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プロフィール
コメント数 1995
性別 男性
ホームページ http://urabe65.kan-be.com/
年齢 59歳

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  風が吹くまま 《ネタバレ》 キアロスタミの映画には、観るコツがある。 何かありそうだけど、何もない場合が多い、とリラックスして観ること。 そうすると、彼の映画のなかの会話やちょっとしたことに、クスリと笑える余裕が出てくる。 この映画では、少年と大人の友情や、顔を見せぬ少女や生き埋めになった事故など。 田舎の刺激感覚で見ると、これらもまた楽しい。 都会の次々消費される刺激の中で、これらの牧歌的な刺激もまた新鮮だ。 そして会話の豊かさ。 ビジネス的な要素の一切ない会話の豊潤さ。 そこにキアロスタミの醍醐味を僕は感じてる。[DVD(字幕)] 7点(2019-01-19 15:45:34)《改行有》

102.  ミミック 《ネタバレ》 モンスターパニックものかぁ。 ギレルモデルトロ監督じゃなきゃ観なかったろうなぁ。 ニューヨークの地下には何かいる。 そんな妄想を抱かせるような、ドロリとした感じが気持ち悪い。 昔、巨大ワニの「アリゲーター」なんてものもありましたが・・ 東京の地下に何かが潜むって映画、あまり聞かないものね。 キレイ好きな日本人には、まぁ、取り組まないような内容でした。 さすが、デルトロ。細部までのこだわりよう、安易な特撮を使わない映像で、 センスの良さを感じます。[DVD(字幕)] 7点(2019-01-14 23:12:50)《改行有》

103.  牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(188分版) 《ネタバレ》 受験に失敗して、夜学に行き、仲間ができ、抗争に巻き込まれ、好きな女子が元リーダーの彼女で・・ 一言で言うと、こういう映画ですが、エドワードヤンのこの映画は、 長回し多用で、主人公の魅力というのが伝わりづらいんですね。 しかもどこにでもいるような少年、少女を使い、映像も暗め。 でもこの映画は映画自主製作者には勇気をもたらしたんじゃないかな・・ 普通の人間使っても、こんな重厚な映画ができるって。 主人公の少年の家も政治の時代にもみくちゃにされ、映画は厚みのある内容になってます。 4時間近くの映画です。 多少きつかったですが、最後の合格発表のラジオ放送を犯罪者になってしまった家の人間がじっと聞いてるシーンを みて、あぁこれは挫折の映画だったかと思いいたりました。 ヘッセの「車輪の下」みたいなものを感じつつ、鑑賞後、ひとり静かに酒を飲みました。[DVD(字幕)] 7点(2018-12-16 00:40:40)《改行有》

104.  評決のとき 《ネタバレ》 法廷ものの傑作をうみだすジョングリシャムの処女作の映画化。 メガホンを取るのは、「依頼人」の監督。 というわけでグリシャム原作なので、法廷ものである。 ラストの弁論で、不利な判決がひっくりかえるのは、ルメットの名作「評決」と同じ。 そういえば、タイトルも似てる(笑) 観てて思ったのは、アメリカという国は判例法主義なので、裁判に勝てば、法が時代に追いつく。 でもそのためには、多くの代償を伴うということ。 この映画では関係者が襲われたり、当の弁護士の家が放火されたり・・ それでもアメリカ人は騎兵隊のごとく、時代にぶつかって、国を前に進めていく。 異論もあろうが、やはりアメリカは、最前線の国だ。 振り返って日本を見れば、どうだろう・・ 原発一つとっても、中々状況は先には進まない国なんですよね・・トホホ[ビデオ(字幕)] 7点(2018-12-04 01:41:37)《改行有》

105.  トーマス・クラウン・アフェアー 《ネタバレ》 ご存知「華麗なる賭け」のリメイク。 本作では、見事に賭けに勝っちゃうんですよね。 男性側が・・ ジョンマクティアナン監督は、楽しみな監督だったんだけど、 こんな作品創っちゃったら、女性たちから総スカン食らったんじゃないでしょうか? それで監督作品が途絶えてしまったのでは? などとくだらんことを考えてしまうのですが、原作の男の嫌らしさは健在です。 ラブストーリーになってますが、この後、トーマスクラウンは、嫌になるくらいキャサリン(レネルッソ)から きつく反撃を食らうだろうなぁということを考えると、ハッピーエンドではないかも(笑) 本作は一級の娯楽作品です。 こんなにシンプルなオチの犯罪も、今では電子化、ネット化、AI化でもう見られないでしょうね。 でも新たな着想で、21世紀の「トーマスクラウンアフェア」を観てみたくもあります。 もちろん、今度は女性がそう簡単に落ちるとは思いませんが・・ むしろ賭けに勝つのは、女性の方だというラストが今風かも・・(泣)[ビデオ(字幕)] 7点(2018-11-18 22:46:53)《改行有》

106.  イヤー・オブ・ザ・ホース 《ネタバレ》 ヴェンダースが「ブエナビスタソシアルクラブ」をつくったように、 ジャームッシュが本作を創ったのだろうと思った。 ヴェンダースの場合、リスペクトを込めてだった。 しかし、本作は最後のろうそくを抱いて唄うシーンは、 ジャームッシュと通ずるところがあるように思う。 ニールヤングは詳しく知らないが、早速CDを借りに行こうと思う。 カントリーでもない、ロックでもない(ロックなんでしょうけど(笑))、心地いい時間がそこにはあったからだ。[DVD(字幕)] 7点(2018-11-15 12:24:49)《改行有》

107.  わが街(1991) 《ネタバレ》 名脚本家のローレンス・カスダンによる群像劇。 「再会の時」のときのローレンス節がみられて、嬉しかった。 ケビン・クラインの偽善が、周囲を振り回すが、 ダニーグローバ演じる黒人は彼のそんな善意を楽しんで受け取る。 不倫した旦那(ケビン)にどこまで気がついているのか、情緒不安定な 奥さんは息子の旅立ちとともに、偶然見つけた捨て子を養女にすることに 邁進する。 ケビンの上司はアメリカの格差がグランドキャニオンの亀裂のようになり、 そこから生まれる怒りを吸収すべく、俺は残酷映画をとるのだと 暴漢からおそわれた怪我が治るとまた思うようになる。 とまぁこんな話だが、あまり不倫に目くじらを立てないのが ローレンス調といったところか・・ この頃のアメリカは湾岸戦争前で、国内とくにロサンゼルスの治安が ものすごく問題になってた頃の話。 そんなロスで暴力に不安を感じながらも、人間性を失わないで 生きていこうとする人たちの人間賛歌である。 特に尺度を持ってきて、裁く話ではない。 中東との戦争で、訳がわからなくなる前のアメリカのヒューマンドラマである。 今となっては懐かしい空気だ。[ビデオ(字幕)] 7点(2018-10-18 02:48:16)《改行有》

108.  クロノス(1992) 《ネタバレ》 まったくロンパールマンほど、デルトロ映画に向いてる俳優いない。 もう素顔がクリーチャーみたいだもんね。 デルトロの美を垣間見られたのが良かった。 ゴシックとロリータが相性いいのはわかるが、スチームパンクとロリータが 相性いいのは発見だった。 まったくデルトロ、とんでもない奴だぜ♪[DVD(字幕)] 7点(2018-10-11 00:35:23)《改行有》

109.  バスキア 《ネタバレ》 とにかく豪華なキャスト。 何より笑っちゃうのが、デビッドボウイのウォーホールとバスキアの合作。 これは本物? さもありなんという感じで、絵が完成していく様は楽しい。 それだからこその次にくるウォーホールの死。 観ている方も衝撃が来る。 そして旧友のデルトロが優しく迎え入れてくれる。 最後のジープでの飛翔のシーンはジーンとくる。 テイタムオニールが出てたんだね。 髪に赤いスカーフ巻いてた画商の女性と思うんだけど・・ 「がんばれベアーズ」の女の子からは、変わり過ぎてて、ちょっと自信がないのだが・・ いい映画でした。 合掌バスキア。[ビデオ(字幕)] 7点(2018-09-30 21:28:53)《改行有》

110.  ソナチネ(1993) 《ネタバレ》 なんとも不思議な映画。 ストーリーもあるようでないようで、でも面白い。 間にきれいな景色のCMがある、たけし軍団の悪ふざけをテレビで見たような そんな感じ。 印象に残ったのは、機関銃乱射シーンのホテルの外からの構図。 沖縄で抗争があるとして、この映画のイメージも壊さない、 実に見事なカットだと思う。 淡々とした音楽もいい。 ホント、不思議な映画。[DVD(邦画)] 7点(2018-08-19 16:43:36)《改行有》

111.  あの夏、いちばん静かな海。 《ネタバレ》 たけしさんの暴力映画とは違う、もう一つの側面。 「菊次郎の夏」や「キッズリターン」と同じ感じの映画。 サーフィンを扱っているが、ホイチョイプロが手がける映画などとは違った、 都会の地元民の静かなテンポの映画だ。 地方からやってくる賑やかな連中とは違う、地元映画の味わいがある。 そして、主人公が華やかな仕事についてないとこなど、明らかにたけしさんの 東京が発信する文化に対抗している、骨のある映画になっている。 さらに洗練された久石譲の音楽が、羨ましい仕上がりにしている。 素敵な映画。 (後記) この映画の前年、桑田佳祐の映画「稲村ジェーン」に対して、たけしが「稲村~」に対して評論している。 そしてたけしは、その桑田への具体的な指摘を、本作を創ることで反論してみせたのだ。 桑田もこれに対して、もう一本映画を創ると宣戦布告している。だが、これは実現しなかった。 惜しむらくは、このバトルを後世の人間が確かめたく、「稲村ジェーン」を観ようとしても、 高額なVHSを購入するしかないのである。是非、「稲村ジェーン」のDVD化を![ビデオ(邦画)] 7点(2018-07-08 01:32:24)《改行有》

112.  橋のない川(1992) 《ネタバレ》 非常に正攻法な演出で、分かりやすい。 日常的な差別がさらりと描かれていて、観るものにズシリとくる。 特に二人の女の子とのエピソードが心に残る。 一人は差別とも、愛情ともとれる微妙な事件の女の子。 もう一人は、同じ境遇の中、戦いに身を投じていく女性。 宣言文との結婚式のシーンは圧巻である。 原作者の住井すゑさんの次の言葉が好きだ。 「文化というのは、簡単に言って、命を大事にする事。 これが文化なんです。命を大事にする事が、つまり文化国家なんです。」[DVD(邦画)] 7点(2018-05-02 00:28:29)《改行有》

113.  光る眼 《ネタバレ》 面白いと思う。 幼い子どもが大人に特殊な能力で立ち向かうのは漫画「童夢」でデジャブがある。 「童夢」の初版本が1983年なので、カーペンターはひょっとしたら、どこかで 大友克洋の作品を見たかもしれない。 大友克洋にもカーペンターの影響が感じられるが、双方インスパイアを受けていたのかもしれないと 思うと、楽しくなる。 まぁリメイクなので、深読みかもしれないが(笑) 前のレビュワーさんもおっしゃってましたが、「シャイニング」でもデジャブありましたな。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-24 16:37:08)《改行有》

114.  ダークマン 《ネタバレ》 B級の鏡! 他の監督が創ったら、普通の娯楽作品で終わるんだろうけど、このサムライミらしさって何だろう? スピルバーグやデパルマと違って、アクションやサスペンスに演出の才を見せないんだけど、 彼独特の美意識のアメコミ風映像やメイクが味があるんだよね。 やはり「死霊のはらわた」で認められたので、好きにやらせてもらったんだろうね。 伸び伸びとB級らしさを謳歌してる。[ビデオ(字幕)] 7点(2018-03-04 23:22:09)《改行有》

115.  トゥームストーン 《ネタバレ》 「OK牧場の決斗」を先に観てたので、ストーリーよりも違いを楽しむことに専念できた。 メキシコ国境が近い場所なので、その辺がよく描けてた。 ワイアットアープも「OK」みたいに善人一辺倒でなく、俗っ気のある、それでいてタフな人物に描けてる。 「ニューヨーク1997」のスネーク、カートラッセルがアープというところに90年代のアメリカ人好みの正義漢といった感じを受けます。 悶々としてる頃のアメリカの世相が感じられます。 ドクホリディが面白いですねぇ。カートダグラスも悪くないんだけど、より病人っぽいのが本作のドクです。 ラストのリンゴとの対決が「OK」との違いで一番面白かったところ。 アープとの1対1の決闘を横からドクがやっつけちゃうんだもん。ズルいのか、ズルくないのかが分からない(笑) より史実に近いのかもしれませんね。 OK牧場の戦闘シーンがストーリー中、ほとんど。 リアルに描写したかったんでしょうね。それ程この決闘はアメリカ人にとって人気の史実なのでしょう。 「ランボー2」「コブラ」の監督らしいけど、いやいや本作の方が才能感じます。 どうして今まであれほどの凡作を撮ってたのかが不思議なくらい。[ビデオ(字幕)] 7点(2018-02-20 02:35:46)《改行有》

116.  フック 《ネタバレ》 インディジョーンズ3部作の成功で、そのテーマパーク的映画術を如何なく、ここで発揮してます。 監督のスピルバーグは2回結婚し、子どもも養子も含め、たくさんの子どもに囲まれて、生活している頃です。 父親のモチベーションの持って行き方の彼の問題意識が、ピーターパンを使った本作にふんだんに盛り込まれています。 その哲学はひたすら陽気です。 しかしスピルバーグには、ただの陽気さにはない知的なものが感じられてなりません。 彼は「リンカーン」以降、特に政治的な映画を創るようになるのですが、 この頃の彼の娯楽作品には、知的な陽気さがとても魅力になってます。 この後に「シンドラーのリスト」を創るのですが、その魅力が陰をひそめる、 最後の大作がこの「フック」なのだと思います。 「ジュラッシックパーク」後、彼はハリウッドの在り方を最前線で考える演出に傾いていくのですが、 僕は彼の本作でも見られる知的な陽気さ、その為の演出がとても大好きです。[ビデオ(字幕)] 7点(2018-01-29 00:19:39)(良:1票) 《改行有》

117.  シザーハンズ 《ネタバレ》 人を傷つけやすいがために一人で暮らすエドワード。そんな設定のようにも見えるファンタジックな映像。 そういう彼を温かく迎える、とある家族。果たして・・ これはよくできたおとぎ話ですね。 思春期の男の子を表したかのような設定。そんな彼を愛する女性。もう究極のラブストーリー。 どこの国も多感な年頃の子がいるんだなぁとしみじみ。 クリスマスに観るには、最良の一本。[ビデオ(字幕)] 7点(2017-12-25 10:29:46)《改行有》

118.  夫たち、妻たち 《ネタバレ》 何か違うんだけど、そうかもしれないなぁと思って、毎回最後まで飽きることなく観させてしまうのがウッディのコメディ。何だろう?この不思議な感じ。アメリカニューヨーク発の人間賛歌ってとこでしょうか?今回はカウンセリングに話してるような語り口で二組の夫婦を描く。 一組は映画冒頭で別れるが、最後はよりをもどす。ここではあの名匠シドニーポラックが若い女性の肉体にはまってしまう中年を軽やかに演じている。「追憶」の監督がこんなんなの~って考えてしまう。 もう一組は監督アレンお馴染の公私混同カップルが出てくる。つまり実際付き合ってる女性を恋人役として映画に出演させている。ここではミアファーロー。どうでもいいけど、色んな女性と付き合うよね~(笑)。アレンのドキュメンタリーを観たけど、ダイアンキートンと違って、ミアファーローってあんまり別れてからはアレンのことで話題にならないよね。ま、とにかくここではミアファーローは無名時代のリーアムニーソンと出来てしまって、アレンは教え子とサックス奏者みたいな熱いキスをして、このカップルは終わり・・という話でした。 う~ん、夫と妻のどっちがいいのか悪いのか、二人で試練を乗り越えようとせず、あっさり別れるカップルをアレンは好むよね。私生活でもそうなのかなぁ。[ビデオ(字幕)] 7点(2017-10-15 22:42:13)《改行有》

119.  写楽 《ネタバレ》 錚々たる顔ぶれの伝説の絵師たち。歌麿、滝沢馬琴、鶴屋南北、北斎そして写楽。でも歌麿はあんなに女郎通いでは絵が破たんしてしまうんじゃないか?と素朴な疑問。蔦屋重三郎の神視線の商売にも疑問。観ていて絵描きのシビアさが描かれることもなく、ただ彼らの群像劇に終わったのが残念。絵師たちのお互いの切磋琢磨ぶりを映画にしてもらいたかった。残念。でも映画そのものは映画職人の手による丁寧な創り。自分らの職人魂から浮世絵師たちの創造の源を想像して、丹念に映画創りをして欲しかった。こんなだらしない人たちにあれほどの絵のきれいな線は描けないでしょう。絵描きって放蕩のイメージがあるのかな?でもそれは置いとくと映画としては見所が多く、特に旅芸者たちの踊りのカッコよさにしびれた。通りで見せるパフォーマンスはカッコいい、むしろ自分だったらそういうのを絵にした浮世絵が欲しいなぁ。[ビデオ(邦画)] 7点(2017-06-04 12:29:56)

120.  虹をつかむ男 南国奮斗篇 《ネタバレ》 バブル弾けた後の不況の中での日本映画。映画館オデオン座も閉館、閉塞感のありそうな状況の中、カっちゃんの底抜けの明るさで全編盛り上げる。しかし「男はつらいよ」シリーズと違うところがヒロイン松坂慶子を持ってきて決定的になる。寅さんの時は、ヒロインの松坂慶子が同じ部屋に寝ていて、誘ってきているのに、寅さんは逃げる。しかしここでは同じ松坂慶子をヒロインに持ってきて、カっちゃんは人妻と分かっていて手を出す。その辺がもうシリーズ不可であることを決定づけており、その後、山田洋次は学校シリーズ、藤沢周平シリーズへと作品を展開させていく。渥美清がいかに傑出した力量の俳優であったことを山田監督も痛感したのかもしれない。でも西田敏行のキャラクターも存分に活かされており、さすがは「釣りバカ」での扱いなれた山田監督の料理技だった。山田監督に駄作無し。本当にそう思わせる。[ビデオ(邦画)] 7点(2017-04-02 23:29:13)

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