みんなのシネマレビュー |
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82. アクアマン/失われた王国 《ネタバレ》 公開からたったの1週間であっという間に字幕版の上映回数が激減してしまい、どうしてもスケジュール的に吹替え版での鑑賞になってしまった...映画ヲタク的にはやっぱり字幕版で観たかったけど、この映画に関しては吹替え版でも十分でした。 で感想を述べると、う~む既視感満載の映画だった~です(;´∀`)まず敵対していた弟と協力し合うのはソーとロキみたいだし、裏社会のボスはまんまジャバザハットだし、ガリガリだった弟が筋肉ムッキムキになるのはキャプテンアメリカだし、最後にアトランティスのことを世界に公表するところなんかはもうブラックパンサーだし、とにかくもうここまでくると逆に笑っちゃうレベルです(笑) 1作目の「アクアマン」は海底でのバトルシーンとかがとにかくテーマパークのようなわちゃわちゃな楽しさがあったけれど、今作はそのわちゃわちゃがほとんどなかったのが残念。クライマックスで封印された王とその軍団が蘇ってそれと激闘するのかなって思ってたら、闇の軍団らしきものは封印解かれてないのに現れるし、けどたいしたことないし、蘇った王は呆気なく倒されるしで、なんかクライマックスの盛り上がりがイマイチでした。 それとブラックマンタ、接近戦でなんで目からビーム出さんのよ?て思った。1作目では執拗にビームやってたのに。 とにかく既視感満載のパクリかも映画ではあるけれど、それでもまあしっかりと筋道の通った作品にはなっているし、相変わらずメラちゃん可愛かったので点数は甘めで...。 あ!ウィレアム・デフォーさん出てなくて寂しいな~、て調べたらスケジュール都合つかずだったようですね。「哀れなるものたち」の撮影時期だったのかな? エンドロール後のお楽しみ映像で今後のD.C.ユニバースとの何か紐づけでもあるのかな、て期待してたけどな~んにもなかった。もうD.C.はユニバースから手を引いたのかな?それともアクアマンは今後も単体で売っていくのかな?どうなんだろう...??[映画館(吹替)] 5点(2024-01-19 22:00:14)《改行有》 83. ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー アニメならではの爽快なアクションシーンの数々はなかなか楽しめた。でも特に特筆すべきこともないかな。お気楽なポテチムービーですね。 ヒロインであるピーチ姫がそんなに可愛くないのが残念。それと、字幕版で鑑賞したのですが、ピーチ姫の声がオバさんぽいからなおのことでした。試しに日本語吹き替えで観てみたら、日本語の方が若々しくっていかにもお姫様!て感じだった。 任天堂さんのゲームの中で「メトロイド」が超大好きなので、もしよければ映像化、お願いしますm(_ _ )m[インターネット(字幕)] 5点(2024-01-13 19:17:12)《改行有》 84. アントニオ猪木をさがして 《ネタバレ》 プロレスは好きというよりも大好きな方で、特に新日本プロレスがほぼメインになっている。そしてアントニオ猪木はもちろん好き。好きだけどそこまで熱狂的な信者でもない。アントニオ猪木という人間は、第三者の立場で離れたところから見ている分には面白いけれど、自分の会社の上司や身内だったらそれはそれで気が休まることはないのかも。そんな私がこの映画に期待していたのは猪木の偉大な部分と、それとは真逆のやらかしてしまった闇の部分でした。しかしこの映画で描かれているのはほぼ「光」の部分ばかり。正直言ってこれなら3部作くらいの再現ドラマにしちゃったほうが良かったかも。正直言ってインタビューの対象者が少なすぎるから、話の切り口に濃厚さがない。インターネット上には猪木の裏や表を語っている考察やトーク動画はそれなりにあるから、そこと勝負するくらいの気持ちで制作して欲しかったかな。 劇中で猪木のパネルを元に戻すところはこの映画でしか見られないと思うから、そこは貴重だしこの映画を見る意味も生まれる。 海野翔太選手が、僕は怒りでは試合はしません。怒りでは何も生まれないから。みたいなコメントをしていたけど。2024年1月現在彼は裏切られた相手、成田連選手に対して「怒り」の感情むき出しで試合をしているのが、なんか猪木さんが常常言っていた怒ることでなにくそー!と奮い立つ原動力を彷彿とさせていて、興味深かった。 幼少期、思春期、成人期のドラマパートの種明かしは面白かった。[インターネット(邦画)] 4点(2024-01-06 20:55:00)《改行有》 85. GHOSTBOOK おばけずかん 《ネタバレ》 たしかに子供向け映画ではあるけれど、それでも大人でも十分に楽しめるクオリティ。CGやセットも手抜きがない! 色んなオバケを捕まえて、それを1回だけ契約して頼み事を引き受けさせるアイデがちゃんと活かされていたのが良かった。特に感心したのは、身代わりオバケの使い方。てかあそこで使われるまですっかりその存在のこと、忘れてたけど。 山崎貴監督のデビュー作「ジュブナイル」を思い出させてくれるような、原点回帰的作品のようにも思えた。ラストを見るとシリーズ化もありそうで楽しみが増えました。 主題歌...星野源さんって...(´∀`*) 観て良かったです。[インターネット(邦画)] 6点(2023-12-28 18:57:35)《改行有》 86. 65 シックスティ・ファイブ 《ネタバレ》 言葉の通じない少女とのサバイバルムービーであり、娘を亡くした男と両親を亡くした少女との感動的な絆の物語でもあるのですが、なんていうかそこまでこちら側に熱いものが伝わりきれませんでした。滅びゆく恐竜の時代に設定した意図も結局汲み取れなかったし、もしかしたら深い哲学的な意味合いがあるのかもしれないけれど、そういったことは鑑賞中に気付かせてほしいものです。意図があったのならですが。 伏線回収があったのは良かった。毒の花や高熱の温泉とか手笛とか。ちゃんとそれらが後後に役立つ展開は好きですね。 恐竜とのバトルはジュラシック・シリーズでこれでもかっていうくらい観てきているので、いまさら感は拭えないけど、そこをあえて恐竜をチョイスしたのなら、もうちょっとジュラシックとは違ったものを見せてほしかったかな。はい。[インターネット(字幕)] 4点(2023-12-28 12:30:11)《改行有》 87. ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 《ネタバレ》 ワイルドスピード・シリーズは一応全部観てはいるのですが、正直言って主要キャラたちしか覚えておらず、あれ?この人誰だっけ?な登場人物が結構多くて、それを頭の中で消化しきれないまま最後まで鑑賞しちゃいました。なのでもしこれから鑑賞予定があって記憶力に自信のない方は、シリーズを軽くおさらいすることをお勧めします。 いつものように何の情報もなく鑑賞したので、この作品が単体の完結作でないことも、どうやらシリーズの最終章であることも知らなかったです。観ている途中でジョン・シナやジェイソン・ステイサムが登場してきて、もしかしてこれって...となって最後の最後にドウェイン・ジョンソンが現れて、ああそういうことなのね、と思った。 ただ潜水艦から登場したガル・ガドットちゃんは、いったいいつどのワイスピ作品にどんな役で出ていたのか全く思い出せなかった。思い出せなかったから逆に、アクアマンとワンダーウーマンじゃん!てなってしまいました(;´∀`) 数名のキャラに対して誰だっけ?はあったものの、とにかくアクションシーンはド迫力だったのでそこはめっちゃ楽しめました。とにかく主人公のヴィン・ディーゼルがほぼ車に乗ってのアクションだったのが良かったですね。だってやっぱりこのシリーズはカーアクションがなんぼですから。はい。 鑑賞後にネットであれこれ調べてみたら、どうやら続編は2025年になりそうみたいで、その時にちゃんとこの作品の内容を覚えてられるかとっても不安です...w それとヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソンの共演もないみたいな情報も...まあショービジネスの世界ですからね、色々あるのでしょうが、とにかく面白い作品をお願いします。それだけ。[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-25 20:25:54)《改行有》 88. 溺れるナイフ 《ネタバレ》 原作は未読。最初の火祭での強姦未遂事件までの流れはテンポもよく、この先の展開に期待しながら観れた。けれどもその後からちょっと失速気味に...。大友とのやりとりは見ていてほのぼのする反面、主人公夏芽の本心(本性)ではないんだろうな~、を感じ取れてなんか痛々しさもあった。夏芽、コウ、大友の三人を演じた、小松菜奈さん菅田将暉さん重岡大毅さんはみな芸達者で、作品の世界観にどっぷりと入り込めた。特に大友役の重岡大毅さんは初見でしたがとても素晴らしかったです。特に別れ話からの「俺ら東京さ行くだ」は、大友というキャラの良さが見事に昇華されてたと思います。 ただ気になったのは彼ら、死体遺棄、しちゃっている点。いくら相手が勝手に自殺したとはいえやっぱりそれは立派な犯罪。どんなに青春しようが、どんなに夢を語ろうが、その罪を精算しないままでは素直に喜べないし拍手を送れない。まあ結局は破滅の道しかない...ということでいいのかな?原作というか監督の意図は? 総評すると、役者さんの演技力に助けられた作品。ですね。はい。[インターネット(邦画)] 5点(2023-12-23 08:30:55)《改行有》 89. 翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜 《ネタバレ》 すいません、埼玉県民です(^_^;) 正直言って前作の埼玉純度100%の方が埼玉県民としては胸に来るものがあった。けれど今作は関西ネタがメインなのでど~しても共感パーセンテージが少なく、埼玉故の笑いどころも少なかった。それと全体的にゴージャスになりすぎて、良い意味でのやすっぽさが薄くなり、大作映画になってしまったかのようにも感じられた。また、大宮VS浦和のネタであそこまで引っ張られても、くどいだけでちょっとダレちゃいますね。 無線の傍受がもう宇宙戦艦ヤマトなのはウケた。 今作は百美の登場シーンが少ない。そこで鑑賞後に気付いたのだが「翔んで埼玉」て、百美の一挙手一投足の面白さがあってこそなんだって。そんな百美に変わってヒロインとなる滋賀解放戦線の桔梗にはそこまでの面白さもない。敵ボス役で大阪府知事の嘉祥寺もあまりバカバカしいことをしているようにも見えない。この二人がいたって普通(この作品の中で)なせいもあってか、とにかく今作はより百美の偉大さを感じることとなりました。 行田タワーは観光スポットとしてしばらくは、大賑わいになるのかな...(;´∀`) あ、それと、伊勢谷さんのことは鑑賞後に調べて知りました...芸能通じゃないからな~...知ってればあそこはもっと笑えたかも。[映画館(邦画)] 5点(2023-12-01 23:12:53)《改行有》 90. 首(2023) 《ネタバレ》 あの北野武監督が戦国時代を、それも本能寺の変を映画化って、そりゃもう個人的な期待値はうなぎ登りでした。で、見終わって思ったのは、「その男、凶暴につき」や「アウトレイジ」のようなインパクトや衝撃があまりなかったな~...でした。もの凄いものを見せてくれる!そう思っていたのですが、なんていうか目を背けたくなるような北野流の痛々しいシーンは、結局あの予告編で見ていた刀饅頭だけ。あとはごく普通の殺陣。首を切るシーンはもうCGてわかっちゃうレベル。かなり期待していただけにちょっと消化不良でした。 信長役の加瀬亮さんはめっちゃハマっていた。すごく良かった。ただあんなイカれた人にそこまで忠誠を誓うかな?とも。そこまでブッ飛んでました。加瀬さん良い仕事してました。 「本能寺の変」がこの映画のクライマックスで見せ場かと思っていたら意外にもアッサリしていて、結局この映画にはクライマックス的なものは存在しないということに気付いてビックリ!あと結局誰が主役なのかもわからんかった。というか主役っていう括りもないのかな。クライマックスも主役もない、なんて型破りな映画。 北野監督の「暴力」よりもどちらかといえば、ビートたけしの「皮肉」の味付けの方が多かったかな。特に信長が、黒人の弥助に首を斬られちゃうとこは笑っちゃいました。あと、清水宗治が船上で切腹している目の前で、入城してくることなくとっととその場から足早に去っていく秀吉軍とこもウケた。映画の題名が「首」なのに一番最後の台詞が「首なんて関係ねえーんだよ!」とは...ははは(笑) あ!そっか!この映画、北野武監督作品じゃなくって、ビートたけし監督作品として観れば、納得なわけか(;´∀`)[映画館(邦画)] 6点(2023-11-25 14:38:51)《改行有》 91. マーベルズ 《ネタバレ》 公開初日に観てきました。まず結論から言うと普通。別につまらないわけでもないけれど、それほど面白いわけでもない。なんでかっていう理由1つは、メインとなる3人のマーベルズそれぞれに、そこまで観客を魅了するオーラがない。キャプテン・マーベルは圧倒的なパワーはあるものの、キャロル個人としての葛藤や弱さみたいのが見えづらく、ヒーローの前に人としての魅力がやっぱり弱い。次にミズ・マーベル。彼女はこのチームにおいて最年少であり、騒がし屋、マスコットキャラ的位置づけであって、清涼剤でもある。テレビシリーズからスクリーンへデビューを果たしたわけだが、やっぱりまだ馴染みが薄い。どうしてもテレビな許容を抜け出せない。ただ女性版トム・ホランドの枠は担えそうなので、今後もっとスクリーンで大活躍してその存在感をアピールしていってほしい。どうやら「ヤングアベンジャーズ」も本格的に始動しそうだしね。最後はモニカ・ランボー。まずヒーロー名がないのと、申し訳ないけどやっぱり地味。どう見ても2番手、3番手の雰囲気。元々がサブキャラなわけだから当然ちゃ当然なんだけどね。 とまあ今作のメインキャラ3人がこんな感じなわけで、そこに持ってきて今回のビラン、ダー・ベン。はっきり言って魅力ゼロ。てか単純に自分の故郷の惑星を救おうとしているだけじゃん。それとバングル頼りの戦闘スタイルで彼女自身そこまで強いわけでもない。憎々しさがあまりないからビランとしては落第点。 そもそもの事の発端が、キャプテンマーベルがAIを破壊したことがが原因で内部戦争が起り、環境破壊となり惑星存続の危機になった。そして今にも太陽が燃え尽きようとしている。しかしその太陽をモニカの助言によってキャプテンマーベルの持つエネルギーで再稼働させ、めでたしめでたしとなるのだが、オイオイオイ!最初に、というか早く気付けよキャプテンマーベルさんよ!なんだかな~でした。 やっぱりこの映画、もはや一見さんお断りで、さらに言えばMCUマニアじゃなきゃ楽しめないものかもしれませんね。はい。 歌が言語の星は正直だだ滑り。悪趣味。てか結局どうなったのさ!海吸い上げられちゃって。 1本の単体作品としてはそこまでワクワクドキドキさせられることもなく、MCUの中の一つの通過作品でしかない。 3人が入れ替わるというギミックが、そこまで活かされているように見えなかったのは単に自分の集中力の欠如なのか、な?わからんけど。でもやっぱりわかりやすさも大事かとも思う。[映画館(字幕)] 5点(2023-11-17 06:33:11)《改行有》 92. フェイブルマンズ 《ネタバレ》 あれだけのエンタメ作品を世に出した監督の自伝ということで、少なからずそういった映画業界の裏側なんかも垣間見れるのかな?と思っていたのですが、ほぼ家族の物語で、映画製作云々は学生時代の自主制作映画ぐらいでちょっと肩透かしな感はあった。けれどもまあ不思議なことにそれでも飽きることなく最後まで観れたのは、やっぱり監督の力量によるところなのかも。 でもやっぱり万人受けは難しい作品ですね。はい。 私自身も芸術関係の仕事への憧れを抱き続けていた時期があったので、叔父さんの台詞、芸術はお前の頭を食いちぎるライオンの口だ、があまりにもインパクトが強くて、めちゃくちゃ心に刺さりました。 地平線は下にあっても上にあっても面白い。けど真ん中にあると面白くない。そして最後のカットシーンで地平線の位置を変えてジ・エンド。この終わり方は憎かったです(^ω^)[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-11 20:34:07)《改行有》 93. 沈黙のパレード 《ネタバレ》 黙秘を続ければ無罪になる!それがこの映画の中のキーワードではあるが、本当にそうなのか?という疑問も。ネットを駆使して徹底的に調べていけば司法の在り方や疑問点も解決できるかもしれないけれど、そこまでの気力はない。ただ、15年前の時は立証出来る証拠が不十分で起訴出来なかったかもしれないけれど、本作のメインとなる事件では作業着に付着した被害者の血痕、それもかなり大量のものがあるのだから、いくら黙秘を続けてもそれを物的証拠として起訴はできないものなのかとも。 と現在における司法の穴的なことを述べてはみたものの、正直これはフィクションでありエンタメであるのだから、お堅い推測は置いときますか。 130分と2時間越えの作品ではあるけれど、途中退屈することもなく最後まで観れた。テンポもよく飽きさせない点は評価したい。また芸人さんである飯尾さんがなかなか良くて、芸人さんということを忘れさせてくれる程の好演だった。 押し問答の途中でつい相手を突き飛ばして相手が死んだかも知れないとその場を離れるあの展開...よく見かけるシーンではあるけれどやっぱりなんか無理がある気がする。てかまず脈測らないか?心臓の鼓動を確認しないか?例えそれで死んでいたとしても事故なんだしまずは救急車じゃないのか?て考えちゃう。それとそこをたまたま15年前の事件の容疑者だった男が目撃したっていうのもなんか都合良すぎって感じちゃいました。てかよくよく考えるとその押し問答の理由もなんか浅いし、そこまでこっち側(観客)が感情移入出来るほどのお膳立ても弱すぎる。 退屈はしなかったしそこそこの面白さはあったけれど、前2作ほどの感動もなく、映画というよりもスペシャルドラマみたいでした。それとやっぱり物理学を駆使した推理劇があまりにもなさすぎて、なんだかあまりガリレオを感じられなかったです。[インターネット(邦画)] 6点(2023-11-09 11:57:36)《改行有》 94. ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 お国に命を捧げて死ぬことが美徳とされていた時代。そんな時代へのアンチテーゼみたいな映画でした。主人公が神風特攻隊のパイロットで、命大事さに虚言で特攻から逃れ、さらに突然出現したゴジラに怯えて攻撃することが出来ずに多くの犠牲者を出してしまう。そのことがいつまでも主人公にとって悪夢となり、終わらない戦争として取り付いてしまう。そしてゴジラ討伐の作戦に参加し、その命で自分自身の戦争に決着を付けようとする。「ゴジラ-1.0」のこの「-1.0」は「戦後」ともう一つ、この主人公の「終わらない戦争」のことも表しているのかも。 命を捨てる覚悟の強さももちろんあると思う。しかし、生きることへの執着心の強さもあると思う。ゴジラ映画でこんなにも人間ドラマが上質で、ゴジラが脇役みたくなった作品も珍しい。本当に良く出来た作品でした。 熱線の発射の仕方が格好良かった。その熱線を発射した後の二次災害の描き方が非常に素晴らしかった。赤の他人の子供をわが子のように育てる件はなんか三丁目の夕日ぽかった。木製の小型船になかなか追いつけないゴジラ...(;´∀`) 1作目のゴジラへのオマージュも散りばめられててニンマリ。あの橋爪さんは「東京家族」の橋爪さん?(笑) ただ本当に素晴らしい作品ではあったのですが、最後のあの実はまだ・・・みたいなのは正直言ってこの作品の作風には蛇足でしかなく、いらないと思えた。はい。[映画館(邦画)] 8点(2023-11-06 14:43:49)(良:1票) 《改行有》 95. ザ・クリエイター/創造者 《ネタバレ》 人間とA.I.の話はこれまで結構沢山作られてきていて、題材的な新鮮さはもはやない。あとは切り口のアイデアくらいか。しかしこの作品はその切り口をあえてなのか、人間とA.I.の戦争というごくありきたりなものに。切り口のアイデアで勝負せずに真っ向から内容重視できた点は高く評価はしたい。ただその内容なんですが、どうもこの世界の設定、状況がいま一つも二つもすんなりと入ってこなかったのが残念。そもそも核が誤爆だったていうのがなんかもうありえないし、それをA.I.のせいにして勝手にアメリカは戦争を始めるし、その戦争もA.I.と平和に共存している他国にまでズカズカと踏み入って、挙句の果てにはA.I.でない人間までも殺してしまう有様。え!?ですよ。なになになに!?です。はい。この世界がね、ターミネーターみたく完全に全人類とA.I.が敵同士ならまだスッキリと受け止められるんですが、そうじゃない、A.I.を憎んでない平和な国もあって、そんな国に勝手に踏み込んで暴れまわっちゃうもんだから、一体全体どういう世界設定なん!てなっちゃいました。 それとこの作品の宣伝文句が「ローグワンスタッフが・・・」だったけど、終わり方も主人公が死んで終わるからまんま、ローグワンかよ!てなりました。 圧巻の映像美を大スクリーンで堪能できた点でこの点数にはしましたが、鑑賞前に期待をしていたほどの感動はあまり得られなかったです。[映画館(字幕)] 5点(2023-11-01 14:56:53)《改行有》 96. MEG ザ・モンスターズ2 《ネタバレ》 前作が個人的にはイマイチだったのであまり期待しないで鑑賞したら、これが意外にもなかなか楽しめて面白かった。前作でのどうでもいいようなドラマもさほどなく、単純明快なストーリーになっていたのも良かった。悪い連中はみんな死ぬ!中ボス、大ボスはお約束の死に方で!そして決まって悪い連中は揃いも揃ってみんなアホ(´∀`) それと今回は結構その他大勢のモブキャラさんたちもガブガブ食われまくられるのも良かった。なんていうかまさにザ・エンタメ!だった。 たしかにツッコミどころは満載です。さっき着いたばかりのヘリの燃料がないってどいうこと?とか。海上の基地をどうせ乗っ取るつもりだったのなら、わざわざ採石場を爆破しなくてもよくね?とか。気を失っていた主人公が起きるのを待ってから殺そうとするなんで?とか。挙げたらキリがないです。 それでもそういうツッコミ要素もある種楽しめちゃう王道おバカエンタメに仕上がっているのは、監督が交代した成果なのかも。 PS:エンディングで流れてきた主題歌?がヤバすぎる!(笑)[映画館(字幕)] 5点(2023-09-02 20:59:54)《改行有》 97. サイレント・トーキョー 《ネタバレ》 過去の回想シーンと現在の登場人物をシンクロさせづらかったのが難点でした。この人は誰?て。 爆弾の解除をしにいった自衛隊の前で一人の少女が地雷を踏んで自殺をするけれど、そこまでその少女の言葉の重みを感じられなかったし、そのことで奥さんに爆弾の知識を伝授する行動も理解が全然追いつけなかった。そしてその奥さんの回想シーンが石田ゆり子じゃないから誰?てなるし、石田ゆり子と佐藤浩市が結局共犯だったのか?違うのか?佐藤浩市は何をしたかったのか?全くもって分からずじまいで、どうにも釈然としない終わりかただった。 爆弾予告があってもバカ騒ぎする連中や、そんなこと起きるわけないじゃんと平和ボケな野次馬たちを見ていると、犯人の気持ちもわからなくはない。実際に爆発してそんな連中が酷い目にもあった時は、ほらみたことかとも思った。ただやっぱりそうはいっても暴力は暴力。これは「戦争」といってもただのテロ。例え犯人の気持ちをわかったとしても、テロでは何も解決しないし、爆弾の被害者の中には彼らとは違う人や子供や老人だっていたかもしれない。だからやっぱりテロだめです。 渋谷で実際に撮影したのか?て思ったけどあとで調べたらオープンセットと知って、それはそれですご!てなった。だからこそあの渋谷のシーンはこの作品の最大の見せ場となりえたのでしょう。そこは評価に値しました。 なかなか挑戦的な内容ではあったけれど、いま一つ、あと一歩どこか過激になれきれないこの作品自体そのものももしかしたら、平和ボケ、に感化されているとも言えなくはないかも・・・(;´∀`)[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-23 16:23:31)(良:1票) 《改行有》 98. メタモルフォーゼの縁側 《ネタバレ》 原作は未読。 BL漫画を通して出会ったJKとおばあちゃん。自分に自信が持てず、趣味や将来の夢を誰にも言えず嘘をついたり見栄を張ったりして、そんな自分を嫌い殻にこもりがちになるJKを、芦田愛菜ちゃんが見事に演じきってる。本当にナチュラルすぎて、女優さんだっていうことを忘れてしまうほど。それに対してどちらかといえばクセのある役柄を演じてきた宮本信子が、これまたどこにでもいそうな普通なおばあちゃんを、これまたナチュラルに演じている。なので二人の演技力があまりにも素晴らしすぎるから、この作品の世界にどっぷりと浸かることができた。 主人公の書いた漫画の絵が丁度いい感じの出来なのがすっごく良かった。あのサジ加減はほんとなかなかでした。 劇中に出てきた台詞で「我々のような小市民はせめての精神よ」がめっちゃ刺さりました。 月刊誌の表紙で漫画のキャラが着ている服が自分の持っている服とちょっと似ていて、おばあちゃんが記念写真を撮っちゃうところか可愛くって好き。 サイン会でコメダ優がうららに特に何も話さなかったのも良かった。変にドラマチックすぎないこういう演出はこの作品の大きな魅力でもあり、親近感にもつながる。 とてもホッコリとできる映画でした。[インターネット(邦画)] 6点(2023-08-21 19:17:58)(良:1票) 《改行有》 99. キングダム2 遥かなる大地へ 《ネタバレ》 原作は知らず前作は鑑賞済み。主役の山崎賢人自らがアクションをこなしているのは正直凄いし賞賛に値する。見所である合戦シーンもまあまあ。でもなんだろう...いま一つスケールの大きさを感じられないのは...それとあれだけの混戦の中で、主人公の歩兵部隊とそれと共に行動する部隊のほとんどが生き残るのもなんか出来すぎてるし違和感しかない。うっそー!でした。 原作はきっと面白いのかもしれない。だから本編の話の展開自体はどうなっちゃうんだろうって楽しむことはできた。正直それに助けられているところもあるのかも。 残酷な描写を減らして年齢制限を下げているのかもしれないけれどそれが逆に、リアリティに水を差す要因になっているように思える。あととにかくみんな小奇麗すぎる。悲しみの一族のきょうかいなんか真っ白すぎだろ! つまらなくはなかったけど、先にも言ったように原作様様で、この映画オリジナルとしての面白さや魅力をもっと感じさせて欲しかった!というのが総評です。はい。[地上波(邦画)] 5点(2023-08-16 00:51:16)《改行有》 100. トランスフォーマー/ビースト覚醒 《ネタバレ》 いつものように何の情報も仕入れずに鑑賞。なので勝手に「トランスフォーマー」の新シリーズの始まりかと思ってました。で観終わって調べてみたら「バンブルビー」の続編だって知って、な~んだそうだったのかって...まあね、「バンブルビー」はどちらかといえばスピンオフみたいだったし、主人公ともバイバイしちゃったから、そこまで作品同士がめっちゃ繋がっている感じもしなかった。オートボットたちがなんで地球にいるのか?なんで故郷に帰れないのか?まあそれくらいなので、仮に「バンブルビー」を観ていなかったとしても十分観れる作品になってますね。 複雑な設定もなく単純なストーリーなのが良かったですね。主人公とヒロインが彼らの戦いに巻き込まれていく持っていき方もごく自然な流れで良かったです。ただ若干主人公の方がやや強引さはあったかな。まあでもその辺はご愛嬌で。それと始まってからしばらくの間は、この俳優さんたちで大丈夫なのか?とはなってました。正直言って俳優としてのオーラも感じないし、その辺りにいそうな兄ちゃん姉ちゃんで、とても地球を救うヒーロー、ヒロインに見えない。ところが不思議なことに、いつの間にか凛々しく見え始めていて、そこでハッ!と気付いたのが、そっか!有名な俳優さんよりもこういった無名な俳優さんの方が自分を投影しやすいのかもしれないし、共感しやすいのかも、と。まあそれとギャラ、多少は抑えられるし...(;´∀`) 新キャラとしたビーストなんだけど、なんていうかそんなに彼らの活躍が見れなかったのはちょっと残念だった。それぞれの特徴や個性とか見たかったな~・・・。 バンブルビーが生き返るシーンがあるけれど、あの特殊な電波みたいなやつって機械が生命を持ってしまうやつだったのか?たしか過去のシリーズの中で色んな機械が生命を宿してしまうシーンあったと思うけど、あれと同じならバンブルビーだけじゃなくって、いたる所で機会に命が宿ってしまったんじゃないのかな?わからんけど。 ラストでまさかのGIジョーとのコラボ!いや~ビックリ!つまり人間サイドも強化スーツみたいのを着て機械生命体と戦う!てことになるのかな。それはそれで面白そうだけど、個人的にはアイデア満載な戦いを見せて欲しいかな。 最後に一言。アイアンマンかよ!(笑)[映画館(字幕)] 6点(2023-08-09 18:00:19)《改行有》
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