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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1181.  儀式 主人公がひたすら観客に対して朗読をしているような映画。そんなどこか文学的な表現は映画の表現方法の一つとしてアリだとは思うが、正直重すぎて疲れる。ただその重さゆえか、はたまた武満徹の音楽効果もあってか最後までひきつけておく力だけは持続する。実際、音楽が内に内にと沈み込んでゆくような暗さを持った主人公の心情にピタリとはまる。戦後日本の縮図としての桜田家の終焉に大島流体制批判の極めを見た。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-07 15:21:55)

1182.  帰って来たヨッパライ 当時はかなりデリケートに扱うべきだっただろう題材をコメディにしちゃう神経というかなにかしら物議を起こさせようとする反骨精神というか、いかにも大島渚だなぁという感じ。物語がオープニングに回帰し繰り返される構成は今でこそいくつかの映画に見られるが、それでもこの作品のソレは色あせない斬新さを持っている。戦争逃れの密航者の佐藤慶が「今服を捨てましたね」「拾ってきてください」と妙に丁寧な言い回しで淡々と命令する口調がなぜだかツボにはまってしまった。祖国を捨てても祖国を愛する朝鮮人。名前を捨てても朝鮮人であることに誇りを持つ朝鮮人。一方、朝鮮人に無理やりならされ、流れのままに朝鮮人として右往左往する日本人。街頭インタビューでもしなきゃ判らない同じ顔を持つ両者の極端なまでの思想の違いに何を思うかは自由。でも何か思うはず。[DVD(邦画)] 6点(2006-09-06 15:04:29)

1183.  日本の夜と霧 1シーン1カットどころか、舞台の暗転のように照明を落として一人あるいは二人にスポットライトを当てそのまま回想シーンに入っていくという2シーン1カットまであって終わってみれば107分47カット。セリフをとちろうがお構いなしの長回し。かなり前衛的ではある。中身はまるで「朝まで生テレビ」。寸論会である。司会進行役がいないのにちゃんと一人ずつ発言してゆく様は先に書いた暗転よろしく舞台劇のよう。お題が「安保」だったので4日で上映打ち切りといういかにも大島渚らしい勲章付きの作品。同じ目的を持っていたはずの学生たちの自らのエゴによって崩壊してゆく様がなんとも滑稽であり、如実に人間の愚かさが描かれていると思う。[DVD(邦画)] 6点(2006-09-05 15:38:33)(良:1票)

1184.  青春残酷物語 ゴダールをして「本当のヌーヴェルバーグは自分やトリュフォーよりも先に作られた大島の『青春残酷物語』だ」と言わしめた傑作。見事に時代を映し出し、姉と妹両者の青春の傷を浮かび上がらせる。これまで「きれいごと」しか描かれなかった青春像をひっくり返し、あり余る力のはけ口を求め暴力とセックスを繰り返し、強さと弱さをさらけ出した若者像。あやふやで危なっかしい本能が溢れんばかりに画面を覆う。映画自体がものすごいパワーで何かに反発しているかのような作品。もちろんその根底には大島自身の体制への反発があり、それをストレートに映画にしたことだけでも松竹ヌーヴェルバーグの名に相応するかもしれないが、それ以上にその体制への反発と自業自得の男女の成り行きとの絡ませ具合がまた繊細にして絶妙なのである。[映画館(邦画)] 7点(2006-09-04 16:18:10)(良:2票)

1185.  スズメバチ 見所を銃撃戦、というよりひたすら撃ち込まれる弾丸の嵐に絞った潔さがなかなかに良い。さらに倉庫内の、いわゆる味方のそれぞれのキャラを非常に判りやすく立てることにも成功している。倉庫内の灯りに乏しい暗闇の中でも誰が誰なのかはっきり判るくらいだからたいしたもんだ。しかしせっかくのキャラ立てもその人物の消し方があまりにあっさりとしているのは潔いというよりは肩透かし感のほうが強い。この銃撃戦が始まるまでのもったいぶったそれぞれの描写がもっと驚きに満ちた展開を期待させてしまい、怒涛の銃撃戦の後のごくありふれたクライマックスにも肩透かし。泥棒たち、警備員の意味ありげな冒頭のシーンは無いほうが楽しめた気がする。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-31 14:36:08)

1186.  蝿の王 《ネタバレ》 人間はなぜ戦争をするのか。それは人間の持つ本能なんてものではなく中途半端で幼稚な知性が前提となることをこの映画は描いていると思う。もともと規律を重んじる米軍学校の生徒たちが「決まり」を作ろうとすることも上下関係を作ろうとすることも必然。そこから生じる疑心暗鬼。閉ざされた環境が恐怖心を生み、恐怖心が人間を攻撃的にさせる。しかしこの映画は少年たちの恐怖感をまるで洞窟の悪魔から突然発生したかのように見せてしまっている。飛行機事故という最初の恐怖、無人島であるという恐怖、大人がいないという恐怖、救助が来ないかもという恐怖の積み重ねが悪魔を作り出すのであってその恐怖感を画面上に映し出すことが出来なかった時点でダメ。しかも狩猟班リーダー格の少年だけが狂気に捕りつかれたかのような演出によってほかの少年たちの殺人も唐突に感じる。全体的にチープ。 期待を裏切られた思いが評価を下げているかもしれんが1点です。[DVD(字幕)] 1点(2006-08-30 12:07:57)

1187.  蝉しぐれ ヨメさんが原作をラジオドラマで気に入って借りて見ました。監督を含めた製作者側の原作に対する愛はわからなくもないですが、その結果原作につらつらと綴られる出来事を並べただけというのではなんのための映画なのかわからない。だいたい、なんなんだ!あの嵐の夜の真上からのライトは!!なんのための松明よ!!どうしてゆらゆらと揺れるオレンジの光を当てないのかなぁ。たしかにストーリーの中には日本の美があるかもしれない。でも画面からは全く伝わらず、手抜きだけが目立った作品でした。[DVD(邦画)] 2点(2006-08-29 10:36:53)

1188.  天国の青い蝶 ジャングルの中の様々な昆虫や動植物が画面に映されるが、それを見て驚き感動する少年の顔が映されなければ意味がない。自然に囲まれた未知の世界を我々はテレビなどで鑑賞することが出来る。でも実際に行って体験するのとは比べようもないくらいのもののはずなのに、この作品からはその神秘性や躍動感といったものが全く伝わってこない。奇跡の暗示としての幻想的な夢のシーンはありだと思うが、これも暗示というにはわかりやすすぎてダメ。むやみに感動を煽れとは言わないが、ほかに見るところがないのならもうちょっとなんとかならなかったのだろうかと思ってしまう。[DVD(字幕)] 2点(2006-08-28 12:00:10)

1189.  風花(2000) 《ネタバレ》 物語がとんでもない方向へ飛んでゆくことを期待しながら見ていても、いつまでたっても淡々と進んでゆく。それでも変な二人の、かたくなに寄り添わない二人のロードムービーに次第に引き込まれてゆく。「風花」とは山肌の雪が風にさらわれ花びらのようにひらひらと舞う雪のことなんだそうです。小泉演じる風俗嬢も浅野演じるエリート官僚も昔は持っていただろう「目的」を失いまるで風花のようにフラフラと人生を消化してゆく。その行き着く先に「死」を見つめる。しかし風花が溶けるということは「死」を意味すると同時に春を招く、つまり「再生」を意味する。まさに二人のロードムービーは「再生」への旅。顔を上げる時期は必ず訪れるのだ。春を告げるカエルがぴょんと跳ねるエンディングが清清しい気分にさせてくれます。[DVD(邦画)] 7点(2006-08-25 18:24:02)(良:1票)

1190.  お引越し 《ネタバレ》 引越し荷物を積んで走るトラックを追いかける子供を走ったまま引っ張り上げるシーン。捕まえようとする母親と逃げる子供の部屋と廊下を真剣に追っかけあうシーン。ワンシーンワンカット撮影におけるこれらのシーンが実に躍動感に満ち溢れて素晴らしい。今回の相米の子供は少し大人びた小学生。両親が離れて暮らし始めるという、小学生の子供にとっては過酷な環境。そんな環境が子供を大人へとせかしてゆくかのよう。祭りの最中にそれは突然訪れる。親の意志を歪めてでも子の意志を見つめようとようやく思った橋の上の母の前で女への変調を迎えた娘。ここから相米ワールド全開。親が画面から消え去り幻想的な世界が次々と描き出され、彼女は『ションベンライダー』の河合美智子がそうしたように水の中へ入ってゆく。そこで出会う子供の自分。大人へと変わりゆく過程の葛藤を押さえ込み、自分に「オメデトウゴザイマス」と叫ぶシーンに感動。せっかくの美しい映像が涙でちゃんと見ることが出来ないではないか!とこちらも叫びたくなるくらいの感動。かなりいいです、この映画。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-08-24 15:20:12)(良:2票) 《改行有》

1191.  台風クラブ 《ネタバレ》 夜のシーンでもはっきりと顔を照らす光は月明りや街灯や教室から漏れる明かりであるように演出され全く不自然さを感じさせずに見せている。生涯、照明に拘った相米監督作品の中でも出色の出来。お話は相変わらずの子供の成長過程における葛藤。1人の無邪気な少女が一足早く大人の女へと移り行こうとする自分に戸惑い、わけもわからず家を飛び出し何もなかったかのようにそのことを受け入れるまでを台風によって表現する。すべての事柄を理論付けようとする大人びた少年はこの説明不可能で不可解な現象を無理やり理論付けようとした結果、窓から飛び降りる。もう1人の少年の異常行動を見ても、体がその変調をゆるぎない現実として見せてくれる女のほうがスッと受け入れてしまうのかもしれないと思った。自分の中だけで通り過ぎてゆき知らぬまに忘れてしまう通過儀礼・・自分にもあったんだろうなぁ・・と思う反面、あの男女半裸で踊る輪には入れなかっただろうなぁとませた少年時代を懐かしむ。もし輪に入ったとしても間違いなく前かがみで踊れない。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-08-23 12:56:11)(良:1票)

1192.  翔んだカップル オリジナル版 薬師丸ひろ子主演のアイドル映画だが相米監督の拘りが随所に垣間見られる。後に描き続ける子供から大人への通過点が偶然にもこの映画でも描かれ、相米の主要な記号となる雨が効果的に登場し、的確な照明と相米印の長回しで綴られる。しかしなんといってもこの映画の異質な点は、薬師丸ひろ子主演のアイドル映画のはずなのにどっからどう見ても鶴見辰吾の映画になっているところ。物語は常に鶴見辰吾の視点。二人がお互いに田舎に帰ったときも鶴見辰吾しか映さない。それどころかオープニングもエンディングも鶴見辰吾の独り舞台。このオリジナル版しか見ていないのでなんとも言えないけど、よく会社が許したなあと思う。それでも、『ションベンライダー』同様に親の存在が消え去った相米ワールドの中で大人への渇望を幼い薬師丸ひろ子がじゅうぶん体現してくれている。ラスト、リングに向かう鶴見辰吾の顔はいいんだけど、バックに流れる歌、あれはちょっとねえ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-08-22 16:08:33)(良:1票)

1193.  TATTOO<刺青>あり この事件はよく覚えている。夜中までテレビ中継を見て、次の日も朝からまた見て、たしか早々に何人かは撃ち殺され、子供連れは解放され、女子行員は裸にされ、銀行の偉い人(だったと記憶してる)が他の人質から耳を切り落とされ、長い篭城の末に射殺。犯人の名前も覚えている。瀕死の犯人を手術しているというニュースでどうせ死刑やのになんで死なせんのやろと思ったこともよく覚えている。その事件に至るまでをこの映画は描いている。正直、事件そのものが描かれていると思っていたので内容に関しては期待を裏切られた、と思ったと思う(かなり前に見たので)。でも恐ろしいほど悲しくてリアルな映画だった。犯人がなぜ凶行に走ったのかというところを突き詰めたわけでもなく、社会派のメッセージを強調するでもなく、ただ客観的に、ひたすらクールに主人公の人生を切り取る。照明の乏しいシーンが多かったが画面の暗さが全く気にならなかった。そしてこの暗さこそに生々しさが凝縮されていた。そういえば、この事件の映画化が決まり主演が宇崎竜童に決まったとき、似てる!って思ったことも覚えています。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-08-21 16:04:18)

1194.  ションベン・ライダー 「長回し」といえば計算に計算を重ねたものというイメージがある。ウェルズの『黒い罠』の完璧なオープニングの長回し然り、溝口の『元禄忠臣蔵』等に見られる画面に入りきらない被写体を次から次へと映し出してゆく長回し然り、あるいは全く動かない画をひたすら映し続けることで緊張感なり余韻というものを作り出すヨーロッパの巨匠たちの長回し然り。しかし相米慎二の長回しはただダラダラと撮っているだけかのような、いったいどこを見ればいいのか困惑するような長回し。もちろん計算はされているだろう。橋の上を走る人物が画面の右下に位置される奇怪な構図に突然左上のビルの隙間から車が登場!なんて計算無しでは撮りえないシーンもある。しかしその後の水辺の追いかけっこは何を意図した動きなのかが全くわからない行動を皆が皆しており、その画は滑稽極まりない。しかし少年少女たちの懸命すぎる動きはせつなさにも似た感慨を呼び起こし極めて愛おしいシーンともなっている。少年少女たちがなぜここまで必死なのかが話が進むにつれてその必然性がなくなってくる。だのに彼らの必死さはどんどんヒートアップしてゆく。子供から大人への成長に対する抵抗というか最後のあがきというかどうにも抵抗しえないヤケクソというか、あと諦めとか悲しみとか希望とかがごちゃまぜの必死さ。その明確に何とは言えないなにかを長いワンシーンに感じることが出来ればこの映画はとてつもなく愛おしい映画になるのである。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-08-21 15:09:06)(良:1票)

1195.  ペイルライダー 《ネタバレ》 死神として蘇った『荒野のストレンジャー』に対し、神の化身として蘇った『ペイルライダー』。両者ともに神の視点を持つイーストウッドによって町の住人、村の住人たちが試される。すべてが神・イーストウッドの意図するままに破壊と再生が描かれた前者に対し、この作品の神・イーストウッドはひたすら見守り続け、最後には奇跡の救済を見せる。たしかに『シェーン』に似た設定、、というよりまんま『シェーン』なのだが、『シェーン』を遥かに凌ぐ映像の美しさ(特に暗がりのシーンの美しさは『許されざる者』をも凌いでいると思う!)と圧倒的なかっこよさ(イーストウッドはもちろんのこと敵方の描写がまたかっこいい!)によって名作『シェーン』を軽~く超えちゃっている。かなわぬ希望を託した「カムバーック」に対し二度と会うことのないことを悟った「アイラブユー」そして「サンキュー、グッバイ」が胸に染みると同時により神々しいものへと昇華させている。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-18 11:58:20)(良:2票)

1196.  イージー・ライダー フランス、ヌーベル・ヴァーグから遅れること10年、ヨーロッパ映画が大好きなデニス・ホッパーがアメリカ映画の枠を飛び越えて主人公さながらに自由奔放に作っってみたらアメリカン・ニュー・シネマの出来上がり!って感じの意図せずして名作になってしまった感という印象があるが、新しい映画を作ろうという意気込みなしでは絶対にできえなかった映画であることも確か。実際この意気込みなしではラズロ・コヴァックスというヨーロッパ出身のカメラマンの獲得はなかっただろう。ストーリーは行き当たりばったり的ではあっても実はかなり洗練されており「自由」を哲学的に解体し、「自由」という名の不自由さにもがくアメリカが奇跡的なショットで綴られる。奇跡的なショットというのは作り手の意図を超えたものだが、この奇跡を呼び込んだのは「映画への情熱」であり「映画への挑戦」なのだと思う。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-17 10:28:35)

1197.  野菊の如き君なりき(1955) 日本のある一時期を切り取った映画。物語の持つ、封建的な社会の犠牲となる若い男女の顚末にある時代性もさることながら、映画は人物よりも風景をメインに撮ることでその時代の素朴さとか愛しさというものまで映しているかのような錯覚をおぼえる。回想形式で見せる物語は日本独自の情緒が常に画面を被い、素人俳優の主演二人の棒読み演技も実に純朴な男女を表現しており、この情緒感を盛り上げている。いかにもセリフですという感じの有名な「民さんは野菊のようだ云々」が実に自然に発せられた言葉としてモノクロの野山の風景とともに脳裏に焼きつく。[映画館(邦画)] 7点(2006-08-11 13:38:48)

1198.  リトル・ロマンス これ観た当時はとにかく腹が立って腹が立ってしょうがなかった。だってめちゃくちゃ可愛いダイアン・レインにチューされてんですよ!あいつ。最初のチューはまあよかったですよ。あいつももじもじしててえらそうなゴタク並べてるわりに人の目気にしたりして度胸がないっちゅうか初いやっちゃのーとか思って見てたけど、橋の下のチューはそりゃ展開上しなくちゃ納得いかんけど長いっちゅうの!だいたいお前ら子供のくせに大人のチューをするな!と今でもはっきりと覚えている感情はもちろん映画に対するものではなく、ただ単にまだチューの経験が無かった私の嫉妬なわけですが、それほどにダイアン・レインが可愛かったってことで当時のアンポンタンな自分を許す。[映画館(字幕)] 6点(2006-08-10 14:31:01)(笑:1票)

1199.  小さな恋のメロディ 舞台はイギリスなんだけど日本にも通じる子供たちの風景が描かれる。男の子は男の子同士で空き地に集まりなにやら良からぬ遊びに好じ、女の子は女の子同士で憧れのスターの切り抜きなんかを持ち寄りおしゃべり。少なくとも私の小学生時代の風景そのもの。けして男の子と女の子はいっしょに遊ばないし、ましてや二人でデートなんてありえないわけです。でも心のどこかで憧れはあったかもしれない。ひやかされるのが怖いだけで。小学生ともなればもう純粋さで満ちた存在ではないのです。この映画は純粋すぎる男の子と女の子が純粋な憧れを現実にしてくれる。純粋さに気合が入っているのでひやかしていたクラスメイトも応援するようになる。子供の頃のノスタルジーというよりもかつてあっただろう純粋さに対するノスタルジー。どおってことない映画かもしれないけど確実に琴線に触れる映画。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-08-09 10:40:31)

1200.  僕のスウィング 主人公の少年は都会では味わえない本来の人生の素晴らしさを短い夏休みに体感します。音楽を聴き、音楽を奏で、そして歌い、踊る。草花に触れ、昆虫に触れ、森を歩き、川を泳ぎ、仲間と語らい、異性を想う。老人の話に耳を傾け、大切な人の死に涙する。少年はその貴重な体験を体に染み込ませたから文字で記された日記を手放した。少女が日記を持ち帰らなかったのは文字が読めないからじゃない。今を生きることが大切だから過去の記録はいらない。死ねば持ち物すべてを焼くという風習もそういうことなんじゃないだろうか。本来の「生」の素晴らしさをジプシーの生き方の中に見出そうとした美しい映画。今は夏休み。映画を観ている場合ではない。子供を海へ山へ連れ出そう![DVD(字幕)] 7点(2006-08-08 14:25:23)(良:1票)

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