みんなのシネマレビュー |
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101. 蜘蛛巣城 「マクベス」の映画化ではもっとも優れた作品と言われてるらしい。黒澤流怪談映画とも言えるが、もうどの場面も美術品だ。白黒の美しさ。そして、あの矢!!!首に刺さる時の音、一瞬の静寂、悪夢のように怖く美しい!!![DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2003-11-07 22:39:07) 102. 仁義の墓場 ヤクザ世界でも生きていけない狂犬みたいな男の凄惨な人生。この映画そのものが、観客に牙を剥いて唸り声をあげているようだ。どこまでも救いがなく、どこまでも凶暴で・・・・・ブルーススプリングスティーンの「ネブラスカ」という歌の歌詞を思い出した。9点(2003-11-06 23:15:59) 103. 県警対組織暴力 狂犬みたいな映画。川谷拓三を取調べで、ボコボコにする場面は名場面!9点(2003-11-06 23:11:51) 104. デルス・ウザーラ デルスの、あの面構え、それで充分だ。自然への畏怖。変わっていく世の中に拒絶される善良さ。男同士の友情の絆の深さ、その切なさ、暖かさ・・・・・。ああ、やっぱりジョンフォードが匂うなあ。9点(2003-11-06 22:49:11) 105. 酔いどれ天使 三船の画面から飛び出してきそうなギラギラした迫力がすごい。台詞が聞き取りにくさなんて、ちっとも気にならなかった。夏の季節感の出し方が抜群、これは「野良犬」にも感じたことだ。物干し竿で、死んだ三船を捉えたカメラの動きに注目。ちょっとした場面のカメラの動きが素晴らしい。9点(2003-11-06 22:35:10)(良:1票) 106. 愛のコリーダ 「失楽園」が学芸会以下に見える。こりゃ、もう二人にしかわからない世界。傍があれこれ言うのは野暮。「ここまで誰かを愛せるか?」と突きつけられてるように思ったな。9点(2003-11-03 02:24:30) 107. ブリット 黒のタートルネックのセーターと、ショルダーホルスターが、こんなに似合う人はいないでしょう。それで充分。他に何か言うことあるか?9点(2003-11-03 02:09:50) 108. 男はつらいよ 寅次郎紅の花 出来不出来を越えた、シリーズ最終話。渥美さんから監督に「最後はアリランを歌いながら釜山に帰るのはどうかというアイデアが出たそうです。寅が在日だったという設定はすごい。見たかった気もする。渥美さんをはじめ、すべてのスタッフ、キャスト、そして監督に、心からお礼を言いたい。9点(2003-11-03 01:34:53)(良:3票) 109. 男はつらいよ 知床慕情 「俺が行っちゃいかんというわけは、俺が惚れておるからだ。悪いか!」と吠えるような三船の台詞に、グ~ッと来た。それで充分です。 店番をする寅の、あまりの役に立たなさに大笑いした・あそこまで役に立たないと、いっそ清々しくすらある。突き抜けてるぜ、寅!9点(2003-11-03 01:31:57) 110. 暴力脱獄 邦題で損してるな。いい映画だ、本当に。原題どうり、クールだけど、いとおしい、どっか懐かしくて、「これが男よ」と胸を張りたくなる映画。それにしても不敵だけど、いい笑顔だなぁ・・。9点(2003-10-31 02:20:52) 111. 評決 負け犬の復権がテーマだと思います。ポールニューマンはこういうのやるといいなあ。法廷物って好みなんです。いろいろ欠点はあるんだろうけど、映画自体が「男」って感じがするんですよ。見てて励まされるんだよなぁ・・・。ラスト、鳴り続ける電話をジッと見つめる場面もいい。タフガイの映画です。9点(2003-10-31 02:16:18) 112. ジャスティス(1979) アルパチーノは演技過剰なところがあると思うけど、これはそれがすごくいい味を出してると思います。いや~クライマックスでは胸が熱くなったな~。ちょっと、崩れた弁護士が体現するアメリカの良心。地味な映画だけど、僕は大好きです。9点(2003-10-31 02:11:09) 113. フェリーニのアマルコルド 映像、セット、美術、言うこと無いですね。ただただ、その美しさにウットリ。甘酸っぱくて。庶民的で・・・・もう言葉がないよ。何を言うのも虚しくなる。それほどの傑作。9点(2003-10-31 02:04:12) 114. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> これはラストで「やられた~!」と思ったな。原作は、ちょっと違うんですよね。映画版のほうがいい。9点(2003-10-28 21:11:07) 115. 俺たちは天使じゃない(1955) クリスマスにピッタリのほのぼの映画。強面のボギーが、雑貨屋一家の、自分達を露ほども疑わない、あまりの善良さにほだされていくのが、たまらなくいいです。3人とも、いい味出してますが、アルドレイ扮する、いつも蛇の入った小さな籠を持ってる囚人が、意外な儲け役だ。ボサッと立ってるだけで絵になるんだよな、この人。初心で純情な雑貨屋の一人娘に「あなたが囚人だなんて信じられない」と言われる場面は、こっちも暖かい気持になる。優しさいっぱいのマルクス兄弟という感じ。ラスト、再び刑務所に帰る3人の頭上に天使の輪が光り、蛇の籠の上にもチャンと輪が出るところは、嬉しくて口笛を吹きたくなる。好きなんですよこういう映画。なんで、いまこういう映画創れないのかな・・・・・。9点(2003-10-27 23:17:47)(良:1票) 116. スーパーマン(1978) 封切り当時見た時の興奮、ドキドキするときめきは、いまでも覚えてる。スーパーマンが飛ぶシーンで、特撮とわかっていても「うわ~本当に飛んでるよ!」と胸がときめいた。CGてんこもりの昨今のアトラクション映画より何倍も面白い。脇を固める俳優人の豪華なこと!童心にかえって見たいね、こういう映画は。9点(2003-10-25 14:28:29) 117. 許されざる者(1992) クライマックスの壮絶な描写、そしてイーストウッドの拍車の音で映画史に残るでしょう。どこか凶悪さんを感じさせる保安官ジーンハックマンが、その一方で家を自分で作る好人物なところもあることをちゃんと描いている。それだけのことだけど、それだけで人物に膨らみが出せる。イーストウッドって、やっぱり映画をよく知ってるなと痛感。傑作です。 9点(2003-10-25 14:23:31) 118. フレンチ・コネクション どなたも指摘するでしょうが、ジーンハックマンがスタントを使わずやってのけたクライマックスの、高架を走る列車とのカーチェイスの凄まじさは、いま見ても圧巻。テレビドキュメンタリー出身のフリードキンならではの、リアルで渇いた映像。NYの寒さがこっちに伝わってくる質感。一緒に捜査に加わってるような臨場感。「正義感」なんて言葉が甘味に聞こえてしまう、ポパイの野良犬のような執念。ロイシェイダーの相棒もいい味。それにしても、こんな刑事がいたら、おっかないぞ。実在の刑事らしいね。9点(2003-10-25 00:19:44) 119. グッドモーニング,ベトナム ほほう、評価低いですね。アメリカ人が、ベトナム戦争での自国の思い上がりを、ここまで率直に、しかも「笑い」の側から描いたという点で画期的な作品だと思います。これから前線に死ににいく若い兵士たちに、マシンガンのような放送禁止話芸を、せめてもの手向けとして疲労するところ、彼らを見送るロビンの、汗と涙でクシャクシャになった笑顔、名場面だと思います。9点(2003-10-24 23:46:28)(良:1票) 120. いまを生きる ラストは何度見ても、泣いてしまう。キーティング先生が、一歩間違えると、生徒を自分の思うがままに洗脳してしまう教師でもありうることを、彼の素晴らしさと同時に暗に描いてる、その厳しさ、冷徹さが、机の上に立たない生徒もいるというふうに、ちゃんと描いているところが、この映画の奥深さ。傑作。9点(2003-10-24 23:39:27)
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