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121.  エイリアン3/完全版 《ネタバレ》 傑作エイリアン2の続編である しかし地味 宇宙船は無し 武器も無し もちろんロボも無い エイリアンはチビで犬型、しかも一匹のみ 前作の派手なガジェットとVFXは今回まったく無い 当時、史上最高の制作費らしいがどこに金をかけたのかまったくわからなかった リプリーが漂着してエイリアンが活動し始めるまでに約一時間もかかる ストーリーは以外に破綻無く、前作までの強すぎるヒロインも鳴りをひそめてかなりリアル スケールダウンした割には意外に見れる 冒頭から印象的に出て来るリプリーに優しいドクターもいかにも一癖ありそうな風情だが、これがまったくただのいい人 しかも途中で瞬殺される この人は絶対なんかやらかしてくれると期待していたので、この人が死んでからはかなり面白さがダウンした どこかで敵になりそうな囚人神父やその他大勢の囚人達も蓋を開ければやはりみんないい人 ここはまったく意外な展開だったが、ものたらなかったところでもある いままでのシリーズの仲間の中に敵がいる的なサスペンスがまったく無い この平坦な展開と人間関係がこの映画の弱点だと思う エイリアン相手の派手なバトルもなければ疑心暗鬼の敵味方の猜疑心も無い 傑作シリーズも3作目となるとパワーダウンはしかたがないのか? しかし2時間24分もある割には退屈はしなかった[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 16:03:29)

122.  イップ・マン 最終章 《ネタバレ》 勘違いして見た ドニー・イェンの「イップ・マン 葉問」の第三章だとばっかり思っていた 新たにイップマンの香港時代を描く だったらこのタイトルは無いだろ この香港時代のイップマンは自分が見ただけでも3作目「イップ・マン 葉問」「グランドマスター」それからこの「イップ・マン 最終章」 すべて基本のストーリーが同じ それだけ有名なエピソードだということか この映画が一番展開がリアルだった ドニー・イェンのイップマンも良かったが今回の主人公アンソニー・ウォンのイップマンもなかなかいい またまたブルースリーらしき人も出て来るがそこははずせないお約束エピソードなのか 詠春拳の門下生達もなかなか強くて、特に悪徳警官になって出世するジョーダン・チャンが詠春拳をバカにされた時に見せた一瞬の強さは圧倒的で、詠春拳の強さを一瞬で語るいいシーンだと思った この門下生が悪徳警官になるが、失脚することなく偉くなって行く過程がむしろリアルで良い 他の門下生の青春模様と言える話もあるのでむしろもっとちゃんと描いて欲しかった 映画はほとんど本筋に関係ない息子のモノローグで語られていてそこがリアルでもあるが、だったらもっと本筋のストーリーに関係すべきだと思った 全体的には肝心のカンフーシーンに新しさが見えなくて格闘シーンそのものが今ひとつだったのが惜しまれる そろそろワイヤーアクションにもう少しリアルな進化を望むのは自分だけだろうか[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 15:57:41)

123.  オールド・ボーイ(2013) 《ネタバレ》 オリジナルを大昔に見た気がするがあまり憶えていない 評判のわりに今ひとつだった印象がある 今回のリメイクはオリジナルよりもわかりやすい その分オリジナルよりも浅いんだろうなぁという印象だ ただ本当にオリジナルの印象を思い出さないのでなんともいえない 主人公を拉致した張本人が最初っからチラチラ出ていて謎解きの楽しさはほとんど無い リメイクはネタバレが前提なのでしかたがなかったのかも知れないがもう少し謎解きを楽しみたかった しかしお約束のハンマーバトルはたいしたものでザコをばこばこ殴り殺す様は景気がいい ちょっと主人公が強すぎの感があるが爽快感があるのでまぁいいだろう むしろ序盤でこのあきれた強過ぎバトルがあるのでこの映画にリアリティーを求めてはいけないという事がわかってむしろ都合が良かった 主人公が真相に近づいて行く過程がほぼ一直線なので都合がよすぎる さらにオチが余りにもオバカなので「はぁ?」ってなった たったそれだけ???みたいな それだけでこんなに用意周到な復讐をしたわけぇ? オリジナルを憶えて無い理由がここにいたってようやくわかる はたしてこのリメイクのオチは憶えていられるのだろうか また自分で忘れない様に、ここにモロ書きしておきたいが皆にも見てもらってがっかりしてもらうことにしよう(笑)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 15:47:46)

124.  Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》 決しておりこうさんじゃない二人の主人公の青春と挫折のストーリー まったく違う話だけど「モンスターズ・ユニバーシティ」を思い出した どうしようもなくバカな二人の挫折の話だが妙に爽やかな気持ちになる 主人公の二人だけではなくて高校時代のクラスメイト達の人生や挫折も同列に描くのはなかなか巧い 北野映画特有の超短いシークエンスでクラスメート達のその後を印象的に描くのはバツグンだ エロ映画館にいろんな奴が繰り返しバカな仮装して現れるとか、成人映画のタイトルが「悶えろ青春」だったり、くだらない北野ギャグも健在 久石譲の音楽も抜群 ストーリーの説明がまったく無い上にセリフが聞き取りにくいのでヘッドホンとかで集中して見たいと思った バカな二人を見ているだけで遣り切れない気持ちになるが、いつもの北野映画に比べるとずっと希望がある 北野映画は「世間は常に甘く無く、人生は残酷である」ということを繰り返し描くがこの映画は二人が若いだけに希望がある ラストにシンジが「俺たちもう終わっちまったのかな?」と聞くとマサルが「馬鹿ヤロウ、まだ始まっちゃいねーよ」と答える 「そうそうお前達はまだまだこれからだよ」といってやりたい一作[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-10-10 18:54:22)

125.  土竜の唄 潜入捜査官 REIJI 《ネタバレ》 ときどきスマッシュヒットを飛ばす三池崇史 愛と誠もそうだったがオバカ映画の良品だった くだらないバカバカしさの連続だが嫌いぢゃない だからといって笑えるかというとそうでもないが 汚いオヤジ3人が延々と土竜の唄を歌うバカバカしさ 「長いし、もういいよ」と思いながらもニヤニヤしてしまうみたいな あーくだらないと言いつつグダグダにはならない展開に感心する クドカンのシナリオがいいんだろうな 前半で出て来たアニメぽい背景とか、仁義無き戦いのパロディやら、タランティーノのようなアニメ遊びが後半ではなくなってしまったのはちょっと残念だった 堤真一のヤクザはめちゃかっこいい 岡村の禿げ猫やら上路の禿げヒョウもうまくはまっていて面白いが、残念ながら仲間になったり敵対したりの理由が薄い 主人公が組の中で台頭して行く理由はもっと薄い この辺がこの映画が全体的に薄味になってしまった理由か そういう意味では主人公が一番の薄味だった この人は「脳男」でも思ったが主人公のキャストの割に存在が不鮮明だ どの辺がいいのだろうか? しかし映画の出来は良く、続編ありきのエンディングなので後編に期待しよう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-10-10 18:47:19)

126.  バンコック・デンジャラス 《ネタバレ》 1999年の「RAIN/レイン」のリメイク いろいろダメダメな所の多い映画だがこれはオリジナルの「RAIN/レイン」を見なければはっきりと語れない映画かもしれないな なぜならオリジナルの設定をあれこれ置き換えた物語になっている オリジナルの主人公の殺し屋の先生が、今回の主人公のニコラス・ケイジの設定だ オリジナルの主人公が聾唖者である設定が今回のニコラス・ケイジの恋人の薬屋の娘に置き換えられた この設定を変えたのに無理矢理前作のテイストを持ち込んだために違和感だらけの展開だ 冒頭、用意周到で非情でクールな殺し屋ニコラス・ケイジが実際の仕事ぶりは、どちらかと言うと行き当たりばったり 証拠を残さないとか相手に同情しないとか最初のルールは何処にいっちゃたの?という感じ 薬屋の女の子とはまるで中学生の恋愛かよと言う感じでクールな殺し屋の風情はまったく無い まぁニコラス・ケイジ主演というあたりでそれを言ってもしかたがないか 途中耳が聞こえない彼女が一瞬後ろを向いた隙に、強盗を瞬殺するシーンがあるが、まったく隠そうと言う気がなく、拳銃を撃ったのに聾唖者であるが故に聞こえなかったというグッドな展開を一瞬で無駄にしたのが不可解の極み 冒頭のバイクを使った殺しとか、お約束の殺し屋の修行とかスタイリッシュでなかなか良かったのに 聾唖者の薬屋の女の子は熟女ぽいがなかなかカワイイ 弟子のコンは往年の日活ニューフェイス風でイケメンだが古くさすぎる しかしタイの観光地はよくわかるし開き直って見れば悪く無い ラストはこれこそ前作を踏まえなければわからない不可解演出か ここから前作の殺し屋の主人公コンに繋がると言いたいのだろうか? いやいや、この映画にあれこれ考えちゃダメダメ(笑)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-18 14:02:06)

127.  LEGO ムービー 《ネタバレ》 初めて見る映像 レゴみたいなデテールの荒い物を使ってここまで緻密なアニメーションを作るなんて驚きだ しかし、あまりに目まぐるし過ぎて目が追いつかない 超絶的なレゴの造形がこれでもかというほど出て来るがじっくりと見る暇もなく、作られてはぶっ壊されて、もう少しじっくり見せてくれる気は無いのかと思った レゴを使った世界も見事な世界観でレゴの海とか波とか、爆発する煙とか、通常レゴで表現出来そうも無いものが次々と表される お話のテーマもわかりやすく、レゴをマニュアル通りに作っても誰でも凄い物が作れるけど、自由に作ればくだらない物でも充分楽しくて価値があるんだよと、バットマン以下有名なキャラ達総出演で教えてくれる キーアイテムの奇跡のパーツがボンドのキャップだったり、要所要所にバカくだらないギャグが満載だ 意外にもラストは実写でなるほどと納得できるオチになっている 立派なレゴの高層ビルに自由な発想の少年が作ったロボットやジェト機が見事にマッチしたジオラマになっていて、なるほどとうならせたが、さらに少年の自由な造形をもぶっ壊す幼児の妹の発想が、そのシンプルさ故に最強で爽快なラストだった[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-18 13:54:03)

128.  インシディアス 第2章 《ネタバレ》 前作の解明篇となっている 前作は観客を驚かせるのみに徹したびっくり箱のような映画だったが今作は前作のびっくり箱はそのまま、前作を一本の話として通して見れる様になっている 前作のシークエンスを一部再現したり、過去のジョシュ(父親)と前作のラストで殺された霊能力者エリーゼの若き頃の関係を冒頭にみせるのはなかなかうまい始まりだ 前作で解明されなかった謎や不可解なシーンが、後付けだが説明されている 過去の黒衣の花嫁の話が現在の廃病院で繋がったり、話の流れがうまく前作と繋がる感じは結構うまい 突然オバケが出る演出は相変わらずで、ビックリ箱を開けた時の様に最初は驚くが、2度目は引っかからないと言う、つまらなさと表裏になっていると思った ビックリシーンを憶えている間は見直し禁止だ しかし前作のにぎやかな遊園地のアトラクション的な演出は少し抑えめでこちらの方が恐怖度は高い しかし今回も闇の世界の演出は、ただ暗かったり霧が出たりするだけで前作と変わらず安っぽい この異世界のエフェクトが「サイレントヒル」ぐらいのグレードで作ってくれれば傑作になったと思うが、まぁちょっと高望みしすぎか 前作のエンディングでエリーゼが殺されるのが余りにも理不尽なバッドエンドで気分が悪かったが、今作では死んだとはいえ元気にあちらの世界で暮らしている風に描かれているのはちょっとほっとした 前作の話がほとんどストーリーらしき物がなかったので、むしろこの映画と同時に見るのがいいんじゃなかろうか エンディングはあまりにも取って付けた様なお手軽なラストで、エリーゼとオタクコンビのチームがこれからも続くのなら許すが、この話がここで終わるなら安易過ぎてはっきりいってつまらないオチだ 心霊になったエリーゼとヲタコンの凸凹コンビが、ゴーストバスターズを繰り広げるコメディなんかになったら、この作品を8点にしてもいいだろう[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-30 12:02:32)(良:1票)

129.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 ただただ圧倒的な映像にため息が出る2時間40分 しかし前作の次々に危機が訪れるようなのっけ盛り型のアクションではなかった ストーリーが複雑になったせいか中盤が退屈に思えたのはロードオブザリングの劇場版2作目のようだ しかしシリーズ最高傑作のSEE版ロードオブザリング2作目の様にホビットにもSEE版が出るに違いない SEE版にはエルフの王、スランドゥイルとドワーフの王のトーリンの過去の確執やら、急に仲良くなった様に見えたエルフのタウリエルとイケメンドワーフのキーリの交流が描かれたりするんだろうな 劇場版はこの辺がはしょられた感じだったので今ひとつ深くストーリーに入り込めなかった 湖の町・エスガロスに住むバルドとドラゴンとの確執ももうちょっとわかりやすく見せて欲しい SEE版に期待する イケメンドワーフのキーリの傷が思わしくないので湖の街に残る事になったが、仲間達の何人かが同じく街に残る事を志願する この旅の使命よりも旅の仲間の命を優先する展開はロードオブザリングでの、旅の目的よりも攫われた仲間の奪還を優先させたシリーズのお約束の様に思えた 「なによりも大事なのは仲間だ」というリングシリーズ最優先のテーマだ ラストは相変わらず「おいおい、ここで終わりかよ」って思った しかし「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と同じホビットシリーズの解説篇的な立ち位置になる作品じゃなかろうか[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-30 12:00:55)

130.  永遠の0 《ネタバレ》 基本原作に忠実 イベントだらけの原作に時系列を含め忠実に映画化したためにかなり端折った展開だ 原作では特攻の本当の意味を問うためのキャラクターである、いけ好かない先輩の高山が出てこない なので原作ではあった姉の結婚話等が無く姉は物語の端役になっている 姉とイヤミな先輩高山との絡みから、特攻が強制されたものであるという原作の重要なテーマが出てこなかったのは非情に不満だ 戦闘機同士の戦闘に迫力が無くて、結果宮部が隠れた天才パイロットである描写がわからないので今ひとつカタルシスに欠ける 泣かせるシーンが頻繁に出て来るが主要人物達が泣き過ぎるので、見ているこちらは今ひとつ引き気味で泣けなかった しかし田中泯のヤクザは原作とイメージがピッタリでここはかなり良かった 田中泯の熱演無しではこの映画はかなりつまらない物になっただろう 最後の宮部の特攻シーンでも敵艦で伝説の名パイロットとしての宮部を知る敵の英雄のエピソードが割愛されているので、ここでも盛り上がり方が今ひとつだった 主人公の義理の祖父が実は宮部に命を救われた当人だった衝撃もあっさりしすぎてカタルシス不足 全体的に盛り上げ方が下手すぎる しかしさほど出てこないが空母との空中戦やら真珠湾の攻撃シーンなどのVFXはさすがに山崎貴でなかなかリアルだった しかし戦闘時にかかる物々しい曲はまるで怪獣映画のようで結構しらける 作りは丁寧なのでもう少しメリハリがあって盛り上げる展開にしてくれれば傑作になったかもしれないのに惜しいと思った[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-08-24 22:58:39)

131.  口裂け女 《ネタバレ》 ほん呪MOVIE2を見て続けて白石晃士が見たくなったのでいままで取っておいた「口裂け女」を見る モキュメンタリーじゃない白石映画は「グロテスク」以降初めてだ さすがに面白いと思った 冒頭からヒロインの佐藤江梨子がイライラさせる展開 娘をいきなり叩くは、虐待されてる生徒に突然デカい声を出して、逃げ出した子供が口裂け女にさらわれるきっかけを作った 「おまえはどっちの味方だよ」と思いながらも「いきなりデカい声出すなよぉ」って突然脅かされてマジにビビる 実はここが一番怖かった 深刻な顔をしててもいい気な女な感じの佐藤江梨子はぴったりかもしれない 最初の口裂け女を刺し殺したら、子供の母親だったあたりから、「おいおい何故警察を呼ばない?」とか、幼児でも知ってる口裂け女の秘密基地(笑)にちゃんと口裂け女が居るあたりは「警察は何をしている?」とか突っ込みドコロは多い この辺は口裂け女の色々な都市伝説をフューチャーしたんだろうけど説明が無いのでわかりにくい 実は子供の方が警察よりも口裂け女の情報には詳しいという部分が欲しい しかし口裂け女お約束の言葉「わたしきれい?」を「わたしを切れ!」に解釈するあたりは白石晃士の面目躍如でなるほどと膝を打つ ここがこの映画のキモだな 「ほん呪MOVIE2」で「うしろにいくな」が「うしの肉だ」だった時のインパクトがあった 攫った子供を容赦なくザクザク切り刻んだり、善良な母親も惜しみなく消費する白石晃士の人の悪さも炸裂 子供の残酷シーンに厳しい人はここだけでマイナス100万点だろうな しかしそれだと今時の映画は皆同じである あえて叩かれる反骨精神を買いたい ラストも口裂け女がさほど強く無い割には結構怖い 途中の主人公二人の行動の不可解さと、全体的に白石晃士にしてはグロがかなり抑えられてる部分がなんとかなっていたらかなりいい出来だったと思う エンディングもフツーのホラー映画で、もうひと捻り欲しかった しかしくだらないJホラーが多い中では出来はいい方だと思う[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:54:07)(良:1票)

132.  ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE2 《ネタバレ》 同シリーズのビデオ版の作りを踏襲しながらも、いかにも白石晃士らしい後出し乗っけ盛り型の演出はなかなかいい 毎回思う事だけど白石晃士の作品はクセになるな いつもついつい見てしまう 何故か自分が白石晃士のファンである事をカミングアウトするのに抵抗があるんだよな しかしこんな物まで見てしまう自分は完全に白石晃士Loveである(笑) 前半はいつものビデオ版よりもむしろインパクトに欠ける映像でその分リアルであるがつまんねーぇ的な展開が徐々に事前に紹介した何でも無いエピソードに繋がって行く 写っている心霊現象がいつもに比べてもインパクトに欠けるものばかりなのでむしろリアリティが増す 今回、白石晃士にしては遊びの部分が無くてリアル しかしその分ゾッとする怖さに欠ける そのへんの兼ね合いがモキュメンタリーって難しいなと思わせた 話の本筋に関係ない他のエピソードもいくつかあって、その辺のエピソードがさらに本筋に関係して来るとかなり良かったがそこまで求めるのは贅沢かな ちょっと残念 しかしあるエピソードが繋がっていって、新しい事実が新しい展開に転がっていく進行は、白石お得意の乗っけ盛り型演出でラストに向けてヒロイン(?)が憑かれた様に森の中に入って行く様はかなり良かった 「うしろにいくな」と聞こえた霊の言葉が「牛の肉だ」とわかった瞬間はかなりゾッとした 地味な作品だがモキュメンタリー物としては佳作だと思う[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:52:55)

133.  茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 初っ端からすでにレースが始まっているスピード感がいい リアルなギアチェンジの感じとかレースの駆け引きとかリアリティはなかなかだ なによりも主人公の元カノと兄貴との結婚式がレースのクライマックスと重なる展開は秀逸 ペペの次男感とか、落ち着いた兄貴の佇まいとの対比もうまい なによりもアンダルシアの澄み切った青い空の異国情緒がハンパ無い 47分という短い時間に無駄無くきっちりと見せるうまさが際立っている[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-08-24 22:48:04)

134.  犯人に告ぐ 《ネタバレ》 原作に忠実に展開されている 複雑な話の流れをほぼ均等に再現したので割愛されているエピソードが多く、原作未読のオーディエンスには優しく無いと思った 特にメインキャラクター達のプロフィールがまったく語られないので、原作の複雑なストーリーを追うのみに終止している 特に最初の誘拐事件の顛末が弱い しかしその分原作の緻密な話は楽しめた 原作キャラクターの再現は見事で、どの役者も原作にピッタリだが崔洋一のみかなりの違和感があった ニュース番組の顔役MCには到底見えない 監督ならば自分が要らない人だって判れよ 自分の作品じゃなきゃどうでもいいのか この映画はまず原作を読んでから見たい 相変わらずマスコミの描き方が画一的で主人公を責めるマスコミ達の対応がリアリティから程遠い いい加減、火サス演出から脱却出来ないのか しかもエンディングはいただけない あれは何だ あのヘンテコなシーンがおもいきりしらけた ヘボすぎる[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:46:18)(良:1票)

135.  もらとりあむタマ子 《ネタバレ》 父親からすればそうそう娘ってこんな奴だよって感じ 親に呼ばれてもすぐ動かないし自分の事を棚に上げて都合のいい事をいいやがって、いつも携帯ばっかいじってる 部屋も汚くって休みは汚い格好でグダグダ 親には不遜な態度を取る癖に外面はいい リアルな父親と娘の関係を描く 前田敦子もうまい しかし実際には父親の立場としてはリアルすぎて笑えない ヒロインもさほど成長しないし父親としても娘が実家を卒業するのも寂しい この話の骨子がよくわからなかった 全編グダグダな前田敦子を見て楽しむ映画だと思うが、父親としては「本当は父親が大事だ」的な所が無いので救いが無い 母親の態度もリアル過ぎて笑えない 食べるシーンがやたら出て来るがあまりうまそうじゃないとか父親がストーブに給油する仕草が必要以上に寒そうで可哀想とか、父親に対して妙に毒があるところが嫌いだ By高校生のバカ娘を持つオヤジw[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:26:59)(笑:1票)

136.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 やはりこういうオチかと思わせた一作 漸ノ篇を見た後にこの話を違和感無く終わらせるのは難しいと思っていたがやはり神オチか 先人類と呼ばれる神じみた霊体とスペックホルダー達の対決という此処に至ってようやく予想通りの展開だ VFXはなかなか凄いがほとんどがビルのてっぺんなので画面が単調で飽きる 全編が終末世界での出来事なのでやはり予想通りエヴァンゲリオン的なイメージだった やはり風呂敷を広げすぎたのだろう 事前に「トリック ラストステージ」を見たが同じ様な遊びが色々入っていた いままでの主要キャストが登場してヒロインのイメージカットで最後を飾ろうとするのも同じ この辺はちょっとあざとい スペックホルダー自体が科学的な合理性を徐々に欠いていったのでさらに霊体とか神とかガイアとか、存在するだけですべての道理を蹴飛ばす奴らが集合するのははっきりいってルール違反だ エンディングも瀬文が可哀想すぎる 作り手が御都合主義を重ねに重ねた結果なのでもっとどうにでもなっただろうに、せめてハッピーエンドに出来なかったものか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:21:23)(良:1票)

137.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ 《ネタバレ》 完全に過去のトリックをすべて見た人向けの映画 いままでのテレビシリーズ、劇場版のオマージュがあちこちにちりばめられている 出て来るキャラクター達もいままでどこかで見たイメージの人達ばかり マレーシアにまで行って撮ったのにあいかわらず洞窟やら沼やら断崖やら、もっとエキゾチックな絵は撮れなかったのかと思う しょっぱなからどーでもいいグタグタなギャグが延々と続く すべってますがそれが何か?と言わんばかりの潔さ 初めて見た人はなんじゃこりゃ?だろうな ラストも無理矢理ヒロインを殺してでもでも泣かして終わるぞという潔さがあった どうせまだ続くんでしょとタカをくくったファンの肝を冷やす ヒロインの仲間由紀恵が衰えて劣化したから終わりにしたのだろうか? エンディングのタイトルバックで過去の若々しいヒロインの様々な表情が映し出されて最後にふさわしいベタなラストだった 「ああこの頃はよかったなぁ」と懐かしく思い出して、ああ、これで見納めなんだなとも思う 凄く若くて綺麗なヒロインを目の当たりにして、なんだか寂しい 気持ちになった お疲れさまでした ありがとう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-29 00:17:03)

138.  3-4X10月 《ネタバレ》 北野映画らしいカメラワークや間の取り方、セリフ回しを充分に楽しめる映画 北野映画としては2作目「その男、凶暴につき」で評価されたクリエイティビティをさらに強調した映画になっていて北野表現がもっともわかりやすく、その分鼻につくかもしれない しかし好きな人はこれが一番好きかもしれないな 主人公のセリフはほとんど無く、無表情で棒のようだ 脇を固める人達も身内のたけし軍団で決してうまいとはいえないキャストばかり これはたけしが俳優なんてどうだっていいじゃん的な方向を究極まで突き詰めた結果の様に思えた そう言う意味では自分の才能に自信があってガツンと作った感がある 見ていて安定感がある しかしこのキャストではヒットは見込めない(笑) ヤクザの世界を徹底してカリカチュアしていて怖さを通り越してかなり可笑しい すべてがブラックユーモアで出来ていてほぼファンタジーである 見送りの三振をフルで見せる 何度も繰り返して名前を呼ばせる ビールで殴った後でもう一度ビールで殴る もう止めてやれと言いたくなる程、延々と女を小突く タイトルもジョーク以外の何者でもない この辺のセンスはやはり日本人離れしていると思った その分日本人には受けないだろうなとも思う 前半は非常に面白いが後半はブラックすぎて笑えない 北野映画に共通するがエンディングにカタルシスが無い 毎度のバッドエンドには唖然としてしまう 無関係な恋人の石田ゆり子まで自爆して果てるのはたけしも人が悪すぎる 夢オチ的なラストはまったくピンと来なかった このラストなら何度も何度も繰り返しのギャグが全編に渡っているのでスゴロクの振り出しを思わせる演出、あるいはパラレルワールド的な演出でオチにするべきじゃなかろうか とりあえず北野らしさの見本のような映画である[DVD(邦画)] 7点(2014-07-29 00:09:28)

139.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇 《ネタバレ》 テレビシリーズから劇場版 スペシャルドラマ版まですべて見て来たが思わぬ方向にどんどん流れて行くシリーズではある すべて見ているはずなのに何が何だかわからないところもチラホラ ここのところかなりオバカな方向に行くのかと思っていたが、ここに至ってなにやらハードSFぽい展開になってきた メインキャスト達も陰鬱な雰囲気 しかし真面目な所や泣かせ所にもくだらないグタグタギャグが入ってきて笑わせてくれる独特な堤演出は健在だ ミイラになった北村一輝がお湯をかけたら復活するとか何でもありの展開だがこのシリーズなら許せる 南京玉簾女で登場した香椎由宇もただ騒ぐだけ騒いで瞬殺 この人は何のために出てきたのだろうか 今回は常に無くシリアス 真面目な話、この映画ちゃんとオチるのだろうか? プロフェッサーJとかファティマ第3の予言とか、エヴァンゲリオン臭を感じさせてちょっと悪い予感がする[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-07-28 23:48:43)

140.  かしこい狗は、吠えずに笑う 《ネタバレ》 自主映画らしい なのでカメラワーク等に難があり、映り込みにフリッカー等があってちょっと気になった しかしシナリオは良く出来ている とりあえず演出にさほどうまい所があるわけじゃ無いが、普通におもしろかった 事前情報無しに見た方がおもしろいのでこの先は見た人のみ読んで下さい 女子高生の友情物語かと思ったら、中盤から不穏な雰囲気になってラストはゴアゴア ちょっとびっくりした しかし事前情報無しに見たせいであって、これでオチがわかって見て面白いかと言えば、否としか言えない 青春映画からホラーにチェンジするあたりもいきなりテイストが変わりすぎる もう少しチェンジする部分がグレーだと良かったのに 何よりも事件に巻込まれたブスなヒロインに肩入れ出来ないことがままあり、自身が引き起こした惨劇と言えなくも無い しかも、すべてが終わった後で、また同じ事が繰り返される的なエンディングはあまりにも安易で定番ホラーのお約束なのがしらけた あるいはすべてがヒロインのウソで犯人のいずみは本当の親友だったというオチにもとれるが、そうすると映画で起こったすべての事象が観客を騙す薄っぺらい迷彩と言う事になってしまって、この映画そのものの存在価値を問う インコが生きていたので監督はそのつもりでつくったのかもしれないな だとしたらこの映画を最後まで見た人をバカにしてると思うのだが いずみの心理描写もかなりあったし、リードからはずれた犬のエピソードとか、なんのこっちゃになってしまう むしろたちが悪い このエンディングにはまったく乗れなかった このラストになるとこの映画のテーマがぼやけてしまって、前半の青臭い展開が無駄に思えた 殺人鬼がヒロインのブス女だとしたら前半のシークエンスすべてが無駄だ 改めて、「蓋を開ければただのホラー映画だった」的ながっかり感がある 前半の青春映画ぽい期待が最後に見事に裏切られる この映画は青春映画なのかホラーなのかはっきりとしない程度に曖昧にするべきだ この映画でヒロインが一歩でも成長する話になっていたら秀作だった ちなみにクライマックスで登場人物が鍋を囲むシーンで、ヒロインが鍋をめちゃめちゃにしてゴミ教師をぼこぼこにしたらカタルシス爆発だったのにそこが残念でならない[映画館(邦画)] 7点(2014-07-28 23:31:59)(良:2票)

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