みんなのシネマレビュー |
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1301. 秋日和 端から見たらいらんお節介しまくりの中年男三人組に「余計なお世話、人の事よりテメエの事心配しろ!」と、いつ岡田茉莉子が威勢良く啖呵切ってくれるのかなって待ってたんだが・・・。 6点(2004-09-26 15:47:59)《改行有》 1302. 彼岸花 どうしても達者な関西弁を自由自在に操る浪花千栄子や、大輪の花の如き美貌の山本富士子に視線が行きがちになってしまうが、ここでは敢えて田中絹代の控えめながらも力強い演技を僕は声を大にして褒め称えたい。佐分利信と芦ノ湖のベンチに座り、戦争中防空壕の中で家族が一緒だった事を回想するシーン、ゴタゴタが一件落着して電話口で「良かった、ほんとに良かった」と娘の幸せを心から祝福するシーン等はその中でも特に絶品といえる。長年役者を続けてきた人だけが出せる、たおやかな気品とでもいったらいいか。最近こういう女優さんいないよなあ・・・。[映画館(字幕)] 10点(2004-09-26 15:19:24)(良:1票) 1303. アザーズ キッドマンの古典的な凛とした美貌が冴えわたってますね。実は僕も「シックス・センス」よりこっちを先に観たクチなので、ラストのオチには驚愕(つうほどでもないか)しました。全ての真相が明らかになった後、子供たちを脇に抱き寄せながら放心状態で涙を流し続ける彼女の表情が忘れられません。こういうゴシックミステリー、大好きです。7点(2004-09-20 12:11:35) 1304. トランスポーター 前半結構面白かったのに、後半からありきたりなアクションものになってしまうのが惜しい。頭薄くなってもガタイ次第じゃセクシービーム炸裂可能なんだっていうのを再確認。俺もがんばろっと。6点(2004-09-19 17:09:22) 1305. コール ケビンって見せたがりなんだよなあ・・・。5点(2004-09-19 16:43:03) 1306. リリー いいですよ、この映画。キャロン嬢のファニー・フェイス(個人的にオードリーより彼女こそこの呼称に最もふさわしい女優だったと思う)は、この年齢にしては幼すぎる感のある孤児リリーのキャラクターにぴったりで。「ハイ・リリー、ハイ・リリー、ハイロー」って主題歌もあまり知られてないけど、いつでも口ずさめる名曲だと思います。期待しないで食べた大味そうなデザートが、実は繊細な味で大満足でしたって気持ちにさせてもらいました。って例えが何か変ですかね~、俺甘党なもんですみません・・・。8点(2004-09-19 15:58:39)(良:2票) 1307. 荒馬と女 モノクロ画面全体に隙間風がビュービューと吹きまくっているような、何とも淋しくやりきれない気持ちにさせられてしまう映画です。モンローもゲイブルも、そしてモンティもこの映画では痛々しい限り。唯一、ピンポンの壁打ちシーンのみ、皆生き生きしてましたね。4点(2004-09-19 14:19:01) 1308. 王子と踊子 最盛期のマリリンの映画なのに、意外に面白くない。ストーリーも演出もまとも過ぎてワイルダーのような洒落っ気が不足しているのが一番の原因だと思う。やっぱ優等生ローレンス・オリヴィエにはコメディの演出は荷が重すぎたのでは・・・。5点(2004-09-19 12:43:59)(良:1票) 1309. めぐり逢えたら カーラジオのトムの声聴きながら「デスティニー・・・」と同時に呟くメグの表情、良いです。俺が一緒に車に乗ってたら思わず「ハッピーアイスクリーム!」と叫んで雰囲気ぶち壊しにしてしまうところだが。あづきチャンさんのおっしゃる通り、いき遅れ推進ムービーっていうのにも同意。でもね、でも俺この映画の公開時のキャッチコピー好きだったんですよ、「きっといる、運命のひと」ってヤツ。軟弱だの甘チャンだの何言われようがメグ・ライアン一連のラブコメものの中じゃこれが一番好き。(追記)久々に見直したけどやっぱこの映画好きだなあ。流れてる音楽もいいし。カーラジオで二人の言葉が重複するのは「(運命の)マジック」でした。自分の記憶力の無さに唖然・・・。[映画館(字幕)] 9点(2004-09-18 16:22:06) 1310. ナイル殺人事件(1978) 心躍るわくわくするような殺人!不謹慎かもしれないがクリスティ原作の映画にはそんな優雅な雰囲気が漂っている。中でもこれはトリックといいキャストといい最高の出来。真相が判ってても繰り返し観たくなる。8点(2004-08-29 16:17:07) 1311. 泥の河 宮本文学全般に漂う「死生観」を上手く掬い取って視覚化した名作です。当時加賀まりこばかりが絶賛された記憶が有るが、他の出演者の方、特に田村高廣がふとした拍子にみせる、人生の残酷な部分を知ってしまった男の疲れた表情は素晴らしいと思う。藤田弓子のお母さんが子供たちに注ぐ眼差しの暖かさも良し!別れのシーンも含め忘れ難い箇所は幾つもあるが舟べりで子供達が蟹を焼き殺す場面は秀逸。[地上波(邦画)] 10点(2004-08-29 10:41:37) 1312. 天城越え(1983) 「はばかりに行かせて!」の壮絶な取り調べシーン、そぼ降る雨の中、頭に被った袈裟を振り落とし集まった野次馬に一瞥を加え、その直後少年に投げ掛ける慈母観音のような笑み・・・。田中裕子という女優のか細い肉体から発せられるエロチシズムが全面的に押し出せた作品は後にも先にもこの映画一本のみ。それだけでも観る価値有りです。しかし・・・、雨に濡れた女性っつうのはマジ魅力的っすね。8点(2004-08-28 12:58:51)(良:1票) 1313. しあわせの法則 《ネタバレ》 「リベリオン」のクリスチャン・ベール、「パール・ハーバー」のケイト、それにフランシス・マクドーマンドと何気に豪華なキャスティングなのに、何故かこの春東京じゃ六本木のシネコン一舘のみでひっそりと公開された作品。よほどつまらないのかと思いきや・・・、話自体は地味だけど見応えのある映画になってて、三人のファンの自分は一安心。ケイト扮するお固い学者肌の女性が婚約者(ベール)の母親(マクドーマンド)に影響され、次第に性的に奔放になっていく・・・。その過程が非常に良く描き出されているんで自分は感心しました。一歩間違えばポルノ映画の題材(懐かしのエマニエル夫人とか)に充分なり得るお話です。ただラストが唐突に丸く収まってしまったのにはちょい不満かな。 ついでにこの甘過ぎる邦題も。クリスチャン・ベールは相変わらずクールな役が似合う![映画館(字幕)] 6点(2004-08-22 13:12:04) 1314. 16歳の合衆国 《ネタバレ》 商業的にかなり難しいテーマに挑んだプロデューサーのケヴィン・スペーシーの意気は認めたい。が、肝心の映画の出来は今一つ。最後まで見終っても結局主人公の少年がなんで子供を殺さざるを得なかったのか、自分には全く理解出来なかった。いつも泣きべそ顔の少年が段々うっとうしくなり感情移入が出来なかったせいもあるかもしれないが・・・。時たま思い出したように画面に出てくるスペイシーもただただもったいぶってるだけのつまらない役。4点(2004-08-22 11:23:47) 1315. 父と暮せば 良くも悪くも岩波ホールでの上映が相応しい良心作。新藤兼人の「ふくろう」でも舞台的な題材を映像化する意味があるんだろうかという疑問を感じたが、この作品でも同様の印象を持った。宮沢りえは相変わらず痩せているが、一時期程の痛々しさは感じられない。演技に丸みというかふくよかさが出てきたせいだと思う。原田芳雄との全編の大半を占める二人芝居での演技合戦は見応え充分。ただ面白いという種類の映画ではないです、考えさせられはするけど・・・。前作「美しい夏キリシマ」の方が空間的な広がりがあって自分は好き。6点(2004-08-08 13:11:35) 1316. 巨象の道 半分撮影した時点で主演のヴィヴィアン・リーがノイローゼになった為降板、急遽エリザベス・テイラーが代役を引き受けたいわくつきの作品。テイラーはセイロンのロケには行けなかった為、遠景ショットにはヴィヴィアンの撮影分を使ったという事だが、つなぎがよほど上手くいったのか、よほど注意してみないと彼女が映ってる様子は解らないと思います。ドラマ部分は正直 退屈だけど、クライマックスの象の急襲シーンは当時としてはかなり大掛かりな特撮で見応えあり。同時期製作の「黒い絨緞」を思い出させるが、象よりは蟻の大群の方がやっぱ恐い。6点(2004-07-25 15:41:53)《改行有》 1317. サンダーバード(2004) 《ネタバレ》 う~ん、これどうなんだろ・・・。自分は「サンダーバード」リアルタイム世代じゃないんで、それ程思い入れとかないんだけど、ずいぶんファミリー向けというか、お子様向け人畜無害映画になっちゃってるなっていうのが正直な感想です。末っ子君のみに焦点を当てたストーリーなので観終った後も他の兄弟誰が誰だか区別つかなかったし。結局ベン・キングスレーの怪演が映画全体をさらってしまってますね。執事役の人がみのもんたに見えて仕方なかった(W)オリジナルファンの方は果たしてこの程度の出来で満足出来るのか、人事ながら気になります。6点(2004-07-19 10:53:53) 1318. 煙突の見える場所 溝口・小津作品以外の田中絹代、成瀬・木下作品以外の高峰秀子を観てみたい人には絶対お勧めの名作。見る場所によっては本当に何本にも見えたという北千住のお化け煙突を始めとする、もはや失われたかつての東京の風景は、当時の事を知らない自分でもたまらなく懐かしく目に映る。「愛染かつら」以来の名コンビ、上原・田中もここではいつも障子を締切って中で必要以上にイチャついてる仲睦まじい夫婦(正式ではない)を好演。例によって名脇役浦辺粂子が時たま出て来て場面をさらっているのも見物。 8点(2004-07-18 12:49:00)(良:1票) 《改行有》 1319. ボディ・スナッチャー/恐怖の街 何が飛び出してくるか解らない、荒れたモノクロ映像が却って恐怖感を倍増させてますよね。発端から一気に畳みかけてくるようなテンポの良さも凄いと思う。8点(2004-07-18 12:04:59) 1320. だいじょうぶマイフレンド 自分も公開当時何を血迷ったのか、映画舘まで見に行ってしまった一人です。クライマックス、ピーター・フォンダの発射液で物語が解決するってくだりがあって、性にまだ目覚め初めたばかりの自分は「噂には聞いてたけど、外人さんつうのはすごいんだなあ・・・」(どんな噂や)としきりに感心した記憶があります。俺自身も何もかもがカオス状態で、全然だいじょうぶじゃなかったんすね、あの頃。ベストテンとかにも全く登場しなかったのに、今だに俺の頭ン中で時たまエンドレスに流れてくる例の主題歌もある意味貴重。「あなたをー、愛してる、ひいとがいるう」この呪縛はもう永久に解けないのかなあ・・・。1点(2004-07-11 11:36:46)
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