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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1321.  さよならくちびる 《ネタバレ》 青春って、自分の世界が広がっていくことだと思っている。そこでは最初、視野が狭いが故に人はみんな万能だ。周りが見渡せるくらいに世界が広くなって、遂に自分の限界を知ったとき、大抵の人にとって青春は終わって、ひたすらな現実が始まるのだろう。それさえ在れば生きていける、なんていう純粋な恋愛も、そこまでなのかも知れない、とも思う。 若いときって、自分はどうするべきなのか、は疎か、どうしたいのか、も結構見えていなくて、じゃあどうするのかっていうと、ボンヤリ時間を浪費してしまうのか、それとも今作の3人のように周囲に対して尖っていくのか、どっちかな気もする。前者だった自分にとって、この映画は眩い。 でも、だから、自分にはまだできると信じ続けるなら、それだけ青春は終わらないのだ。馬鹿でナニが悪いのさ! 本作は、青春の終わりを描いてゆくと見せかけて、ラストに突如反転攻勢を仕掛け、無軌道に迸る「青春の万能感」を見せつけて終わる。そこにロメロ版『ゾンビ』を感じたのだといったら、どれだけの人に理解して貰えるだろうか。[インターネット(邦画)] 8点(2020-02-26 22:22:30)《改行有》

1322.  ミッドサマー 《ネタバレ》 私の率直な本作の感想は、気味の悪いホラーを観たと言うより、とある異文化の記録映像をタップリと観せられたが、それが非常に文化的・美的で、ある種芸術的でもあった、である(その異文化の様相は、ある人には気味悪く、またある人には滑稽に、私にはあくまで「そういう世界があるんだなあ」と映った、ということだと思う)。 要点を端的に言うと、今作で描かれる映像世界が、地に足を付けたリアリティと、実存世界から離れた純粋芸術的な美しさを兼ね備える非常に優れた出来だった、ということだ。まず、村の情景や衣装等の美術、儀式の内容などは、実際にこういうコミュニティが存在している様な錯覚を覚えるほどに良く出来ていた。そして、明るく、広々として、そして地球上の実在のどんな場所より「白い」景色は実に美しかった。一番美しかったのはやはりあの崖である(その見渡す限りの白さと、弾け飛ぶ人体の赤を含めて)。 正直「観たかったのとはだいぶ違う」映画に思ったし、面白いという作品とも違うと思うのだが、特に映像面の出来の良さが非常に鮮烈に感じられた。そこに1点を加点して、この評価としたい。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-26 00:09:57)(良:1票) 《改行有》

1323.  ドイツチェーンソー大量虐殺 《ネタバレ》 見た目の話だけをすると、ドイツ版『悪魔のいけにえ』、ただしチェーンソーは出て来れどレザーフェイス的なのは出て来ない。グロ描写も総じて超チープなスカタン(量は結構多いけど)。展開運びも全体的に相当に訳ワカメで、単純に映画として観る場合の価値は決して高くない(頭に火を付けるウド・キアーが多少ユニークなくらい)。 真の問題・論点はやはり、無辜の東独移民を西独民が無差別に虐殺しまくると言うテーマ部分のインモラルさであろう。ドイツの東西統一直後の作品ながら、本作には東独民に対する純粋な憎悪(彼らの西への流入によって雇用が奪われることへの理性的な批判であるとか、分断された民族の同族嫌悪的なエクスキューズだとかを感じさせない、ゴキブリに対するかの様な根源的で救い様の無い感情)しか感じ取れない。本作のグロ描写は、シンプルにグロ映画が好きだから映像的にチャレンジしていると言うよりは、本当に東独民が憎いが故に奴等を挽肉にしてやりたいという意味で挿入されているのであり、だから描写のチープさはある種問題の外なのである。 何故、シュリンゲンズィーフは本作をここまでラディカルに撮ったのであろうか(売名行為ならばまだ「救い」はあるが、本気でやっているなら間違い無く彼は病気だし、彼を生んだ西ドイツ映画界・社会も病んでいるのだと思う)。放送禁止系の映画としては、ある意味で稀代の一作。[DVD(字幕)] 2点(2020-02-24 23:55:33)《改行有》

1324.  スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 《ネタバレ》 前作の犯人・浦野には、実はネット犯罪を伝授した闇の師匠が居た…その男こそ、悪の天才ハッカーにしてダークウェブの支配者、Mだ!! とか言い始めて以降は半笑いで観ていたが(大体開始15分くらいから)、前作で二人だけ評判の良かった千葉雄大と成田凌だけ残してのサスペンス展開は中盤まではそこそこ観れなくもない出来にも思う。終盤はなんかよう分からんが、コミカル要素もふんだんに盛り込まれ、少なくとも前作程度には楽しめるのではないか(個人的な一押しシーンは、お盆を持って登場するアキラ100%)。あと、神奈川県警の無能ぶりはもはや内閣総辞職必至レベルで、これには旧態依然とした日本の警察機構に対する崇高な批判精神を大いに感じ取れる(嘘)。 一点だけ、せっかく北川景子をクビにしたのに、続いて連れてきたのが白石麻衣というのは何がどうなっているのか。こいつらには学習能力というものがないのか。[映画館(邦画)] 4点(2020-02-24 00:01:51)《改行有》

1325.  美人が婚活してみたら 《ネタバレ》 そこそこ美人だけど種々の側面で「人間力」の高くない少し残念な主人公は、美人だけど婚活してるという点でのリアリティがあり、まあまあ良いキャラのつくり込みに思う。しかし、彼女を使ってコミカルに話を運ぶかと思いきや、中盤以降はどんどん暗い展開に落ち込んでいき、何と言うか可哀そうな人がもっと可哀そうになっただけの話にも思える。そもそもこれって、婚活なんて所詮恋愛の紛い物ですよ、てことですよね。(例えそういう側面があるとしても)真剣にやってる人も多い昨今において、非常に挑発的な映画だとも思う。こーいう映画を鼻歌で誤魔化して終わらせると言うのは、流石にちょっとセンスが頂けない。[インターネット(邦画)] 5点(2020-02-22 12:56:33)

1326.  スパイ・レジェンド 《ネタバレ》 「何かを知っている」という女が計3人も出てくるが、ハッキリ言って無駄。ブロスナンが超敏腕なのも良いが、一人で組織相手に大活躍できる事に特に裏付けが無いため、少し荒唐無稽にも感じる。話の内容は極めて普通のスパイもので、教え子と教官の話がサブストーリーとしてあるものの、これも内容が弱くて全体として上出来とは言い難い。その他含めて総合的にも平凡。すこーしイマイチ気味。[インターネット(字幕)] 5点(2020-02-22 11:06:51)

1327.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 スパイものとしては平凡な筋で、しかも正直かなり分かりにくい(意味の分からない無駄なレズネタとかも分からなさを助長する)。しかし、それを補って余り有るアクションの高品質さ。特に打撃が本気でブン殴ってるようにしか見えない大迫力。ハンディカムを戦闘真っただ中に放り込んだかのような撮影も非常に見事。セロン姐さんの頑張りも出色。アクションとしては超オススメ。[DVD(字幕)] 7点(2020-02-22 00:40:12)(良:1票)

1328.  スキャンダル(2019) 《ネタバレ》 各世代最強とも言える女優3人を揃えたちょっと豪華な映画だが、一応同じ会社の同僚なのにこの3人の話は直接的には殆ど絡まず、形式的には「より縄」と言える構成に思う。唯一、3本の縄が一点に収束するのが、予告編にもあるエレベーターのシーン。ここまでがそれぞれの前置き、ここで物語はギアチェンジし佳境へと加速していく仕掛けで、分かり易くて中々グッドな演出。ただ話の内容自体は、頗る付きのテンポの良さでカバーしてはいるものの相当に単純かつ一本調子で、結末の痛快さはそこそこではあるが、ややもすると少し工夫に欠ける様にも思う(実話だからある程度はしょうがないとは思うが)。 3人の演技面では、険の有る美貌、からの迫力・凄みの際立っていたセロン姐さんに軍配を上げたい。ただ、用意周到過ぎてちょっと引けちゃうキッドマン、前述どおりちょっと(いやかなり)怖いセロン姐さんをはじめ、勝気な女ばかりが登場する本作においては一人だけと言ってもよい癒し系(+お色気担当)のマーゴットも、決して悪くは無かった。セロン姐さんには「怒り」のシーンで、マーゴットには「泣き」のシーンでそれぞれ良い見せ場もあり、流石のアカデミーノミネート(ただ、全体的に演技面でもさほど見せ場は多くない)。[映画館(字幕)] 6点(2020-02-22 00:10:03)《改行有》

1329.  悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクト 《ネタバレ》 少々古い話だが、いわゆるドイツの三大鬼畜監督(若しくは鬼畜四天王)の中でシュナースの手腕というのは群を抜いてスカタンで、彼の映画には率直なトコロ観る価値を持つモノが殆ど無いというのがほぼ常態だと言ってよい。後年、あまりの製作費の無さに血糊を使えず代りに粉を使用するなど、(色々な意味で)涙なくしては観れない程の有様に陥ってゆくが、中で唯一本作のみがそんなシュナースの作品として立派に観る価値を持つ作品に仕上がっていると言えるだろう。 何より、物量が段違いである。3分に一度は人体を破壊しなければならないルールでも在るかの如く、無暗矢鱈にグロ描写が挿入されまくってゆく。かつそれらには(似た様な描写も多いとはいえ)それなりにオリジナリティ有る描写も豊富で、そこそこ飽きずに観てゆくことが出来る。序盤の4人同時ギロチン斬首、腹だの顔面だののフック皮剥ぎ、果ては尻フックからの脊髄抜きなど、グロ的にはまずかなり見所の多い作品だと言うことが出来る。 このとおり、前半はひたすらグロ描写のオンパレードに終始し、もしこのノリで後半もつくっていたら恐らく失速したであろう所を、一転して悪ノリで突っ走ってゆくのが本作が成功している第2の要因である。ゾンビ・忍者カンフー・ランボー的なドンパチ・果てはジェイソンに空飛ぶギロチンと、使いたいモノをとりあえず全部入れてみました!(クオリティは、知りません!)な無責任なノリが、今作では非常に秀逸なテンポを生み出しており、この手のストーリーの無い映画としては異例なまでに、むしろ後半になるほど尻上りに面白さ自体は増していくのである。 個人的な結論を述べる。映画というのは、まずとにかく自分の好きなモノを撮るべきなのだ、と。ある種奇跡的な本作を観るにつけ、そうとしか言い様が無い感傷を私は抱くのである。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-19 00:52:51)《改行有》

1330.  屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ 《ネタバレ》 『ハウス・ジャック・ビルト』も極めて醜悪な作品だったが、それでもあちらは随所に一種のスタイリッシュさや女優の美しさ等の「虚飾」を纏っていたのに対し、本作ではそういう取り繕った要素はほぼ完全に徹底的に排除され、本当にひたすらに醜悪で、そして混沌と老醜・汚穢・悪臭に満ち満ちた作品となっている。何つーか、主演男優に限らず登場人物の大半に、人間性(は少し言い過ぎかもだが)・理性とか衛生観念であるとかを全く感じられないとでも言おうか。 フリッツ・ホンカは(本作での描かれ方も、また実際の殺人者としても)典型的な「無秩序型」のシリアルキラーで、その衝動的な殺人動機の根本的な部分は満たされない過剰な性欲、およびアルコール依存に依拠するものであり、真に精神異常系の殺人者とまで言えるかどうかは微妙かと思う(頭が足りないのと精神を病んでいるのは全く違うのだし)。しかしそれでもやはり、あれほどまでに衝動的に「女だったら何でもいい」的に行動するホンカの有様、そしてそんなホンカにヒョイヒョイついていく婆さん娼婦達も含め、そこにはもはや「狂気」としか言い様の無いものしか感じ取れないのが正直なトコロ。実話なことも含めてこれも非常に強烈な映画だが(ある程度は誇張だと思いたい)、見応えは文字通り抜群。この手の(グロ)映画に興味がある人にとっては、観て損は絶対に無い。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-17 20:56:14)《改行有》

1331.  アントラム 史上最も呪われた映画 《ネタバレ》 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が流行った頃というのは私はまだ義務教育の時分、私の仲間内ではあの作品は中々ホットな話題になったものだった。当時は(特に子供にとっては)まだネットの情報のスピード感は現在には遠く及ばず、映画も観ただけでは訳が分からなかったが、ご丁寧に解説本を手に入れた輩が居て、あーだこーだと大いに盛り上がったのを覚えている。 今作も宣伝手法的に『ブレア~』に似たような作品かと思ったが、明確に異なるのは、今作が部分的にドキュメンタリであること、そして、問題の映像というのが最初から「映画=つくりもの」であると明言されていることだ。当然フェイクだと分かってはいるものの、では一体どういう映像を持ってくるのか、という興味のもと足を運んだ。 お膳立て抜きにその映画の内容だけを言うと、雰囲気系のホラーというか、ひたすら思わせぶりで意味ありげなんだけど、結局これが何なのか、どういう意味なのかは判然とせず、ただただ不可解で不気味、という感じの作品である。『ブレア~』も似た様なものだったとも言えるが、今作の不気味さ(+それが催す不安)は、決して一顧だにせず凡作と斬って捨てることの出来るものでもなく、ある程度の観る価値がある映像だと思う。 今作はある種「フェイクだと思ってない客」向けの極めて正統派なフェイクだとも思う。「フェイクだと分かってて冷やかし半分で来る客」が喜びそうな分かり易い仕掛けや演出、あとメタな展開とかは皆無に近い。その意味でいうと、観て分かった今作と『ブレア~』との決定的な違いは、今作は映画単体として完結してしまっている点である(=オーラスに「この映画は、どうもこういうことだったらしい」的な説明が入るのだ)。最初に述べたとおり、どういう意味だったかというのはこの場合、映画の「外」から来る方が絶対に楽しめると思っている。『ブレア~』当時との環境の違いもあるとはいえ、今作についてはそこが少し残念に思われる。 ネットが氾濫した現代において、この手の「不要な情報をシャットアウトさせたい」コンテンツには限界があるということなのだろう(今作について、もし鑑賞後にネットで調べたなら、フェイクだクソだの非難轟々がイの一番にヒットするのだから)。いち映画ファンとしては「映画は事前情報を入れずに観ろ」が新たな絶対的鉄則となってゆくのかも知れない(事前情報を入れて観て、良かったことなど殆ど無いし)。[映画館(字幕)] 5点(2020-02-17 20:08:07)《改行有》

1332.  満月の夜 《ネタバレ》 (主として貞操観念が)フワフワと掴みドコロの無い女がひとり。短気で独占欲の強い本命彼氏との同棲が気詰りで、別宅を構えて友達以上恋人未満の男(実は躰だけが目当てのゲスい不倫野郎)を連れ回しては煙に巻く日々。挙句、行きずりの男を連れ込んで夜を共にするも、事後罪悪感に苛まれ、アタシって罪な女…的に物憂げに佇む自己陶酔感溢れる浅薄な姿にいい加減イラっとし始めた矢先、急転直下のラストの一撃には実に見事な爽快感を覚えた(ザマァ見ろ!)。私の本作の楽しみ方が正しいのかは分からないが、個人的には十分に良作。 あと、主演のパスカル・オジェは(そうは言っても)ルックスは超絶美形でメッチャ好みなのですわ(特に超アンニュイな目付き)。夭折が何とも悔やまれる。。。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-16 03:59:34)《改行有》

1333.  海辺のポーリーヌ 《ネタバレ》 田舎な海辺に女と男、んなもんヤることは決まってる、とは言え、女どもは良く言って恋愛体質、悪く言えば尻軽である。しかし、尻軽一号のマリオン姐さんは美貌も然ることながらプロポーションが抜群で、水着・ヌードシーンも多くその点は大変に結構。二号の小娘もとても健康的で見た目は中々魅力的。男どもは、アンリは軽薄な女コマシ(加えてハゲ)、ピエールは中盤まるで刑事かの如く執念深く疑惑を追い回すが、だからお前はフラれるんだ、としか言い様が無いし、シルヴァンはなんも分かってないガキなので、総じてキャラクターに全然魅力を感じない。だが、こいつらがゆるーくスッタモンダするサマは(どうでもいいという意味で)実に滑稽で、コメディとしてはかなり面白かった。良作だと思う。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-16 03:54:26)

1334.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 全編ワンカットで2時間だから、とある戦場の「2時間」を切り取った映画かと思いきや、一ヶ所暗転して時間飛んでるシーンがあるので、約半日強の尺の物語だし、厳密にはワンカットとは言えないと思う(些末な事だが)。 作戦の内容的に(ワンカットだし)マジで全編息もつかせない展開になるかもと少々身構えたが、その実、特に前半は割とヴォルテージ高くないシーンも多く、後半も適宜息継ぎは入るため、観終わって疲れ果てた、とかいうことは無かった(まあ商業映画なんだから当たり前か)。あとWWⅠの話なので、流石に戦闘描写は(いつも見ているWWⅡのよりは)少し地味で、特に大規模戦闘なんかを楽しみにしていくとやや肩透かしを喰らうかも、とも思う。 ただし、やはり超・長回しが続くので、単純に目を切れないのもあってどんどん画面に引き込まれ(否、引きずり込まれ)、映画に文字通り「没入」できる(その没入する深さと、没入している時間の長さが、あまり体験したことの無いレベルになっていた様に思う)。ここまで2時間があっという間な映画も久しぶりだし、非常に気持ちのいい映像体験だった。良作。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-16 03:30:47)《改行有》

1335.  家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 《ネタバレ》 ひたすら可愛い榮倉奈々のコスプレ合戦と、安田顕のコミカル芝居の掛け合いはかなり面白いが、全体的にはややテンション下げ下げな夫婦問題の話(しかも間延びしてる)が続いてゆく。元ネタの一発ギャグ風味を何とか映画に仕立てようという試みが、もう一歩の所で成立し切っていないという印象(試み自体はチャレンジングで良いとも思うのだが)。ただ、特に安田顕の演技は前述どおり非常に面白かった。流石の芸達者。[インターネット(邦画)] 4点(2020-02-15 02:12:43)

1336.  祇園囃子 《ネタバレ》 天真爛漫な若尾文子の可憐さ、それにも増して木暮実千代の艶っぽい風情は素晴らしい。素晴らしいが、男に頼らざるを得ない芸者の悲哀、と言えば聞こえは良いが、内容はかなりドロドロと欲望に塗れた陰惨・醜悪なもので(とにかく男共は本当に碌でもない奴しか出て来ない)、正直中盤は相当キツかった。男なんてこんなもの、そしてそういう男を相手にカネを遣わせる以上は、芸者だってこんなもの、というような一種の諦観すら感じられるが、この感覚も時代と共に変わりつつあるものだと思いたい。 とは言え、ラストの美代栄のまっすぐさ、そして美代春のしなやかさ・強かさはやはり素直に美しかった。気さくなようで地味に冷酷な浪花千栄子の演技も素晴らしい。非常にシンプルで無駄も無いが、味わい深い。[DVD(邦画)] 8点(2020-02-15 02:07:01)《改行有》

1337.  プロジェクトA子 《ネタバレ》 Amazon Prime Video(なんかのチャンネル登録で)で観れたので、有名作だし試しに観てみた。しかし、画質が非常に悪い(至極残念)。 内容的にはとにかくやりたい放題といった感じのメチャクチャで、特にギャグパートかと思ったC子の取り合いがひたすら最後まで続くというのは正直面食らった。ギャグはパワフルで個人的にはそこそこ笑えたし、美少女バトルシーン、メカバトルシーンもそこそこの出来だと思う。突き抜けて良いとまでは感じなかったが、暇潰しには十分。 続編は今のところAmazon Prime Videoでは観れないようだ。画質が向上するなら観てもよいのだが…[インターネット(邦画)] 6点(2020-02-13 23:52:23)《改行有》

1338.  37セカンズ 《ネタバレ》 障碍者の方たちは、状況によって日常生活に健常者の助けを借りる必要があることから、負い目や気後れ、あるいは「この人にはこれは無理なんじゃないか」といった健常者からの「色眼鏡」によって、身体的・物理的な不自由以上に、人間関係における不自由を抱えているのだろうと思う。本作では前半、そういった障碍者の心理的な不自由を主に描き出し、そこから主人公が自由を追い求めていく切実な姿を忌憚無く描いており、非常に見応えの有る作品に仕上がっている。 面白い・良く出来ていると思うのは、主人公の障碍者本人だけでなく、家族(この場合は母親)も物理的・心理的な不自由を抱えており、主人公と一種の共依存関係に陥っているという状況を詳細に描き出している点である。これについては、母親役の神野三鈴の演技の良質さも大きな要因であると思うが、この部分に非常にリアリティが感じられ、その方面からも大いに共感・感情移入することが出来た。母親に限らず、この映画の多くの登場人物には何らの「慈しむべき」不完全さがあるように描かれている様に思われ、そのことがシンプルな話に奥行きを与えている様に思われる(超絶自己チューな荻原みのりは置いといて)。 そしてもう一つ、何といっても主演女優の熱演の素晴らしさ。実際に障碍を持つ方だそうだが、正に全身全霊を傾けているひたむきさが画面に滲み出ており、控えめに言って圧巻だった。特に終盤、37秒の真相をベッドで打ち明けるシーンは、素人とは思えない素晴らしい「間合い」だった。役柄上でもそうだが、その勇気・特大の積極性には心からの敬意を表したい。 映画としては一点だけ、家出少女がパスポート持たずにいきなり海外なんて行ける訳無いやんけ、とは思う。付添いの兄ちゃんも仕事はどうした?そもそも何でタイ語喋れんねん。まあ、これにより物語は文字通り「飛躍」した訳だし、異国の情景の中の姉妹再会シーンも抜群の出来だったので、細かい事には目を瞑ろうと思うけれども。[映画館(字幕)] 8点(2020-02-13 21:46:00)《改行有》

1339.  シグナル100 《ネタバレ》 原作は漫画とのことだが、そちらは未読。しかし率直に、非常に奇抜で秀逸なアイデアのスリラーだと思う。ただ映画については、脚本がその出発点の優れたアイデアを的確に発展させる良い出来とまでは言えず、ごくごく想定の範囲内な展開に留まっている様にも思われる。全体的に演技も可もなく不可もなく程度以下のレベル。 良い点としては(そこまで良くもねーけど)スプラッタ描写は登場人物が高校生なワリに結構血飛沫スプラッシュで分量も多いのと、前述どおり平均的な展開運びながらテンポはさほど悪くなく、コンパクトさも相まって緊迫感は終始まずまず維持されていたかと思う。まあ面白いアイデアだし、変わったスリラーとして観ておく価値はアリかと。一点、ハシカンは可愛いことは可愛いが、あまり存在感があるという訳でもなかった。[映画館(邦画)] 5点(2020-02-12 21:49:28)《改行有》

1340.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 サイバー犯罪の身近な危険性を様々に映画に取り込んでいるが、社会性のあるテーマに挑戦しようという姿勢自体には個人的には非常に好感が持てる。しかし、幅広くトピックスを扱っているつくりからも、どことなく社会啓発ドラマの様な(映画とは言えない)質感にも感じられるし、その大きな原因が一部出演者の大根な演技にあるのも間違いが無い。と言うかなんか全員(更に言えば演出全般も)、低いレベルの方に合わせてしまっているかの様な統一感のある締まりの無さが感じられる。冒頭から終盤までに及ぶテンポの悪さ、入れ替りの不可解さ(いくら何でもDNA鑑定とかするよね?大体なんで友人名義で借金しといて本人名義の借金が無いのよ?)、なんの変哲も無い幕切れも含めて、高評価とはし難い作品。[インターネット(邦画)] 4点(2020-02-11 12:03:00)

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