズ?も無いほうがよかった気がします. [映画館(字幕)] 6点(2011-05-11 17:50:11)(良:3票) 《改行有》 99. ターナー&フーチ / すてきな相棒 フーチが、忠犬でもなく、愛らしくもなく、でろんといい加減なところが力が抜けていて好きです.“ Actor's Studio ”でトムが語っていた、カットされたがとても好きだったというシーン ~~~ ターナーとフーチが車の中で交代で見張り番をするシーン ~~~ は入れてもらいたかったな、と思いました. 6点(2003-11-02 22:06:23)《改行有》 100. 普通の人々 封切り時に観て以来、母親のキャラクターの設定に自分の中で何かちぐはぐとしたものが残った映画.息子に作ってやったフレンチ・トーストを有無を言わさずゴミ箱に放り投げるシーンに象徴されるような、母性の中で葛藤するという描き方ではなく、冷酷さを前面に描きたかったとしたら成功なのでしょうが、ここは愛憎の間で苦悩する母親を出して欲しかった.そのことで、普通の人々の苦悩がもっと鮮明に浮かび上がるのではないかと思った.6点(2003-10-13 23:50:26)
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