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101. ロッキー
この映画の感動するところは、成り上がりたいというアメリカンドリーム成功者ではなく、稀有なチャンスを恐れながらも、逃げずにベストを尽くす、それを愛する人にだけわかってほしいという、純粋無垢な姿ではないかと思う。まさに劇中のスタローンはロッキーそのもの。彼はこの作品の公開直前までチョイ役でしかなかったしがない俳優だったことを忘れてはいけない。自分の書いた脚本を様々な人間に売り込み、自分自身が演じるため、大作映画ではなく、あえて低予算映画を選んだ。「自分の感性」にこだわり続けたのだ。幸運にも結果として大ヒットはした。しかし作品上の彼はそんな成功を確信してはいない。とにかく与えられた、勝ち取ったチャンスにベストを尽くすだけの、まさに「ロッキー」そのものだったのだ。それにしても、試合までの描写が実にうまい。リトルマリーのエピソードも、エイドリアンとのなれ初めも実に自然ですばらしい。彼の脚本は超一流だ。演出・演技・音楽そしてストーリーすべてが奇跡的にかみ合った名作と言い切れる。[地上波(吹替)] 10点(2005-10-27 22:54:06)
102. リメンバー・ミー(2000)
《ネタバレ》 「未来は自分で切り開け」「好きだと思ったらはっきり告白するべき」「自分に嘘はつかないで」などきれいごとのヒューマニズムが当たり前の中、この主人公はそれを選ばなかった女性。それによって、もちろん苦悩や後悔もしているだろうけれど、この映画のそこがとても愛しい。今夢中になっている先輩が、まだ十分に知りえぬ親友とその後に結婚する運命を知ってしまうのは、あまりに切ない。良くぞ身を引いたと心から敬服してしまう。この映画、ストーリーの仕掛けがしっかりしているから、いつも以上に感情移入できてしまう。またキム・ハヌルの悲恋に焦点が行きがちだが、ユ・ジテのどこにでもいそうな朴訥な大学生がこのストーリーをしっかりしたものにしている。イケメンではないがとってもいい奴なのだ。無線機から聞こえる彼の声も実に美しい。「オーロラのかなたに」と導入が同じこともあって比較されがちだが、サスペンスやタイムパラドックスの妙に逃げずに最後までヒューマンドラマに徹した志は見事。ラストシーンの彼女が老けていないと疑問を感じる人も多かったが、実際に下手なメイクで老けさせたり、別な俳優に演じさせるのは考え物と思う。おそらくスタッフも考えた末の判断ではないだろうか。(どうせならあえて昔のままで)あくまでも現実にはありえないファンタジー。そう思ってくると、ユ・ジテにだけ見えたイメージ?昔のままの姿でいるという事は今もあの人を忘れないという意味?切なく美しい寓話でした。[試写会(字幕)] 9点(2005-10-27 20:46:02)(良:2票)
103. フォーエバー・フィーバー
試写会での視聴でした。ブルース・リー好きが役立つシーン、試写会場は拍手喝さい!見事に伏線が効いた瞬間です。それにしても、優秀な弟の告白は驚いた。思わず声が出てしまった。映画への愛情を感じさせるいい映画です。[試写会(字幕)] 8点(2005-10-27 14:52:46)
104. 星の王子ニューヨークへ行く
チャリティーコンサートにて。アーセニオ・ホールの司会(二役)&地元出身の歌手(エディー・マーフィーの二役)のシーンは最高です!こんな映画があってもいいじゃない![ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-27 14:36:33)
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