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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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981.  その名にちなんで インドで生まれ教育を受け成人し、既にアメリカ社会に溶け込んでいた夫についてアメリカに来た母と、両親はベンガル人だがアメリカで生まれ教育を受け、アメリカ社会の中で成長し大人になった息子。それぞれのアイデンティティ、価値観、家族への思い、これらが常に親と子の2つの視点から描かれる。作品の中の時間はかなり足早に淡々と過ぎていき、家族の恋愛や別れ、結婚など人生の分岐点も非常にあっさりと通過していく。しかし作品の時の速さとは裏腹に作品に漂う空気はとてもゆったりとしていて、親と子それぞれのこれらの思いが疎かになったりどちらかに偏りすぎる事も無い。2つのこれらへの思い、常に互いを思いやる気持ちが足早に過ぎていく作品の時間の中にもきっちりと伝わってくる温かみのある家族のドラマです。 [DVD(吹替)] 7点(2011-05-14 21:21:49)《改行有》

982.  やさしくキスをして 《ネタバレ》 宗教とは一体何なのか。人を苦しみから救い心に安らぎを与えるものでありながら、それで苦しむ人々もいるし、違う信仰の者や国が互いを憎み合う原因にすらなってしまう。本作で描かれる家族と愛し合う2人も互いに平行線をたどるばかりで理解し合えることは難しかった。しかし誰も責める気にはなれなかった。本作に出てくるような家族や小さなコミュニティも、国際社会も、本当に難しい問題です。タイトルだけ見ればやさしいラブストーリーのようですが、他のケン・ローチ監督作品にも見られるように、描く対象への愛おしさが感じられながらもズシリと見る者の心に訴えかける力を持った、強く愛し合う2人を描いたラブストーリーであり家族のドラマでした。 [DVD(吹替)] 7点(2011-05-05 20:43:25)《改行有》

983.  サブウェイ・パニック くしゃみと「お大事に」をそういう風に持ってきましたか・・・。巧いですね。ラストのウォルター・マッソーが見せるどや顔も最高でした。1分、いや秒単位を争う緊迫感、その一方で、犯人との交渉役がマッソーではなく、クールな印象を与える俳優でもそれなりの作品になっていたかもしれませんがマッソーお得意の、のんびりしたおとぼけ感が本作のいい味なっています。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-01 17:35:59)《改行有》

984.  さらば友よ 《ネタバレ》 クールでもあり男臭くもある、男2人の友情ものの快作。この映画、アラン・ドロンとブロンソンの2人だからここまで印象に残る映画になったのかもしれません。特に地下に閉じ込められている間は密室での2人を延々と見せる。この間は音楽も使われず演出も地味ですが、2人の持ち味が存分に出ているので退屈することもなく楽しめる。脱出以降は一転して展開が変わり事件の真相の謎解きと警察との攻防戦、男気のある友情が描かれ、作品としての抑揚もいい。冒頭からずっと、いがみ合い続けていた2人に友情が芽生える過程が物足りなかったり、謎解きとしては登場する2人の女が裏でつながってるんだろうという分かりやすい部分もありますが、(あのブリジット・フォッセーが出ていたとは・・・。しかもこんな役で。)そんなことよりもこの2人の魅力が勝る作品です。特にラストの煙草、そして「イエー!」は何度見てもシビれる名シーンです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-30 15:38:57)(良:1票)

985.  昔みたい とにかくゴールディ・ホーンが可愛い作品です。ゴールディが夫と元夫の2人の対照的な男の間で心が揺れ動くラブコメ。2人の男は順風満帆のエリート人生を歩む夫、チャールズ・グローディンと犯罪に巻き込まれ逃亡生活を送る元夫、チェビー・チェイスという手堅いキャスティング。ゴールディはパワフルなコメディエンヌですが、本作は職業柄ちょっとだけ大人しめです。 脚本はニール・サイモン。このキャストの割にはドタバタ度数は低めですが、ウィットに富んだ彼らの絡みに台詞が楽しく、この3人の関係の結末は可笑しくもちょっと切ない、と思っていたら最後はやっぱり可笑しなサイモンらしいラブコメでした。チャールズ・グローディンは本作といい「ベートーベン」シリーズといい、犬とのコントが上手い(笑)人です。[ビデオ(字幕)] 7点(2011-04-22 14:11:59)《改行有》

986.  女はそれを我慢できない マリリン・モンローと並び50年代を代表するセックスシンボル、ジェーン・マンスフィールドに目が釘付け!のゴキゲンな当時のヒットナンバーに乗せておくるとても楽しいラブコメです。 共にブロンド美女でそのダイナマイトぶり、甘ったる~い話し方、それでいて可愛らしさがある。そして2人とも若くしてこの世を去っています。マリリンとジェーン、共通項の多い2人ですが、(ゴージャスさではジェーンが凌駕していますよ!)マリリンの方が数年早く世に出てきたんですよね。 マリリンと比較するとジェーンは語られる事も少なく忘れられたスターのような存在ですが、もしジェーンの方が数年早く世に出ていれば、ジェーンがマリリンのポジションにいたのかもしれませんね。 お話は至って無邪気なラブコメ。マリリンの50年代の「百万長者」「紳士は金髪がお好き」などもそうですが、この頃のコメディの持つ雰囲気に彼女達のキャラクターが見事にはまります。 本作ではジェーンが町を歩けば男達は仕事の手も止まりみんな彼女に釘付けになる。彼女がそばを通れば氷屋の氷が溶け出して、アパートのオッサンは彼女を見た衝撃で眼鏡にひびが入る。また、音痴のジェーンが歌えば衝撃で電球が割れる。この頃のコメディのこんないい意味での無邪気さは今に見ると、とても楽しく微笑ましく感じられるのです。[DVD(字幕)] 7点(2011-04-10 15:40:32)(良:2票) 《改行有》

987.  SOMEWHERE 《ネタバレ》 俳優として成功し、金と名声を得てフェラーリを乗り回し、高級ホテルのスイートで豪華ではあるが享楽に溺れ堕落した日々を送る主人公の男が別居中の妻の元で暮らす娘をしばらくの間預かることになる。娘と共に生活するうちにもっと大切な何かに気付くという、ハリウッドの成功者を冷静な目で見つめた作品。 前半は享楽に溺れるこの男の派手な日々を見せる。中盤以降は娘と共に生活する静かな日々を、退屈なほどに実に淡々と綴っていく。そこには大したストーリーすら存在しませんがこの男が娘との日々で得たものが伝わってきます。娘をキャンプに送り届け、一人ぽっちになる。自分がいかに孤独であったかを思い知り、別れた妻に電話をかける。スイートを引き払い、何も無い荒野でフェラーリを乗り捨てて一人歩き出す所で実にあっけなくエンディングとなりますが、これは今までの自分を脱ぎ捨て、新たな人生を歩き出そうとしていたと思いたいラストでした。 娘役はエル・ファニング。日本で言うとまだ小学生ですが、とてもそうは見えない大人びた表情も、父と遊ぶときの無邪気な表情も、淋しさを父にぶつける表情もとても良かったです。監督はソフィア・コッポラ。父は言うまでも無く巨匠フランシス。ハリウッドの成功者を父に持つという点でエルが演じた娘と共通するのが興味深い。本作の父の描き方はさておき、自身が子どもの頃に感じた思いが投影された作品なのでしょうか。[映画館(字幕)] 7点(2011-04-05 21:01:20)(良:1票) 《改行有》

988.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 これは実在する元チャンピオンのボクサーを主人公としたボクシング映画ではあるのですが、同時に兄弟愛、家族愛のドラマとしても心に残る映画でした。 無口で真面目な主人公のミッキーに対し、ジャンキーの兄貴と試合のプロモートに口を出し、息子のボクシングに介入しまくる母が、前半はミッキーにとって邪魔な存在にしか見えない。その見事にアクが強い演技を披露したクリスチャン・ベールとメリッサ・レオの2人の助演賞コンビはやはり良かったです。特に途中からはボクサーの弟のサクセスストーリーよりも、このイカれた兄貴がどうなっていくのか、そちらの方が気になってしまうほどベールの本作における存在感が際立っていました。 一方ノミネート止まりでしたが、ミッキーの恋人を演じたエイミー・アダムスも良かった。本作のような気が強く逞しさが前面に出るこんな役の彼女は初めて見ましたが、今後もっと色んな役の彼女を見てみたいです。 兄と母だけでなく、いっぱいいたミッキーのお姉ちゃん達も弟の恋人にアバズレだ何だとイチャモンを付けまくる。しかし、それでもこの家族は互いを応援し合ってるんですね。ミッキーのことを応援するのは勿論なんですが、兄貴がムショから戻ってきた時にジムで家族総出で手作りのお帰り!のボードとケーキであたたかく歓迎する。存在感は薄かったですがお父さんもちゃんとその場に一緒にいる。その直後に兄貴は悪友の溜り場に別れを告げる。ミッキーも魅力的なベガスからの誘いを蹴って小さな町ローウェルに残り家族と共にチャンプを目指す決心をする。ミッキーのボクサー人生を通して描かれる兄弟、家族の絆の物語が心に残る作品でした。[映画館(字幕)] 7点(2011-03-29 19:22:40)《改行有》

989.  バルカン超特急(1938) 《ネタバレ》 スロースタートで話が動き出すまでが長く感じられますが、列車が動き出してフロイ婦人が消えて以降はテンポの良さも素晴らしくとても面白かったです。物的証拠の眼鏡をめぐる格闘のシーンなどサスペンスとしての緊張感はゆるいのですが、サスペンス、ミステリとユーモアの上質なブレンドや、紅茶のパックや窓に指で書かれた文字の巧みな見せ方はヒッチコックの十八番。イギリス時代のヒッチ作品はあまり見ていないのですが、本作も僕が好きなヒッチらしさが随所に感じられる作品でした。[地上波(字幕)] 7点(2011-03-27 21:23:46)

990.  殿方ご免遊ばせ これはもう完全にブリジット・バルドーを見るための映画であり、完全にその為に作られたような映画ですね。それは彼女の名前がそのまま役名になっていることを見ても明らかではないか。さらにバスタオル1枚の姿、鏡の前で踊る姿などは彼女を魅せるために用意されたシーンであります。本作でも彼女は勿論セクシーなのですが、同時に可愛いんですよ。お話の方はありがちな、おバカラブコメといったところですが、ブリジットがいい具合に弾けていて見事なコメディエンヌぶりです。ブリジットと殿下、2人が交互にくしゃみをして、ブリジットのアップで締めるラストも楽しくて粋だ。という訳でこれでもかと言うほど詰め込まれたブリジットの魅力を存分に堪能させていただきました。ありがとう、BB![CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-24 00:07:17)

991.  ハイジ(2005) 困ったなあ・・・。勿論本作はヨハンナ・シュピリの児童小説が原作なのですが、どうしても子どもの頃に見たアニメ「アルプスの少女ハイジ」が原作のような感覚で見てしまいます。ハイジとクララの服の色が違うし髪の色も違うぞ!とか、ペーターが似てないし帽子をかぶってないぞ!とか本作にしてみれば全然関係の無いツッコミを入れてしまうのですが…、マックス・フォン・シドーが演じた髪もヒゲも真っ白なアルムおんじは子どもの頃に見たアニメの中のアルムおんじの姿なのでした。あと、ハイジをアーデルハイドと呼ぶおっかないロッテンマイヤーさんも。作品としては前半のアルプスのパートがあっという間に終わってしまいますが、その後のフランクフルト(堅苦しい食卓での子ネコ騒動で見せるハイジの元気さや明るさがいいですね)、そして終盤の再び帰ってきたアルプスの時間配分もとても良かったと思います。また、服や髪が違うとツッコミは入れてしまいましたが、アルプスの美しい風景、ぽっちゃり丸顔の元気一杯で可愛らしいハイジ、自分の足で立ったクララの姿など、子どもの頃に見たアニメの世界が懐かしく蘇ってきたのがとても嬉しかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-13 20:10:24)(良:1票)

992.  キット・キトリッジ/アメリカン・ガール・ミステリー 《ネタバレ》 時は30年代、大恐慌の時代。厳しい時代にも元気一杯で新聞記者になりたいという夢に向かって明るく前向きな女の子キットを演じるアビゲイルの魅力溢れる作品です。そんなアビゲイルをはじめ、いつの時代にも元気一杯の子ども達の強さや可愛らしさが微笑ましい。 冒頭から家を差し押さえられた隣人、職を失ってシカゴに出稼ぎに出ざるを得ないパパ、家も仕事も失った”ホーボー”の人々といった厳しい時代背景を見せる。しかし本作で描かれるのは、そんな時代だからこそ、そして昔も今も変わること無く大切な家族愛や友情や助け合いの精神。 厳しい時代にもめげることなく頑張るキットと助け合う周りの人々を描く前半、名探偵キットの大活躍を見せる後半の切り替え、テンポの良さも素晴らしく、ラストは家族もそうでない人達もみんなが集まって感謝祭を祝う。そこにパパが戻ってきて、キットの夢も叶う。素晴らしき予定調和の世界。こうなるとは分かっているのですが、本作のような映画はそれがいいですね。分かっていても最後はいい感動がありました。[DVD(字幕)] 7点(2011-03-10 21:41:20)(良:1票) 《改行有》

993.  バティニョールおじさん 主人公のパリで精肉店を営むごく普通のバティニョールおじさんを通して、反ナチス組織でも何でもないけれど、関わることになってしまったユダヤ人を匿い、命を救いたいと奔走したナチス占領下のパリ市民が描かれる。 その一方で平気な顔で市民生活の中に入っていたナチスや密告屋の存在も描かれ、前半のバティニョールおじさんのように自身の心情とは裏腹にナチスに協力的な姿勢を演じざるを得なかった当時の多くのパリ市民が置かれた状況も伝わってきます。 重さや涙を誘う演出は控えられ軽いタッチで作られた作品ですが、ユダヤ人の子どもを匿って以降のおじさんの行動、ユーモアのあるおじさんと子ども達の触れ合いからは優しさや人情が感じられ、そんなバティニョールおじさんを演じるジェラール・ジュニョの持ち味がとてもよく出ている作品です。[DVD(吹替)] 7点(2011-03-06 17:33:09)(良:1票) 《改行有》

994.  有頂天時代 《ネタバレ》 フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース。本作でも前半、中盤、終盤と2人の素晴らしいダンスをたっぷりと見せてくれます。しかしダンスに関して言うと本作で一番好きなのはアステアの個人技です。顔を黒く塗ったアステアが一人でタップを踊るシーンです。(このシーンにはタップの神様と言われた黒人の名タップダンサー、ビル・ロビンソンへの敬意が込められているそうです)バックの影も最高に楽しい演出でした。アステアとロジャースが出会う。その後なんだかんだとありますが、最後はハッピーエンド。ストーリーの方はこの2人の映画のいつものお馴染みのパターンなのですが、作品ごとに必ず見せ場が用意されており、2人の素晴らしいダンスに楽曲にと確実に見る者を楽しませてくれるのです。ただ、本作のハッピーエンドはかなり強引でしたね。最後は指揮者の男があまりにも気の毒でした・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-27 23:38:00)

995.  地下室のメロディー アラン・ドロン生誕75周年記念特集で劇場にての初鑑賞となりました。(と、言うものの実は僕はジャン・ギャバンがお目当てだったのですが…)クールという言葉がピッタリくる音楽に演出。ルイ・マルの「死刑台のエレベーター」を思い出します。 アラン・ドロンが現場に先に乗り込み、ジャン・ギャバンが後で合流するまでの間はちょっと中だるみ気味に感じられますが、作戦決行と、ラストの緊迫感は見事です。 考えてみれば犯行現場のすぐ横のプールで盗んだ金の引渡しなんて有り得ないとは思いますが、このプールサイドのラストはやはり本作の一番の見せ場だったと思います。聞こえてくる刑事と被害者の会話(被害者がチラリと見たジャン・ギャバンの特徴とアラン・ドロンが持っていた鞄の特徴の話)とその時の新聞で顔を隠すジャン・ギャバンと鞄を隠し持つアラン・ドロンと刑事を交互に見せる、その見せ方が見事でした。 常に冷静沈着で大物感を漂わせるジャン・ギャバンの圧倒的存在感、それと比較すると小物感を出しながらもやはりカッコいいアラン・ドロンの二大スターの見事な共演でした。あとは犯行チームの最後の一人、基本的には犯罪に縁が無い善人の義兄にもう少しアクシデント誘発要員として役割を与えても良かったんじゃないかとも思いました。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-25 14:38:10)《改行有》

996.  愛と追憶の日々 母と娘の何十年にもわたる確執と愛情のドラマ。人間誰にも長所も短所もあり、それぞれに自分の環境や家族や友人、周りの人間関係に事情や不満も抱えながらも生きていく。そんな普通の人々の普通の日々を抑えたトーンで淡々と綴った作品。この抑えたトーンの中、母と娘(シャーリー・マクレーンとデブラ・ウィンガー)を中心に豪華な顔触れを揃えたキャストの抑えた演技も見応え十分。 母と娘のドラマの中に登場する男達、特に淡々とした日常の中でちょっと得体の知れない宇宙飛行士の存在がいいアクセントになっており、ジャック・ニコルソンは出番は少ないですがさすがの存在感です。また、人生の一時期において心の支えになってくれる存在というのもあると思いますが、そんな男を演じたジョン・リスゴーもまた良かった。台詞は少ないですが子ども達も実にいい演技だったと思います。 寡作の人ですがジェームズ・L・ブルックスという人は自ら脚本も手掛け、登場人物の設定と配置も巧く、時にはユーモアも交え地味ながら実にいい人間ドラマを見せてくれる監督さんだと思います。控え目ながらも音楽もとてもいい作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-20 22:13:15)《改行有》

997.  ブロンコ・ビリー これは子どもの頃TVのロードショーでよく見た記憶があります。その頃の記憶は目隠しをしての早撃ちやナイフ投げとか、ただブロンコ・ビリーのカッコよさしかありません。子どもの頃TVで見ていた僕も、ブロンコ・ビリーの言う「小さな仲間達」なのでした。 古き良き西部開拓時代のショーのドサ周りの一座。その顔ぶれが実にいい。損得抜きで仲間を大切にする、固い絆で結ばれた気のいい連中ぞろい。その面々には白人も黒人もインディアンも含まれており、それぞれが味のあるキャラクターとなっています。イーストウッドのアメリカへの想い、西部劇への想いが伝わってくる作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-13 16:11:08)《改行有》

998.  沈まぬ太陽 200分を超える重厚な作品で決して派手さがある作品ではないですが、その長さが全く気にならなかった。会社とは、仕事とは一体何なのか?会社と遺族と、守るべき家族の間で苦悩しながらも良心や己の信念を貫く恩地という一人の実直な男の生き様には考えさせられることが多い作品でした。労組の委員長としては組合員の生活を守るという立場もあるが、その頃もその後も一貫して彼の心は常に乗客の安全にあり常に遺族のためにあった。実際にあの会社にモデルとなった方がおられたのでしょうか?会社から不当な扱いを受けようとも己の信念を曲げない(これは会社勤めの人間には本当に難しく辛い生き方です。)一人の男の誇りと生き様を演じた渡辺謙の素晴らしい演技を堪能しました。一方で恩地と同期であり労組でも同じ釜の飯を食ったがその後は対極の道を歩んだ男を演じた三浦友和の感情を押し殺したような演技もまた素晴らしかったです。同じ会社勤めの人間として、恩地の生き様にはいい勉強をさせてもらったと感じています。[地上波(邦画)] 7点(2011-02-11 23:57:12)(良:1票)

999.  やさしい嘘と贈り物 《ネタバレ》 事情は終盤に明らかになりますが重いテーマを取り上げながらも、おじいちゃんとおばあちゃんの素敵なラブストーリーのようでもあり、おとぎ話のようでもある心温まる愛の物語でした。序盤から中盤のマーティン・ランドーとエレン・バースティンの幸せそうな笑顔に見ているこちらも幸せな気分になる。アダム・スコット演じる根っからの善人マイクの存在もいい。いい映画なだけに残念なのが邦題。前半から中盤のまるで初恋の2人のような心温まる素敵なラブストーリー。しかしこの邦題のお蔭で大体の事情を話の展開より早い段階で読めてしまったのが悔しい。この結末になりそうな予感はありましたが、最後にロバートは全てを理解したのだから、少しの間でもいいから本当の意味での幸せな日々を2人で、そしてみんなで過ごして欲しかったなあ・・・。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-11 01:07:07)(良:1票)

1000.  ウィスキー 《ネタバレ》 作品の抑揚はかなり抑えられながらも登場人物の心の機微が(特にマルタ)ちょっとした表情や何気ない行動の中に挿入され、抑揚は無く淡々としていながらも、とても巧い演出でした。 前半、毎日決まった動作を感情も無く繰り返す工場の機械の如く、毎日が同じ行動、同じ台詞、同じ無表情のハコボとマルタを見せる。汚れた壁、古い設備、きっとこの工場もずっと何も変わっていないのだろう。そんな工場の雰囲気作りも巧い。 ハコボが久々に会う弟に見栄を張るため何日間か妻の役をマルタに頼みますが、マルタは何の見返りも求めず即座にOKし、化粧をして、工場とは見違えるほど雰囲気が変わる。マルタの想いが垣間見える一方でハコボは「しっかりしろよ!」と背中を押してやりたくなるほどに無口で無表情のまま。 家庭も仕事も順調で陽気な弟の人物像と前半の日々の対比が効いていて、弟が現れて以降の3人の見せ方からは切ない偽装結婚の結末を予感させます。しかし大袈裟じゃなくて、2人がはにかみ合いながらも微笑んでいるような、ちょっとだけハッピーな姿で終わるような、ハコボも少しずつ変わっていく終盤の展開が見たかったな。でも、写真に納まる表情は実に良かった。人生いい時ばかりじゃないけれど、そんな時こそ無表情はやめて笑顔でいこうよ。そんな作品に込められた思いも感じられました。 [DVD(吹替)] 7点(2011-02-04 02:37:46)《改行有》

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