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プロフィール
コメント数 1727
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自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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1341.  ひまわり(2000) 《ネタバレ》 海難事故で亡くなった小学校の同級生の葬式で、久しぶりに集まる面々から悲しみは感じられない。 葬儀に出るのも面倒くさそうなので、朋美の希薄な人間関係がうかがえる。 みんなの昔話から次第に朋美の人間像が明らかになっていく。 小学校の回想シーンは、ノスタルジーを刺激する。 幻影で小学生の自分に出会い、朋美の靴を隠したことを思い出したのは、朋美に好意を持っていたことを確認することになる。 汚いからボールをぶつけられなかったという本心とは裏腹の言葉が、朋美を傷つけた切ない痛みを伴って蘇る。 子供の頃の何気ない残酷な行為が甘酸っぱい後悔となって残るという経験は、誰しもがあるのだろう。 ファンタジー仕立てで、どこからどこまでが現実で幻想なのか判然としない。 冒頭のニュースで死亡者12名が全員クラスメートの名前だったとしても、それに意味を持たせるのはあまりに不親切。 観客が通常気がつかないようなことをするべきではないし、謎を投げっぱなしでわからないヤツは置き去りにしてしまえという作り手の傲慢さを感じる。 12人死亡したのが全員関係者なら話が全然変わってくるし、ストーリーも破綻しているように思える。 結局、何を描きたかったのかがよくわからず、よかったのはノスタルジックな雰囲気と映像の美しさ。[ビデオ(邦画)] 3点(2013-06-07 00:09:35)《改行有》

1342.  ショーガール 《ネタバレ》 ショーガールの裸がいっぱい出てくるのに、少しもエロさを感じないのが残念。 淑女なら胸の谷間だけでもエロスを感じるのに、揃いも揃って品がなくてケバいからか。 不名誉なラジー賞をもらうほどではないと思うが、確かに面白くなかった。 主人公を含めて登場人物のほとんどに嫌な面が目について好感が持てない。 そんな映画を好きになれるわけがない。 ノエミが目の上のタンコブだったクリスタルを突き落として重傷を負わせたのに、最後でとってつけたように和解したところで、醜いいがみ合いの不快感は解消されない。[ビデオ(吹替)] 3点(2013-06-06 00:14:14)《改行有》

1343.  愛を乞うひと 《ネタバレ》 原田美枝子が両極端な二役を好演、まるで別人に見えた。 豊子は虐待するなら孤児院から引き取らなければよかったのに、去っていった男に対する執着が歪んだ形で表れたのか。 強姦されてできた子だから産みたくなかったと言い放つが、それも事実とは異なることで、照恵を徹底的に傷つける意図が見える。 その理由がはっきりとは描かれていないが、豊子も虐待された経験があったのかもしれない。 虐待を受けながらもひたすらに母の愛を求め続けたいたいけな姿が胸を打つ。 髪をすくのが上手だとたった一度ほめてもらったことが、鬼畜のような母を憎みきれなかった要因か。 老いた母との美容院での再会シーンは緊張感が漂う。 額の傷に受けた傷が伏線となっていたが、結局老母から娘に向けた言葉はなく、親子としての会話は交わされなかった。 照恵は虐待の理由をそれまで何度何度も考えてきただろうが、理由なんて今さら意味をなさないし理解する必要もない。 母への執着にピリオドを打ち、娘の深草の愛で癒されることで、愛に彷徨していた自身の思いは完了できたのだろう。 照恵が父の遺骨探しに奔走するのは、母が捨てたものを全部拾っていくことを決意したから。 つらい時や困った時にはいつもそれを誤魔化すように笑みを浮かべてしまう照恵は、なかなか正直に自分の気持ちを表現できない。 小さい頃から抑圧されてきたために本当の自分を見失っている照恵にとって、遺骨探しは自分探しの旅でもあった。 最後に拾ったのは自分自身ともいえる。 あれほど虐待した親を許せるものなのかどうかは想像がつかない。 再会しても恨み言の一つもぶつけずにはいられないのではと思ってしまうので、そうしなかった照恵が不思議にも思える。 ただ、娘の存在なくしては、母への思いがいつまでも決着のつかなかったことは想像に難くない。 当時は邦画も捨てたものじゃないと思わせた映画で、長らく不振だった邦画の復活を感じさせた。[ビデオ(邦画)] 7点(2013-06-06 00:12:18)《改行有》

1344.  スピーシーズ/種の起源 B級テイストのモンスターもの。 ナターシャ・ヘンストリッジのエロい肢体だけが印象に残る。[地上波(吹替)] 4点(2013-06-06 00:09:39)《改行有》

1345.  ナビィの恋 《ネタバレ》 沖縄の風情たっぷりに素朴でのどか、音楽も効果的に使われ南国らしく陽気で楽しい。 方言が柔らかく人を包み込みようで耳に優しい。 サイレント映画のような回想も味のある演出だ。 ユタの占いで結婚できずに引き裂かれるという前近代的な風習がそもそもの原因とはいえ、ナビィが50年連れ添った夫を捨てるとは…。 これが標準語で都会だともっと非情な印象を与えるだろうが、あの方言とナビィのキャラクターでずいぶん緩和される。 愛する人のために黙って送り出してやるおじいはこれぞ日本男児で立派だけど、なんとも切ない。[ビデオ(邦画)] 7点(2013-06-06 00:08:37)(良:1票) 《改行有》

1346.  顔(1999) 《ネタバレ》 なんといっても藤山直美がすばらしい。 天才役者寛美の娘であることを再認識させてくれる。 母の死後、以前から犬猿の仲だった美人の妹を諍いの末に殺しての逃亡生活。 阪神大震災も重なり、そうなると暗い基調になるのが従来の日本映画だが、主人公のキャラのせいか一生懸命だけどどこかユーモラスなので暗くならない。 引きこもりで表情もなかった正子が犯行後は皮肉にも次第に表情も出てきて、最後は浮き袋で必死で泳いで逃亡する姿がたくましい。 ただ、展開が単調になって中盤からダレてくるのが残念。[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-06 00:07:03)《改行有》

1347.  KYOKO 《ネタバレ》 エイズへの理解がまだ一般にまで広まっておらず偏見や差別が強かった頃の物語。 当時はタイムリーな話題だったかもしれないが、今となっては少し古くなってしまった印象を与える。 両親を失って孤独だったキョウコの心を、ホセに教えられたダンスが埋めてくれた。 大人になってニューヨークを訪ねて再会したホセは、エイズ末期の痴呆症のためスターダンサーだったという幻想の中で生きていて、キョウコとの記憶がない。 キョウコは末期患者のホセをマ家族のいるマイアミにわざわざ連れて行ってやるが、そこまでしてあげるのは、キョウコがホセにそれだけ救われていたということ。 ところが、少女の時の交流が映画ではあっさりと流されていて、救われたことがあまり伝わらない。 なので、キョウコの献身的な行為に説得力を感じないのだ。 キョウコとの記憶が幼なじみのエレーナとの楽しい思い出にすり替わっていて、キョウコをエレーナと呼び始めるホセが切なくてよかったけれど。 ぼったくろうとしていた協力者の黒人が、キョウコの純粋さに打たれて別れ際に余分にもらったお金を返すのは、ハートウォーミングなお伽噺のようだった。 高岡早紀は魅力的だが、ダンサーではないのでそのダンスに魅了されるほどではない。 それに、主人公の設定に無理がある。 英語が堪能で、長距離トラックの運転手で、穏やかで優しく献身的で、若くて美人で踊りが上手。 そんなストーリーに都合のいい人物はリアリティがなさすぎる。 この作品ではお嬢様風の高岡早紀がダンプの運転手にはどうやっても見えないし。 原作の小説は未読だが、村上龍は流行を追いかけるのがただのファッションになっているような印象がある。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-06 00:05:54)《改行有》

1348.  チェ・ゲバラ 革命への道 チェ・ゲバラの生涯を記録映像と関係者の証言で追った作品。 キューバで制作されたドキュメンタリー映画。 当時の革命へのエネルギーが感じられるし、ゲバラ好きには貴重な映像もあるが、作品としては地味で少し退屈。[DVD(字幕)] 4点(2013-06-05 01:48:00)《改行有》

1349.  悪の教典 《ネタバレ》 学校での殺戮は「バトルロワイヤル」を彷彿させるが、こちらはサイコパスによる犯行。こういうのはそのサイコパスっぷりで作品のインパクトが決まる。 生徒に人気の高校英語教師は、子供の頃から共感する能力に欠け犯罪を重ねていた――このサイコパス像は、予想から外れることはなかった。 それに、犯行も大胆といえば聞こえはいいがずさんな面もあるので、これでずっと捕まらなかったというのは説得力がない。電車の中での殺害が誰にも見つからず、ホームの監視カメラにも映っていない。その上、殴った跡が残ってるはずなのに自殺と処理されるとか、リアリティもクソもない。 最後は犯行を隠すための破れかぶれのような大量殺人。男子生徒との同性愛教師の無理心中偽装工作は「あまりにも乱暴なストーリーかな?」と犯人のセリフ通りの無茶苦茶ぶり。最後はお決まりの精神病による責任能力回避を臭わせて終わり。サスペンス性はあるので最後まで引っ張られるが、最後の殺戮シーンがやたら長い。 原作を読んでいないので幻想的なシーンでの外国人とのくだりがよくわからなかった。どうやらアメリカ時代の回想だったようで、詳細は伝わらなかったが殺人を重ねていたことだけはわかった。 明るい音楽で残虐なストーリー展開は、園子温作品に通じるところもある。 穴だらけのストーリーなので矛盾点を気に掛けるよりも、三池監督流のバイオレンスを楽しめばいい映画か。確かに、たまにこうしたバイオレンスやサイコホラーものが観たくなる。 役者は先生も生徒もそれぞれハマってた。生徒では二階堂ふみより水野絵梨奈が印象に残ったが、E-girlsにいたとは。[DVD(邦画)] 6点(2013-06-05 01:43:52)(良:1票) 《改行有》

1350.  NAGISA なぎさ 《ネタバレ》 1960年代、高度成長期の小学六年生が主人公。 夏休み中に海の家でのバイトや出会いなどさまざまな体験を通して成長する女の子の物語。 バイトの目的がレコードフレーヤーを買うためというのが時代を感じさせる。 ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」がしばしば使われているが、小学生のひと夏の恋にはどうにも違和感が拭えない。 映画の設定と同世代の人なら、小学生と「恋のバカンス」が違和感なく受け入れられるのだろうか? 東京から帰省中の純真そうな少女が女優顔負けに別人格を演じて遊んでいたことは、主人公と同様に騙された気持ち。 なぎさが出会った体の弱い少年に自分からキスするのは、この年頃は女の子のほうがマセてるので自然だった。 その少年が溺死した事件は、今の時代なら保護者の監督問題が大きく取り上げられるところだ。 今と昔を頭の中で行き来しながら、ノスタルジーが刺激されて昭和や子供の頃を懐かしく思える作品。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-06-05 01:41:59)《改行有》

1351.  どこまでもいこう 《ネタバレ》 いつも一緒に悪さをしていた仲良し二人が、クラス変えで別れてから次第にズレが生じてくる。 転校生による新たな刺激と変化、微妙に変化する友人との関係、同級生の死、異性への意識と距離感。 悪ガキでなくても、ここに出てくるようなものと似たような経験は誰もが何かあるはずで、それがノスタルジーとなって同年代の頃を思い出させる。 ストーリーに大きな柱はないので盛り上がりがなく淡々としているが、小学校高学年の日常がとてもリアルで、少年の変化と成長が巧みに描かれている。 塩田明彦監督はこの作品でしばしば沈黙の時間を用いて間をたっぷりとっている。 それがリアルで効果的に働いている場面もあるが、逆にリアルさを損なっている場面もある。 例えば、この年代同士ならほとんど沈黙の時間は生まれないはずで、そこでの沈黙はリアルさを欠きテンポも悪くなって余計な演出だった。[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-05 01:40:43)(良:1票) 《改行有》

1352.  マトリックス 《ネタバレ》 CGのアクションしか印象に残っていなかったが、久しぶりに見直してみるとストーリーもおもしろい。 人間とAIとの戦いに救世主が現われるのはよくあるSFだが、そこに仮想空間の概念が加わる。 ストーリーに哲学性、映像に最新CGを用いて、独特の世界観を作り出している。 ただ、設定が難解でなかなか把握できず、わかったようなわからないような感覚のまま押し切られるので煙にまかれた感はある。 その一方で、ネオが女のキスで蘇生して救世主の活躍を見せるといった童話レベルのところもあって戸惑う。[DVD(字幕)] 6点(2013-06-05 01:38:44)《改行有》

1353.  木更津キャッツアイ 日本シリーズ 《ネタバレ》 ドラマは結構好きだったが、これはそれほど…。 手数の多い小ネタやギャグはクドカンらしくてくすぐられるが、それを2時間の映画にする必要は感じなかった。 キャラは相変わらず面白いが、ドラマを見ていないとピンと来ないだろう。 ウッチャンが微笑みのジョージというのはピッタリで、オジーに変身したのはおもしろかった。 パロディも満載で、元ネタや役者のキャラがわかっていればハマるだろう。 ただ、わけのわからない怪獣まで出てくるようなハチャメチャコメディに、余命半年の主人公という設定が効果的とは思えない。 終盤、主人公が死亡したかと思わせるシーンもあったが、ミスリードされないので無駄になる。[地上波(邦画)] 4点(2013-06-05 01:37:22)《改行有》

1354.  エリン・ブロコビッチ 《ネタバレ》 ミスコンで入賞したときは自分を特別な人間だと思っていたのに、今はシングルマザーで職にも就けず電話代も払えない惨めな生活。 そこから這い上がるバイタリティとしたたかさがすごい。母は強しだ。 隣のバイク野郎が意外とすごくいい奴で、育児に家事にとエリンを一生懸命サポートしていたのが最終的に実ってのハッピーエンド。 訴訟天国のアメリカとアメリカンドリームを象徴する側面もあり、いろんな点でいかにもハリウッド映画らしい作品。 大企業の悪事、隠蔽が暴かれていくのは溜飲が下がる。 エリンのような毒気のある人間だからこそ役に立った感もあるので、毒をもって毒を制すといったところか。 敵に回すと限りなくうっとうしいけど、味方になれば頼もしことこの上ない存在だ。 子宮の値段を聞いたり井戸の水を差し出したりして、責任逃れしようとする相手をぐうの音も出ない程やりこめるのも痛快。 この役にジュリア・ロバーツが見事にハマっている。 ただ、義憤に駆られてというよりも、エリンも弁護士もまずは自分たちの利益という打算が先に見える。 それでも被害者の無念を聞くうちに、少しでも力になりたいという思いが強くなり献身的になっていったのは事実だろう。 少し冷めて見てしまうのは、賠償金や慰謝料をめぐって訴訟が乱発するアメリカ社会に対する抵抗感があるせいだろうか、よくできていておもしろいと思うが感動までには至らない。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-04 01:20:46)(良:1票) 《改行有》

1355.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 ラストのどんでん返しにしびれた。 思わずもう一度見直してみたくなる。 カイザー・ソゼへの想像力が脚本のうまさでどんどん膨らんでいく。 細かく振り返ればツッコミどころもあるだろうが、サスペンス性が高く勢いもあるので作品世界にどっぷりハマってしまう。[ビデオ(吹替)] 8点(2013-06-04 01:17:14)《改行有》

1356.  ジャンヌと素敵な男の子 《ネタバレ》 主演がヴィルジニー・ルドワイヤンなので観たが、苦手のミュージカルの上に、ストーリーもなかなか酷い。 タイトルからラブコメディかと思っていたら全然違った。 主人公のジャンヌは複数のボーイフレンドと並行して付き合う軽い女。 地下鉄の電車の中で出会ったオリヴィエとエピソードらしきものもなくすぐに恋に落ちて車中でキスしているので、盛り上がりも何もない。 オリヴィエと出会った後も、男遊びは続いている。 そのオリヴィエがエイズだったことを知っても、ジャンヌからそれほど大きな葛藤は伝わってこない。 死期を悟ってジャンヌの前から姿を消すオリヴィエだが、二人の悲恋も間の抜けたミュージカルで失笑に終わる。 エイズという重い素材とミュージカルがまったく噛み合っていないのだ。 ジャンヌがオリヴィエと一緒に地下鉄に乗っていた友人と遭遇し、ようやくオリヴィエの消息を知るが、なんと前日にオリヴィエは亡くなっていた。 ご都合主義もここまでくれば開き直って見える。 ラストは葬儀場に駆けつけるジャンヌが直前でつまづいて倒れているままエンディング。 古いメロドラマかコントのようで、なんじゃそりゃ?と唖然となる。 見る価値があるのはルドワイヤンのヌードのみで、3分にも満たないくらい。[ビデオ(邦画)] 2点(2013-06-04 01:15:26)《改行有》

1357.  シザーハンズ 《ネタバレ》 人に慣れていないエドワードが挙動不審になるところが子供のようでかわいい。 キムに悲鳴を上げられウォーターベッドを穴だらけにしてしまう場面はニヤけてしまう。 善悪よりも好きな人のために行動しようとするエドワードの気持ちは純粋だ。 異質のものとして排除されたエドワードが、やけになって手当たり次第に辺りの物を切り刻む様子は切ない。 街の住民たちが、最初は異質のものに対して好意的だったのに、ちょっとしたことで一転して排斥に走る様子は、人間社会の危うさを表している。 傷つけるつもりはないのに誤解されてしまうエドワードは、結局人間たちとは共存できなかった。 そんなエドワードを最後まで庇うキムの愛情が悲しくも美しい。 愛の雪を降らせるおとぎ話のような、素敵なファンタジー・ラブストーリーに仕上がっている。[DVD(吹替)] 7点(2013-06-04 01:07:59)《改行有》

1358.  カンゾー先生 《ネタバレ》 まだあどけなささえ残る麻生久美子が収容所の所長との変態プレイをしていたのにはちょっとビックリ。 出征兵士の妻なのに淫売で純粋でひたむきな女というユニークな役柄で存在感がある。 日焼けした健康的な肢体をさらしてカンゾー先生に迫るのも印象的。 出征する童貞息子のためにソノコに淫売を頼み、さらには息子のお守りにソノコの陰毛を抜いてやる母。 戦時下での悲喜劇がペーソスをもって描かれるが、少し散漫な印象を受ける。 ラストは肝臓ときのこ雲を重ねて、肝臓病を戦争の隠喩としたかったのだろうが、物語としてのまとまりや盛り上がりに欠けるようで、ストーリーよりも麻生久美子の存在感が残る。 今村監督には昭和の邦画を象徴するものを感じるが、あまり好きにはなれない作品だ。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-04 01:05:55)《改行有》

1359.  17歳のカルテ 《ネタバレ》 主人公スザンナの現実と幻覚を行き来する不安定な精神を表すように、フラッシュバックで時折り過去のシーンが挿入される。 心を病んだ少女たちに共通するのは、真面目で繊細すぎて痛みに耐えるのに必要な「強さ」あるいは「鈍さ」を持っていなかったことか。 たとえ外の世界が異常であっても、折り合いがつけられなければその世界にはいられない。 実父と近親相姦を続けているらしきテイジーを精神的に追い込んで自殺させ、それでも平然と遺体からお金を抜き取るリサの異常さが際立つ。 それを演じるアンジェリーナ・ジョリーの存在感はすごい。 デイジーの死に涙したスザンナは成長・変化することで外の世界に戻れたが、ベッドに拘束されたリサとの別れのシーンに和解と友情を感じる。 明暗くっきり分かれた形の二人だけれど、「私は死んでない」とつぶやくリサの言葉が望みを感じさせ、救いになっている。 『クワイエットルームにようこそ』と切り口は違うが精神病棟での実態が垣間見える作品だった。[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-04 01:04:31)《改行有》

1360.  身代金 《ネタバレ》 誘拐ものの中ではよく脚本が練られていて、派手な展開でエンターテイメント性を重視しているのがわかる。 息子を誘拐された父親が身代金を懸賞金にするという予想外の反撃。 斬新なアイデアで、ストーリーに引き込まれる。 犯人グループ内や、被害者夫婦間でもそれぞれ内輪モメがあり、考え方や立場の違いからすれ違う人間模様が描かれる。 最後まで息をつかせない展開だったが、主犯の犯行動機がピンとこなかったのがマイナス。 主犯の発言をみると、地上で優雅に暮らす種族に対して地下でうごめく種族の敵意ということになるのだろうが、作中では割とあっさりと流している。 主犯が地下で抑圧されている側の人間であることが伝わってこない。 『天国と地獄』の犯行動機と通じるところもあるようだが、もう少しそこの部分を描いてほしかった。[ビデオ(吹替)] 7点(2013-06-03 01:41:09)(良:1票) 《改行有》

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