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プロフィール
コメント数 185
性別 男性
自己紹介 フツ~の映画好きのおっさんです。戦争映画が割と好き。でも、アクション物からロマコメまでなんでも見ます。

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101.  ソウ 《ネタバレ》 M・ナイト・シャマランの廉価版、という感じ。オチが分かると二度見たくなる映画ではない。その理由は、映画の中にトリックとオチ以外のドラマというべき部分がほとんどないから。テレビのクイズ番組の推理モノの再現ドラマみたいだ。で、その肝心のオチだけど、無粋を承知で書けば、明らかに破たんしてる。例えば、犯人は○○の状態で普通の人より行動が制限されるはずなのに、たった一人で事前にすべての仕掛けを準備し、あれだけの人数の人間を同時にトリックにはめ込めるだろうか。また、「遅効性の毒」とやらを盛られたあの男が、犯人の指示通りに動かなければ、すべての仕掛けが壊れてしまう。指示に従えば自分は極刑も予測される重罪。ならば、一体どんな毒物なのか分からないが、まず病院に行くか、警察に行くのが普通の判断ではないだろうか。低予算で作られたそうだし、若い監督を登用したインディーズ系の映画会社らしい勢いみたいなものがあって応援したい気持ちにもなる。でも、シャマラン監督の作品が当たっているからと言って、こんな映画ばっかり出てくると、サスペンスものを見る気がしなくなる。2点(2004-11-09 23:25:00)(良:5票)

102.  スプリング・ガーデンの恋人 《ネタバレ》 「ブリジット・ジョーンズの日記」でもそうだったけど、コリン・ファースってハンサムなんだけど堅物、でも実は結構お茶目なイギリス人の男、ってのがはまり役なんだろうか。映画は結論から言って、話の流れが何だかおざなりで、テキトーな脚本って感じ。ビデオで十分。好意的に解釈すると、堅物のイギリス男が奔放で自由なアメリカ人女に翻弄され、でも実はアメリカ女もホントは古風な所があり、堅実なはず(?)のイギリス女も中身は自分勝手な同じ「女」なんだ、てなことが描きたかったのかな。そういうアメリカ人とイギリス人のカルチャーギャップが底辺にある作品なのかもしれないが、よく分かりませんでした。下着姿で踊ったり、プロポーズをされたうれしさでブルーの大きな瞳からぽろぽろ涙を流すヘザーがかわいかった。4点(2004-11-06 19:12:34)

103.  オーバードライヴ(2004) 《ネタバレ》 ロックギタリストが津軽三味線に魅入られ、演奏でバトルする…「クロスロード」みたいなお話を想像して見に行った。でも、この映画、音楽とそれに魅入られた人にまつわるお話なのに、三味線という弦楽器だけでなく、根本的に「音楽」という存在自体に対する敬意みたいなものが欠けている気がする。ひどいのは主人公と対決する悪魔の(?)三味線弾きの扱いよう。あの役の人はどうやら有名な本物のプロらしい。そんな人にあんなヘンテコなメイクまでさせて、道化にする必要があったのだろうか。所々に出てくる狂言回し役のような歌うおネエちゃんや挿入されるアニメーションも意味不明で見ている側の集中力をそぐ。ベタなギャグも滑りまくっていた。主人公が津軽三味線に引き込まれる動機も不純だし、あんな適当な練習でギタリストの運指が短期間に三味線に適応できるのかな。ただし、悪魔の三味線弾きをはじめ、演奏の技は本物。それだけに、世界に誇れる日本の弦楽器の神髄をもっと見せてほしかった。リスペクトした上で、それをコメディで扱うなら「スクールオブロック」や「クロスロード」みたいな肩の凝らない音楽映画になったと思うが、この作品はただ茶化しているだけに思えた。見ていて不愉快にすら感じた。1点(2004-11-06 15:48:06)

104.  キャットウーマン 《ネタバレ》 ハル・ベリーは好きな女優なんだけど…。ストーリーの流れやアクションにスピード感がない。悪役があまり格好良くないし、強くない。全身黒のコスチューム、バイク…と来ると、どうしても「トリニティ」にかぶるし、ビルの谷間を軽々と移動するのは、スパイダーマン…。で、かぶってる分損してるのか、あるいは脚本のせいなのか、いまひとつ爽快感もカタルシスもない。監督がフランス人だからなのか関係ないのか、妙なおしゃれ感があって、女性の自立とか何とか、アクションそのものと関係ない部分が少しうっとうしい。でも、やっぱり一番弱いのは悪役の魅力かなあ…。シャロン・ストーンは良いんですよ。特殊能力を持つ人間離れした戦闘力を持つキャットウーマンと闘うのが普通の人間(大理石の皮膚があるとはいえ…)じゃ、ワクワクしない。アメリカでもヒットしなかったとか。お客が見たいのは、スタイル抜群のブラックビューティー、ハル・ベリーがばったばった悪人をやっつける所ですから。3点(2004-11-04 00:21:24)

105.  モンスター(2003) 申し訳ない。いまひとつでした。期待して行ったんだけど、うるうるの「う」までも行かなかった。…確かにアイリーンの境遇は不幸であるけれども、あそこまで自暴自棄に生きる姿に共感できなかったというか。逆に「強い精神力を必要とする」とアイリーンが言う仕事ひとつで少女の頃から生きてきた「たくましさ」を彼女の持つ強さとして認める気持ちになったから、哀れに思うとか同情する気持ちは浮かばなかった。ラストの台詞は胸に響くが「同情なんかするなよ。馬鹿野郎」というアイリーンの独白と感じた。デブでブスで13歳から売春で生活して、どこへも逃げることもできず、自分を傷付けるままに任せてきた、しかし、それでも人生の探し物を最後に見つけたアイリーン。間違った生き方ではあったが、「強く生きた」とは言えるのではないだろうか。だけど……無粋を覚悟で書きますが、イラクやイスラエルでは子供の頃に両親を殺され、復讐のためだけに爆弾を抱いて自爆する人生が、この現在に、モンスターではない多くの人たちにあるわけで。セルビーに出会う前のアイリーンなら、立ち直れたはずだと思う。映画のストーリーなのにこんなこと書いても意味ないのは分かってるんですが。4点(2004-10-31 21:30:37)

106.  グラン・マスクの男 実在のフライ・トルメンタの話を新聞か何かで読んでしまい、そっちで先に感動してしまったので、映画はその追体験みたいな感じだった。でも、実話のイメージに近いほのぼのとした作品だった。「暴風神父」なんて、グッと来るリングネームですよね。ホントに優しくて強そうだ。ジャン・レノのファンを呼び込もうとしたのか、邦題は「グラン・ブルー」に引っかけたんだろうけど、ちょっとイメージ違いますよね。7点(2004-10-29 01:57:55)

107.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 かなり笑った。S先生が生徒と最初にやるセッション、ディープ・パープルやブラックサバスのリフが…。劇場から「ああ…俺もこれ最初に弾いた」と笑いがどっと。堅物の女性の校長先生が若い頃に町で見た最高のライブがスティーヴィー・ニックス。ジュークボックスから好きな曲が流れると思わず体が動き出す…。「あるある。分かる」。また劇場内は爆笑。ロックに一度はまった人なら、みんなが一度は感じた、どこか懐かしい、温かくて熱い気持ちを思い出させてくれる。韓国のイケメン俳優に熱を上げる奥さんに、「高校の時、ツェッペリンのジミー・ペイジのソロが完璧に弾けるのは学校で俺だけだったんだ。学園祭じゃヒーローだったんだぞ」と自慢したくなるアナタなら泣いてしまうかもしれません。〈DVDを見て追加〉特典映像で付いてくるツェッペリンのメンバーに「移民の唄」を使わせてくれと頼むビデオがまた爆笑。出演の子供たちの音声解説も楽しかった。「移民の唄」ってできてからかれこれ35年? ぐらいたつのか。「スモーク・オンザ・ウォーター」もそんなもん? でも、ギターを初めて手にして、たぶん誰でも3分でリフは弾ける。それでも、今でも何度聴いてもすごく格好いい! こういうの、不滅の名曲って言うんですかね。改めて思いました。8点(2004-10-28 23:46:41)(良:1票)

108.  X-メン アクション部分だけ見れば、「2」より「1」の方が好き。ミュータントそれぞれに能力と弱点がある。敵役が単なる悪役ではなく、しかも強くて格好良いのもいい。マグニートーは周囲に金属がなければただのおじさんだし、プロフェッサーXはテレパシーが封じられれば車いすの障害者、ストームは屋外に出ないと能力が発揮できず、サイクロップスは専用のサングラスがないとビームをコントロールできない…という風に。敵はその弱点を巧みに突いて攻撃する、が、X-MENも互いの弱点を補完し合いながら闘う…ということで、子供の頃見た「サイボーグ009」とか「レインボーマン」を思い出して楽しかった。キャラの中ではミスティークが一番格好良い。「2」でも大活躍だったし。コミックの原作を大金をかけて映画化できるアメリカ映画の贅沢。比べて、わが日本のはちょっと中途半端なんだな。金のかけ方が。「バビル2世」とか「レインボーマン」とか、30億円ぐらいかけて実写でやんないかな。7点(2004-10-26 17:54:33)

109.  大阪物語(1999) 実家の大阪を離れて十数年…。気になっていたのでやっと見た。こんな情けないおっさんに美人で性格のええかみさんがおって、しっかり者の娘がいて…。でも、情けないお父ちゃんもええ所があったんやね。にんげん、誰でも無駄に生まれて無駄に生きてるわけやないと。今日もええ天気や。神様が空から見てはる。がんばらな。こんな感じですか。ごちゃごちゃした大阪の街並み(東京はただ人が多くて疲れるだけなんだが)が何だか懐かしかった。でも、大阪もどんどんミニ東京化してますよね。大阪に住んでる人がこの映画見て「何か懐かしなぁ」と思うようなことにならなければいいですが。6点(2004-10-25 14:31:30)

110.  半落ち 《ネタバレ》 な~んだ。やっぱり、という感じ。何だか薄っぺらいなあ…と見ながら感じたが、自分だけじゃなかったんだ。原作も読んだが、今ひとつ感情移入できなかった。知り合いに白血病で子供を亡くした夫婦がいる。その喪失感は確かに心身に変調を来してもおかしくないほどの重いものだが、それを埋める作業はこの映画が描いているほど簡単ではないんじゃないかなあ。原作者は新聞記者らしいが、仕事で付き合いのあるメディア関係者にもこの映画の感想を聞いてみた。曰く「あの映画通りの事件が起きたとして、ただ『歌舞伎町に行った』というだけで動機を疑うようなことは書けないし、その後、仮に骨髄提供の事実が分かったとして、その青年を追いかけ回すほどの報道の意味はない(梶が必死に隠す意味が分からない)」。つまり、物語の設定にリアリティがない、ってこと。私もまったく同じことを感じた。何だかきれい事ばかり描かれてる、って印象が残った。3点(2004-10-24 01:53:48)

111.  トルク 《ネタバレ》 冒頭、「俺たちの映画は『ワイルドスピード』より速いんだぜ」みたいな意味を込めたシーンがあり、主人公が「4輪に乗る奴はアホばかりか」なんてバイク乗りがにやりとする台詞もある。しかし…。やっぱオーバー250キロを誇るリッターバイクで山の中やらオフロードを飛ばしても迫力不足だなあ…。主人公の彼女と悪者の彼女の女同士のバイクを使ったスタントの闘いはちょっとおもしろかった。ラスト、ヘリのエンジンを使ったというふれこみのモンスターバイクの追跡シーンはアニメーションなのかCGなのか、ほとんどマンガ。ミュージックビデオ出身の監督らしく、お話は畳み掛けるように進むし、スピード感のある映画なんだけど、肝心のバイクがあまり速くありませんでした。マッドマックスの「1」の方が速くて(アウトライダーが)怖い。この映画のバイクシーンよりモトGPのオンボードカメラの方が速いです(こっちは300キロオーバーだから当たり前だが…)。5点(2004-10-21 06:18:47)

112.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 前半はコメディ仕立てだけど、私は何故か途中から涙腺をやられた。国家の再統一という「国家的事件」と大黒柱の母親の闘病という「家族的事件」の2つの軸を重ね合わせ、時代にほんろうされた家族が再生する姿が描けていると思う。母親とララが後半、アレックスのいない病室で喧嘩していたように、ラストでは母親は嘘を知らされていたはず。しかし、死期を迎えた母親に見せた最後の嘘のニュースは、少年の頃のアレックスのヒーローだった元宇宙飛行士が臨時の国家元首に扮して、統一された新ドイツの姿を語る姿。それは西ドイツがいつか失って、東ドイツがたどり着くことに失敗したような現実にはない理想の国の姿。アレックスに優しい視線を向けながら母親が語る「すばらしいわ」の言葉は、国家再統一という歴史の荒波の中で、人々が失ってはならないものに気付いたアレックスの成長に向けられたもののように思える。新しい国の誕生を祝う花火を見ながら、万感の思いを胸に母親は静かに旅立っていく。父親の所在をめぐる嘘を告白し、アレックスたち家族の優しい嘘を受け入れた母親はすべてに安心しきったような穏やかな表情だ。おかしくて笑い、しかし、同時に涙が出る、そんな不思議な映画だった。余談ですが、ララ役の女優さん、可憐でかわいいですねえ。9点(2004-10-11 03:19:35)(良:1票)

113.  ディープ・ブルー(2003) 《ネタバレ》 癒し系の映画かと思って久しぶりに女性の友達を誘って行って失敗した。アザラシの子供が空中に放り上げられて食われるシーンでいきなり「……」無言に。サンゴ礁同士がじわじわお互いを浸食して「共食い」するシーンでは思わず「何かひりひりして痛そう…」。深海に住んでる小さな電球みたいな魚はかわいかったかな。でも、ひたすら「食う」「食われる」の展開にどんどん空気は気まずく…。カップルで見に行って楽しい映画ではないかも、です。ずいぶん前に見た「アトランティス」って作品は同じようなスタンスの映画だった記憶がありますけど、魚がダンスしていたり、結構楽しかったですよ。4点(2004-10-06 19:45:02)

114.  サラマンダー 映画館で見てしまった。マシュー・マコノヒーがムキムキになってて、最初、誰だか分からなかった。ドラゴンは迫力あったけど、F15でも勝てないんですかねえ。大きな網みたいなの持って飛び降りる戦法やRPGみたいなロケット弾で闘っていたけど、ちょっとミリタリー関係が好きな私はドラゴンと戦闘機や戦闘ヘリが派手な空中戦やるようなシーンを期待して行ってしまった。予算が足りなかったのかなあ。4点(2004-10-06 18:32:33)

115.  僕はラジオ 大好きだったデブラ・ウィンガーが復帰しているというので見に行った。最初、「タイタンズを忘れない」のようなスポ根ドラマかと思ったけど、これは違った。田舎の小さな街の人々と知的障害者のほのぼのとした交流の話で、障害者を扱ったヒューマンドラマというとハリウッド的な偽善性が鼻につくところだけど、この話は実話で、ストーリーも「出来すぎ感」はない。実在の主人公がラストに本当に映像に出てくる(しかもキューバ・グッディングそっくり。あれ? 逆か)ので、そうしたあざとさも感じなかった。涙がぼろぼろ流れる感動作じゃないけど、何とも言えないほのぼのとした気持ちになれた。軍人とか堅い役の多いイメージのあるエド・ハリスがラジオの成長していく姿を見て満面の笑顔を見せるシーンが良かった。世間で言われている通り、本当に良い俳優だ。デブラ・ウィンガーは若い頃の印象のまま、きれいに歳を取っていました。復帰作に良い作品を選んだと思う。 お話とは関係ないけど、試合の場面では映画の舞台設定となった70年代のグランド・ファンクなどのロック(リメイク作のようだったが)がガンガン流れて気持ちよかった。8点(2004-10-02 14:34:16)

116.  バイオハザードII アポカリプス 前作は見たけど、これのゲームはやってません。という立場での感想ですけど、身も蓋もないですが、何だか「ゲーム」っぽい映画だ。前作は狭い研究所内から脱出する、という状況設定があるから緊張感があったが、今作は話のスケールを広げた分、設定に無理があるような気がする。私がもし指揮官だったら、M1戦車か戦闘車両とアパッチ攻撃ヘリ(かそれに近い装備)でゾンビを一網打尽にする。機関砲で撃てば、頭を狙わなくても人間の体は粉々になる。博士の子供の場所が分かってるなら、ヘリで降りて救出に行けばいいし、改良型(?)アンデッドの戦闘能力を計りたいのなら、わざわざ街ひとつをぶっ壊して、なおさら戦術核で焼き尽くす必要はないだろう。こんなことを書くのは無粋なんでしょうが、わざわざ闘うために場所を設定しているような感じで、まさに「テレビゲーム」みたいに見えてしまった。それと、ミラの戦闘アクションは訓練の割にはカメラが近すぎるのかカット割りのせいなのか、それともミラ本人が闘っている(スタントを使っていない)ためなのか、あまり強そうに見えない。マトリックスのキャリー・アンやX-MENのレベッカ・ステイモスの方が格好良かった。4点(2004-10-01 13:42:18)

117.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 見終わった後に何とも言えない切なさが残るけど、不思議と後味は悪くない。ラスト、電動車いすで風を切って街を行くジョゼの顔をカメラは映さないが、涙を流してはいないのだ。静かに鮭を焼くジョゼの顔はそれまでの童女のような幼さがウソのようになくなった大人の女性の美しさ。恒夫は残酷にジョゼを捨てたが、映画では描かれていないけれど、それは「障害の壁」とかいったステレオタイプな理由ではないのだろう。ただ、「もっと好きな女ができた」だけなのだ。だって、ジョゼを好きになる時も恒夫には彼女の障害に対するためらいなどはなかったのだから。ジョゼと恒夫の間に起きたのは、若い男女の間によくある出会いと別れのエピソードのひとつ。だけど、それでジョゼは人目を気にせずにたくましく生きる強さを、恒夫は人の弱さを思いやる優しさを知った。不器用でも、結果が残酷でも恋愛は人をかようにも変えることができる。単純に設定だけを見ればちょっと前に大ヒットしたフジテレビのドラマに似てるけど、こちらは見て良かったな、と素直に思いました。9点(2004-10-01 13:21:20)(良:1票)

118.  華氏911 アメリカで受け入れられるために必要なのかもしれないけど、死んだアメリカ兵だの罪もなく戦場に送られるアメリカの若者だの、ブッシュが犯した罪がムーア監督の指摘通りにもしあるなら、最大の被害者であるイラク人のことが少ししか描かれていないことにイラク人と同じ世界の中の非白人として何とも言えない違和感が残る。「ムーアさん、あんたもやっぱり『アメリカ万歳』主義なのね」とちょっと冷めた気分にも。もうひとつは、某深夜番組の井筒監督が言っていたように、これは映画館で見る「映画」ではないような気もすること。大画面で繰り広げられる虚構の世界に身を置いて、日常の憂さを晴らすひとときを楽しむのが映画の醍醐味ならば、この作品はそれに当たりません。NHKスペシャルを大画面で見ているのと変わらない印象が残るのです。もうひとつ、私は別の作品のレビューでも書いたのですが、「見る前から作家、監督の描きたいものが分かっている作品などおもしろいわけがない」ということもあります。ただし、それでもこのドキュメンタリー作品が人を引きつけるのは、今の世の中の「何か間違ってるのではないか」「どこかおかしいのではないか」という漠然とした疑問にすぱっと「答えらしきもの」を示してくれている点かもしれません。見た後に、一緒に見た人とついつい映画の内容について話をしたくなってしまうこともこの映画が良い作品であることのひとつの証左かも。その答えが正しいかどうかはムーア監督が話しているように、それぞれの観客が考えるべきなのです。それがなければ、作品で皮肉られている「無知でアホなアメリカ人」と同じになってしまいます。ジェットコースターや遊園地のアトラクションのような最近の映画は、見終わった後でコーヒーを飲んでいるうちに内容を忘れてしまうこともありますから、この映画が優れた作品だということは間違いありません。7点(2004-09-12 11:31:24)

119.  サンダーバード(2004) すごく期待して見に行った。サンダーバードが実写版で映画になると聞いてから、あの♪タッタカタッタ~タッタ~タカタカ♪ってBGMが頭の中で何度か鳴った30~40歳代の男性は多かったことでしょう。オープニングから旧作の好きな人にはうれしい絵が続きますが、肝心のストーリーは皆さんの大好きなメカたちがあまり活躍しません。パンフレット読んだら、アメリカではサンダーバードはほとんど知られていないため、物語を人物中心にして一般受けを狙った様子。確かにお子さま向けでしたけど、私と同世代(30~40歳ぐらい)の男性一人、夫婦風の方が結構多かった。私がパンフレット買った時も50代ぐらいの夫婦らしいカップルの男性がうれしそうに買っていて、横で見ていた奥さんが「気が済んだ?」という感じで呆れていました。これは小さなお子さんがいるお父さんが、韓国ドラマにはまっている奥さんは家にほったらかして、ひそかに子供(男の子)との絆を取り戻すための映画だと言い切ってしまいましょう。しかし…。2号のプラモデルたくさん作った私としては、もっと2号を活躍させてほしかったなあ。6点(2004-08-17 14:48:05)

120.  リディック 《ネタバレ》 脚本がしっかりしていないからなのか、うまくストーリーの中に入っていけない。また、リディックはピッチブラックでは「漆黒の闇でも物が見える」という特殊能力を使ってエイリアンと闘うが、今回は何が救世主としての特殊能力なのか分からなかった。見てるとただステゴロが強いだけ、って感じ。ただ、やっぱり感心した点もある。この監督さん、ピッチブラックでもそうだったが、「絵」を描く才能はあるのだと見た。例えば、日が昇るとともにすべてが焼き尽くされる灼熱の惑星の焼け野原をリディックらが必死に走り抜ける場面など。SFらしい、だれもが見たことのない宇宙の果ての光景をうまくイメージ化できる人なんだと思う。ピッチブラックは単にエイリアンとの対決ものだったから良かった。しかし、本格的なストーリーものを作るには脚本の練り方が足りなかった。良いブレインがいれば、すごい作品が撮れる力量はあると思う。6点(2004-08-12 14:16:22)(良:2票)

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