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プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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101.  口裂け女2 《ネタバレ》 これは隠れた良作ですね。非常に面白かったです。皆さんも書かれている様にかの有名な都市伝説の「口裂け女」のルーツとなった悲劇という設定で見せる事により、物語自体はシリアスな悲劇のドラマでありながら、観終わった後に(そういう事で口裂け女の噂が広まったんだー)と納得できる形で、非常に起承転結しっかりしていました。 姉の代わりに元彼の逆恨みで硫酸をかけられてしまう真弓を演じた飛鳥凛さんは、全編マスクで口を覆い、しかも前髪を下げているので顔の見える部分が非常に少なく、不気味さを漂わせる反面、演技面で自由のきく幅が狭く難しいところでしたが、その中においても物悲しさと悔しさを同居させたかのような目の演技が秀逸で、最後の最後に戦慄させるような表情で締めるまで被害者と加害者両方の面を見事に演じ切ったと思います。 先輩に恋心を抱く穏やかな前半と、幸せが崩れてゆく中盤以降の恐怖の展開との対比も上手く、その効果もあり恐怖がなお膨れ上がりました、演出・構成も見事です。ただのスプラッターホラーではなく、サスペンス悲劇なので、多くの方が楽しめるのではないでしょうか?斉藤洋介等の芸達者や、川村ゆきえ、岩佐真悠子が狂言回しの位置にいることで、作品の一定のクオリティも維持されていました。 ただ1つ意見するなら、真弓が自身、親、憧れの先輩の裏切り等様々な不幸を重ねていきましたが、その中でいかにして憎悪の念が膨らみ復讐の鬼が誕生したのか、そのプロセスをもう少し丁寧に描いて欲しかった気もします。そこを差し引いても良作です。 私は「口裂け女」の都市伝説をタイムリーに知らなかったのですが、もろ同じ年代の親も「うまい!」と唸っていました。エンディングテーマの飛鳥凛さんの歌声も透き通ってて綺麗で良かったです。[DVD(邦画)] 7点(2009-11-22 23:06:17)(良:3票) 《改行有》

102.  制服サバイガール II 《ネタバレ》 「Ⅰ」のレビュアの方が全員「Ⅱ」もレビュー書かれているので、私も借りてきてしまいました(目隠シストさん、レビュー投稿お待ちいたしております 笑) 1作目はアクションホラーのような雰囲気で、超低予算の中にも、制服姿の可愛い女子高生が沢山出てきて幾分救われましたが、本作はヒロインの彼氏が出てくるのでそのハーレム気分すら味わえないという駄作です。ホラーとしてもアクションとしても恋愛モノとしても魅力は微量。 ヒロイン仲村みうの滑舌の悪さも困りものですが、彼氏役の男性の棒読み加減が救いようがなく最悪です。アナフィラキシーの説明の長文ゼリフの際は、緊張からか表情はひきつるわ、目線は泳ぐわでド素人ぶり満載。 出演者に限らず演出面も幼稚で、Hのシーンなんか別に影だけ見せれば伝わるのに、ミシミシ動くベッドの様子とそれによって落ちる花びらってセンスの無さ…。不可思議に超短時間での妊娠。「本当に俺の子か?」と疑う最低の彼氏も、自分も感染したと知った後は「俺を置いていけ、元気な赤ちゃんを産め」という脈略のなさ。皆さん言うように1作目が名作に感じます。数少ない見所であったアクションシーンも減っています。 「Ⅰ」の主役の飛鳥凛ちゃんはラストのほうで少し出演していますが、いかんせん結末まで意味不明で、出産した悪魔の赤ちゃんはモロに人形。結局全員死ぬか感染するかです。冒頭で映画のスケールの小ささに反し「これは地球存亡の危機だ」みたいな危機感を煽るセリフを言わせた行為を逆に表彰したいくらいです…。1作目だけで観るのやめておけば良かったなと思いました。それでも中心となり一人映画を頑張っていた仲村みうに2点、飛鳥凛ちゃんに1点、しかし滑舌もセリフ回しもどうにもならん彼氏役で-1点、チープなだけでなくラストもまとまってない展開に-1点で、トータル1点です。[DVD(邦画)] 1点(2009-11-21 17:21:46)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

103.  制服サバイガール I 《ネタバレ》 「実写版ひぐらし」を観て、飛鳥凛さんという女優さんが、ちょい福田沙紀似で可愛いなと思い出演作を追ってたら辿り着いてしまいました。 いやーやりましたね!これはやった映画ですよ。女子高生が植物ゾンビに除草剤で立ち向かうという、ノリで作ったような学生映画もどきです。よくこの不況下で予算が下りたなって内容の作品ですが、超低予算です。1番低予算を感じた箇所は、ロケ場所でも役者の顔でもなく、除草剤を撒かれたゾンビが溶けてなくなる所のシュワシュワですね。画面に重ねただけのあの泡の原料は一体なんでしょうか?アンバサでしょうか?クリームクレンザージフでしょうか?もう本当にしょうもないです。腕や脚に絡まるツタもしょうもないです。 この映画で1番楽しんだのは我々観る側ではなく、作ってる側じゃないでしょうか?(特に男性スタッフ)。メイキング観たら本当に現場楽しそう…、いいなぁ…。映画を観てて映画の世界に引き込まれるという褒め言葉がありますが、逆に映画作ってる現場に引き込んでくれっていう願望が生まれるような作品です。いいなぁ…。 こんなダメ映画本当なら0点とか1点ですよ。でも可愛い子が出てるんですよねー、しかもまったく無意味にくのいち、着物コスの子(しかも紗綾だから帯の上にお胸がコンモリありがトゥース!)がいて。仲村みうなんか「2」の主役だからか、この1作目ではいてもいなくてもいい存在。主役の飛鳥凛ちゃんもゾンビに襲われたのに、可愛いからか傷の部分にお花が咲いちゃって終了。本当にダメダメなんだけど、でも制服女子高生を観たかっただけというやましい俺にも幾分かの罪があるような気がして…。次は是非「巫女サバイガール」お願いいたします。飛鳥凛ちゃんに3点、紗綾のコスに1点。メイキングに1点。でもそもそものクオリティの低さとアンバサ泡でそれぞれマイナス1点。やっぱり3点位です。[DVD(邦画)] 3点(2009-11-20 13:58:47)(良:1票) 《改行有》

104.  スタンリー・キューブリック ライフ・イン・ピクチャーズ キューブリック逝去後に作られた、出演者、スタッフの声と共にその偉業を振り返るドキュメンタリー作品です。とても丁寧に作られています。 元々キューブリックは完璧主義とか秘密主義と言われ、作品数も少なく、翻訳されている文献も周辺から寄せられる数限りのあるものだけなのですが、彼自身や彼の作品に直接携わった方々の映像を観ると、さらに巨匠の素性に少し近づけているような感覚になれました、あくまで感覚だけですけど(笑) ウッディ・アレンやスコセッシ、スピルバーグといった監督仲間や、ヤン・ハーラン、クリスティアーヌといった親族関係からリスペクトされているのは間違いないですが、直接仕事に関わった出演者やスタッフは本当に大変だった現場が脳裏に浮かんでいるような感じで、その対照具合が非常にリアルでした。完全主義で妥協せずリテイクも異常な監督に対して、尊敬はしつつも、結構言葉を選んでインタビューに答えているなって感じました。元々キューブリックのファンだったジャック・ニコルソンだけは別格でしたけどね。 日本で観られる彼の作品は「非情の罠」から「アイズ・ワイド・シャット」まで12本。その全ての作品に彼のこだわりが観られ、言葉には上手く表現できないような彼独特の「場所」があります。この映像は、キューブリックの映画を本当に愛し、彼を知りたいと願う全世界のファンが求める唾涎モノのソフトではないかと思います。 キューブリックの作品を一通り観てからこの映像を観ると、脳裏で様々な場面を思い返すと同時に(そうだったのかあ)と納得できるハズです。写真家でもあり芸術家でもあり、映像作家でもあったキューブリックの才能をこれでもかと再認識できる貴重な時間となりました、大満足です。是非キューブリックの映像に共通して惹かれるものを感じた方にはご覧いただきたいです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-19 09:55:36)《改行有》

105.  勝手にしやがれ 多分ヌーヴェル・ヴァーグの旗手とか巨匠ゴダールの長編第1作とか、鑑賞前に色々と尾ひれがついてる作品を、しかも製作から50年を経過してから観ているので、当時とは全然印象を持つのは仕方ないとして。 冒頭の警官を殺してから逃げるまでのジャンプカット、インタビューのシーンでサングラスを外すパトリシアへの寄り、縦横無尽に街をゆく登場人物へのカメラワーク、そしてあの映画の終わり方は強烈な印象を残しました。当時はさぞかし斬新だったのでしょう、今観てもオシャレだと思うシーンが何箇所もあります。 ただ…、肝心のシナリオがあんまり面白くないですよね。ミシェルとパトリシアのやりとりも冗長な感じもします。女々しいミシェルにイラっとくる部分もあったり。物語の起伏の少なさも特徴かもしれませんが、87分という決して長くない作品なのに結構疲れるのは、そこにも要因があるかもしれません。 確かに「ゴダールってなんだか敷居が高そう」というイメージを払拭するには最適な入門編の1本ですし、衣装や街並み、登場人物のスタイリッシュさに惹かれる意味でも貴重な作品だと思います。但し娯楽映画として観た場合、エネルギッシュではあるものの、これゴダールが本当に観客に向けて発信してる作品なのかな?という疑問符はありました。上手く書けないのですがスクリーンの中で完結してしまっているというか、別の世界の話って感じで、結局何が言いたかったんだろうみたいな…。そう感じてしまうのも冒頭に書いたように、半世紀前の作品ゆえ仕方ない部分なのでしょうかね…。 蛇足ですがこの作品の4年前に作られたキューブリックの「非情の罠」にも本作に似た演出が多々観られました。双方とも類稀なる映像作家としてのセンスを持ち合わせていたんだなーと感慨深く観ました。[DVD(字幕)] 5点(2009-11-18 11:03:18)(良:1票) 《改行有》

106.  ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 薄いですねー、映像作家として何も成長していない気が…。オリジナル版も胸くそ悪い映画で、不快と思わせる事が最高の賛辞みたいな作品でしたけど、わざわざこんな題材を10年も経ってからセルフリメイクしたことに全く意味を感じないんですよね。まぁ確かに勧善懲悪の映画作品が多い中、敢えて救われないバッドエンドの作品は希少ですし、実際人生なんて、不幸があってもそこから奇跡の逆転を遂げる事のほうが少ないですけど。そんなこと言われなくても皆さんとっくに気付いてるよって話ですから。娯楽作ではない事は確かですが、じゃあ狙いは一体何だったんでしょう?突然災難は降ってくるよって警告でしょうか?もしそうだとしたら、じつに余計なお世話ですよね。私は映画に希望や感動を見出したいですから、ハネケとは対極の気持ちで映画を楽しみたいです。[DVD(字幕)] 0点(2009-11-17 11:28:20)(良:2票)

107.  カノン 《ネタバレ》 主人公のオッサンは自分の気持ちに素直だ。思うとおりにならないしイライラして家を飛び出して仕事も決まらないし。ダメダメだけどいっちょ前に性欲だけはさかん。同時にその下品さが非常に人間的。結局ラストでは生き甲斐を娘に見出して引き取るけど、娘と暮らすことが本当に愛しすぎてるゆえなのか、それとも一生秘密裏に性の玩具に利用できるからなのか分からない所もなんともキモチワルイ。結婚して年頃の娘を持ったら一瞬でも男はそういう気持ちになるのだろうか?価値観が違いすぎるので嫌悪感を抱くのは仕方ないのかもしれないけど。しかし良くも悪くも作品に独特の力があるので、ブオン!とかバーン!とか驚かせるような音や、30秒以内に劇場を出ましょうみたいな注意(脅し演出?)は不要じゃないかとも思う。あと9割以上がオヤジのナレーションなのもなんか安易に楽な方向に逃げてる気がして説教くさいですね、もっと映像として目に訴えかけてくるような強烈さが欲しい。ボロクソ書きましたが完全男性目線でむちゃくちゃパワフルな雰囲気は素直に凄いと思うので6点です。[DVD(字幕)] 6点(2009-11-15 20:33:48)

108.  ひぐらしのなく頃に 誓 《ネタバレ》 相変わらず実写版しか観ていない人間の感想です。前作は閉ざされたコミュニティで起きる連続殺人事件(オヤシロサマという日本人なら馴染みのある、古来から奉られた神の存在を絡ませながら)をきっかけに、主人公の男性が徐々に疑心暗鬼になっていきましたが、今回は前作を(夢か幻か)一旦リセットし、ほぼ同じ設定のなか、ヒロイン側の目線で進行するので、前作から立て続けに観ると更に面白いと思います(前作の映像が使われている部分も結構あります)。また前作は主人公の男性が徐々に信頼してた仲間を疑うようになり、孤独の恐怖も相まって自暴自棄になるホラーチックな設定でしたが、本作は実際自分で犯してしまった殺人と、その秘密を握り合うグループの1人のヒロインの女性が、些細な事をきっかけに仲間を疑うようになり暴走する部分を助ける友情モノに感じ、随分捉える印象は異なっていました。どちらが好みかは人それぞれだと思いますが、2作の基本設定が同じなので、前作を補完する部分もあり、ツッコミどころが満載とはいえ、大枠のドラマとしてスッキリする部分もありました。出演者も前作より滑舌が良くなり演技も上手くなってました。 ただラストの火山性ガスで1人の少年以外村人全滅って設定は敢えて出さなくても良かったんじゃないですかね?川原亜矢子さんの役は幽霊?巫女役の子が「前原圭一が気付いたようです」と言ってたように、前作の件が実際の事件であったかのようなにおわせ方の発言をしたり、少しの謎を残したまま終わる辺りもまた、この作品のミステリアスな良さなのかもしれません。結局は仲間を信じれるか、信じられないと幻覚に犯されていくというオチも単なる幽霊モノより好きです。大甘ですが6点です。[DVD(邦画)] 6点(2009-11-15 01:09:27)《改行有》

109.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 普通はいい映画の場合は、どこどこの部分が好きとか、印象的だとかあるんだけど、もうとにかくいいという作品だということを最初に書いておきたいです。あんなクソ野郎共に簡単に殺されに行くほど安い命でもないだろうにとは客観的には感じますが、それだけタオやその周辺の人間との交流が、口には出せなかった今までの人生で足りなかった部分を埋め合わせてくれたんだろうなと思いました。「遠くの親戚より近くの他人」って言葉も思い出しました。戦争体験を持ち出したり、実子との関係がうまくとれなかったり、或いは自分の道を突き進むあの姿勢は、ありがちといえばありがちな頑固親父の設定ですが、そこにイーストウッドが演じるからこその深みが描けているし、さらっと演出してるんだけど余韻が凄く残ります。アジア人が悪者になっている部分を快く思わない方もいるでしょうけど、余命いくばくもないウォルトの眼に血の通った生き様は最高にカッコいいと思いました。死に様より生き様が魅力的で、黒澤監督の「生きる」とちょっとだけ被りますね。個人的にはイーストウッド監督作のなかで1番好きです。この作品がもしイーストウッドが自身出演する最後の作品になるとしたら最良のチョイスだと思います。何でも楽に気持ちよくなろうとする現代の若者への警鐘のメッセージにも感じました。誤射されてしまうくだりは、同じイーストウッド監督の「パーフェクトワールド」を思い出しました。[DVD(吹替)] 8点(2009-11-08 22:10:08)

110.  ソウ6 《ネタバレ》 ここまで回を追うごとに下降線を辿ってきたソウシリーズの点数も、5作目を底に少し回復するのではないかと思わせる6作目でした。「4」「5」よりも盛り上がって終えますし、遺品の箱、アマンダ宛の手紙等「5」までに残された数々の伏線を刈り取っています。アマンダとホフマンとジルの関係も興味深い。ゴア描写は相変わらずですが目も慣れてきました。今回も生き残りゲーム1つ1つの起伏というより、ジグソウという人間の生き様とそこに絡む人間模様といった本線が興味深いです。実はペレーズは生きててエリクソン捜査官と共に、シリーズで最も犯人に近づき核心に迫ります。「実は○○だったんだ」というどんでん返しも、大きなものはそこまでありませんが中規模の物は解明されスッキリします。しかしアマンダが、ジルを流産させた現場にいて(犯人とヤク仲間)しかもその事実をホフマンに握られていた。それらを更に知ったジルとか、もう情報戦も相当すごいです。でもどれだけ複雑に展開しても「ジグソウ・ジル」だけは別のステージにいる感じで後は所詮手駒。それが如実に感じる回です。マンネリだなんだ言いながら5作目まで観ちゃった方は、6作目を見た時に(お、意外に悪くない)と思うはずです。少なくともここまで6作連続でレビュー書いちゃってる人たちは(私も含めて)、間違いなくシリーズのラストまで付き合うことになるでしょうね。[映画館(字幕)] 7点(2009-11-07 13:50:38)(良:2票)

111.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 30年前の「サスペリア」発表時にはあのゴア描写はさぞかし衝撃的だったと思います。ただ今の時代、グロ描写や残酷描写も珍しくなくなり、その部分だけで勝負するのは難しくなりましたね。アルジェントの魔女3部作完結ということですが、お約束の串刺し、裸、死体入りのグチャグチャプールなど、娘にも全然容赦しない部分は評価したいです。魔女もあのローブ燃やされただけで崩壊ってどんだけモロいんだよと思ったり、相変わらず全体のテンポが遅かったり、ゴア描写に入る前にこれでもかと凶器をアップにしたり突っ込みどころ満載ですが、良くも悪くもアルジェントカラーですね。しかしお母さん役のダリア・ニコロディ、ちょっと無理があったかもしれませんね。親子愛でもないし、肝心な部分で助けてくれたわけでもないし。しかし見る側もこの何年かでだいぶゴア描写にも免疫がついた気がします(笑)[DVD(字幕)] 6点(2009-09-22 16:27:18)

112.  おくりびと 《ネタバレ》 納棺師という仕事の存在を知らずにいました。大変であるとかそういう事を抜きにして、大事な仕事ですね。誰でもいつか必ず死にますから。 私は過去に父をおくりだした事があるので、最後にモックン演じる大悟が、30年生き別れた父に仕事をする時のあの仕草がたまりませんでした。自分の父があんなぞんざいに納棺されそうになったら、誰しも無碍にはできないでしょう。 広末さん演じる奥さんが、夫の仕事を知ったときに「汚らわしい」と言ってたのですが、そう感じる方もいるんですね。そこは私には理解できない部分でしたが、女性ならではの感じ方もあるかもしれません。でも大悟は妻に仕事の事を言えずにいる時と、伝えた後に妻が出ていっても仕事を続けてる時では、明らかに後者のほうが生き生きしていて、なるほど天職っていうものなんだなー(社長さんも仰ってましたが)と思いました。 この映画がアカデミー賞で外国語映画賞を獲ったと聞き、やはり日本的で独特な文化をそのまま投影している部分が良かったのではないかと思いましたが、そこに様々な愛が重なったのも良かったです。 過去に1人でも愛する人をおくりだした経験をお持ちの方であれば、この作品は決して茶化せないでしょう。重みがあります。 モックンも山崎努さんも余さんも上手かったし、広末さんも頑張ってた。広末さんのあのしゃべり方のトーン、終盤ダンナを理解して包み込むような優しさが見事に出ていたと思います。 ただもう1人、火葬場で働く役(銭湯の常連さん)の笹野さんも本当に素晴らしかったです。この役者さんは本当に器用ですね、武士の一分ですっかり好きになりましたが、いい味を出しています。ますます好きになりました。 観る人が観たら、中盤~終盤の「愛」の描写がしつこく受けるように感じる方もいるかなと。久石譲さんの音楽も素晴らしいけど、素晴らしすぎるので一瞬冷静になってしまう方もいるかなと。それでも1度は観て損のない作品だと思います。死んで終わりではない、まさに「死を見届けるだけではなく、違う世界へおくりだす門番」役の見事な仕事ぶりに触れて、改めて「生きる」という事も考えさせてくれます。いい作品だったと思います。[地上波(邦画)] 8点(2009-09-22 00:03:15)《改行有》

113.  ICHI 《ネタバレ》 勝さんの座頭市を知らず、ビートたけしさんの座頭市のイメージが中心である私には、殺陣のシーンの少なさとスローモーション&カット割のごまかしの多さ、人間ドラマ部分のテンポの遅さがどうも乗れなかったです。獅童と竹内力のコントみたいなキャラ設定がOKなら、綾瀬はるかさんももっと突き抜けて現実離れした圧倒的強さの市にしちゃっても良かったかあと思います(二刀流とか 笑)。 大沢たかおもなんなんでしょうか・・・。理由は分かるけど、いつまでも抜けない抜けないって。最後に抜けた!っていうスッキリ感よりも、その前の殺陣での抜けないでうろうろしてる事への苛立ちが勝ってしまって・・・。 綾瀬さんは頑張ってましたね。映像と共に非常に綺麗だった。ただその映像の綺麗さとこの作品のもつ座頭市という世界に求められる「色」の部分での絶対的な矛盾が消化しきれなかったなあと・・・。お疲れサンボの人もこの作品には不要だったかと。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-13 19:38:41)《改行有》

114.  ひぐらしのなく頃に 《ネタバレ》 コミックもゲームも未経験です。確かに主要キャストの演技力は不足していますし、わざとらしい演出などが気になる部分もありますが、閉鎖的な村というコミュニティの中での秘密の共有や、外部の人間が狙われていくというシチュエーションは非常に怖いなと思いました。そこに神的なものが絡んでくるので、まさに日本的なホラーに仕上がっていると思います。主役の森山未来似の男の子も、過去にいじめられていた経験から村に越し、再び外部の人間として自らが首を突っ込んだことにより孤立してゆく恐怖を絡めて、なかなか頑張っていたと思います。しかし下に書いてる方もいるように色気のある美少女が沢山出ていて、いい雰囲気になる所でお預けくってばかりなので実に悶々としますね(笑)オチも含めてシナリオとして破綻している部分も多く、観終わっても「結局何が事実で誰が犯人?」というのも分からず終い。霊的なものも絡むのか人的なものだけなのか、そこらへんは次作で明らかになるのでしょうか?ロケーション、OPの映像共に雰囲気があり、この1作だけでは評価しずらい部分も多いのですが、次作への期待を込めて、7点をつけます。誰にも聞かれてませんが個人的には巫女役の子が好きです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-12 13:21:22)(良:1票)

115.  チャーリーズ・エンジェル フルスロットル なんだか中の人たちはとっても楽しそうね。問題は見せられてる側が疎外感満載でちっとも面白くないって所だな。[地上波(吹替)] 2点(2009-06-29 16:12:58)

116.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 今までのエヴァは、思春期特有の、説明の難しい心の不安や葛藤を、視聴者側の心にまで踏み込んでくるような所もありました(勿論トータルで言えば大傑作ですが)。そして時には陰鬱な何ともいえない気持ちになったり(精神世界に踏み込んでこられ、観る人によってはシンジやアスカとシンクロしてしまったり・・・)。 あれから14年。エヴァも新たなステージへ。画の美しさに留まらず、時代や庵野監督の微妙な心理の変化が全ていい方向に向かっています。むしろTV版エヴァのラストの学園エヴァとまでは突き抜けなくとも、希望と再生の物語をエヴァに求めた方なら、この新劇場版2作目の展開は理想に限りなく近かったのではないでしょうか。シンジは自身の思う所で動き、レイはTV版より更にヒトの心を強く持った。「碇くんといると・・・ ポカポカする」レイのこのセリフは、またもやファンの心をくすぐりますね。アスカのエロッぽさとレイの可愛らしさは対極にある魅力です。 目の前で展開される使徒との闘い、ユーモラスな登場人物の雑談のやりとりを離れると、結構エヴァの世界は難しく感じる方もいますが、分かる部分を堪能するだけでもエヴァの世界は十分魅力的です。「え?2号機の裏コードであんななっちゃうの???」みたいな驚きにも満ちています。TVシリーズ初見時のワクワク感も戻りました。 登場人物は皆どこか不安げで満たされていない。それがなぜか共感できてしまったり。それでも今ある環境に自問自答しつつ精一杯奮闘するシンジやその仲間が愛しく感じます。 新劇場版・破 は、また一歩、エヴァを突き抜けた感じです。既存の作品を再構築する労力って並大抵のことじゃない。庵野さんの才能に敬服します。この世には1人残らず全員が好きって作品はありえません。エヴァに全く興味ない方も逆に嫌いな方も多いでしょう。ただ、嫌悪感を持たずにワクワクしながらこの世界に浸れることが出来てる自分は、幸せものだと思います。新劇場版もここで折り返し。3作目「Q」も劇場まで足を運びます。やはりエヴァは並の作品ではありませんね。 シンジとレイの抱擁で思わず泣きそうになりました。あそこを見たいからもう1回劇場行きたくなる程(笑)[映画館(邦画)] 9点(2009-06-28 11:28:46)(良:1票) 《改行有》

117.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 監視と言うと「エネミーオブアメリカ」や「マイノリティリポート」、コンピュータの暴走は「2001年宇宙の旅」を思い出し、目新しさや驚きはないものの、中盤過ぎた部分で冒頭の誤射と繋がって「うまいなぁ」と素直に感心させられました。ご都合主義に危機をかいくぐるのもまぁ主役が簡単に死んでしまうと成り立たない事を考えれば仕方ないです。起承転結もしっかりしてて構成や演出も全て及第点ではないでしょうか?アリア位の優秀な人工知能の場合は、双子で声帯が完全に一致しなくても、中で細工して勝手に一致させてそうですけどね(笑)ただラスト、一番緊張の高まる部分での音符「~♪」表示!あの親切は過剰演出というか、さすがに要らないですよ~。俺がアリアだったら、回りくどい指示とか出さず、途中で車を吊ったあのUFOキャッチャー形式で、直接シャイア君を心臓部まで一気に連れてきますよ。[DVD(吹替)] 7点(2009-06-25 09:52:49)

118.  スパルタンX 《ネタバレ》 久しぶりに借りてきて観ましたがやっぱり面白いなぁ・・・。ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーの3人が一画面に収まってるだけで「うわー、いい時代だったなぁ」と思えるような懐かしい感じがしました。キャラ設定もいいし、笑える部分もふんだんにあって。物語が若干ご都合主義なのと、もう少し中盤までで派手なアクションが多く見られたら更に良かったのですけど、それでも及第点です。シルビア役のローラ・フォルネルは今観返してみても綺麗ですねwラスト、ベニー・ユキーデとの死闘も見ごたえバッチリ。 終盤、サモ・ハン・キンポーが深緑の帽子被ってる姿を観ると、勝手に「紅の豚」が脳裏をよぎるのですが、そこだけはお許し願いたいです。 日本語版主題歌を入場テーマソングにしていた偉大なるプロレスラー、故・三沢光晴選手のご冥福をお祈りすると共に、この映画もいつまでも80年代のジャッキーの代表作の1本として輝き続ける事を願っております。[DVD(字幕)] 7点(2009-06-24 11:15:08)《改行有》

119.  炎の大捜査線 《ネタバレ》 ジャッキーが主演とか、いつもの笑えてカンフーアクションやスタントが凄い勧善懲悪の映画を期待して観ると肩透かしをくったような、イヤな気分になります。映画全体暗いですしドンヨリしてます。軒並み主役クラスが映画の中で死にますが、たとえ映画の中でもジャッキーが死ぬ設定はイヤだなあーーー。[ビデオ(字幕)] 2点(2009-06-24 11:05:49)

120.  ターミネーター 《ネタバレ》 燃えても爆破してもそれでも追ってくるターミネーター。自分がサラだったらと置き換えた時の緊張感と絶望感は何度見ても変わらない。ラブシーンにもちゃんと意味がある(むしろ無いと困る位 笑)。最後、ターミネーター押し潰されても、サラの肩にかかった手がまだ動くんじゃないか?という不安をかきたてるあたり、やはりこのシリーズは1作目から並の作品ではないと思いました。CGがない時代はそれはそれで怖さがあったし迫力がありました。少し動きがぎこちないくらいのほうがよっぽどリアルで怖いと再認識。また「2」も観返したくなりました。秀作ですね。[地上波(吹替)] 8点(2009-06-03 23:57:16)

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