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性別 男性

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81.  コヴェナント 約束の救出 《ネタバレ》 現代戦争ものでかつ、取り分け戦時下における人間のドラマ(+αでアクション)に関心を絞って観るなら、間違い無く90点を付けられるというレベルのよく出来た作品です。諸々の構成要素の「リアリティ」がどのくらい本物なのか、というトコロは私にも定かにはならないのですが、少なくとも単なる映画としては十二分に真に迫って、かつシリアスで緊迫感も備えている優れた作品だったと思われます。特に、前述のそのドラマ=男同士の「絆」の部分には、個人的には少し前時代的なとゆーか(⇒例えば一部の西部劇的な男のドラマに見えた、と)しかし戦争のもたらす状況のそのものというのはいつの時代も変わっていないのだろう、とも思われれば、これも一つのごく「普遍的」なるドラマなのではねーかな、と思うマデには至りましたすね⇒もしかしたらソレは、いつの日かきっと失われるべきシチュエーションなのではねーか…とも思えど。 再度、深く考えずに二人の男の成行きに集中するのであれば、実によく出来たシンプルな作品だと思います。が、実際にはその背景に様々なる複雑で割り切れない事柄というのがとぐろを巻いているのであり、ソコまでを踏まえると今作のこのシンプルさというのには、そういったモノを描くのに十分なソレだったか、という疑問が生じるのも確かかと思うのですね(⇒端的に、今作のこのラストにおいて否応無く感じられる「カタルシス」というモノは、人が持ち得るソレとして果たして、根源的かつ倫理的に「妥当」だったのかと)。あくまで個人的には、私はいったんその事は脇に置いて今作を観終えた、という理解をして頂くとして、その上でこの評点と致しておこうかと思ったのです。まずはご覧あれ、と。[DVD(字幕)] 8点(2024-09-17 19:56:53)《改行有》

82.  フランチェスコ 《ネタバレ》 映画大国イタリアを代表する聖人(⇒イタリア自体の守護聖人だそーで)とのコトで、ちょこちょこ他にも映画の題材ともなっている様ですがそれらは未見です。ただ今作は、伝記映画としての側面に重きを置いた「通し」みたいな感じかとは思えていて、聖フランチェスコの改悛のきっかけから、教団の成立と発展、対立と苦悩、そしてその果てに訪れた奇跡…といったトコロを比較的淡々と(+静謐かつ荘厳に)描いてゆく…という作品ですね。とは言えまず、そのボリューミーなお話をかなりゆったりと語ってゆくので大作級の長尺ながら時間が有り余ってる・足りてると言うよりは寧ろ逆の方だって印象もある位で、かつ、また全然娯楽寄りな作品でもねーので説明描写の量も(言い方を選ばすに言えば)かなり不親切で関連知識は前提として持ってて当たり前でしょ?みたいな質感だとも思われます。プラスその意味では、たぶん国際版と言われる尺の短いバージョンとゆーのは、その辺が更に際立つ様な感じだったのではねーか…と思われてしまいますね(⇒なので、この157分尺のノーカット完全版を観た方が好いのではねーかと強く思われます)。 まとめると、中世のキリスト教に対するシンパシーと知識が無いとややキツそう…みたいな作品だとは思うのですが、私は(別にソコまでそーいう素養があるワケでもねーですケド)かなり面白く観入ってゆけたという気もします。全方位にごく真摯で、何より根本的にフランチェスコの言ってるコトそのもの=半ば彼独自の「教義」というモノにも相当に共感を覚えるコトが出来たからだと言いますか、映画って言うよりはソコにこそ思いっ切り感動までしてしまったと言いますかね⇒モチロン、それを可能にしているのは適切な解釈と優れた演出が在ってこそだとも思います。さりげない終わり方なんかも、コレかなり好きなヤツですね。皆さんも機会が在れば是非。[DVD(字幕)] 8点(2024-09-16 22:21:05)《改行有》

83.  メサイア・オブ・デッド 《ネタバレ》 本作の製作時期、つまりあのロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』後~『ドーン・オブ・ザ・デッド』前の頃とゆーのは、観てるとこの手の「ロメロ・ゾンビじゃない(=だとも言い切れない)」という、今や少しユニークなゾンビ映画とゆーのが散見されるって興味深い期間なのですね。ただ今作は、そもそも原題には『オブ・ザ・デッド』って入ってるワケでもナンでもなく、少なくともコテコテな方のゾンビ映画扱いしちゃってるのは後付けの(勝手な)理屈だとも思われます。個人的には、まず随所に発揮される美的感覚(⇒主演女優のルックスとか)なんかにはイタリア方面からの影響をしっかり感じ取れるトコロですし、ホラー的な内容の部分にもまた(少なくともロメロと同等以上には)あの『恐怖の足跡』の影響を見て取れるってトコロでもあります⇒てゆーか、もしモノクロでやったらまんま『恐怖の足跡』だと思いますよコレ。 冒頭~ごくごく終盤までは、ソッチ準拠な感じの雰囲気ホラー…の方に(比較的高度に)思われても居て、その雰囲気自体も決して悪くはないとも思ったのですが如何せんサイレントホラー過ぎてやや退屈…(とまでは言わずとも時間の経過が少しじれったい…)みたいな感覚でもありました。が、中盤からは(今度は)ロメロ準拠なトコロのかなりショッキングな描写も入ってきますし、んでオーラスは更に思ったより相当に派手+ゾンビとゆーにはかなりユニークなシーン(&諸々の画ヅラ)が登場してくるので、ソコまで来るとオヨヨ??とちょっと意外に思えるってまでにとてもホラー的に面白かったのですよね。それでも、前述の終盤手前まで苦しめられた過度なまろやかさに依って少しダケ迷わされたりもしたのですが、いったん高めに寄せて評点はこの位にしておきます。一見の価値は大いに在るかと。 ※ネタバレ追伸:本作のストーリーの根本原因としては、作中終盤の「ネタばらし」の部分で「ドナー・パーティ」って聞こえたので私は何となくどーいう話か理解できた積りで居るのですケド、少なくともアマプラの字幕だとソコがチャンと表現し切れてなかったって気がしてますよね(⇒観直したら、唐突に「ドナーまで来た」みたいな土地の固有名詞としては字幕に出て来てるのですケドも)。やっぱイマイチですよね。私は最近アマプラってもう殆ど観ないのですケド、今作はDVD借りたらアスペクト比がバグってて観れなかったので仕方なく…皆さんも、少しご注意を。[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-14 08:57:00)《改行有》

84.  スオミの話をしよう 《ネタバレ》 よく考えてみると、この監督(・脚本)の方の映画ってのをあんまし観ずにココまで来てしまってるって感じでもあるのですが、少なくとも本作はかなりフルスイングに大ボケ(ボッケボケ)な質感のコメディではありまして、実際に演技もナンも一切合財相っ当に大袈裟であるコトも含めると、まずは多分に舞台劇・舞台芸術っぽい感じでもありましたかね。加えて(だから)特にキャラの造形の部分にはリアリティが在るって感じではないので、畢竟、お話の流れにも隅々まで納得が行き渡る…な~んてコトになる可能性もあんまし高くはねーかなーと思ってもしまいますね(⇒それ自体が好いのか悪いのかは別としても)。そもそも、コメディ・お笑いってまた、人に依って比較的「好み」自体が分かれるトコロでもあるかとは思うので、その意味でも仮にもし「好みじゃない」とするとコレって、ちょっと流石にどーにもなんない…みたいな気もしてしまいますかね。幸いにも私は、実は結構嫌いじゃない方のソレではあった様な気もしてて、なので結局この位の評点にはなります(⇒最後まで観ると、とゆーか、結局ホントのオーラスのオーラスの「ヘルシンキ~~~♪♪♪」の辺りで遂に大爆笑!に至るコトが(チャンと)出来ちゃってるのでして⇒勿論、むしろあの辺りこそが前述の「好みが分かれる箇所」の最たるものであろう、と言ってしまえるダケの客観的視点とゆーのも持ち合わせている積りでは居ります)。映画自体のつくり諸々としては、かなりリキの入った丁寧なモノだったとも思えてますし(カメラワークとかもワリと凝ってた気がする)。 とは言え、ね~~~そーいうの関係無く、少なくとも長澤まさみさんに関してはコレは絶対に嫌いな人の方が圧倒的に少ないってコトだとは思ってるのですよ。んで、何となく予告編とかの感じからすると、その長澤さんがあんまし出ない(=出ないケド存在感ダケ在りまくる)みたいな方の映画なのか…とも思いきや、実際には全然そんなコトも在り得ずにフルスロットルで大暴れ!してくれちゃってるって方の映画なのですわね。結論、長澤まさみさんがお好きな方になら、全然フツーにオススメ出来るって映画ではあります。ただし一点、前述どおりお話にはあんまし中身の無いってコメディ…のワリにも、尺も別にそんなに短くもねーので、有り体に言うと「コレって映画館で観るべきなのかな…」みたいな感覚とゆーのは、無いと言えば嘘になってしまうかも知れません。[映画館(邦画)] 6点(2024-09-14 00:54:53)(良:1票) 《改行有》

85.  河内カルメン 《ネタバレ》 さっき『肉体の門』の方でも仄めかしましたが、まず今作の野川由美子さんってナンか一瞬信じられないレベルのド級の美人に(何故か)見えちゃってまして、一方で内容も内容とてモ~「悪ふざけ」に近いって遊びっぷりで、演出もまた(善きにせよ悪しきにせよ)実に監督の「クセ」が超・強力に出捲っちゃってますし、また他方では中盤に一発野川さんと佐野浅夫さんの(諸々と)また意味分かんないケド意味分かんない位に凄い(全力で笑えて全力で泣けちゃうって)超絶演技の名シーンも在ったりして、ま~た正直「ナニこの映画???」と思ってしまって已まれなかったすよね。重ねて、先の『肉体の門』と点数の前後は付けておくのですケド、率直にそのコトに意味とゆーのはほぼほぼ無いのです。興味と機会と暇の在る方は、万難を排してでもご覧くださいませ。[インターネット(邦画)] 6点(2024-09-07 01:50:19)

86.  肉体の門(1964) 《ネタバレ》 先に『河内カルメン』から観てしまったのですが、製作年とはテレコ!てなモンでアッチはモノクロなのにコッチは極彩色!だモンですから、コントラスト的に(観るのが後になった)今作の方が更に一層眩い…みたいな感覚では居りましたすね。尤も、お目当ての野川由美子自体は逆に、モノクロの方が(物理的に美的だったかどーかで言えば)より美しかったとも思いますケドも。とは言え、お話と、それを織りなすキャラクターの「凄み」みたいなモノに関して、ソコはどーしよーもなくコッチが上回るとは思うので一応評価の上下は明確に付けておこうかと。何つーか身も蓋も無く、ココからロマンポルノに繋がっていったんだなァ…とは(やはり)思われてしまいます、が、その意味では中盤以降の緊縛シーン×2のクオリティとゆーのは、ワリとロマンポルノ結構観たゾ!て自負のある私の感覚からしても、正に原点にして至高!みたいなド級の出来だったとしか思われませんですね。実にこう~~~上手いコト諸々を「隠してる」とゆーか、一方でそれでも尚このレベルまでに(随所に渡って)画的な美しさに(勿論の)妖艶さも兼備して…とゆーのは、やはり唯々「凄腕」だとしか言い様がねーな…と思ってしまいます。『殺しの烙印』以前の作品を正直追っかけれてない(⇒否、避けていた)のですケド、ゆるゆる全部観てゆこうかと思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2024-09-07 01:37:30)

87.  エイリアン:ロムルス 《ネタバレ》 いや、面白かったですよ。極めて重厚&本格的かつ細部まで行き届いた完成度の高い作品だったと素直に思いますよ。つくり自体は、第一作のリメイク(or 技術的アップデート)とゆーか、SFにもホラーにもアクションにもマジ本気!みたいな、でも各々やっぱ非常にしっかりしたつくりでバランスも悪くなくって、重ね重ね全然楽しく観終われたって感覚は120%確実にあるのですよね。 でもまた、私が観てきたトコロでは、冒頭から丁度三分の一ずつ⇒序盤がSF・中盤がホラー・終盤がアクションの大盛上がり…みたいな感じだったと思えてますケドも+で再度ドレも全然十二分に仕上がり切った感じでもありますケドも、まず前半のSFはちょっと「クラシカルな」とゆーかメカニック諸々の感じがキチンと第一作準拠で(私なんかだと)凄く「懐かしい」ってな質感で⇒だからコレ逆に第一作を観てない若い人とかだと下手するとSFに見えないんじゃね?みたいな感じでもあるのですよね。んで中盤以降のホラーの部分も、予告編とか観た感じだととにかくメッチャ怖そう=ホラーが実はメイン!てその意味でも第一作準拠なのがコンセプトって作品なのかと思ってたのですケド(監督もフェデ・アルバレスなワケだし)コレも確かに高度にホラーに仕上がっては居るモノのココは率直にソコまで怖くなかった⇒何故ならやっぱその「正体がバレてる」からだよな~としか思えなかったってのも(再び)正直な感覚ではありますかね。お話の中身自体も、流石にキョウビちょっとシンプル過ぎる=捻りが無さ過ぎるって感じでもあり、個人的には前半だけなら(低く付けて)ギリ6点になっちゃうかな…みたいな感覚ではあったんすわ(実は)。 しかし、終盤はアクションがどんどん派手になってゆく+でオーラスには再び一発少~し意外性のあるホラーシーンが入ってくる⇒その辺には完成度のみならず比較的高度なユニークさ(=第一作には無かったモノ)も見て取るコトが出来た…とは思えたので、評価自体はかなり持ち直して全体で8点を付けたいな…と考えるトコロまでには至ったのですね。ただ、ソコでね~~~物凄~く迷っちゃったとゆーか、結論を言っちゃうとじゃあコレ「一作目とドッチが上?」てコトに尽きるんすよね。。その辺を重々鑑みて、結局のトコロ私は今作にこの評点を付けるものなのであります⇒言っちゃあ、私の中では8点なのがⅠで9点なのがⅡなんですよ(ソコに関しては、私の信念は最早恐らく未来永劫揺るがないんすよ)。この後、スグにⅠを再見して、答え合わせをしようと思ってるトコロです。以上。[映画館(字幕)] 7点(2024-09-06 23:41:10)《改行有》

88.  きみの色 《ネタバレ》 お話自体は実に普遍的な青春映画ですね(「きみは何色か」はそのまま「きみは何者か」でしょーから)。かつ、その中で感情の起伏やストーリーの抑揚とゆーのはかなり振れ幅小さくて、諸々と実にゆるやかに彼・彼女らは季節を巡ってゆく…という感じだと思いますし、その語り口としてもまた諸々を決して語り過ぎるコトもない…という感じでもありますね。繊細な映画だと思います。ただ個人的には、そのお話=描かれるモノ自体についても、確かに繊細な質感ながらも最後まで観ると実に見事に繋がってったジャン…とは思えてまして、青春映画としてもシンプルにごく非常に優れた作品だったと思います(⇒自分が何者かを知るべき人に、勧めるとしたら現時点で第一候補になり得る…かとも)。 重ねて、特に前半は(+その後も終盤手前位までは)、例の「何を描くか」よりは「どう描くか」の方に遥かに寄ってっている…て方の作品かとは思えて居たのですケド(⇒上で書いたとおりその認識は最後まで観たら好ましく覆されもしたのですケド)、とは言え圧巻なのはやはりその表現のクオリティ=画と色遣いの端的な素晴らしさ、に在るのだとは思われます。アニメ映画を逐一追っかけている身ではないモノの、最近ってこのレベルがスタンダードなのですか?と、ちょっと信じ難いな~て眼で終始観入ってしまって居ましたね。どのショットも、ど~見ても監督のこだわりとゆーか美学とゆーか今までに貯め込んだ蘊蓄とゆーか、選び抜いた・磨き上げたって感覚がひしひしと感じられる様な見事なる「一幅の画」ばかりだった様に思えて居ります。傑作かと。[映画館(邦画)] 9点(2024-09-05 21:51:19)《改行有》

89.  サユリ(2024) 《ネタバレ》 小耳に挟まる巷の噂どおり、シンプルで純粋なホラーとは到底言い難い様な作品ですね。でも、ポジティブな言い方をするならフツーに「色々な味が楽しめる」というシンプルな良作品だとも思うのです。ホラー、コメディ、そして醜悪なグロテスク…他にもまた、友情や青春や、家族やその他諸々の間に生じる「愛と言うべきナニか」(⇒或いはもう少し下世話に、連綿たる「生命の営み」とでも言うべきナニか)等々と………誤解を恐れずに言えば、またまたそれ等は、実に「そーいう味しかしないモノ」として半ば無造作に作中に放り込まれている、と思ったりもするのですよね。ちょうど、料理でゆーたら、砂糖とケチャップとマヨネーズと焼肉のタレと刻みニンニクを使いたいダケ使って(百貫デブが)調味した…みたいな感じに思えるんだよな~と。しかし、時にその、ハナから「調和」を目指さない、全てにおける「やり過ぎ感」とゆーのが逆に奇跡的に調和をもたらして、そして既存の評価軸の限界値すらを突破してゆく…みたいな現象がこの世界では稀に発生するとは思っておりまして、今作も恐らくその手の映画=私が個人的には「ラーメン二郎みたいな」と形容しているソレなのではねーか、と思ったりなんかはしておりますね。私の中では、ホラージャンルであれば尚更に、この手の映画の金字塔として永遠に君臨しているのは彼の『ブレインデッド』だと信じて已まないのですケド、再び、私としては、今作は実に見事にあの名作と比較し得るという域に達した秀作だ、と思います。映画館で是非。 しかし、評価としては(実は)已むに已まれず1点落としておりまして、その理由はごくシンプルに、一つダケ残念ながら、ごく個人的に極めてちょっと「嫌いな」食材・調味料が含まれて居た、からなのですよね。。父親の所業……いや、コレもコレとて確かに、実に確実に「そーいう味」をもたらすモノだとは思うのです。しかし、重ねてごく個人的に、私はこの食材が大嫌い⇒否、シンプルに「安易に映画に使って欲しくない」という急所的なヤツなのですよ(⇒いくら、求めるその味を100%の確度で出せるって代物…だとしても)。ソコは少しダケ残念に思われましたかね。 ただ、コレも巷の噂のとおり、エンタメとしては十二分に優れた作品だと思います(⇒対象となる視聴者の層は決して広くはないとは思えども)。今作を以て、白石監督はたぶん更に売れに売れてゆくのでしょーね。ただ個人的には、監督はもう少し早く、あの『貞子vs伽椰子』を以て(今作のこの感じで)売れるハズだった…と思われて仕方が無かったりもします。だからむしろ、コレで売れたら次は『貞子vs伽椰子2』をごく今作みたいな感じで撮ってくんねーかな、な~んて思ったり思わなかったりもして…(また可愛い女優さん2人ゴージャスに主演に起用して貰っちゃって…)[映画館(邦画)] 7点(2024-09-02 22:19:15)《改行有》

90.  女優霊(1996) 《ネタバレ》 懐かしいすね。もう30年位昔の作品になるかと思いますが、私が初めて観たのは20年ちょっと前の深夜映画の枠でしたか。今作や、あと『らせん』とかも、真夜中にボンヤリ観る分にはちょっと不気味でちょっと怖くて、所謂「寝物語」的なホラーとしては当時ごく非常に楽しめたと言いますか、ソコは今今に再見しても、やはり多少の「不条理」な味わいが好い感じに作用してる…なぞとも思われるトコロですね。 正直、コレが私のホラーの原風景…(⇒少なくともJホラーに関しては)とゆーか、映像の質感も前述の不条理みも、ワリとこーいうのが嫌いじゃなかったから観始めたんだよ、とゆーのが(今なお)私の非常に根っこのトコロに在る様な気はするのです。ただ、今作に関しては久し振りに観直すと、そのホラー演出というトコロについては、まず諸々の音・音楽の感じは(やっぱ)少し安っぽい様な気がする…とゆーのと(⇒コレって高橋洋さんが絡んでるホラーを観るたび毎回思われてる気もする…)、また特にオーラス付近のラスボスお化けの感じは、もっと昔の「怪談」系映画のそれ⇒例えばそれこそ『怪談』の岸惠子の雪女、みたいだな~と思ったりします。そこら辺にはまた「時代」というモノを感じてみちゃったりもしますし、んでそのコト自体もまた更に更に、自分自身のノスタルジィをくすぐって已まない様な気もする…とも言えますね。 とは言え、そもそも今作、Wikiの記述を見るまでもなく、特に前半は思いっ切り青春映画的なつくりを擁しているのですよね(⇒だからまた更に、ノスタルジィなのは当り前…なのかとも)。しかし、最大の問題点はむしろソコに在る…とゆーか、結論的には(二本柱的な)青春映画としても&ホラーとしても、やや中途半端かな…と思ってしまうのです。ソコは、中編だから敢えて(その2つに)ケリを付けなかったとゆーよりは⇔ケリが上手く付けられそーになかったから中編でも止む無し…みたいな方の見え方により近い気がしてしまうのですよね(少なくとも、私個人における・個人的な見え方としては)。結論、上で述べた個人的な感傷の諸々を差っ引いても尚、全く全然悪くはない方のクラシック和ホラーだとは思うのですケドも、それはあくまで「小品」としての評価であって、だから佳作ではあれど秀作・傑作とは見做し難い…とゆーのが最終的な評価になるのですね。機会が在れば全然、観ても損はしないかな…とは思いますケドね。[DVD(邦画)] 6点(2024-09-02 00:53:41)《改行有》

91.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 1のレビューにも書きましたが、ココまで来るとかな~り「エヴァ」風味が増すな…とゆーか、まあ影響が無かったとゆーのは少々無理っぽい…みたいな感じではありますかね。ただ、それでもこの最終作は(私の感覚の中の怪獣映画としては)少しダケ「暗すぎる」とゆーのが言いたいコトの80%位になっちゃってますかね。取分け、前田愛ちゃんに係るナニもかもが暗くて辛くて湿っぽすぎると思うのですよ。あんなにカワイイのに⇒否、あんなに高度な「カワイイ系」のルックスだからこそ、ごくシンプルに暗い顔が似合わない・映えないのだよな~と、観てる間ソレばっかり考えてしまってました。マジでホントに、最後の最後で一瞬ダケしか「デレない」って始末なモノで…(コレも今回調べたら、例の「ツンデレ」って言葉が出始めたのは今作のちょっと後のコトらしーのですケドね…) 他、1作目と比べるとガメラの容貌自体もエラく凶悪になってるのとかだって、別に無理に気にしたりはしないですケド、でもちょっと「セコい」な…みたいな感覚でないコトもないかな~とは思ってしまいます。世界観自体は(個人的には一貫して)かなり好みな方のレベルのヤツではあるので、今回観直しても(三作目だって)全然面白く観れるジャン!とは再び思ったのですケドね⇒今作のみがやや突出して評価低いのは、コレもあくまで個人的なコトですが少~しアンフェアかな…という感覚では居ます。[インターネット(邦画)] 6点(2024-08-26 23:15:19)《改行有》

92.  ガメラ2 レギオン襲来 《ネタバレ》 1より2の方が評価が高いのは、第一に物語の密度が高くてテンポや疾走感が優っていたと思われたコトですね。第二に、一方で話の辻褄もまずまず整っていて(+だが決して整いすぎても居ない…ケド、ソコも件の「質感」という意味ではむしろ好ましく感じられて)今今にも大人の鑑賞にも耐える…と思われたトコロですかね。プラス第三に、レギオンがガメラより単純にかなり「強い」というコト⇒それをどう倒すか…というトコロのアイデアも、作中の世界観・三部作全体の流れの中に上手く乗せられていたと思ったコトですね(少なくとも、あくまで青少年向けの範疇から逸脱せずにごく分り易いのが好い、と)。1作目(福岡)に引き続き、日本の地方都市(札幌&仙台)にフォーカスしたトコロも地味にポイントが高いです。札幌にはこないだ旅行で初めて行ってきちゃったので、今更ながらに感傷もひとしおでしたし。[インターネット(邦画)] 8点(2024-08-26 23:04:25)

93.  ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 今を去るコト30年前、95・96年辺りって、この手の「男の子向けコンテンツ」の分野に関しては個人的にヒジョーに思い出深い頃合いだったのでして、この平成ガメラは(実は)当時タイムリーに映画館で観てたってワケではなかったと思いますが、特撮だととにかく『ウルトラマンティガ』にドハマりしてた時分でしたし(⇒実はそのちょっと前から『ウルトラマングレート』にもだいぶハマってた)何より『エヴァンゲリオン』が社会現象になってたのもこの時期だったですからね。三部作をいま観直すと、まずはやっぱこの『ガメラ』もその辺の作品群とは「質感として」かなり似通ってるよな~とゆーのが如実に感じられるのと、他方で昨今の『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』なんかと比べてみてもこのジャンルの作品における「発展の方向性」とゆーのには再び何か強烈に一貫したモノを感じるな~というトコロでもありますね。正に、平成期のゴジラとさっき挙げた2作品のちょうど「中間」だと言うべきシリアスさ・大人向けっぽさだと言いましょーか、んでソレこそが個人的にはこの三部作で一番好ましく思われる部分(=質感)だと言っても好いのであります(完全にノスタルジックそのモノなのでして)。先に結論を申し上げると、三部作の評価順としては2⇒1⇒3だ…とゆーのは確定として、各々を何点にするか=ベースが何点か、については相当に迷ったトコロなのですが⇒やっぱ心置きなく高めに寄せておきます。観直してみても素直に面白かったですよね。 「発展の方向性」が一貫している…とゆーのは、また個人的には「観る側」に原因を求めるのが自然かな…と(以前から)思ったりもしていたのですケド(有り体に言えば、少子化のせい?な~んて)、あくまで可能性の一つとして、また実は「つくる側」に原因を求めるコトも出来るのではないか…なぞとも今回思い直したりしました。金子修介監督は1955年生まれで、やはり子供の頃は怪獣小僧だった…とのコトで、だから『ウルトラマン』の方をタイムリーに観てた子供が大人になって、その記憶を掘り起こして+その時点で「自分が観たいモノとして」質感を調整してつくったからこーなった…というコトなのではねーかな、と(⇒ソコが、樋口真嗣さんだと10年位ズレてるから、起点が『帰ってきたウルトラマン』で平成ゴジラとかガンダムとかも経てのモノになって…と)。そーいうのって他にも例えば、スプラッタが昨今はどんどんどんどん過激になっていかざるを得ないコトなんかともリンクする様な気もしていて、ソレはまたこのジャンルにおいても、この『シン・ゴジラ』が流行ってから30年位も経った後って、一体どんな怪獣映画がつくられているんだろう?みたいな、ソコは楽しみでもあり(ある種)不安でも…みたいな感覚では(いまいま)居りますよね。その不安が残念にも現実になってしまった暁には、でも、私はきっと『シン・ゴジラ』ではなく、やはりこの三部作に戻って来るのだろう…とは思って已まれないトコロで居ります。[インターネット(邦画)] 7点(2024-08-26 22:51:46)《改行有》

94.  フォールガイ 《ネタバレ》 アカデミー賞にもスタント部門が増えるかも知れない…みたいなハナシもずっと続いてる昨今ですし、今年なんかはこないだ『ライド・オン』なんてヤツもあったので、今作ももう少しソッチ方面のドラマの部分がウェイト大きい作品なのかと思ったのですケド、結論的にはごくシンプルな娯楽アクション大作(with ラブコメ)みたいな作品でしたすね⇒実は80年代に元ネタが存在するリブート映画ってコトらしく。コレまた、夏の娯楽映画にはピッタリなヤツかと思いますし、私は今回は4DXで観たのですケド、劇中で撮られてる映画『メタルストーム』が半分『マッドマックス』みたいなヤツなので(⇒コレも実は同名の80年代映画が実在するみたいですがソッチは知らない…)その面にしても特に終盤はワリと悪くなかったですかね⇒元は十分取れたかと。 ただ、結果的にごくシンプルなアクション映画だってワリには、終盤手前くらいまでは思ったよりお話の方が取っ散らかってるな…(ちょっと無駄に複雑だな…)みたいな感覚もありましたですね。その分、終盤が(逆に)ヒジョーに爽快で好かった…とも言えますが、やっぱ結局こんな単純な話なんだったら(全体の尺自体も)もう少し削ぎ落とした方が…みたいなコトでもあります。しかし重ねて、アクションは全体的に高水準&個人的にも好みな方(この題材なんで流石にCGに頼ってない=スタントパーソン頼みなアナログなシーンも多かったって感覚)だったと思いますし、もう一点、ラブコメ的にも、エミリー・ブラントは(最近のイメージ通りの男勝りで毅然としたサマも素晴らしいのですが)ソレでも随所でメッチャクチャ「可愛かった」んすよね(健気で)。女性だともう一人、あの(極悪)女プロデューサーも、たぶん知らない女優さんですがミョ~に存在感あって好かったと思いました。観るなら映画館で。[映画館(字幕)] 7点(2024-08-18 13:58:35)《改行有》

95.  この街に心揺れて 《ネタバレ》 台湾映画のシリーズなのですが、系統としては恋愛映画(⇒人と人の「縁」がテーマ?だとか)で、テレビ映画と劇場公開映画の混ぜこぜでもあるよーで(大まかな質感としても)テレビドラマの方に寄ってる…みたいな感じではありますね。たぶんアラフォー?な男女の穏やかな恋愛&人生模様とゆーか、劇中で度々発せられる「マイペース」の至上主義みたいな実にスローペースなお話ではありましたでしょーかね。私の観た感じとしては、またミョ~に、台湾の中でも「レトロ」なとゆーか、大正浪漫みたいなレンガ造りとかのお洒落なロケ場所が連発される感じなんかは、スローテンポと相まって非常に心地好く観てゆけた…て感覚には繋がっています。かつ、私自身が主人公二人とはそこそこ同年代…みたいなトコロでもあるので、お話の根本的な部分にはまずまず共感も可能だったかな…て感覚もありますね。 しかし、映画としては如何せん、ちょっとスロー&平坦に過ぎるかな…という感覚もまま有ったコトと、あと主人公の女性のキャラの方がちょっと苦手なヤツだったコト(ごく個人的に)を考慮すると、この位の評価になるかな…と思います。技術的には特に、尺がもうチョイ短ければ…という感覚もありますかね。[DVD(字幕)] 5点(2024-08-11 08:23:07)《改行有》

96.  SHE SAID/シー・セッド その名を暴け 《ネタバレ》 大まかに言うと、非常に社会的な影響の大きかった一つの事件の舞台裏を描く…という作品かとは思いますが、個人的な感覚としては更に、劇映画とドキュメンタリのド狭間に在る…とでもゆーか、少なくとも劇映画的な単純化や分り易い抑揚・盛り上げ(下げ)を施すコトよりは確実に、事実を事実のママに伝えようという意識の方が高い様に思われると言いましょーかね。他方でその意味ではやはり、全体としてごく淡々と進んでゆくなって感覚とか、前提知識が無いとやや分り難い箇所ってのが散見される様な感じってのも覚えられたのが事実ではありますね。 とは言え、まずは個人的には(シンプルにイチ映画=社会派サスペンスとしても)非常に面白く・興味深く観れた(とゆーかシンプルに非常に勉強になった)という感想では在りますし、あと、ドキュメンタリ的に登場人物を描く中でも、特に実際に証言をした被害者の方々のインタビューシーン(+ソコに於いて発露された彼女らの感情・人間性)こそが、今作が最も描き出したかった=世に知らしめたかったモノなのではないかという感覚も(まま)大いに在ったのですね。その意味では、実際のソレらとゆーのは今後決して広く世に行き渡る様なモノではない中で、再現映像としての本作と、そして原作となった書籍が記録として永遠に残るコトそのものが、まずはこの映画の根本的な価値なのだとも思いますし、その上で、キャリー・マリガン&ゾーイ・カザンをはじめとした(そーいったモノを実際に再現する)女優陣の演技というモノも、総じてその目的に果たし得るだけの優れたモノだったかと思います。やはり一点プラスしておきます。[インターネット(字幕)] 8点(2024-08-10 17:34:32)《改行有》

97.  ダンサー イン Paris 《ネタバレ》 内容自体は、極めて非常に典型的なる「挫折からの立ち直り・カムバック」系の青春映画で、主人公はダンサーの女性ってヤツです。バレエを頑張ってたケド怪我をしてしまって⇒コンテンポラリーダンスの面白さに目覚める…的なトコロで、その筋書き自体ですらも探せば一作品くらい全く同じって映画もあんじゃネ?みたいなヤツかなと。プラス、フランス映画ってコトで芸術性&モダンな雰囲気とかって方面の諸々は確かにどれも高度ではあるのですケド、それでも(悪い意味での)気取った感じ・近寄り難さマデは(やや珍しく)あんまし無くって、個人的には正直「フランス映画っぽくねーな…」てレベルで素直に観易いって方の映画だったって感覚も在ります。 ただし、やはり芸術家の若者を描いた青春映画(フランス産)ってコトで、前述どおりやっぱし描かれる「芸術そのもの」のクオリティには拘り捲っている…とゆーのが、結局のトコロは今作の作品全体としてのオーソドックス且つユニークなる「ウリ」というコトなのかとは思います。今作はまず、女優さんにダンスを仕込んでる…というヤツではなくって(逆に)ガチのモノホンのプロバレリーナに演技に挑戦してもらってる…(+バレエのみならずコンテンポラリーダンスにしても、実はその道の超一流がクオリティをつくり込んでいる…)という方の作品なのですね。だから、そのダンスの出来ってのは確かに相当に凄いってモノには見えます(⇒私、そっちの方面にそんなに詳しくねーので、完全には理解できてないかも知れませんケドも)。冒頭にはバレエ&オーラスにコンテンポラリーダンスをかなりの長尺で思いっ切り配していて、前述どおり確かにソコには非常な観応えが在ったと思いましたよ。全体的な観易さに加えて、その部分のクオリティの(ある種の)分り易さも含めて、意外に広くオススメし易いという作品に思えます。再度、シンプルにポジティブに楽しく観れるって方の作品なのは確実かと思いますので、お好きなら是非。[DVD(字幕)] 7点(2024-08-10 01:36:17)《改行有》

98.  シャーク・ド・フランス 《ネタバレ》 実は、最近のサメ映画には「サメが(あんまり)出て来ない」という系統がある様に思えてまして、とは言えそーいうのって基本的には変化球的な受け狙い=コメディとしての仕掛け、であるコトが多いとは思うのですね。今作は、いちおうコメディではあると思うのですが(⇒とゆーかコメディだって聞いてたのですが)実際に観てみるとド直球にそーいう感じでもなくって、寧ろもうチョイ「志」が在るとゆーか彼の『ジョーズ』を思いっ切りオマージュしつつ(⇒特に真ん中チョイ過ぎまでは、マイナーチェンジは在れどもメインプロットは完全に同一ながら)ソレをより純粋なる主人公の「人間の物語」として再構築した…みたいなモノに思えたのですよね(⇒だから今作に関しては、サメが大して出て来ない…のはもはや必然なのだ、と)。 今作の成功は、その「志」の高さも然るコトながら、ソコにマリナ・フォイスという非常に優れた俳優さんを充てられた、というコトに尽きるかと思います。こないだ『ヴィーガンズ・ハム』を観た時にも何とな~く感じたコトではありましたが、元々はコメディエンヌ…という人らしいのですケドそーいうの関係無く実に素晴らしい女優さんですね!(⇒もうすぐ多分、天下取れそうな気がしますよね)。思えばやや低俗にも思える邦題とか・単にコメディだとかって前評判の辺りを総じて抜いてしまって少し背筋を正して観て頂きたい…とすら思います⇒ただしそーすると、ちょっと逆に『ジョーズ』に寄せ過ぎた(意外性に乏しい)クライマックス辺りが、思ったよりも締まらなかったかな…みたいな感覚も少なからず覚えられてはしまうのですケドも……(ソコだけはチョイ物足りない……)[DVD(字幕)] 6点(2024-08-10 01:31:44)《改行有》

99.  あのコはだぁれ? 《ネタバレ》 毎度全く事前情報を入れて行ってないので、今度もまた何事か…と思ったら例の去年の(ちょっと評判好くて金儲けになったであろう)『ミンナのウタ』の焼き直しなのですよね。その前作は、もはや剽窃と言って好い様な嘗てのJホラーのパッチワーク的な作品で、だから(極めて月並ではあれど)お話には分り易く筋が通っていたと思ってます。で今作は、中盤は(また)ま~んまソイツを語り直してるダケなのでして、ただしソレを挟む序盤&終盤が非常に不可解なシュールレアリスム・ホラー的な代物ではあり、その辺は寧ろ監督の『忌怪島』の方に近い様な質感だったかと思います⇒色々と、ま~た性懲りも無く同じ様なコトをしでかしてんな~~と。。 まァ、とは言え、私の大嫌いな(『忌怪島』準拠の)安っぽい意味不明ぶりについても、序盤の描写のソレに関しては終盤で一応回収されるとも言えますし、終盤も(私個人としてはやはり)チンプンカンプンに近い支離滅裂…ながらもソッチはオーラスの不可解な(ちょい)バッド・エンドに向けては比較的巧く繋げられていたかな…とも思えるので、再び個人的には(少なくとも)『忌怪島』よりは多少マシかな…とまでは余裕で思えるって感じですね。プラス、それこそ『犬鳴村』以来の怪奇!と言うよりは珍妙!なるホラー描写の出来とて、今作に関してはまあまあブキミな感じのモノも散見されて⇒人に依っては「怖い!」と思って観るコトも可能なのではないか…という程度のホラー的クオリティだったかとは思うのですね。ただ、私自身は『ミンナのウタ』の時から正直そーだったのですケド、結構「紙一重だな…」という感覚では居るのでして、特にあの母親が突然叫び出す様なシーンに関しては、怖い!と思うよりは正直どれも笑えてしまうって有様なのですよね(鼻で)。結論、個人的には明確に『ミンナのウタ』よりは下⇔『忌怪島』よりは上、という感じかと思います。私の評点も思いがけずピッタリとハマって非常に好かったと思います(⇒『ミンナのウタ』は今作と同じ評点ですが、アッチはもう一点加えるか迷った…とは当時も明言してますので)。以上。[映画館(邦画)] 4点(2024-08-05 22:53:29)《改行有》

100.  ツイスターズ 《ネタバレ》 題材がスゴく似てるってダケで、本編続編とかでは全くねーのですケドも、そもそも前作って個人的にはかなり好きな方の映画だったのですよね(かなり大昔に観たダケなのですケド、今確認するとあんまし評価高くなくて少し驚き)。ただ、記憶を掘り起こして比べてみると、今作は率直にだいぶ娯楽系寄りだとゆーか、前作ってミッション自体は(ワリとフツーに在り得そーな)観測機器を竜巻直下に置く、というそこそこリアルなモノだった…一方で、今作って途中からはデカい竜巻を(文字通り)「消す」みたいな、いくらナンでもまだ無理だろ!みたいな荒唐無稽な話になってくのですよね。その、映画の「質感」的なトコロは第一に結構違うかな…みたいな感覚ではあります⇒個人的には正直、ディザスター映画とゆーよりは(最近のシリアス要素多めな)怪獣映画の方に近い気もする。 ただ、娯楽寄りなので娯楽用にだったら(当然)より楽しめる!というコトだとも思いますし、映像自体もかなり頑張ってた方かな~と素直に思えました(⇒終盤は予想外にかなりデーハーで好かった)。主人公は『ザリガニの鳴くところ』のあの子ですが、彼女も終始非常に魅力的でしたし、彼女のお話自体も(有り勝ちなモノではありますが)感情移入はし易い・ごく手堅いモノであったと思いますし、周囲の人々の成り行きも含めて終わり方も至極爽やかでした。結論的には夏の娯楽映画としては超・有用だと思いましたよね。んでもう一つ、ゆーてディザスター系というコトで、ソコには(寧ろ)いま現在だからこそミョ~に共感できてしまったとゆーか、竜巻で街が瓦礫と化した…みたいなシーンでは(不覚にも)私もちょっと涙ぐんでしまったりもして、「自然って怖いね…」というもっと根本的なトコロにも共感できたのは一つ、単なる娯楽を少し越えたトコロの映画鑑賞の面白みだったかな…という気もします。評点はかなり迷って(結局低めに寄せましたが)この位にしておきます。結構オススメ。[映画館(字幕)] 7点(2024-08-03 00:34:00)《改行有》

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