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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1061.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 自分はヤマト直撃世代です。「地球滅亡まであと○日」の煽り文句に燃えたクチ。劇場版のフィルム文庫(懐かしい)も所持していました。でも本作を鑑賞するに当たって、不思議なほど“思い入れ”はありませんでした。一応、大人になったのかな。アニメ『宇宙戦艦ヤマト』とは別物。そう割り切って鑑賞できたと思います。そんな自分の率直な感想は、“いつもの木村拓哉主演映画”。貶しているワケではありません。どの映画でもキムタクはキムタク。良しにつけ悪しきにつけ、彼色に染めてしまいます。俳優としての幅は望めないかもしれませんが、彼の場合はこれでいい気がします。イメージに合ったキャラを演じ続ければいいのです。最終的には目指すのは田村正和。スターはみんなで守り育てないと。本サイトの作品ジャンルに「キムタクもの」を入れても良いとさえ思います。失礼。無駄話が過ぎました。それではキムタク以外の事柄について感想を述べたいと思うのですが…特にありません。でもそれも仕方が無い。だってそれが「キムタクもの」の宿命なのだから。[DVD(邦画)] 5点(2012-12-07 20:58:51)(笑:2票) (良:2票)

1062.  チョコレート・バトラー 《ネタバレ》 本作で披露される格闘技+ダンスは、『チョコレート・ソルジャー』と同様のアイデアに基づくアプローチですが、ムエタイよりアクロバティックなテコンドーとの相性は抜群でした。格闘技というカテゴリーからは外れる気はしますが、エンターテイメント性は文句なしでしょう。テコンドーファミリー母と近所のオッチャンが繰り広げる“ストンプ”さながらのリズムアクションも面白く、いっそミュージカル仕立てでも良かった気がしました。なお、本作のジージャー・ヤーニンは客演扱い。次回は“空手”とのセッションを熱望します。武田梨奈、飛松陽菜、長野じゅりあがお相手しますよ。[DVD(字幕)] 6点(2012-12-04 17:58:53)

1063.  ロボット 《ネタバレ》 『マトリックス』『マスク』『スターウォーズ』等、元ネタと思われる映画は数知れず。エッセンスの拝借やオマージュは満載です。しかしながら総体的には、唯一無二のオリジナリティを感じさせてしまうのが凄いところ。コメディかと思えば、格闘アクション。はたまたラブロマンスと見せかけてのバイオレンス。最終的にはヒューマンドラマですか。彦摩呂なら「映画の幕の内弁当や~」と叫んでしまいそう。目まぐるしく変わる物語のテイストに頭がクラクラしてきますが、一貫しているのは馬鹿映画だということ。凄まじい熱量が映像を通じて伝わってきました。インド映画恐るべし、です。二の腕逞しいヒロインも気に入りましたが、やはり主演のラジニカーントの存在感は抜群です。サングラスにメッシュ入りの色黒中年親父が徒党を組む画のシュールなこと。こりゃ夢に出てきますな。日本でリメイクするなら、松方弘樹か梅宮辰夫にお願いするしかありませんね。[DVD(吹替)] 8点(2012-12-01 19:54:52)(笑:1票)

1064.  先生を流産させる会 《ネタバレ》 (ネタバレあります。ご注意を!) 実話ではなく、実話にインスパイアされた創作物語。生徒を男子から女子に替えたこと、そして結末部分は実際の事件とは異なるようです。此処に監督の思い(意図)が込められていると考えます。お腹の子を殺された母親が、教師として加害者を守る衝撃の結末が意味するのは何なのでしょう。“それが人として正しい姿。罪を憎んで人を憎まず。”という純粋な解釈でよいのでしょうか。あるいは、ミヅキの言葉にあるように、母は子の存在を“無かったこと”にしたのでしょうか。幼子が目の前で殺されて、殺した人間を擁護できる母親がいるかと考えた場合、確かにミヅキの言葉は真実味を増します。エピローグは死んだお腹の子を利用して、生徒に更生を促したようなもの。教育者としては正しい。でも、あまりに残酷な光景です。果たして、この映画が伝えたかった事は何だったのでしょう。恥ずかしながら、自分には分りませんでした。このテーマを扱うのであれば、監督の意思を真っ直ぐに突きつけて欲しいいと思います。例えば『告白』のように。[DVD(邦画)] 6点(2012-11-28 18:00:04)

1065.  ツーリスト 《ネタバレ》 ハリウッドの2大看板俳優、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーを主役に据えて贈る古き良きサスペンスの香り漂う一作。ジョニー・デップはセレブオーラを封印して一般人モードに、逆にアンジェリーナは女優オーラを全開にして雅さを醸し出します。2人の対照的な演技プランが楽しいです。久々のロマンチックサスペンスを堪能させて頂きました。ただし、あの結末はどうだったでしょう。女の危機を救うべく立ち向かう主人公。武器さえ持たぬノープラン状態。まさに、あるのは愛のみ。最高の感動とロマンスだったのに、ちゃぶ台返しのオチで台無しになってしまいました。サスペンスにサプライズはつきものですが、何でもアリって訳ではありません。フランク=アレクサンダーの可能性を残しつつも、正体は霧の中程度の着地点で十分だったと思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-24 23:28:43)

1066.  デッドボール SHSHI TYPOONレーベル作品全般に言える事ですが、本作も正気の沙汰とは思えぬ脚本でした。分別ある大人の鑑賞に堪えうる映画とは思えません。でも観終えて何となくアリだなと思わせるのは、役者の技量に依るところ大かと。主演はお馴染みの坂口拓。当代きっての馬鹿映画役者です。自慢のアクションは控えめでしたが、あの雰囲気は彼でなくては醸し出せないもの。タバコの吸い方もカッコイイです。そしてもう一人。準主役の星野真里嬢です。ビン底メガネの少年コスのハマりっぷりと言ったら絶品(制作時もう30歳ですよ!)。清楚なイメージのある彼女がこんなバカ映画で鼻血を飛ばし、爆発ちりちりカツラを被ってくれるなんて、もう個人的に10点進呈しても惜しくありません(単純に私が無類の星野真里ファンだというだけなのですが)。なんとか理性を働かせ、常識的な採点としておきますが、星野真里フリークにとっては、ある意味『さよならみどりちゃん』以上のお宝映画かと。やっぱり、星野真里いいですわ~。[DVD(邦画)] 6点(2012-11-21 20:29:30)

1067.  名探偵コナン 天空の難破船 《ネタバレ》 ズバリ本作のポイントは、蘭ちゃんと怪盗キッドのロマンス。特に問題なのはラストの2人のキスシーンであると考えます。接吻の方は一応未遂で済んでいるものの、お尻へのタッチはどうだったのでしょうか。蘭ちゃんは“工藤新一がしない事をキッドにされた”と証言しています。それに死角にある男の手を未然に防ぐのは、塚原ト伝でもなければ無理な話。さらにサブタイトルの難破船はナンパの暗喩で間違いないでしょう。蘭のお尻はキッドに“触られた”と推測出来ます。それもアクシデントではなく、触る気満々の、いやさ、揉みしだく気ビンビンのチャラ男にお尻を揉まれたワケです。どうですか。コレ許せますか。我らがアイドル、蘭ちゃんを汚した罪は重いッス。[地上波(邦画)] 4点(2012-11-18 20:35:21)

1068.  DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る 前作より遥かに見応えがありました。ただ、皆様のように熱く語る言葉を持ち合わせません。ですから一言だけ。河西智美さん、元気そうで何よりです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-18 20:29:48)

1069.  ラビット・ホラー 3D 《ネタバレ》 (いきなりネタバレの記述があります。未見の方はご注意ください)  主人公(キリコ)は、継母とお腹の子を殺めてしまった衝撃で、自らの声を失いました。人魚姫が声と引き換えに足を手に入れたように、彼女は自身の声を差し出し架空の弟を生み出す事で、心の平静を手に入れていたと言えます。それ程までに凄まじい罪の意識です。元の姿に戻るため、人魚姫に魔女が出した条件とは、愛する王子を刺し殺すこと。主人公も同じです。実在しない弟大悟に刃を突き刺し、彼女は現実を受け入れました。自らの重過ぎる罪を“再認識”した彼女に残された道はひとつ。あの結末は必然でした。罪悪感から逃げ続けてきたキリコの10年。人魚姫と同じように泡となって消え去りたいと彼女は願ったのでしょう。血の海で、彼女はやっと安らぎを手に入れる…。妄想(大悟)が父に憑りつき~とキリコは述べています、オカルト方面に解釈しなくてもいい気がしました。心を病んでいたのは彼女だけではないのですから。童話『人魚姫』をモチーフに描かれるサッドストーリー。ただし『人魚姫』との対比があからさまで、やや品を欠く印象を受けました。父制作の絵本のタイトルは、エンドロールで明かされる程度のさり気無さで十分だったと思います。丁寧なアナウンスも結構ですが、“観客の気づき”を利用する方が、より深く観る者の心に刺さるのではないでしょうか。また、個人的には主人公に“死”以外の救いの道を提示して欲しかったとも思います。劇中上映されている『戦慄迷宮』の前日談とも位置づけられる、言わば『戦慄迷宮』の姉妹映画。ホラーとは無縁のカワイイ小動物ウサギが鍵となっていますが(そういえば田畑智子主演の『哀憑歌』なんて映画もありましたね)、『戦慄』作成時から本作の構想はあったのでしょうか。ちょっと気になるところです。監督はあの美しい螺旋階段をよほど気に入ったと見えるので、もしかしてシリーズ化もあるかな?最後に、無策にJポップを使用したエンディングに異議を唱えておきます。雰囲気を壊すほど酷い音楽とは思いませんが、適切なBGMであればもっと余韻を味わえた気がします。勿体ないです。商業的な兼ね合いもあるのでしょうが、この部分で損をしている邦画は多いのでは。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-15 21:15:46)

1070.  人喰猪、公民館襲撃す! 《ネタバレ》 要するに陸上版の『ジョーズ』を創りたかったのだと思います。では主役の野生動物は何にしましょう。トラ?ライオン?身近じゃないですよね。クマじゃありきたりだし、ヘビは既に映画化されています。リアルな話、スズメバチが一番ヤバそうですけど、やはり大型野生動物じゃないと『ジョーズ』っぽくない。だからイノシシですか。なるほど。確かに危険っちゃ危険。でも所詮はブタです。一応雑食とはいえ、ほとんど草食動物。正直、怖くはないです。然るべき武器を装備して、あの体たらくは同じホモ・サピエンスとしてちょっと恥ずかしい。もうちょっと上手に立ち回って欲しかったです。『ジョーズ』だけにネ…。すみませんでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-12 17:55:44)(笑:1票)

1071.  TIME/タイム 《ネタバレ》 寿命が通貨の替わりに取引される世界。主人公は「判らない」と述べていますが、何故このような社会が成立したのでしょう。妄想をフル活用して推理してみます…。はっきりしているのは、DNA操作が行われた事実。25歳で成長が止まり、1年間の寿命が付与される仕組みとのこと。不老不死を可能にする画期的な技術ですが、死なない人間が増え続けたら地球はパンクしてしまいます。そこで考案されたのが、寿命を統制する現行システム。生物の原始欲求である“子作り”を禁止するよりは、受け入れやすい条件かもしれません。とはいえ、それでも民衆のコンセンサスが得られたとは考え難い。となると、“それ以外の選択肢は無かった”と考えるのが妥当かと。僅か100万年(1年×100万人)分の寿命で体制維持に影響が出るということは、この世界の人口も高が知れています。そこまで人類が目減りした原因は、天災?戦争?いやパンデミックではないか。遺伝子操作で生き延びるしか術がなかったとすれば、理に適います。人類絶滅の淵から生き延びた一握りの人々。死という恐怖を克服した地球史上初の生物です。果たして彼らの“生きがい”とは何なのか。主人公に寿命を託した男の気持ちが理解出来る気がしました。死という恐怖を克服した代わりに得たのは、永遠に続く事の恐怖。それが楽しい時間だとしても、永遠に続くのなら地獄と同じです。森羅万象、限りあるからこそ価値がある。人生を価値あるものに変えるには、その身を危険に晒すしか方法がないとも言えます。主人公たちの無謀な行動原理の根底はここにあるのでは。この世界観は秀逸だったと思います。以下余談。最近洋画は吹き替えで観る事が多いのですが、今回はハズレ回。タレントやアイドルでも上手い人はいるので一概に否定はしませんが、最低限のレベルはクリアして欲しいところです。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-11-09 20:00:27)

1072.  ライフ・イズ・デッド 《ネタバレ》 スーパーの店内でごみを持ったまま立ち話をしてしまった消子が、店長から呼び出されて注意を受けるシーンがあります。この場面は何の為にあるのでしょう。後に消子に解雇を言い渡す店長の性格を表現しておく伏線?あるいはゴミをUDVに感染している兄に見立てたメタファー?いいえ違います。単なる日常の一コマです。それが素晴らしい。料理で例えるならパセリ。料理を引き立てる名脇役。このシーンも同じです。例えばドラマの中に知人や地元の風景が出てきたらテンションが上がるでしょう。普段目にする(見た気がする)光景は、観客を作品世界に引き込む力を持っていると考えます。画面の中の世界と、自分の世界が繋がる感覚。荒唐無稽な設定でありながら、現実の社会問題を扱っている作品にとって、リアリティは生命線です。あっても無くても構わないような、些細な1シーンがそんな役目を担っているのは凄い事じゃないでしょうか。終始緩めのコメディの空気を纏いながら進む物語に、起伏はありません。淡々と、粛々と、予想通りの結末へ向かいます。正直、娯楽作品としての面白さはありません。でも悪くないのです。本気の家族愛が其処にはありました。いい映画だったと思います。キャストも好評価。吉高由里子と見紛うルックスの消子役・ヒガリノはこれから要注目。化ける可能性大です。お母さん役の円城寺あやも良かったです。しほの涼もハマり役。病的なまでの極細ボディが役に立ちました。そしてお父さん役の小林すすむ。大ヒット作『踊る大捜査線』にも出演していますが、正直印象に残っていません。自分世代にとってはヒップアップの“目立たない人”。でも本作は違いました。上手いとは言いませんが、渾身の演技だったと思います。氏の代表作だと胸を張れる映画かと。最高のパセリ俳優に敬意を表し、謹んで+1点献上いたします。[DVD(邦画)] 8点(2012-11-06 20:26:06)

1073.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 『宇宙戦艦ヤマト』のセンチメンタリズムとロマンティシズムを継承する本作。弱者が強者に、ローテクノロジーがハイテクノロジーに、老いが若きに、打ち勝つカタルシスが魅力の物語です。ただし、序盤重点的に周知した主人公の短所が、土壇場で活きているとは言い難いのが残念でした。エイリアン宇宙船の造形の美しさとダイナミズムは圧巻の一言。劇場鑑賞であれば8点以上は堅かったと思います。極上の映像とスペクタクルを定期的に届けてくれるアメリカ映画に感謝です。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-11-03 20:58:08)(良:1票)

1074.  カイジ2 人生奪回ゲーム 《ネタバレ》 “地下チンチロ勝負”とは、『賭博破戒録』編前半の天王山。爽快感ではクライマックスの沼攻略を上回るかもしれません。その重要エピソードを削ったのは英断でした。そして大正解。各エピソードを中途半端な内容で再現し、大いに落胆した1作目の反省点が活かされたといったところでしょうか。そう、求められるのは原作エピソードの取捨選択。そういう意味では、原作の世界観に合わないオリジナルゲーム『姫と奴隷』や、地下労働とセットで意味を成す居酒屋での祝勝会等も必要なかったと思います。“沼攻略”については、原作の流れをほぼ再現出来ていました。ただし、カタルシスはありません。イカサマシステムへの対抗策が次々と披露されただけの印象。カイジらがどんな思いで、どんな代償を払って、乾坤一擲の勝負に挑んだのか。その過程は逆に省略してはいけないところです。言い方は良くありませんが、“上澄みを掬った”感は拭えません。本作も『カイジ』の映画化としては物足りないと言わざるを得ません。もっとも、そんな事は前作で学習済みです。失望感に対する免疫が本作の評価を“相対的に”押し上げている一因だと自分は捉えています。ただし、ご指摘の方もおられるように、人食いモンスター台“沼”の再現度や役者の熱演など、制作費に見合う長所があったことも付記しておかなくてはならないでしょう。さて、これで『カイジ』の映画化は一段落。次に福本漫画を映画化するとすれば、『無頼伝 涯』の人間学園あたりが面白そうですが、個人的には『最強伝説 黒沢』を強く推したい。主演は高橋克実で。[DVD(邦画)] 5点(2012-10-28 22:39:30)

1075.  電人ザボーガー 《ネタバレ》 笑いの構成としては、一部が前フリで二部がオチ。ところが一部が、単独で十分に面白いのです。すでに笑いとして完成しています。こうなると二部の立つ瀬がありません。単に悪ふざけ。『ごっつええ感じ』のコントを観ているような気分でした。それでも終盤の盛り上がりはなかなかのもの。観終えてみればトータルバランスは取れていたように思います。不思議な魅力を持った映画でありました。それでは、まず一部の感想からまいりましょう。何と言っても、石川遼似の青年大門・古原靖人が素晴らしい。まさしく熱演。生真面目な演技だからこそギャグが際立ちます。元グラビアアイドル山崎真実は、ミスボーグの悲哀を見事に体現していました。二人の“全力演技”が茶番に魂を吹き込んでいます。人間とサイボーグがまぐわうシーンなど、もはや正気の沙汰とは思えませんが、ジャンルを超越した“訴えかける何か”があったのは間違いありません。二部の方は前述のとおり、コントと何ら変わりませんが、ザボーガーの戦闘シーンは『アイアンマン』と見紛うほどに素晴らしいものでした。冗談抜きで、ザボーガー格好良かったです。それにしても佐津川愛美は役を選びませんね。若手女優NO1のオールラウンダーかと。正直諸手を挙げて褒めてよいものかどうか戸惑うのですが、これが『片腕マシンガール』の井口監督の味。クセになりそうな自分が怖いです。一部が8点、二部が6点、間を取って7点の採点です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-27 19:55:02)(良:2票)

1076.  シャッフル(2011) 《ネタバレ》 (以下は私的な勝手解釈です。また重大なネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください)見終えて最初に抱いた感想は「どんでん返しの為のどんでん返しはツマラナイ」でした(↓なたねさんと同じです)。そう思えるのは、あまりに脚本が雑だから。彼女は何故死んだふりをしたのか。エドモンドの告白ビデオって辻褄合ってます?正確な時間に絶命させる毒とは。理想の町ミツルギ町の違和感(吸殻一つ落ちてないと言う者がいる一方、駅前はゴミだらけ。どうして住人はカウボーイスタイル?直下型の大地震が起きた割には被害が軽過ぎないか等々)。ラスト宙に舞った紙幣は万札でした。まだアジアドルに換金していなかったの?単に稚拙で片付けるには矛盾や齟齬が多すぎました。やっとそこで気づきます。再三繰り返される「誰も信じてはいけない」という台詞の本当の意味を。物語を額面通りに受け取ってはいけないのだと思います。読み解くヒントはスモーク(煙)。銀行、駅前、そして舞台となる旧ワイン工場。至る所に煙がありました。某有名難解映画監督作品と同じ意味で、この記号が用いられているとしたらどうか。ミツルギ町は、この世の町ではない?!数々の矛盾に説明がつき、主要登場人物が短時間に次々と命を落とす展開も理に適います。“シャッフル”というタイトルが意味するところも。洋邦を問わず、この構造を有するサスペンスには時々お目にかかりますが、その多くは謎解きの爽快感が作品の魅力となっていました。その点で、本作は物足りないです。物語の裏に隠された真実へ観客を導けなければ、単に“不出来などんでん返しだけ”の映画になってしまいます。[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-21 20:51:03)

1077.  ゾンビ処刑人 《ネタバレ》 (本文で結末に触れています。未見の方はご注意ください。)邦題の元ネタとなったのは、言わずと知れたトロイ・ダフィー監督の『処刑人』。人気作品あやかり系(パクリ系)邦題は、セールスポイントの無いB級映画を売り込むための常套手段。駄作臭プンプンです。ところがナメてかかるとカウンターパンチを食らうこと必至の快作ゾンビ映画でありました。DVDパッケージにずらりと並んだ映画祭受賞歴も納得。さて、物語は戦場にて命を落とした主人公が、人間ならざる者として再び戦場に戻るまでを描いています。“人間ではなくなった”主人公が“人間の倫理観”で生きよう(?)と足掻く姿は、まるで峡谷の綱渡りの如く危ういもの。でも当人はその事に気づいていません。踏み外したら最後、ただ落ちるだけなのに。人なら死ぬ高さ。でもゾンビだから死にません。いや、死ねません。これが何を意味するのか。生きるのは義務。死ぬのは権利。権利を行使するためには、まず義務を果たす必要があるのだと思います。アウトサイダーである主人公の眼を通じて“世界の理”が、そして“人間の業”が浮かび上がってくる仕組み。後味は決して良くありませんが、観終えてこの結末しかないと思えます。時に可笑しく、時に哀れで、時に醜悪な主人公に我が身を重ねる事で、自分自身と向き合ってみては如何でしょう。ゴア描写も容赦ない真っ当なゾンビ映画ですが、この切り口は新鮮。『ゾンビ』という概念の秀逸さと奥深さが味わえる一作だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-21 07:57:11)

1078.  少林寺三十六房 『努力は必ず報われる』とはAKB48高橋みなみの言葉。勿論真実ではありません。無駄な努力は無いと信じたいですが、報われない努力はあります。残念ながら。だからこそ、努力が報われた時の喜びは何ものにも代え難いのです。修行の行程を35の房(クラス)に別けることで段階的な達成感を創出し、修行の成果が実戦で活かされる様を明確に見せました。よくみればツッコミどころ満載で(とくに敵がしょぼい)、それぞれの修行も淡泊で物足りない部分もあるのですが、多くの支持を受けている一番の要因はこんなところかと。かく言う自分も好きですが。中国拳法最強の武器は三節棍だと子供心に思ったものです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-18 19:15:35)

1079.  ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵 アニメを実写化するならまだしも、二次媒体間同士の変換で監督の色を出すのは大変難しいこと。まさか本作のキャラクターデザインを蛭子能収に任せるワケにもいかないですし。ある筈の無いカメラレンズを汚す血飛沫や、凝ったカットやアングル等、監督の作家性を感じさせる部分は確かに存在しましたが、やはり基本線は原作イメージの最大公約数的な再現。そういうアプローチであったと感じます。ホームラン狙いではなく、確実に塁に出る事を目的としたバッティング。これは、これで勿論正しい。正しいですが、ちょっとツマラナイとも思いました。監督の考える原作の魅力とは何だったのか。それを伝えて欲しいのです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-15 19:26:24)(良:1票)

1080.  ラスト・エクソシズム 《ネタバレ》 少女が産んだ赤子は本物でしょうか。また天を焦がす火柱は悪魔が存在した証?勿論そんなワケはありません。赤子はツクリモノ。薬品か何かを使って火力を高めたのでしょう。地元の牧師を中心とする狂信者による自作自演。主人公が行ったエクソシズムの“演出”と同じです。ところがコットン牧師はその事に気づいていません。目の前の事象をありのままに受け止め、悪魔の存在を感じ取っています。悪魔憑きを否定していたはずの彼が、いとも簡単に騙される不思議。そこに人間心理の妙があります。騙す側ほど自らが騙されるとは思っていない。否定が肯定に転じる時の反動は大きい。様々な要因が想定されますが、一番大きな理由は“牧師自身が悪魔の存在を望んでいたから”ではないかと。彼はニセのエクソシシト。どんなにその行為の正当性を主張したところで、後ろめたい気持ちは消せません(だから今回の撮影も了承した)。そんなニセモノが、“本物”に変わる千載一遇のチャンスが巡って来たのです。自己承認欲求の前には、常識も、理性も太刀打ちできなかった。小道具の十字架を握り締め狂集団に挑むコットン牧師は、まるでドン・キホーテでした。モキュメンタリーは記録媒体としてのカメラが意識される手法。客観性が担保されることで、如何に主人公が正気を失っていたかが強調されます。これは上手い。ちなみに、ジャンルは全く異なりますが、類似構造の『サボテンブラザーズ』と見比べてみるのも面白いかも知れません。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-09 17:53:34)

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