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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1221.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 《ネタバレ》  面白いですが、とにかく暗い。とてつもなく暗いです。原作もそうなんですけどね。  画面もストーリーも真っ暗です。  マッドアイ・ムーディが死に、ヘドウィグがやられ、ロンと仲たがいし、ルーナがさらわれ、ルーナの父親には罠にかけられ、ハーマイオニーは拷問にかけられ、挙句の果てにドビーが死ぬ。これでもかっていうくらい不幸の連鎖が続きます。  一作目の夢と希望に満ちたファンタジーからは想像もできません。夢も希望もあったもんじゃないです。  ただしこれは、前編・後編の前編。後編のカタルシスを得るために、前編で悲惨なエピソードをこれでもかっていうくらい盛り込んだのであれば、我慢できるというものです。  いったい、最終章後編は、どう決着が着くのでしょうか。小説を読んだのがだいぶ昔なので、結末を忘れちゃいましたから、どうなるのか楽しみです。  最後に、ハリー・ポッターシリーズの魅力について。魔法学校、魔法の街、という舞台が私にとって大変魅力的な世界観なわけです。つまりは、今作のように、完全にその世界から出ちゃうと、どうしても魅力が半減します。ずっと私服だし。  黒いローブを着て、『あーでもない、こーでもない』と、3人が杖を振りまわし、教科書抱えて、学校の中を右往左往していたあの頃が懐かしいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-04-01 14:58:55)《改行有》

1222.  GO(2001・行定勲監督作品) 《ネタバレ》  窪塚洋介はどんな役をさせても窪塚洋介にしか見えません。そんな窪塚の演技のなかで、『きれる演技』や『凄みを利かせる演技』だけは昔から好きです。それに対し、『笑う演技』はあまりにわざとらしすぎて鳥肌が立ちます。Vサインや『~なのだ』もやめてほしい。  大竹しのぶや萩原聖人など、脇を固める俳優さん達はベテラン揃いでかなり魅力的ですね。作品全体に大変良い雰囲気を創り出していると思います。  さて、ストーリー。最初のうちは、焦点が定まらず、はっきり言って何が言いたいのかよくわかりません。暴力描写がある割りには、そこに在るはずの人の心の動きが見えづらくて平坦に感じます。つまりは退屈。  話がやたら前後したり、一貫性がなかったり、とりとめがない展開がだらだら続いたりする物語は苦手です。  ただ、しばらく見ていると、いつの間にか映画の世界にはまりこんでいます。最後まで見ると感動もします。  在日韓国人、国籍というのが恋愛エピソードを盛り上げるための舞台装置かと思いきや、むしろ人種間の問題のほうがメインなんですね。重いテーマを青春ドラマとコメディタッチで仕上げ、深刻になりすぎないように、でも凄く真面目にとりあげているバランスが絶妙。  その一方で、親友の死の扱われ方がちょっと軽い気がするのが残念。  『グレートチキンレース』にしてもそうですが、人の命に関わる問題も、人種差別と同じくらい丁寧に扱ってほしいです。  そう思えるのは、この作品が良い映画であった証でもあります。[DVD(邦画)] 7点(2016-03-27 11:12:14)《改行有》

1223.  チャイルド・コレクター/溺死体 《ネタバレ》  次々と殺される女の子達。その犯人を追うベテラン刑事とそのチーム。これに市長、署長、マフィアの黒いつながりが絡む一風変わったサスペンス。更には父と娘の家族ドラマまで結構本気モードでプラスされます。  したがいまして、よく言えばメリハリがあるのですが、悪く言うと散漫で、せっかくのサイコサスペンスの雰囲気を弛緩させてしまっています。  とは言え、サイコ野郎が子供をさらうときの臨場感はえもいわれぬ気持ち悪さがあり、作品の完成度は高いでしょう。  犯人の動機も、よく使われる動機ですが、納得のいくものです。  また、ラストまでは正直マフィアの存在意義が疑問でした。ですが、『捕まえてどうする。すぐに心神喪失で釈放だ。そしてこいつがお前の家の隣に越してきたらどうするんだ。俺には娘がいるんだ。』のセリフを聞いたとき、マフィアの必要性に気付きました。  『真の平和のためには必要悪もある。』という大変危険なメッセージをはらんでいる作品です。  でも二人のスリを殺しちゃうのはやりすぎでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-25 04:59:19)(良:1票) 《改行有》

1224.  10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス 《ネタバレ》  『結婚は10分で決める』・・・何か深い意味があるのかもしれませんが、真意はつかめず。ただ成り行きを見守るだけです。4点。  『ライフライン』・・・もの凄く有名な監督さんみたいですが、感動や啓発にまでは至りませんでした。赤ちゃんのことはちょっと心配でしたが、無事で良かった。3点。  『失われた一万年』・・・言いたいことは凄くわかりますが、ただのドキュメンタリーになっています。しかもあまり興味を引かれません。3点。  『女優のブレイクタイム』・・・女優の10分間の休み時間、想像できる範囲の情景をただ流しているだけにしか感じません。雰囲気を楽しむ作品?ただその雰囲気が嫌いではないです。5点。  『ゴアVSブッシュ』・・・これもドキュメンタリー。ただ、パワーを感じます。さすがは社会派のスパイク・リー。5点。  『夢幻百花』・・・たった10分間の中に、栄枯盛衰を感じさせるドラマの構築ができています。中国映画らしいユーモアもあります。8点。  『トローナからの12マイル』・・・ショート映画の傑作。見たかったのはこういう作品。たった10分間の中に、死と隣り合わせの緊張感と絶望感、そしてラストに爽やかな感動をもってくる完成度。命を救ってくれた女の子がとても愛らしい。10点。[DVD(字幕)] 5点(2016-03-24 14:39:19)《改行有》

1225.  オレンジカウンティ 《ネタバレ》  友人の死をきっかけに人生を見つめなおすショーン。砂浜で偶然手にした1冊の小説に深い感銘を受け、作家になる夢を抱きます。その夢のため、小説の作者が教鞭をとるスタンフォード大学への入学を目指すのがおおまかなストーリー。  つまりは、希望に満ちた青春ストーリーになるはずなんですが、なにせ主人公以外にまともな人がいないオレンジカウンティ。コメディに力を入れすぎて、あまりにありえない展開が多すぎるのは好き嫌いが別れるところでしょう。  なかでも酷いのが進路指導員と兄ランス。  大学入学のため必死に勉強を頑張ってきた生徒の成績表を他の人の成績表と取り違えて大学に願書提出するなんて、あってはならんことです。兄ランスはクスリと放火で完全にアウト。  この二人の行為は犯罪。コメディ、フィクションを免罪符に何でもOK、笑って許しての展開にはあきれます。  そのような度を越えた逸脱行為を除けば、後は笑って許せる範囲。なにせ家族、友人に加え学校の先生までもが『あっぱっぱー』で超適当な人たちばかり。大笑いできる場面はありませんが、小ネタ満載なのがこの作品の魅力の一つです。  そして、その環境の中、健気に夢の実現のため頑張り続ける主人公の姿が泣けます(笑)。  また、最初のうちは頭空っぽにしか見えなかったショーンの彼女が、物語が進むにつれ、次第に可愛く、良い彼女に見えてくるのも見所の一つでしょう。  最初は許せなかったオレンジカウンティの人々が、映画を見終わる頃には、不思議と主人公にとって大切な存在に映ります。それが、この作品の一番伝えたかったメッセージかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-24 08:45:32)(良:1票) 《改行有》

1226.  15ミニッツ 《ネタバレ》  刑事と消防捜査官がタッグを組む変則バディもの。エミルとウルグは異常者のふりをして無実になろうとする、ある意味正真正銘の異常者。エミルのきれっぷりと、人が殺されていても涼しい顔してビデオを回すウルグの気持ち悪さは戦慄を覚えます。  対するエディとジョーディはやり手の刑事と消防官で、なかなか頭が良い。  つまりは、頭がきれる人たちと、本当に頭がぶちぎれちゃっている人たちのバトル。  ですから、中盤くらいまでは、スリリングでスピーディな展開に手に汗握ります。  ところが、エディが殺されジョーディは冷静さを欠いた行動が多くなり、状況はどんどん悪い方向に。ウルグの悪趣味な犯罪ビデオの気持ち悪さもあいまって、後半はイライラすることも多い。  また、ジョーディがエディのために涙したり、法律を無視して暴走しちゃうことには、個人的には違和感を感じます。何故なら二人の関係はビジネスライクなものに近い印象だったからです。正直、ジョーディとエディの間に、そこまでの絆が生まれていたとまでは思えないのです。  テレビ局エントランスでの警官とマスコミの攻防など、1つ1つのシーンや作品全体のプロットは大変面白いだけに、後半の主人公の整合性を欠いた暴走はちょっともったいなかったですね。どうせフィクションなんですから、『第2のエディ』みたいな形でしめくくって、主人公をもっとヒーローにしてほしかったです。  それでも2時間という尺で、緊張感が一度も途切れないのはなかなか凄いと思います。この作品の持つパワーを感じます。閉塞感漂う作品は観ていて疲れますが、緊張感のある作品は大好きです。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-23 12:01:52)《改行有》

1227.  ハリー・ポッターと謎のプリンス 《ネタバレ》  冒頭で、学校に行くことをハーマイオニーの両親とロンの母親が心配していると聞いて、ハリーの一言。  『ホグワーツは安全さ。ダンブルドアがいる。』  ・・・1作目から今作まで、安全だったことなんか一度もない。毎年命の危険に晒されている。ハリーは完全に感覚が麻痺していますね。慣れって怖いと思った次第です。  さて、物語もいよいよ佳境。もう学校なんてほとんど関係なくなるのかと思いきや、ここにきて授業にクディッチ、恋愛イベントと、再び学園生活中心に。ですがそれも束の間。やはり終盤は学校とは関係の無い世界でひたすらバトル。  今作はシリーズ中一番辛いストーリーかもしれません。ドラコ・マルフォイ、スネイプ、ダンブルドア、みんな辛そう。  『オリバンダーの杖』の店や、ハリーたちの隠れ家が襲われたりと、終始辛いイベントが続きます。  それでも、魔法は派手になるし、ホラー要素は強くなるし、これはこれでかなり面白いです。  もちろんこれがシリーズ最後であるならば、こんな後味悪いラストもないので3点くらいですが、これはラストへの布石の章。そう考えるならば、完成度は非常に高いと思われるわけです。  なぜなら今すぐにでも続きを見たくなるからだ。  それにしても、ダンブルドアの炎の魔法から海開きまではすごい迫力の映像です。モーゼかと思いました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-21 13:47:14)《改行有》

1228.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 《ネタバレ》  冒頭からサスペンス&ホラー路線で、最初の頃のらんらんファンタジーの雰囲気は一切無くなりましたね。  魔法の羽根ペンを使っての虐待指導なんて、夢のあるファンタジー作品にはあってはならないシーンですからね(笑)  ハリーポッターシリーズ1~3くらいまでが好きな人には、合わない可能性が高いんじゃないでしょーか。  個人的には、『炎のゴブレット』といい、『不死鳥の騎士団』といい、シリーズ後半は原作より映画のほうが面白く感じます。  原作でも映画でもわくわくするのは、やはりみんなで集まって『ダンブルドア軍団』という正義の秘密結社を結成するくだり。ひじょ~に好きな展開です。  そんなわくわくするくだりもありながら、ハリポタシリーズ後半がつまらないと感じてしまう最大の理由は、『魔法学校』という舞台ならではの良さがどんどん感じられなくなってしまうことです。様々な『授業』や『学校イベント』に『魔法』がミックスされることで生み出される現実感のあるファンタジー世界。その仮想空間を楽しめるのが、私にとってこのシリーズの最大の魅力。  それが後半、メインの出来事はほとんど『学校の外』で起きてしまう。これがシリーズ前半と後半の決定的な違いでしょう。  この作品も、ハリー・ポッターシリーズとしては、あまり好きな作品ではありません。  ですが、一本の映画としてみると、とても面白いです。  もともと緊張感のある映画は総じて好きです。  ですから、なんだかんだ言って最後までドキドキしながら鑑賞したわけですから、映画として面白いんだと思います。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-20 21:15:57)《改行有》

1229.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》  個人的には前作と同じ、あるいは前作を凌ぐ出来栄えで満足です。  すっかり忘れていましたが、当時よくCMで見かけた有名なシーンが出ると、既視感のためか懐かしささえ感じます。  この作品では、初めてヴォルデモートの犠牲者が出ます。記憶が正しければ、これ以降ファンタジー路線からサスペンス、ホラー、アクションの要素が強くなり、魔法合戦もパワーゲーム化していったような気がします。  小説では、『炎のゴブレット偏』くらいまでは楽しく読んでいた気がするのですが、これ以降はあまりに犠牲が増え続けるのが、読んでいて辛かった記憶しかないです。まあ映画ではどのようなストーリーになっていくのかわかりませんが・・・。  実を言うと、この作品くらいから、ハリーポッターシリーズを読んでいて、自分の中でうまく映像化できていない部分がありました。  それが原作のせいなのか、自分のせいなのかはよくわかりませんが、この作品を観たことで自分の中の『炎のゴブレット偏』が補完され、完成された気がします。つまり、私にとっては『小説』+『映画』でようやく『炎のゴブレット』が完結したと言えるでしょう。  一本の映画として見ても、最後まで緊張感が途切れることなくあっという間の2時間半でした。  難を言うならば、これは仕方がないことでもありますが、登場人物の心境の変化が唐突すぎることでしょう。  特にロンの心境の変化は違和感ありあり。また、四面楚歌状態だったはずのハリーが、いつの間にか皆から応援されている状況も、映画で見るとかなり不自然。ついでに言うと、ハリーが陰でロンやネビルを小バカにするようなシーンはあまり見たくなかったですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-17 15:38:17)《改行有》

1230.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》  シリーズ中最高傑作との噂に違わぬ素晴らしい出来。『ディメンター』というハリーにとっての天敵の出現。その天敵を倒すために特訓。そして急成長。この3作目はハリーが魔法使いとして大きな成長を遂げるターニングポイントです。やはり主人公ですから。最初のうちは弱々しくて周りの人から助けられていても、どこかで強くなってほしいものです。そのタイミングが、全7作中3作目というのは、ベストなんじゃないでしょーか。  更に、今作ではリーマス・ルーピン、シリウス・ブラック、ピーター・ペティグリュー、ハーマイオニーと謎を抱える人物が4人いて、その謎の見せかた、解明の仕方が面白いです。特にピーター・ペティグリュー。彼に関しては『人の居場所がわかる地図』がかなり重要なキーアイテムとして抜群の効果を発揮していますね。  唯一この作品で不満を言うとしたら、シリウス・ブラックのイメージが原作とだいぶ違ったことです。シリウス・ブラックはもっとクールで落ち着いたイメージなんです。原作がある作品ならではですが、シリウス・ブラックやリーマス・ルーピン、マッドアイ・ムーディなど、好きなキャラクターほど自分の中でイメージができあがってしまうのが痛いところです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-15 03:39:13)《改行有》

1231.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》  個人的に大好きなシリーズ。順番でいくと1<3<2<4ですが、この作品も十分に面白いです。  前3作品に比べると、ニックとローリを除いて、死に対する意識が低すぎるのが少々マイナス。  また、ニックが見る予兆を簡単に信じることができないというのは当たり前ですが、かと言ってみんながみんな最初から全否定だとかえって不自然です。それに、生への執着があってはじめて死への恐怖や死んだ後に残された者達の喪失感が感じられるわけで、生への渇望や死を恐れる描写が少なすぎると、せっかくの恐怖演出もその効果が半減します。  ただ、ファイナルディスティネーションにファンが求めるであろうものは、おそらくきちんと押さえてあるのではないでしょーか。  最初の大事故だってそうだし、一人一人の死に方のレパートリーも、流石に既視感はあるものの工夫が見られます。  また、いつもと違って、途中でもう一回『映画館爆発で大量死』を挿入しちゃったというのは、今までこのシリーズには無かったパターンです。結局は主人公の奮闘で未然に防がれてしまいますが、ちょっと新しいパターンでした。  何にせよ、ファンを裏切らないいつものファイナル・ディスティネーションでして、個人的には満足のいくレベルに仕上がっていました。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-10 00:51:15)(良:1票) 《改行有》

1232.  ダミー 《ネタバレ》  言いたいことを何も言えない人が、腹話術の人形という媒介を使うことで、社会ともう一度新しい絆を作り直そうとしている、ある意味再生の物語です。  また、人生を、そして自分自身を見つめなおしていくのが主役のスティーブンだけではありません。一見強気なお姉さんも、立派な社会人代表のロレーナも、やはりそれぞれ苦悩を抱えているわけです。自分の人生に疑問を持ちながら、妥協しながら生きている人なんて大勢いるよって言われているみたいです。個人的にはこの映画を見ると、妥協しながら生きるのだってそんなに悪くないなとも思えます。  極端にドラマチックな展開などはありませんが、『あるある』『わかるわかる』とか思いながら、その共感を楽しむ作品かもしれません。それに、主役のスティーブンが応援したくなる誠実な青年というのは非常にポイントが高いです。  ちょっと退屈に感じてしまう部分もあるかもしれませんが、後味が悪くないので、見終わった後は爽やかな気分に浸れます。  ただスティーブンの両親はそこまで悪い親とも思えなかったのですが、子ども達から全否定されたうえにプラモデルまで壊されて、少々気の毒です。そして親子の修復はないまま映画が終わってしまうので、それだけが少々心にひっかかりますね。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-09 00:30:44)《改行有》

1233.  10ミニッツ・オールダー イデアの森 《ネタバレ》  『星に魅せられて』・・・SFチックでわかりやすいストーリーで、個人的には一番面白かった。こーゆー短編を見たかったのですが、さすがにこの内容では物足りないので4点。  『啓示されし者』・・・誰目線でナレーションやっているのかと思ったら、『蚊』かよ!4点。  『水の寓話』『老優の一瞬』『10分後』・・・何が言いたいのかよくわからない。3点。  『時間の闇の中で』・・・ホラー?ドキュメント?本物の映像混じっている?正直全く何が言いたいのかわかりませんでしたが、映像の破壊力が凄かったので2点。  『時代×4』・・・もう全然わかりません。目が痛くなりました。0点  『ジャン=リュック・ナンシーとの対話』・・・最高につまんない。人生で最も長く感じた10分。映像化する意味がありません。0点  平均して四捨五入すると多分3点ですが、あえて切り捨て御免の2点で。[DVD(字幕)] 2点(2016-03-02 05:00:32)《改行有》

1234.  バーバーショップ 《ネタバレ》  どういうシステムかよくわかりませんが、税金が払えずに銀行からの差し押さえに怯えるバーバーショップ。近所のコンビニに設置されたATM強盗。ふたつのストーリーが同時進行で進んでいきます。  とはいえ、この二つのストーリーがどちらも弱い。バーバーショップの店長兼この映画の主人公は、何をするわけでもなく、ただ現状を嘆き、イライラを周りにぶつけているだけ。ATM強盗のほうも、全然蓋を開けられなくて、悪戦苦闘する様子を延々と見せられるだけ。  ですので、メインのストーリーはとってつけたような内容で、どちらかというとバーバーショップに集まる人達の群像劇がメインのような作品です。似たようなやりとりばかり続くので、テンポとノリの割には少々退屈です。  ただ出てくる人達が、みな個性的で温かみのある人が多く、見ていて心癒される雰囲気ではあります。  最後の最後は棚ぼたでうまくいってしまうため、鑑賞後の後味は悪くありません。  ですが映画としては今一歩。面白さも爽快感も今ひとつといった印象です。  悪くはないんですけどね。  また、一人一人のキャラ設定は凄くよく、味のある人物が多かったように思います。特にバーバーショップの店員はみんな良かった。  インテリも気の強い女子もアフリカ出身の人も前科者も唯一の白人も、みんながみんな気さくで見ていて気持ちが良いです。  こーゆー職場だったら、働くのも楽しそうですよね。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-02 02:08:38)《改行有》

1235.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》  前作同様、今作でも次々繰り広げられる魔法ワールド。『空飛ぶ車』『瞬間移動』『変身薬』。魔法世界の住人達も次々登場。『屋敷しもべ』『暴れ柳』『アラゴグ』『マンドレイク』に『バジリスク』。『いたずら妖精』なんかもいましたね。  正直これだけでファンは大満足。正直終盤くらいまではずっと画面を見入るほどの面白さ。  だからラストのバジリスク戦。あれだけは何とかならなかったのかと思うくらい、結構残念な出来です。原作読んだときは、『嘆きのマートル』の種明かしに、『トムの正体』、『バジリスク退治』から『日記の消滅』まで息もつかせぬ展開だったのに、映画ではもうなんかダラダラ。演出がダメなのか、編集がダメなのか、演技がダメなのか、何が悪いのかもうよくわかりません。  『不死鳥が来てバジリスクの目を潰してくれた』→『武器が無いと思ったら、帽子の中から出てきた。』→『バジリスクにかまれた!もうだめだ!と思ったら不死鳥の涙で大丈夫だった』って、そんな次から次に何でもOKになるんだったら、50年前に何とかできたでしょーに。とか、思っちゃうんですよねー。  それに、あくまで魔法使いですから。ひたすら肉弾戦やって、剣でブスっ、はないでしょーよ。  そこは魔法と機転とアイデアで乗り切ってくださいよー。  とまあラストがぐだぐだだった点を除けば、おおむね満足度の高い本作。  何しろ好きなシリーズ、好きなジャンルの映画ですから。どんなにひどいクライマックスでも、これより低い点数はつけられません。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-03-01 03:24:27)(良:1票) 《改行有》

1236.  ブラウン・シュガー(2002) 《ネタバレ》  『男女の友情は成立するのか』という不変のテーマに挑んだ作品。答え。『成立しません』。そりゃそうです。  主役の二人は仕事においてもプライベートにおいても、お互いを認め合い励ましあう理想のカップル。しかも二人とも『仕事ができる』というおまけつき。ところが幼馴染の二人は、なかなか『親友』としての枠を超えることができず、それぞれ別の人と結婚してしまいます。だからこそラブコメとして面白い展開が期待できるわけですが、当て馬のような役割の相手はやはり可哀想ですよね。  しかもそれぞれの相手役は、なかなか性格が良くて、地位も名誉も金もあって、結婚相手としては申し分ありません。ですから途中までは、主演の二人はくっつかないのかも、と観客に先を読ませない展開はうまいと思います。  ただその分、その相手役の二人に同情しちゃうと、ラストで主役のドレイとシドニーがくっついても素直に喜べない人は喜べないかもしれないですね。個人的には素直にドレイとシドニーを祝福できるくらいには面白かったです。  また、脇を固めるご友人の方々も良い味出していますね。特にクリスとフランシーンはとても良い。良いアクセントになっています。  ラブコメ一辺倒ではなく、仕事に真剣に打ち込み悩むもう一つのサクセスストーリーがあるので、ドラマとしても面白い作品。  ちょっとした下ネタや軽快なトークなど、笑える要素が多く、見飽きないのも良い感じです。  ただ、じれったい二人の様子を延々と見せ付けられることに変わりはないので、多少ダレを感じる部分が無くもないです。大きな事件もありませんし。その一方で、日本人にも共感できる一種の切なさはしっかりと感じることができます。だからこそラストは感動するのかもしれません。これも隠れ良作の部類に入る逸品でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-28 19:26:42)《改行有》

1237.  オペレーション・チェックメイト 《ネタバレ》  地味にかなり面白い作品。脚本が単純ながらよく練ってあって見応えがあります。  安っぽい演出が最初のうちは気になるかもしれませんが、見ているうちに気にならなくなります。  メインキャストの二人、モンハウプトとダヴィッド・アスマンを演じる二人の役者さんがかっこよいのも◎。  美術商でありチェスの名手でありプロの泥棒のモンハウプトと、それを追うダヴィッド・アスマンは、どちらも知能指数が高そうで、相手の裏をかきまくります。その心理戦、頭脳戦がなかなかスタイリッシュでアツイ。  また、アスマンの弟や、やられキャラの女警部など、脇を固めるメンツも個性があって良いですね。特にアスマンの弟は良心の塊のような存在で、心があったまります。  軽妙なセリフまわしもおしゃれで好きです。  派手さはありませんが、手堅い作りの隠れ良作の部類に入るでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-28 14:04:22)《改行有》

1238.  URAMI ~怨み~ 《ネタバレ》  親友、妻、上司、自分にとって本来ならば大切であるはずの人たちから裏切られ、ひたすら馬鹿にされ続ける主人公ヘンリー。真面目な人間であったが、ついには自分を見失い、殺戮を始めてしまいます。  わかりやすいストーリー。感情移入しやすいキャラクター。個人的にはこーゆー作品は大好きです。  ただホラーやサスペンスとしてはいささかパワー不足かもしれません。なぜなら殺されちゃう人たちがどいつもこいつもクズばっかで、善人はきっちり生かされているわけですからね。非常にモラルのしっかりしたプロットです。言わばこれはもう『ダーク・ヒーローもの』にはいるんじゃないでしょうかね。  また、実際の殺人より、ヘンリーが序盤妄想の中で繰り広げていた殺人のほうが衝撃が大きいということも関係あるでしょう。特に電車の乗り降りの妄想シーンの迫力は凄いものがあります。頭をグシャッッ。ですからね。否が応にも期待値は高まってしまうわけです。ですから余計に仮面をつけてからの計画的犯行が物足りなく感じてしまうのでしょう。  それに、ヘンリーの良き理解者の存在、ロージーやトムの存在が良くも悪くもこの作品のブレーキとなってしまいましたね。もしロージーやトムがいなければ、ヘンリーの周りには救いようの無いクズばっか。『どいつもこいつも皆殺しじゃー。がははははー。』ぐらいにふっきれちゃったほうが、スカっとするグロホラーに仕上がったんじゃないでしょうか。  ですが少なくともこの作品は、観る人の興味を最後までひきつけることには成功しています。  総体的に見ると、非常にバランスのとれた良作にはなっています。  ラストのラスト、めちゃめちゃB級臭いオチのつけ方も個人的には大好きです。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-23 22:13:48)《改行有》

1239.  バティニョールおじさん  ライトコメディみたいなのを勝手に予想していたのですが、予想を覆すシリアスで結構重い内容のドラマでした。まさかナチスものだったとは。実話だというのも驚きです。  美術商に逃亡資金のために画を売りに行ったとき、事情を察した美術商は『そこまでする価値が?』と問います。すかさず答えるバティニョール。『俺にはある。』一見飄々としたバティニョールおじさんの本音、その本音の中には覚悟と信念が存在することを示す重要なシーンです。  そう、これはまさにバティニョールおじさんの罪滅ぼしの物語。  自分がハム泥棒と間違えてユダヤの一家にクレームをつけに行ったがために、ユダヤの一家は逃げ遅れてドイツへ連行されてしまいます。ドイツの強制収用所へ送られることがどういうことか。  ところが、一家の息子が駅で脱走し、バティニョールおじさんの元へとやってきます。最初は関わりを持つことをためらうバティニョール。これも重要なシーンでしょう。ここですぐに子供を匿うことが人としては正しい行いなのですが、それができないくらい逡巡してしまう、そんなバティニョールを見せることで当時のパリ市民の置かれている微妙な環境というものが非常にリアルに伝わってきます。  プロットとしては、『ライフ・イズ・ビューティフル』に似ているかもしれません。  ストーリーだけなぞれば重く息苦しく理不尽な戦争ドラマ。ですがバティニョールおじさんというキャラクターが見事にその雰囲気を中和させています。  子供達は結局両親と生涯会うことはできなかったそうですが、バティニョールおじさんが子供達の『パパ』になることを示唆するラストに一筋の希望を感じることができました。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 20:53:16)(良:1票) 《改行有》

1240.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》  今回二度目の鑑賞。以前見たのは10年以上前。前回見たときよりも面白く感じられました。  それは何故か?まず一回目は吹き替えでした。今回は字幕。  そして一回目の鑑賞は、小説を読んであまり時間を置きませんでした。今回は、小説の内容なんて10年以上前のうろ覚え状態で鑑賞したので、純粋に『映画』として見ることができたので良かったのだと思います。  ハリー・ポッターシリーズは、平和で牧歌的で、そして夢のある『魔法学校』という舞台の中に、命に関わるようなイベントを平気でほうりこんでくるそのシュールなバランス感覚だけがちょっと苦手です。そういった部分を、『おとぎ話』だと割り切って鑑賞すれば、どっぷりとこの世界観を楽しむことができます。  一般的に魔法使いと言えば、『箒』に『杖』に『ローブ』。そういった既視感に作者独自の世界観をミックスさせることで、よりディープでオリジナリティのある作品へと昇華されているのがハリー・ポッターの最大の魅力でしょう。  例えば、ただ『箒』と紹介されても、それは既存のイメージどまりです。そこに、『ニンバス2000』と銘打ち、有名ブランドの一品にしちゃいます。更には子供達が、まるで高級スニーカーを見るように、ウィンドウの向こう側から展示されている『ニンバス2000』を憧れの目で見つめます。この伏線があるから、『ニンバス2000』がハリーの元にやってきたとき、そのわくわく感が2倍にも3倍にも膨れ上がるのです。  このアレンジ感覚、世界観の構築ってのは、まるで日本のマンガのようです。今や日本の漫画、アニメが世界中で愛されているように、このシリーズが世界中を熱狂させちゃうのは非常に納得です。つまりはこの作品は究極のオタクのなのです。オタクの世界はそれはもう甘美で中毒性があります。ですがオタクの世界は興味の無い人達からは白い目で見られる宿命。つまりは、この作品が賛否両論真っ二つに評価がわかれてしまうのは、オタク作品として成功している証でもあります。  また、究極のオタク作品というのは、実はストーリー構成や、システムの構築ってのが、実にしっかりしているものです。そういったものにこだわるのがオタクなんです。ですからこのハリー・ポッターも、安易な魔法ファンタジーの世界で終わりではなく、しっかりミステリー要素を内包し、なおかつ『スネイプ先生』というミスリードキャラクターまで配置させる徹底振りが面白いんです。  オタクは想像の世界を現実に引っ張り出す天才です。ですから、『魔法の授業』、『クディッチ』、どれもこれもがルールやシステムにこだわっていて、オールフィクションのくせにやたら現実感があります。  これこそがハリー・ポッター最大の魅力だと個人的には思っています。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-19 04:18:26)《改行有》

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