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プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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101.  トラフィック(2000) 90年代に泣かず飛ばずだったソダーバーグ監督だが、本作は久々に「ソダーバーグの本領発揮」とも言うべき作品になっている。無理に娯楽性を追及せずにドキュメンタリー・タッチに徹したことが良かったのだろう。冒頭の「笑えないジョーク」や毒殺オチには参ったが、主要キャラ3人の顔合わせをさせないという設定が話をわかり易くさせ、普段の「ゆれるカメラワーク」もかえって作品にリアリティを持たせている。メキシコの2つの組織の対立と、アメリカとメキシコの刑事が共に相棒を失うところは興味深かった。ラストの盗聴器も終わりなき戦いを象徴していて余韻を残してくれる。ただ、ヘレーナの変貌が理由・結果という安直な描かれ方なのが残念。キャロラインが家出するシーンもどうせならオリジナルどおりロバートに追い出されるほうが良かった気がする。それにしても、次回作「オーシャンズ11」以降の失速振りをみると、どう考えてもソダーバーグは「セックスと~」以降の失敗から何も学んでいないとしか思えない。ソダーバーグの次の「復活」はいつになるだろうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-11 23:18:09)(良:1票)

102.  チャーリーとチョコレート工場 ファンの人に言わせれば「バートンが原点に帰ってくれた」などと評価されることだろうけど、個人的にはやはり監督は「ビッグ・フィッシュ」でいい意味で大人になったと思わされる映画だった。ジョニー・デップの存在感に加え、原色を使ったセットの数々はいつもながらセンスを感じさせるし、いざというときに歌うウンパルンパも楽しいが、それ以上に盛り込まれたブラック・ユーモアはファンタジーというよりも教訓的な寓話を作り上げていて、そこがバートンの父親の視点も強く感じさせる。余談だが、子役たちが性格に負けず劣らずアクの強い顔つきばかり、毎度ながらバートンの役者選びには感心させられる(バットマンシリーズは別)。クリストファー・リーは「スリーピー・ホロウ」にも出演していたが、オタク監督バートンの元ドラキュラ俳優への敬意の表れなのだろう。ラストの展開もたしかに「ビッグ・フィッシュ」だ。一歩間違えると陳腐になりがちだが、監督の演出によって、わざとらしすぎないメルヘンチックな温かみを持った終わり方になっていて、後味は非常にいい。バートンファンも「ビッグ・フィッシュ」似だからといって目くじらを立てずに、にラストを静かに見守って欲しい。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-11 14:37:56)

103.  ザ・リング オリジナルは未見だが、ホラーとしてはこの点数。ところどことろ見せ場を作ってはいるが、肝心のクライマックスがイマイチ盛り上がらないのは問題だろう。ラストまでの意表をついた展開は「エイリアン」以降の定石を踏んだ展開であるが、意味も無くサマラの顔を見せたり、襲われるシーンの途中で別のシーンを挿入したりと、ことごとく興を殺ぐような演出なのはどうにかしてほしかった。写真のシーンもいかにも和製ホラーっぽいけど、デジカメだったのはなんとなくギャグっぽく思えてしまった。でも、ビデオ自体はシュルレアリスム作品っぽくて面白い。とりあえず、オリジナルも今度見てみよう、と言いたいところだけど松島奈々子が出てるんだよねぇ。ナオミ・ワッツとどっちが演技が上手いかは見なくても判りそうだけど・・・[地上波(吹替)] 5点(2005-09-08 19:15:03)

104.  ビーン テレビ版は見たことがないのですが、みなさんのコメントを読ませていただくと、本来のビーンは「こち亀」の両津勘吉キャラのようですね。この映画に対して破壊屋のギッチョさんの言うところの「駄作を見て、あ~くだらなかった、と笑うことは出来ても、笑えない映画を見て、あ~笑えなかった、と笑うことは出来ない」ということを実感しました。おまけにギャグとはいっても、下ネタだったり、手術で腹の中を探るような痛々しいものが多いのが受け付けられませんでした。[地上波(吹替)] 3点(2005-09-06 18:57:12)

105.  シックス・デイ あくまでもB級映画と割り切れば、駐車場で車を発信させたり、後半で科学者をあっさり殺したりするシーンなどがそこそこ凝っていて許容範囲といった感じ。しかし、ラストはさすがにポジティブすぎてイマイチ。お前ら寿命の話はどうなったんだよ、と突っ込んでしまう。まぁ、この映画はあくまでも「クローン」と同系列の映画に分類されるんだろうけど。[地上波(吹替)] 5点(2005-09-05 17:15:05)

106.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 久々に見直してみて思ったのはやっぱりフィンチャー監督には単純な娯楽映画は向かない、ということだった。本作を見る限り監督はパニック・ルームよりもそれを取り巻く人々の人間模様に関心があったようで、そこが娯楽映画としての面白みを削いでいるのだ。もっとも犯罪ドラマとしてみればinvincibleさんのいうとおりそれなりに評価されただろう。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-02 17:12:20)

107.  アトランティスのこころ 原作のファンだけにどんな脚色をしたのか気になっていたが、やはり一話でまとめるには少し無理があった。何せ、ラストで伝える事が全く違う。原作のラストではそれこそ並々ならぬ余韻を残してくれるのだが、それがなかったのは少し哀しかった(映画のラストも良いけれど)。原作の後半部で壮大なストーリーへつながるため、伏線として未消化になるエピソードも多く、とくにサリーの死が本作では唐突過ぎる。これならもうちょっとエピソードを減らして1つ1つ丁寧に作ったほうがよかったのではないかという脚色だった。しかし、それ以外ではファンタジーとしてなかなかの出来だった。作者の持つ60年代への郷愁がよく出ており、幻想的で心に残るシーンも多く、特に観覧車でのキスシーンは「リトル・ロマンス」のサンセット・キス並みに最高にロマンチックだった。アンソニー・ホプキンスもいいが、やはり子役2人の演技が自然で心に残るものだった。本当は8点ぐらいつけたかったが、前者の点を踏まえ7点。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-02 17:05:54)(良:1票)

108.  ロボコップ(1987) いや、ほんとにラストシーンを見たときは唸らされました。官僚主義をものの見事に皮肉っているだけでなく、どんでん返しのような爽快感のあるオチに絶句。個人的にはあれを超えるオチはなかなか見つかりません。おまけにこの1作を見ただけで続編が駄作になって言った理由が良くわかります。サイボーグ警官という材料を既にとことん料理し尽くしちゃってるんですね。中盤のサイボーグとしての活躍の数々は、「こいつ本当にターミネーターより強いんじゃないの?」なんて思わせる妙技の数々です。おかげで3作目じゃついに空を飛んじゃったし。個人的には監督独特のブラック・ユーモアも楽しかったですけど(核戦争ゲームネタが最高)。そしてロボ・コップが次第にマーフィとしての自覚を取り戻す過程も見事でした。全体的に脚本の出来のよさに感心させられた1作です。[地上波(吹替)] 8点(2005-09-02 16:58:27)

109.  ボーン・スプレマシー 1作目よりも完成度は非常に高い。緊張感を尊重した淡々とした筋運びにしているにも関わらず、ボーンに「変装しない」という特徴を持たせることで適度に見せ場を作り出すことに成功している。1作目もハードボイルドな雰囲気ではあったのだが、娯楽要素を優先したためか、ご都合主義ばかりが目立つ中途半端なスパイ映画になってしまっていた。しかし、そんな1作目とは対照的に手堅い演出によって、本作はサスペンス映画としても一級品になっている。批判されているカメラワークのブレも、むしろドキュメンタリー・タッチを思わせるという意味では非常に好感が持てる。本作で気に入った展開はホテルから逃げるとき足を怪我し、走れなくなったボーンがロシアでキリルから逃げようとする一連の場面である。ラストではちょっとした爽快感があった。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-02 16:49:08)(良:1票)

110.  シンデレラマン 「ミリオンダラー・ベイビー」同様アイルランド人のボクサーもの、ということで公開時期が悪かった気もするが(こっちのほうがずっとお金がかかってるし)、出来はそこそこいいほうだと思う。毎回ソツのない演出を見せるロン・ハワードが今回は年代を感じさせる映像を見せ、貧窮生活から立ち直ろうとするブラドックに熱狂した大恐慌時代の人々の気持ちは十分に伝わってきた(33年頃って言うとキング・コングを思い出すなぁ)。ボクシングシーンも臨場感があって素晴らしく、ラッセル・クロウの演技もオスカー俳優の名に恥じない好演ぶり。ポール・ジアマッティもなかなかいい味を出している。 だが、残念ながらいい事尽くめというわけでもない。ストーリー自体はややありきたりなだけに、メエの人物描写が一面的でキャラに深みがなく、彼女に共感しづらい。レニー・ゼルウィガーの力演が一歩間違うと印象に残りにくいこの役を救っているはいるが、家族愛をメインにするならこの点は何とかしてほしかった。そもそも家族を尊重する父親という設定自体ありきたりなのだから。マイクの存在が後半忘れ去られてしまうのも問題だろう。8点か7点か迷ったけど、とりあえずこの点数。[映画館(字幕)] 7点(2005-08-30 17:18:50)(良:1票)

111.  EX エックス(2002) ここまでつまらない映画は久しぶり。いや、むしろまったく「映画」を見た気がしない。スキーシーンだけならそれなりだけど、とにかくテロリストたちがあんまりに間抜けすぎて見ていて煩わしい。いくら雪山だからって毎回テロリストネタに持ち込むなよ。小説なら陳腐でもストーリー着けりゃ売れるだろうけどさ(ダ・ヴィンチ・コードとか)。おまけにラストであからさまにCG使ってるし・・・これならプロモーションビデオ見てたほうが数十倍面白い。[地上波(吹替)] 3点(2005-08-28 06:59:10)

112.  スパイダーマン2 一作目はダメだったけど、こっちはなかなか面白かったです。MJはあいかわらず尻軽でやっぱり感情移入はできなかったけれど、ドック・オクとの最後が今回は後味が良い終わり方でした。アクションシーンは前作よりもCGの粗が目立つものの、そのぶんダイナミックになっていました。ただ、ピーターの苦悩の描写はギャグが入りすぎてるせいか、中途半端な印象しか受けないのが、残念です。悪役のアルフレッド・モリーナの演技も圧巻でしたが、ハリー役のジェームズ・フランコの演技も捨てがたいです。ただ、今回の核融合装置はいくらなんでも子供だましでしょう。処理の仕方もいい加減だし。まぁ、アメコミものだからその点は妥協すべきかもしれませんね。しかし、前作のラストの良さを考えると結婚式以降のシーンは蛇足な感じでした。いくら父親があれでも当て馬は可哀想だ・・・[映画館(字幕)] 8点(2005-08-27 10:14:55)

113.  GODZILLA ゴジラ(1998) 和製ゴジラに全く思い入れが無いのでそれなりに楽しめた。単純に「巨大な恐竜、ニューヨークに現る」というプロットで見れば「ロスト・ワールド」より出来はずっといい。とくにマディソン・スクエア・ガーデンでの逃走劇は建物の構造をうまく利用しているし、随所のユーモアも利いている。核実験の責任をフランスに押し付けたり、ヒロインがずうずうしいのは問題だが、エメリッヒがアメリカの軍隊を馬鹿にしたのはある意味貴重だったと思う。それからゴジラファンに言いたいが、最近の東宝の作るゴジラよりもつまらないと断言できるのか?[地上波(吹替)] 7点(2005-08-22 20:30:23)(良:1票)

114.  狼/男たちの挽歌・最終章 これは「ワイルド・バンチ」に並ぶバイオレンス映画の最高傑作でしょう。冒頭からハイテンションな銃撃戦、どこかすれ違いながらも次第に友情を得ていく殺し屋と警官、ほんとうにハードボイルドです。それに、ジェフリーはもちろん友人のシドニーなどの脇役キャラも「挽歌」の名に恥じない素晴らしい男らしさで存在感を発揮していて感動的でした。「金はいい、友情だけで」なんてカッコいいセリフにもシビレますし、はっきり言ってユンファを超えるようなハードボイルドな役者は他に存在しないんじゃないでしょうか。ただ、一つ気になるところはラストでジェニーを登場させる必要性を感じなかった事。あのシーンがあるとどうもラストがうまくまとまらないような気がするので、それさえなければ10点でした。でも、教会での銃撃戦など見せ場をしっかり押さえていますし、ジョン・ウーにはもう一度くらい香港で映画を撮って欲しいなぁ。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-18 15:23:16)

115.  ブレイド2 1作目よりパワーダウンしている。1作目はB級ながらとかく絵作りに凝ったアクション映画だった。本作ではB級臭さはなくなったものの、アクションの撮り方が下手。特にストーリーの盛り上がりのなさは致命的で、クライマックスであるはずのドックとの戦いも戦う理由が曖昧なのが痛い。さらに、裏切り者など話がやや複雑になったため主役以外のキャラクターにいまいち共感できず、ストーリーに没入しづらい。前作では武器の造形にこだわった内容だったのだが、今作ではそういった工夫がなかったのも残念だった。前作も突出した出来ではなかったが、本作はわざわざ見る必要すらないと言える。[地上波(吹替)] 5点(2005-08-17 23:19:11)

116.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 この映画に出会えた事を本当に感謝しています。2度、3度と見ていてもラストではいつも心がいっぱいになります。この映画を「ご都合主義的な愛国映画」と批判なさるようですが、それはこの映画がある意味教訓的なテーマも併せ持っているからでしょう。個人的にはこの映画の「ご都合主義」には目をつぶれます。フォレストとジェニーの人生は既に指摘される方も多いように、アメリカの表舞台と裏社会を反映しています。フォレストに反し、ジェニーは成功に向けて活動するほど、どん底に落ちていってしまいます。フォレストの「羽」の話にたとえると、彼が羽のような人生で、ジェニーは運命に従ったことになるのでしょう。しかし、成功を物にするフォレストは本当に幸せだったのでしょうか。彼が人生で求めていたものは友達だったのではないでしょうか。その事を考えると、彼の行動の多くが孤独を紛らわすための行動と見ることができるでしょう。だから、ジェニーが子どもの事を告白したときには「よかったなぁ」と思い、ラストの子どもとのやり取りには本当に泣かされました。羽が舞い上がっていく終わりかたも最高に印象に残りました。トム・ハンクスの演技、音楽、どこかほのぼのとした故郷の風景、全てが素晴らしく、まさに宝箱に入れてとっておきたいような映画となりました。[地上波(吹替)] 10点(2005-08-15 18:36:44)

117.  太陽に灼かれて ロシア映画は初めてですがこれは名作だと思います。話自体は非常にゆったり進みますが、最後まで退屈せずに見られました。前半部でコトフ大佐とその家族の生活が美しい風景の中で牧歌的に描かれ戦車や戦闘訓練すらも村人は淡々と捉えています。しかし、後半でミーチャの正体が明らかになるにつれ画面に緊張感が漂ってきました。劇中に登場する巨大な気球と火の玉(偽りの太陽)が彼らを陥れる政治の影のメタファーになっているのだと思います。前半で登場する運転手をラストに持ってくるのもそういったコントラストを明示しているのでしょう。ラストはいつまでも余韻を残します。前半部は役者の演技でまとめていますが、特にナージャは映画に明るさをもたらす意味で「都会のアリス」のアリス同様、魅力的なキャラクターでした。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-14 18:54:43)(良:1票)

118.  ユニバーサル・ソルジャー こんなにつまらないSF映画は久しぶり。サイボーグ兵士という設定のわりにはセットもヴァン・ダムの演技も低レベルでまるで説得力無さ過ぎ。ラングレンの切れた演技はいいかんじだが、ヴァン・ダムの演技が酷いせいか、ラングレンのほうを応援してしまった。ラストの、実はルークのほうが強かった、っていう設定にも興ざめ。ヒロインもただうるさいだけだし。エメリッヒって昔はこんなB級SFも撮ってたんだ。[地上波(吹替)] 3点(2005-08-10 09:19:18)

119.  ブラックジャック<TVM>(1998) いつものようにマッチョでないクールなラングレンを見られたのは新鮮だったが、それ以外はスケールの小さいTV映画をジョン・ウーが派手に見せかけただけの凡作。ボディガードだったジャックがケイシーの父親になっていく過程はそれなりに面白かったが、肝心の犯人があまりに弱い。ジャックがトラウマを乗り越えるというストーリーも事件のスケールの小ささをかえって目立たせている。どうせなら事件は完全に脇にやって、ケイシーとのドラマが中心のストーリーにしたほうがよかった気がする。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-10 08:49:14)

120.  シッピング・ニュース やたらと評判が悪いが、ストーリーはむしろ非常に良くできている。最初、ハルストレムは本作の映画化を断ったというが、悩みを抱えた主人公が自分の居場所を見出す、というハルストレム作品の共通点はちゃんと存在しており、本作の原作は全く隙を感じさせない。主人公たちは皆心に傷を抱え込んでいるが、後半に進むにつれてその問題が上手く解消されていく。さらにエピソードの重ね方も効果的でラストで一家の悩みの象徴だった家が消えるシーンでは自然と前向き感が残る。こういった筋運びの上手さは「ギルバート・グレイプ」を彷彿とさせるところがある。キャスティングも上手く、ケビン・スペイシーの情けなさ加減や、ジュディ・ディンチの力強さは絶妙だった。だが、わざわざ映画にする必要があったのかと言うと微妙な感じである。それまでのハルストレム作品と違って見せ場があまりなかったのが問題だったのかもしれない。しかし、本作を失敗作と決め付けてしまうのは酷ではないだろうか。一つ一つのエピソードの関連性にもっと注意して観て欲しい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-05 08:57:46)(良:1票)

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