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プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1121.  デトロイト 《ネタバレ》 定番、と言っては言葉が悪いですが今までも山ほど描かれてきた米社会における人種差別モノといっしょだなあという感じです。 語られてきた事象を組み立てて、事件の発端から経過、隠蔽工作、裁判とその結果、とドキュメンタリーのように追っていきます。ドキュメント風といってもそこは映画なので制作サイドの恣意が入るのは当然で、白人警官が全く同情の余地無く描かれています。丸腰の黒人を後ろから撃つわ脅すわ、こういった表現はこれまで描かれてきた数多の差別をテーマにした作品となんら大きく変わらず、目新しい解釈のある一本というわけでもありません。 そんな中でも特に強い印象を残したのは、差別主義警官を演じたウィル・ポールター。”リトル・ランボーズ”の愛すべき少年から”レヴェナント”では隊長に殴られて雪の上で泣きべそをかいていた若者になり、今作ではこんなにふてぶてしく小狡い悪役をこなすようになったとは、まあ立派に成長しているなあと感無量になりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-24 17:54:01)《改行有》

1122.  Re:LIFE リライフ 皆さんおっしゃる通り、まさしくヒュー・グラント印のゆるいコメディーです。彼のために当て書きしたかのような脚本であります。 ヒュー・グラントも壮年期を過ぎて過去に数々流した浮名を人生の経験値として生かし、軽薄さを軽妙な面白みにうまいこと変換してみせています。人たらしぶりも円熟味を増したよう。 出てくる人たちがそろって善人ばかりなのもユルさを増幅。ヒュー氏の”テキトーパルス”に感化されたかのようで、キツイ英文学のお局様も彼にかかれば迫力を削がれてしまうし、J・K・シモンズに至っては”セッション”とは別人で笑いを誘います。元気印のマリサ・トメイも変に若作りをしない自然体の健康さが好感持てました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-19 17:17:32)《改行有》

1123.  ポリスアカデミー 時代は変わり、今観て大爆笑とはいかないまでも、所々ふふっと笑えるのはコメディの王道パターンを踏襲しているからでしょうね。 展開のスピードはもったりしているし、ジョークの下品さもエッジの効き方はゆるく感じますが、ブルー・オイスターのくだりは声を上げて笑ったです。[試写会(字幕なし「原語」)] 6点(2020-01-12 18:09:39)《改行有》

1124.  パディントン これは、観る側の心の持ち方で評価の分かれるタイプのやつ。たとえ同一の人物であっても、上司を呪いながらビール片手に暇つぶしに見る環境下と、幼いわが子と一緒に映画館へと出向いたのとでは作品に対しての感想は180度違ってくるでしょう。 お話は極めてオーソドックス。一生懸命に居場所を探すクマさんとお約束のアクシデントの数々。ちょこちょこ挟まる過去作品のパロディーに笑えるかどうかは、あなたの心の幸福度次第。 全編にわたる色彩の濃い画は素敵ですが、パディントンがけっこうリアルなクマなんですよね。剥製が動いているみたいな。日本人としてはもう少し可愛さを要求したくなるな。個人的には見た目も中身も大陸のクマTEDの方が好きです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-22 16:55:35)《改行有》

1125.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 思春期のスカウト男子の心のありようを上手いこと掬い上げてて、ゾンビ抜きでもひとつの青春ドラマとして観られるのが良かったです。 子供の頃はまっすぐ楽しかったボーイスカウトも、高校生になってもやるのはさすがに気恥ずかしい。そう感じる子らと変わらぬままのちょっと野暮ったい子と仲間割れしてしまいます。前者の男の子にとっては「ダサイ」ことは死罪にも等しいこと。でも、友を過去に置き去りにして自分だけイケてるグループに鞍替えすることへの罪悪感もある、と青春あるある描写が瑞々しい。 コメディシーンはほぼゾンビがらみ。老婆ゾンビ(歯無し)に尻を噛まれたり、爺さんゾンビのイチモツが命綱になっちゃう状況だとか、ティーンエイジャーには発狂もののおぞましいシチュエーションが馬鹿馬鹿しくも気の毒笑いを誘います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-18 17:13:03)(良:2票) 《改行有》

1126.  フリービーとビーン/大乱戦 《ネタバレ》 荒っぽい刑事コンビがカークラッシュを誘発させながらのカーチェイス、法規無視の銃乱射がお約束の”バディ・ムービー”のハシリなんだそうで、なるほどこれは当時リアルタイムで観たかったなあ。 時代ズレを起こしてしまうのはどの先駆作品にとっても宿命で、その当時の空気を共有していないとノレない。ほんと不公平と思うけど、後発作品を何十本と観てからだと今作も野暮ったさが気になってしまいました。 カーチェイスのスピードは普通運転並みだし、パレードのチアが車を囲んで抗議する場面がとても記号的だったり、刑事のヨメの浮気嫌疑が晴れるシーンもくどくてテンポ悪い。なにしろスピードがどんどん上がっているのですよね何事も現代は。 ユーモアのセンスは今でも通用するキレの良さでした。高級シャツを買うときのへりくつとか、ヨメの浮気を疑って落ち込む相方にかけるヒドイ台詞とかは笑えましたし。つくづく封切り時に楽しく観たかった作品です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-14 16:08:23)《改行有》

1127.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 POVを正しくかつ効果的に使った作品といえば、私的には「ブレアウィッチ・プロジェクト」と「ザ・ベイ」だったのですが、今作も含めて良好POV三部作(?)となりました。コレPOV作品にしては珍しくお金もかけてる。大量予算をつぎ込んだだけある迫力満点の破壊映像とどこか懐かしい怪獣映画の趣き。 視点は謎の巨大生物をやっつける対策本部ではなく、ただ逃げ惑う市民目線のみ。だから話もそんなに広げようがなく、殺られたら話終了です。当然尺も短めですが、この短さもパニクるのにまあまあ程よい案配です。 いかなる時もカメラを手放さないKY男はいらっとするけど、彼必要だもんね。がまんがまん。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-11 16:34:19)《改行有》

1128.  マグニフィセント・セブン 《ネタバレ》 名作をまんまリメイクしてもしょーがない、てんで色々と工夫してますけども。それが人種を色々取り揃えるとか、武器を銃のほかナイフや槍を使用するといった程度の小手先に終わってて、むしろいらんことしなくていいのにという感を抱きます。一人一人、キャラの立ち方がオール白人だった「荒野の七人」にてんで及ばないんですもん。印象の強弱が演じる俳優のネームバリューに比例しちゃって、まあ7人中3人は影が薄い。もっとも私は「デンゼル・ワシントン」や「クリス・プラット」を見に映画館に来たわけではないのだ。新しい解釈の名活劇をそれなりに期待していたのでしたが。 「七人の侍」は別格だし、「荒野の七人」を観たらコレはわざわざ観なくても人生後悔しないレベルに留まった出来です。 もっとも、戦いの場面の臨場感はなかなかでした。仕掛けが上手く発動して次々と敵が呑まれるのは迫力があったし、駆ける馬の速さを捉えるカメラは流れるようで、現代技術の高さをいかんなく発揮していました。あ、あとイ・ビョンホンのファンなら、アジア人俳優が色気で白人俳優を押しているその存在感を堪能できて、大満足かと思います。[映画館(字幕)] 6点(2019-12-09 23:43:47)(良:1票) 《改行有》

1129.  山猫は眠らない 《ネタバレ》 スナイパーになるためのハウツームービーです。スナイパーになりたい!という人からスナイパーって何やるんだろう?と思っている人まで汎用性の高い一本です。 これ見ればスナイパーの仕事が丸分かり。スコープを覗いたらこう見える、とか30cm横を敵が通っても気付かれないほどの適切な偽装の仕方や、現地民とのコミュニケーションによる情報入手の大事さも分かります。 ベテラン先輩におとりに使われることもあるけど、そこはキレても大丈夫。意にも介されません。あと、救出に来たヘリに乗り込む間際が最も危険だということも分かりました。勉強になったなあ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-13 15:57:15)《改行有》

1130.  ホワイトハウス・ダウン んーどこをとっても一つも目新しさの無いアクション映画でした。観ている間ずーっと頭にあったのはマギー・ギレンホールって誰に似てるんだろうってことだったし。キャリー・フィッシャーでした。レイア姫ね。いやそれはどうでもいいんですが。 たしかに画は凄いです。ホワイトハウス内部のリアリティなんか、どうやってロケしたんだろうと思います。実物は知らんけど。「見せる」映像のクオリティの高さに関しては、この監督作品の右に出る逸材は(ちょっとしか)いないでしょうね。 チャニング・テイタムは意外と情操のある演技ができており筋肉だけではないことを証明してますし、台詞のユーモアも効いてます。脇役も手堅いです。 だけど同じなんだよね。ダイ・ハード一本観れば後発組は皆同じなんだよね。名作のつぎはぎだらけの今作を観ていると、ナカトミ・ビルで孤軍奮闘していたブルース・ウィリスを越える作品など現れないのではないか、と30年経って思うんであります。現われてほしいなあ、わくわくさせてほしいなあと心から願っています。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-20 16:45:59)《改行有》

1131.  ラブ・アゲイン 《ネタバレ》 実力派俳優らの面目躍如といったところでしょうか。皆キャラクターの飲み込みが良くて演技がうるさくない。台詞の一つ一つも自然で好きです。個々の事案があらなんと一つに繋がったガーデンパーティへの流れは鮮やかでした。(エマ・ストーンの件はノー伏線だったのでちょっとズルイかなあとは思うけど) でもちょっと注文つけたくなるのは、群像劇の宿命ではあるけど個々の気持ちをなぞる時間が足りないこと。特にジュリアン・ムーア。この人離婚を言い出したわりには全然腹も気持ちも据わってないんですね。別れる、と決意した以上はもっと夫に愛想をつかしているはずだしケヴィン・ベーコンにもっと入れ込んでていいのでは。むしろベーコンいいじゃないすか、とすら私は思う。ケヴィン殴られ損・・なんかすっきりしないわあ。 それにしてもオジサンに黄色地のボーダーポロは洋の東西問わずキツイですね。なぜあんなデザインを紳士向けに作るのか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-26 16:07:26)(良:1票) 《改行有》

1132.  ハクソー・リッジ ちょっと現実味を感じないほどに立派な話である。とはいえ「実話」であるからとても強い。負傷した敵兵(=日本兵)までも救出してくれたというのだから、主人公の尊い働きには畏敬すら覚える。 異端者に対する組織の困惑と、当然浮く彼。しかし実戦における彼の献身ぶりに周囲の考えも激変する様子などは細かいエピソードをこんこんと織り込んでいて、ここが肝とばかりに熱意にあふれた描写が続く。彼のため聖書を拾いに戻る、祈りの時間が終わるのを皆で待つ。こうまで一人の人間が戦場で全員の敬意を集めるのを見るのは初めてかもしれない。 感動場面の肝の押さえどころも、凄惨な戦場の演出もM・ギブソンは手堅くやってのけているなあと思う。 しかし日本人にとってはあそこは「前田高地」なのであり、記憶に留めるべきは米国人の働きぶりよりも第62師団や戦禍に巻き込まれた沖縄の人々のことであろう。ウィキで師団構成員の名を見ているうち泣けてきた。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-18 16:28:21)(良:1票) 《改行有》

1133.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 私はタランティーノの映画が好きである。過去作品もほとんどが映画を観る喜びを与えてくれるものだった。だから今回も160分あろうともタランティーノで退屈などありえないと楽しみに映画館に赴いたのである。だけど、どうしたことでしょう。たしかに眠くなったりはしなかったけど、「ああ面白かった」というには程遠い観賞後感だったのだ。 いつもながらのタラ節で、しつこ・・丹念な行動描写が多重に繰り広げられるけれど、それはクライマックスの打上げ花火のために必要なムダ、いや細部描写なのだタランティーノ作品にとっては。だから「映画史を塗り替える13分」を信じて観続けたんだけど結果ぽかん、としてしまってね。私はシャロン・テート事件もチャールズ・マンソン事件も知識として持っていた。だから監督のやろうとしたことは判るけれど。 タランティーノ、偉くなりすぎたんだよ。大物俳優らが次々と自分の作品に出たいと言ってくれて予算もたくさん組める。だから自分の趣味語りが止まらなくなってる。聞かされている相手がどのあたりまで興味を持ってくれるか的確に計れなくなってる。ディカプリオの劇中劇などは、ほんと半分の尺で良いくらい。それに恒例のクライマックスの血祭りだけどあそこで笑いが止まらなかったという感想を散見するけど、マジですか。キル・ビルでルーシー・リューの首がハネられるのはなんともなかったけど、今作ブラピが女の髪を掴んで壁に執拗に顔を打ち付ける描写はただのDVに見えて引いたんだが。暴力描写の匙加減も、計算がずれてきてないだろうか。[映画館(字幕)] 6点(2019-09-12 15:17:26)(良:2票) 《改行有》

1134.  スリーメン&ベビー 《ネタバレ》 大人だけの日常に赤ん坊が突然闖入してきたら、そりゃもう振り回されることハンパないって想像難くないですよね。コメディとしてはうってつけの題材を、まあ予想通りの展開で見せていきますが、わかっちゃいるけど面白い。なかなか泣き止んでくれないのはテッパンで、おむつのサイズを間違えたり離乳食の月齢がわからなかったり、ベタなあるあるのオンパレードです。麻薬取締課のシビアな刑事も赤ちゃんを前にすると相好を崩しちゃう様とか、赤ん坊メインの作品はやっぱりハートフルに収まるのがよろしいですね。けどあの母親にはこの先山ほど不安を感じたけどね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-03 21:54:12)

1135.  ハットンガーデン・ジョブ じーさん達が”昔取った杵柄”で大暴れ的なコンセプト、近年やたら多くてモーガン・フリーマンあたりはそんな仕事ばっかり。年をとっても元気なのは良いことだ。が本作はひねたイギリス人によるイギリス映画なので、マッチョで超人的なじいさんはおらず、皆御老体に鞭打って出動してるのがリアリティ満載である。ただそこは英国人、年齢を重ねた味わい深さがハッキリ顔に出てて、人生刻んだ良い顔の役者ばかりでこれには唸った。 「仕事」である金庫破りの本番においては、これといったトラブルが用意されていない脚本である。裏切り者が出たり防犯装置がけたたましく響いて銃撃戦、とかそういう映画ではないのだった。 スリルは味わえないけど、老境に入ってのメンタルの持ちようが多いに参考になる、まあ滋味溢るる好ましい一本でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-06 00:08:24)《改行有》

1136.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 ロッキーシリーズの新作かと間違った予想で観てしまった。これはロッキー新章でなく、主人公はドニーなのだね。ロッキーはセコンドとして脇に退いているけど、でも画面に映ったときの吸引力はさすがにスターです。年をとった武骨な優しさに渋みも加わっての存在感は、どうしても若武者を食ってしまうオーラがありました。 新世代の若きチャンプの人生を新たに織り成そうという意気込みはわかります。でも、ロッキーの若い頃と比べるのは酷でしょうが、人生=ボクシングへの熱量、画面からあふれ出る生活のリアルといった話の厚みがかの名作よりぐっと劣ります。だってさあ、ドニーはかっこいいもん。しゅっと引き締まった筋肉美、賢そうな顔つき。ガールフレンドは美人の歌姫、何不自由のない養母宅での育ち。どこにも客が共感し得るハングリー要因が見当たらんのですよ。イタリアの種馬ロッキー・バルボアの野暮ったさ、不器用さを愛したファンにはぴんと来ない造型の主人公なのでした。 ワタシがどっと落涙した場面はドニーがなんとか敗けずに試合をやり遂げたシーンではなく、ロッキーがフィラデルフィア美術館の階段をやっと登りきり「誰か階段を足したな」と冗談をとばすラスト。ああ一緒に年をとったんだなあとしみじみし、心から老ロッキーに労わりと感謝の念を覚えましたよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-29 21:24:13)(良:1票) 《改行有》

1137.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 お化けがついてきちゃう、というよくあるパターンに「切なさ」をプラスしたところが、凡百のホラーとはちょっと一味違います。 かつて迫害されて我が子を失ったMAMAの、まあ人違いかつ筋違いな執着母性がこのオバケの本質。凶暴な振る舞いも、わが子を守るためと思えばMAMAにも一分の理がありましょう。 叔母さんの身体を乗っ取ったのも、この世での「本体」が欲しかったのかもと考えると、あのかくかくした動きには哀れすら漂います。MAMA、ソレ上手くいってないよ・・。 全体の落ち着いた色彩やトーンはいかにもギレルモ印。才女のイメージが強かったジェシカ・チャステインが気のいいロック姐御を演っててびっくりしました。演技力の幅の広さを感じましたね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-18 20:03:01)《改行有》

1138.  アナザー・カントリー 美麗な英国男子総動員ということで当時の腐女子の間で大騒ぎになってたもんです。ブリティッシュな様式美は感じ入るばかりで、わーキレイ、美しいーといったミーハー目線でしか捉えられず、舞台となる英国のその時代背景や貴族社会の特性を浅いながらも学んだのはずっと後のことでした。 時は1930年代、大陸ではファシズムが台頭し、英国では政治はまだまだ貴族が仕切るものであり、一方でケンブリッジ・ファイブと呼ばれるスパイの存在も不穏に影を落とす。特権階級の主人公らにとっては価値観が大きく揺らぐ時代だったのは間違いありません。 狭い貴族社会の中でパブリックスクールの十代ですら出世競争に神経をすり減らす美しきボーイズ。繊細で悩み多い季節をきらきらと演じた若き俳優陣の瑞々しさは普遍の青春群像と言えましょう。 ああそしてやっぱり特筆すべきはコリン・ファースの美貌。キングスマンも好きだけど、この映画に出て若い輝きを永久に残してくれたことに誰にか分からないけどとても感謝したくなるのでした。[DVD(字幕)] 6点(2019-07-15 23:57:43)《改行有》

1139.  ザ・ファーム/法律事務所 《ネタバレ》 ザ・スター、トム・クルーズを主人公に、周りをベテラン巧者で固めたうえ監督は社会派の名匠というまったくケチのつけどころのない一本です。もっとも過剰に手をかけた料理が必ずしも美味しくないのと一緒で、本作もいやー面白かった!と興奮するほどのものではなかったですな。ソツの無い娯楽映画です。 キラッキラのトムの仕事ぶりはいつもながら可も無く不可も無く、下手ではないけどおお、と感心するほどの芝居ではなく評価しづらい。周りがG・ハックマンにエド・ハリスにD・ストラザーンときては、そっちに目が行ってしまいました。兄役のストラザーンをもっと出してほしかったな。 原作は未読です。だから、出演作品では必ずスーパーな活躍を見せるトム・クルーズがいかにも現実的でセコイ抜け道を選んで了とするとは意外でした。まあたしかにFBIのやり方に全人生を委ねる義理は無いですもんね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-13 19:38:22)《改行有》

1140.  袋小路(1965) 《ネタバレ》 初めのうちは仕事に失敗したらしいおっさんギャング二人組の「これから」が話の中心になるんだと思ったのよ。そしたらどんどん斜め上の方へ進むから驚いたなあ。 若妻にぞっこんの絵描きが全財産はたいて購入して暮らす古城。そこに突然の闖入者が冒頭のギャング。他者が入ることで磁場が乱れて崩れる絵描きの人生・・・、にみえる。でももともと危うかったのですよこの夫婦は。若い妻は貞淑じゃないしそれを夫は薄々気付いているし。急に訪問してきた親戚の様子から、絵描きの前妻も何やら大きく彼の人生に影響を及ぼしていることが分かる。でも具体的な説明は無い。こういう曖昧な感じがこの話多くて、夫婦二人はさほど積極的にギャングおやじを警察に突き出そうとしないし、嫁はガキっぽくふざけていたりで。微妙にシュールな全体構図のなか、一人ギャングおやじがいい味を出します。図々しいし荒っぽいけど、最初に嫁の浮気現場を目撃したことは黙っているし、「庭師」の役回りを突然ふられてもちゃんとこなすのには笑った。絵描きもつい胸中を吐露しそうになっちゃってたりね。 ポランスキー節が光る独特の人間ドラマだけど、中心軸がどっちつかずでね。ぱっと見ギャングにありそうで、でも絵描きの人生についてもっと語ってほしくもあり。うーん惜しい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-29 23:42:04)《改行有》

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