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121.  ハロルドとモード 少年は虹を渡る 《ネタバレ》 人生を楽しんでいる79歳と、人生に絶望している19歳の間に愛が芽生えるお話。その昔「誰と結婚したっておんなじよ」と言った人がいましたが、そしてそれは一理あるとも思うのですが、本作を見れば「この人とでないとダメ」というのもまた真理だと思うわけです。そう思える人と19歳で出会ってしまったハロルドの今後の人生を思うと、前途多難という気がします。だって、あんまり強烈過ぎるじゃないですか、19歳でこの経験。「この人とでないとダメ」という結婚はロマンも多いがリスクも多いってことです。人生、平凡無難に生きたければ誰と結婚してもおんなじとまで達観しないまでも、恋愛と結婚は別モノ、と割り切れる方が良いのです。そういう器用な人は、しかし、魂揺さぶられるような出来事とも無縁であり、どちらが幸せなのかは分かりません。そう、人生なんて、所詮、自己満足なんですからね。モードも、先に勝手に逝っちゃいましたもの。ハロルドと2人で死ぬまで生きて欲しかったなあ。[映画館(字幕)] 7点(2010-07-24 22:00:46)

122.  哀愁のトロイメライ 《ネタバレ》 これは、クララとロベルトの愛の試練物語ではなく、クララと父親の近親相姦&親子離れの葛藤物語、ですな。クララの父親がとんでもないステージパパだということは知っていたけれども、映画ということで7割差っ引いて見たとしても、それでもありゃ父娘愛ってよりは、男女のそれに近いでしょうが、ってな具合でハッキリ言ってかなり気持ち悪い。クララが性格破綻気味のロベルトに惹かれたのもある意味分かる。あれじゃ、男を見る目を養うなんて無理だもの。まあ、おかげで後世の我々はシューマンの名曲にも、そしてブラームスの数々の名曲にもあやかれるわけで、娘の幸せなんてそこのけで蹴散らし自分の名誉欲最優先でクララをこき使ったパパに感謝せねばなりませぬ。さて映画としての本作を考えてみると、昨秋、ブラームスの子孫とやらが撮ったクララの映画よりは百倍見るに値すると言えましょう。なにより、ナタキンの溜息の出るような美しさだけでも一見の価値はあり。クレーメルって顔に似合わずあんなに指が長くて美しい手してたのねぇ・・・、ってことも分かって一つ収穫。あ、彼はパガニーニに扮して超絶演奏を聴かせてくれるのでこれも一聴の価値大有り。なんだけれども、最悪なのはロベルト役のグリューネマイヤー。彼の奥目の顔は、あのB級ホラー(?)映画『デビルスピーク』のクリント・ハワードを思い起こさせ、雰囲気ぶち壊し。これは、役者には何の罪もないんだけれども、一旦脳味噌がそう認識したらもうダメなのよ。というわけで、ヒジョーに評価の難しい作品でござんした。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-20 23:22:38)

123.  私の中のあなた もう20年以上前だけれど、祖父が末期ガンで一時帰宅した時に「肉が食べたい!」としつこく言うのを、祖母が「アカンアカン!後で苦しむのイヤやろ?少しでも長く生きてもらわんと」と頑として受け付けず、それを子である私の母親が見て、後から「あんなに食べたがっとるんやで、食べさせてあげたらええのに。先も長くないのに」と怒りの愚痴を私にぶつけてきたことがあったのを、この映画を見て思い出した。祖母は「祖父が苦しむのを見たくない」「吐いたら世話するのが大変」「死期を1分でも遅らせたい」などといった、真に祖父のためでない祖母自身の気持に従って祖父の肉食欲を阻止したことが、子である母親の目には見えてしまったらしい。両親の性格を知っているから尚のこと。本作でも、サラの暴走がサラ自身のためであることを、家族はやっぱり見抜いてしまう。母の愛なんて美談じゃないってことを。家族が闘病虚しく死に直面しているというのは、本人よりも他の家族がその現実を受け入れるのが難しいのかも知れない。受け入れることが、結局は諦めにつながるかのように思えてしまう。家族にとっては生きていて欲しいが、それが本人にとっては苦しみを増すだけでしかないのなら・・・。病や障害を抱える兄弟姉妹を持つ者の親への思いは、恐らく筆舌に尽くし難いものがあるだろうと思う。そういう意味でも原題の「My sister's keeper」というのは、もの凄く痛い。ヘンな邦題だけど、直訳してないだけまだマシだったかな。まあ、keeperにはいろんな意味が込められているんだろうけど、産まれた経緯を知っていればイヤでもネガティブな解釈になってしまうから。・・・映画としてはまあ秀作といえると思うけれど、好きとは言い難い。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-10 20:15:27)(良:1票)

124.  刑事コロンボ/ビデオテープの証言<TVM> これは、30年前の記憶がかなり強烈に残っている作品。特に、2つの現場映像を画面に顔をくっつけて見比べる警部の姿に「あんなに画面に目近くして見ちゃったら、却って見えないのに」と、子供心に不思議に思ったものでした。自分の発明やら、当時としてはハイテクを駆使してアリバイ工作にしたのが命取りとなった皮肉な結末。これはもう、犯人がぐうの音も出ない切り札を警部が突きつけるという、明快なラストでスッキリです。幕切れの後の、妻の嗚咽は無駄な演出だけど。ジーナ・ローランズの吹き替えが、不二子ちゃんというのは、ちょっとイメージが違うかなぁ。通気口を美術作品と勘違いするというお茶目振りは相変わらずの警部でした。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-07-03 23:14:34)

125.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 ・・・なんという後味の悪さ。タイトルの“縞模様のパジャマ”が全て。これをあの場で着てしまえば着ている者が何者であるかはもう意味を持たないわけね。たとえ所長の息子でも問答無用。ユニフォームとはそういうもの。あれはパジャマじゃなくて目印なのだよ、ブルーノ君、抹殺すべき者たちという、、、。子どもが差別を知ることがテーマだと製作者は言っているけど、その肝心の子どもたちの先行きがあれでは、テーマもクソもないという気がするんですけど。まあ、子どもが見る映画、ということで考えれば、アリなのかな、、、。映画としては、やや類型的な人物造詣な部分もあることは否めないものの、簡潔でありながら心理描写はきちんとされた、小粒でピリリ映画。収容所映画としては、あのアカデミー賞映画『ライフ・イズ・ビューティフル』よりはるかに真面目に作られている逸品。余談だけど、所長役のシューリス、『太陽と月に背いて』のヴェルレーヌとは別人! イカレた詩人よりは、こっちの方が良かったね。[DVD(字幕)] 7点(2010-06-28 22:13:30)

126.  HACHI/約束の犬 《ネタバレ》 先生が急死した後、オリジナルよりこちらの方が悲惨でなくて、これはこれで良いと思いました。犬の目線が丁寧に描かれていたのが好感持てます。HACHIが寝転がって景色が引っくり返ったりね。オリジナルでは、私は夫人の挙動がイマイチ納得いかなかった(もっと言っちゃえば腹が立った)んですが、こちらで娘さんがHACHIを自由にしたのは「えーっ!」と思ったものの、納得させられるその後の描き方でした。ま、オリジナルは実話という足枷があったんで仕方ないとは思いますが、作りとしてはこちらの方が上手いと思います。まあ、現代のアメリカのお話ってのは多少無理があるかなあ、とも思いますが、何より仔犬のHACHIはもう身悶えするほど可愛いので、勝手だけどそんなことは気にならない。犬好きには十分納得できる作品だと思います。[DVD(吹替)] 7点(2010-06-04 22:49:55)

127.  刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM> 軽薄そうな姪の夫が、死を目前に追い詰められた暗闇の金庫内で、あんな素晴らしいダイイングメッセージを遺すってのは、ちょっとムリがあるような。せいぜいパニクッて壁やなにかにマッチの煤で「A」とか書くのが精一杯じゃないかなー。・・・とはいえ、このメッセージの遺し方が本作の醍醐味でもあるわけですし。これはこれで楽しめました。警部、今回は一度も「あ、もう一つだけ・・・」が出ないなーと思ってみていたら、アビーさんに取られていましたね。アビーさん、小柄でシャキシャキ歩く姿が印象的でした。姪の敵を討ったということで、車のキーの始末の悪さは悔しいでしょうが、溜飲は下げたのではないでしょうか。リアルタイムで見た中では記憶に残っている数少ない作品の一つです。シリーズの中では名作といえると思います。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-06-04 22:25:12)(良:1票)

128.  刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM> 「人違い」で捜査を撹乱することを意図して目的を遂げるという、なかなか知恵のある犯人でした。アン・バクスター自身、銀幕のスターからTV女優へ転身しているという、現実とオーバーラップする設定も良い。ただ、過去の彼女の犯罪を隠蔽するための犯罪だったというのはイマイチな気が・・・。でも、その動機を最後まで明かさずラストですべてが白日の下にさらされる、という展開は個人的には好きなので十分楽しめた。警部が初めてノラに会うシーンは微笑ましい。やっぱり男は愛嬌ですな、警部。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-05-25 10:17:38)

129.  オーケストラ! ものすごいベタベタな演出とメロドラマっぷりに、むしろ素直に笑えます。予定調和もここまで開き直ってやってくれれば鼻につかないもの。コメディというより、ドタバタコントシーンの連続って感じで、劇場でも5分おきに笑いがあちこちで上っていました。残念なのは、まあ、こういう映画にリアリティなんか求めちゃいませんが、ラストシーンでメラニー・ロランが弾いていないのバレバレでいささか興醒めなところかな。可愛いので許せちゃいますが。純粋に「ええ話やなぁ~」と思える作品でした。作品と関係ないけど、ちょっと気になったのが観客の年齢層の高さ。若いコをほとんど見かけませんでした。こういう映画は(自分も含めて)オバ(ア)サマ受けするものだとは思いますが、意外にもオジ(イ)サマが多くてややオドロキ。私の前の列は7割がオジサマ。週末の初回上映だったからかなぁ。初回といっても11時過ぎ開始だったんだけど。満席だったし。・・・にしては、ここのレビュー数は少ないですね。レビュアーの年齢層がなんとなく分かる気がしますね。[映画館(字幕)] 7点(2010-05-23 22:57:40)

130.  ウェディング・ベルを鳴らせ! こりゃー、ダメな人にはものすごく「嫌われる映画」だと思います。私的には好きなんですが。クストリッツァって人の頭の中はどーなっているのかなぁ、といつも不思議になります。シーンごとにはぶっ飛んでいて、一見、脈絡のない描写だったりシーンのつなぎ方だったりするわけですが、俯瞰するとメチャメチャ明晰なのです。この作品もそう。「はぁ?」という描写が多いんだけれども、腑に落ちるしすごくよく分かってしまう。これが、いっつもいっつも、毎作品、不思議で仕方がないのです。どういう脳みそがこういうものを作れるんだろうって。クストリッツァ作品の中では、『アリゾナ・ドリーム』の次くらいに見なくてもいいものに分類されるとは思うけれども、ある種、中毒気味の人はニンマリしてしまうんじゃないでしょうか。私もそのクチですが。相変わらずの音楽、動物、空中浮遊もお約束でございました。大好きな結婚式が、本作ではまんまテーマになっちゃいましたね、遂に。次は動物映画だったりして。それも面白そうだけど。クストリッツァさま、あたしゃ、これからもあなたに着いていくぞよ。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-18 17:56:47)

131.  ボクサー(1997) 《ネタバレ》 アイルランド好きにとっては見逃せない一本。ダニエル・デイ=ルイスは相変わらずの精彩を放っているし、政治的背景が濃いのにそれをラブストーリーで見事に中和させて、奥深い人間ドラマに仕立てることに成功していると思う。思うんだけれども、どうしても一つだけ納得いかないというか、ストンと落ちないというか。それは息子リアムの心についての描写。ジムに火をつけるほど母親喪失への恐怖感があるのに、服役中の実父を捨てる母親への嫌悪感はないのか、ということ。どう見ても、ラストはダニーと母親との生活になることを予感させるわけで、違和感ありまくり。夫婦間でいくら関係が破綻していたと言っても、息子にとって父親はたった一人。きちんと夫婦関係を清算もしていない状況で、あんな多感な年頃、しかも男の子にとって、母親の恋愛ってそんな簡単に受け入れられるものなのか? リアムと父親との関係の描写がまったくないので、一概に言えないけれども、これはあまりにも説明不足という気がするのは私だけなのかな~。というか、他に特に破綻がないので、この一点が却って異様に見えるんだよなあ。だって、母親がダニーといなくなると思っただけで火つけちゃう息子だよ? 逃げないのならダニーと一緒でもいい、ってのがよく分かんないのだよ。これって、些末なことなのかな。私的にはかなり重要なファクターだと思うんだけどなー。ダニーの見世物ファイトを見て心動いた? いや、そういうもんじゃないだろう、と思ったり。何度見直してもそこに納得の行く描写がゼロなのが、作品全体の完成度が高いだけに、大いに不満。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-08 13:46:36)

132.  刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM> これは、見ていて手に汗握る異色作。犯人は分かっているけれども、肝心の遺体がどこにあるかが分からない。これがミソなんですね。いやー、パイルを掘り出すシーンでは冷や冷やしながら見てしまいました。犯人もそこまで計算ずくで犯行に及んだとは。役所仕事を皮肉るシーンが苦笑ものです。お役所ってのは、どこでも同じイメージなんですかね。先日のBS特番でプロデューサーのリンク氏が言っていたけど、コロンボはあの「罪と罰」の予審判事がモデルなんだとか。「罪と罰」なんて忘却の彼方だけれど、これは結構意外ながらも「なるほど~!」と思ってしまいました。そうそう、本作でも警部は犯人のプライドを微妙にくすぐりつつ、唐突に「干しぶどう食べます?」なんて挟んで、完璧に犯人の調子を狂わせる。警部、いやらしいですなぁー、あなた。蜘蛛みたいなんて言われるのもムリないですヨ。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-02-05 17:23:25)

133.  刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> 《ネタバレ》 BS2では「コロンボウィーク」と題して4日連続でシリーズの中でも名作の誉れ高い作品を放映中でして、昨日と一昨日は本編終了後に「私の愛したコロンボ」という番組が流れました。そこで「コロンボが受けないであろうと思われた要素」がいくつか挙げられ、そのひとつ「展開が複雑でちゃんと見ていないと分からなくなる」というのがありました。これ、確かにそのとおりで、コロンボ放映中はトイレも行けません。なんせNHKはCMがないので・・・。本作も、やっぱり頭から終わりまでしっかり見ていないと、犯行が入り組んでいて分からなくなりそうでした。なにも、あんなにメンドクサイ手法でなくても良いのに・・・、なんて思っちゃったりして。ま、これもドラマのエンタメ要素のひとつなんでしょうけど。凝れば凝るほどアラが出る確率も上がるってもの。ラストは強引だけれども、教習所の教官の宣誓書はかなり有力な証拠となるので追い詰められての行動だった、という解釈もアリですかね。ピューリッツァー賞を2度も受賞しながら、妻一人あやせないとは、皮肉なもんです。皆さんご指摘のシスターとのやりとり、やっぱり面白かったですね。あと、プジョーのエピソードも一杯出てきて嬉しいです。そしてまた、これは邦題が素晴らしい。妻が射殺される直前に言った「いずれバレるわよ」の予言どおり、まさにこの逆転の構図で暴かれたわけですね。エンディングの警部の後姿が良かったです。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-02-03 11:27:07)(良:1票)

134.  刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> アタシゃね、とにかくホシをあげるためなら何だってやるンですよ。いやね、殺しに良いも悪いもありゃしません。理由はなんであれ、殺しは殺しです。今回のホシもね、いつもどおり追い詰めようと思ったんです、途中まではね。でも、この人、ワイン以外のことでは感情ってもんが働かないんですよ。見てて分かったでしょ? だからしょーがない、奴さんの感情を動かすために、アタシゃ、ワインについてちょっとばかし勉強したんです。奴さんと会話の糸口つかむためにね。ワイン倉の温度調節機のこと? そりゃ、勘ですよ、勘。ワインのプロにしちゃぁ、温度調節切っちゃうなんて信じられませんけどねぇ。そんなの、アタシがホシに共感して尊敬しちゃうってことと同じでね。そりゃ、ありえません、アタシには。勘違いしないでくださいよ、ホシの立場だったらどう考えてどう行動するかは考えても、奴らの気持ちに寄り添うなんてことは出来ません。え? じゃ何であんな余韻たっぷりのラストにして、車の中で乾杯したかって? 決まってます、ホシを無事おとしたことへの安堵の表れですよ。レストランでの一件は、ありゃバクチですからな。あの人にボロ出させるには、ワインで動揺させるしかないと思ってました。計画通り行ってホッとしましたよ。全てはあの人を懐柔して真実を浮き彫りにするためのパフォーマンスだってことくらい、アタシのことよく知ってる人なら分かるでしょ? あ、そうそう、ちなみにカミさんの子守りがどーのこーのって話は、ありゃ全部出任せです。最初からカミさん連れて来るつもりなんかなかったんでね。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-02-02 15:09:59)(笑:1票) (良:1票)

135.  トンネル(2001) あの無敵のテニスプレイヤーだったS・グラフが、壁崩壊後の大会で優勝したかなにかのスピーチの際、感極まって涙しながら東西ドイツの統一を喜んでいることを話していたのを見たとき、ドイツ人にとって、この「分断」がどれほどの傷だったのかをほんの少しだけ垣間見た気がして、「グラフでも泣くのか(=鬼の目にも涙だな)」という感慨とともに染み入るものがあった。統一後のベルリンに行った際、強く印象に残ったのは、壁の西側は落書きだらけで、東側はまっさらのグレーだった、ということ。映画でも当たり前だがやっぱりそうだった。ドイツの今は、統一後の「分断」の傷はいまもって癒えておらず、むしろ、埋められない溝となって人々の前に横たわっていると言う。旧東独を懐かしむ人々も少なくないとか。作品的には、長尺だけど退屈する間もなく、非常に分かりやすい作りであったけれど、この手の実話ものでエンディングで登場人物のその後を伝える手法は、ちょっと食傷気味。賛否あるだろうけど、映画=実話そのまんま、みたいな誤解を与えかねないこの手法、いい加減やめたら? と言いたい。記録映画じゃないんだからサ。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-13 16:33:49)

136.  いのちの食べかた 衝撃度でいえば、ナイルパーチを題材にした『ダーウィンの悪夢』の方が強かったなあ。こちらは、ほぼ知っている範疇を超える映像が出てこなかったので。もともと堵殺にまつわる諸々には興味があり、その手の書物など結構読んでいたし・・・。ピヨのベルトコンベアーは、不謹慎ながら笑ってしまった。農業も、やっぱり広い平地に恵まれた欧州ならではの規模に圧倒される。あと、機械化のスゴさも。本作を見ながら、ぼんやり「捕鯨問題」について考えていた。捕鯨に強烈に反対している人々の多くは牛肉を日常的に食しているわけだが、本作での解体シーンを見て、何て言うのかなあ、とか。食べるために育てている牛は堵殺してもよくて、天然の鯨を殺すのは非人道的、ってなんかその論理に整合性がとれてないんじゃないのかしらん、とか。そういう人々はもれなくベジタリアンなのかしらん、とか。私は、鯨肉は好きじゃないし、捕鯨について一家言ある人間でもないので、どうでもいいんだけど。「食べ物」って奥が深い。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-24 11:19:34)

137.  刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM> 冒頭、ニコニコしながら仕込みしているから、この人は犯人じゃないんだろう、と勝手に思ってしまったら、思いっ切り犯人だった。70分強ということで短めだったせいか、アッと言う間に終わってしまった感あり。面白かったんだけど、どうも本筋と別のところに気が行ってしまった。あの金貨の謎解きとか、あのウエイトレスどっかで見た顔だとか、あのチャイコの曲何だっけとか、あのプレーヤーは後のカセットテープの頭出しと同じなのかなとか・・・。金貨の謎、そっか~、なるほど、カミさん、さすが。ジェイミー・リー・カーチスか、そうか! ええっとこれは「ロミジュリ」だ(よね?)、そうそう。やっぱ頭出しと同じだよな。・・・などと思っている間にラストシーンで犯人が自らトリック披露(しかも興奮して絶叫)していた、という次第。なんか味わい切れずじまい。もう一度DVDで見直した方が良さそう。[CS・衛星(吹替)] 7点(2009-12-04 15:45:30)

138.  あるスキャンダルの覚え書き ジュディ・デンチがっ! すげぇーー! こぇーー!! でございますっ。・・・でも、実際います、こういう人。もの凄く世界の狭い人、恐ろしく対人関係構築がヘタな人。彼女、かなりの高確率でバージンだろうな。いえ、別にバージンが悪いのでなく、彼女がそのことに絶望的なコンプレックスを抱いちゃっているからヤバイんです。ちょっとレズっぽい描写がありますが、彼女は違います、多分。男を知らな過ぎる反動です、きっと。これは男性には分かりにくいかも。女子同士が手をつないでトイレに行くのと、感覚としては同じでしょう。男児にはありませんもんね、そういうの。オンナ特有のものだと思います。バーバラの人生の道幅は狭く、モテない我が身を片方の「男」という側から遠ざけることでずっと自己防衛してきたんだけど、それが反対側の「女」(しかも彼女の歪みに気付かない女限定)に極端に接近(つーか激突してますな)する結果となっただけ。彼女だから孤独なのか、孤独だから彼女なのか、ニワトリと卵だわ~。なかなか面白い作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-02 16:37:53)

139.  刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM> エンディングがいいです。犯人の観念の仕方も味があります。相変わらず、シャーシャーとボケ振り全開の警部ですが、今回は、あの仕立て係のおばちゃんにさしもの警部も若干閉口気味で、見ていてオカシイ。それにしても、あんなに激しく燃えたのに、遺体は残留物が確認できる程度の損傷だったのでしょうか。かなり燃えてしまうのではないかと感じたのですけれど。それを見越して、薬で眠らせた、と勝手に思っていたので、薬が遺体から出てきたのは意外・・・。ま、もしかすると、これも警部のワナだったのかも知れませんが。なかなか味わいのある作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-13 16:25:39)

140.   《ネタバレ》 最初、出てくる人が多くて、やや混乱気味。中盤からだんだん慣れてくると、話も一気に緊迫度を増す。予審判事が暗殺を疑い出してからが面白い。チョイチョイとしか出ないけれどイレーネ・パパスの存在感が凄い。時折はさまれるフラッシュバックが彼女の心情を物語る。勲章ジャラジャラの軍関係者が次々召喚され尋問を受け起訴を言い渡されるその帰りに、皆、同じ戸口から出ようとするシーンが滑稽で苦笑してしまう。そこからラストに至るナレーションが淡々としていて怖い。そうか、「Z」とはそういう意味があったのか! 言論統制ってやろうと思えば簡単なんだよな、きっと。こうしてくだらないレビューをネットに書けて、ありがたいことだ。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-12 13:25:36)

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