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プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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101.  ぼくのエリ/200歳の少女 映像で語る映画。 多くを登場人物が語ることはなく、残酷な殺人の描写がたくさんあり、それぞれのシーンが淡々としてます。結果として映画の不気味さや、主人公とエリと触れ合う美しいシーンが引き立っていますが、説明がない分、人によってはすっきりとしない感じるかも。映画の雰囲気を重視する人には満足できる映画に仕上がっていると思います。 しかし「200歳の少女」というサブタイトルは・・・ないなあと。邦題をつけた方は映画を観ていなかったんじゃなかと勘ぐってしまいます。「ボカシ」の問題もしかり。 「Let the Right One In」(正しいものを受け入れろ)という原題はとても映画のテーマに合致しているのに勿体なく思います。 主演の2人の演技も格別。 同じヴァンパイアムービーの「トワイライト」シリーズにがっかりしたした人にもお勧めです。[映画館(字幕)] 8点(2010-08-30 18:53:27)《改行有》

102.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 タイトルが大仰というか、ケータイ小説っぽさを感じて敬遠していたのですが、評判通りの隠れた良作です。 役者の存在感が素晴らしく、特に上野樹里のさばさばとした演技は魅力たっぷり、「ファーストキスまで奪いやがって~!」のシーンの体当たり演技がいい。劇中の映画もいい。本当に大学生が作ったような映像で、リアリティがあります。 ただ、ほかの方も言っているように4章の話が浮きまくっているのは気になりました。エピソードとしては面白かったけど。 監督は別の方ですが、岩井俊二節が炸裂している作品なのでファンなら是非観ておくべきです。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-03 22:54:04)(良:1票) 《改行有》

103.  クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 《ネタバレ》 子ども向けの映画ということを意識して作られたしんちゃん映画だと思いますが、これもかなり良い作品。「トッペマ・マペット」や「スゲーナスゴイデス」なんかのネーミングセンスが好き。 しんのすけが戦うことを躊躇する描写があるのですが、どんどん成長が見られるのがいい。 ラストのおっかけっこがよく話題にあがりますが、本当何度観ても飽きません。特にひろしが「こんなもの、欲しけりゃくれてやる!」って言った後のアレには大爆笑!ババ抜きの劇画シーンや、ぶりぶりざえもんが「しんのすけを裏切り相手に寝返る」とほざいたシーンなど今も思い出し笑いがでそう。それでいて、ひろしが言う「今俺達の息子が、少し大人になったところだ」も名言。本当好きなシーンばかりです。 しかしス・ノーマンやマリオネットになった両親は子どもにゃ怖すぎ。 [DVD(邦画)] 8点(2010-08-03 22:49:32)(良:1票) 《改行有》

104.  デス・プルーフ in グラインドハウス 当方、「ずっこける」という体験をしたのはこの映画が初めてです。ラストシーンが色んな意味で凄まじく、誇張でもなんでもなく自分は椅子からずり落ち、観客からは失笑のようなどよめきが聞こえました。映画館でのかつてない一体感。あんな体験は二度とできないと思う。DVDでは趣味が悪そうな友達とお菓子食べながら観ることをお勧めします。[映画館(字幕)] 8点(2010-07-26 19:33:47)

105.  スーパーマリオ/魔界帝国の女神 《ネタバレ》 これものすごく面白いと思うのですが。 独特のグロめの世界観、お金をたっぷりかけたアクション、故・デニスホッパーの悪役ぶり、可愛らしさのかけらもないヨッシー、映画でも2番手役なルイージ、マリオの本名がマリオ・マリオ、マリオ役のボブ・ホプキンスも実に楽しそうに演じているなど、見所たっぷりです。まあ「マリオ」としてみると子どもにはトラウマになりそうな描写もたっぷりだしそりゃ興業的にコケるわなとも思いますが、「ネタで借りてみたらあんがい面白くてびっくり」くらいの満足感はあります。 どうもこれDVD化されていないんですね。黒歴史だと切り捨てずに再販したらそこそこ受けると思います。[ビデオ(吹替)] 8点(2010-07-14 18:22:51)《改行有》

106.  魔女っこ姉妹のヨヨとネネ アニメとしてのクオリティが段違いに高く仕上がっています。 キャラクターはとっても表情豊か、アクションシーンではめまぐるしいまでに動き、背景ひとつひとつも観ているだけで楽しくて仕方がありませんでした。 細田守監督の影響を多分に受けており、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(もしくはサマーウォーズ )」「おおかみこどもの雨と雪」に似たシーンを随所に感じました。 成熟した大人にはごちゃごちゃした物語に不満が残るかもしれませんが、アニメが好きな方にとっては劇場で観る価値が存分にある作品です。 アニメの面白さというのは、やはり「絵が動く」ことにあり、それだけでも突出した楽しさがあるものだと思い知らされました。 ちなみに自分の観た回は観客の9割がメガネをかけた成人男性でした。 アニメファン(オタク)にしか注目されていないのはもったいないことですし、まどか☆マギカみたいに実は大人向けということもないので、ぜひ家族連れや女性にもおすすめしたいところです。[映画館(邦画)] 7点(2014-01-05 23:19:09)《改行有》

107.  ペコロスの母に会いに行く 《ネタバレ》 肝心な場面で協賛している会社の広告がデカデカと映り込むのがかなり興ざめです。クライマックスでカメラのピントがあの生命保険会社の看板にバッチリあって、それからピントをずらしているので明らかに「強調」しています。「ここで宣伝かよ!」と思わせるのはやめてほしいものです。 でも映画はとてもよかった。原作のメッセージ性、その面白さが十二分に受け継がれていました。 その面白さの理由のひとつが、認知症の方の行動を明るく笑えるギャグにしていることです。 認知症は一度発症してしまうと、その症状は悪化をしていくか、よくても横ばいになるだけで、奇麗に治ったりするものではありません。 実際に認知症の行動で悩まされている方にとって、そのことはとても重く、苦しいものでしょう。 「認知症の行動を笑いに変えるなんて不謹慎だ」と思われる方もいるかもしれません。 しかし本作にそんな心配は無用です。 「勘違い」や「誇張」などのコメディのツボはしっかりと押さえられています。 認知症によって起こる数々の事件、そのシチュエーションは気兼ねなく笑えます。 しかも原作よりもグレードアップしているギャグもありました。 原作を読んだ方には「あ、あのシーンだ」と思えますし、「こうくるか!」とより笑えると思います。 そして本作は、「ボケるのも、悪かことばかりじゃないかもしれん」というメッセージを送ってくれます。 それは決して強がりではなく、作品を通じて「そうかもしれないなあ」としみじみ思えるものです。 実際に認知症で苦しんでいる人にとって、どれほど勇気づけられることばでしょうか。 それだけで、この作品が好きになってしまうのです。[映画館(字幕)] 7点(2013-12-17 20:23:02)(良:1票) 《改行有》

108.  ホーリー・モーターズ 《ネタバレ》 面白かった。 しかし、パンフレットを読まないとわからないことがあったのは歓迎できないところがあります。 多くの方が思ったであろうことが、映画のはじめのほうに出てくる窓から外を見ている女の子と、エンドロールに登場する女性は誰なのかということでしょう。 実は女の子は監督の娘で、エンドロールの女性は2011年に亡くなった監督の妻だそうです。 そして冒頭のシーンでは、レオス・カラックス監督自身が「扉を開けて劇場へ行く」男を演じていました。 つまりこの映画は監督自身が人生を顧みる映画でもあるのです。 よくわからない映画ですが、わからないなりに人生観や、生と死を見つめれるのはなんとなく漫画の「火の鳥」を思わせて魅力的でした。 「火の鳥」っぽいことがもうひとつあります。 それは主人公・オスカーの不死身っぷりです。どんなことがあっても、オスカーは死なない(死ねない)のです。 このことは一番初めに演じた老人とシンクロしています。 いくつのも人生を生きたオスカーは、自分の存在を確かめられない男です。 さらに死ぬことができない彼が、少し哀れに思えました。[映画館(字幕)] 7点(2013-06-03 22:35:47)《改行有》

109.  中学生円山 《ネタバレ》 この映画で皆が思うのは「どこからが妄想で、どこからが現実か?」ということでしょう。 自分は、円山が警察の話を聞いたあとからが、円山の妄想であると思います。 学校で羞恥心なくズボンをおろすこともありえないし、一度は戸惑いがあったとはいえみんなが「自主トレ」を応援してくれることも常識で考えればありえません。 円山は見事な軟体でヤクザの攻撃を避けていましたが、最後に清水さんに再会した時には、もとの体の硬さに戻っています。 そもそも、下井のベビーカーが銃に変形し、下井がヤクザを倒すという展開がもっともありえないでしょう。 この妄想は、円山の願望が現れていると言えます。 円山は、清水さんから「どうして人を殺してはいけないのか」と問いただされていて、上手く返すことができませんでした。 その後、円山は自分の妄想の理解者であった下井が、人殺しであるかもしれないと告げられるのです。 円山にとって、それは現実だと信じたくないことだったでしょう。 だからでこそ、円山は自身がみんなに祝福される上に、下井が大暴れをするという妄想をしたのではないでしょうか。 団地に平和が訪れたあと、円山は清水さんに「正義のヒーローっていうのは、人を殺しちゃいけない理由を知っている人だよ」と言いました。 妄想の中でも下井はヤクザを撃ち殺しています。 円山にとって、下井は正義のヒーローではありません。 しかし下井が「子連れ狼」としてヤクザを倒し、円山とともに戦ったことは、円山にとって現実の殺人と比べれば陰惨なものではなかったでしょう。 円山は、現実の残酷さを妄想で「上塗り」したのです。 そしてなぜ下井は円山の妄想に乗っかり、そして妄想を続けることを推奨したのでしょうか。 それは下井が「中学生が現実にやったこと」により、妻の命が奪われたたためでしょう。 妄想であれば、誰にも迷惑をかけることも、誰も傷つくことはありません。 さらに、妄想の中では(ある程度は)好きなようにキャラクターや物語を作り上げることができます。 下井の妻を殺した中学生も、妄想の中で欲望を発散していれば悲劇は起きなかったでしょう。 そして、妄想を信じることができれば、現実のネガティブな側面も覆い隠すことができるのです。 それこそが、下井の「現実に負けるな。妄想が現実を越えれば、それは真実になるんだ」ということばの意味でしょう。[映画館(邦画)] 7点(2013-05-23 01:18:08)(良:2票) 《改行有》

110.  アイアンマン3 《ネタバレ》 敵の魅力がなさすぎることが残念。今までの敵キャラはガッチガチの「機械」系で、アイアンマンと「鉄と鉄」のぶつかり合いが見れたのですが、今回はそうではないのです。戦闘がド派手な分だけ、敵が小さいものに見えてしまうのはもったいないと思います。<以下めっちゃネタバレ注意> 自分はエンドロール後に出てきた男が、ハルクことブルース・バーナー(マーク・ラファロ)であることに気づきませんでした。ハルクを演じていたのは「ハルク」ではエリック・バナ、「インクレディブル・ハルク」ではエドワード・ノートンと、役者がコロコロと変わっているためによけいにわかりにくくなっています。メガネもしていないし。 「僕は忍耐力がないんだ」というセリフは、まさにハルクならではですね。 壮絶な物語が実は「男への独白」であり、しかも「寝ていて聞いてなかった」なんてオチをつけるだけでも十分面白かったです。 それにしても、トニーがアイアンマン軍団を次々に花火として爆発させるというのは勿体無い。 トニーは「気に入った?」と聞き、ポッツは「とっても」と笑顔で答えるのもなんだか違和感。アイアンスーツに依存していたことに悩んでいたとはいえ、トニーにとってアイアンスーツはかけがえのないもので、ポッツもそれを知っていると思えたので。 男の子心をくすぐるヒーローとしてのアイアンマンのラストバトルを見れただけでも、十分満足なんですけどね。[映画館(吹替)] 7点(2013-04-27 22:46:20)《改行有》

111.  クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!! 子ども向けの体裁をしているこのシリーズですが、「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」は大人も泣ける傑作として語られており、映画ファンにとっても無視をできないシリーズになっていました。 しかしその「大人も楽しめる」印象もすっかり下火になり、大人が唸るような面白い作品は生まれないでいました。 「オトナ帝国」「戦国大合戦」が好きな人の中には、もうそれほどの作品は今後現れないでいると諦めている方も多いのではないでしょうか。 しかし、この「バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」はシリーズ久々の快作です。 本作には映画版クレヨンしんちゃんの面白さがギッチリと詰まっているのです。 本作はそのタイトルと設定通り、B級グルメにとてつもない愛情を込めている作品です。 この設定でしかなしえない、B級グルメを愛する人こそ感動できるシーンが、本作にはあります。 自分は「めしばな刑事タチバナ」や「花のズボラ飯」などのB級グルメを描いた作品が大好きなので、嬉しくって仕方がありません。 きっと観たあとは、焼きそばを食べたくて仕方がなくなるはずです。 そして本作はシリーズでもっとも「かすかべ防衛隊」が活躍する作品です。 キャラクターの個性もしっかり描かれており、特にマサオくんの描写が大好きでたまりませんでした。 そしてシリーズのファンとして嬉しかったのが、過去のシリーズを踏襲したような展開が数多くあったことです。 これこそクレしんと言える冒険と、大人にしかわからないギャグ、そして粋な台詞がたっぷりあります。 これはかつてクレしん映画を楽しんだ方には嬉しい要素なのではないでしょうか。 個人的に注目して欲しいのは台詞の数々。 特にしんのすけが道中に出会うお相撲さんへ言う台詞は、大人こそが面白いと感じるはずです。 そんなオトナへの視線を忘れないクレしん映画が、自分は大好きです。[映画館(邦画)] 7点(2013-04-24 19:09:11)《改行有》

112.  偽りなき者 本作はデンマーク産の映画で、話されているのもデンマーク語(一部英語もあり)です。 デンマークという国の特色として、手厚い医療や教育などのサービスが行き届いていることがあります(資金は高額な税金によるものなのですが)。 その「世界一幸せ」と称される国の一区画で「子どもが大人に性的虐待をされた」という事実は、人々にとっては憎むべき、廃絶すべき対象でしょう。 事実、デンマークでは1997年に男性の幼稚園教諭が幼稚園児に性的な虐待を行って逮捕されたという事件が発生しています。 その後、デンマークでは幼児教育に携わる男の先生が、非常に少なくなったそうです。 おぞましい事件が発生すれば、大人たちはそれをコミュニティから除外し、蔑み、二度とこんな事件が起こらないようにする・・・それは確かに致し方のない、当然のことだと思います しかし、この映画の主人公は全くの無実なのです。 彼に対する仕打ちはとても理不尽で、恐ろしいものでした。 肉体的にも精神的にも主人公が追い詰められているのを観るのは、とても辛いものがありました。 この映画で恐ろしかったのは、大人が子どもの嘘を信じる過程です。 嘘をついた女の子の証言には変なところもあるし、女の子自身も大変なことになっていることに気づき嘘を告白したりもします。 しかし、それでも大人は女の子のことばをとことん信じようとするのです。 それは「性的虐待」というタブーに触れる、とても具体的に言いにくい出来事であることも原因です。 そして、母親が女の子に「優しいことば」をかけてあげるシーンに、自分はゾッとしました。 これを言ってしまえば、もう真実のことばは母親には届かないと、絶望的な気分になったのです。 下手なホラー映画よりも恐怖を感じた作品でした。[映画館(字幕)] 7点(2013-04-22 00:50:38)(良:3票) 《改行有》

113.  カラスの親指 《ネタバレ》 上映時間が2時間40分と大変長い。 余すことなく原作の要素をつぎ込むことはとても尊いことですが、そのままでは少し息苦しさを覚えます。 でも膨大な伏線を張ったどんでんがえしと、ラストの「風船」が大好き。 風船に向かって、タケは「どっかで子どもが泣いているかもな」と言うのです。 これは「詐欺師」であったタケが、「他人の気持ちを想像できる」ということを示すシーンです。 オープニングで競馬場から出たときも風船が飛んで行きましたが、そのときはタケは風船を見ることがありませんでした。 このときには、まだ騙された者の気持ちが想像できなかったのでしょうね。 [映画館(邦画)] 7点(2012-12-13 00:12:39)《改行有》

114.  悪の教典 《ネタバレ》 中盤、オーディンにつきそうワタリガラスのフギンとムニンの物語が紹介されます。 フギンとムニンは、神・オーディンへ様々な情報を伝える存在です。 本作のフギンとムニンが示すものとは、以下だと思います。 ①蓮実 蓮実が「裏掲示板」「盗聴器」などにより情報を集める様は、さながらフギンとムニンのようです。 ②序盤に登場するカラス 蓮実が家の外にいるカラスに異様なまでの敵意を燃やし、電流により殺していたのも、自分の行動を「神に告げ口される」のを恐れていたからなのかもしれません。 ③怜花 蓮実は最後に、怜花に向かって「オーディンによろしく」と言っています。 これは「蓮実は本当に狂ったふりをしているか?それとも、神を信じているか?」という観客への疑問の投げかけなのでしょう。 さらに・・・このとき、怜花の片目はカラスのように真っ白になっています。 なぜ怜花の目がカラスのようになったのか・・・これは怜花が新たにフギンとムニンの役目を担うものになったからだと思います。 続編があるとしたら、怜花は蓮実(もしくは蓮実の意思を受け継ぐ者)の凶行を止めるのかもしれません。 その行為こそが「神に告げ口をする」フギンとムニンなのでしょう。[映画館(邦画)] 7点(2012-11-18 20:25:44)《改行有》

115.  夢売るふたり 《ネタバレ》 夫に結婚詐欺をさせる妻・里子の真意とはなんだったのでしょうか。 夫・貫也が言った『腹いせ』だとは自分には思えません。 自分には、それは純粋に貫也の夢のために思えます。 しかしその気持ちと裏腹に、女性と接触する貫也に嫉妬を感じていた。 それでも彼女は、貫也のため、夫に詐欺をさせた・・・ さらに彼女は、そんな自分の人生を『卑怯』と言うのです。 そして、彼女の本当の願いは、貫也とともに幸せな家庭を作ることなのではないでしょうか。 映画の後半で、里子は『お義父さん(イントネーションから、おそらく貫也側の父)』に「こんど2人で帰るから」と涙ぐみながら言っていました。 詐欺行為の発端になった女性・玲子にはお金を返しましたし、彼女の目的が「他人に不幸にさせる」というのは、疑って掛かるべきことでしょう。 包丁を持った彼女が『子ども』に救われたのも、それをあらわしていると思います。 自分は、この映画で一番悲しい存在なのは、 女性とつきあう貫也に嫉妬し、 その貫也の行動を彼の夢のために肯定し、 他人の人生にのっかり、 さらに自分は卑怯だと思っている、 里子だと思います。 [映画館(邦画)] 7点(2012-09-09 18:56:10)(良:3票) 《改行有》

116.  アベンジャーズ(2012) 会話シーンがかったるい。 序盤は仲間を集めるための「会話」が多く、中盤はとにかく「内輪もめ」が続き、そのやりとりは少々ダラダラとしています。 しっかりとキャラクターの内面を描いていることは本作の優れた点ではありますが、その全てが必要かといえば疑問です。「お祭りさわぎ」のような今作のコンセプトにおいて、中だるみ感が否めなかったのは残念ではありました。 まあそれにしてもラストの大立ち回りは大興奮! 最高クラスの「共闘」の面白さを堪能できます。 意外なキャラの組み合わせと活躍は、いままでのギャップも相まってかなり萌えます。 アメコミファンにはたまらないものでしょう。 そんなわけで今までのヒーロー映画を観た人は即効で映画館に行きましょう。 観ていない人は「マイティー・ソー」だけ観ておくといいかもしれません。 また、エンドロールの最後にもおまけがあるので最後まで観ましょう![映画館(字幕)] 7点(2012-08-16 20:35:32)(良:1票) 《改行有》

117.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 作品自体はとても面白かったのだけど、どうしても気になることがあります。 それは、グウェンの父であり警部でもあるジョージの「もうグウェン(娘)には近づかないでくれ」という遺言をピーターが破ってしまうことです。 グウェンの後ろに座り、小声で「守れない約束もある」と言うピーターに嫌悪感しか覚えませんでした。 グウェンからのアプローチがあったのならまだしも、お互いが父の遺言を知っているのに、堂々と「やっぱり約束守れねえや」と言うのは・・・全く納得できませんでした。 ピーターがジョージの葬式に訪れないのも、「二度と近づくな」という遺言を行動にあらわしたものだったでしょうに、その後にグウェンに「もう会えない」と言ったのに、何故この結論に帰着するのか理解できません。 恐らくこれは、続編でもヒロインを継続させるためのものなのでしょう。 でもそのために、約束を破らせないでほしかった。 破ったとしても、彼女を絶対に守るという決意を見せて欲しかったです。 それでも今作のピーター・パーカーは魅力的でした。 頭脳明晰でしかもイケメンなピーターですが、伯父に父の責任感を告げられた彼は、「父さんは今どこに?」「父さんは責任を放棄した!」と、涙ながらに訴えるのです。 いままでは優秀っぷりを見せ続けていたピーターですが、ここではとても愛おしく思えました。 そんな彼が、橋で子どもを救い、自分が数式を解いたせいで博士を狂わせたことに対して「これは僕の責任だ」と言い、行動するのです。 なおかつ、ピーターは博士を殺すのではなく、あくまで説得を行い、解毒剤を用いて解決を図ろうとしていました。 最後に「卵を買ってきた」ことで責任感をあらわすのはちょっと笑ってしまいましたが、これもいいシーンであったと思います。 マンホールから地上に出たあと、マンホールをちゃんと戻す新生スパイダーマンが大好きです。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-24 23:26:36)(良:3票) 《改行有》

118.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 主人公がアホで周りの信頼がゼロ、というのがいいですね。 ニートの上に貯金が65ドルしかなく、ドジで、その上悪びれる様子もない(でも彼女からはなぜかモテモテ)。 何の共感も持てないほどのすさまじいボンクラ具合なのですが、そんな彼が成長していく姿はなんともほほえましいのです。 冒頭20分はそんな能無し主人公の描写ばかりが続くので、なんの映画を見に来たのかわからなくなりますが、これはこれで面白いのでよし。 戦闘のバリエーションの多さも魅力の一つです。 艦隊の人間描写だけでなく、外界の人間たちの奮闘を描いているのがとてもいい。 画や展開が一本調子でないので、飽きにくいつくりになっています。 しかし宇宙人が無害なものを襲わないのはなんでだろう? バイザー(?)で緑色に光るものは「無害」と判断しスルーする宇宙人たち。 銃器そのものや、それを持った人間は赤く光り、攻撃の対象になります。 火の玉みたいなのがローリングしているときも、野球をしていた少年は襲わない不思議。 研究者・キャルがカバンを持っている時でも襲わない不思議。 そもそも見分ける必要があるかも疑問なんですが、ひょっとしたらエイリアンたちは「不殺」をモットーにした良識ある連中だったかもしれないですね。 でもそれにしては序盤では砲撃して人を殺しまくっているわけだし、中盤で明らかに無抵抗の車に乗った人襲っていたし、香港の街や高速道路を派手にぶっ壊しているよね。お前らの目的は何だよ。[映画館(字幕)] 7点(2012-05-01 22:36:43)《改行有》

119.  ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 《ネタバレ》 奇妙なタイトルの意味とはなんでしょうか。 普通に考えれば「少年オスカーの、家族(母親)に向けてのことば」なのですが、映画を見終わったときは、いまいち「うるさくて」がピンと来ませんでした。 なぜなら彼の父親も、母親もオスカーをうるさく怒るような性格ではないですし、おじいちゃんに至っては全くしゃべることはないからです。 オスカーはアスペルガー症候群の傾向がありました。 彼は感受性に乏しく、必要以上に他人のことばを「ものすごくうるさい」と感じていたのかもしれません。 でもそれだけではないのでは、とも思えました。 何故なら彼は人の痛みを感じると「キスしてもいい?」「ハグしてもいい?」と悲しんでいるときには、ことばで言わずに行動で示そうとしていました。 勝手で独善的な行動が目立つオスカーでしたが、人を思いやる心も持っていました。 オスカーはアスペルガーを持ってはいるけれど、人の心に耳を傾けてる努力をしてきたのです。 そう考えると、この「うるさい」は、真に「うっとおしい」「嫌だ」を示すことばではないのです。 うるさいけど、それゆえに近くて愛おしい、という逆説的な意味が込められているのでしょう。 少年オスカーは調査の旅の中でいろいろな人を見ていきました。 オスカーは自分の父親が死んだことにより苦悩を抱えていました。 そして9・11で家族を失わなかった人も、「なにかを喪失していた」のです。 なかには少年と母親を拒絶した人もいましたが、多くはその行動を受け入れ、時には涙を流し、「奇跡」を説いたり、何度もハグをしていました。 皆、どこかで悲しみを抱えている。 でもその悲しみや気持ちを共有して、喜びを与えてくれる人はきっと多い。 だからでこそ、人はうるさくする、だからでこそ、とても近い。 そういったメッセージを感じるのです。[映画館(字幕)] 7点(2012-02-26 11:31:29)《改行有》

120.  ファイナル・デッドブリッジ このシリーズは相変わらずブレませんね(主にグロさが)。 まあ5作目だし、マンネリではあるし、そろそろネタ切れ感は否めないかな~と思ってましたが、今回は新しい要素もあります。 それは「身代わり」という存在。これがほんの少しだけですが、後半の人間ドラマに生きてくるのです。 そのせいか、今回はおおいにシリアスさを感じます。 ちょっと残念と言えば残念なのが、この心理描写が上手いおかげで、人の死に様で笑いにくくなっている気がすること。 ありえない死に方を見て笑ったあとで、登場人物の神妙な面持ちを見るとすごい罪悪感に襲われます。 まあ今までのシリーズもそんな感じだったんで、自分の悪趣味さを肯定してしまえば済む話なんですけどね。 ともかく「この死にかた怖~」ではなく「何だよこの死にかた、ねーよwwww」な展開を期待すればハッピーになれます。 シリーズの順位で言えば1>2>今作>4>3といったところ。オチも含めてトータルでは大満足できたので、グロさが平気な人、シリーズのファンはとりあえず観とけってことで。 [映画館(吹替)] 7点(2011-10-02 06:58:36)《改行有》

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