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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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121.  逃亡者(1993) 公開当時、主役のハリソンが助演のトミー・リー・ジョーンズに喰われたって評が圧倒的に出回ってました。ハリソンの大ファンだった自分は、んなこたあない!絶対ハリソンの方がカッコイイ!トミーは役得だっただけ!って友人達に弁護しまくってました。懐かしい。十代や二十代の頃、おっさんになったらケーリー・グラントやハリソンみたいに絶対なるんだって、真剣に思ってたひたすらバカだった自分・・・。やっぱり、上手く粋に年を重ねるにはそもそもの下地と、キンブル医師みたいなある程度の頭脳と金銭的な余裕がないとね←今になって一体何を。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-15 08:25:46)

122.  ハリーとトント 《ネタバレ》 僕は基本的に老齢世代のロードムービーには特に点が甘いです。80年代の「バウンティフルへの旅」、最近だと「ネブラスカ」も大好きな映画でした。ビル・コンティの心地良いBGMに乗せられ、極寒のNYから陽光のカリフォルニアまでの長距離ドライブ。ハリー氏とトント君に同乗させてもらい、一緒に道中寄り道しながら愉しませて頂きました。通常ロードムービーだと、出発した場所に最後は戻ってくるっていうのが定番だけど、これはNYを出発してカリフォルニアへ行ったっきりでオーラスになるんですね。ほんの短い場面での登場ながら、エレン・バースティンはやっぱり強い印象を刻みこませる良い女優さんだなあと。僕も先日めでたく?「人生50年」の区切りの歳を迎え、これからの後半生どう生きていくかを考える時期になりました。そんな時にこの作品に出会えて良かったと思います。いや、別にお手本にしたいとかいうような登場人物はいなかったんですが、だってハリー氏はどこか自己中な部分もあるしね。世の中ってホントいろんな人がいるんだなあ、と。奥さんに先立たれたとはいえ、このハリー氏、かなり恵まれた環境の老後人生ですよね、いろいろと羨ましい。[DVD(字幕)] 8点(2018-11-09 23:53:39)

123.  上海から来た女 《ネタバレ》 悪女が男を破滅させる「ファム・ファタール」ものジャンルでは、B・ワイルダー監督作「深夜の告白」が一番の傑作と自分は思っています。そのレベルには及ばないものの、この作品も、ちょいとつつけば穴だらけのストーリーの脆弱さを除けばかなりの出来だと思います。当時リタ・ヘイワースの旦那だったウェルズ氏が、いかに彼女をキレイに画面に映えるように魅せるか、シーンごとに変わる衣装、カメラワーク含め涙ぐましい結晶の跡が伺えます。ホント、この時期のリタは全身パン粉ではたいたような美しさ(←誉めてます)まるでTPOをわきまえない、時には場違いとも思えるおキレイな衣装の数々は一見の価値あり。評価を上げたのは、やはり映画史的にも有名な、クライマックスの「クレイジーハウス」での銃撃場面が良かったから。この映画の結末同様、完成後このお二人離別してしまったようですが、何となくラストのウェルズ氏の表情が「(実生活も含めて)もうお前に振り回される人生は御免だ!!」って言いたげに見えたのは自分の穿ちすぎでしょうか?[DVD(字幕)] 8点(2018-10-30 23:21:47)

124.  天国の日々 《ネタバレ》 確かこの映画、ずーっとお蔵入りだったのを、82年のお正月映画「愛と青春の旅立ち」の大ヒットでリチャード・ギアの人気が日本で大ブレイクしたんで、翌年の春に「あのリチャード・ギア幻の未公開作!」ってふれこみで、急遽公開された経緯があったはず。都内でも「シネマスクエアとうきゅう」単館上映、観たいな~って思っても、私が住んでた田舎の映画館で公開されるような種類の映画ではなかったので、結局鑑賞したのはほぼ40年後の本日になってしまいました。うーん、若き日のギアもサム・シェパードもご両人とも、ほれぼれするほどイケメンさんですね~。どちらかと言えばこの映画では、サム・シェパードの方が儲け役かな。当時から「映像の魔術師テレンス・マリック」っていう評価のみ耳に入ってきていたので、実物は一体どんなもんじゃいと思ってたんですが・・・。噂にたがわず素晴らしかったです。麦の穂が一塵の風でざわざわ揺れるシーンだけでも胸騒ぎが。ボーっと見てるだけで90分過ぎていきました。兄妹と偽ってる二人の言動があまりに無防備過ぎるとか、ケチを付けたくなるような箇所もあるけれど、この映像のチカラの前には、オハナシの脆弱さも含め全て許してひれ伏してしまいたくなる・・・そんな映画でした。ヒロインがよくいる美人顔女優さんじゃないのも効果的。[DVD(字幕)] 8点(2018-10-12 22:42:06)(良:1票)

125.  メッセンジャー(1999) 「私をスキーに連れてって」以来の、観客のマーケティングリサーチ?に徹底的にこだわったとか、なんのかんの色々言われていた、一連のホイチョイプロ製作作品群の中ではこれが一番面白かったですね。キャラクターとか内容自体最も地に足が着いた設定で、スキーやマリンスポーツなんかのネタよりも新鮮味があったし。ガキの頃から自分がケッタ(←中部地方だとチャリの事をこう呼ぶ)好きって事も影響してるかも。今見返しても、きっと新たな発見があるんじゃないかなと思います。一連の作品群の中でここでの評価がアタマひとつ抜けている点も納得です。[DVD(邦画)] 8点(2018-09-19 23:41:28)

126.  Mr.BOO!インベーダー作戦 アラフィフの自分が小学生の頃、香港と言えばJ・チェンでもB・リーでもなく、この「MR BOO!」シリーズでした。土曜洋画劇場で、翌週放映されると分かった日にゃクラス中その話題でもちきり、一週間ずっとわくわくしっぱなし。半ドン(←死語)の後、家まで帰る道のりがなんて輝いていた事か。平和な日常がずっと続くと思っていたあの頃・・・。あくまで広川太一郎氏の「・・・してみちゃったりなんかして」のアドリブ吹き替えありきの評価。決してオリジナルでは再見したくない。こういう「少年期の追憶限定高評価」映画があってもいいと思う。[地上波(吹替)] 8点(2018-09-10 21:37:54)

127.  暴力行為 豪華な大作やミュージカルが多い印象のMGM社製作の映画としてはおそらく異例とも思える、非常に地味なサスペンス映画の秀作。モノクロ画面の効果もあって地味だけど、切っ先鋭いナイフのような印象の作品。LA郊外の夜の街ロケーション風景も、光の影の絶妙なカメラワークが効果を上げていると思います。クライマックスの駅での演出に、後々のこの監督の「真昼の決闘」を想起させられる箇所もあって、面白かったです。主役三人は揃って好演。ジャネット・リーは「黒い罠」や「サイコ」もそうだけれど、悪人に脅かされる役を演じると何故か魅力を発揮する面白い女優さんだったんだなあと。大好きなフレッド・ジンネマン監督、処女作から後年の才気を感じさせる作品を作っていたんですね。こんな地味な作品をDVD化してくれたジュネス企画さんに感謝![DVD(字幕)] 8点(2016-10-14 22:15:46)(良:1票)

128.  秋立ちぬ 「杏っ子」と二本立て。こっちの方が断然面白かったです。当時の銀座の表通り裏通り、デパートの屋上、晴海あたりの当時の風景が克明に描かれていて、古い町並み好きな自分はそれだけで興味津々わくわく。あっという間の79分。ただ、残念ながら肝心の子役二人の使い方については正直イマイチ。『二十四の瞳』等、数々の作品で子役の使い方が抜群に巧かった木下恵介監督に1日の長あり、と思いました。後半、埋立地へ遊びに行くシーンとか、二人だけの芝居になるとちと場が持たない箇所が幾つか散見。ストーリー云々よりもこれは真夏から初秋への季節感、空気感を感じさせてくれる、ありそうでなかなかない作品だと思います。成瀬作品としての世評はあまり高くないのかもしれないけど、この作品自分は好きです。『池袋文芸坐成瀬巳喜男特集』にて鑑賞。[映画館(邦画)] 8点(2016-09-08 23:10:56)

129.  マイ・インターン 《ネタバレ》 うん!面白かった!全方位的世代性別問わず、楽しめるウエルメイドな良作だと思います!観る前までは『逆・プラダを着た悪魔』的なオハナシなのかと思ってたけど、鑑賞後のこの後味の良さは、同監督作の『ホリデイ』に似てます。アンをネット通販の社長にキャスティング、メリル・ストリープの盟友デ・ニーロを共演者に持ってきた時点で、おそらく企画の原点は「プラダ」にあったに違いないだろうけど、シナリオの巧さでこの映画の人物の造形はさらに深いものになっていると思われます。シルバー世代のセックスに比重を置きすぎた感のある、前作『恋するベーカリー』が、イマイチだったN・マイヤーズ女史ですが、この作品では各々のキャラクターも生き生きさせてるし、何よりもデ・ニーロとアン・ハサウェイからそれぞれの魅力を充分引き出していて最後まで飽きさせない。本作でのデ・ニーロとマッサージ師の先生とのお付き合い程度でいいんですよ、シルバー世代のセックス事情なんぞあんまり深く追い過ぎても、観る側が困惑するだけ。アンの母親、サンフランシスコのCEOの交渉相手を、敢えて画面に出さないあたり演出的にもうまいって思いましたね。ハンカチやら瞬きの回数やら小道具の使い方なんかも、相変わらずで、よく練られたプロのお仕事だなあって感心する事しきり。レディスデーだったせいか、映画館は女性陣で埋め尽くされていましたが、皆さん一様に満足されていた様子に見えました。ああ、デ・ニーロもついにこういう役を演じるようになったのかあ、と『ディア・ハンター』あたりから彼をスクリーンで観ている人間としては感慨無量。自分だって四捨五入したらもうアラフィフだからなあ。・・・時は確実に流れてるんですよね。[映画館(字幕)] 8点(2015-10-21 23:27:01)(良:2票)

130.  甦る熱球 《ネタバレ》 のちに「グレン・ミラー物語」でも夫婦役でタッグを組むJ・スチュアート&ジューン・アリスン。初共演のこの映画でも息ピッタリの素敵なコンビネーションを見せてくれます。ルー・ゲーリックの伝記映画「打撃王」でも、メジャーリーガーの日常生活をヒーローとしてではなく、ごくフツーのありふれた人間としての一面を細かく描写したサム・ウッド監督としては二番煎じとは言わないまでも、きっとこれは手馴れた題材だったと思われます。全編から「古き良きアメリカ」の雰囲気が伝わってきて、安心して観られます。プレーの興味うんぬんより、夫婦役お二人の息の合った競演っぷりが一番の見どころ。いいなあ、このお二人。ホントお似合いです。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-02 22:44:09)

131.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 なんといってもこの映画の一番の功労者は、スカーレット・ヨハンソン嬢の、あの独特な声質に着目した人でしょう!少々ハスキーで、ハスッパとまではいかないけれど、投げやり口調の、何とも言えない耳に快く響くセクスゥィーボイス。この魅惑の「声」の存在がなかったら、2時間映画自体持たなかっただろうし、面白さもかなり半減したはず。一風変わった斬新な設定ではあるけれど、元を正せば極めて普遍的なラブストーリーに仕上がっていますした。ギクシャクした出会いからスタートして恋におち、セックス耽溺期を迎え(笑)、安定期、やがて倦怠期・・・最終的には辛い別れが待っている・・・。この間に、恋する事の切なさもどかしさもきちんと描かれていました。いまだに、もはや意固地になってガラケーを使い続けているアナログ人間な自分でも、すんなりと物語に入っていけました。冴えない中年男に扮するホアキン好演。エイミー・アダムスも前の奥さんルー二ー・マーラもそれぞれキレイで魅力的。主人公のお仕事の代筆業って、そんなに高給なんかな~って、主人公が住むガラス張り高層マンションの生活にかなり嫉妬、というか単に羨ましかったです。人生は短い!だから謳歌しようっていうエイミーの台詞が良かったです。スカーレット嬢はこの「声」の演技だけで映画祭の主演女優賞受賞との事。ご覧になれば納得すること請け合い。[映画館(字幕)] 8点(2014-07-01 23:53:30)(良:1票)

132.  ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 《ネタバレ》 まず最初に断っておきますが、自分は親とのコミュニケーション不全症候群人間なので、こういう「父と息子」の話には点数がかなり甘くなります。プラスロードムーヴィーにも点が甘いです。全くもってキャストも含めて、地味極まりない作品ですが、観終わった後、素直に良かったな~って思えるココロ温まる佳作でした。シルバー世代のロードムーヴィーというと、まず自分は「バウンティフルへの旅」(8点)を思い出すんですが、いわばこれはその男性版。モンタナからネブラスカまでの、約1800キロの道中がユーモラスに綴られていきます。父と息子の話というと、優秀な親にコンプレックスを持つダメ息子っていう設定が割と多いと思うんですが、この映画は父と息子両方とも風采があまり上がらないお二人なんですよね、それが僕には逆に新鮮でした。敢えて全編をモノクロ画面にした効果も十二分に上がっていたかと思います。ただ、コメディリリーフかと最初は思わせた、デブの従兄弟双子?兄弟の描写がちょっと浮いててしつこかったような。ここがちょっとマイナス。「何か残したかった」とうなだれる父、それを何も言えずにじっと見つめる息子、このシーンで思わず一筋の涙が頬に。最近、どうも涙もろくなってしまっていかんです。主役のブルース・ダーンという役者さん、僕は実はヒッチコックの遺作「ファミリー・プロット」くらいでしか印象になかったんですが(あとはローラ・ダーンのお父さん?)「世界中のどこにでもいるような大柄なジジイ」を、巧まずごく自然に演じていました。あまり風采の上がらない息子役の役者さんも良かったです。30代後半以上の、どちらかと言えば、男性観客向きの作品だと思います。いよいよ明日発表のアカデミー賞は・・・どうなんでしょう、撮影賞はかなり鉄板なんじゃないかな・・・と(←当たったためしなし、宝くじなみ)[映画館(字幕)] 8点(2014-03-02 22:55:00)(良:1票)

133.  旅愁(1950) 知名度の割に作品数が少なかった、ハリウッド随一の憂愁美人ジョーン・フォンティン三大名作の一つ。(他は「レベッカ」「忘れじの面影」)アメリカの女優にありがちな、押しつけがましさを一切感じさせない、清く澄んだ湖のような深みのある底光り的美貌の持ち主でしたね。アメリカ渡米直後のヒッチコックが、2本連続で彼女を起用した気持ちがよくわかります。サスペンスにぴったり合う繊細な雰囲気の女優さんなんて、アメリカじゃなかなか希少価値だったろうし。この作品自体は、イタリア名所旧跡観光を兼ねた、あくまで口当たりの良い上品な大人にのラブロマンスという域を出ない気がしないでもない。でもリタ・ヘイワースの「ギルダ」などと同様、観ているうちに、全盛期のジョーンの美しさにおハナシなんかどうだってよくなってくる、スターの輝きで魅せる映画だと思います。相手役の淡泊系ジョセフ・コットンもカッコいい。96歳という長寿で昨日他界されたとの事。お姉さんのオリヴィア・デ・ハヴィランドとの、長年にわたる確執は結局生前に解消されたんでしょうか・・・?心安らかに、天に召されたであろうことを心から願います。[DVD(字幕)] 8点(2013-12-16 21:56:50)

134.  マイ・ブラザー(2009) 《ネタバレ》 「ディアハンター」でのロシアンルーレットシーンに比するような、小心者の自分には正直シンドイ場面もあったんですが「戦争後遺症」ものとしてはなかなか良く出来ていると思います。若手実力派3人がいづれも適役適演。両親や子供たちも含めた各々の感情の揺れ動きが実に巧みに描かれていました。僕くらいのトウの立った年代だと、ジェイクとトビーなんて、ほぼ同年代くらいじゃないかと思ってたんですが、実年齢もトビーの方がずっと上だったんですね・・・。トビーがいつまでも童顔だから、その辺がなんだかもやもやとしてる(笑)[地上波(吹替)] 8点(2013-12-14 23:27:57)

135.  あにいもうと(1953) 《ネタバレ》 東宝作品のイメージが非常に強い成瀬監督が大映で撮った2作品のうちのひとつ。傑作「稲妻」には及ばないまでも、この作品もなかなかの秀作だと思います。平成の、今年のこの猛暑の中、この時期に鑑賞するのにぴったりの映画でした。昭和20年代のニッポンの真夏の風景が、丁寧に丁寧に描かれています。「あにいもうと」というよりも「あねいもうと」というタイトルでも良かったんじゃないかと思うくらいに、家族の中での唯一のしっかり者、傍観者でもある、次女久我美子の微妙な感情の揺れ動きが、最も巧みに点出されていました。これは「稲妻」だと高峰秀子のポジションの役ですね。私の中ではインテリやくざのイメージが強かった森雅之という役者さんが、こういう荒っぽいホワイトカラー的な役どころで観るのはなんだか凄く新鮮でした。が、でもやっぱりミスキャストかな(笑)京マチ子は適役。浦辺粂子も言わずもがなの好演。かき氷、ラムネ、子供たちの川遊び、歓声、うちわ、よく冷えたスイカ、手ぬぐいで拭う流れる汗、日傘・・・ひとつひとつの夏の小道具が映画にアクセントを与えています。鑑賞しながらこの時代は「熱中症」なんて言葉はなかったんだなあとしみじみと。[DVD(邦画)] 8点(2013-08-26 21:28:46)(良:2票)

136.  パーマネント野ばら 《ネタバレ》 サイバラさん一連の作品全体に流れてる空気感や世界観、その他モロモロを、演出、脚本、キャスト各々が巧く呑み込んで出来た佳作。これまで映画化されたどの作品よりもこれが一番出来が良いと思います。表面だけをなぞったような「ぽくんち」なんかとは雲泥の差。普段フツーに仕事して生活していると、「人間性善説」なんて、もういい加減どうでもいいよって思う事もしばしばだけれど、こういうのを観ると性善説も一回信じてみようかとも思ってみたりする。不思議。猥雑には違いないけど、み~んな優しい人ばっかなんだよね~、出てくる人たち。見守るだけの優しさってのもあるんだな、まずそこに泣けた。鬼の目にも泪(笑)人に優しくしてあげたくなる。菅野、小池、池脇、夏木、主要四人、それぞれに疵を抱えた男運最凶な女たちが皆魅力的。テレビドラマはともかく、映画ではなかなか代表作に恵まれない菅野美穂だけど、この役は良かった。[地上波(邦画)] 8点(2013-01-06 08:44:31)

137.  ロマンシング・ストーン/秘宝の谷 《ネタバレ》 公開当時、その夏に公開された「インディジョーンズ・魔宮の伝説」(8点)は、お子様向けアベンチャー映画、秋口に公開されたこの映画は大人向けのアドベンチャーなどと、毎月購入していた「ロードショー」では紹介されていた記憶があります。当時から「オトナコドモ」だった自分(←今もって変わらず)、もちろんどちらも楽しめました。画面登場時には、肌に水気が全くなかった元祖干物ヒロインが、滝やら激流やらに揉まれびしょ濡れにされ、危機また危機のつるべ落ち体験、ヒーローと恋におち、終盤あたりでは全身の水分率150%以上アップ、「イイ女」に変身していく経過を愉しむ「シンデレラアドベンチャー映画」のハシリ。「白いドレスの女」から「ローズ家の戦争」あたりまで、80年代限定の「イイ女」だった、キャスリーン・ターナー女史の代表作。私は彼女のしゃがれた独特の声が凄く魅力的でカッコいいなあって思っていました。「ロードショー」では当初キャサリン・ターナー表記、「スクリーン」ではキャスリーン・ターナー表記と、ネームの日本語表記の難しさを学習させて頂いた方でもあります。この10年後には「シリアル・ママ」になってしまうとは・・・嗚呼。[映画館(字幕)] 8点(2012-12-28 11:17:11)

138.  君と別れて 《ネタバレ》 ヒロインの水久保澄子嬢がホント可憐で、あまりに切な過ぎるラストは「俺から離れるな!どこにも行くんじゃねえ!!」と、ぎゅっと強く抱きしめてあげたくなるほど愛らしい。昔の日本映画の美人女優さんは、どうしても後年の怖い人役のイメージが自分の中で定着してしまっていて(たとえば高峰三枝子や岩下志麻)若い頃の作品を観ても、イマイチピンとこないケースが多いんですが、この水久保嬢早々と戦前にキャリアを終わらせた不幸な女優人生を送られたそうで、そのイメージは皆無。21世紀の今でも十分通用する美しさだと思います。しかも何年か前に流行ったアヒル口。成瀬監督の戦前のサイレント映画初めて鑑賞しましたが、戦後の秀作群まで一貫していた「ビンボー好き」はこの映画でも早くもその傾向が見受けられて嬉しかったですね。靴下の空いた穴とか、取れたボタンの描写とか、本筋以上に印象的。ふーん、この時代のヤンキー連中定番の格好っていうのは学ランにベレー帽を被る事だったんやね~。ナルホド。旬のスターの魅力を最大限に生かしつつ、映画としても優れている、しかも小津映画のような画面の窮屈さもない。やはり成瀬監督、私の好きな監督ナンバーワンの座は揺るぎませんね。この作品を観て、改めてその感を強くした次第。[インターネット(字幕)] 8点(2012-11-05 23:57:07)(良:2票)

139.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 マット・デイモンがジミー大西どころか、いつの間にやら「タッパがあるフィリップ・シーモア・ホフマン」になっとるやん!!っていうつまらない冗談はさておき(いや、角度によってはマジでそう見えたし)これは後味まで含め、気持ち良く出来た、万人向け紆余曲折家族再生映画だと思います。実話ネタとはいえ、もちろん多少の脚色は入ってるんだろうけど、登場人物たち、それぞれのキモチの揺れ動きが実に巧みに描かれていましたね。不必要に誇張された悪人が誰一人出てこないっていうのもグッド。あの斜に構えた嫌味ったらしい審査官さんだって、自己の職務にただ忠実なだけだと思うし。地味~な作業服に身を包みながらも、魅惑の唇スカ・ヨハ嬢が発散させる、ダイナマイツ級ムンムンムンフェロモンは相変わらず半端なく、彼女が画面に出てくるたんび視線がそっちばかりに釘付け。キレイな女優が魅力的に映されているとそれだけでも嬉しくなります。「あの頃、ペニーレインと」の監督さんらしく、音楽の使い方にもセンスあるなあって感心しました。「20秒の勇気」とか「動物と人間」に引っ掛けた味のある、さりげなく素敵なセリフもあちこちにちりばめられていて。それにしてもマット君はこの役作りのために増量したんでしょうか・・・?だとしたら、大した役者魂ですね。私は偶然にも最近妻に先立たれた男が主人公の映画を、続けて三本(「ファミリー・ツリー」「私が、生きる肌」)観ましたが、この作品が一番オーソドックスに誰もが楽しめる、巧く出来た作品に仕上がっていると思います。健全なファミリー映画なのに、一人不健全かつ不純なレビュー及び採点で申し訳ありません![映画館(字幕)] 8点(2012-07-02 00:42:54)(良:1票)

140.  北の国から '84夏<TVM> 《ネタバレ》 観たのがもうずいぶん昔だから、れいちゃん(横山めぐみ)に一目惚れした、私にとってのシリーズ最高傑作の「初恋」より、印象が若干薄れている点でこの点数です。丸太小屋が炎に包まれるシーン、「北の国から」ファンの方なら触れずにはいられない、閉店間際のラーメン屋丼下げシーンも文句なし。やっぱり「北の国から」屈指の、全シリーズを通じても忘れられない名場面のひとつですよね。しかも当時は気づかなかったけれど、ラーメン屋の鬱陶しげな女店員というチョイ役に、名脇役伊佐山ひろ子さんを使っているのも贅沢。本日、中畑のおじさん=地井武男さんの思いがけない訃報に接しました。今年3月「あゝ野麦峠」(7点)のレビューをした少し前、入院されたというニュースを聞いた時には容態がそれほど悪いとは思わず、復帰の願いをこめレビューさせて頂いたんですが・・・残念です。最初に地井さんを意識したのは「犬神家」での「菊人形佐武」でした。もちろん「太陽にほえろ」の実直そうな刑事役もリアルタイムで観てた。でも、私にとってはそれ以上に地井さんという役者さんは、「中畑のおじさん」に代表される「近所の(←決して親戚ではない)頼りになるおじさん」っていうイメージの方でした。多少ちゃらんぽらんな部分がある草太兄ちゃんにはちょっと打ちあけずらい、深刻で重い相談も中畑のおじさんになら思いきって話せる、いつのまにかドラマの純の視線になって、ブラウン管の中の地井さんをずっと今まで眺めていたような気がします。子供の頃からずっと映画やドラマで活躍されてた役者さんたちが、少しずつ少しずつ亡くなられていく時に感じる寂しさって、きっとこれからもっともっと増えていくんだろうなあ・・・。地井さん、長い間本当にお疲れ様でした![地上波(邦画)] 8点(2012-06-29 23:14:25)(良:3票)

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