みんなのシネマレビュー |
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1301. クリスティーナの好きなコト いーじゃないすか、この映画。家族で観るのはお勧めしませんけど。下品な内容の中に愛の真実って隠されているモンなんですよ、意外と。俺はそう思いましたね、後半。まあヒロインをキャメロンが演じてるからこそ成立つ内容なんでしょうけど。公開時カットされたというチャイニーズレストランのミュージカル風シーン、爆笑しました。自分も「メリー」よか断然「クリスティーナ」派です。7点(2005-01-18 14:13:17) 1302. 8mm もう陰々滅々・・・。こういうカタルシスもなく救いのない映画は苦手です。2点(2005-01-18 13:53:55) 1303. ラヴソング このレビューに出会わなければおそらく観ることはなかっただろうと思う作品です。中野良子と吉永小百合を足して四で割ったようなマギー・チャンに「えっ、この女がヒロイン?」と正直最初思ってしまったんですが、ストーリーが進むにつれ彼女がどんどん魅力的になっていくのが痛快でした。レオンの見捨てられた子犬のような表情から、ラストあたりの成長した大人の男性の表情への変遷も素晴らしかったです。(ちょいとマギー審司に面影が)天津の恋人が綺麗だけどちっとも魅力が感じられない女性なのはヒロインを生かす為の計算なんでしょうね、多分。テレサ・テンの「グッバイ・マイラブ」(オリジナルはアン・ルイスだったかなあ・・・)もうまく使われてました。途中まで「木綿のハンカチーフ」実写版かと思ったけど、観終わった時の感想は「追憶」のアジア版でした。(なんかおかしな例えばっか書き連ねてしまってこの映画を愛してる皆さん、本当にすみません!)8点(2005-01-17 15:20:20)(良:1票) 1304. 黒い罠 ヒッチコックは「サイコ」を撮る際、この作品から相当なインスピレーションを受けたであろうと推測される。1950年代のアメリカ映画でドラッグパーティーや輪姦(具体的なシーンはないがジャネット・リーは当然モーテルでそういう辱めを受けたはず)が露骨に描かれている事に驚嘆。友情出演扱いのディートリッヒにもきちんと見せ場を作って花を持たせているあたり、やはりオーソン・ウェルズただものではない!教訓、ハネムーン中には花嫁を決して一人きりにしておかない事。8点(2005-01-17 14:41:19) 1305. 毒薬と老嬢 ケーリー・グラントの終始一貫したはじけまくり超ハイテンション演技に圧倒されました。ラスト、毒薬入りワインの使い方にもうひねり欲しかったところ。実はキャプラはもっとこういうブラックコメディを撮りたかったのでは・・・? ヒューマニズムだけの良心的職人監督として括るのはあまりに気の毒。7点(2005-01-15 17:07:42) 1306. コレリ大尉のマンドリン 映画館で観たはずなんだけど結末とか忘れちゃったなあ・・・。映画のコマーシャルで黒柳徹子が「泣いた、泣いたわ・・・おすぎに薦められてみたけど」とか言ってるの聞いて、徹子サンのノーメイク顔を思わず想像してしまったのは俺だけですか?5点(2005-01-15 15:57:27) 1307. ゴスフォード・パーク この映画を、よりによって入替制の劇場で公開しやがった配給会社に怒りの鉄拳を!7点(2005-01-15 15:56:03) 1308. 愛しのローズマリー 一応はスラスラと観てしまえる映画です。けどね、何となーく根底あたりに偽善的な匂いがしたんですよ、俺には。この映画の関係者たちの実際のパートナーの容貌がどんなんだかDVDの特典に入れてもらいたかったよなあ。5点(2005-01-12 16:57:05) 1309. お嬢さん乾杯 一連の小津映画での良く言えばミューズ的、悪く言えばお人形さん的扱いの原節子よりも、きちんとした自分の意思を持ち最後には惚れた男の胸に飛び込んでいくこの映画の斜陽貴族のお嬢様のほうが自分には魅力的に映りました。随所にクスクス笑いを取れるような仕掛けが施されているが、自分が一番笑えたのは憂いを含んだ原節子の横顔をとらえ、どんな名台詞を吐かせるのかと思いきや「おなか空いたわあ・・・」と呟かせる抜群の木下演出!8点(2005-01-10 10:51:33)(良:1票) 1310. シザーハンズ ジョニー・デップの深い哀しみの色をたたえた瞳が圧倒的。特殊メイクの力を借りればある程度誰でもこなせる役だったとは思うが、彼ほどの存在感は出せなかったろう。バートンの「異形なもの」に対する愛情が強く感じられる作品です。8点(2005-01-10 10:33:04) 1311. セルロイド・クローゼット ドキュメンタリーとしても興味深いが、クラシック映画ファンにとっては話には聞いた事あるけど・・・程度でなかなか観る機会に恵まれない映画史上の名作、大作、野心作の名シーンが続々と登場して来るので正に垂涎ものの作品となっている。特に貴重なのは「噂の二人」(ウィリアム・ワイラー監督)で潜在的レズビアンを演じたシャーリー・マクレーンの作品に対する冷静かつ客観的なコメント、「フィラデルフィア」(ジョナサン・デミ監督)エイズに冒されたゲイの弁護士を演じたトム・ハンクスの同性愛に関する自身の率直な意見。「去年の夏突然に」(ジョセフ・L・マンキウィッツ監督)のクライマックスゲイ惨殺シーンに「フランケンシュタインの逆襲」のフランケンシュタイン(怪物)殺害シーンをなぞらせた演出には瞠目。収録シーンの中には、正直同性愛映画カテゴリーに当てはめるには強引というか少々こじつけに思われ、抵抗を感じさせる部分もあるけど、とにかく自分は豊富な映像資料に圧倒されました。個人的にはドリス・デイの「シークレット・ラブ」をフルコーラスで聴けたのが嬉しかったです。 収録作品一部「つばさ」「クリスチナ女王」「レベッカ」「マルタの鷹」「赤い河」「ロープ」「情熱の狂想曲」「カラミティ・ジェーン」「大砂塵」「理由なき反抗」「紳士は金髪がお好き」「熱いトタン屋根の猫」「お茶と同情」「夜を楽しく」「恋人よ帰れ」「ベン・ハー」「野望の系列」「スパルタカス」「お熱いのがお好き」「明日に向かって撃て!」「真夜中のパーティ」「バニシングポイント」「日曜日は別れの時」「キャバレー」「サンダーボルト」「クルージング」「ハンガー」「カラーパープル」「テルマ&ルイーズ」「トーチソング・トリロジー」「氷の微笑」「マイ・プライベート・アイダホ」「フライド・グリーン・トマト」等々。 9点(2004-12-31 21:20:48)《改行有》 1312. 点と線 主役の刑事が正義派一点張りで人間的魅力に欠けるのが難点だが、松本清張のベストセラー小説を実にわかりやすくコンパクトに映像化してるのでこれはこれで面白かったです。高峰三枝子とばあや以外の女性陣が馴染みがないせいか当時のメイクアップのせいか、皆同じに見えて困りました。ドラマ「黒革の手帳」が面白かったという方、この作品も含め「顔」「ゼロの焦点」「疑惑」「張込み」あたりの映画の秀作も是非!(中には駄作もあるんで要注意)7点(2004-12-31 19:32:59) 1313. バージニア・ウルフなんかこわくない 主要人物4人ろくにツマミも食べず、何時間もジンのストレートをガブガブ飲み続け。これはもう、基本的に我々日本人の胃や肝臓とは強靭さやスタミナが違うと思われる。だからこそ泥沼状態の結婚にも長期間耐えられるわけで。ダーティワードの連発で公開当時はセンセーションを起こした作品らしいが、刺激に慣れすぎた今の観客にとってはどうって事もない。引きの構図が多い中、時たまサンディ・デニスの吐きそうになった表情とか、バートンのキレた瞬間の顔の大写しが挿入されるのが観ていて異常に怖い。エリザベス・テイラーはいつもの、聴きようによってはかなり耳障りな声質を極力押さえ、役作りに相当苦心したであろう跡が窺える。「バターフィールド8」はともかくこの作品での受賞なら大いに納得。ところで冒頭の会話にあったべティ・デイヴィスとジョセフ・コットン主演の映画のタイトルって何なんですか?(追記)かーすけ様、いつもフォローありがとうございます!8点(2004-12-31 19:19:08) 1314. 僕の彼女を紹介します 後半あたりから最近の韓国映画や韓流ドラマ最大の悪しき慣習がモロに露呈。他人やテメーの、親からもらった大切な命粗末に扱うんじゃない!俺がこの映画と監督に言いたいのはそれだけ。天気雨に打たれてはしゃぐシーンあたりまでは今年の中で傑作の予感がしてたんで怒り倍増。 3点(2004-12-27 09:45:15)(良:2票) 《改行有》 1315. 阿修羅のごとく これはストーリー云々ではなく、旬の役者たちの演技のアンサンブルを愉しむべき映画。大竹しのぶや桃井かおりの巧さは当然として、40代代表小顔クイーン黒木瞳との2ショットに果敢に挑んだ木村佳乃の意外な好演と勇気に百万点。この二人が対峙するシーンはこの映画最大のサスペンスとスペクタクルだ!7点(2004-12-24 10:03:00)(笑:1票) 1316. バターフィールド8 女房の留守中モーテル代を浮かそうと、自宅にコールガールを呼んでコトに及んだ男のセコさが全ての事件の元凶。テメエ勝手な男の思考回路にイライラしまくり、かといってヒロインにも同情出来ない困った映画。自分もアカデミー賞はこの映画より「愛情の花咲く樹」か「熱いトタン屋根の猫」あたりでの演技のほうがふさわしかったように思う。リズの顎あたりの弛みが気になりだしたのはこの映画から。5点(2004-12-23 14:08:47) 1317. あの夏、いちばん静かな海。 夏の終わりの、ちょっと陽が翳りはじめた午後に観たい映画ナンバーワン。 久石譲のメロディを聴くとぽつんと二人が座って砂浜で海を眺めているシーンが蘇ってくる。9点(2004-12-23 13:31:36) 1318. シカゴ(2002) 何を隠そうミュージカル初体験は手塚治虫のアニメ「ワンサくん」だった自分、歌って踊ってワクワク出来るこの手の映画は理屈抜きで好き。「シカゴ」が画期的だったのは、ストーリーとミュージカルの境目部分でどうしても生じてしまう違和感を物の見事に払拭した点。2点減点分はオープニングシーンを見る限りじゃレニーとキャサリンのWヒロインでも全然おかしくなかったのに、レニーを賞レースの主演女優、キャサリンを助演女優の枠に収めたいが為に、意図的にキャサリンのシーンを削ったとおぼしき製作者側の小賢しい作為が見え透いてしまったせい。 8点(2004-12-23 13:18:11)《改行有》 1319. 緑園の天使 言うまでもなくエリザベス・テイラーの子役時代の代表作。まず「ナショナル・ベルベッド」を「緑園の天使」とした邦題が秀逸。最近の「シー・ビスケット」等の競馬映画を見慣れた眼にはクライマックスのレースシーンは多少かったるく映るかもしれないが、クラレンス・ブラウン監督は極力ごまかしのない正攻法で折り目正しく描いているので好感が持てる。テイラー自身、自分のお気に入り作品を「バージニア・ウルフ」とこの映画を挙げている(何という両極端!)のにも観たら納得。歯列矯正器を親の目を盗んで、すきあらば外そうとするベルベット・ブラウンという少女は正に当時の、早く大人になりたくて精一杯背伸びをしていた彼女自身そのものであったろう。後に「クリスタル殺人事件」で犯人役として対決するアンジェラ・ランズベリーとは、既にこの映画で姉妹として共演してたんですね。「総天然色」映画という呼称がぴったりくるファミリーピクチャーの佳作! 7点(2004-12-15 16:38:39)《改行有》 1320. 家族ゲーム 俺ね、これ初めてテレビ放映されたバージョン(クライマックスのシーンを丸々カット した事で物議をかもした)しか観てないんですよ。それでもかなり面白かった記憶があります、この映画。友達の部屋に遊びに行ったら、エレベーターからエレベーターへ乗り継ぎとかあったり、近所の奥さん(戸川純)がもし葬式になったらマンションのドアは棺桶が出せないからどうしたらいいんだって由紀さおりに訴えるシーンとか、何か奇妙な感じがして。森田監督の都会的感覚の良い部分がうまく出てましたね。6点(2004-12-11 16:07:05)《改行有》
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