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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1121.  ドロメ【女子篇】 《ネタバレ》 それでは『女子篇』の感想から。まず「ドロメ」とは何ぞやという点から押さえていきましょう。ドロメはそもそも地域伝承(伝説・迷信)の類。観音様に向けられた、人々の恨み妬み嫉みといった“悪意の塊”が「ドロメ」という化け物の正体でした。今回の一件は、殺人犯がドロメ伝説を犯行のカモフラージュに利用しようとしたところ、本当に「ドロメ」を生んでしまったという顛末です。面白いのは、基本の化け物型「ドロメ」以外にも、人型「ドロメ」が存在すること(見た目は田んぼにダイブした人)。殺された女性がドロメとなり、次々と周囲の人間をドロメ化していきます。劇中台詞として出てくるように、まるで「ゾンビシステム」。ドロメが吐いた泥(胡麻餡)を経口摂取し、新たなドロメの出来上がり。ただし、泥を吐かせれば元に戻るという親切設計です。オカルトホラーの体裁ながら、このような“優しい呪い”が採用されていることも手伝って、新たな死者はゼロ。うっかり家さんのせいで一人洒落にならない大怪我を負う惨事はあるものの、正直怖くはありません。程々にホラー、程々にミステリー、基本的には健全な学園ドラマと言っていいでしょう。悪意の塊「ドロメ」を生んだ一因が主人公に有るというのもミソで、結局青春っていうのは自分自身との戦いなんだよなあと、苦笑いしながらおじさんは遠くを見つめるワケであります。以下「男子篇」の感想へ続く。https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=23667[インターネット(邦画)] 6点(2020-05-10 10:27:28)

1122.  ランペイジ 巨獣大乱闘 《ネタバレ》 馬鹿映画万歳! これで伝えたいコトは全て言えていると自分では思うのですが(あるいは、『スカイスクレイパー』の感想と全く同じで問題なし)。今日は時間もあるため、少し補足を。主演のドウェイン・ジョンソンが素晴らしい。俳優としての妙な自己主張がない分、どんなジャンルの馬鹿映画にもハマる見事なユーティリティぶりを発揮しています。元プロレスラーならではの器用さとでも申しましょうか。さすがWWEで一時代を築いただけのことはあります。アメリカンヒーローのアイコンとして過不足なし。シュワルツェネッガーよりもインテリジェンスを感じるのも何気にポイント高いです。売れっ子なのも納得であります。[地上波(吹替)] 6点(2020-03-20 22:28:55)(良:1票) 《改行有》

1123.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 ”長澤まさみがペーパーウェイトの位置を正す”伏線が、これでもかというくらいクドかったのに対し、その伏線回収に当たる表現がビックリするほどアッサリでたまげました。これが世にいうコッテリなのに後口スッキリというヤツでしょうか?違いますか?違いますね。これが本作で、唯一、でも絶対に指摘したいポイントでした。以上です。[インターネット(邦画)] 6点(2020-03-15 21:19:45)

1124.  ハロウィン(2018) 《ネタバレ》 殺人鬼ブギーマンは収監中であり、本来なら二度と交わるはずもない相手。それでもなお、いつか決着をつける日が来ると確信していた主人公は、マイホームを要塞化したり、娘に殺人の英才教育を施したりと、着々と準備を進めていたという狂気の設定です。しかも、それが記念日に現実になるとは、もはやホラーを通り越してオカルト、いや奇跡のロマンスと言えるのでは。ある意味、これ以上ないご都合主義ではありますが、高揚感は絶大でした。それだけに、せっかくの準備が役に立ったとは言い難いグダグダな最終決戦となってしまったのが残念です。トラップばんばん仕掛けて、きっちり仕留めて欲しかったと思います。おそらくあの結末は、続編製作のための伏線なのでしょうが、個人的には火災保険が出るのか気になるところです。[インターネット(字幕)] 6点(2020-02-15 23:36:41)(笑:2票)

1125.  コンフィデンスマンJP “定番のどんでん返し”という自己矛盾をものともせず、作品を成立させている質の高い脚本は映画版でも健在でした。ただし本作は前半のテンポが遅く、退屈な時間帯もちらほら。これは本作のテーマ『ロマンス』特有のまったり感でもありますので、注文をつけるのはお門違いではあるのですけども。恋心という人の純粋無垢な部分を騙す下劣な詐欺でなかった点は良かったと思います。[DVD(邦画)] 6点(2020-02-10 21:23:10)

1126.  サニー 32 《ネタバレ》 中盤以降の怒涛のカオス展開は、お話として成立しているのか微妙な気はいたしますが、勢いで押し切るスタイルと考えれば悪くはありません。また「お前が言うな」みたいな台詞ばかりな点も、これまた力技でねじ伏せており、私的には許容範囲と考えます。そこはかとない“悪ふざけ”も、重いテーマを扱う上での箸休めと捉えれば理解もできます。ただ、最終的に“消化不良”な印象は拭えず、一体何に起因するのかと自問したところ、それはやはり「北原里英」にあるという結論に辿り着きました。いや正確には「北原里英」と「門脇麦」のマッチングの悪さです。北原ぶち切れのツンデレ説教で“大転換”を迎えた物語は、真・門脇サニー登場でギアチェンジ。一気にクライマックスへ向かうワケですが、門脇の演技が圧倒的なのです。もう「脱帽」状態。この門脇とタメを張れる若手女優はそうは居ないはずで、北原では明らかに実力不足なのです。北原の起用ありきであるなら、実力のバランスが取れる“ほどほどの相手役”を選べば済む話。それも一つの正解例でしょう。しかし「門脇麦」という大正解、いや大正義を知ってしまった以上、その他の選択肢は選べるはずもなく。やはり「北原里英」では物足りないと思ってしまうワケです。彼女に恨みなどありませんし、ケチをつけるつもりは無いのですが、ごめんなさい。リアル北島マヤとは、門脇麦のような女優を差すのだと思います。[インターネット(邦画)] 6点(2020-01-30 18:51:05)

1127.  キラー・メイズ 《ネタバレ》 体操の鉄棒競技で例えるならば、高難易度の新技連発で感嘆していたところ、肝心のフィニッシュで回転ひとつせず降りたみたいな。いや、ちゃんと着地はしているんですよ。でも起承転のクオリティと比較して結が物足りないのです。導入部の設定は抜群ですし、内包するテーマも魅力的かつ腑に落ちるもの。なのに、物語の帰結点を妥協した印象でした(具体的に言及するなら、迷路での死亡者の扱い。ただ居なくなりましたは、無いでしょう)。ここはテーマに向き合い、粘って、潜って、完成度を高めて欲しかったと思います。低予算ながらも、アイデアあり、センスもあるのに、根性なし。惜しいというより、悔しいという気持ちであります。なお、劇中撮影したドキュメンタリーのネーミングで『メイズ』を一蹴し『ラビリンス』と言い換えた辺りに“段ボール迷路の品質にもっと拘りたかった(お金を掛けたかった)”という監督の意識が垣間見える気がいたします。もっとも、あの迷路はチープであることに意味があったのも間違いありませんが。[CS・衛星(吹替)] 6点(2020-01-25 22:56:20)

1128.  泥棒役者 《ネタバレ》 空き巣狙いで忍び込んだ屋敷で家人と居合わせ、妙な誤解から別人を演じる羽目になる主人公。泥棒が演技をするから『泥棒役者』と。アンジャッシュの“勘違いコント”ばりの上質な脚本と良い人しか出てこないハートウォーミングな物語は、今流行りの『優しい笑い』に属するのでしょう。場面を屋敷内に固定し、サスペンスとしての緊迫感を担保する等、脚本に抜かりはありません。演出の良し悪しは分かりませんが、気になる不具合はナシ。あとは俳優次第です。市村にしても、ユースケにしても、演技が上手いというより自分のスタイルを確立している役者さん。得意な方向のキャラクターであれば、アクが強いほど力を発揮するタイプかと。その点、主演の丸山は特段色を持ちません。強烈な個性の集まりの中で輝ける程、経験値や演技力があるワケでもありません(失礼)。キャラクターの魅力が評価に直結しやすいコメディにおいて、影の薄い主役はいささか厳しいものがありました。例えば丸山の代わりにモジャ繋がりで大泉洋、あるいは善人キャラを演り慣れている草なぎ剛なら、もっとキャラクターに命を吹き込めた気がします。なまじ脚本が優れているせいで、主演の技量不足が際立ったように感じられました。そういう意味でこのタイトルは、皮肉と取れなくもなく。惜しい映画との印象です。[インターネット(邦画)] 6点(2020-01-15 18:55:13)

1129.  人魚の眠る家 《ネタバレ》 子を亡くした親の苦しみは、想像を絶するもの。ですから本件に関わる者全てが思考を停止させたのも無理からぬ事と感じます。しかし、皆が現実と向き合う作業を放棄した結果、母親は暴走しました。引きこもりやニートも類似した構図から発生します。現実逃避は命を繋ぎ止める緊急避難の意味もありますので、一概に否定するつもりはありませんが、出来るだけ早く現実に戻ることが肝要です。逃避している間に費やされる時間とお金は甚大ですから。その観点からすると、この家族が現実逃避を選択出来たのは、時間やお金に余裕があったからに他なりません(勿論、引きこもりも同じです)。そして恐るべきは、現実逃避は個人の専売特許ではないということ。私たちが住む国もまた、現実逃避が得意なようで。本件『人の死の定義』は、社会の根幹に関わる重要案件。本来、各人に判断を委ねる類いの事柄ではありません。医師が言うように「選択できる」と言えば耳障りは良いですが、実際は国が責任を放棄しているに同義です。クライマックスの母親の逆ギレは、自己矛盾でありつつも正論です。国の姿勢が中途半端であるがゆえに、この家族は苦しんだとも言えます。どんな案件でも議論は大切。でも最後には結論を出さなければ意味がありません。もう結論から逃げ回る余裕は、この国には無いはずなのですが。すみません。悪い癖で映画感想の本筋から反れました。結局私が何を言いたいかというと、本作のメインテーマは“脳死の是非”ではなく、“現実逃避は恐ろしい”だという事です。[インターネット(邦画)] 6点(2020-01-10 19:26:53)

1130.  コドモ警察 《ネタバレ》 なかなかどうしてストロングスタイル。キャスティングのギャップと役者の滑舌の悪さ、そして往年の刑事ドラマのパロディのみでコメディを成立させています。福田監督常連飛び道工の佐藤二郎やムロツヨシを黒子扱いにするという徹底ぶり。これってなかなか出来ないこと。どうしても小手先の笑いが欲しくなるでしょ。私が監督なら、小野まじめ(クールポコ)をボスの後ろに黙って立たせときます。勿論あの「決め台詞」の度に見切れさせるために。せめてそれくらいの笑いの保険は欲しいところ。いやーこのコメディは、ストイックですよ。面白いかどうかというより、純粋に感心してしまいました。あと全然関係ないですけど、吉瀬美智子ってエロいですね。あの肩幅が。気のせいですか?そうですか。[インターネット(邦画)] 6点(2019-12-30 19:59:07)

1131.  曲がれ!スプーン 《ネタバレ》 監督本広克行・脚本上田誠は『サマータイムマシン・ブルース』を産んだ名コンビ。伏線の張り方、小気味良いリズム、設定に比べあえて小さく畳む風呂敷等、なるほど『サマータイム』を彷彿とさせます。ただ気持ちの良いクリーンヒットだった『サマータイム』と比較すると、本作はポテンヒットのイメージです。おそらくは、細部の詰めが甘いせいではないかと。例えばクライマックス。エスパーたちがそれぞれの能力を駆使して、主人公にサンタクロースを見せてあげるシーン。ここで「なるほどそうきたか」と唸るような超能力活用法を見たいワケです。ところが予想のハードルを越えて来ません。オチにしてもそう。子供たちの顔芸で感動を誘うのは安直では。主人公を蜘蛛から救う件のオチなんて、なかなか洒落が効いているグッドアイデア。このクオリティを細部まで行き届かせて頂きたいと。それが出来る監督&脚本家のコンビだとも思うので。長澤まさみという特大の“太陽”を擁してポテンヒット止まりでは如何にも勿体ない話です。[インターネット(邦画)] 6点(2019-12-15 20:28:36)

1132.  舞妓はレディ 《ネタバレ》 上白石萌音さんは、本作のために“あつらえた”ような女優さん。まさに注文通りのハマリ役でした。こんな極上の素材を手にして、監督もさぞや緊張したことでしょう。”ど真ん中のストレートは意外と打ち損じが多い“とまでは申しませんが、『マイ・フェア・レディ』を下敷きに、型通りに手堅く創られた印象はあります(なんて『マイ・フェア・レディ』観てませんけど)。その結果、ミュージカルとして上質であっても、コメディとしての楽しさ(遊び)が足りなかった気が致します。ラスト、岸部一徳氏の舞妓評「一生懸命の若さに人生の春を見る。」=アイドル論は言い得て妙ですが、上白石さんが上手すぎてアイドルを応援する感覚を持てなかったのが皮肉なもので。欠点が無いことが逆に足枷となるなんて、アイドル業は難しいものです。[インターネット(邦画)] 6点(2019-12-10 19:19:43)(良:1票)

1133.  スカイスクレイパー 《ネタバレ》 アメリカ映画のエンタメアクションジャンルで長年慣れ親しまれてきた完成されたレシピゆえ、一定水準の満足度は約束されたようなもの。未曾有のピンチを家族愛で乗り越えろ!ムキムキマッチョが(細かいこと言っこ無しで大雑把に)世界を守るぜ!!の巻。スタローンやシュワルツェネッガーに代表される筋肉男優の系譜は、ザ・ロック(改名したんでしたっけ)に引き継がれたワケですな。この味付けは鉄板であります。あとは細かい設定や、キャスティングが好みかどうか。同類映画と大した差異はありません。このような巨費を投じた能書き不要のバカアクションは、映画界の元気度を測るバロメーター。これからもずっと頂戴したいものです。劇場で観てナンボの映画。5点以下は付けられません。[インターネット(吹替)] 6点(2019-11-25 22:27:05)

1134.  モンスターズ/新種襲来 《ネタバレ》 “地球外生命体による脅威”という如何にもな『SF』設定を撒き餌に(あるいは迷彩に)、「人間の愚かさ」を描くことを旨とする前作の本質は、続編にあっても健在でした。とりあえず普通のSFモンスターパニック映画になっておらず安心しました笑。舞台設定は前作から10年後。一部隔離地域のみならず、外来種による侵蝕は広範囲に進んだ模様です。なお邦題に「新種」なる単語が採用されていますが、機動性を有する小型生物の登場はあれど(新種というより成長過程での一時的な形態では?)、地球外生命体の特性について新たな条件付則はありません。ただ彼らの生態については、前作と本作を通じてより明確になったと考えます。①とにかくデカイ②胞子で繁殖。繁殖力は絶大。③好光性。④好戦的ではないが戦闘力は高い。⑤人を襲わない=肉食ではない。やっぱり巨大陸クラゲでした。イメージ的には『ナウシカ』の王蟲が近いかもしれません。人類が彼らを駆除しようとするのは、“捕食される”といった直接的な脅威ではなく、“資源を食い尽くされる”“活動範囲を奪われる”といった間接的被害によるものと推測されます。例えるなら、市場独占の殿様商売で胡坐をかいていた大企業に、外資が乗り込んできたみたいな。そんな緊急事態に内輪揉めをしていたら、そりゃ勝てるワケありませんよね。彼らが好戦的でない分、より一層、愚かで哀れな人間の性が浮き彫りになる仕組みです。この先人類が絶滅するかどうかは分かりませんが、少なくとも好き勝手出来る状況は変わるでしょう。王座陥落。まるで一軒家の豪邸からアパート暮らしへ。周りに遠慮しながら生きていくのです。本来、共生とはそういうもの。生活レベルが下がるのは必至ですが、だから不幸かというとどうなんでしょう。家族にも会えず、激務で精神を病み仕事に殺される人生。貧しいながらも自然と共に穏やかな生活を営む人々。経済至上主義に対するアンチテーゼが見て取れます。とはいえ、そんな身も蓋もない事実、経済で繁栄している国民にしたら受け入れられないですけど。疲れている時に観たらきっと、ヤバイですよ。[インターネット(吹替)] 6点(2019-10-10 22:25:13)(良:1票)

1135.  サイモン&タダタカシ 《ネタバレ》 別の作品の感想でも書いたと思いますが、私はタナダユキや内田けんじを世に出した『PFF』ブランドを基本的に信用しています。本作を鑑賞したのも、PFFの看板があったからに他なりません。そういう意味では、『PFFらしさ』は確かにありました。青く、粗削りで、それでいて監督の色が感じられる作品。小田学監督にとっては、本作が長編映画処女作だそうで。いや、童貞作の方が相応しいかも知れません。如何にもチェリー中高生が思い付きと妄想で書いたようなテキトーな脚本と『尖ったヤツやってやりましたわ』な変化球演出。もっとも“突然の絵画転調”や“ミニチュア代用”については、意欲的というよりは予算的な問題からという気がします。苦肉の策。予算が潤沢でない新人監督の辛さが偲ばれます。しかし制約の中でベストを尽くすのは、どんな仕事でも同じ。批判覚悟であろう監督のチャレンジを私は支持いたします。というのも、ちゃんと笑えるコメディでしたし、しっかり青春もしていましたから。気に入ったのは、例の3人組を躊躇なく殺った点。こういうところに監督の人間性が垣間見えるものです。あと、ヤンキー姉ちゃんの圧倒的美少女ぶりと存在感も素晴らしかった!作品の中に光るものは確かにあったと思います。ただし、私のジャッジでは三振ではないものの、内野ゴロ。観ていれば解る背景を語り過ぎる反面、必要な説明を省いたり肝心な部分を偶然で処理したり。イマイチな部分も多々ありました。要するに可もあり、不可もあり、と。でも可もなく不可もなくな『無難な映画』より、何倍も良いことですよ。次回作はヒット、いやホームランを期待しましょう。フルスイングでまたお願いしますね。[DVD(邦画)] 6点(2019-09-20 22:12:18)

1136.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 山崎賢人の(心の中で)ツッコミまSHOW(あるいは橋本環奈の変顔で自惚れ妄想しまSHOW)。山崎のツッコミにフレーズの面白さやトリッキーさはないものの、タイミングと的確さは抜群。笑いのテンションの低さは『おぎやはぎ』を彷彿とさせるもの。それはまあ観ていて楽しいです。ただ、いつもの福田コメディの面白さではなかった気もします。あまりに一本調子。あの手、この手で、笑いを取りに来る福田監督の流儀とは違いました。石像の中の兵馬俑とか、ブッ飛んだヤツをもっと頂戴よという感じ。それに、福田組常連の芸達者さんの活躍をもっと観たかったですね。そんな中、一人気を吐いたのは賀来賢人。どこまでがアドリブなんでしょ笑。[DVD(邦画)] 6点(2019-09-06 21:04:57)

1137.  麻雀放浪記2020 《ネタバレ》 主人公は何故麻雀を打つのでしょう。金を稼ぐため?スリルを味わいたいから?一番の目的は、自身の存在意義のため。破滅の危険をおかしてまで、いや破滅と裏返しの勝ちだからこそ手に入るもの。それが自己承認(自己肯定)です。ヒトに本質的に備わっている欲求のひとつ。敗戦直後という社会情勢も、彼の境遇・心情とリンクします。博打打ちは、博打に勝つことで、己が生きる証を手に入れます。さて、そんな坊や哲が2020年にタイムスリップした意味を考えたとき、そこに”何者か“の意思があるような気がしてなりません。哲が戦うのは、あらゆる分野でヒトを凌駕する能力を見せ始めた人工知能。麻雀オリンピックとは、現在地球の覇者である人類と、最強挑戦者AIとの、次の覇権及び種の存続を掛けた戦いと見てとれます。”何者か“が仕組んだ世紀の一戦です。知性も理性も無いただの”博打狂い“が人類を代表するんですよ。これを『屈辱』と捉えるか、『納得』と捉えるか、はたまた『浪漫』と考えるか、非常に悩ましいところではありますが。果たして頂上決戦は、イカサマで人類の勝利に終わりました。今までも人類はこうして生存競争を勝ち抜いて来たのです。ただし、この敗戦でAIも学習したことでしょう。早速時空を越えて、宿敵が居るアウェイの地にまでやって来た模様。リベンジマッチで再び人類は最強挑戦者を退けることは出来るのでしょうか??テーマの重厚さからSF様式まで、なかなか本格志向です。にも関わらず、ハイセンスと見紛う行き過ぎた悪ふざけが、作品の本質を覆い隠すばかり。勿体なくもあり、それが本作のスタイルでもあり。評するに難しい映画であります。[DVD(邦画)] 6点(2019-08-20 19:54:33)

1138.  パージ:大統領令 《ネタバレ》 パージ反対派の大統領候補が、大統領選を目前に控えたパージの夜にパージ推進派である与党から命を狙われる続編。3作目ならではの切り口です。安全なシェルターに逃げ込んでいては、民衆の支持は得られない。だから私は自宅でパージを過ごす。命を賭けなければ、社会の仕組みを変えることなど出来ないのだから。なるほど説得力があります。で、案の定、大統領候補は命を懸ける羽目になると。SPの裏切り~逃走~敵ボスとの直接対決まで、ほぼ期待を裏切らぬ展開です。なお“あり得ない”漫画のような設定なので、リアリティ云々の指摘は差し控えますが、パージ終了のサイレンだけは入れてもらわないと何だか締まりません。“恐怖の12時間”という時限設定が肝の映画であることをお忘れなく。後味は良く、そこそこカタルシスも得られますし、2作目の主人公が続投している点はプラス要素と考えますので及第点の続編と判断しました。さて、4作目はあるのでしょうか?後日談としての続編は、本作の価値を下げることに直結しますので止めて欲しいのですが。果たして?[DVD(吹替)] 6点(2019-07-10 19:27:10)(良:1票)

1139.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 前作『プロメテウス』は鑑賞済みながらも、あらすじは忘却の彼方(そんな方が多くて、ちょっと安心しましたが笑)。本作はちゃんとタイトルに『エイリアン』が入っていて良心的ですな。さて、何時の間にやらヒロイン(シガニー・ウィーバー)がエイリアンと戦うサスペンスホラーから、アンドロイドがエイリアンを使って人間を絶滅を目論む哲学アクションにシフトしたようでございます。王道SFという太い幹は揺るがないものの、ここまでテイストが変わるシリーズも珍しいのでは。これはこれで面白いとは思いますけども。以下余談。中川パラダイスが出演していたような…気のせいですかね。[DVD(字幕)] 6点(2019-06-10 20:18:50)

1140.  プロメア 《ネタバレ》 好きか嫌いかで言えば、好きなジャンルの映画で間違いありません。ドラッグ紛いの超ド級デフォルメアクション&音楽のハイパーミックスで、基本バカ映画。現に私は『マインド・ゲーム』や『キック・アス』に10点を付けているワケです。ただし、思いのほかノレ無かったなあというのが正直な思い。何故かと考えた時に、前述した同類映画との違いに気付きました。それは、手段と目的が入れ違っていること。キャラクターが魅力に欠けること。過激なデフォルメアクションは、あくまで物語の主題を届けるための手段。それ自体を目的にしては魅力半減です。また、愛すべきバカ映画で必須の、引力を有するキャラクターも見当たりませんでした。残念ながら、私のハートにはヒットせずと。繰り返しますが、嫌いな映画ではないんです。もっと面白くてもいいはずなのに!な映画。[映画館(邦画)] 6点(2019-06-05 19:51:22)

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