みんなのシネマレビュー |
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81. es[エス](2001) 映画としては破綻している部分が多かったが、舞台を学校に移し変えたら、まるで「いじめの構図」やね。そういう意味で、非常に面白かった。7点(2004-04-11 23:23:57) 82. CURE キュア 和製サイコホラーの最高峰だと思う。作品中で執拗に繰り返される、間宮とその他登場人物たちの会話が、観ている我々の心までも蝕んでいくようだ。映画そのものよりも、自分の潜在意識が恐くなる。そして、気分が悪くなる、そんな作品だ。7点(2004-03-30 03:17:50) 83. のび太の結婚前夜 短編なので5点でも良いのだが、泣かせるしずかパパの台詞と、のび太・スネオ・ジャイアンの変わることのなかった素晴らしい友情に+2点。結婚適齢期の子供を持つ親が観たならば、もっと高得点を付けることだろう。7点(2004-03-18 05:59:20) 84. ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 相手を小さくすることで、のび太達が惑星を丸ごと相手にできるようにし、戦う場面でドラえもんの道具にほとんど頼らない、という設定を思いついた発想がすごい。自由と独裁の戦い・戦争がテーマだったので(まだ冷戦時代だったし)、現実味を出して我々の身近なものとして感じて欲しかったのだと思う。この作品で一番活躍したのは、間違いなくラジコンを用意し(当時すごく流行っていたなぁ)、しずかと共に仲間の救出に向かったスネオだ(セイラとカイのやり取りみたいで笑えた)。これも、他の作品と一線を画していて面白い。「少年期」は名曲だが、使うならこの作品以外有り得ないと思う。そのくらいはまっている。7点(2004-03-18 05:30:33) 85. 砂の器 《ネタバレ》 推理物として期待しすぎたからかもしれないが、皆様が書かれている程には感動はできなかった。その理由として、思い当たる節を書きます。 まず加藤剛がダメ。何か淡々とし過ぎている。せめて三木を殺害するシーンがあったら、その時の表情とかから少しは感情移入ができたかもしれない。 それから、終盤の千代吉が秀夫を連れて村を出るという今西の推測のあたりからは、更に醒めてしまった。父親が病気なら何で母親と暮らさないの?とか、自分が病気なのに何で子供連れて旅に出るの?とか。秀夫が自分から望んで一緒に行ったのならば、三木の家を抜け出た後に父親に会いに行っているはずだし、自分に会いに来た三木をわざわざ殺害する訳が無い。そもそも、三木に対して、自分の出自の事は黙っていてくれとお願いしたならば、あれだけできた人なのだから他人に言いふらす訳が無い。放浪の旅の途中で人生の野心に目覚めたとしたのならば、もっと早く父親から逃げればよかったじゃん等々、ありとあらゆることに「何故そうしなければならなかったのか」という理由付けが圧倒的に弱く(他には、理恵子が電車からシャツの切れ端を撒いた理由等も)、ちょっと納得がいかないところが多過ぎる。「説明」が足りない。中居君の演技は置いておいて、この点はドラマのほうが何百倍も良かったと思う。 でも、評価すべき点もある。緒方拳と加藤嘉の圧倒的な演技力と壮大な音楽、放浪シーンでの美しい日本の四季が、この映画のクオリティを格段に上げているのも確か。 従って、ドキュメントとして観るべき作品なのかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2004-03-15 01:11:23)(良:1票) 《改行有》 86. 青の炎 単なるアイドル映画と思ってなめていたが、全然そんなことなかった。 話が進むにつれて、尻上がりに引き込まれていった。 秀一の家族に対する愛情が、痛いほど伝わってきた。 二宮・あややの演技も含め、とにかく「青さ」がいい。 個人的なことだが、鎌倉等の思い入れのある場所を綺麗に撮ってくれてうれしかった。 なので、ほんとは6点くらいだけど+1点。[DVD(字幕)] 7点(2004-03-10 00:04:44)《改行有》 87. ヒポクラテスたち この時代を反映した、すごく真直ぐな青春映画。医学部とそこで医者を志している者達のお話ですが、今でも第一線で活躍している俳優さんが数多く出ているので、設定を頭の中で俳優学校に置き換えながら観ていました。で、古尾谷雅人にしても阿藤海にしても、主演陣皆が地でやっているかのごとくで、実生活でもこんな性格しているんだろうなぁ、と想像してしまいました。そういう意味で、彼らにとっても青春映画なのだと思います。こんなに悩んでる医学生達も、斉藤Dr.のように研修医時代に医局の壁にぶつかり、財前助教授のように出世をすると権力に囚われていくのかと思うと、なんだか切なくなりますね。7点(2004-02-14 22:09:20) 88. 白い巨塔 主演している俳優達の、圧倒的な存在感とパワーを感じる。これだけでも、一見の価値があると思う。だが、終り方がいまいちすっきりしない。これで-3点。今、同じ原作のTVドラマが放送中だが、細かいエピソードや設定は抜きにして、大筋はこの映画版と全く変わらない。旧態依然とした医学界、進歩したのは医療技術と医薬品だけのようだ。7点(2004-02-14 19:38:19) 89. 犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 単純に楽しめました。 斧・琴・菊の見立て殺人の無気味さとか、助清のマスクとそれを利用した入れ替わり、家計図必須の複雑な血縁関係、等々。 しかし、ある意味原作に対する不満になってしまいますが、殺人の動機が全くもって好きではないし、犯人もすぐに判ってしまう。 なので、9点を付けたい気持ちもあるが、相当悩んで7点にしました。[DVD(字幕)] 7点(2004-02-13 01:00:12)《改行有》 90. 家族ゲーム 《ネタバレ》 向かい合いでなく、一直線に並んで食事をする姿が、現代の家庭の崩壊をいち早く察知していたようで恐くなる。当時としては、かなり歪んだ家族像を描いていたわけだが、松田優作が演じる家庭教師は、一見破綻しているようで、実は一番まともな人間なのかもしれない。最後に、家族全員を殴り倒す姿は、観ていてとてもスッキリとした気分にさせてくれる。7点(2004-02-04 23:45:14) 91. 千年女優 PERFECT BLUEと同じで、虚実が入り混じるストーリーは、そこいらの実写ドラマよりもよく練られています。女優さんが主人公だけど、アニメだからこその演出が盛りだくさん。観る人によって様々な解釈ができるというか、観る人に答えが委ねられている、間口の広い作品だと思います。7点(2004-02-01 04:22:15) 92. PERFECT BLUE 実写でも観てみたいくらい、脚本が良く出来た作品ですが、アニメならではの演出も多数あるので難しいかな、とも思ってみたり。絶妙な伏線の張り方で、ストーリーは秀逸です。そんじょそこらの実写サイコサスペンスよりは、こちらのほうが全然面白いです。あと、主人公の未麻を元セイントフォーの岩男さんが演じているが、狙ったのかなぁー、と勘繰ったりもしてます。7点(2004-02-01 04:12:50) 93. 里見八犬伝(1983) この里見八犬伝ですが、基本的にはアクション娯楽時代劇という位置付けで良いと思いますが、真田&薬師丸の主人公ペア以外にも、萩原&志穂見、京本&岡田と敵味方に別れて織り成される恋愛模様なんかもあったりして、てんこ盛りな内容です。単純に楽しめるという意味で、エンターテイメントとして良くできていると思います。静姫と旅の仲間、姫の帰還、ってな感じで、和風ロードオブザリングとも言えるかな(言い過ぎかも)。7点(2004-02-01 02:01:54) 94. 将軍家光の乱心 激突 映画館で観た初めての時代劇。なんだかすごく面白かった、という記憶が残っていたので、最近DVDで観直しましたが、やっぱり面白かったです。ストーリーもアクションも○。特に印象的だったのは、中国人の棒術使いを起用したり、千葉真一が敵役を演じていたり(柳生十兵衛と変わらんが)と、今までの時代劇とはちょっと変わっている点。あとは、主人公の仲間だけど、台詞のほとんどない織田裕二にも注目!7点(2004-02-01 01:47:45) 95. HERO(2002) 衣装と風景の色彩の美しさ。これはDolls(北野作品)と双璧。さすが中国という軍隊のスケールと空を駆ける無数の弓矢。一転二転三転する真実。トニー・レオンの演技。チャン・ツィイーの可愛さ。この辺だけでも、一見の価値ありだと思います。100分という上映時間も、ちょうど良かったんじゃないかと。だけど、せっかくジェット・リーを使っているのに、なんかアクションがちまちましていて、爽快感が全くないです。ワイヤーは嫌いじゃないんですが。しかし、英雄(ヒーロー)って始皇帝のことだったんですかねぇ…。分からん(?_?)7点(2004-01-31 03:08:19) 96. 超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ ミンメイの歌が聞きたくなって、つい何度も観返してしまう作品。芸術(絵画や音楽)は民族や時代を超えた普遍性のあるもの、という捕らえ方をすれば、かなり納得させられる設定です。 ラストで、ミンメイが歌う「愛・覚えていますか」にのせて戦闘が行われるシーンが出てきますが、これはアニメ史上に残る名場面だと思います。バルキリーはかっこいいし、曲もいいし。 ストーリーは詰め込みすぎな感じも無く、2時間で非常によくまとまっていると思います。ただ、一条・早瀬・ミンメイの三角関係というか恋愛で、割とお腹一杯にさせられてしまう点が、個人的には減点対象。ドロドロし過ぎ…。 主題歌もいい曲だが、エンドロールでかかる「天使の絵の具」も最高!![ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-30 19:05:00)《改行有》 97. バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 人生はゲームです、というキタノの言葉が、この映画を象徴している。 基本的に勝ちと負けという尺度でしか評価されない今の世の中、生きるということはアクションゲームとそう変わらない。そういう人生を勝ち抜くために、自分達では選ぶことができなかった生まれ持った資質(←最初にランダムに配られる武器)を、あなた達は最大限に活用する努力をしてますか、ということ。自分達だけではどうにもならない大きな流れや環境(←この映画の設定そのもの)に対して、あなた達はどのように働きかけていますか、ということ。 BRに強制的に参加させられた秋也と典子は、鍋蓋と懐中電灯という弱い武器(?)しか与えられなかったが、自分や仲間を信じることで運を引き寄せ、最後まで生き残ることができた。これは監督からの、どんな苦境に立たされてもあらゆる可能性と自分の資質を信じろ、というメッセージだと思う。 もう一つ、簡単に人を殺し自らの命を閉ざす、近しい人が血を流すのを見ることでしか自らの生を実感できない現代人への警告。頑張れという言葉の重み(人に与えるプレッシャー)は大人達が、人を嫌いになるにはそれなりの覚悟がいるんだ!というキタノの言葉は子供達が、改めて心に留めていく必要があるのでは、と感じた。[DVD(字幕)] 7点(2004-01-29 21:11:00)(良:3票) 《改行有》 98. ダ・ヴィンチ・コード 日本で言うところの本格推理っぽくて、普通に楽しめました。 でも、ダヴィンチをタイトルに使うのは違うような・・・。[地上波(吹替)] 6点(2009-05-17 17:04:53)《改行有》 99. 空中庭園 小泉今日子演じる母親の家族観は、ある種の宗教めいていて怖かったです。 最近、家族に対する期待感や妄想が裏切られた時の怖さをニュースでも嫌というほど見せられてもいるので、この作品を観て、何事もほどほどが大事なのだという思いを強くしました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-11 15:24:44)《改行有》 100. SURVIVE STYLE5+ 題材的にはアニメ向きに感じますが、実写にした点を評価したいと思います。 愛の形を手を変え品を変え見せてくれますが、一番印象に残ったのは、小泉今日子の頭の中で繰り広げられる「妄想」でした。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-11 14:55:29)《改行有》
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